【2024年最新】色彩検定は独学で合格できる?1級、2級、3級の合格率や勉強法を解説!

色彩検定は、独学で合格を目指す人も多い資格です。

色彩検定2級・3級の合格率は8割弱で、公式テキストや過去問題集が揃っているからです。

例えば、学んだ色の知識はプレゼン資料の作成に自信が持てるなど、普段の仕事にも役立ちます。

色彩検定の勉強は、1か月半~2か月間の短期集中でも可能といわれていますので、ぜひ独学合格を目指しましょう。

試験の概要や勉強スケジュールのポイントなどをまとめましたので、参考にしてください。

色彩検定試験に関連する資格試験としては、他にカラーコーディネーター試験があります。

カラーコーディネーター試験は通信講座で学習する方法もおすすめなので、ぜひこちらの記事でご確認ください。

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目次

色彩検定試験の概要

色彩検定概要

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定は、色の基礎、配色技法(色の組み合わせ方)といった色に関する知識を学び、実用に役立てる理論が身についているかを検定する文部科学省後援の公的資格です。

受検者は学生が非常に多いですが、近年では一般社会人への受検も拡がっています。

色彩検定には3級・2級・1級・UC級の4種類があり、現在の知識と目指すレベルに応じて、どの級からでも受検することができます。

社会人の職業は多岐にわたり、色と関わりの深いファッション・インテリア・グラフィック等のデザイナーと呼ばれる人達だけではなく、今後広い分野で活躍することが可能です。

そこで、志願する社会人の職業と合格後の活躍分野を表にまとめました。

志願する社会人の職業 合格後の活躍分野
流通販売小売り
サービス業
ITコンピュータ
各種メーカ
ファッションデザイン
住宅建築
公務員教職員
専業主婦
その他
流通
コスメ
フラワー
各種メーカ
教育
建築環境設計
広告
インテリア
アパレル

(引用元:色彩検定公式HP

このように「色」は「印象」を与えるものなので、どの職種にも活用できる場面があります。

色彩検定は3級、2級、1級、UC級の4種類

色彩検定級

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定は4段階にわかれており、各級で想定する学習者や学習レベルが設定されています。

色彩検定のレベル 級の目安 学習レベル
3級 初めて色を学ぶ方向け 色彩の理論や法則を基礎から学ぶ
2級 実務に応用したい方向け 仕事に応用できる各種技法まで学ぶ
1級 プロフェッショナル向け 色彩を提案する力を身につける
US級(新設) 色のユニバーサルデザイン 色覚の多様性に関する知識を深める

(引用元:色彩検定公式HP

最も難易度が低いのが3級で、2級1級につれて学習レベルは高度になります。

US級は色のユニバーサルデザインについて問われる新設された級で、色覚特性や加齢による見え方などを学びます。

色彩検定の難易度や合格率は?独学でも合格可能?

色彩検定は年間約5万3千人が受検している、文部科学省が後援の公的資格です。

そこで、2023年度の各級の志願者数と合格率を表にまとめました。

1級 2級 3級 US級 合計
志願者(人) 2,465 15,872 29,449 5,091 52,877
合格率(%) 41.4 72.2 74.1 83.6

(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定の級のレベルが高くなるにつれ、難易度は高くなっています。

「色彩検定3級」の場合、志願者も多く合格率も高いので、初めて色を学ぶ方でも挑戦してみる価値のある資格です。

色彩検定は独学でも合格可能?

