一般住宅やビルなどの電気設備の工事やメンテナンスを行える電気工事士は、ニーズの高い資格です。
電気工事に関する会社に就職、または転職したいから、仕事を行う上で必要になったから、独学で電気工事士の資格取得を目指したい方も多いのではないでしょうか。
電気工事士の資格を独学で合格できるの?
独学で合格するために、おすすめの勉強方法や学習サイトを教えて!
この記事では、電気工事士の資格取得におすすめのテキストや勉強方法、無料で使える学習サイトやアプリをご紹介します。
電気工事士試験は、通信講座で勉強するのもおすすめです。
こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご参考になさってくださいね。
電気工事士の資格について
電気工事士の資格について |
・電気工事士の資格とは? ・電気工事士の仕事内容 |
電気工事士の資格と仕事内容を詳しくご紹介します。
電気工事士の資格とは?
電気工事士とは、建物の電気設備の工事やメンテナンスを行う際に必要な国家資格です。
住宅でもビルでも公共施設でも電気関係の工事を行う際に資格保有者が必要となるため、ニーズが高く、電気工事士の資格を持っていると就職や転職などに有利になる場合があります。
また、電気工事士は経験を積むことで独立開業することもできるので、高収入を狙える資格でもあります。
電気工事士の仕事内容
電気工事士の仕事内容は幅広く多岐に渡りますが、主に建設電気工事と鉄道電気工事の2つに分けられます。
建設電気工事
建設電気工事は、住宅・ビル・工場・商業施設などありとあらゆる建物の電気の取り込みや配線などを行います。
身近な例を出すと、住宅を建てる際に、電柱から住宅へ配線引き込んだり、屋内の配線やコンセントの設置をしたりするのが、電気工事士の仕事になります。
鉄道電気工事
鉄道にはありとあらゆる場所で電気が使われています。
例えば、電車に電気を送る架線、電気を供給する発電所や変電所、信号や踏切、他にも駅の電光掲示板や改札などにも電気は使われているため、鉄道に関係する電気設備の保守・メンテナンスを行うのも電気工事士の仕事です。
電気工事士は独学で合格できるの?
国家資格と聞いて独学での合格は難しいのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、筆記試験も技能試験も合格率は60%程度で、難易度は高くありません。
また、独学で合格を目指す人のため向けのテキスト、問題集、無料の動画やアプリもたくさんあるので、それらを活用し、しっかりと勉強すれば独学で合格を狙える資格です。
電気工事士を独学で取得するための勉強時間は?
電気工事士に合格するためには、どのくらいの時間勉強すればいいのでしょうか?
いくつかのサイトを確認し、第二種電気工事士の資格取得に必要な勉強目安時間を調査したところ、以下のことがわかりました。
調査したサイト | 目安学習時間 |
現場・技術系専門資格 SAT | 80時間(学科・技能共に40時間程度) ※いくつかの電気理論を知っている場合 |
日本エネルギー管理センター | 150時間 |
電気工事士の求人・転職情報サイトの工事士.com | 50時間〜150時間 |
上記の表を見てわかるように、合格に向けた学習目安時間には開きがあることがわかりました。
もちろん、受験者の知識や経験なども影響するといえるので、学習時間を算出するのは難しいのですが、短くとも50時間、長い場合だと150時間程度の勉強時間が必要とされていることはわかりました。
もし仮に1日に2時間勉強する時間を作った場合、電気の知識をある程度持っていれば1ヶ月〜2ヶ月、知識が全くない方であれば2〜3ヶ月が勉強期間の目安といえるでしょう。
筆記試験に合格しないと技能試験は受けられませんので、まずは筆記試験の勉強に集中しましょう。
また、第二種電気工事士の資格よりも難易度が高い、第一種電気工事士の合格に必要な学習目安時間は、300時間程度、半年〜1年ほどとされています。
電気工事士を独学で取得するための勉強方法は?【筆記試験編】
