個人教室とスクールどちらがいいの?
ピアノ講師が自宅などで開講している「個人教室」と、楽器店などで開講している「スクール」どちらかの形態を選んで師事することが一般的です。「大人の初心者」がピアノを学ぶ場合、「学べる時間の捻出」をまずは考えてみましょう。仕事帰りの時間帯や土日、主婦層であれば、子どもが学校に出かけている時間帯に通いたいと考えることでしょう。
個人教室の場合は、講師が仕事と生活を両立させているので、夜間や土日は指導をしない事がほとんどです。それに比べてスクールは、フレキシブルに対応できる事が多く、夜間帯や土日に教室を開くことも可能です。ただし、スクールでは複数名でのグループレッスンであることが多いため、個別レッスンを希望する場合はさらに時間に縛られる可能性があります。
レッスンを休まずに通い続けられる時間帯をあぶり出し、それに見合ったレッスン会場を探しましょう。
ピアノ教室の選び方、注意すべき点は?
ピアノ教室で着目すべき点は、レッスン用のピアノです。家庭にあるようなアップライトよりも、グランドピアノを導入している教室を探すことが一般的です。電子ピアノを用いてレッスンを行う教室は避けた方がよいでしょう。また、グループレッスンと個人レッスンの違いでもレッスンカリキュラムが変わりますし、趣味か学習かによってもレッスンの方向性は変わります。もちろん、ポピュラーやクラッシックなど、習いたい曲によっても習うべき教室が変わってきます。
講師もレッスン生のスキルや好みに応じて指導を行います。講師も指導のノウハウが蓄積されているので、フレキシブルにレッスン方針を決めていくことが可能です。ある程度までのレッスンの方向性を決めるためのカウンセリングをきちんと行う講師に師事することも、ピアノを長く続けるコツとなります。その際、受講を決める前に体験レッスンを受ける事をおすすめします。
月謝の相場ってどのくらい?
ピアノ教室の場合、個別レッスン・グループレッスン問わず、月2~3回のレッスンが一般的です。システム化されたピアノ教室であれば「年間40回レッスン」と回数を決め、1年間のスケジュールを割り振ることもあります。
レッスン時間は30分~40分間が平均です。月謝の相場としては、個人レッスンで10,000円前後、グループレッスンでは、7,000円前後になります。教室によっては共益費などと呼ばれる教室運営費を別途徴収されることがあります。また、楽譜やテキストは著作権の都合上必ず購入する必要があります。
個人教室に多いのですが、ステップごとに月謝が変わるシステムを敷いているところがあります。初級は5,000円程度から始まり、楽譜が1冊終わるごとに500円~1,000円程度の値上げを行うことが多いです。「大人のピアノ学習」の場合、ステップ制ではなく一律料金で指導する教室もありますので、事前に複数のピアノ教室の月謝に関するチェックを行いましょう。
左手が難しい!効果的な練習法ってある?
ピアノ初心者がピアノ学習に挫折する理由の一つとして「左手がスムーズに動かない」という点が挙げられます。大人になってからピアノを始めるとそれが顕著になり、ピアノが難しいと敬遠する理由につながります。
練習法としては、コラールのように両手で和音を作りながら同じ動きをする、カノンのように左右の手で音符の追いかけっこをするような楽譜を用いて練習することで徐々に動くようになります。また、スケール練習やハノン教本を用いた指運びの練習をすることも一案です。
ピアノ教室では、左手の動きに苦手意識を持たないよう、短い曲の練習を取り入れながら指導していきます。ただし毎日の積み重ねが大切で、レッスン日以外の自宅学習も重要になります。両手を使ったスケール練習はもちろんのこと、いくつかの練習曲を少しずつでも毎日弾きましょう。
大人の場合、指が動きにくく、上手になるには時間を要しますが、たとえ初心者でも音感やリズムに関する理解力は子供以上に持ち合わせているはずです。講師が奏でる音を聴きながら、指運びを含めそれをまねることで左手がすらすら動くこともあります。レッスンでのインプット・自宅練習でのアウトプットも大事にしていきましょう。
まとめ
ピアノ教室には、個人開業の教室や楽器店が展開するスクールなどさまざまな形態があります。ご自身が通える距離で、無理のない受講時間帯を選んで教室選びをしていきましょう。月謝の体系やカリキュラム等も重要です。自分のスキルや音楽の嗜好に応じた学習進度が取れる教室を選ぶことも一案で、講師とのカウンセリングによってレッスンの方針が決まる教室を探してみましょう。
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