色彩検定はしっかり準備をして試験に臨めば、独学でも十分に合格できる可能性の高い資格です。

そのため、各級いずれも独学で学び合格している人はいます。

実際に、検索サイトで「色彩検定・独学」と検索をしますと、多くの独学合格体験記のサイトをみることができます。

さらに独学合格するために必要だった勉強方法について、具体的に記載されているサイトが多いのも心強いところです。

独学合格するために大切なことは、自分に合った階級の合格に向けて対策を立てて勉強することです。

そこで、独学で合格している人の特徴をまとめました。

・試験対策を立てることができる
・実現可能なスケジュールを立てることができる
・スケジュールを実行することができる

以上の特徴を目標とした、主な行動は次の通りです。

項目 具体的な目標 主な行動
分析と対策 試験対策を立てることができる 公式テキスト・問題集・WEBでのリサーチ
時間軸 実現可能なスケジュールを立てることができる ・時間の見積りと確保をする
・勉強方法の管理
実行 スケジュールを実行することができる ・すきま時間の活用
・スケジュール進捗管理

このように「独学で試験に合格するため」には、分析して対策案を練ること、時間軸に落とし込むこと、さらに実行するという流れがあることがわかります。

合格ラインに届く級は現状の知識によっても異なりますから、まずは資料を集めて検討していきましょう。

とくに色彩検定3級は、1級と2級いずれにも通じる「色彩の基礎」となる部分です。

もし迷う場合は、まずは色彩検定3級の独学合格から始めていくのがおすすめです。

取得費用

色彩検定の勉強方法には、通信講座やテキスト等を使った独学があります。

色彩検定3級の場合を比較しました。

通信講座 独学
費用 13,000〜23,000円程度 2,420~5,335円程度
使用テキスト 講座オリジナル 公式テキスト・問題集
特徴 講師によるサポートがある すべて自分で解決
学習時間 自己管理が必要 自己管理が必要
試験対策 過去分析からのアドバイス すべて自分で解決

このようにどの勉強方法を選択するかによって、費用が変わってきます。

さらに通信講座内、独学内でもそれぞれ費用には開きがありますので、費用を抑えて取得できる順に表にしました。

【色彩検定3級の場合の取得費用】

勉強方法 費用(税込)
公式テキスト 2,420円
公式テキスト・問題集 4,400円
公式テキスト・問題集・色彩カード 5,335円
楽しく学ぶ色彩講座(色彩検定協会) 13,000円
色彩検定3級コースWeb通信(資格の大原) 23,000円

(2024年4月時点)

独学ではどのテキストを揃えるかによって費用が異なります。

【色彩検定の学習:基本3点セット】

色彩検定テキスト

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定協会の公式サイトによると、公式テキスト・問題集・色彩カードの3点が学習の基本セットとなります。

学習の基本セットを揃えた場合でも、通信講座の費用と比較して安価に試験対策が可能です。

通信講座と独学を比較したときの大きな違いは、講師によるサポート体制の有無です。

通信講座のよいところは、過去分析による試験対策や講師によるサポートがあることでしょう。

独学では、試験対策は自分で考えて疑問点も自力で解決する必要があります。

一方で、通信講座と独学のいずれを選んだとしても、学習時間は自己管理です。

よって公式テキストを読んで「あまりにもわからない」という状況でなければ、独学合格を選択肢として入れることは十分に可能です。

【楽しく学ぶ色彩講座(色彩検定協会)】

ちなみに、色彩検定協会の開講している通信講座では、公式テキスト購入者価格が設定されています。

まずは公式テキストを購入してから、通信にするか独学にするか考えるのもひとつの方法です。

色彩検定各級の試験問題は、公式テキストの内容に沿って出題されます。

いずれにしても、公式テキストを繰り返し、しっかりと学習することが合格への近道といえるでしょう。

色彩検定3級の概要

色彩検定3級の概要
・色彩検定3級で問われる知識範囲と問題内容
・色彩検定3級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち
・色彩検定3級の合格率と合格ライン
・色彩検定3級:申し込み~日程~合格発表まで
色彩検定テキスト3級

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定3級では、色彩の理論や法則といった基礎を学習します。

色の世界への入口となりますので、2級や1級とステップアップを目指す場合の基礎ともなる内容です。

色彩検定3級で問われる知識範囲と問題内容

知識範囲 色彩に関する基礎的な内容
問題内容 光と色・色の分類と三属性・色彩心理・色彩調和・色彩効果・ファッション・インテリア
試験時間 60分
試験方法 マークシート方式

このように色彩検定3級で問われる知識は、色の分類や三属性・色彩効果など、基礎的な内容となっています。

試験はマークシート方式であり時間も60分と短いため、比較的負担は少ないといえるでしょう。

色彩検定3級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち?

