初心者でもチャンスあり?ジェルネイル技能検定とは?

初心者でもチャンスあり?ジェルネイル技能検定とは?

ジェルネイルは近年人気のメニューです。どのサロンでも素敵なジェルネイルのデザインであふれています。最近はネイルサロンでも、ジェルネイル技能検定試験で実技試験が通らないと雇わないところも出てきました。ネイルサロンに入ってから取得される方も多く、現在非常に人気の高い検定試験です。 気になる難易度ですが、実は初級でも初心者にはハイレベルなのです。ジェルネイルだけでなく、ネイリストとしての幅広い基礎知識が問われるからです。 ここではジェルネイル技能検定試験についての詳細内容をご紹介します。これから受験される方もネイリストを目指している方も必読です!


知っておきたい、ジェルネイルの基礎知識

ジェルネイルとは簡単に言うと「ジェル」と呼ばれる液体を爪に塗って、UVかLEDライトを当てて固めることで仕上げるネイルの方法です。

この「ジェル」は合成樹脂で、光を当てることでジェルが固まるようにできています。ジェルを塗ってからライトを当てて、また塗る、そして再びライトを当てるという工程を繰り返します。

そのため、固まればすぐに手を使う仕事ができます。子育て中の主婦に人気があるのもわかります。普通のマニキュアと呼ばれるネイルだと、持って1週間程度ですが、ジェルネイルだと3~4週間は持ちます。爪の薄い方はジェルで爪を固めることで厚くなり、折れたり二枚爪になったりという心配から解放されます。一度固まるとすぐ手先が使えるので本当に楽なのです。

ただし、素人が間違った方法で行うと、皮膚科のお世話になることも。なるべくプロの施術を受けることをおすすめします。ジェルネイルは自分で塗るときには問題なくても、外すのが大変だったりします。ファイル(ジェルネイル用のやすり)で削り、最後にオレンジスティック (爪からはみ出たジェルを取り除くための、先端が尖った棒)で取るときも、自分の爪まで剥がさないように丁寧に取っていく必要があります。このとき、自分の爪まで削ってしまう方も多いので注意が必要です。便利できれいだけれど、やはりプロのジェルネイル施術にはかなわないようです。

ジェルネイル技能検定試験の種類と内容とは

ジェルネイル技能検定試験は様々な団体が、現在検定試験を実施しています。

JNA (Japan Nailist Association/日本ネイリスト協会)は初級から上級の3種類を実施、I-NAIL-A (International Nail Association)も、ジェルネイル技能検定試験を3級から1級の3種類実施しています。
JNAは日本のネイル産業の発展を目的として、技術者やネイル関連のメーカー、流通業者、教育機関などが集まって1985年 に設立されました。

I-NAIL-A は産業としてネイル技術業を認知、業界発展を目的として1999年に設立されました。2005年に、より開かれた団体としてNPO法人になりました。また、I-NAIL-Aは美容サロンや理美容学校やネイルスクール、ネイルサロンといった場所で、ネイルの正しい技術向上を目指す目的で運営されています。特にジェルネイル技能検定試験は、ブランドによるテクニックの違いに影響されない試験内容に定評があります。
JNAのジェルネイル技能検定試験も、健全なジェルネイルの普及を目的として設置されています。プロとして、サロンワークでジェルネイルを施術するために必要な理論と技術の修得を問うものです。

JNAとI-NAIL-Aのジェルネイル技能検定試験、どちらも似たような資格ですが、サロンの趣旨やこれから働く環境でどちらを望んでいるかを確認してから、資格を取得するといいでしょう。それぞれの試験の内容について級ごとにまとめましたので参考にしてください。

JNA主催のジェルネイル技能検定試験内容

初級 ネイルケアとジェルネイルの基礎的知識と技術の修得
中級 ネイルケアとジェルネイルのプロとして働くための専門知識と技術の修得
上級 ジェルネイルのスペシャリストとしての総合的知識と技術の修得

この検定には初級・中級・上級の3種類あり、それぞれジェルネイルに関する基礎知識と技術を問う形式になっています。それぞれ合格率も初級は70%、中級が60%、上級は45%と、級が上がると難易度も上がります。

JNA主催のジェルネイル技能検定試験内容

3級 3級 出題50問(1問2点)のうち40問以上正解(80点以上)で合格となります。 ネイルケア、プレパレーション、コーティング(クリア)、カラーコーティング(マット赤)(80点以上で合格)
2級 ネイルケア、プレパレーション、チップオーバーレイ、カラーコーティング(パールホワイト)(80点以上で合格)
1級 ネイルケア、プレパレーション、スカルプチュア、カラーコーティング(フレンチ)(80点以上で合格)

I-NAIL-A主催の検定では、学科試験が課されるのは3級のみです。1級、2級は実技試験の出来で合否が判断されます。実技試験は、ジェルネイルの性質への理解と技術力が問われる内容となっています。

豆知識!ジェルネイル技能検定 の歴史

ジェルネイルが流行りだしたのはここ数年です。ジェルの種類も増えて急速に広まりました。強度があり、長さが出せるアクリルスカルプチュア(従来型のマニキュア)は、施術時間がかなりかかっていました。

しかし、ジェルネイルは施術時間が短いのでネイルサロンにおける施術の主流になりつつあります。また、ジェルネイル専門サロンも登場しているので、その人気は高まる一方です。

そのため、ジェルネイルの施術を行うネイリストにとっては、ジェルネイルの正しい知識と技術修得が必須になってきました。そうした背景から、サロンで働く人を中心に、ジェルネイルの施術技術を問われるジェルネイル技術検定が始まりました。

まとめ

ネイリストは人気の業種で、最近になってから認知されて広まった職業です。正確な技術や知識が問われるので、実際に見ているよりも試験は難しいです。JNA主催の上級試験になると、実に半分の方が落ちているのです。

華やかな職業の影でも、ネイリストの方は日々技術や知識を磨く努力されています。手に職をつけるタイプの仕事だからこそ、資格が生きるのでしょう。これからネイリストとして活躍したい方は、ぜひ検定試験を受けることをおすすめします。

本記事は2015年11月28日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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