【2024年最新】公務員試験に合格するための勉強時間は?勉強はいつから始める?1年のスケジュールも調査!

公務員試験では試験によって難易度も異なりますが、合格するために必要な勉強時間はどれくらいなのでしょうか。

これから公務員試験を考えている方、公務員試験についての知識がまだない方は勉強方法やどんな勉強スケジュールを組み立てていけばよいのか悩んでしまいます。

今回は、公務員試験に合格するために必要とされている勉強時間から、勉強方法、スケジュールの組み立て方を紹介します。

今後公務員試験の受験を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

また、1日・1ヶ月・1年ごとの勉強時間や公務員試験を受験するまでに行うこと、独学でのメリットや独学の勉強方法についても詳しく説明しているので、公務員試験までの対策をしっかりと押さえられます。

公務員試験の勉強は予備校や通信講座での学習もおすすめです。

詳しくは、こちらの記事でも解説をしています。

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目次

公務員とは?

公務員とは憲法で「全体の奉仕者」として規定されている仕事で、国に携わる重要な仕事を行っています。

公務員の仕事は、各省庁の職員、裁判官、消防士、警察官など多種多様です。

そして公務員の携わる仕事は、国家公務員と地方公務員の大きく2つに分けられています。

国家公務員と地方公務員について、それぞれ説明していきますね。

国家公務員

国家機関や行政執行法人で勤務する方を「国家公務員」と呼びます。

その中でも各省庁(外務省、経済産業省、法務省など)、国の行政機関に所属し、日本全体に関わる業務を行っています。

さらに国家公務員の中でも、中央官庁で勤務する方を「国家総合職」、中央官庁の他出先機関に勤め、事務作業を行う「国家一般職」、国税専門官などの専門的な知識を用いて業務を行う「国家専門職」に分かれていますよ。

特に国家総合職では日本だけにとどまらず、海外も含めた仕事も行うこともあり、国に関与するとても責任のある仕事です。

地方公務員

主に地方機関で勤務する方を「地方公務員」と呼びます。

地方公務員は、都道府県庁や市役所での事務系の業務が多く、学校教員や消防官、警察官も地方公務員に当たります。

国家公務員は国に携わる仕事ですが、地方公務員は地域に密着した市民と密接な距離にあることが特徴ですよ。

各自治体ごとの採用になるため転勤範囲は狭いですが、部署移動は頻繁にあるでしょう。

公務員試験に必要な勉強時間は?

公務員試験を受験するためには、勉強は必要不可欠になりますが、公務員試験に必要な勉強時間はどれぐらいなのでしょうか。

いくつかの国家公務員資格サイトや通信講座サイトを参考に、公務員試験に必要な勉強時間を調べました。

トータル必要な勉強時間、1日では何時間程度なのか、大学生の場合の勉強時間、それぞれ分けて説明していきますね。

公務員試験に必要なトータルの勉強時間は?

通信講座・資格サイト 平均勉強時間
LEC東京リーガルマインド 1,000~1,500時間
ユーキャン 少なくとも800時間
アガルート 1,500~1,800時間

(参考:各情報資格サイト、通信講座サイトより独自集計)

通信講座や資格情報サイトで調べた結果、公務員試験に必要な勉強時間の平均は、800~1,800時間だということが分かりました。

800~1,800時間であると、1日4時間の勉強を1年半~2年ほど毎日継続して達成する時間です。

よって公務員試験の勉強は、短期間ではなく年単位の長期間で行うことになりますね。

必ずしも800~1,800時間の勉強時間を確保するべきなのではなく、あくまで平均的な勉強時間として、参考にしてみて下さい。

公務員試験に必要な1日の勉強時間は?

次に、1日の必要な勉強時間について資格サイトの画像を参考に説明していきますね。

公務員勉強時間

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

上記の画像は、公務員試験勉強の1日の平均勉強時間を円グラフにしたものです。

通常期とは受験前年の末までの期間で、通常期の1日平均勉強時間は2~3時間程度が33%を占めていますね。

公務員勉強時間

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

直前期とされている円グラフの画像は、年明けから受験までの1日平均勉強時間です。

直前期に入ると平均時間は8~9時間が32%を占め、通常期に比べて多くの勉強時間を確保している人が多いことが分かりますね。

通常期と直前期で勉強時間の長さは異なってきますが、通常期の平均勉強時間の多くが2~3時間程なことから、短期間で駆け足気味な勉強よりも1年~2年の余裕を持った長期間の勉強期間を設けている方が多いのではないでしょうか。

大学生が公務員試験に必要な勉強時間は?

