弁理士は独学で合格できる?参考書や何年・何時間かかるのかも解説!

特許申請などに関わる弁理士は最難関国家資格のうちの一つで、合格率が毎年10%を切る難関試験です。

「独学で合格することは可能なのか?」

独学で勉強するときに気をつけることは?

独学で勉強するための参考書はどんなものがいい?

全く想像がつかない方もいると思います。

この記事では弁理士の独学での勉強方法はもちろん、独学以外の勉強方法も費用や評判などと併せて比較していきます。

独学で弁理士を目指せる人はどんな人なのか、逆にどういった人が通信講座を利用する方が良いのかがこの記事でわかります

一人ではどうしても不安という人には通信講座もおすすめです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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目次

弁理士試験は独学での合格はどれくらい難しい?必要な勉強時間は?

弁理士の独学での合格は非常に難しく、合格率10%以下の難関資格として有名です

勉強時間は平均して3,000時間といわれていますが、これは独学以外の勉強方法の人たちも含めた上での数字なので独学となるとさらに勉強時間が必要とされます。

法律などの基礎知識が全く無い、という方には独学で合格するのに難しい資格といえるでしょう。

・弁理士に独学で合格するのは無理ではないがとても厳しい
・必要な勉強時間は平均3,000時間
・弁理士試験は短答式・論文式・口述式の3つに分かれている
・最終合格者の約7割は理系出身者

3,000時間以上勉強しても10%に満たない合格率なので、独学でのハードルは非常に高いです。

試験も3つに分かれているので独学での合格は簡単ではありませんがそれでも合格者は出ています。

弁理士試験の詳しい内容から、どんな人が独学で弁理士を目指すのに向いているのか解説していきます。

弁理士試験は独学で合格するのは無理?

弁理士は合格率10%以下の難関資格ですが、基礎知識や難関資格をすでに持っているような人であれば独学でも合格が可能です

弁理士業務では、知的財産にまつわる知識を必要とします。弁理士を目指している人は、同時に以下の資格を取る傾向が高いです。知的財産管理技能士・ビジネス著作権検定・知的財産翻訳検定・AIPE認定知的財産アナリストです。

(引用元:スタディング公式HP)

弁理士の仕事には著作権などの知的財産に関する知識が必要なので、関連する資格を同時に取得している人が多いです。

知的財産管理技能士のような関連した資格を持っていて知識の基礎があれば弁理士の独学での合格の助けになります。

資格名 概要
知的財産管理技能士 企業や団体の発明・実用新案・意匠・営業秘密・著作物などの知的財産の管理、保護または活用を適切に行い、新規アイデアの創造環境を整備することを目的とする資格
ビジネス著作権検定 著作権に関する基礎的知識を問うとともに、ビジネスにおける著作権の使用判断力を測定する検定試験
知的財産翻訳検定 特許明細書などの知的財産にまるわる翻訳能力を測定するための検定
AIPE認定知的財産アナリスト 知的財産を含む企業のブランド的価値を正しく評価するとともに、経営戦略に資する情報資源の提供と活用に向けたアドバイスを行えるスキルが求められます。基礎となる専門性を担保する所定資格(弁理士・弁護士・知的財産管理技能士など)がないと、講座の受講ができない

(参照元:アガルートアカデミー公式HP)

こういった著作権や、特許・知的財産・法律に関する資格を弁理士と一緒に目指している人が多いです。

ですが、関連した知識を持っていれば簡単に合格できるものでもありません。

スタディング公式HPでも、独学での合格は可能だがかなり難しいので慎重に検討する必要があると書いています。

弁理士試験は、独学でも合格できないわけではありません。しかし、難易度は高く挫折する可能性も高いため、本気で弁理士を目指すのであれば慎重に検討する必要があります。

(引用元:スタディング公式HP)

無理に独学での合格を通して必要以上に時間がかかってしまう可能性があるので、本気で弁理士を目指すのであれば慎重に決断しないといけません。

資格のプロがこれほどまでに独学での弁理士の合格に慎重になる理由をまとめました。

独学での合格が大変といわれる理由
・合格率10%以下で非常に低い
・出題範囲が広い上に専門参考書が他資格に比べて少ない
・法律関連の専門用語がとても多い
・論文式の試験は自分での採点が難しい

弁理士試験の合格率は年々下がっており、令和3年度の合格率は6.1%です。

特許庁は公式に独学の人の割合を発表していませんが、全体で6.1%なので独学はそれ以下となり非常に厳しい数字です。

平成28年から合格者数は年々減ってきており、令和2年に比べて令和3年が受験者数が増えているのに対して合格者数が減っているのがわかると思います。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

そもそも合格率が低いのに、それにも増して年々合格率が低くなっているのでそれだけ難しい試験であることがわかります。

また弁理士の参考書は他の資格の参考書に比べて、格段に選択肢が少ない割に試験の出題範囲が広く独学でカバーするのに苦労します。

科目 担当式試験 論文式試験(必須科目) 口述試験
特許・実用新案法
意匠法
商標法
工業所有権に関する条約 × ×
著作権及び不正競争防止法 × ×

(引用元:スタディング公式)

Amazonで調べてみると、同じ国家資格の公認会計士は7,000冊もの参考書がみつかりますが、一方で弁理士の参考書は2,000冊しか見つけることができません

弁理士試験は市販の受験参考書や問題集が他の資格試験と比べて少ないです。

よって独学では試験合格に必要な情報を網羅できない可能性があり、さらに本に載っていることが試験合格に必要な情報かどうかも自分で判断しながら勉強しなければなりません。

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

つまり、独学での勉強では広い範囲の内容を網羅し自分で判断して勉強する必要があるので、参考書の選択肢が少ないと不利になります。

選んだ参考書だけでは情報が不足していたり理解が不十分な場合、内容が重複しない別の参考書を手に入れる必要があります。

Amazonの2,000冊の中には情報が古いものや法律改訂前の参考書も多くあり、必要な情報が網羅できる参考書を複数冊選ぶという点で2,000冊の選択肢は少なく独学での勉強を難しくするひとつの要因です。

また、弁理士に合格するためには知的財産法や工業所集権法などの法律をきちんと理解する必要があり法律関連の難しい専門用語が試験でもたくさん出題されるため合格が難しくなっています。

さらに、弁理士試験の中のひとつの論文式試験は客観的に的確な道筋を立てて文章を書かなければならないので独学での対策がしにくいです。

資格の学校TACの公式HPには以下のような記載があります。

しかし、論文式試験は、答練や模試を通じて、他受講生との相対的な位置を確認することや、添削して下さる講師の方のコメント内容を通じて、自らが合格レベルに達しているか否かをようやく判断することができます。これは独学では無理で、論文を添削して頂ける方が居ないと絶対できないと思います。

(引用元:資格の学校TAC公式HP)

つまり論文試験は、独学で客観的に自分の文章を採点するのが非常に難しいので第三者からアドバイスをもらう必要があるということです。

それでも論文式試験を独学で突破するならココナラで現役弁理士が文章を添削してくれるサービスもあるのでそちらを利用しても良いでしょう。

医療品メーカーの商品開発部で働いていた方や、現役の弁理士が直接相談に乗ってくれます。

このように独学ならではの方法をうまく活用し勉強することができれば、独学での弁理士の合格への近道になります

独学で弁理士に合格するには何年かかる?必要な勉強時間は?

