「公務員試験の勉強は独学でできるの?」
「予備校や通信講座を利用した方がいいのかな?」
「公務員試験を独学で合格するにはどんな参考書やテキストを使ったらいいの?」
など、公務員試験を受験しようとした時に悩むことはたくさんあると思います。
この記事では、公務員試験を受験しようと思っているけど、独学で勉強するのにオススメのテキストや、具体的な勉強方法などについて詳しく紹介していきたいと思います。
また、通信や予備校との違いについても触れていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
公務員試験は、通信講座を利用した勉強方法もおすすめです。
詳しくは、こちらの記事でも解説をしています。
公務員とは?国家公務員と地方公務員の違い
公務員とは、国や地方公共団体で仕事をする人のことを指しています。
公務員は、大きく国家公務員と地方公務員の2つに分けられます。
国家公務員とは、国の機関に勤める公務員のことです。
国家公務員の職種には、外務専門職、国税専門官、財務専門官、労働基準監督官、皇宮護衛官航空管制官、食品衛生監視員などがあります。
一方、地方公務員とは、地方公共団体の機関に勤める公務員のことです。
地方公務員の職種には、県庁・市役所・区役所に勤務する職員、公立学校の事務職員、警察官や消防官などがあります。
公務員試験は独学で合格できる?
結論からいうと、公務員試験の独学での試験合格は可能です。
理由は、以下の通りです。
理由1:試験出題傾向が例年パターン化されている
理由2:市販で問題集や参考書が手軽に入手できる
決して簡単な試験ではありませんが、上記のことからも分かるように、対策がしやすく、実際に合格している方がたくさん居ることから、しっかりと対策を行えば独学での合格を目指せる試験であると言えます。
理由1:試験出題傾向が例年パターン化されている
公務員試験では、試験ごとに例年の頻出問題がそれぞれあり、市販で購入できる過去問では、専門家が過去の出題傾向を徹底分析した上で詳しい解説付きのものが出版されており、独学でも出題傾向を掴むことができます。
予備校や通信講座を利用する場合でも、独学と同じく専門家の分析を元に勉強を進めていくことになります。
そのため、わからないことがあった時の解決等を自身でやっていけるのであれば、独学でも十分可能であると言えるでしょう。
理由2:市販で問題集や参考書が手軽に入手できる
公務員試験は、科目が多く、範囲も広いですが、その分科目ごとに特化した、市販で購入できる参考書やテキストが多く販売されています。
Amazonなどのサイトでも購入ができますし、書店にも公務員試験対策のコーナーとして並べられていますので、自分が受験する試験に対応しているテキストや参考書を見つけて、すぐに手に入れることができます。
そのため、独学であっても資料が手に入りやすいので、比較的独学でも取り掛かりやすい試験であると言えるでしょう。
公務員試験の合格率や難易度について
公務員試験には、多数の種類があり、大きく分ければ国家公務員試験と地方公務員試験に分けられます。
地方公務員では、さらに初級公務員試験、中級公務員試験、上級公務員試験などに分けられ、将来就きたい業種によって受験する試験を選びます。
また、試験によって難易度や合格率も大きく変わってきますので、それぞれ紹介していきたいと思います。
国家公務員試験
国家公務員試験の中でも、多数種類が分けられています。
代表的な試験の合格率と倍率について取り上げて紹介していきますので、参考にしてください。
代表的な試験 | 合格率(%) | 合格倍率(倍) |
総合職試験(院卒者試験) | 59.1 | 1.7 |
総合職試験(大卒程度) | 14.0 | 7.1 |
一般職試験(大卒程度) | 43.6 | 2.3 |
国税専門官採用試験(大卒程度) | 33.3 | 3.0 |
一般職試験(高卒程度) | 40.3 | 2.5 |
刑務官採用試験(高卒程度) | 49.1 | 2.0 |
海上保安学校学生採用試験 (高卒程度) |
34.4 | 2.9 |
合格率が1番低い総合職試験(大卒程度)では14.0%、1番高い総合職試験(院卒者試験)でも59.1%と、難易度が非常に高い試験であるということがわかりますね。
地方公務員試験
地方公務員に関しても、各自治体・試験によって異なりますが、今回は代表的な試験について取り上げて紹介していきたいと思います。
代表的な試験 | 合格率(%) | 合格倍率(倍) |
東京都Ⅰ類A採用 | 10.7 | 9.39 |
東京都Ⅲ類 | 11.0 | 9.06 |
就職氷河期世代を対象とした採用試験(東京都・Ⅲ類) | 0.8 | 117.9 |
地方公務員の試験では、倍率が高く、1番低い就職氷河期世代を対象とした採用試験(東京都・Ⅲ類)では0.8%、1番高い東京都Ⅲ類試験でも11%と、難易度が非常に高く、合格率はかなり低いことがわかります。
このように、公務員試験は比較的難関な試験であることがわかりますが、独学で合格した人は一体どのくらいいるのでしょうか?