大学生が公務員試験に必要な勉強時間も、資格サイトや通信講座を参考に調べてみました。

調べた結果、大学生の場合でも必要な平均勉強時間は800~1,800時間でした。

大学3年生から就活を意識する学生は多く、公務員に対する知識がゼロな場合でも、十分な勉強時間の確保、過去問で対策を行えれば公務員試験に必要な知識は身に着けられるでしょう。

大学生の場合、平日は2~3時間を目安に、長期休みでは7~8時間の勉強時間を確保できますね。

また、大学4年生になると授業時間も少なくなることもあり、空いた時間も有効活用できます。

通学の際に勉強できるように、単語シートや携帯にメモして復習できるようにするなど隙間時間を意識するとよいでしょう。

公務員試験の勉強時間は1ヶ月でも合格できるの?

年単位の勉強期間を設ける方が多いと説明しましたが、1ヶ月ほどの短期間で合格はできるのでしょうか。

調べた結果、実際に1ヶ月の勉強期間で合格した人はいらっしゃいました。

「みちの くろいぬ」さんは大学卒業から5年経過しており、算数も苦手、専門科目の勉強も忘れている程でしたが、ある戦略を使って公務員試験を1ヶ月半の勉強で合格したそうです。

実際に合格に至るまでの、勉強法、使用テキスト、参考書、確実に合格するための解答の仕方などを有料のnoteで説明してくれているので気になる方はぜひ見てみて下さいね。(購読には500円かかります。)

 

もう1人は「ユウの、今日は晴天いい転機」というブログを運営しているユウさんです。

ユウさんも、1ヶ月の勉強期間で公務員試験を合格しています。

ユウさんは短期間での合格を成し遂げるため、苦手分野は切り捨て、合格できる分の得点を確保することを意識して勉強していたそうです。

ユウさんの場合、一般知能の科目が得意であったため一般知能を重点的に勉強し、参考書のページを30日で割って1日に何ページ進めるかをあらかじめ決めてから勉強していました。

1日ごとに勉強の記録を取り、勉強スピードを意識しながら勉強を続け、無事公務員試験の合格を果たしました。

確かに、1ヶ月で合格した方はいましたが、実際短期間で合格できる方はとても少数です。

公務員試験は筆記試験の他にも面接試験、試験内容によっては専門試験の実地もあるので、しっかりとした勉強期間を確保して試験までの対策したほうがよいでしょう。

1年で公務員試験に合格するための勉強スケジュールは?

(引用元:大原情報ビジネス専門学校公式HP)

ビジネス専門学校が提案している1年間の公務員試験勉強スケジュールをもとに説明していきますね。

まず初めの2~3ヶ月は、数的処理、政治経済や憲法などの科目の勉強に取り掛かりましょう。

数的処理や政治・経済などは問題数が多い傾向にあるため、早めに取り掛かりどんどんインプットしていきます。

憲法はすべての法律の基礎になっているため、民法の勉強を始める前に取り掛かったほうがよいでしょう。

経済学は過去の傾向から公式を当てはめた問題の出題が多いため、公式の暗記をしておく、公式の成り立ちを理解すると小さなミスが少なくなり得点につながるでしょう。

4ヶ月以降はその他の教養科目の勉強をしながら、面接練習も少しずつ行っていくスケジュールを続けていきます。

公務員試験は採用試験のため、面接練習も重要な試験の1つですので、自分の考えを相手に伝わる話し方ができるように自分でも練習し、対人での面接模擬練習が可能であれば行っておきましょう。

年明け後の試験直前期からは、自分の受験する試験内容に応じた勉強を基礎から応用まで切り詰め、試験に向けて万全の準備をしていきましょう。

資格の大原のHPで講座やスケジュールの詳細を見る

公務員試験を受験するスケジュールは?