弁理士に合格するためには2,000〜3,000時間が必要といわれていますが、これは平均であり独学ならば3,000時間以上の時間が必要になります

実際、資格の学校TACで弁理士に合格した人の平均は2,000時間程度。

Aさん Bさん Cさん Dさん
平均勉強時間 平日2時間
休日10時間
平日2時間
休日5時間
平日5時間
休日5.5時間
平日5時間
休日10時間

(参照元:資格の学校TAC)

平均すると1週間では40時間程度なので、1年で2,000時間程度の勉強時間。

仕事がある方だと、さらに長い年月が必要です。

週平均20時間の勉強時間が確保できるとすると100週間、1回で合格するとしても最低で約2年はかかることになります

Xでは3〜5年程かかって独学で弁理士に合格した人がおり、口を揃えて「論文式の勉強が一番の壁だった」と言っているので効率よく勉強した上で長い道のりであることを覚悟しコツコツ続けていくことが大切です。

弁理士試験の内容は?

弁理士試験は、短答式・論文式・口述式の3つに分かれています

短答式は5月ごろ、論文式は7月ごろ、口述式は10月ごろに試験があります。

短答式の合格者が論文式を受けることができ、論文式の合格者が口述式の試験を受ける資格を得られます

試験(試験日程) 特徴 合格率(2023年度/参照元:特許庁)
短答式
(5月ごろ)
・5択のマークシート形式が60問(正解は複数)
・試験時間3.5時間
・一度合格すると2年間試験免除
12.4%
論文式
(7月ごろ)
・必修科目3問、選択科目1問の計4問
・試験時間合計6.5時間
・一度合格すると2年間試験免除
28.0%
口述式
(10月ごろ)
・面接方式の試験
特許法・実用新案法、意匠法、商標法の3科目
・特許庁でのでの審判・審査の事務にて5年勤務で試験免除
94.3%

(参考:資格の学校TAC公式HP)

合格率をみると、一見短答式よりも勉強が難しいといわれている論文式の方が合格率が高くなっています。

これは短答式の合格者のみが論文式を受けることができるからです。

つまり短答式に合格できる知識を持った人が論文式試験を受けるから、合格率が高くなっているということです。

それでも合格率が26%と考えると決して高い合格率とはいえませんよね。

2023年の全体での合格率は合格率は6.1%で、その75%近くが理系の出身者です。

理系出身者が弁理士合格者に多い理由はいくつかありますが、一番は最先端技術への理解が必要だからです。

弁理士に理系の人が向いている理由

法律が絡む資格なので、弁理士には文系の方が多いと思っている方も多いのではないでしょうか?

実は令和4年の受験者のうち理系出身者が7割でした。

(引用元:特許庁公式HP)

圧倒的に理系出身者が多いのがわかると思います。

その理由は弁理士の仕事内容がクライアントの新しい発明に対して深く理解していることが求められ、理系の知識が必要だからです

(引用元:資格の学校TAC公式HP)

産業財産権とは特許権・実用新案権・意匠権・商標権の4つのことを指します。

弁理士の独占業務として産業財産権の取得がありますが、これが特許の出願にあたり特に理系の知識を必要とします。

特許出願に理系の知識が必要である理由
・特許出願のための明細書には発明の詳細・必要であれば図面を記入しなければならないから
・発明の詳細の記載は、発明の分野にある程度の知識がある人が実施できる程度に詳細に書かれていないければいけないから
・明細書で使う用語は学術用語を使用しないといけないから

(参照元:日本弁理士会公式HP)

つまり、特許の出願は権利を主張するだけでなく、提出した明細を第三者が見て実施できるくらい詳しくわかりやすく書かれている必要があります。

だからこそ最先端技術が特許として出願される時にその技術内容を理解して文章化できる力が必要なので弁理士には理系の知識が必要です。

特許出願以外にも商標や著作権の仕事もありますが、特許出願の仕事が圧倒的に多く単価も高いため、自然と弁理士には理系出身者が多くなります。

実際、エンジニアや研究職に就いていた方がセカンドキャリアとして弁理士の資格を取得する方も少なくありません。

電機メーカーのエンジニアだった頃、技術は好きだったけど、
あまり実験が得意でなく、行き詰まっていました。
そんな時、弁理士の存在を知って、転職しました。
技術と法律の両方に関わることができる弁理士は、何とカッコいい仕事かと思ったためです。
あれから9年経った今も、その考えは変わりません。

(引用元:X)

実際の仕事の雰囲気をもっと具体的に知りたいという方は、日本弁理士協会が公式HPにて公開している「閃きの番人」という漫画を読んでみてください

どれぐらいの知識を持って仕事に向き合っているかがよくわかるように描かれています。

弁理士を独学で勉強するのに向いている人・向いていない人

司法書士や社会保険労務士と肩を並べるぐらいの難関試験である弁理士に独学で合格するのに向いている人・向いていない人の特徴は以下の通りです

独学での勉強に向いている人 独学での勉強に向いていない人
・過去にエンジニアや研究職に就いていて基礎知識がある人
・類似する資格をすでに持っている人
・自分で自分をコントロールして努力することができる人
・法律の知識がない人
・理系の専門知識が全くない人
・自分で計画を立てて行動するのが苦手な人

つまり、資格や過去の経歴などから既にある程度の知識を持っている人は弁理士試験に独学で挑むのに向いているということになります。

反対に、法律や理系の知識が全くない場合は、独学は非常に厳しい道のりになるので、やめておいた方がいいといえます。

勉強方法を間違えてしまうと、資格取得にかかる時間が伸びたり、資格を取得できない可能性もあります。

自分を冷静に客観的に見て、独学での勉強を貫くかどうか判断しましょう。

独学で弁理士の勉強をするのに向いている人

独学での勉強に向いている人を一言で表すのであれば、すでに法律や理系の一定の知識を持っている人です。

弁理士の主要業務である特許出願書類の作成時には、クライアントの発明内容を的確な文章に落とし込むことが求められます。

その際にまず必要なのが、発明の内容を理解することです。

特許として出願する発明の多くは最先端技術を駆使したものとなっています。

発明の内容はクライアントが教えてくれますが、それを素早く理解するためには理系としてのある程度の知識が必要です。

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

このようにクライアントに満足してもらうには理系の知識が必須なので、既に理系の知識を持っている人は独学で弁理士を目指すのに向いています。

また、知的財産管理技能士や知的財産翻訳検定などの弁理士と類似する資格を持っている人であれば基礎知識や勉強の方法を既に知っているので弁理士試験に向けても効率よく勉強することができます

資格名 特徴
知的財産管理技能士 ・著作権などの知的財産を守るための法律を理解し、企業の不利益にならないように知的財産を運用する上でのトラブルを防ぐ未然に役割を持つ人
・1〜3級でレベル分けされる
知的財産翻訳検定 ・海外での特許を出願する場合の明細書を翻訳して提出する際に役立つスキル
・特許に関する知識だけでなく、各国の法律から語彙力まで必要になる

(参照元:スタディング公式HP)

両方の資格で著作権や特許などの知識が必要です。

このようにすでに弁理士の仕事とつながる知識を持っている人は、基礎知識があるので独学での弁理士の勉強がしやすくなります

参考書を選ぶ際にも、過去に経験があれば傾向と対策を練りやすくなるのも同様の理由です。

難関試験を受けたことのある人・ある程度の知識がある人であれば、自分で自分をコントロールして計画を立てて勉強をするということに慣れているはずなので目標に向けて独学でも勉強をしていくことができます。