公務員試験を独学で合格した人の割合
公務員試験を独学で合格した人の割合を調査しましたが、実際の数字は分かりませんでした。
なお、資格の学校TACでは、2023年のTACの公務員講座の受講生の合格実績が掲載されていました。
特別区や都庁、横浜市の合格者の3.5人に1人以上(4割弱)がTAC生であることを公開しています。
他にも、ユーキャンや資格の大原、LEC、アガルートアカデミーなどの合格者情報も調査を行ったところ、LECとユーキャンでは、合格者数が発表されていました。
(大原学園は大原グループの合計のため割愛。)
LECでは、2019年〜2021年の3年間で3,677名の合格者を輩出していることが発表されていました。
また、ユーキャンでは、過去10年間で1,000名ほどの公務員試験合格者を輩出しており、単純計算でも年間100名程度の合格者がいると考えられます。(合格者数の合計と年数からの概算で正確な数字ではありません。)
各社、年度ごとの詳細人数を発表しているわけではないため、正確な数値の計測はできませんでしたが、ここで紹介したTAC、LEC、ユーキャンなどの受講生の中からの合格者数がかなり多いということはわかりました。
独学で合格した人の割合の計算は難しいのですが、各社の過去の実績や発表された範囲での合格者数などから考えると、独学で合格している方の割合は少ないことも予想できます。
また、元々公務員として働かれていた、まさちゃんさんが運営しているmasablogによると、周りの同僚たちの情報を集めた結果、独学で合格した人の割合は約2割くらいではないかと予想されています。
このことから、正確な割合は分かりませんでしたが、公務員試験に独学で合格した方の割合は低いのではないでしょうか。
公務員試験を独学で勉強するのに向いている人の特徴
ではここで、
「公務員試験は難易度が高いみたいだし、独学は難しそう・・・」
「公務員試験を独学で勉強することが自分に向いているかわからない・・・」
と不安になっている方へ、独学に向いている人の特徴について、いくつか紹介していきたいと思います。
公務員試験を独学で学習するのに向いている人の特徴は以下の通りです。
公務員試験を独学で勉強するのに向いている人の特徴 |
・継続するのが得意な人 ・スケジュール管理が得意な人 ・独学で合格した経験がある人 |
継続するのが得意な人
独学では、継続する力が大変重要になってきます。
一緒に頑張ってくれる仲間もいませんし、先生からの勉強時間指定や課題等もありません。
また公務員試験は、難易度は試験によってまちまちですが、国家公務員は比較的難関試験に分類されています。
さらに、公務員試験は、どの自治体・職種であっても試験出題範囲が広いことが特徴としてあるため、いかに根気強く試験勉強を継続していけるかがとても重要になってきます。
勉強期間に関しても、短くても半年、長くかかる人で2年間継続していくことになります。
このことから、継続することが得意な方は、独学で試験合格まで根気強く試験勉強に励むことができるため、独学に向いていると言えるでしょう。
スケジュール管理が得意な人
独学では、通信や予備校のように、プロの立てた勉強計画がありません。
そのため、自らが積極的に試験日に向けて勉強時間の確保をし、勉強のスケジュールを立てていく必要があります。
独学では、自分のペースで進めることができる反面、その分スケジュールの自己管理が必要不可欠になることがわかりますね。
公務員試験合格に必要と言われている時間は、複数のサイトを調査したところ、試験にもよりますが合計で800〜1600時間、約半年〜2年の期間がかかると言われています。
このことから、試験合格までは長期戦となることが考えられるので、学校や仕事との両立で勉強時間をうまく確保して、スケジュール管理ができる方は独学に向いていると言えるでしょう。
独学で合格した経験がある人
独学で何らかの試験に合格した経験のある人は、独学の勉強への慣れもありますし、一人でも勉強を継続していく習慣ができていると言えます。
独学の経験がある人と、独学の経験がない人では、勉強スケジュール立てや管理、試験直前期の焦りなどのメンタル面までの経験値が違うので、進み方もスムーズであることが予測できます。
また、公務員試験を独学で合格するには、合計で800時間〜1600時間、期間にすると半年〜2年間を要します。
そのため、特に半年〜1年程の期間を要する独学での勉強に成功した経験のある方であれば、公務員試験の合格を目指すにも、同じ容量でしていけると考えられます。
公務員試験を独学で勉強するのに向いていない人の特徴
では、反対に向いてない人の特徴についても紹介していきたいと思います。
公務員試験を独学で勉強するのに向いていない人の特徴 |
・これまでに勉強の習慣がない人 ・公務員試験の面接や論文対策を1人で進めていくのに自信がない人 ・モチベーション維持に自信がない人 |
これまでに勉強の習慣がない人
資格の総合スクールLECの公式HPによると、公務員試験を独学で目指すには、合計で800時間〜1500時間ほどかかると言われています。
そのため、これまで勉強習慣のない人にとっては、自分1人でこの長い時間を勉強していくことは簡単なことではないでしょう。
