声が通らない…と感じている人注目!『前編:その特徴』

声が通らない…と感じている人注目!『前編:その特徴』

ボイストレーニングを運営している中で、たくさんのお悩み・お問い合わせを頂きますが、その中でも多いお悩みの一つになります。今回は、前編・後編に分け、「原因と解決法」について書いていきたいと思います。


まずは原因を知る事が重要

「声が通らずよく聞き返されてしまう・・・」というお悩みをよく耳にします。

私自身も学生の頃、話す度に聞き返され、特に電話での会話となると「何を言っているのか分からない」「もう一度お願いします」と言われる事が多くあり、そんな事が日常茶飯事となってしまった頃には、話すことが苦痛になってしまいました。そのため、人前で話すことを極力避けて益々話せなくなる悪循環を繰り返していたという過去をもっています。

「滑舌が悪い」「声がすぐに枯れる」など他、それにはちゃんと原因があります。

私もそうでしたので、落ち込み、悩んでしまうお気持ちはよくわかります。
ですが、原因が分からず悩んでいても、もちろん問題が解決することはないでしょう。。

逆に、少しだけポジティブに考えてみますと、問題の原因をしっかりと知り、解決するための情報をもって実践すれば良いだけです。
ずっと抱え込んで、落ち込んだり、悩んだりすることはないと考えています。

簡単ではありますが、その原因と解決するための方法を記載させて頂きますので、悩んでいる方は、まずやってみてください。

声が通らない人の特徴とは?

1)姿勢が悪い

実は、声が通らないと感じている多くの方の原因が「姿勢が悪い」です。

例として、顎があがっている人、猫背の人、力みやすい人などがこの「姿勢が悪い」に該当してきます。この中でも、特に重要なポイントになるのは「顎」と「首」です。

体の正面よりも、上記の写真のように「横から見る」と分かりやすいです。
顎があがっていると、姿勢が前屈(猫背)になります。胴体から前方へ重い頭が倒れるのを無意識に支えようとしていて、頭を持ち上げようとするため、首・肩が力きんで上半身が硬直してしまいます。これが悪い姿勢になる原因の一つとなります。

また、顎があがると首や頭が前方へ突き出てしまうため、喉がしまり、さらに猫背になりやすくなります。つまり、喉がしまっている上、肺が圧迫されるような姿勢になってしまうので、ブレスが浅くなり、少ししか肺に息が入りません。
結果、息を十分に吸いこむことができない分、息の吐き方が十分ではなく少ないため、声が通りにくくなってしまうということです。

その一方で、背筋だけを意識すると後方へふんぞり返りやすくなるため、上半身が力んでしまいます。発声が可能になるのは、空気を送った時に初めて声帯が振動し声になるからですが、吐く息の量が少ないと十分に声帯は振動しません。上半身がたえず硬直しているので体が硬くなってしまいます。そのため、良い声を出すには柔軟な体が有利になります。

2)良くない胸式呼吸

「腹式呼吸」という言葉は、多くの方が聞いたことがあるかと思います。横隔膜を十分に使い、楽に息を吐ける呼吸のことを「腹式呼吸」と呼びます。

その「腹式呼吸」ですが、自分では出来ていると思っている人でも、声の通らない方の多くは、「良くない胸式呼吸」というのをやってしまっている事があります。

横隔膜という部位を十分に使えない胸式呼吸は、それを無意識で補おうとして首、肩、腹筋、背筋などの上半身を硬直させて無理やり声を絞り出す発声法になってしまうため、声帯にも負担が掛かってきます。つまり、高い声が出ない、低い声も出ない、声がかすれる、すぐにバテるなど様々な問題を引き起こします。

※正しい腹式呼吸については別途述べたいと思います。

3)口の開きが小さい

口の開きが小さいと息が通過する出口が狭くなるため、少ししか息が吐けない状態となります。
そうなると、様々な言葉の発声時に必要不可欠な運動をする、舌や唇がダイナミックに動かせないために正確な発音が出来なくなってしまいます。

また、出口がないという事は、声は向こうに届かず自分の体に吸収されてしまいます。結果的に声がこもることになります。

しかし、声が自分の体に吸収される場合、自分の中では大きく聞こえているので、相手にも聞こえていると錯覚しやすいのです。
自分の声はよく聞こえているため、原因がわかりづらく、余計に悩んでしまう方も少なくありません。

4)良くない声帯の振動

歌う声にしろ話す声にしろ、声は声帯が振動して初めて声になりますが、正しい呼吸でも悪い呼吸でも声帯を振動させることは可能です。

ただし、悪い振動をさせると声帯にダメージを与えます。
この悪い振動を長期間続けてしまうと、ダメージが蓄積していき、最悪の場合は声を潰してしまうことになるのです。

※正しい声帯の振動については別途述べたいと思います。

まとめ

ここまでは声が通らない人の特徴について記載しました。
自分で思い当たるような原因はありましたでしょうか。

次回は、気になる「改善方法」について記載したいと思います。

必ずしも治るというものでもありませんが、悩んで苦しみ、話す事が嫌になっている今よりも改善すると思いますので、ぜひ試してみてください。直接ご相談頂いても大丈夫です。

それでは、次回、お楽しみに!

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本記事は2019年12月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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