電気工事士を独学で取得するための勉強方法は?【筆記試験編】 |
・スケジュールを立てる ・専門用語や基礎知識は暗記する ・過去問を解く |
電気工事士の筆記試験を独学で合格するための勉強法をご紹介します。
スケジュールを立てる
第二種電気工事士に独学で合格するには50〜100時間の勉強時間が必要になるので、1日にどれくらい勉強できるかを考え、勉強に必要な期間を計算してみましょう。
筆記試験は第一種であれば10月、第二種であれば5月と10月に行われるので、そこから逆算するといつ頃勉強を開始しなければならないというスケジュールが見えてくるのではないでしょうか。
先に筆記試験が行われますので、まずはテキストや過去問集を解くことに専念しましょう。
筆記試験は過去問の類似問題が出題されることが多いので、過去問を解く時間を多めに確保しておきましょう。
専門用語や基礎知識は暗記する
専門用語や基礎知識がないと問題を理解することも難しいので暗記するようにしましょう。
筆記試験は暗記さえしてしまえば解ける問題が多いので、しっかりと暗記し得点に結びつけましょう。
そのためには、暗記しやすいテキストを選ぶことも大切になってきます。
過去問を解く
筆記試験の合格ラインは100点満点中60点です。
過去問を解いて「何が出題されやすいか」がわかれば、60点を取ることはそう難しくありません。
出題傾向を見ながら、効率的に勉強していきましょう。
電気工事士を独学で取得するための勉強方法は?【技能(実技)試験編】
電気工事士を独学で取得するための勉強方法は?【技能(実技)試験編】 |
・必要な工具を準備する ・複線図を書けるようにする ・繰り返し練習する |
次に、電気工事士の技能(実技)試験を独学で合格するための勉強法をご紹介します。
必要な工具を準備する
技能試験に必要な工具は自分で用意しなければならないので、必ず用意しましょう。
工具を全く持っていない方は買わなければならないものが多いので、セット販売されているものを購入するのがオススメです。
すでに工具をいくつか持っている人は、足りないものを確認し購入しましょう。
その際は、ストリッパーも忘れずに用意しておきましょう。
複線図を書けるようにする
技能試験ではいかに早く複線図が書けるかが合格のカギとなります。
複線図の知識は筆記試験対策にも役立つので、早いうちから勉強に取りかかりましょう。
繰り返し練習する
工具をそろえ、複線図が書けるようになったら、繰り返し練習をしましょう。
技能試験の場合、テキストがわかりにくければ、動画で勉強するのがオススメです。
技能試験ではあらかじめ出題候補が公表されるので、それらすべてを解けるよう何度も練習しましょう。
電気工事士を独学で取得するためのおすすめテキスト3選
電気工事士を独学で取得するためのおすすめテキスト3選 |
【筆記試験】 ・ぜんぶ絵で見て覚える 第二種電気工事士筆記試験すぃーっと合格 ・すぃーっと合格赤のハンディぜんぶ解くべし第二種電気工事士過去問 ・いちばんやさしい第二種電気工事士【筆記試験】最短テキスト&出る順過去問集 【技能試験】 ・ぜんぶ絵で見て覚える 第二種電気工事士技能試験すぃーっと合格 ・第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験 ・みんなが欲しかった! 第二種電気工事士 技能試験の完全攻略 |
電気工事士の資格を独学で取得を目指す方におすすめのテキストをご紹介します。
電気工事士を独学で取得するためのおすすめテキスト3選【筆記試験】
書籍名 | おすすめポイント |
ぜんぶ絵で見て覚える 第二種電気工事士学科試験すぃーっと合格(税込2,090円) | イラストや写真が多く、電気の知識が全くない人でもわかりやすいと評判のテキストです。
テキストだけではなく、切り離して持ち歩ける重要ポイント丸暗記ノートが付属されています。
|
すぃーっと合格赤のハンディぜんぶ解くべし第二種電気工事士過去問(税込1,111円) | いつでもどこでも学習できるように持ち運びしやいハンディサイズの過去問集です。 平成26年から令和3年下期まで15期分の過去問が収録されています。 覚えやすく点数が稼げる問題から解けるように編集されており、最短・最速で合格を狙いたいという方におすすめです。 |