このことから、普段から勉強習慣がなく、勉強を続けていくのに自信のない人は独学を続けていくのはかなり至難な技になると言えます。
これまでに勉強習慣がなく、独学は不安だけど、独学でしたい!という方は、まずは勉強の正しい進め方から学んでいくことをオススメします。
公務員試験の面接や論文対策を1人で進めていくのに自信がない人
公務員試験には、面接試験と論文試験があります。
他の学科科目の勉強には答えがありますが、面接や論文試験では、答えがはっきりしていません。
通信や予備校と違って、先生にチェックしてもらえないので、全部自己判断になるので、面接や論文対策に不安を抱える人は多いと思います。
そのため、公務員試験の面接や論文対策を1人で進めていくのに自信がない人には、独学ではなく予備校や通信の利用をオススメします。
モチベーション維持に自信がない人
独学では、モチベーションを高め合える仲間や、勉強を教えてくれる先生もいません。
また、公務員試験合格には、必要な勉強時間も長く、比較的難易度も高い試験です。
そのため、公務員試験を独学で受験するためには、自分自身でモチベーション維持をしていくことが必要不可欠になります。
もし、モチベーションの維持には自信がないけど、独学で頑張りたいという方は、なぜ公務員試験に受かりたいのか?などの目標を明確にしたり、勉強をするときの環境を変えてみたりすることなどを試してみてくださいね。
公務員試験勉強を独学でするのに向いている人、向いていない人のまとめ
向いている人 | 向いていない人 |
・継続するのが得意な人 ・スケジュール管理が得意な人 ・独学で合格した経験がある人 |
・これまでに勉強の習慣がない人 ・公務員試験の面接や論文対策を1人で進めていくのに自信がない人 ・モチベーション維持に自信がない人 |
以上のことから、勉強習慣のある人や、スケジュールを立ててモチベーションを維持して継続していくことができる人は、独学での試験勉強に向いていると言えるでしょう。
また、反対に、これまでに勉強習慣がなく、勉強スケジュール管理や面接練習等に自信のない人は、積極的に通信や予備校を検討することをオススメします。
公務員の試験科目と独学での勉強方法
「公務員試験合格を独学で目指すことに決めたけど、具体的にどうして良いかわからない」
「何から取り掛かって良いかわからない」
という方のために、勉強の進め方や各科目の勉強方法についてまとめましたので、紹介します。
受験する自治体を決める
公務員試験は自治体によってそれぞれ試験制度が違います。
ですが、公務員試験の教養科目に関しては、ほとんどの自治体・職種で必須となっています。
また、警察官、消防官、大多数の市役所職員、国立大学法人等職員、皇宮護衛官など、教養科目のみの試験の職種もあります。
また、大多数の国家公務員、地方上級(都道府県・政令指定都市・東京特別区)のほとんど、ごく一部の市役所の試験では、「教養科目」と「専門科目」の両方が出題されています。
論文試験がある場合とない場合もあります。
このように、自治体・職種により様々なので、事前に調べて自治体の試験に合わせた勉強をしていく必要があります。
提出物もそれぞれの試験で変わってくるので、注意が必要です。
勉強の計画を立てよう!いつから始める?必要な時間は?
会社名 | 学習目安時間 |
LEC | 800〜1500時間 |
ユーキャン | 最低800時間 |
アガルートアカデミー | 1500〜1600時間 |
複数のサイトの情報を調査したところ、公務員試験を独学で勉強する場合の一般的な勉強時間の目安は、合計で800時間〜1600時間必要であり、半年〜2年間かけて勉強する方が多いということがわかりました。
自分の生活リズム、学校や仕事の都合を考慮したうえで、毎日どれだけの時間を勉強に費やせるのか?を考えてみましょう。
では、ここでスケジュールの立て方がわからないと不安を抱えている方へ、目安のスケジュールの立て方について紹介していきます。
独学で公務員試験対策をする場合のスケジュールの立て方の目安
今回は、半年から2年間の勉強期間別に、おおよその1日の勉強時間についてまとめたので、参考にしてください。
試験日までの期間 | 1日の勉強時間(毎日同じ時間すると仮定) | 1日の勉強時間(平日は学校又は仕事があると仮定) |
半年 | 5時間〜10時間 | 平日:3〜4時間 休日:7〜14時間 |
1年間 | 2時間〜5時間 | 平日:2〜4時間 休日:3〜8時間 |
1年半 | 1時間半〜3時間半 | 平日:2〜4時間 休日:3〜4時間 |
2年間 | 1時間〜3時間 | 平日:1〜2時間 休日:2〜4時間 |
社会人の方でも独学での合格を目指すことは可能ですが、忙しい方は特に用事が立て続いて、勉強ができない日もあると思いますので、半年でもいいですが、できれば余裕を持って1年前には準備を始めることをオススメします。
各科目の勉強をする
筆記試験は、基本的には公表されていませんが、アガルートアカデミー、フォーサイトの公式サイト上では教養試験では6割、専門試験では7割の得点をクリアすることが合格のボーダーラインの目安であると言われています。
通常の試験勉強では、先に参考書やテキストでの勉強をしてから過去問という流れが一般的ですよね?
