「話す声」と「歌う声」
今回書かせていただくテーマは、「良いボイストレーナーとは?」です。
ただ、そもそも「ボイストレーナー」って何をする人なの?という方もいらっしゃると思いますので、まずはじめに「ボイストレーナー」について説明をさせて頂きます。
ボイストレーニングは、一言で表現しますと、
「発声」のトレーニングになりますが、さらに大きく2つに分けようとしますと、
◆「話す声」と
◆「歌う声」の発声の方法があります。
◆「話す声」
日常の会話、ミーティングやセミナーなどの一般的な発声法から、アナウンサーや声優や舞台俳優、女優など声の専門職として高度な技術、表現力を求められるものまで幅広くあります。
◆「歌う声」
普段の話す声とは大きく違いのある、高い声、低い声、大きな声が必要となり、それらの表現を可能にし身体に無理のない独特ともいえる発声法がありますが、声帯を振動ささせる原理は同じになります。
この回では、「話す声」の良いボイストレーナーとは?の説明を先にさせて頂きます。
良い教師ってどんな人?
「話す」ことのスキルアップに対して、世間には「話し方教室」というところがあります。
まず「話し方教室」と「ボイストレーニング」をそれぞれ位置付けるとすると、
◆「話し方教室」正しい語学を学ぶところ。
◆「ボイストレーニング」正しい発声を学ぶところ。
となります。
※上記は今回の位置づけになりますので、「話し方教室」と謳っているスクールでも発声トレーニングをしているスクールがあります。
もちろん両方学べれば最高です!
ちなみに、今までの経験上、
アナウンサーやナレーターなど、お仕事にされているようなプロの方々は、基本的な発声において、「おおざっぱに」出来ている方は多いです。そして礎となる本物の発声、更に高度なレベルでの表現など求めて来られています。
おっと、、、ついつい自慢に走りたくなりますが、本題です!
私の考える『良い教師とは、「お手本が示せる!」』です。
なぜなら、音、声の世界では理屈だけでは判断出来ません。
理由として述べるなら、
「人間は実際の音や声は耳からでないと判断出来ないから」です。
レッスンで使っているテキストのお手本や、受講生・生徒の質問に対し、実際の声・話し方でお手本が示せているかどうかです。お手本を示さない教師でも、レッスン中に喋ることがあるはずです。どんな声で、どんな話し方か冷静に分析してみましょう。
当校では各声優学校始め、声関係の学校に通っている受講生も多いのですが、自分自身の学生時代の経験と彼女たちの話から、教師によって大変な思いをされた受講生も多いようです。
一言・・・
「先生、どうかお手本をお願いします!」と堂々とお願いしてみましょう!