公務員試験を受験するには、何から始めたらよいのかと疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

公務員試験を受験するまでのスケジュールを順番に説明していきますね。

受験先を決める

まず最初に、受験する自治体(受験先)を決めましょう。

公務員試験の場合、各自治体によって試験内容が異なるため、どの自治体で受験するかを先に決めれば勉強スケジュールも組みやすく、時間のロスになりません。

例えば市役所の場合、A、B、C、D日程に分かれており、日程によって筆記試験が教養科目のみであったり、出願時に論文を提出しなければならないこともあります。

先に試験内容を知っておけば、論文提出があった際も間に合わなかったというミスもなくなりますね。

試験種別と試験形態を把握する

受験先を決めた後は、試験種別と試験形態を把握しましょう。

公務員試験では、試験の種類によって試験の科目が異なるため、自分が受験する試験形態をまず把握することが大切です。

受験する試験に専門科目がある場合は、試験によって出題内容が異なるのでしっかりと確認し、論文試験はあるのか、出願時の提出物はあるかなど細かく調べておきましょう。

また、科目ごとの配点が分かる場合は、配点の高い科目を優先するなど勉強のスケジュールを組み立てられますね。

試験に向けて勉強スケジュールを立てる

試験種別、試験形態を把握できた後は、試験に向けて勉強スケジュールを組み立てていきましょう。

一般的な勉強時間は800~1,800とされていますが、平均時間を参考に自身の日常の中でどう勉強時間を確保していくか、また科目ごとにあてる期間、時間配分もおおまかでもよいので決めていきましょう。

勉強スケジュールをまずは1日決め、次は1週間、2週間、1ヵ月と段々期間を大きく決めていくことで自分の中でタスクとして可視化でき、決めたスケジュールに対して進みはどうなのか、苦手科目は何なのかも理解できますよ。