ですが、公務員試験の場合は逆で、先に過去問をチェックしておく方が効率的に勉強を進めることができます。
過去問をチェックした後で勉強をすると、より試験の出題傾向に沿った勉強が効率よくできるからです。
過去問と、参考書での学習・暗記を繰り返し反復学習して、知識を脳内にしっかりと定着させていきましょう。
教養試験
教養試験の科目としては、わかりやすく言うと「国語・英語・数学・理科・社会」の5科目が出題されます。
5科目は、2種類に分類されており、一般知能(数的処理と文章理解)と、一般知識(社会科学・自然科学・人文科学)という科目になります。
では、それぞれの科目の詳細と勉強のコツについて説明します。
- 数的処理・・・判断推理、数的推理、資料解釈についての出題で、出題数の多い試験科目になります。
・問題を繰り返し解いて、解法パターンを覚えて慣れること
- 文章理解・・・現代文、英文、古文についての問題が出題されます。
・出題数が多いので、比較的大事な科目になります。
・内容把握の問題が多く出題されるので、まずは内容把握の技術を身につけましょう。
・得点をとるためには、文章を読むことに慣れておく必要があるので、文章を読むことが苦手な方は特に早めから取り掛かり、少しずつ慣れていくようにしておくことをオススメします。
- 社会科学・・・政治、経済、法律、時事についての問題が出題されます。
・時事に関しては、新聞やニュース、時事問題を毎日少しずつでも確認することで対策をすることができます。
・時事は出題数が多めなので、社会科学の中では優先して対策した方がいいです。
・政治・経済・法律に関しては、出題数は比較的少ないので、出題科目の多い科目や苦手科目の合間や、余裕があるときに勉強を少しずつ進めることをオススメします。
・特徴として、政治・経済・法律は、専門科目と内容が重なるところが多いので、自治体や試験の種類にもよりますが、専門科目も受験科目に含まれているものを受験するという人は、同時に対策していくと効率がいいです。
- 自然科学・・・数学、物理、化学、生物、地学についての問題が出題されます。
・自然科学は、出題数が少ないですが、科目も幅広く、暗記問題が多いので、時間がかかりそうな方は少しずつ勉強スケジュールの中に組み込んでいきましょう。
・生物と地学の対策に関しては、過去問や参考書の暗記がほとんどになります。
・数学・物理・科学に関しては、高校生レベルの知識の問題が出題される傾向にありますので、過去問や参考書に沿って理解・暗記をしていきましょう
- 人文科学・・・日本史、世界史、地理、文学芸術、思想についての問題が出題されます。
・5科目とも、勉強方法はひたすら「暗記」なので、反復学習を行い、確実に暗記していきましょう。
・出題数は少なめですが、暗記に時間がかかる方は特に余裕を持って勉強していってください。
専門試験
専門試験では、大学の専門課程で学んだ、行政・法律・経済の問題が出題されます。
では、それぞれの科目について説明していきます。
- 行政・・・政治、行政学、社会政策、国際関係についての問題が出題されます。
・反復学習をして知識を定着させましょう。
・国家公務員一般職の試験では、社会政策の科目以外は出題数が多く出題されますが、地方公務員試験では、どれも同程度の出題数なので、まんべんなく学習できるようにしましょう。
- 法律・・・憲法、行政法、民法、労働法、刑法についての問題が出題されます。
・教養試験の社会科学の勉強範囲と重なるところが多いので、同時に対策をすると効率がいいです。
・憲法・行政法・民法に関しては、出題数がとても多いので確実に暗記するようにしましょう。
・労働法・刑法に関しては、出題数が少ないので余裕があるときに少しずつ勉強を進めていくといいです。
- 経済・・・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学についての問題が出題されます。
・知識問題と計算問題の両方が出題されるので、過去問や参考書の問題傾向をもとに暗記と計算問題の傾向と解法パターンを掴みましょう。
・暗記項目部分の勉強に関しては、教養科目の経済の試験範囲と重なるところも多いので、同時に対策をすると効率がいいです。
・ミクロ経済学・マクロ経済学に関しては、出題数が非常に多いため、対策をしっかりするようにしましょう。
論文試験対策の仕方
論文試験のポイントは、大手企業のアガルートアカデミーやTACの公式サイトに共通して記載してあります。
それは、「現状・課題・解決策」の3部構成がしっかりとしていて、全体の文章が一貫性のある論理的な文章になっているかということです。
出題テーマは、社会問題や課題や自治体について、行政についてなどと様々なようですが、「公務員」に必要な知識や考え方が小論文のテーマになることが多いようです。
論文試験対策のコツについて紹介します。
・文章を書く際の基本的なルールを知り、守る
・自分以外の誰かに読んでもらう
・繰り返し練習をして慣れよう
文章を書く際の基本的なルールを知り、守る