独学で弁理士の勉強をするのに向いていない人

一方で、独学に向いていない人を一言で表すのであれば、法律や専門的な知識が全くない人です。

近年の弁理士試験統計によれば、弁理士試験の志願者は7割程度が理工系出身者であり、これまで法律を全く学んだことがない人も多いと思います。

法律を全く学んだことがない人にとって法律の条文や裁判所が出した判決文を一人で読みこなすことはハードルが高く、非常に時間がかかるほか、誤った理解のまま進んでしまうということも考えられます。

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

弁理士は、合格率10%を切る超難関試験なのでゼロから勉強を始めるとかなりの時間を要することになります。

その上でわからないことを調べたり、自分をコントロールして管理するのが苦手な人は独学ではなく講座・講義を受けながら勉強をする方が合格への近道です。

通信講座を利用すると忙しい人でも効率よく苦手を克服する講座を受講することができます

予備校名 講座の一例
LEC東京リーガルマインド ・LEC論文直前コースレギュラーパック
・ピンポイント対策講座
資格の学校TAC ・短答対策基礎講座(逐条編 条約・不著)
・短答+論文対策基礎講座(逐条編 四法)
アガルートアカデミー ・総合講義100
・論文答案の「書き方」講座
資格スクエア ・春季論文オンラインゼミ
スタディング ・弁理士論文対策コース
・基礎・短答合格コース

各予備校で、短答・論文を中心にピンポイントで受けられる講座が準備されています。

通信講座で学習をした後に、問題を複数回解いていくことで、効率よく学習が進められるでしょう。

また、一通り勉強し終わった後でも、不安な部分がある時に通信講座の教材を活用することで、最後の追い込みで効率的に勉強することができます。

弁理士の通信講座ランキングはこちら

弁理士を独学で勉強するメリット・デメリット

弁理士を独学で勉強するメリット・デメリットは様々ありますが時間とお金のどちらを優先するかがポイントになってきます。

メリット デメリット
・費用が安く済む
・本業などと並行して自分のペースで勉強できる
・合格までに時間がかかる
・モチベーションの維持が大変
・試験の種類が多く対策が大変

仕事などで忙しくても自分のペースで勉強を続けることができるのは独学のメリットですが、その分時間がかかりモチベーションを維持するのが大変です。

全体として、コストを優先するのであれば独学・時間を優先するのであればそれ以外の勉強方法を選ぶのが賢明です。

独学で弁理士試験に挑むメリット

独学で弁理士に挑むメリット

・出費を抑えることができる
・忙しい人でも自分のペースで勉強を進めることができる

(参照元:スタディング公式HP)

現在の生活スタイルを維持しつつ、マイペースに合格を目指すことができるのが独学で弁理士を目指すメリットです。

講座などを受講していると、数万〜数十万円程度の金額が必要になる上に受講できる期間も限られてくるので短期集中で勉強に打ち込む必要があります。

本業がある方などは、決められた講義の時間に勉強をする人が難しいという人もいるはずです。

ですので、空いた時間に自分で計画を立てて自分のペースで勉強を続けながら合格を目指すことができるのは大きなメリットです。

独学で弁理士試験に挑むデメリット

・勉強の効率が悪くなる
・一人で勉強するのでモチベーションが下がりやすい
・勉強のスケジュールを立てるのが難しい

(参照元:スタディング公式HP)

特に初めての受験の場合は、正しい勉強方法がわからず効率が悪くなってしまうことがデメリットとして挙げられます。

それゆえ正しく勉強できているのかが不明確になりモチベーションまで下がる事態になることも少なくありません。

また、弁理士の試験の特徴上、短答式の試験に合格した後に論文式の試験を受けることになり、その間の2ヶ月ほどで集中的に論文式の試験勉強をする必要があります。

論文式合格の後は3ヶ月ほどかけて口述式の対策を勉強することになります。

1年間かけて3つの試験の対策を効率よくやっていかなければならないことを考えると、独学で対策を練って勉強し続けるのは困難といえるでしょう。

独学で弁理士に合格するために必要な参考書と勉強方法

比較的テキストが少ないといわれる弁理士ですが、そんな中でどれを選んだら良いのか口コミを交えつつご紹介します

弁理士の勉強に必要なテキスト
・入門テキスト
・短答式試験は基本書・本文書のテキスト
・過去問題が凝縮された論述式試験用テキスト
・口述式試験は入門テキスト・法文集

まずは全体を把握するための入門書を手に取って、その後は各試験内容の過去問題を中心にテキストを選んでください

法律が改正されている場合があるので、参考書は必ず最新のものを購入するようにしましょう!

おすすめの参考書と口コミ

Xで調べて実際に合格した人が使っていた参考書で、Amazonでの星が4つ以上・評価が高く口コミが多いものを集めました。

これから紹介するもの以外に、各予備校が出版している参考書も図解が多くわかりやすいので非常に有益です

おすすめ入門書と口コミ

特許法入門

(引用元:amazon.co.jp)

タイトル 特許法入門
価格 3,850円(税込)
内容 制度趣旨・定義を明確にし,実例や図表を活用して具体的なイメージを提供する入門書。令和3年までの法改正や,判例を織り込んだ。法学部・法科大学院のテキストとして最適。実務用のハンディなガイドとしても使える1冊。
星の数・評価 星3.8・評価7件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

Amazonで星4つ、評価23件を得ている著作権法入門の著者である島並良さんが出版した本です。

少し分厚い参考書ですが、勉強中に判例集を別で開く必要がないほど判例の引用と分析が丁寧にされており効率の良い勉強をすることができます。

特許の勉強は、複雑な化学的な要素や工学的な要素を含むことが多いように感じます。これに対して、本書では、詳しく適度に易しい事例でよく理解できるように説明されていた。
とても分かりやすいです。

(引用元:Amazon.co.jp)

複雑な内容が図表や写真を用いてわかりやすく書かれています。

それでいて要点を押さえて概念を学ぶことができる良書で、弁理士の勉強全体を把握することもできます

選択科目は知財一択。
著作権法テキストは、島並先生の『著作権法入門』一択。
あんなにわかりやすく、図も豊富でちょうどいいテキストはないですね。
私はこの本に救われて、50位くらいだった気がします。

(引用元:X)

知財部異動後に読んだ知財本

知財担当者になったら読むべき本
産業財産権標準テキスト
特許ワークブック
特許法入門(島並◦上野◦横山)
理系のための法学入門

この中だと圧倒的に『特許法入門』が良かった!2周してるほど。

他におすすめの知財本あればぜひ教えてください!