色彩検定3級は初学者向けで、2023年度の志願者は29,449人です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定3級では色の基礎知識が身につくため、専門を目指す学生だけでなく、多分野の社会人も受験しています。

色の基礎知識があればプレゼン資料の作成にも役立つなど、職種に関わらず活用できます。

色彩検定3級の合格率と合格ライン

色彩検定3級の合格率は約75%、合格ラインは満点の70%前後です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定3級:申し込み~日程~合格発表まで

色彩検定3級の試験は年に2回開催され、約1か月後に合格発表があります。

申し込み方法 インターネット
郵送
書店(1~2か月頃前まで)
試験日程 年2回(6月、11月)
合格発表 7月、12月

(引用元:色彩検定公式HP

試験の申し込みは、例年1〜2か月前の期間で受付けています。

早めに公式サイトで確認するようにしてください。

ちなみに色彩検定3級は試験時間が重複しておらず2級との併願が可能です。

ただし申込みは1回で行ってください。

もし2回に分けて申込みすると、試験会場が異なる恐れがありますので注意してください。

なお、3級と1級の併願はできませんのでご注意ください。

色彩検定2級の概要

色彩検定2級の概要
・色彩検定2級で問われる知識範囲と問題内容
・色彩検定2級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち
・色彩検定2級の合格率と合格ライン
・色彩検定2級:申し込み~日程~合格発表まで
色彩検定テキスト2級

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定2級では、照明やビジュアルデザインなど、仕事に応用できる各種技法を学習します。

3級で学んだ基礎を一歩進めて、色を仕事に活かすための内容です。

色彩検定2級で問われる知識範囲と問題内容

知識範囲 実務に応用できるレベルで、色のユニバーサルデザインや、色彩調和や配色方法など
問題内容 照明・色名・表色系・配色技能・配色イメージ・ビジュアルデザイン・ファッション・プロダクト・インテリア・エクステリア
試験時間 70分
試験方法 マークシート方式(一部記述)

このように色彩検定2級で問われる内容は、照明・配色イメージ・ファッション・インテリアといった実務に応用できる内容となっています。

2級の試験では一部記述問題があり、3〜4問出題されます。

過去問によると、マークシートの配点は大半が1問2点ですが、記述問題の配点は3点と高くなっています。

漢字の記述ができるかも含めて、しっかり対策するようにしましょう。

色彩検定2級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち?

色彩検定2級は実務に応用したい人向けで、2023年度の志願者は15,872人です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定2級の合格率と合格ライン

色彩検定2級の合格率は約75%、合格ラインは満点の70%前後です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定2級:申し込み~日程~合格発表まで

色彩検定2級の試験は年に2回開催され、約1か月後に合格発表があります。

申し込み方法 インターネット
郵送
書店(1~2か月頃前まで)
試験日程 年2回(6月、11月)
合格発表 12月

試験の申し込みは、例年1〜2か月前の期間で受付けています。

早めに公式サイトで確認するようにしてください。

ちなみに色彩検定2級は試験時間が重複しておらず、3級または1級との併願が可能です。

ただし申込みは1回で行ってください。

もし2回に分けて申込みすると、試験会場が異なる恐れがありますので注意してください。

なお1級~3級まで、3つすべての級の併願はできませんのでご注意ください。

色彩検定1級の概要

色彩検定1級の概要
・色彩検定1級で問われる知識範囲と問題内容
・色彩検定1級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち
・色彩検定1級の合格率と合格ライン
・色彩検定1級:申し込み~日程~合格発表まで
色彩検定テキスト1級

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定1級では、色彩と文化・環境色彩など、色彩を提案するための理論を学習します。