公務員試験の勉強方法

公務員試験の勉強にあたって、独学や通信講座、予備校を利用するなどさまざまな方法があります。

独学、通信講座、予備校それぞれの勉強方法や特徴について説明していきますね。

独学

独学の勉強
・自分に合わせた参考書やテキストが選べる
・生活スタイルに合わせて自由に勉強ができる

独学での勉強は、自分で参考書やテキスト、過去問を選び自分の生活スタイルに合わせて勉強に取り組むことができます。

また、予備校や通信講座に通う時間や費用も抑えられるので、金銭的負担を減らしたい方、まとまった時間の確保が難しい方にもよいですね。

金銭的負担を抑えながら、自分だけのペースで勉強を進めたい方におすすめです。

しかし完全個人での勉強になるので、自由に勉強時間を組み立てられる分、モチベーション維持が難しかったり難点もありますので、この後の記事の中で説明していきますね。

通信講座

通信講座の勉強
・通学に時間を取られず勉強時間を選べる
・WEB学習サポートなどさまざまなサポートがある

通信講座では、独学と同じように自由な時間で勉強することができますが、勉強にあたってサポートも受けられます。

通信講座では公務員試験に合ったカリキュラムがあるので勉強スケジュールの組み立ての参考になりますし、予備校に比べて費用や時間も削減できますよ。

いくつかの通信講座にはWEB学習サポートがあるので、隙間時間の勉強もできますし、分からないところも何回も復習することができます。

科目ごとの勉強配分も自分で管理できるので、自分のペースで進めながらもしっかりとサポートを受けたい方におすすめです。

予備校

予備校の勉強
・同じ試験を受験する仲間がいるためモチベーションを維持しやすい
・まとめた時間を取れる人向き

予備校は通信講座同様、公務員試験に合わせたカリキュラムがあるので、勉強スケジュールは予備校に任せて勉強に専念することができます。

同じ試験を受験する仲間がいるためモチベーションも高まり、分からないところもすぐに聞くことができるので、時間のロスにならないのもよいですね。

予備校は通学になるので、予備校が決めたカリキュラムに合わせて時間を確保できる人におすすめです。

公務員試験を独学で勉強するメリット・デメリット

公務員試験の勉強方法として、独学を紹介しましたが、独学で勉強するにあたってメリット・デメリットがあります。

独学でのメリット・デメリットについてそれぞれ説明していきますので、独学での勉強を考えている方は参考にしてみてください。

メリット

独学で勉強するメリット
・費用が安い
・自分のペースで勉強できる

まず独学で勉強するメリットを2つ紹介します。

「費用が安い」「自分のペースで勉強できる」ことをメリットとしてあげましたが、具体的にどうよいのか説明しますね。

費用が安い

まず1つ目のメリットは「費用が安い」ことです。

独学での勉強は、通信交差や予備校と違い費用が掛かるところが参考書やテキスト購入ぐらいしかないため、金銭的負担は大幅に削減できます。

参考書やテキストも自分に合った教材を、自分の目で確かめてから購入できますし、苦手科目があれば苦手科目に合わせた教材をすぐに用意できますね。

自分のペースで勉強できる

2つ目のメリットは「自分のペースで勉強できる」ことです。

独学であれば、予備校のように決められたカリキュラムに合わせて時間を確保する必要がないですし、自分の生活スタイルに合わせて勉強スケジュールの組み立てができますね。

通学する時間が短縮できるので、その分の時間を勉強にあてることができますし、授業ではなく、家庭学習なので自分が重点を置きたい科目に集中できるのも独学のメリットです。

デメリット

独学で勉強するデメリット
・わからない事を人に聞けない
・モチベーションを維持するのが大変

メリットと反対にデメリットも「わからない事を人に聞けない」「モチベーションを維持するのが大変」と2つあげましたので、紹介しますね。

わからない事を人に聞けない

1つ目のデメリットは「わからない事を人に聞けない」ことです。

独学では完全個人になるため、勉強でわからない事をすぐ人に聞けない難点があり、公務員試験に関する情報も予備校に比べると入ってきにくいです。

国家公務員の出題傾向などの情報が入ってこなければ、全体的にまんべんなく勉強しなければならず、結果的に勉強時間のロスに繋がりますね。

また、科目の範囲も広いため、疑問を残したまま勉強を続けると問題を深く理解することができず、勉強の効率も悪くなるでしょう。

モチベーションを維持するのが大変

2つ目のデメリットは「モチベーションを維持するのが大変」なことです。

独学は、通信講座や予備校と違い、勉強をサポートしてくれる存在がないためモチベーションの維持が難しいです。

通信講座であれば、WEB学習サポートなどで講師の方からサポートを、予備校では講師の方はもちろん同じ公務員試験を受験する仲間がいるのでモチベーションが高まりますね。

公務員試験の勉強は平均で800~1,800時間で、年単位の勉強期間になるため完全1人での勉強はストレスも溜まればモチベーションも下がっていきます。

公務員試験に独学で合格するための勉強方法

公務員試験に独学で合格するための勉強方法
・配点の高い科目を優先する
・過去問を解く
・復習する

公務員試験を独学で勉強し、合格するためにはどんな勉強方法がよいのでしょうか。

資格講座サイトや通信講座の情報を参考に、勉強方法のポイントを3つ上げました。

勉強ポイントを押さえて、独学での勉強をより効率的に進める参考にしてみてください。

独学での勉強ポイントを1つずつ説明していきますね。

配点の高い科目を優先する

1つ目のポイントは「配点の高い科目を優先する」ことです。

公務員試験の筆記試験は、「教養科目」と「専門科目」があり、範囲がとても広いです。

ですので、試験の科目ごとの配点を理解して効率よく勉強を進めていき、配点が高い科目を抑えれば他科目で得点が取れなかったとしても、補うことができますね。

例えば教養試験は、数的処理、文章理解の配点が高く、専門科目では憲法、民法、行政法、経済法(ミクロ・マクロ)の配点が高くなっています。

筆記試験は6~7割の得点がボーダーラインになっているので、得点を取るためにも勉強期間の前半は配点が高い科目に重点を置き、知識をインプットしていきましょう。

勉強期間の後半に配点の高い科目を勉強すると、試験までの焦りで念入りに勉強ができないこともあるので、まずはとことんインプットを繰り返し、復習してからアウトプット(応用)の勉強に進むと、科目ごとの理解もより深まるでしょう。

