話す声、歌う声の上達方法『vol.4 発声法』

話す声、歌う声の上達方法『vol.4 発声法』

言葉を発する際、歌を歌う際などの、すべてに適用できる、発声の基となる発声法をご紹介してまいります。


様々な発声があり、呼び方も色々

今までにご紹介をしてきました「姿勢法」と「呼吸法」を用いて発声を行っていきましょう。

まず初めに、いろいろな呼び方のある「発声」についてお話していきます。
例えば・・・
◆チェストボイス
◆ファルセット
◆ミドルボイス
◆ヘッドボイス
◆シャウト等々。。
聞いたことのある名前はありますでしょうか。

今後も、新たな発声法の呼び方をが出てくる可能性があります。ですが、「発声」に共通していることは、<息を吐いて声帯を振動させる>ということであり、どの発声方法でも変わらない点になります。

発声の訓練方法

まずは力まずに、楽に声帯が振るえる(振動)ように発声ができることを、からだに教える訓練から初めてみましょう。

なぜ、からだに覚えさせることから始めるかというと、、、声を出そうとすると、頑張りすぎて力が入り過ぎてしまう場合が多々あります。ただ、最初の発声で力を入れ過ぎてしまうと、発声し終わるまでからだの力みが抜けにくいからです。

一度からだが力んでしまってかたまった状態になると、声がで出にくくなります。それでも、気合を入れて声を出そうとして、さらにからだを硬直させるという風に、最悪の状態が繰り返えされます。そのそうすると、声が出ない状態に陥ります。さらに、その状態が習慣化してしまうと、声を潰していますこともあります。そうならないための発声訓練ですが、からだに力が入らない発声の「ため息」をイメージして訓練してみましょう。

ため息発声法とは

練習の最初にする、発声方法のことを、<ため息発声法>と呼んでいます。

発声時にからだに力が入っていると、ため息のような声は出ません。例えば、仕事が終わった後「あ~今日も疲れた・・・」と自然にため息がもれてしまうような経験、ありませんか?一度は体験したことのあるこの「ため息」にヒントがあります。

その時のからだの状態を考えてみると、力がはいっておらず、まったく力んでいない状態だと思います。むしろ、からだがふにゃ~~と柔らかくなっているのを支えているのが大変なくらいではありませんか?それは、からだが脱力状態にならないと、ため息が出ないからです。逆の見方をすれば、からだの力が抜けたのと同時に、ため息を出すことができるのです。

自然と脱力しやすい方法になるので、このからだの状態から声を出していきますが、実際にからだがふにゃ~~となってしまっていると豊かなブレスが取れなくなります。そこで、からだがふにゃ~~とならずに、先に学習した「姿勢法」を使って発声をしていきます。

実際にやってみましょう!

【はじめに】
発声するときの発音は、最初は「あ」の口での発声で始めましょう。なぜ「あ」なのかというと、世界共通で一番楽に、大きく口を開くことができる発音だからです。逆に「い」や「う」は、口をある程度閉じないと発声出来ない発音になります。声が出る出口のが小さいと、口内に空気抵抗が生じて力が入りやすいため、最初は「い」や「う」ではなく、「あ」の口での発声が望ましいです。

「あ」の発声に慣れ安定をしてきたら、続いて「お」「え」「い」「う」、または「え」「お」「う」「い」の順番で発声してみましょう。発声時の声の高さですが、人によって異なっていて問題ありません。声の高さは様々ですので、最初の発声は、無理な音程で行うのではなく、自分の一番楽だと感じる高さで始めていきましょう。

【レッスン】それでは、発声していきましょう!
<STEP1>
足を軽く開いて立った状態から始めます。肩の力を抜いていきます。顎は軽く引いた状態で、頭のてっぺんを上の方向に引っ張られているるようなイメージで、からだを上の方に伸ばしていきます。(座って行う場合:足は直角に近い角度に曲げます。それ以外は立って行う姿勢と同じになります。)

<STEP2>
ブレスは鼻からでも口から、どちらでも大丈夫です。2、3秒をかけ、ゆっくりとゆったりと腹式呼吸を取ります。顔や顎のちからを抜き、ため息を吐くイメージで「あ~」と発声してみましょう。

<STEP3>
「あ~」の後、自然に息がなくなったら、再度、ゆっくりとゆったりとしたブレスを取り「あ~」と発声していきます。注意点としては、腹筋を意識し過ぎてしまい、お腹にちからを入れて発声してしまっている人がいますが、人間のからだは、一か所だけ意識して、そこを働かせるということが困難な生き物です。腹筋にちからを入れることで腹筋や背筋が硬直し、結果的に力みやすくなってしまいます。

今までに学んできた「姿勢法」を用いて、からだに力が入りすぎない脱力状態にすることができれば、自然に必要なだけ、腹筋や背筋などの支えができてきます。


この発声しやすいからだの状態を、よくからだに覚えさせることが大切になります。
毎日5分程度で良いので、まずは根気よく継続して練習してみましょう。

大阪梅田校【無料体験レッスン】あがり症克服のためのレッスン。声の達人のボイトレで克服、改善の道を探しましょう!(ブレスアカデミー)の体験レッスン|グースクール

https://gooschool.jp/sc/bvi0001/le/00004/sh0001/

大阪梅田校【無料体験レッスン】あがり症克服のためのレッスン。声の達人のボイトレで克服、改善の道を探しましょう!(ブレスアカデミー)の体験レッスン。場所は大阪市営地下鉄御堂筋線 梅田駅。電話問い合わせ(0800-813-2907)や資料請求ができます。

本記事は2017年09月08日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

関連する投稿


Shion Music Salonの短期集中ボイトレで、最短1週間半で歌うまに!

