ウクレレの弦の種類と交換・張り替え方法

ウクレレの弦の種類と交換・張り替え方法

ウクレレの練習を始めてしばらく経つと、弦の張りや音色の変化を感じることがありませんか?チューニングをしても違和感が残るときは、弦の交換のタイミングかもしれません。 弦を自分で張り替えることも、ウクレレ演奏には必要なスキルです。今回は弦の種類や交換方法を紹介します。


ウクレレの弦の種類について

ウクレレの弦はギターの弦と同様、さまざまな種類があります。一番演奏しやすいのがナイロン弦です。柔らかく、ウクレレらしい音と響きを出すことができます。フロロカーボンと呼ばれるフッ素系樹脂繊維は、ナイロン弦と比べて力強い音が出せます。

主流はこの2種類です。デメリットとしては、使い込むことで弦が伸びる、ピッチが狂いやすい、堅牢ではあるが傷つきやすいといった点です。このほか、羊の腸で作られたガット弦を人工的に作成した「ナイルガット」と呼ばれる弦もあります。細いギター弦も対応しますが、ウクレレ初心者にはあまりおすすめできません。

ウクレレの弦は自分で交換可能

ウクレレの弦は、使用頻度によっても異なりますが、大体半年に一度の交換が推奨されています。ナイロン弦を用いて毎日演奏している場合は、3ヶ月を目安にするべきというアドバイスもあるほどです。弦を初めて自分で交換する場合、楽器店の担当者やウクレレ講師のレクチャーを請うのがおすすめです。

ウクレレのヘッドとブリッジの形によって弦の留め方と張り方が異なります。特にヘッドの留め方次第でチューニングに大きな影響がありますので、しっかり覚えましょう。

一般的な弦の張り替え方法は、まずは所定の方法でペグに弦を巻き付け、固定します。次はブリッジに弦を渡します。ウクレレの場合、弦の太さは関係ありませんが、ねじれが出ないように気をつけます。
ブリッジでの弦の留め方は、弦に玉結びを作り溝に引っかけ固定する方法と、タイブリッジと呼ばれる、ブリッジに弦を縛る方法の2種類があります。自分自身のやりやすい方法を選びましょう。

弦の張り替え時には、ネックやボディのお手入れも同時に行いましょう。また、ウクレレ弦の張り替えをした後は、ペグを調整してチューニングも同時に行いましょう。

自分の好みの音を探してみましょう

ウクレレは本体の素材と弦の組み合わせで、音の雰囲気が大きく変わります。ウクレレの素材はマホガニーやハワイの木材である「コア材」、松の一種であるシダーウッドなどが主流です。

また、スプルースやローズウッドなどの珍しい素材もウクレレに採用されています。木材の硬さや軽さによって、音の柔らかさや温かみも変わります。

さまざまな種類の弦との組み合わせを試して、自分の気に入った音色を見つけてみましょう。ウクレレが趣味という方は、ボディの素材を変えて数台持っていることも珍しくないと言われています。弦や素材によって変わる音の違いを比較してみると、ウクレレで奏でる音楽の幅も広がります。その中で、自分のお気に入りの一台を育てることもできます。

まとめ

ウクレレの音色は、どれも同じではありません。自分の演奏スタイルに応じて「温かい音色」「華やかな音色」「ハワイアンらしさが漂う音色」などを探してみましょう。弦の張り方を強くすれば、張りがある音に変わり、若干緩みを持たせれば温かみがある音色に変わります。このような調整も合わせて行うと、ウクレレの奥深さや魅力を十二分に感じられます。

本記事は2016年06月22日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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