まず、原稿用紙の正しい使い方として、段落が変わったら1マス空けるなどの基本的なルールについて確認して、正しい使い方ができるようにしましょう。
また、1文は短めにして、読みやすいように意識して、全体では原稿用紙の少なくとも、7割は埋めるようにしてください。
現状(背景・原因)、課題(問題点)、解決策の3部構成を、バランスよく書くことを意識して練習をすると良いです。
自分以外の誰かに読んでもらう
自分だけでは違和感や、悪い文章のクセに気づきにくいので、必ず他者に読んでもらうようにしましょう。
誤字・脱字や、分かりにくくなってしまっていることを指摘してもらった場合は気付きを得て修正をすることができます。
もし褒めてもらえた場合でも、モチベーションの上昇や、自信を得ることにもつながるので、ぜひ試してくださいね。
繰り返し練習をして慣れよう
文章を書くことが苦手な方は、とにかく繰り返し練習して慣れましょう。
テーマとしては、過去問にあるものでも良いし、ニュースや新聞で話題になっていることでも良いので、とにかく練習をして文を書くことに慣れてください。
繰り返し書くことで、コツも掴めますし、だんだんとパターンが掴めてスピードも上がり、余裕が出てくるでしょう。
独学での公務員試験対策にオススメの参考書や教材、過去問の選び方
では、独学の方にオススメの参考書や過去問について紹介していきたいと思います。
ここでは、実際に合格した方からの口コミも良く、Amazonでも公務員教養試験対策書籍の売れ筋ランキングで上位を獲得しているもの、ベストセラーとなっている信用性の高いテキストを取り上げていますので、参考にしてください。
資格試験研究所 公務員試験 速攻の時報 | 単に最近のニュースを集めただけの時事用語集ではなく、数々の白書、公的な統計、官公庁の施策、政治・経済の動向など実際に公務員試験に出ているポイントに絞って、知識を凝縮したテキストになっています。
価格は1,100円です。 教養試験(基礎能力試験)の時事や、政治経済・社会、 また、論文試験・作文試験、面接・集団討論などでも、時事の知識は大いに役立ちます。 教養・専門のあらゆる科目に対応しており、試験に出る白書・統計・施策・動向が凝縮されています。
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資格試験研究会 公務員試験 速攻の時事 実戦トレーニング編 | 姉妹版の『公務員試験 速攻の時事』に準拠した時事問題集&時事用語集です。
価格は990円です。 公務員試験に出題された時事問題を徹底分析し、 また、『公務員試験 速攻の時事』の知識を補完する |
公務員試験学習書 公務員教科書 2か月完成 動画とアプリで学ぶ 教養試験 全公務員試験対応 | 動画、テキスト、アプリをフル活用して最短合格を目指せる教養試験対策ができるという魅力的なテキストです。
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資格試験研究所 公務員試験 合格の500シリーズ | 合格の500シリーズでは、各試験ごとに500問の過去問が収録されているものが販売されています。
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資格試験研究会 公務員試験 新スーパー過去問ゼミシリーズ | 公務員試験受験生から圧倒的に支持されている「スー過去」シリーズ。
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独学での公務員試験の面接対策について
基本的には、一般企業の就職面接のような形式です。
ですが、一部では集団討論(ディスカッション)をおこなう場合もあるので、受験する自治体・試験に沿った対策をするようにしてください。
では、面接形態別に面接対策の仕方について見ていきましょう。
個別面接
形態は、面接官が2~3人いて、受験者は一人ずつ個別に面談をしていきます。
面接内容は、事前に書いたエントリーシートや面接カードをもとに質問され、返答していきます。
(事前に書くエントリーシートには、これまで頑張ってきたことや、困難を乗り越えたときのこと、PRポイント、特技・趣味等を記入します。)
基本的には、エントリーシートに記載したことに沿って質問されるため、深堀りされても良いことやアピールになるようなことを書いておき、深く聞かれたときにしっかり答えられるようにしておきましょう。
面接練習で必ずしておくべきことは、エントリーシートに記載していることと矛盾していることを答えないようにする練習をすることです。
1つでも面接官に疑いを持たれてしまった時は、取り返すのが困難になるので、練習の時点で自分以外の誰かにエントリーシートと面接の質疑応答に矛盾がないか確認してもらうことをオススメします。
集団面接
形態は、面接官が2~3人に対し、受験者3~6人が同時に面接をしていきます。
内容は、個別面談と変わりありません。
回答する順番に関しては、指名制なことが多いですが、挙手制の時もあります。
挙手制の時は、積極的に回答した方が好印象を受けやすいので、どんな質問をされてもスピード感を持って回答できるように事前練習を抜かりなくしておきましょう。
