フラメンコの元祖は「歌」
諸説ありますが、フラメンコダンスはもともと「歌」だったという説が有力です。フラメンコと言うと、どうしてもイメージ的に前で赤い衣装を着て踊っている女性が思い浮かびますが、実は後ろの方で歌っている男性(男性のことが多いですが女性もいます)が主役だったのです。
フラメンコは、ヒターノと呼ばれる人たちが15世紀にスペインのアンダルシア地方に住むようになり、スペインにあった民謡とヒターノの歌が合わさったものが始まりです。
そこからさらにキリスト教文化とイスラム教文化の両方を受け、今のスタイルになりました。
19世紀中頃には、今でいうライブハウスのようなものもあったそうです。20世紀に入って、歌い手(カンテ)、踊り手(バイレ)の人気が絶頂を極めた後、徐々に衰退していき、1950年代に再興しました。今のフラメンコのスタイルが定着したのは1950年代からと言われています。実はフラメンコは歴史が深く、それでいてモダンなダンスといえます。
フラメンコとタンゴの違い
フラメンコと似ているダンスの形にタンゴがあります。では、両者の違いはどのようなところでしょうか。タンゴにはいくつか種類がありますが、一番有名なアルゼンチンタンゴは男女ペアになって踊るものです。
フラメンコとタンゴ似ているところは、情熱的なリズムと曲想であることです。フラメンコは男女ペアではなく、男性が歌い手とギターの演奏、女性が踊り手になることが多いのです。また、フラメンコはギターと歌しかないのでかなりシンプルな伴奏なのですが、女性の踊りが力強く、全体として野性味が溢れるダンスです。一方でタンゴは、洗練された上品さと、男女が密着して踊るセクシーさがあります。
まとめ
歴史的な経緯は全く違いますが、情熱を表現するという点では似ているフラメンコとタンゴは非常に似ています。
フラメンコダンサーの中には若い人もいますが、お年を召された女性もいます。特に、本場のフラメンコショーに行くと、必ずしも体型が痩せた人が多いわけではなく、がっちりとした強そうな骨格の方が多いです。
年齢が幾つであっても、ダンサーとして現役の女性はかっこいいですね。若いときじゃないと踊れないなんて思わずに、フラメンコにチャレンジしてみましょう!
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