過去問を解く

2つ目のポイントは「過去問を解く」ことです。

一般的な勉強方法は、基礎知識をインプットしてから、過去問で勉強すると効果的として挙げられることが多いです。

しかし、公務員試験の場合、先に過去問を活用していきましょう。

過去問を先に活用することで、出題傾向の理解、重要点、重要キーワードをおおよそ予測することができますよね。

ただ基礎問題をコツコツ行うよりも、過去問を最初から活用して出題傾向をある程度理解してからの方が、科目ごとに重点を置いた勉強ができ、効率良くインプットすることができるでしょう。

復習する

3つ目のポイントは「復習する」ことです。

過去問を活用しながら、配点の高い科目をインプットしたら、細々と復習していきましょう。

知識は何度も覚え直すことで、より記憶が強化されます。

まずはインプットしてから1週間後、次は1ヶ月後に復習、2ヵ月後に復習、など復習する期間を少しづつ伸ばしながら何度も復習してみてください。

復習のタイミングを意識することで、インプットした知識もより強く記憶に残り、後々のアウトプットの勉強も効率よく進められるでしょう。

隙間時間に復習をしたい方は、携帯にメモしておいたり、要点ノートを作成するのも良いのではないでしょうか。

公務員試験の試験科目と配点は?

公務員試験の試験は、試験科目によって配点も異なっています。

資格サイトの情報を参考に、国家公務員(一般職)と地方公務員(特別区)の試験科目・配点を表にしたので、参考にしてみてくださいね。

国家公務員(国家一般職の場合)

国家公務員(一般職)の試験科目と科目ごとの配点を表にしました。

試験 試験種目 解答題数
解答時間
配点比率
第1次試験 基礎能力試験(教養試験)
多肢選択式
40題
2時間20分
2/9
専門試験
多肢選択式
40題
3時間
4/9
一般論文試験 1題1時間 1/9
第2次試験 人物試験 2/9

(参考:LEC東京リーガルマインド公式HP)

国家一般職の場合、教養科目の配点は2/9に対して、専門科目は4/9と高くなっていますね。

筆記試験では6~7割の得点がボーダーラインと言われているので、表で見ると専門科目4/9を抑え、基礎能力科目か一般論文試験で得点を取れれば、多くの得点を得ることができますね。

配点の高い科目から優先して勉強すると勉強効率がよくなるので、国家一般職の場合、専門科目(憲法、民法、行政法など)を先に勉強するとよいでしょう。

地方公務員(特別区Ⅰ類の場合)

地方公務員(特別区I類)の試験科目と出題題数も表にしました。

試験 試験種目 解答題数
解答時間
第1次試験 教養試験 48題40題解答
2時間
専門試験 55題40題解答
1時間30分
論文試験 2題1題選択解答
1時間20分
第2次試験 人物試験

(参考:LEC東京リーガルマインド公式HP)

地方公務員試験では、各自治体ごとに配点比率を公開していないケースが多いです。

ですが、いくつかの資格サイトや通信講座を調べた結果、過去の出題傾向から教養科目では、人文化学より自然科学の出題数が多いことが分かりました。

ですので自然科学はできるだけ多く勉強すると、結果的に得点が多く獲得できる可能性があるので、インプットと復習を繰り返しておくとよいでしょう。

専門科目では基礎問題が特に重要となるため、基礎知識のインプット、復習を繰り返してより記憶を強化しましょう。

公務員試験の特徴

公務員試験

(引用元:アガルート公式HP)