集団討論
形態は、受験生が4〜8人程度で1グループを作り、出された課題についてグループで討論(ディスカッション)し、意見をまとめて発表するという形です。
もちろん、討論している様子も面接官が審査しています。
議論の過程を通して、受験者の思考力や、役割の立ち回り方、協調制やコミュニケーション力が判断されています。
発言のしすぎでもしなさすぎでも、協調制やコミュニケーション力面で印象が悪くなりやすいです。
そのため、自らの意見を出すことはタイミング良く適度に行いつつも、相手の意見をしっかり相槌を打ちながら聞くなどの「傾聴力」をアピールしつつ、メンバーに意見を求めるなどの「協調性」「調整力」のアピールも同時にしていくことも意識すると好印象を受けやすいでしょう。
面接対策では、あらかじめ質問項目を予想して練習することもできますが、自己練習だけでは不安な人は、ハローワークやジョブカフェ等の公共施設で面接対策をしてもらえることもあるので、問い合わせてみてください。
公務員試験を独学で勉強することのメリット・デメリット
では、公務員を独学で勉強することのメリットとデメリットを紹介していきます。
公務員試験の勉強を独学で行うメリット1:費用を抑えられる
通信や予備校では学費がかかりますが、独学では、必要な勉強資料以外の出費がありません。
実際のところ、独学では2万円(テキスト・問題集代)、通信では2〜50万円(テキスト+学費)、予備校では20〜60万円と、金額に大きく差があります。
そのため、資格試験勉強のためにかけられるお金が少ないという方は、独学での資格試験勉強を検討してみるのもいいのではないでしょうか。
公務員試験の勉強を独学で行うメリット2:自分のペースで進められる
予備校や通信では、課題の提出期限や修学期間が定められています。
予備校では、あらかじめ決められたカリキュラムに則って勉強を進めていくことになるので、安心感はありますが、自分の得意分野・不得意分野は関係なしに平等に勉強をしていかなければなりません。
その点、独学では全て自分のペースで行えます。
特に忙しい方にとっては、得意なところは少なめにして、苦手なところに時間をかけるなどの工夫ができるので、無駄を省いて効率的に勉強ができるという点で、最大のメリットであると言えます。
公務員試験の勉強を独学で行うメリット3:学校や仕事との両立がしやすい
公務員試験を独学で勉強する人の中には、学校(高校や大学)に通いながらであったり、仕事をしている傍らでしていくという方が多くいらっしゃると思います。
通信講座や予備校では、専門家の立てたカリキュラムに沿って勉強を確実に進めていくことが利点ではありますが、その分ペース配分がある程度決められているので、学校や仕事の多忙な時期と重なってしまって大変なスケジュールになってしまうことなどが考えられます。
例として、実際にユーキャンの国家一般職コースの講座では標準在籍12ヶ月(最大16ヶ月)、たのまなの通信講座では、最大12ヶ月とされていることなどが挙げられます。
その点、独学では自らのペースと生活リズムに合わせて勉強の計画が立てられるので、学校や仕事との両立をしながらの試験対策をする方にとってはメリットとなるでしょう。
では、反対に独学で資格試験勉強を行うことのデメリットについて話していきたいと思います。
公務員試験の勉強を独学で行うデメリット1:わからないことがあっても、質問できない
公務員試験では、科目が多いだけでなく、出題範囲も広いため、勉強を進めていくうちに苦手分野が出てくるかと思います。
予備校や通信では、専門家に気軽に質問できることに対し、独学の場合は、自分自身で解決していく力が必要不可欠になってきます。
そのため、独学では予備校や通信を利用する人よりも、自己解決能力が求められることになります。
公務員試験の勉強を独学で行うデメリット2:モチベーションの維持が難しい
公務員試験合格を独学で目指すということは、ひとりで何もかも対策していくことになります。
決められたカリキュラムがあるわけではないので、勉強量もスケジュールも自由です。
さらに、独学となると、ほとんどの方が学校の勉強や仕事、家事等との両立での勉強になると思います。
そのなかで、合計800〜1600時間の時間を確保し、約半年〜2年の間、毎日勉強を継続していくのは、決して簡単なことではないでしょう。
そのため、予備校生や通信利用者と比べると、独学ではモチベーション維持の難易度が非常に高くなると言えます。
公務員試験の勉強を独学で行うデメリット3:面接や集団討論、論文の添削、評価を受けられない
ほとんどの公務員試験では、面接や集団討論の試験、論文試験があります。
通常の学科試験でははっきりと答えが出ているのに対して、面接や論文にはコツやパターンはあっても、自己採点では判断が困難なこともあります。
そのため、専門家に直接指導してもらえる予備校や通信に比べて独学では自己判断になるので、その点では独学の最大のデメリットであると言えます。