いちばんやさしい第二種電気工事士【筆記試験】最短テキスト&出る順過去問集(税込1,980円) | 初学者向けの丁寧な解説がわかりやすいと評判のテキストです。 写真や図解を多く取り入れ、わかりにくい用語や理論も視覚的に捉えられます。 |
電気工事士を独学で取得するためのおすすめテキスト3選【技能試験】
書籍名 | おすすめポイント |
ぜんぶ絵で見て覚える 第二種電気工事士技能試験すぃーっと合格(税込2,090円) | 2023年度の公表候補問題の解答と作業手順の他に、重要ポイントを書いた詳細複線図・カラー完成写真・完成実体配線図・練習に必要な材料一覧が掲載されています。 持ち運びできる「書き込み式公表問題複線図の練習帳」や初学者にもわかりやすいよう基本作業を収録したDVDも付属されており、技能試験対策はこれ1冊で済むように構成されています。 |
第二種電気工事士試験 完全攻略 技能試験(税込2,200円) | 配線図だけでなく作業途中や完成後の写真を豊富に掲載しているだけでなく、あえて失敗例も載せているので、実際に自分が作業しているような感覚で学習できます。 |
みんなが欲しかった! 第二種電気工事士 技能試験の完全攻略 (税込1,980円) | 公表候補問題の解説だけでなく、初めて受験される方向けに技能試験に必要なものや基本作業のコツなども収録されています。 また、試験で一発アウトになってしまう欠陥ポイントもまとめられており、試験直前の確認に役立ちます。 |
電気工事士を独学で取得するためのおすすめサイト3選
ここでは、無料で勉強できるおすすめサイトをご紹介します。
・電気の資格とお勉強
試験内容が絵や図を使いながら詳しく説明されていて、参考書1冊分に匹敵するほど情報が豊富です。
過去問や過去問の解説、四択クイズも用意されていて、テキストを持ち歩くのは大変だけど外出先で勉強したいというときに便利です。
・第二種電工試験の虎
工具メーカーHOZANが運営するサイトです。
筆記試験の内容が動画で解説されているので、テキストを読むより動画の方が好きという方におすすめdす。
・工事士.com
工事士.comは転職サイトですが、電気工事士試験過去問クイズというコンテンツがあり、クイズ形式で過去問が出題されるので、過去問集が手元になくても手軽にサクサク過去問に取り組めます。
電気工事士を独学で取得するためのおすすめアプリ3選
ここでは、電気工事士試験を独学で突破したい方向けの無料で使えるアプリをご紹介します。
アプリ名 | おすすめポイント |
俺の電工2種 | 過去22期分、筆記試験1200問もの問題が収録されており、問題数としてはアプリの中では群を抜いています。 問題ごとに何回解答したのか、そのうち何回正解したのかが記録されるので、自分が間違いやすい問題を分析できます。 |
第2種電気工事士一問一答 | 過去問を分析し頻出度の高い問題230問が厳選収録されているため、量より質を求める方は、こちらのアプリがおすすめです。 もちろん、問題ごとに丁寧な解説がついています。 目次を見るだけで学習の進み具合がわかるようになっているので、スケジュール管理にも使えます。 |
第二種電気工事士【過去問ドリル】 | ノーマル、シャッフル、初回のみ、ミス問題の4つのモードが選べます。 単元ごとに集中して学習するコースと単元に関係なく出題される模擬試験コースがあり、わからないところを勉強するときと、本気で過去問を解きたいときとの使い分けができます。 |
電気工事士の試験勉強を独学するメリットとデメリット
電気工事士の資格取得を独学で目指すメリットとデメリットをご紹介します。
電気工事士の試験勉強を独学するメリット
電気工事士の試験勉強を独学するメリット |
・お金がかからない ・自分のスタイルで勉強できる ・仕事や家事と両立できる |
まずは、独学で勉強するメリットから見ていきましょう。
お金がかからない