公務員試験は資格試験とは違い、採用試験になります。

公務員試験の種類はさまざまありますが、筆記試験と面接試験はどの試験でも実地されています。

その中で筆記試験の特徴を2つ挙げたので、説明していきますね。

60〜70%とれば教養科目は通過できる

公務員試験はさまざまな種類があり、受験人数などでも変動しますが、おおよそ60~70%の得点を獲得できれば、教養科目は通過することができるといわれています。

例えば、40題出題される科目であれば、24~28点取れれば良いということになります。

試験科目ごとに配点は異なるので、配点が高い科目の60~70%の得点を取れるように重点を置きながら勉強するのも、公務員試験対策の1つといえるでしょう。

出題されやすい範囲や分野がある

公務員試験の科目は範囲が広いですが、科目ごとによく出題される個所、そうでない箇所があります。

例えば、歴史などの勉強範囲にボリュームのある科目は、昔より近代に重点を置いた問題が出題されるケースが多いようです。

ですので、歴史などの分野は出題傾向が多い近代をまず抑え、どんどん過去にさかのぼる勉強方法もよいでしょう。

過去問などで各科目の出題傾向を、おおよそ理解できれば勉強配分もより効率的にできますね。

公務員試験の種類

公務員試験は、どんな種類の試験内容があるのでしょうか。

調べた結果、公務員試験は採用試験になるため面接試験は必ず実地され、加えて筆記試験が行われていることが分かりました。

筆記試験は、どのような試験内容なのか説明していきますね。

筆記試験

公務員試験では「筆記試験」は必ず実地されます。

筆記試験で行われる科目について説明しますね。

教養科目・専門科目

教養科目(高校で学ぶ範囲) 一般知能(数的処理・文章理解)
一般知識(社会科学・人文化学)
専門科目(大学で学ぶ範囲) 法律・経済・行政などの科目

(各資格講座、通信講座を参考に独自作成)

筆記試験では、「教養科目」と「専門科目」があります。

それぞれの科目の種類を分かりやすいように表にしました。

教養科目は職種に問わず必須科目になっており、高校で学ぶ範囲とされていますよ。

市役所の一部日程の試験では、教養科目のみ、消防官や警察官も教養科目のみの試験もあります。

専門科目は試験内容によって異なっておりますが、公務員一般職などの試験は法律や経済などの範囲が出題傾向にあります。

論文試験

「論文試験」は多くの公務員試験で実地されています。

先ほど紹介した公務員(一般職)と地方公務員(特別区I類)の試験科目の表でも、論文試験は入っていましたね。

論文試験は時事問題や自己の姿勢・心情について、自分の意見を記述する試験です。

論文は暗記する科目ではなく、実際に自分で書いて解答する問題ですので、勉強する際は誰かに読んでもらったり、自分でも読み返してみると文章の伝わり方を理解しながら勉強ができますよ。

公務員に向いている人

公務員になりたいが、自分は公務員に向いているのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

公務員は、サービスや物を提供する民間企業と違い、国や地域の為に働くことを第一使命としています。

そして、国家公務員と地方公務員で携わる業務は異なるので、それぞれの向いている人を紹介しますね。

国家公務員

国家公務員に向いている人
・社会貢献に興味がある
・責任感がある

まずは国家公務員の向いている人の特徴を説明していきます。

大きく分けて「社会貢献に興味がある」「責任感がある」人が、国家公務員には向いているでしょう。

それぞれ説明しますね。

社会貢献に興味がある

1つ目は「社会貢献に興味がある」人です。

国家公務員は、主に国と国民全体を支えていく業務に携わります。

国や国民がどんな発展をしていけるかを総合的に判断し、貢献していくことが求められますよ。

よって個人利益ではなく、国や国民、社会全体の利益のために働ける人は向いているでしょう。

責任感がある

2つ目は「責任感がある」人です。

国家公務員は、国の未来の為に政策に携わり、他国とのコミュニケーション力や専門性を求められます。

そして国にかかわるとても責任のある仕事なので、責任の重圧に挫けることのない責任感とリーダシップがある人が向いているでしょう。

地方公務員

地方公務員に向いている人
・地域への愛着がある
・適応力がある

次に地方公務員に向いている人を紹介しますね。

地方公務員には「地域への愛着がある」「適応力がある」人が向いているでしょう。

2つの理由について説明していきますね。

地域への愛着がある

1つ目は「地域への愛着がある」人です。

地方公務員は、国家公務員と違い、勤務した自治体に密着した業務になります。

自治体に密着するということは、市民の声に耳を傾け、あらゆる情報を行政に生かしていけるかが大切になりますね。

配属された自治体のよりよい発展のためには、まず地域への愛着があるかどうかが一番なのではないでしょうか。

適応力がある

2つ目は「適応力がある」人です。

地方公務員は、移動の範囲は狭いものの、3年ほどで部署移動になるケースが多くみられています。

部署移動になると、その都度業務内容も異なり、一から覚えなければならないこともあるでしょう。

よってコミュニケーションをうまく取りながら、柔軟に環境に馴染める適応力がある人は、地方公務員に向いているでしょう。

公務員に受からなかった時は?

