音痴は感覚の鈍さであって、改善できるもの
音痴といっても、どこが悪くて音痴になっているのでしょうか。音痴という言葉自体は、音楽に関する感覚(音程、リズム、音域)が鈍いこと全般をいいます。かなり広い意味合いなので、まず自分がどの感覚があまり良くないのか知っておくといいでしょう。全体的に良くない場合であっても、どれか一つを改善すれば、かなり聞こえ方に差が出ます。
■1.音程が取れない場合
音程が取りづらい、いつも外してしまうという場合、音程の上下があまりない曲を選ぶといいでしょう。たとえば、ラップやレゲエ。音程の上下はありませんが、リズムと滑舌さえハッキリさせられれば、カッコよく歌えますよ。基本的にジャニーズ系やアイドル系の歌に関しては音程も取りやすく、全体的に歌いやすいのでオススメです(またカラオケ自体も盛り上がれる曲が多いのも特徴です。) 音程が取れないというのは、実は曲のキーが合っていないことが多いです。キーの上下はカラオケ端末で操作できるので、何回か練習して、どれが合うのか調べてみるといいですよ。また、音程がどれくらい外れているのか自覚できていないときは、自分の声を録音して、聞いてみるといいでしょう。半音違うのか、もう全く楽譜通りではなくなっているのか、よくわかりますよ。楽譜が読めるのであれば、手元にキーボードやピアノ(アプリでも可能)を置いて、一音ずつ確認しながら声を出すと正しい音程に戻せます。
■2.リズムが取れない場合
リズム感がイマイチ、という場合はゆったりした歌で練習を。早いテンポだとどうしてもついて行きづらくなります。そもそもリズムに乗るのが苦手という場合は、体全体でリズムに乗ることを覚えることをオススメします。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、左右だけでもいいので、テンポにのって揺れてみてください。最初はアーティストが歌う曲にのって体を動かして、次は自分で歌いながらリズムに乗りましょう。もし、友人などでメトロノームを持っている人がいれば、借りてみるといいでしょう。規則的なカチカチという音に合わせて歌うことで、歌のそもそものリズムがわかります。リズム感の良い友人に、手拍子をしてもらうのも似たような効果が得られます。
■3.音域が狭い場合
音域が狭いとはいえ、普段話す声の範囲では大丈夫ですから、音域の狭い曲を選べば上手に歌える確率が上がります。一方で、音域を広げたいのであれば、ボイストレーニングが必要です。喉の周りの筋肉が弱い場合はどうしても声が低くなってしまうので、女性らしい高めの声や、男性でもファルセット を出したいという場合は、トレーニングをしましょう。遠くに向かって声を出す、お腹から声を出す、息を出しながら唇をふるわせるというようなトレーニング方法があります。どちらにしても、お腹がポイントで、腹式呼吸が身についていることが大事です。音域を広げられるようになったら、音程をとることを意識して歌うといいでしょう。
*ファルセットとは…いわゆる裏声の一つで、息が漏れる、芯のない繊細な声のこと。ファルセットで歌うと地声では出せない音域も表現できる。ポップスや教会のミサなどの曲に多い。
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