(引用元:X)

現場で働いている人が圧倒的に良かった、とおすすめするほどの参考書です。

難しい試験内容ですがとにかくわかりやすく解説されているのが評判の理由です。

弁理士スタートアップテキスト

(引用元:amazon.co.jp)

タイトル 弁理士スタートアップテキスト
価格 2,669円(税込)
内容 弁理士の勉強を始めようと思ったら、まずはこの1冊! 膨大な学習範囲をコンパクトに。忙しい人でもスキマ時間に勉強しやすい細切れの構成。図表や具体例が多くわかりやすい!
星の数・評価 星4.2・評価20件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

通勤時間でも勉強ができるように工夫されているだけあって、図表で綺麗にまとめられていて勉強がしやすいように工夫されています。

弁理士試験の全範囲の内容を読むことができるので、まずは全体を把握するためにも一度目を通しておいてほしい一冊です。

工業所有権四法+著作権法+不正競争防止法の主要項目を簡潔なフォーマットでまとめてある。
各論について掘り下げる前に全体像を把握するのに好適な一冊だと思う。文体が整っており読み易い点も良い。

(引用元:Amazon.co.jp)

予備校のスタディングが監修しているだけあって、要点が効率的にまとめられているところがおすすめです。

短い時間で勉強が完結するように見開き2ページで構成が完成しているので、効率よく勉強するのに向いている一冊です。

特典として映像講義を見ることができるので、本格的に勉強をする前にチェックしてみてください。

短答式試験のおすすめ参考書と口コミ

解法プロセスがひと目でわかる!弁理士体系短答過去問―特許法・実用新案法・意匠法・商標法

(引用元:Amazon.co.jp)

タイトル 解法プロセスがひと目でわかる!弁理士体系短答過去問―特許法・実用新案法・意匠法・商標法
価格 3,850円(税込)
内容 合格レベルに達するために、正答に至るまでの解法プロセスを詳細に表示!条文の暗記だけで対応できる問題、理解が必要な問題の区別がわかる!頻出テーマには「要点整理」を付け、解法のポイントをコンパクトに解説!
星の数・評価 星5・評価3件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

試験でよく出る問題は「要点整理」としてまとめてあるなど効率よく勉強できるよう工夫がされています。

また5年分の過去問題と、予備校の参考書に比べると年数が少ないですが540ページものボリュームがありコスパも良いのもおすすめポイントです。

このゼミで合格したという事務所の先輩(弁理士)がオススメしていたので、購入しました。
気になったので、昨日届いて、今日一日、早速チェックしてみましたが…
解法プロセスがひと目でわかるかは別として、他の過去問集を見ても出典がどこかわからなかったところや疑問だったところが、なるほどスッキリした解説でわかりやすいです。

(引用元:Amazon.co.jp)

弁理士に合格した人が進める程の参考書です。

他の問題集でわからなかった部分が、この参考書で勉強を進める中での疑問点が解決されるほど丁寧に書かれています。

一度別の過去問集で勉強し始めたのですが、解説を読んでも条文の該当箇所を挙げてあるばかりで、結局どう勉強すれば答えが分かるようになるのかがつかめず、もやもやと1問ごとに時間が掛かってしまいながら勉強していました。
この過去問集が今年から新しく出たということで買ってみましたが、各枝について、どうやって考えて○×に行き着くのかという流れがちゃんと書いてあって納得できます。

(引用元:Amazon.co.jp)

答案を覚えるだけではなく、合格に行き着くまでにどう考えればいいかといった根拠まで丁寧に説明されています

覚えるだけの勉強よりも実践で活用できる知識を得ることができる参考書です。

2024年度版弁理士試験 体系別短答式過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法【過去10年分収録】

(引用元:amazon.co.jp)

タイトル 2024年度版弁理士試験 体系別短答式過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法【過去10年分収録】
価格 5,280円(税込)
内容 初学者から学習経験者まで、弁理士試験突破を目指す方のための短答過去問題集。
平成25年から令和4年まで10年分の問題を体系別に収録し、令和4年までの法改正に対応しています。
星の数・評価 星5・評価3件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

例えば正答率が低い問題だった場合、勉強する側も「頑張って正解しよう」とモチベーションを上げてくれます

生徒をたくさん抱える予備校ならではの、よく間違えるポイントも丁寧に解説されていて10年分の過去問題を効率よく勉強できます

難しい内容ですが、レベル表記や正解率など、諦めずにもっと頑張ろう
と思わせてくれる仕掛けがあるのが好感が持てました。例えばレベル表記、
3種類の顔アイコンがあり、必ず正解すべき問題、重要な問題、難しい問題、
の順に表情の異なる顔アイコンで、問題の難易度を分かりやすくナビゲート。

(引用元:Amazon.co.jp)

参考書を開いてすぐにわかる問題の難易度表記・正解率で勉強のモチベーションを上げてくれます。

LEC東京リーガルマインドが出版している参考書なので、学ぶ側の気持ちを汲んだ仕組みに仕上がっています

重さ900g以上あって持ち運びには不向きですが、毎年新しく出版しているのこのシリーズは必読の一冊です。

論述式試験のおすすめ参考書と口コミ

弁理士試験 論文式試験 過去問題集2024年度

(引用元:amazon.co.jp)

タイトル 弁理士試験 論文式試験 過去問題集2024年度
価格 7,150円(税込)
内容 論文式試験は短答式筆記試験と異なり、絶対の正解がありません。
そのため、論文を組み立てるにあたって、やらなければならない作業、
おさえておかなくてはいけないコツをつかむことが難しいとされています。本書は、この「何をどうやって記述したらよいのかわからない」という受験生に向けて作成されています。
星の数・評価 星3.8・評価5件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

資格の学校TACの弁理士講座が出版している参考書で、論文式試験で落としてはいけないポイントがわかりやすく書かれています

答えを理解する必要があった短答式の勉強とは違い、押さえるべきポイントがある論文式試験の勉強に重宝する一冊です。

論文式試験解答のポイント、答案作成のコツが実に分かりやすく書かれています。とても重宝しています。

(引用元:Amazon.co.jp)

論文試験の一番大事な「作成のコツ」がわかります。

模範解答を読み込んだら、論文式の解答の傾向がわかってくるとの口コミもありました。

論文式の試験では文章の組み立て方・キーワードの使い方が大切なので初学者でも要点を落とさず勉強することができます。

論文式試験の勉強対策で大切なこと

・他の受験生が各基本的な内容を漏らさず書けるよう基本を抑える
・実際にどれぐらいの文章量を書くか体験する
・勉強の方向性を間違えないようにする

(参照元:アガルートアカデミー公式HP)

他の学生が各ポイントを押さえつつ、実際の文章量を体験するには過去問題を解いていくが一番です。

そしてそこからさらに、押さえるべきポイントはどこなのか・どのように表現すればいいのかを丁寧に解説してくれる参考書は難関の論述試験に挑むためには必須です。

弁理士論文式攻略法

(引用元:Amazon.co.jp)

タイトル 弁理士論文式攻略法
価格 5,321円(税込)
内容 「書くための知識」と「表現する力」、論文試験合格に必要なこの2つが身につく弁理士受験生必読の書。巻末に措置問題対策チェックリストを収録。短答免除制度に配慮した最新版。
星の数・評価 星5・評価2件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

論文を書くためにはもちろん、法律などに関する知識が必要です。

この参考書では書くための知識と、それを表現する力の両方を身につけることができます。

アガルートアカデミー公式HPでは、合格するために試験時間内に要点を押さえた的確な表現で論文を書けるようになる必要があると書かれています。

短答試験免除者の勉強方法等が追加されており、勉強の進め方などが大変参考になります。
初心者には、まずこの本全体をじっくり味わうことで、論文の型を身につけると良いでしょう。
システマチック&シンプルな答案の参考にもなります。
勉強初心者から、上級者まで読む価値ありです。

(引用元:Amazon.co.jp)

初めて論文式試験に挑む人でも、この参考書を繰り返し解くことで論文式試験に必要な文章の型を知ることができます。

論文を書くには知識と表現力が必要で、その両方が網羅されているため上級者にもおすすめの一冊です。

 一方,論文式試験では,出題される問題パターンにも限りがあるとはいえ,その出題形式に慣れる必要があり,厳しい時間的制約の中で,速く,正確に解ける能力を修得する必要があります。また,論理的展開力や文章表現力も必要です。