公務員

(引用元:アガルート公式HP)

もし公務員試験に合格できなかった場合、3つの選択肢があることが分かりました。

1つずつ説明していくので、今後の参考として読んでみて下さいね。

臨時職員として働く

1つ目は「臨時職員として働く」という選択肢があります。

臨時職員とは、非正規の社員として市役所で勤務する人です。

各自治体の公式HPや広報誌などで求人募集を出していることが多く、応募してから面接などの選考を通過すると、臨時職員としての雇用が決まりますよ。

実際の公務員の業務内容を見ながら知ることができ、また理解度も深めながら次の公務員試験に挑むことができますよ。

みなし公務員として働く

2つ目は「みなし職員として働く」選択肢があります。

みなし職員とは、国営に影響を与える民間企業で勤務する方です。

国営に影響を与える職種としては、日本銀行や郵便局、NHKや電気・ガスなどのライフラインの会社など国に必要な企業が挙げられますよ。

みなし職員として勤務する場合、公務員に近い雇用条件で勤務することができ、安定した収入などを求めている方にもおすすめです。

公務員浪人をする

3つ目は「公務員浪人をする」選択肢がありますよ。

公務員試験は試験によって難易度は高く、翌年受験して無事合格すれば公務員として勤務が可能ですが、また1年勉強する必要があります。

地方公務員の場合、複数の自治体にエントリーが可能になっており、1年で3~4箇所受験し、不合格であればまた翌年複数エントリーして受験する方もいます。

しかし、公務員試験の中には受験資格が30歳までと、年齢制限がある試験もあるため公務員浪人する場合は注意が必要ですよ。

公務員勉強時間よくある質問

公務員試験の勉強について、よくある質問を表にまとめました。

公務員の勉強時間についてよくある質問
・公務員試験に合格するための1年の勉強スケジュールは?
・公務員試験に合格するための1ヶ月の勉強時間は?
・公務員試験に合格するための1日の勉強時間は?
・公務員試験に大学生が合格するための勉強時間は?
・公務員試験に受かるためにはいつから勉強したらいいの?
・公務員試験を勉強するにはもう遅い?
・社会人が公務員試験に合格するための勉強時間は?
・地方公務員に合格して市役所で働くための勉強時間は?

質問ごとに説明していきますので、今後の公務員試験の勉強に参考にしてみて下さいね。

公務員試験に合格するための1年の勉強スケジュールは?

公務員試験を1年で勉強して、合格するためにはまず配点が高い科目を抑えましょう。

教養科目(数的処理・文章理解)、専門科目(憲法・民法・経済法など)は範囲が広く、配点も高いため、最初に取り掛かり問題への理解を深めます。

早めに範囲が広い、配点が高い科目に取り掛かることで、勉強期間の後半にアウトプット(応用)の勉強を効率よく進めることができますよ。

配点が高い科目を抑えることができれば、試験前に焦ることなく、他の論文試験や面接試験の対策も念入りに準備することができるでしょう。

公務員試験に合格するための1ヶ月の勉強時間は?

資格・通信講座 勉強時間
LEC東京リーガルマインド 1,000~1,500時間
ユーキャン 少なくとも800時間
アガルート 1,500~1,800時間

(各資格・通信講座をもとに独自作成)

上記の表は、各資格・通信講座の公務員試験に必要とされているトータルの平均勉強時間です。

公務員試験の勉強は、1年半~2年程の年単位が基本とされており、平均勉強時間程の勉強を行うならば、1日2~4時間、試験前などで1日7~8時間の時間を確保している人が多いですよ。

試験までの猶予がまだある期間は、平日2~3時間、休日で6時間勉強すると1ヶ月88時間になります。

試験前の期間は、なるべく多く勉強時間を確保することを踏まえ、1日7時間とすると1ヶ月210時間になりますね。

公務員試験に合格するための1日の勉強時間は?

