ネイリストの資格取得に必要なネイル検定とは?

ネイリストの資格取得に必要なネイル検定とは?

女性の爪先を美しく見せる仕事・ネイリスト。技術力だけではなく、健康や衛生面などにも気遣いができることが証明される資格です。 ここでは、ネイリストとして条件を満たしていることを示す「ネイル検定」についてご紹介いたします。技術力や知識等、試験に必要な事柄なども併せてご説明します。


ネイル検定はポピュラーな資格です

ネイリストを目指す方の多くが受検する「ネイル検定」は、1級から3級までのレベルに分かれています。「公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」が主催する検定で、ネイル技術の基本的な知識から、最高レベルのネイリストとして求められる全体的な知識・技術力などが問われます。
各級とも実技試験と筆記試験から構成され、まずは3級を取得しなければ上級試験の受験資格が得られません。ネイル検定3級の受験資格は、義務教育終了者であれば年齢・性別問わず、誰でも受検できます。
試験は年に4回、1月・4月・7月・10月に行われます。1級の試験は4月と10月のみの開催です(スケジュールは変更される可能性がありますのでご注意ください。
詳しくはJNEC公式サイト情報参照

全国主要都市でオフィシャルの試験会場が開設されます。また、ネイル専門学校などでも団体試験が行われることがあります。

ジェルネイル検定だけではネイリストになれないの?

ネイルサロンで提供するメニューは「ジェルネイル」が主流となりつつあります。このジェルネイルの資格について、「NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)」 が主催するジェルネイル技能検定試験があります。初級から中級・上級の三つのレベルに分かれており、上級合格者はジェルネイルのスペシャリストとして認められます。

複数のネイル資格があるので、「どの資格を取得したらよいかわからない」という人もいます。
「ネイル検定」はポリッシュ・チップ&ラップ・クリーンナップなどのベーシックな工程のほか、ネイルアートの技術が問われます。

一方「ジェルネイル検定」は、スカルプチュアやジェルチップなどを用いた技術力が問われる試験です。二つの試験は、全く質が違うことに気付くことでしょう。

ジェルネイル検定だけでは、開業やネイルサロン就職について訴求力が少し弱いかもしれません。トップネイリストとして活動したい場合は、ネイル検定1級・ジェルネイル検定上級を目指しましょう。ジェルネイル検定を受験する際、ネイル検定3級以上を取得すれば科目免除もあります。まずはネイル検定を優先して取得したのちに、ジェルネイル検定取得を目指すことをお勧めします。総合的な技術を習得した「ネイル」のスペシャリストとして、より自信を持って活動することができます。

独学でネイル検定は受けられますか?

ネイリストになるための検定試験に関する本などが販売されていますので、独学で検定合格を目指すことも可能だと言えます。ただし、検定試験を受ける際には、道具を持ちこみテーブルセッティングをすることや、ポリッシュ等を揃える必要があります。もちろん高い専門的技術も求められます。その他、モデルが1人必要となります。
独学で合格するためには、モデルを用いた施術を何度も繰り返す必要がありますので、できれば専門スクールへ通うことをお勧めします。衛生的に施術を行うための基礎知識を学べるほか、必要な道具が揃います。

また、実技を通じてより検定合格へ向けた技術を身に付けることができます。1~2年ほどの通学で、ネイル検定やジェルネイル検定合格の実力が身に付きます。専門スクールに通うことで、あらゆる世代の通学生と切磋琢磨することができるので、新たな出会いがあるかもしれません。

専門スクールのカリキュラムによってはネイル技術だけではなく、フェイシャルエステの知識やリフレクソロジーなど、専門スクール卒業後に就職先で即戦力として働くための技能も身に付けることができます。

ネイリスト資格の難易度は?開業できる?

ネイル試験は、実技中心の試験であるため受験級が上がるごとに難易度も高くなります。3級で7割程度、2級から1級になると3~4割程度の合格率だとされています。それだけ厳しい審査基準が設けられているのです。そのため、1級合格者は開業して個人サロンを開くことも可能になると言えます。

もちろんポリッシュやチップラップ、3Dネイルなどのアート技術だけでは顧客が定着しませんので、これに合わせてジェルネイルの資格も取得すると仕事の幅が広がります。ただし、資格取得ができたので安心というわけにはいきません。日々新しいネイル技術が生まれますし、流行にも常に敏感でいなければいけません。

もちろん、他の人が真似できないようなネイリスト独自の技術も求められます。常日頃からファッション・美容系の情報をキャッチして、新しい技術を習得する気持ちを持ちましょう。そうすることで、独立開業した後もリピーターを何人も抱える売れっ子ネイリストとして、仕事を続けることができるのです。

ネイル検定は、ネイリストになるために必要な基礎が身に付いていることを証明できる資格です。1級取得で、就職や開業にも大きな強みとなります。順当に駒を進めれば2年程度の勉強で資格取得までの技術が身に付きます。まずは3級合格を目指して、勉強をスタートさせましょう。

本記事は2015年11月20日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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