色彩のスペシャリストとして活躍する土台となる内容です。

色彩検定1級で問われる知識範囲と問題内容

知識範囲 色彩設計に携わるレベル
問題内容 色彩と文化・色彩調和論・色の知覚・ファッションビジネス・プロダクトデザイン・インテリアカラーコディネーション・環境色彩・ユニバーサルデザイン
試験時間 1次:80分、2次:90分
試験方法 1次:マークシート(一部記述)、2次記述式(一部実技)

このように色彩検定1級では、色彩と文化・プロダクトデザイン・環境色彩といった色彩設計に携わるレベルの知識が問われます。

プロフェッショナル向けの試験であるため、1次試験と2次試験が実施されます。

1次試験の出題形式は2・3級と同等の内容で、2次試験では知識問題と実技の試験が実施され、受検には十分な対策が必要です。

2次試験の知識問題は、範囲が全級であり総まとめとしての出題で、全体の3〜4割程度出題されます。

実技試験は、カラーカード実技問題で60〜70%程度の出題です。

解答にはカラーカードの切り貼りを伴います。

設問の意図を読み取るには慣れが必要という声がありますので、勉強時間は十分に確保するようにしましょう。

色彩検定1級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち?

1級はプロフェッショナル向けで、2023年度の志願者は2,465人です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定1級の合格率と合格ライン

色彩検定の1級の合格率は約45%、合格ラインは満点の70%前後です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定1級:申し込み~日程~合格発表まで

色彩検定1級の試験は年に1回のみの開催です。

約1か月後に合格発表があります。

申し込み方法 インターネット
郵送
書店(1~2か月頃前まで)
試験日程 年1回(1次:11月、2次:12月)
合格発表 1次:12月、2次:翌年1月

試験の申し込みは、例年1〜2か月前の期間で受付けています。

早めに公式サイトで確認するようにしてください。

ちなみに色彩検定1級は2級との併願が可能です。

ただし申込みは1回で行ってください。

もし2回に分けて申込みすると、試験会場が異なる恐れがありますので注意してください。

なお、1級と3級の併願はできませんのでご注意ください。

色彩検定3級2級1級どれを受けたらいいの?

色彩検定3級2級1級どれを受けたらいいの?
・色彩検定3級2級1級を目指すためのポイント
・色彩検定3級2級1級を独学で取得を目指すメリット・デメリット
・国家資格ではないけれど色彩検定3級受験でこう変わる!取得後の生活は?
・国家資格ではないけれど色彩検定2級受験でこう変わる!取得後の生活は?
・国家資格ではないけれど色彩検定1級受験でこう変わる!取得後の生活は?
色彩検定級説明

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定は、各級によって「誰でも活用できるレベル」から「プロフェッショナルなレベル」までと、目指すレベルに違いがあります。

そのため、現在の知識レベルや到達したいレベルを考慮した上で、受検する級を設定しましょう。

色彩検定3級2級1級を目指すためのポイント

色彩検定の各級を目指すためのポイントは、次の通りです。

色彩検定3級 ・色についての知識がない
・基礎からしっかり学びたい
色彩検定2級 ・色を扱った仕事をしている
・知識を整理したい
色彩検定1級 ・色の知識はある
・スキルアップをしたい

このように順に専門的な知識が問われるようになっています。

そのため色の知識をどのように活かしたいのかを考えて、必要に応じた選択をするようにしてください。

以下に各級の概要と教材・勉強時間について表にまとめました。

3級 2級 1級
概要 色の基礎を学びたい 色を仕事で扱う 色のプロを目指す
対象 だれでも 就職・転職のアピール レベルアップ
試験方法 マークシート方式 マークシート方式(一部記述) 1次:マークシート(一部記述)、2次記述式(一部実技)
公式テキスト 3級編 2級編 1級編
過去問題集 2・3級編 2・3級編 1級編
準備期間の目安 1日1時間を1か月 1日1時間を2か月 1次勉強と並行して、2次だけで最低1~2か月