独学の場合かかるのはテキスト代(約2,000〜5,000円)、技能試験のための練習材料(約17,000〜20,000円)合計で約20,000〜25,000円程度で収められます。
他にも学習サイト・アプリ・Youtubeなどをうまく活用していけば、お金をかけずに資格取得を目指せます。
自分のスタイルで勉強できる
独学で勉強する場合、スクールや通信講座のスケジュールに合わせるのではなく、「時間をかけてコツコツ勉強する」「短期集中で一気にやる」など自分のスタイルに合わせて勉強できます。
すべて自分で決められる分、スケジュールを立てて、しっかりと自己管理をしながら勉強していく必要があります。
まずは、本当に自分一人でやりきれるか考えてみるところから始めてみましょう。
仕事や家事と両立できる
独学で勉強したいと思う人の中には、仕事や家事をしながら資格取得を目指す方も多いのではないでしょうか。
独学であれば、仕事の休憩時間や家事の合間のスキマ時間など、自分の都合良い時間帯に学習できるので、仕事や家事と両立できます。
テキストが手元になくても、試験の過去問や解説を載せているサイトやアプリ、技能試験対策用のYoutubeなどは、いつでもスマホでチェックできますので、スキマ時間にどんどん活用していきましょう。
電気工事士の資格について独学で勉強するデメリット
電気工事士の資格について独学で勉強するデメリット |
・情報収集の時間がかかる ・質問できない ・技能試験のための練習材料費がかかる |
次に、独学で勉強するデメリットを見ていきます。
情報収集の時間がかかる
インターネット上には、電気工事士の勉強に役立つテキスト・動画・サイト・アプリがたくさんあります。
たくさんあるが故に、自分にあったものを探すのが大変です。
また、出題傾向や試験の形式が変わることもあり、それらの情報収集を怠ると「試験問題を見てビックリ」なんてこともありえます。
独学で勉強する場合は、勉強時間とは別に「もっとわかりやすいサイトはないか」「試験の最新情報が出ていないか」など、自分に必要な情報を調べる時間を取るように心がけましょう。
質問できない
専門用語を覚えたり、過去問をやり込めば、独学でも筆記試験に合格することは難しくはありませんが、技能試験はそうはいきません。
「回路図の読み方はあっているのか」「工具の使い方はあっているのか」など、技能試験では初めて勉強する方にとってわかりにくいことがたくさんあります。
誰かに質問できれば問題ありませんが、そうでない場合はサポートを受けられる通信講座などを利用する方が良いかもしれません。
技能試験のための練習材料費がかかる
先程、独学はお金がかからないとお伝えしましたが、電気工事士の技能試験の合格を目指すには、練習のための材料費だけで2万円程度かかってしまうこともあります。
この費用を抑えることは難しいですが、ユーキャンの技能試験コースは39,000円で、技能試験対策用のテキストやDVDと共に練習用の材料もセットになっている上に、添削や質問サービスなどサポートも手厚いので検討してするのも良いでしょう。
電気工事士の資格勉強を独学するメリットとデメリットのまとめ
メリット | デメリット |
・お金がかからない ・自分のスタイルで勉強できる ・仕事や家事と両立できる |
・情報収集の時間がかかる ・質問できない ・技能試験のための練習材料費がかかる |
お金がかからない、自分のスタイルで仕事や家事と両立させながら勉強できるなど、独学で勉強するメリットがありますが、必要な情報やわからないことは自分で調べなくてはならないので、膨大に時間がかかってしまうなどのデメリットもあります。
自分の知識量・質問や相談できる環境の有無・時間効率・価格など総合的に考え、独学で勉強するのか、それとも通信教育などを利用するのか、どちらがより効率的に勉強できるか判断すると良いでしょう。
電気工事士の試験概要
電気工事士の試験概要 |
・電気工事士の試験について ・電気工事士の申込期間や試験日 ・電気工事士の申込方法 ・電気工事士の合格率や難易度 |
電気工事士の試験について
電気工事士の資格には、第一種と第二種の2つがあり、取り扱いできる範囲が違います。