ですが、インターネットや参考書などをうまく活用すれば、コツやパターンが掴めますので、自己学習能力や判断力に自信のある方であれば問題ないでしょう。
公務員試験の独学のメリット・デメリットのまとめ
メリット | デメリット |
・費用を抑えられる ・自分のペースで進められる ・学校や仕事との両立がしやすい |
・わからないことがあっても、質問できない ・モチベーションの維持が難しい ・面接や集団討論、論文の添削、評価を受けられない |
公務員試験の勉強を独学で行うことには、メリットもデメリットもあることがわかったと思います。
学校や仕事との両立で時間の都合がつきにくい方、または金銭面に余裕がないという方で、継続力やモチベーション維持に自信があり、調べごとが得意な方は、独学でも挫折せず進めることができるでしょう。
反対に、自分1人ではスケジュール管理や継続することに自信がないという方や、わからないことがあった時に挫折しそうだなと思う方は、通信講座の利用を前向きに検討することをオススメします。
独学と通信と予備校の比較
公務員試験勉強をするにあたって、独学と通信講座、予備校の違いを表にまとめたので、参考にしてください。
独学 | 通信 | 予備校 | |
費用(教材+模試+授業料) | 約1万〜7万円 | 約2万〜50万円 (試験により大幅に異なる) |
約20〜60万円 |
メリット | ・費用を抑えられる ・自分のペースで進められる ・学校や仕事との両立がしやすい |
・予備校よりは費用を抑えられる ・通学の時間がかからない ・効率よく勉強を進めることができる |
・プロの立てた効率的な勉強をすることができる ・不明点をすぐに質問することができる ・モチベーションや勉強時間の管理がしやすい |
デメリット | ・わからないことがあっても、質問できない ・モチベーションの維持が難しい ・面接や集団討論、論文の添削、評価を受けられない |
・独学よりは学費分の負担が大きくなる ・解約しても返金制度がないことが多い ・リアルタイムでは質問できない |
・学費分の費用面の負担 ・入校から卒業までの期間が定められている ・通学に時間がかかる ・予備校のペースについて行かなければならない |
いずれもメリット・デメリットがそれぞれありますが、金銭面や勉強ペース配分、自己学習の得意・不得意が、選ぶ鍵になると思います。
あなたの金銭面、学校や仕事の時間、自己学習の得意・不得意を見極めて選択してください。
金銭面に余裕がなく、日頃から勉強の習慣がある方や自己解決能力に自信のある方は、独学を前向きに検討するのもいいと思います。
反対に、金銭面には余裕があるけど、自己学習に自信のない人や、指定されたカリキュラムで確実に合格を目指したい方は、予備校を検討することをオススメします。
また、金銭面は心配ないけど、予備校のペース配分では本業との両立などの理由で、時間の都合が付きにくい方で、確実に合格を目指したい方は通信講座を検討することをオススメします。
公務員試験の概要
ではここで、公務員試験を受けるにあたって
「願書を提出してから合格までの具体的な流れがいまいち分からない」
「公務員試験って受験資格はあるの?」
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
出願から採用までの流れ
公務員試験は、受験する職種や自治体によって若干異なりますが、基本的な出願から合格、採用までの流れは、ほとんど変わりませんので、紹介します。
出願から採用までの流れ |
ステップ1:出願 ステップ2:一次試験 ステップ3:一次試験の合格発表 ステップ4:二次試験 ステップ5:最終合格発表 ステップ6:採用面接試験 ステップ7:内定・採用 |
ステップ1:出願
基本的には、例年2~5月頃に自治体・職種ごとに試験案内がホームページに公表され、3月〜4月頃に出願受付が開始されます。
ですが、公務員試験の場合、職種や自治体によって出願期間は違うこともありまので、自分が受験したい自治体の試験の出願期間については早めにインターネット上などで調べておきましょう。
ステップ2:一次試験
出願ができたら、次にいよいよ一次試験を5月〜6月頃に受験します。
教養試験や専門試験、専門記述試験、論文試験などが実施されます。
こちらも、実施される試験は職種や自治体などによって違うので、試験科目や範囲についても事前に試験案内などで確認して試験対策を行う必要があります。
ステップ3:一次試験の合格発表
一次試験を受験した方には、2週間から1か月ほどで合格発表があります。
その中から見事、一次試験に合格した方には、二次試験の案内(日時や二次試験の詳細等)が送付されてきます。
ステップ4:二次試験
二次試験は、「人物試験」とも呼ばれ、7月〜8月頃に個別面接や集団面接、集団討論などの面接試験が行われます。
ステップ5:最終合格発表
二次試験を受験した方の合格発表は、試験日の2〜3週間後にあります。
「最終合格発表」とはいえ、採用までにはもう1ステップをクリアする必要があります。
二次試験に合格すると、いよいよ最後の試験、採用面接試験の案内が送付されます。
ステップ6:採用面接試験