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

弁理士は発明を特許庁に提出する書類を制作する仕事があるので、言葉の正確な表現力が重視されます。

型だけではなく客観的・理論的に正しい表現で文章を作る力を勉強できます。

こちらの参考書も、法改正後に書き換えられることがあるので購入するときは最新版を購入するようにしましょう

口述式試験のおすすめ参考書と口コミ

弁理士試験対策 口述要点整理集―産業財産権四法(特許・実用新案・意匠・商標)〈平成21年度版〉

(引用元:amazon.co.jp)

タイトル 弁理士試験対策 口述要点整理集―産業財産権四法(特許・実用新案・意匠・商標)〈平成21年度版〉
価格 171円(税込)(中古品)
内容 口述本試験の過去問から、重要・頻出テーマを抽出し、実際の口述本試験問題をベースにした問いに対する、解答(実際の受験生の答えではなく、基本書・青本等に基づいた正確な解答です。)を収録した、知識整理のための、まさに「口述要点整理集」です。
星の数・評価 星5・評価1件(2023年3月時点)

(引用元:Amazon.co.jp)

Amazonだけでなく、楽天でも絶賛されていた参考書です。

口述試験は今までの試験の総まとめであり、出題される問題も非常に広いので要点がまとめられている本が必須です。

口述試験には当然役に立ちますが、特・実・意・商の基礎知識(勉強を始める前に知っておきたい事柄)を学べるので、これから弁理士試験に挑戦しようと思っている人が最初に読んでもいいなと思いました。
「不変期間とは?「特許出願の際に提出する書類は?」「工業上利用可能な意匠とは?」「商標と標章ではどちらが広い概念ですか?」といった基本的な質問から、論文試験でお馴染みの問題まで、端的に“ウマイ”回答をしているので、読んでいてなかなか面白いです。

(引用元:Amazon.co.jp)

質問の傾向から、回答の傾向までポイントを押さえてあるこの1冊はおすすめです。

もちろん、全体が網羅されている本なので口述式試験の前に限らず入門の1冊として手に取るのもよいでしょう

とにかく要点がギュッと凝縮されているので頭の中を整理しつつ勉強を進めていくのに最適です。

口述式試験は、参考書以外にも弁理士同友会などが開催している口述練習会に参加するという勉強方法もあります

弁理士同友会の他に弁理士クラブや各大学でも行われています。

初対面の人と試験形式で練習するのは、対面の形式に慣れて当日の緊張を和らげる効果もあるので積極的に取り入れてみましょう。

令和3年の弁理士同好会の口述同好会はオンライン形式で行われました。

論文発表まで2週間を切ったということで、去年、
口述練習会を主催していた会派(私の知る範囲)を挙げておきます。

弁理士春秋会
稲門弁理士クラブ
南甲弁理士クラブ
弁理士同友会

今年もおそらく論文発表後に、各会派のサイト等で、
お知らせが出ると思うので、合格者はチェックしてみてください!

(引用元:X)

弁理士春秋会という800名以上の弁理士が在籍する会派では、東京のホテルで120名の参加者と練習会を開催しました。

論文式の合否発表があった後に口述練習会の日程が決まるので、早めに申し込みを検討しましょう

弁理士に独学で合格するための勉強方法とお役立ちサイト

完全に独学で弁理士に合格をして個人のサイトで体験談を語っている人はほとんど見かけません

ですが、予備校のサイトや弁理士事務所のサイトなどで細切れに体験談が書かれているものはあったので情報を集めてまとめました。

独学で弁理士に合格するための勉強のポイント

・法文書の条文をしっかり理解する
・過去問題を繰り返し解いて苦手を潰していく
・いきなりインプットから始めない

勉強しなくては、という気持ちでいきなり問題を解き始めるのはNGです。

まずは全体を把握して、自分の苦手な分野を把握しつつ勉強を進めていきましょう。

短答式試験の独学での勉強方法

弁理士に合格した人たちのほとんどがとにかく過去問をやるようにと口を揃えていっています

弁理士試験の効率的な対策に欠かせないのが、過去問の活用です。
過去にどのような問題が出題されているのか、傾向を押さえることで学習効率を高められるからです。

(引用元:スタディング公式HP)

だからといって、過去問題を解き続けていれば合格できるような甘い試験ではありません。

まずは短答式の過去問題に取り組む場合まずは問題を読み、解答・解説を読みそれぞれの条文や審査基準に照らし合わせます。

可能ならばそれをノートにまとめ、理解を深めるインプットから勉強を始めましょう。

法文書の条文の理解を深めていくことがとても重要です

そこから問題を解き始めて1周を終えたあと、2周目は1周目に間違えたところを中心に進めます。

1周目に正解を出せた問題よりも、間違える箇所をどんどん少なくしていくようにしましょう。

論文式試験の独学での勉強方法

論文式の勉強を独学でするのはかなり大変です。

ですが論文式には、誰が採点しても不公平にならないように共通の採点基準が設けられています。

つまりそこがある程度わかっていれば対策を練ることができるということです。

論文式の勉強もまず解き始めるのは辞めましょう。

まずは解答を写してどんな問題に対してどんな答えが求められているのか、を把握していきます。

そこからは2度…3度と問題を解いていきますが、できることならパソコンを使って解答を作りましょう

LEC東京リーガルマインドが公表している2022年度の論文試験の参考答案の文字数は平均1200文字が8ページ続いていました

9,600文字を何度も書き直しているとそれだけで手を痛めてしまう可能性があるので、パソコンを使っての答案をおすすめします。

科目名 参考答案文字数
特許・実用新案 約4,000字
意匠 約2,200字
商標 約2,400字

(参照元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

各科目を勉強するだけでも最低2,000字で、400文字の原稿用紙5〜6枚分と考えるといかに文字数が多いかわかると思います。

本番で手が痛くて実力が発揮できない…なんてことにならないように気を付けてください。

弁理士論文試験対策でもっとも大切なのは、
当日が「ベストコンディションとなるように調整すること」ではないかと思います。
試験直前になると、本番の練習としてたくさん書きたくなりますが、
本番の日に腱鞘炎になったら本末転倒なので、気を付けたいところです(経験談)。

(引用元:X)

一生懸命勉強してきたのに、当日手が痛くて本領発揮できなかったなんてことになったらまた1年待たないといけなくなるので自分のコンディションは常に気をつけるようにしてください。

口述式試験の独学での勉強方法

口述式試験まで進めることができれば、予備校などに通っている人たちと比べて学力に大差はありません。

ですので、とにかくテキストを音読しながら面接の練習をひたすら繰り返すのみです

もし知り合いに弁理士資格を持っている人がいれば、試験官役をお願いするといいでしょう。

資格を持っている人がいなくても家族や友達に協力をお願いして、ペアで練習する癖をつけてください。

ちなみに、独学で弁理士に合格した方はマークシート式の担当式試験にはぺんてるのマークシートシャープペンシルを使っていました

面白い文具で、やる気が上がる
…弁理士試験は、合格率が1割を切る難関試験です。
受かるまで、やる気を保つのも大事です。
例えば、面白いノート(ニヤッと笑った江頭2:50が表紙のノート)
を勉強に使ったところ、とてもはかどりました。
今日は、江頭2:50の誕生日です。
#弁理士試験あるある

(引用元:X)