第一種電気工事士 | ビルや工場など最大500キロワット未満で受電する施設の工事ができるようになります。 |
第二種電気工事士 | 住宅など600ボルト以下で受電する施設の工事ができるようになります。 |
第二種の上位資格が第一種となり、第一種の方がより高度な知識と技術が求められます。
電気工事士の試験には、筆記試験と技能試験があります。
筆記試験は全て四択マークシート方式で、50問出題されます。
初めに筆記試験が行われ、筆記試験合格者のみ約1ヶ月半後に行われる技能試験を受けられます。
筆記試験に合格したが技能試験に落ちてしまったという場合は、次回の筆記試験が免除されます。
年齢・学歴・職歴・実務経験などに関係なく、誰でも受験できます。
(ただし、第一種電気工事士の免状を取得するには、第一種電気工事士技能試験の合格と3年間の実務経験が必要になります)
電気工事士の申込期間や試験日
第一種・第二種電気工事士の申込期間や試験の日程をまとめました。
第一種は年1回、第二種は年に2回試験を受けられます。
正しい日程は必ずホームページなどで確認するようにしましょう。
申込期間 | 筆記試験 | 技能試験 | 合格発表 | |
第一種 | 6月中旬〜7月上旬 | 10月上旬 | 12月中旬 | 1月中旬 |
第二種(上期) | 3月中旬~4月上旬 | 5月下旬 | 7月中旬 | 8月下旬 |
第二種(下期) | 7月下旬〜8月中旬 | 10月上旬 | 12月下旬 | 1月下旬 |
電気工事士の申込方法
電気工事士の試験の申込方法は書面とインターネットの2通りあります。
書面で申し込む場合は、申込用紙を電気技術者試験センターから郵送してもらう必要があるため、1週間ほど時間がかかるので注意しましょう。
インターネットでの申し込みは、電気技術者試験センターのHPから可能です。
受験料は以下の通りです。
第一種電気工事士 | 第二種電気工事士 | |
書面での申し込み | 10,900円 | 9,300円 |
インターネットでの申し込み | 11,300円 | 9,600円 |
第一種・第二種ともに、インターネットで申し込みをする方が受験料が安くなります。
電気工事士の合格率や難易度
独学で電気工事士の資格取得を目指す方のために、合格率や試験の難易度を過去5年分まとめました。
まずは、第一種の筆記試験から見ていきましょう。
【第一種電気工事士 筆記試験の合格率】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度 | 33,035 | 20,361 | 61.6% |
令和4年度 | 37,247 | 21,686 | 58.2% |
令和3年度 | 40,244 | 21,542 | 53.5% |
令和2年度 | 30,520 | 15,876 | 52.0% |
令和元年度 | 37,610 | 20,350 | 54.1% |
平成30年度 | 36,048 | 14,598 | 40.5% |
平成29年度 | 38,427 | 18,076 | 47.0% |
(引用元:一般財団法人電気技術者試験センター)
【第一種電気工事士 技能試験の合格率】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度 | 26,143 | 15,834 | 60.6% |
令和4年度 | 26,578 | 16,672 | 62.7% |
令和3年度 | 25,751 | 17,260 | 67.0% |
令和2年度 | 21,162 | 13,558 | 64.1% |
令和元年度 | 23,816 | 15,410 | 64.7% |
平成30年度 | 19,815 | 12,434 | 62.8% |
平成29年度 | 24,18 | 15,368 | 63.5% |
(引用元:一般財団法人電気技術者試験センター)
第一種電気工事士の合格率の平均は筆記試験で49.4%、技能試験は64.4%でした。
筆記試験の方が合格率が低いので、テキストや過去問でしっかりと試験対策をすることが重要になってきます。