個別面談があり、就職への意向などの意思確認が行われます。
ステップ7:内定・採用
採用面接試験を見事合格した方は、8月〜9月頃に内定・採用の流れとなります。
以上が出願から採用までの大まかな流れになります。
ですが、職種や自治体によって試験内容や流れが若干違うものもあるので、自分が受験したい試験についてはしっかりとインターネット上などで調べるようにしましょう。
地方公務員の上級・中級・初級の違い
地方公務員の上級・中級・初級の違いは、試験の難易度や、内定先が異なるということです。
学力・難易度の目安として、初級は高卒程度、中級は短大卒程度、上級は大卒程度となっています。
初級の内定先には役所や学校、また警察署での事務や、窓口対応等があります。
中級の内定先には役所や学校、また警察署での事務等があります。
上級の内定先は初級や中級とほとんど変わりませんが、違いは、総合職に近く将来の幹部候補生として、責任の大きい業務をこなすことになります。
受験資格について
公務員試験はたくさんの種類があり、主催自治体や試験によって受験資格も変わってきます。
受験を検討している試験がある場合は、必ず受験資格を調べておくようにしましょう。
ここでは、基本的な受験資格を紹介します。
- 年齢制限
基本的には、初級試験の上限は20代前半、上級の試験なら30歳前後が一般的です。
- 学歴
基本的には、学歴は関係ありませんが、一部の試験では大卒者以上を対象とするものもあるため注意が必要です。
- 資格
専門職などの採用試験で、資格が必要とされていることがあります。
- 身体的条件
消防官や警察官などの公安系職種の採用試験では、身長や体重、視力や体力などの制限があることもあります。
※上記は自治体や公務員の職種によっては若干異なることがあるため、必ずそれぞれの試験について確認するようにしてください。
公務員試験の独学に関するよくある質問
公務員試験の独学に関するよくある質問 |
・公務員試験は高卒でも受けられる? ・社会人が公務員を勉強できる塾はある? ・大学生で公務員試験に落ちたらどうすべき? ・公務員試験対策の参考書は古いのでも良いの? ・民間企業の就職活動と公務員試験の受験は掛け持ちして同時進行してもいいの? |
公務員試験は高卒でも受けられる?
高卒でも公務員試験は受験することができます。
公務員試験の上級は大卒程度の学力、中級は短大・専門卒程度、初級は高卒程度の学力とされていますが、それはあくまで学力の目安を図るための指標のようなもので、公務員試験の受験資格に学歴は関係ありません。
※一部の自治体の試験では、大卒者以上を対象者とする場合もあるので注意が必要です。
社会人が公務員を勉強できる塾はある?
「塾」ではありませんが、予備校や通信講座には学生・社会人関係なく受講することができます。
大学生で公務員試験に落ちたらどうすべき?
残念ながら公務員試験が不合格となってしまった方は、2つの中から選択をすることになります。
- 浪人か留年をして再受験をする
- 民間試験に切り替える
浪人や留年をする経済的余裕・時間の余裕のある方は再チャレンジするもの良いですが、次に挙げることに自分じは当てはまるのか考えてみてください。
・自信喪失してしまい、不合格の流れを断ち切れない心理状態になっている人
・1年間浪人や留年をする経済的余裕がない人
・「公務員」にこだわりがあるわけではない人
上記に当てはまる方は、民間試験に切り替えるのも検討することをオススメします。
公務員試験対策の参考書は古いのでも良いの?
公務員試験対策の参考書は古いものでも大丈夫ですが、初めて受ける人は新しいものを購入することをオススメします
もし、残念ながら不合格で翌年にもう一度受験するという方は、そのまま使用するのは問題ありません。
ですが、時事問題・社会事情を含んだ社会科学の専門科目に関しては、随時変更があるので、必ず新しいものを使用するようにしてください。
民間企業の就職活動と公務員試験の受験は掛け持ちして同時進行してもいいの?
民間試験と公務員試験は同時進行でも、問題はありません。
ですが、大卒レベルの公務員試験を受験する予定の方は、民間企業の就活スケジュールと時期的に重なる場合が多く、受験勉強に支障をきたしてしまうことも考えられます。
その為、もし平行して受験を考えている方は、できる限りの時間を確保して、勉強時間や面接練習などの時間のバランスを上手く取っていくことが、合格への鍵となるでしょう。
まとめ:公務員試験は独学で合格できる?
この記事では、公務員試験について、費用面やかかる時間、メリット・デメリットなどから、独学と通信、予備校を比較しながら紹介してきました。
公務員試験は、決して簡単な試験ではありませんが、独学でも合格可能です。
もし独学では難しいと感じる場合には、通信講座や予備校も視野にいれるといいでしょう。
迷っているという方は是非、こちらの記事に記載されている内容やポイントを参考に検討してみてください。
あなたにピッタリの勉強方法で合格を目指せることを願っています!
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