他にも勉強をしていて気分が上がるような文房具を使う人もいました。

自分で自分のモチベーションを上げる方法を見つけて、合格までコツコツ頑張りましょう。

独学以外の勉強法のメリット・デメリットを比較

独学で弁理士の勉強をする以外には予備校に通ったり、通信講座を受けたりすることができます

費用面などの特徴を考えつつ、メリット・デメリットを比較しています。

勉強方法 平均価格 特徴
独学 数万〜100,000円程度 ・マイペースに勉強ができる
・安上がり
・自分で計画を立てながら勉強を続けるのが大変
予備校・通信講座 100,000円〜500,000円程度 ・プロの講師から学べる
・最新の情報が手に入る
・間違いない方法で勉強ができる
・論文式の的確な添削が受けられる

(参照元:アガルートアカデミー公式HP)

主に通信講座のメリットは自分のペースで勉強できる点で、デメリットは一人で勉強を頑張るためにモチベーションが保ちにくい点が大きいです。

一方で予備校はモチベーションが保ちやすく勉強時の疑問点がすぐ解決できる点がメリットですが、金銭・拘束時間での負担が大きいところがデメリットです。

通信講座のメリット・デメリット

メリット デメリット
・自分のペースで勉強できる
・天候や場所に左右されにくい
・講義動画の早送り・巻き戻し・スキップができる
・費用が抑えられる
・強制力がない
・疑問がすぐに解決しない
・仲間ができにくい
・モチベーションが維持できない

通信講座は予備校に通うよりも費用を抑えることができ、自分の好きな場所で好きなだけ勉強できます。

ですが反対に、一人で勉強を進めていくため勉強内容で疑問が出たときにすぐに解決できないデメリットもあります。

それでも本業や学業など、忙しい人でも通信講座であれば自分の好きな時間で出来るだけ勉強することができるのは大きなメリットです。

通信での受講を選択することで、ちょっとした空き時間にも受講することができた点がよかったです。また、講義も倍速再生ができるので、限られた時間の中でも十分に受講の時間を確保することができました。理解は追いつかないときは再生をストップして思考する時間を確保できた点もよかった点です。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

対面の授業では自分の理解が追いつくまで講師の講義を止めるということは不可能ですが、通信講座なら再生速度を変えることで少ない時間で効率的に勉強できます。

弁理士勉強、通信講座にしたいけど自分の性格的に絶対モチベーション落ちるな〜
一年以上も独学できねぇ。

(引用元:X)

一方で自分のペースで勉強できるということは、良くも悪くも強制力がないのでつい勉強から離れてしまう人もいるということです。

一度サボってしまうと、一緒に頑張ろうと言える仲間ができにくい通信講座の勉強ではモチベーションを保つのが難しくなります。

予備校のメリット・デメリット

メリット デメリット
・すぐに質問ができて疑問が解決する
・一緒に勉強する仲間ができる
・カリキュラムがあるから計画的に勉強できる
・通学する時間がかかる
・まとまった時間が必要
・費用がかかる

予備校は通信講座に比べるとまとまった費用と時間が必要です。

ですが、プロの講師から直接指導してもらえて、疑問点はその場で解決できるというのは予備校での勉強の大きなメリットです

また自宅に家族がいて集中できる環境ではないという人にとっても、予備校なら外に出て短期集中して勉強できる環境が手に入ります。

私は家で勉強するのが苦手でしたので、通学で受講しました。この強制力のおかげで学習を継続できたものと思っています。万が一通学できない日もWebフォローがあったので助かりました。
通学では周りに他の受験生がいるので、自分も頑張らないと、といったようにモチベーション向上に繋がりました。ただし水道橋本校付近は美味しいランチが多いので、昼を食べ過ぎて午後の講義の集中力が下がってしまった点は反省です。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

通学できない日に、オンラインでフォローしてもらえるというのはとてもありがたいですね。

万が一、体調を崩したり休養が入った場合にも周りに遅れることなく計画通りに勉強を進めることができます。

一方予備校は人件費などが関わってくる関係で一番高額になり、費用面で負担がかかります。

また決められたカリキュラムに沿って講義に出席するので、そのための往復時間も含めてまとまった時間が必要になるので学業・本業が忙しい人にとってはデメリットです

独学以外の勉強方法は?予備校・通信講座の評判・口コミ

高額な費用が必要になる弁理士の予備校・通信講座を受講する決心をするのであれば評判や口コミが気になりますよね。

実際に各学校を利用した人のリアルな声や、事前の無料体験があるかどうかを調べてまとめました

弁理士を目指すためにおすすめの予備校と評判
LEC東京リーガルマインド:費用が高いが業界最大手で合格者が多いのが安心
資格の学校TAC:2年かけてじっくり合格を目指せるので忙しい人に人気
アガルートアカデミー:合格率を提示。他校に比べて費用が抑えめなのにしっかり効率よく勉強できる
資格スクエア:過去に不祥事があったり、誤植が多いとの声があったが現在は改善している
スタディング:スマホでいつでも講義を受けられるのが大きな魅力だが、わからないときに質問できずに困ることもある

各学校、一長一短ではあります。

ですが、どの学校も無料体験をすることができるので自分の生活スタイルや勉強スタイルに合った学校を事前に確かめてから選ぶことができます。

弁理士を目指すのにおすすめの予備校は?

予備校名 合格率 受講形態 無料体験の有無
LEC東京リーガルマインド 非公開 通信・通学 ・Youtubeで講義の無料体験
・おためしWeb受講
資格の学校TAC 非公開 通信・通学 ・来校・オンラインどちらでもアリ
アガルートアカデミー 34.4%(令和5年度) 通信 ・資料請求で無料体験講座付き
資格スクエア 非公開 通信 ・32回分の無料講義体験
スタディング 非公開 通信 ・メールアドレス登録で無料講義とセミナー体験

5つの予備校を比較しましたが、どの学校も無料で講義の雰囲気を体験できます。

せっかく無料で体験できるので、まずは自分に合う雰囲気か、講師の授業はどんなものなのかを実際に体験して選んでください

気になる評判については、これから詳しくお伝えしていきます。

LEC弁理士講座の評判

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

料金 50万円前後(コースによる)
特徴 ・通信と通いが選べる
・業界最大手
・初回受験の5人4人はLEC
・最年少20歳の合格者もLEC出身

LEC東京リーガルマインドの弁理士講座に必要な費用は他と比べて高額です。

他学校の弁理士講座参考価格

  • 資格の学校TAC:30万円前後
  • アガルートアカデミー:15万円〜22万円前後
  • 資格スクエア:30万円前後
  • スタディング:10万以下

例えば1年合格ベーシックコースで見てみると、通学は459,000円(税込)〜で通信は415,000円(税込)〜です。

しかも早期割引が聞いてこの金額なので通常での受講となるとここからさらに15%程高くなります。

それでも、初めて弁理士試験に挑む人の5人に4人はLECで勉強しているので講師・講義の質は間違いなくです

基幹講座の中では、短答基礎力完成講座が特に良かったです。条文を1条ずつ順番に追いかけていくので、ボリュームはかなり多かったのですが、宮口講師の独特のゴロ合わせと色遣いのおかげで、本試験によく出るところをピンポイントで押さえることが出来、非常にためになりました

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

良かった点は、①勉強のペースが掴める、②仲間ができる、③質問や相談がしやすい、ことです。①は、毎週土曜日に講義があり、その復習を1週間で行うというペースが定着し、また講義がペースメーカーになっていたのが良かったと思います。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