次に第二種電気工事士の合格率を見ていきましょう。
【第二種電気工事士 筆記試験の合格率】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度(下期) | 63,611 | 37,468 | 58.9% |
令和5年度(上期) | 70,414 | 42,187 | 59.9% |
令和4年度(下期) | 66,454 | 35,445 | 53.3% |
令和4年度(上期) | 78,634 | 45,734 | 58.2% |
令和3年度(下期) | 70,135 | 40,464 | 57.7% |
令和3年度(上期) | 86,418 | 52,176 | 60.4% |
令和2年度(下期) | 104,883 | 65,11 | 62.1% |
令和2年度(上期) | コロナウイルス感染拡大防止のため中止 | ||
令和元年度(下期) | 47,200 | 27,599 | 58.5% |
令和元年度(上期) | 75,066 | 53,026 | 70.6% |
平成30年度(下期) | 49,188 | 25,497 | 51.8% |
平成30年度(上期) | 74,091 | 42,824 | 57.8% |
平成29年度(下期) | 40,733 | 22,655 | 55.6% |
平成29年度(上期) | 71,646 | 43,724 | 61.0% |
(引用元:一般財団法人電気技術者試験センター)
【第二種電気工事士 技能試験の合格率】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和5年度(下期) | 45,790 | 31,499 | 68.8% |
令和5年度(上期) | 49,547 | 36,250 | 73.2% |
令和4年度(下期) | 44,101 | 31,117 | 70.6% |
令和4年度(上期) | 53,558 | 39,771 | 74.3% |
令和3年度(下期) | 51,833 | 36,843 | 71.1% |
令和3年度(上期) | 64,443 | 47,841 | 74.2% |
令和2年度(下期) | 66,113 | 48,202 | 72.9% |
令和2年度(上期) | 6,884 | 4,666 | 67.8% |
令和元年度(下期) | 41,680 | 25,935 | 62.2% |
令和元年度(上期) | 58,699 | 39,585 | 67.4% |
平成30年度(下期) | 39,786 | 25,791 | 64.8% |
平成30年度(上期) | 55,612 | 38,586 | 69.4% |
平成29年度(下期) | 25,696 | 16,282 | 63.4% |
平成29年度(上期) | 55,660 | 39,704 | 71.3% |
(引用元:一般財団法人電気技術者試験センター)
第二種電気工事士の合格率の平均は筆記試験で59.7%、技能試験は68.1%でした。
第二種の合格率を見ると、筆記試験では約6割、技能試験では約7割の方が合格しています。
電気工事士は国家資格でありながら、難易度はそれほど高くない資格と言えるでしょう。
電気工事士の試験対策に関するよくある質問
ここでは、電気工事士の試験対策に関するよくある質問をまとめています。
Q1.電気工事士は過去問を勉強するだけで合格できるの?
Q2.電気工事士の過去問は何年分解く?
Q3.電気工事士の年収は?
Q4.電気工事士の資格を独学で取得した人のブログはある?
Q5.yahoo知恵袋で紹介されている電気工事士の勉強方法は?
Q1.電気工事士は過去問を勉強するだけで合格できるの?
初学者にとっては、試験の問題を理解することすら難しいため、過去問のみで合格を目指すのは厳しいと言えるでしょう。
専門用語や基礎知識を理解できるようになるため、参考書やテキストも併用しながら学習を進めていきましょう。
Q2.電気工事士の過去問は何年分解く?