上記にあるように色彩検定3級と2級は主にマークシート方式です。

3級と2級とで比較した場合、当然2級の方が深い知識が問われますが、学習方法は3級の延長線上の学習で共通する部分があります。

よって問題集も2・3級含めた1冊となっています。

色彩検定では併願が可能ですから、余裕がある人は3級と2級両方の受験も検討してみてください。

一方で1級は「色彩のプロフェッショナル」を目指す試験だけに、2次試験で記述や実技があり難易度が大きく異なります。

そのため準備期間は長く設定し、2・3級以上の覚悟で試験に臨む必要があるでしょう。

色彩の勉強がはじめてで余裕もなければ、まずは色彩検定3級の受験をおすすめします。

忙しいビジネスパーソンでも、1か月程度のスケジュール管理で独学合格も可能です。

【色彩検定協会マイページ機能】

色彩検定協会マイページ機能

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定協会のマイページ機能を使うと、合格級情報の管理を行うことができるため、つぎのステップの学習計画に役立ちます。

マイページから申し込んだ場合は、検定級の申込み内容・合否情報・得点をいち早く確認することができます。

マイページ機能の登録は無料ででき、他に検定の申込みやオンライン決済等の手続きを行うことができます。

毎回の情報入力の省略ができたり、お役立ちコンテンツを受け取ったりできますので、興味がある方は登録してくださいね。

色彩検定3級2級1級を独学で取得を目指すメリット・デメリット

3級 2級 1級
概要 色の基礎を学ぶ 色を仕事で扱う 色のプロを目指す
通信の費用 13,000~46,000円程度 46,000~49,800円程度 99,800~149,600円程度
独学の費用 2,420~5,335円程度 2,970~5,885円程度 4,070~6,105円程度
準備期間目安 1日1時間を1か月 1日1時間を2か月 1次勉強と並行して、2次だけで最低1~2か月

【独学の場合】

独学で勉強した場合、いずれの級の色彩検定の受験でも6,000円程度の費用で準備ができるのがメリットです。

独学ではどのテキストを揃えるかによって費用が異なります。

色彩検定協会の公式サイトによると、公式テキスト・問題集・色彩カードの3点が学習の基本セットとなります。

公式テキストだけでの勉強が一番安価で済み、問題集や色彩カードを揃えた場合が6000円程度です。

このうち色彩カードは1000円程度ですが、Web上の声をみると購入の有無は意見が分かれるようです。

1級の場合は2次試験で使用するため必須で、2・3級の場合はなくても合格できたという声があります。

色彩カードの使い方とメリットについてポイントをまとめました。

色彩検定配色カード199a

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩カードとは ・色見本である
・色のトーン毎にまとめられている
使い方 ・色を覚えるために使用
・基本のPPCSトーンマップの図・カラーの記憶
・裏にはトーンと色相の番号の記載
・表の色と裏の情報とが一致するように暗記
メリット ・すきま時間での暗記に使用可
・正確な色を覚えられる
購入時の注意点 ・なるべく新しく保存状態が良いものを購入する
・中古はおすすめできない。
※印刷の退色等で色を誤認して覚える可能性がある

このように色彩カードを持っておくメリットは、色相やPPCSトーンマップの暗記をすきま時間を活用して行うことができるところでしょう。

【公式サイトでの動画コンテンツ配信】

色彩検定協会色彩学園

(引用元:色彩検定公式HP)

なお色彩検定協会では、色彩検定3級用の色彩学園「教えて!色彩先生」という動画コンテンツ配信が行われています。

この動画は全7話となっており、色彩検定公式テキストの難関箇所をピックアップし、個性豊かな講師たちが色彩の基礎をわかりやすく解説してくれるアニメーションです。

アニメーションでは「色彩学園」に通う新入生として物語が進みますので、楽しく勉強することができるでしょう。

なお2022年4月からスタートしたコンテンツのため、現在公開中の動画は第1回のみとなっており、順次公開予定です。

【通信講座の場合】

通信講座では、過去分析からの試験対策や疑問点を講師に聞けるメリットがあります。

3級の通信講座は比較的安価ですが、2級以上になると独学より大幅に費用がかかるところがデメリットです。

以下に通信講座の費用についてまとめましたので、参考にしてください。

対応級 講座開催者 受講期間 費用(税込)
3級 色彩検定協会 6か月 13,000円
3級 資格の大原 4か月 23,000円
3級 産業能率大学 3か月 27,500円
3・2級パック ヒューマンアカデミー「たのまな」 4か月 46,000円
3・2級パック カラボ色大学 3か月 49,800円
1級 カラボ色大学 4か月 99,800円