決まった曜日に講義があることで、その他の日に1週間分の復習をするという勉強ペースを作ることができます。

勉強量の多い弁理士試験ですが、プロの講師が教える「教え方のポイント」を知ることができるのも大きなポイントです

公式HPでは講義の雰囲気を知ることができるYoutubeでの無料講義やおためしWeb受講があるのでぜひ利用してみてください。

LEC公式HPで弁理士講座の詳細を見る

TAC弁理士講座の評判

(引用元:資格の学校TAC公式HP)

料金 30万円前後(コースによる)
特徴 ・経験によってコースを選べる
・受講したい科目だけを選んでピンポイントで受講できる
・2年かけてじっくり合格を目指せるコースがある

受講したい科目だけを選んでピンポイントで受講することができるので特に苦手とする科目がある人にとって効率の良い勉強ができます。

また先生は、長年の講師としてのご経験からか非常に自信をもって、重要な箇所とそうでない箇所の線引きをしてくださいました。私は基本的には端から端まできちんと学習しないと気が済まない性格なのですが、先生がなぜ重要(またはそうでない)と判断したのかの根拠を毎回示してお話されていたので、その言葉を信じて学習を進めました(この点、明言を避けまんべんなく説明する講義に接することが多かったので、田畑先生の授業は新鮮でした)。

私は、都心から電車で2時間という離れたところに住んでいたため、平日夜に教室に通うのは難しいと感じていました。一方、通信コースだと勉強のペースの確保が難しいと思っていました。そこで、各社を比較すると、TACの弁理士講座は休日だけで完結しているものがあること、スクーリング制度があり通信講座であっても教室の講義に参加できることに魅力を感じ、1年本科生のDVD通信講座を受講することにしました。

(全引用元:資格の学校TAC公式HP)

資格の学校TAC弁理士講座は2年かけて合格を目指すことができるコースもあるので、忙しく時間が限られている人にとっても生活と両立ができます

追加のピンポイントオプションコースで短答語呂合わせセミナーや論文ファイナルチェックなどの選択肢もあります。

講師の先生のキャリアも長く、重要なところ・そうでもないところの線引きがしっかりされている講義を受けることができるのも資格の学校TACの良いところです。

TAC公式HPで弁理士講座の詳細を見る

アガルートアカデミーの弁理士試験合格講座の評判

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

料金 15万〜22万前後(コースによる)
特徴 ・全額返金・お祝い金制度がある
・弁理士試験合格率を明示している
・弁理士の合格率が3年で3倍になっている

アガルートアカデミー出身の弁理士の合格率は40%、3年で3倍まで増えている実績があります

他校は合格率が非公開ですが。アガルートアカデミーが公表しているのはこの数字の強さと自信の表れといえますね。

また他校に比べて費用が安く、148,000円のコースからと幅広く選ぶことができ、特定の科目だけの受講であれば5万円前後で勉強することができます。

さらに一部条件がありますが、試験に合格すると受講料全額返金とさらにお祝い金3万円がもらえる特典があります

趣旨や理由付けが、原理原則に立ち返った所から説明がされていて、理解しながら読み進める事ができました。
論文過去問題集は非常に分かりやすく重宝しました。
ありがとうございました。

膨大な民法の中から、弁理士試験で必要な項目のみが抽出されており、効率的な勉強が可能でした。

(全引用元:アガルートアカデミー公式HP)

価格が安いからといって講義のクオリティが低いということは全くありません

過去問題から重要なポイントを的確に指導してもらえるので、さすが合格者が増えているだけのことはあります。

アガルートアカデミー公式HPで弁理士講座の詳細を見る

資格スクエアの弁理士講座の評判

(引用元:資格スクエア公式HP)

料金 30万前後
特徴・評判 ・ 他校からの乗り換えで20%オフになる
・オンライン講義でもリアルタイムに質問ができる
・過去に不祥事があった

オンライン講義は質問できないのがデメリットといわれていますが、資格スクエアはリアルタイム講義中に「質問する」ボタンを押せばいつでも疑問を解決することができます

他にも動画再生が21段階のスピード調整できたり、月に一度のフォローアップをしてもらえたりとオンラインに特化しているからこその特徴が充実しています。

現在別の学校に通っているけどオンライン特化に変更したい、という方には20%オフにもなるので乗り換えを検討するのもありです。

ただし、資格スクエアは良くない口コミも見受けられます。

資格スクエアのテキストに誤植が多いのはまぁ有名な話?だしいいとして、
問題は正誤表に誤りがあることなんですよね。
正誤表で「5頁10行目」とあるのが正しくは「8頁4行目」だったりするとか謎のミスがある。
正誤表の正誤表が必要ですね。

(引用元:X)

テキストに誤植が多いとの声がありました。

法律の条項の間違えは、勉強をしている身としてはできれば避けてもらいたいですがこういった声が多かったからなのか現在はかなり誤植も減っているようです。

資格スクエア公式HPで弁理士講座の詳細を見る

スタディング弁理士講座の評判

(引用元:スタディング公式HP)

料金 79,800円(税込)〜
特徴・評判 ・ 1講義20分前後で、スマホ学習に特化している
・製本されたテキストがない(追加オプション16,000円を払えば手に入る)
・わからないときに質問ができない

スマホでの学習に特化していて、他校に比べると価格が大幅に抑えられています

ただし、テキストはすべてwebテキストで製本されたものが欲しい場合は追加で16,000円支払う必要があります。

さらに資格スクエアと違って質問をするというオプションがありません。

その理由はコスパを重視し、オペレーション化しているため質疑応答の人件費を削減しているからです。

それでも忙しい人にとっては自分のペースで効率よくプロの講義で学べるというのは大きなメリットです。

スタディングから取得してよかった資格TOP5を掲載します

4位 弁理士(93.8%)

私も30年近く前ですが、非常に憧れた士業です!

独立開業はもちろん、知財部門の強化を進める企業でも活躍する場があります。

合格者も少なく取得する価値あり!
#スタディング #弁理士 #知的財産 #特許

(引用元:X)

1つ目はオンライン講座で効率的に学習ができること。2つ目は低価格でできるというところが魅力的でした。オンライン講座を選んだ理由は、コロナ禍ということもあり、また、住まいも都会という訳ではありませんので、通学型の講座は考えませんでした。

(引用元:スタディング公式HP)

試験のノウハウを教えていただきました。自分1人で勉強していたら、理解度はまったく違っていて、おそらくまた1年、2年は合格にかかったと思います。具体的には、講義では、試験に出る大事なところ、そうではないところのメリハリをつけていただきました。

(引用元:スタディング公式HP)

やはり、他の予備校に比べて価格面での魅力は大きいようです。

またスマホで講義を受けることができるの自宅以外の場所でも隙間時間を活かすことができます。

紙のテキストがないということは、重い荷物を持ち運ばずにどこでも勉強ができるということでもありますね

スタディング公式HPで弁理士講座の詳細を見る

弁理士予備校のある場所は?大阪にもある?