Shion Music Salonの短期集中ボイトレで、最短1週間半で歌うまに!

「歌が上手くなりたいけど、時間がない…」 そんな悩みをお持ちのあなたへ。Shion Music Salonの短期集中型ボイトレレッスンなら、最短1週間半で目標達成!他社とは違う、独自のメソッドで、短期間で歌唱力アップを目指します。


【失敗しないボイトレ教室の選び方】5つのポイントで自分にぴったりの教室を見つけよう!

【失敗しないボイトレ教室の選び方】5つのポイントで自分にぴったりの教室を見つけよう!

「せっかくボイトレを始めるなら、効果を実感できる教室に通いたい!」 誰もがそう思うはずです。この記事では、あなたにぴったりのボイトレ教室を見つけるための5つのポイントをご紹介します。


歌声が劇的に変わる!今日からできる練習法とコツ

歌声が劇的に変わる!今日からできる練習法とコツ

歌が上手くなりたい!もっと自由に歌いたい!そんな夢を抱いていませんか? 多くの人にとって、歌は単なる娯楽ではなく、自己表現の手段であり、心を豊かにするものです。しかし、思うように歌えないと、壁にぶつかり、挫折してしまうこともあるでしょう。そこで今回は、歌が上手くなるための効果的な練習法を紹介します。


正しいミックスボイスの出し方は?感覚をつかむコツと練習方法を紹介

正しいミックスボイスの出し方は?感覚をつかむコツと練習方法を紹介

歌手がステージで魅力的なパフォーマンスを見せる際に、欠かせないのが「ミックスボイス」。ミックスボイスをうまく使い分けることにより高音域を出すことができるようになります。この記事では、ミックスボイスの出し方のコツから練習方法や練習曲を紹介します。


新たな時代へ

新たな時代へ

時代の流れ、変化に伴う音の世界の需要と供給のお話です。


最新の投稿


フランス語教室の料金相場はどれぐらい?費用を安く抑える方法や失敗しない教室の選び方など徹底解説

フランス語教室の料金相場はどれぐらい?費用を安く抑える方法や失敗しない教室の選び方など徹底解説

「フランス語を学んでみたい」と思ったとき、まず気になるのはレッスンの料金相場ではないでしょうか。旅行や留学、仕事での活用、あるいはフランス映画や音楽への憧れなど、フランス語を学ぶきっかけは人それぞれです。この記事では、これからフランス語を学ぼうと、フランス語教室の受講を検討されている方に向けて、料金相場を中心に、レッスン形式による費用の違い、さらに入会金などの追加費用についても詳しく解説し、初心者が失敗しない教室の選び方も紹介します。


今後してみたい習い事の1位は「英語・英会話」!「楽器」「ヨガ・ピラティス」も人気!年代による違いあり【LINEリサーチ調査】

今後してみたい習い事の1位は「英語・英会話」!「楽器」「ヨガ・ピラティス」も人気!年代による違いあり【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、10~60代の男女を対象に、今している習い事や、今後(も)してみたい習い事についてアンケートを実施し、結果を公開しました。


ドラム教室の料金相場は?初心者でも失敗しない教室の選び方や安く抑えるポイントも紹介

ドラム教室の料金相場は?初心者でも失敗しない教室の選び方や安く抑えるポイントも紹介

ドラムは、全身を使ってリズムを刻む爽快感や、演奏に集中することで得られるストレス発散効果などから、幅広い世代に人気の楽器です。最近では、大人になってから趣味として始めたいと考える方も増えています。とはいえ「ドラム教室って高そう…」といった不安から、なかなか最初の一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか。加えて、教室によって料金形態やレッスン内容が異なるため、比較検討にも時間がかかります。そこで本記事では、はじめてドラム教室を検討する方に向けて、料金相場の目安から、教室選びのポイント、費用を抑えるためのコツまで、わかりやすく紹介します。


【動画編集スクールの料金相場】安さだけで選ばない!スクール選びのポイントも紹介

【動画編集スクールの料金相場】安さだけで選ばない!スクール選びのポイントも紹介

近年、動画コンテンツの需要は高まり続けています。特にYouTubeやInstagram、TikTokといったプラットフォームを通じて、個人や企業が手軽に動画を発信できる環境が整ったことが、その成長を後押ししています。そんな中で、動画編集スキルを効果的に学ぶための手段として、動画編集スクールが注目されています。この記事では、初めて動画編集スクールを検討されている方に向けて、動画編集スクールに関する基礎知識、料金相場、選び方のポイントについて紹介します。


大人からはじめるサックス教室!料金相場や失敗しない教室の選び方を解説

大人からはじめるサックス教室!料金相場や失敗しない教室の選び方を解説

テレビやライブで見るサックス奏者の姿に惹かれ、「自分も吹けるようになりたい」と思う方は多いのではないでしょうか。特に、仕事や育児が落ち着いてきたタイミングで「自分の時間を充実させたい」と感じている方にとって、音楽はとても魅力のある趣味です。この記事では、これからサックス教室を検討する方に向けて、レッスンの種類ごとの費用や、教室に通うメリット、さらには料金を安く抑えるポイントまで、わかりやすく丁寧に解説します。