過去問は何年分ではなく、少なくても80点以上を取れるようになるまで何回も解きましょう。
過去問を解いていると同じ問題に出会うことが多くなると思いますが、暗記に頼るのではなく「どうしてその回答になるのか」をしっかりと理解することが重要です。
Q3.電気工事士の年収は?
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、電気工事士の平均年収は、男性の場合で418万円です。
日本全体の平均年収が436万円なので、電気工事士の年収は平均より若干低くなっています。
しかし同調査では、電気工事士は実務経験年数が増えると年収が上がっていく傾向が見られます。
また、電気工事士以外にボイラー技士、危険物取扱者、電験三種などの他の資格を取る、または、経験を積んで独立することにより高収入を狙うことも可能です。
Q4.電気工事士の資格を独学で取得した人のブログはある?
電気工事士の資格を独学で取得した人のブログがあるのか調べてみました。
・アラサー女が独学で第二種電気工事士を一発合格した方法〈知識0から〉筆記試験対策
こちらの記事では、一発合格するために勉強した参考書や学習ステップがわかりやすくまとめされているので、参考にしてみてください。
・素人が独学で勉強して電気工事士試験に合格した話
こちらの記事では、使用した参考書など以外に、技能試験対策として作った施工物の写真などがあり、試験勉強のイメージが掴めます。
Q5.yahoo知恵袋で紹介されている電気工事士の勉強方法は?
電気工事士を独学で合格を目指すための勉強方法をYahooの知恵袋で調べてみました。
第二種電気工事士は、中学校の理科と数学の併用です。
教本 問題集を買って勉強すれば、学科試験は、大丈夫です。
実技は、ホームセンターで工具 材料を買います。
YouTube等で確認しながら、練習する。
(引用元:yahoo知恵袋)
電気工事士の試験対策は、筆記試験はテキストを、技能試験はYoutubeを活用されているという声もありました。
学科試験を受けた後、答え合わせをして受かっていると分かった時点で、実技試験の練習を始める。
実技 工具と部材(セットで販売している)を用意する。公表問題を講習会に参加したり、動画を見て練習する。
一種は合格後、免状を取得するには電気工事の実務経験が三年以上必要になります。
(引用元:yahoo知恵袋)
テキストや参考書以外に、過去問を解くことも大事な要素になります。
技能試験の準備は、筆記試験が終わってからでも間に合うので、しっかりスケジュール管理をして進めていくようにしましょう。
とはいえ、「試験範囲全部を勉強するのは大変」「時間がない」という方には、こんなアドバイスもありました。
私も理論や計算は苦手ですが計算問題を捨てたとしても工具や施工方法などを勉強すれば合格できます。
(計算問題はほんの数問です)
私の経験として過去問題を繰り返し勉強すれば、必ず似たような問題が出てきます。
ちなみにほぼ60点以上で合格なので50問中30問正解で間違いなく合格できます。
(引用元:yahoo知恵袋)
計算問題でつまずいてしまうより、思いきって切り捨て効率的に学習することで合格の可能性を高めていきましょう。
まとめ:電気工事士は独学で合格できる?
電気工事士の資格は独学で取得できます。
合格率を見ると、6〜7割の方が合格していますので、難易度はさほど高くありません。
電気関係の仕事をしている方であれば1ヶ月〜2ヶ月、全く初めて試験の勉強をする方でも2〜3ヶ月しっかり勉強すれば十分合格を狙えます。
筆記試験ではテキストや過去問集を中心に、技能試験はYoutubeを見ながら、隙間時間には学習サイトやアプリなどを使って、効率的に学習して合格を目指しましょう。
お金をかけずに自分のスタイルで勉強できるというのが独学のメリットですが、必要な情報やわからないところを自分で調べていかなくてはならないので時間がかかる、というのがデメリットです。
「わからないところは質問したい」「実技が正しくできているかわからない」など、独学に不安を感じる方は、通信講座の受講も視野に入れるといいでしょう。
電気工事士試験に関する関連記事
電気工事士試験については、以下の記事もご覧ください。
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