対面での講義を行なっている学校は東京はもちろん、北海道・大阪・広島・鹿児島などに日本各地に存在しています

(引用元:資格の学校TAC公式HP)

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

資格の学校TACは東北地方に少ないですが、その分LECは提携校(青丸)があります。

提携校は、LECの直営本校ではなく、その地域にて従来から教育事業に熱心な地元企業と提携し運営している学校です。
LECの各種講義をWEB講義(動画配信)・DVD講義 を通じて学習していただく事ができ、忙しい社会人・学生の方でも学習ブースをお好きな時間に講義を受講することが出来ます。(要予約)
LEC本校と変わらない高いクオリティの講義が全国の提携校でご受講いただけます。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

提携校だからといって、教育のクオリティが落ちることはありません

むしろLECに認められた場所で講義を受講することができるので近くに提携校がある場合はぜひ利用してみてください。

住んでいる地域の近くに学校がある場合は対面での授業を選ぶのも一つの方法です。

弁理士の独学に関するよくある質問

弁理士の独学に関するよくある質問
・弁理士に独学で合格するのは無理?
・独学で弁理士に合格するには何年かかる?
・独学で弁理士に合格するための勉強方法は?
・半年間独学で勉強したら弁理士に合格できる?
・独学での弁理士試験の合格体験記が載っているブログは?
・独学で弁理士に合格するためにはどれぐらいの勉強時間が必要?
・弁理士に独学で合格するのが難しい理由は?

弁理士の独学について、よくある質問をまとめました。

弁理士に独学で合格するのは無理?

独学で弁理士に合格するのは無理ではありません

弁理士試験は、独学でも合格できないわけではありません。しかし、難易度は高く挫折する可能性も高いため、本気で弁理士を目指すのであれば慎重に検討する必要があります。

(引用元:スタディング公式HP

難関試験であり出題範囲も広いことから一筋縄ではいきませんが、計画を立てて時間をかけて勉強を続けていけば合格することができます。

ただし、法律関連の知識や特定の専門分野に関する知識が全くない人がゼロから勉強するのは非常に過酷です。

その理由は同等の資格だと司法書士や公認会計士と同じぐらい難関で合格率が低いからです。

試験名 令和5年度合格率
弁理士 6.1%
司法書士 5.2%
公認会計士 7.6%
社労士 6.4%

(参照元:特許庁/法務省/厚生労働省)

どれも10%を切る合格率なので独学で合格を目指すのは大変ではありますが、すでに法律の知識などは計画を立てて勉強することで合格を掴み取ることもできます。

弁理士の難易度の詳細の記事はこちら

独学で弁理士に合格するのに何年かかる?

講座などを受けてで平均3年で合格できるといわれているので、独学で弁理士に合格するのは2年かそれ以上かかることを覚悟しておきましょう。

資格の学校TACで勉強をして合格を掴み取った人の勉強時間は以下の通りです。

Aさん Bさん Cさん Dさん
平均勉強時間 平日2時間
休日10時間
平日2時間
休日5時間
平日5時間
休日5.5時間
平日5時間
休日10時間

(参照元:資格の学校TAC)

平均すると1週間では40時間程度なので、1年で2,000時間程度の勉強時間です。

仕事や学業などで忙しい人は勉強時間が確保しにくいので、2,000時間に到達するまでは1年以上かかるでしょう。

独学で弁理士に合格するための勉強方法は?

短答式・論文式試験は過去問題を中心に繰り返し勉強することが大切です

弁理士試験の効率的な対策に欠かせないのが、過去問の活用です。
過去にどのような問題が出題されているのか、傾向を押さえることで学習効率を高められるからです。

引用元:スタディング公式HP

その時に、いきなり問題を解き始めずにまずは問題文・解答・解説・各法文を見比べてインプットしていきましょう。

一通りインプットができたら、過去問題を解いて1周目に間違えて所だけを2周目に…といった具合で間違いを減らしていきます。

口述式試験は協力者を探し試験官役を依頼しましょう。

ペアになって繰り返し口に出して練習を繰り返していくうちにスムーズに回答できるようになります。

忙しくてどうしても効率よく勉強できないという人は、科目を絞って通信講座などプロの手を借りながら試験に挑むのが良いでしょう

弁理士の通信講座ランキングはこちら

独学で半年勉強したら弁理士に合格できる?

法律関連の実務経験や過去の仕事である程度基礎知識がある人であれば半年で弁理士に合格することも不可能ではありません

そして、弁理士試験の出題範囲は非常に広いので効率よく勉強を進めていくことも必要です。

過去に難関試験に合格した経験などがある人など、計画的に勉強できるような人は半年でも合格をすることができるでしょう。

ただし、弁理士試験自体が1年係で行われますので最終的に合格が決まるまでは1年かかります

独学の弁理士試験合格体験記があるブログは?

独学での弁理士合格試験の体験記が記されているブログはほとんど見つけられません

Xなどで、独学で合格したと言っている人もいますがブログは存在していません。

ただ、すでに弁理士試験を突破し合格している人が「今となっては独学でこういった勉強をすればいい」と勉強方法を解説しているブログはたくさんあるので参考にしてみてください。

独学で弁理士に合格するためにはどれぐらいの勉強時間が必要?

平均3000時間といわれています。

弁理士試験の合格に必要な勉強時間は、3,000時間だといわれています。

3,000時間というと、1日3時間勉強して1,000日、1日10時間勉強して300日かかる計算となります

(引用元:アガルートアカデミー公式HP)

3,000時間は毎日3時間勉強するとしても1,000日かかる計算です。

資格の学校TACを受講した人たちの勉強時間の平均は1週間では40時間程度なので、1年で2,000時間程度です。

Aさん Bさん Cさん Dさん
平均勉強時間 平日2時間
休日10時間
平日2時間
休日5時間
平日5時間
休日5.5時間
平日5時間
休日10時間

(参照元:資格の学校TAC)

このように独学で合格するためには、最低でも2,000時間以上、3,000時間程度の勉強が必要です。

弁理士に独学で合格するのが難しい理由は?

独学での合格が大変といわれる理由
・専門参考書が少ない
・法律関連の専門用語がとても多い
・論文式の試験は自分での採点が難しい

法律関連の知識理系の専門用語が必要で、さらにそれを適切に表現する力をつけることが必要です。

論述式試験の勉強は自分で添削をするのが非常に難しいといわれており、適切なキーワードを使っていても表現が間違っているなど対策がしにくいことが特徴になっています。

また、弁理士の参考書は司法書士の3分の1程度しかなくその中から自分に合ったものを選んでいくというのも弁理士に独学で合格するのが難しいといわれている一つの理由です。

弁理士の独学に関してのまとめ

この記事のまとめは以下の通りです。

・弁理士試験に独学で合格するのは無理ではないが非常に難しい
・独学で合格するには3000時間以上の勉強時間が必要
・テキストは少なめなので、今の自分に合ったものを選ぶことが必要
・独学で弁理士試験に挑むのは、法律の基礎知識がある人が向いている
・独学で弁理士の勉強をするのは低コストだが、時間がかかるのがデメリット
・短時間で効率よく弁理士の合格を目指すなら通信講座を利用するのがおすすめ

独学で弁理士試験に合格するのは、長く険しい道になります。

それでも本業があり、忙しい人にとっては今やインターネットでたくさん情報を集めることができる時代なので情報収集をしながらマイペースに勉強ができるので良い時代といえるでしょう

まずは短答式の試験に合格しないと次に進めないので、基礎力を高めながら勉強をしていくことがおすすめです。

独学で勉強を続けるには、明確な目標と的確な勉強計画が必要になってくるので自分の生活ペースを考えながらモチベーションが下がらないように気をつけましょう。

どうしても自分だけでは勉強が難しいと思ったら、一部だけでも通信講座などを利用して上手に壁を乗り越えていってください。

弁理士の通信講座に関しては、こちらの記事もご覧ください。

弁理士の通信講座ランキングはこちら

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監修者情報

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

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