話す声、歌う声の上達方法『vol.2 ブレスの入り口』

話す声、歌う声の上達方法『vol.2 ブレスの入り口』

今回は、息を吸う場所についての記事を書いていきたいと思います。 腹式呼吸についてお話する前に、呼吸することが可能な場所から「ブレス」を取った場合のご説明をさせていただきます。 息を吸い込む方法は「鼻」や「口」、あるいは「鼻口両方」から吸い込むことが出来ます。その時々の状況に応じ、吸い込む場所を使い分けられるように訓練していきます。それぞれ、ブレスの長所と短所が有るのが理由になります。これから、それぞれのブレスの特徴を書いていきます。


1:鼻ブレス

通所、普段の生活においては、「鼻から吸って鼻から吐く」ことが多くなります。鼻ブレスについて、最初にご紹介します。

●長所は、
ほこりや煙などの汚れた空気、また、乾燥した空気を吸い込んだ時に対応力が強く咳込みにくいブレスとなります。声を出す会場やステージによって、空気が悪い所も多く存在します。例えばライブ会場などでは、喫煙可能となっており、タバコが吸い放題の場所も有ります。ステージでの演出でドライアイスや煙を焚く場合も有ります。また、冬の季節になると乾燥した空気や、エアコンによる乾燥した空気にも、咳き込みにくくなる「鼻呼吸」は有利となります。

●短所は、
一瞬で多くの空気を吸い込むのが難しく、大量に吸うには少し時間を要します。体調が悪いなどの、コンディションが悪く鼻がつまってしまっている時などは当然ながら吸えない箇所となります。歌手は曲の場面によって、一瞬でブレスを取らないとならない場合に直面することがたくさん有りますので、その際には間に合わない、少ししかブレスが取れないということが起こりえます。

2:口ブレス

次に口から吸う口ブレスにのご紹介になります。

●長所は、
一瞬で大量の空気を吸い込むシーンで、一瞬で大量に吸い込むスピードに関しては、もちろん鼻ブレスの比では有りません。歌手や管楽器奏者に関しては、緊迫した状況の中で、一瞬にして息継ぎのブレスを大量に取らないといけない場面が多く存在します。そのシーンでは、鼻ブレスでは瞬時に吸い込むことができないため、間に合わないことがあるので、その場合には、この口ブレスは非常に有効となってきます。

●弱点は、
咳き込みやすくなることと、口の中が乾きやすいことになります。口の中が乾いた状態になると、発声し辛いという現象が起こります。今では、ステージや公演の壇上に、飲料水などの飲み物を持って上がることができる場所も多いので、乾きの問題は多少軽減されてくると思われます。ただし、飲み物を持って上がれない場所では、事前にしっかりと水分補給し、潤しておくことが大変重要になると思われます。

3:鼻口ブレス

最後に、鼻と口の両方から吸い込むブレスの説明をさせて頂きます。普段の生活でいうと、あくびをしている時は、鼻と口の両方から息を吸い込んでいます。ですが、両方から同時に吸い込むと、口から吸う空気の方が多く入りこんでくるので、鼻から入ってきている実感はあまりないかも知れません。

●長所は、
歌を歌っている時に、この鼻口ブレスを使うと、自然に吸えてる感覚があり、リラックスの効果が有ると感じる人が多いのも特徴です。

●短所は、
吸い込むスピードは鼻ブレスよりも速くなり、口ブレスよりも遅くなりますので、両方の中間的なブレスになりますが、弱点は口ブレスと同じく咳き込みやすくなってしまうことと、口の中が乾きやすいことになります。

まとめ

長所や短所をご理解いただき、それぞれのシーンで、鼻・口・鼻口それぞれのブレスを、状況に応じて使い分けるように意識をしましょう。

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本記事は2017年08月07日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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