各資格・通信講座の平均勉強時間で考えると、1日の勉強時間は、通常期で2~3時間、試験前の直前期には7~8時間と勉強時間をしっかりと確保するとよいでしょう。

しかしそれぞれ生活スタイルや、確保できる時間も異なってくるので、平均勉強時間に囚われず自分の生活の中で確保できる勉強時間を作ってみて下さいね。

公務員試験に大学生が合格するための勉強時間は?

大学生が公務員試験に合格するために必要な平均勉強時間は、800~1,800時間です。

大学生の場合、学校やバイトがある平日は2時間程、休日に7時間程の長めの勉強時間を確保するか、長期休みを有効活用して勉強することもできますね。

大学4年生になると、授業時間も少なくなることがあるので、空いた時間を勉強時間にあて、通学時も勉強できるように単語シートを作成したり、携帯にメモしておくのもよいでしょう。

公務員試験に受かるにはいつから勉強したらいいの?

合格するためには、いつから勉強すればよいのか分かりやすく説明するため、市役所の試験日程を表にまとめました。

A日程 概ね6月第4日曜 都道府県庁、政令指令都市、県庁所在地などの市役所
B日程 概ね7月第2日曜
C日程 概ね9月第3日曜 全国の多くの市役所がこの日に実地
D日程 概ね10月第3日曜

(参考:アガルート公式HP)

市役所では、都道府県庁などの試験は6月ですが、多くの試験は9月に実地されていますね。

仮に、市役所の試験C日程を受験するとすれば、平均勉強時間の800~1,800時間で考えるとおよそ受験までの1年半~2年前から勉強を始めるのが良いでしょう。

公務員試験を勉強するにはもう遅い?

公務員試験の勉強期間は平均でも800~1,800時間(1年半~2年程)といわれていますが、中には1ヶ月程の短期間で合格した方もいます。

勉強時間や勉強期間はあくまでも平均的なものなので、あまり囚われずに公務員試験にチャレンジする価値はあるでしょう。

記事の中で紹介している短期間合格した方のブログでは、短期間での効率の良い勉強方法を書いているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

社会人が公務員試験に合格するための勉強時間は?

社会人の方が公務員試験に合格するために必要な勉強時間も、上記の質問同様800~1,800時間です。

社会人の方の場合、学生と違い長期休みなどのまとまった勉強時間の確保が難しくなりますね。

ですので、平日は1~2時間程度、休日で7~8時間程度まとまった勉強時間を確保し、通勤時間や休憩時間などの隙間時間も有効活用できるように、通信講座を利用するのもおすすめです。

通信講座なら隙間時間にも勉強できるサポートがありますし、オンライン授業を見直せることも可能になるので、働きながらの勉強のいいサポートになるでしょう。

地方公務員に合格して市役所で働くための勉強時間は?

いくつかの資格サイトなどで調べた結果、地方公務員に合格して市役所で働くための勉強期間は、7~12ヶ月程ということが分かりました。

勉強時間でいうと1,000~1,500時間程度で、1日5時間の勉強を7ヶ月毎日続けてやっと到達する時間です。

教養科目のみの勉強時間だと、300時間程度と言われていますが、1日3.5時間の勉強を3ヶ月行って到達する時間なので、かなり効率よく重点を抑えて勉強するか、試験科目が大学で学んでいた範囲であったりなどでなければ300時間での勉強時間で合格は難しいでしょう。

まとめ

公務員試験に合格するための平均勉強時間は、800~1,800時間になっており、短期間よりも1年半~2年の長期間の勉強期間を確保している方が多いです。

また、受験前年から年明けまでの通常期の平均勉強時間は2~3時間、年明けから受験までの直前期は7~8時間の勉強時間を確保できるとよいでしょう。

勉強方法は独学でも可能ですが、モチベーション維持の為に通信講座や予備校の活用も視野に入れてみるのもおすすめですよ。

通信講座は自分の生活スタイルに合わせて勉強ができますし、公務員試験に合わせたカリキュラムもしっかりしています。

予備校では同じ公務員試験を受験する仲間が近くにいるため、情報が入ってきやすいですし、何よりモチベーションが高まる環境です。

公務員試験のおすすめの予備校や通信講座は、こちらの記事でも紹介しているので参考にしてみて下さいね。

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