(2024年4月時点)

上記をみますと3級では比較的安価に受講できますが、2級1級と進むにつれて高額になるのがわかります。

現在の知識や試験日までの時間等を考慮して、じっくり判断してくださいね。

国家資格ではないけれど色彩検定3級受験でこう変わる!取得後の生活は?

色彩検定カラー

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定3級は、広い分野の人が受験しています。

色の基礎である3級を学習することで、論理的に裏付けられた規則性・法則を知り、色に対する考え方が大きく変わるでしょう。

色の効果を使って共感を得たり、見やすく説得力のあるプレゼン資料を作れるようになったりと提案力は増すことでしょう。

さらに服装選びで相手に与える印象を変化させたりすることもできます。

つまり仕事の場面だけでなくプライベートでも活用して、日常生活をより豊かにしていくことができるのです。

自然な形で上手に色を取り入れられるようになると、ふとした瞬間に余裕が感じられるものです。

周りにも「心くばりができるのっていいですね」と褒められる場面が増えるかもしれませんね。

国家資格ではないけれど色彩検定2級受験でこう変わる!取得後の生活は?

色彩検定アパレル

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定2級は、色を仕事に活かすことを想定した人が受験しています。

ファッション業界、インテリア業界、出版・広告業界、建築業界など、さまざまな業界での活躍が期待できます。

2級で学ぶ各種技法の知識があることは、仕事を進める上で時間を有効に使えますし、自信をもって働くことに繋がります。

色彩の知識は一度習得すると生涯にわたって使えるものですので、仕事で関わる人はぜひ習得しておきたいレベルです。

国家資格ではないけれど色彩検定1級受験でこう変わる!取得後の生活は?

色彩検定講師

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定1級は、プロフェッショナルを目指す人が受験しています。

色彩のスペシャリストらしく、課題を解決・アドバイスしたり、色彩を提案する立場となります。

色に関わるプロジェクトの中でリーダーとなる立場として活躍の場は広がるでしょう。

デザイナーや色のプロフェッショナルとして、多くの業界の就職や転職で有利に働くだけでなく、フリーランスとして仕事で活躍することも可能になります。

最初の一歩は色彩検定3級合格!独学で必要な勉強法のポイント

色彩検定3級公式テキスト

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定の合格は、まず3級を目指すのがおすすめです。

なぜなら3級は、1級と2級いずれにも通じる「色彩の基礎」となる部分だからです。

実際2級の勉強範囲は、3級の範囲である「色彩の基礎」の上に積み上げられています。

例えば色彩の基礎知識がない場合は、まずテキストの用語の意味を理解するところから始めることになります。

そのため必ず3級から勉強する必要があり、試験範囲は3級から2級になるにつれ広範囲です。

具体的に勉強時間の目安は、3級が1か月程度、2級では2か月程度といわれており、倍の時間を設定しなければなりません。

そのため併願を目指す人は、早い段階で3級の勉強をはじめて、余裕があれば2級という風に検討してみてください。

もし迷う場合は、まずは独学で色彩検定3級の合格をつかんでいきましょう。

そうすることで色彩検定で学ぶ基礎項目だけでなく、勉強方法も修得することができます。

つぎに独学で必要な勉強法のポイントについてまとめました。

色彩検定3級合格なら独学!必要な勉強法:その1:公式テキストを読み込む!

色彩検定3級の勉強で大事なことは、公式テキストを読み込むことです。

公式テキストには、色彩検定3級で出題される内容が網羅されていますし、全体的にまんべんなく出題されます。

その上、実際の試験問題には図版や写真がそのまま使用されていたり、文章の言い回しなども似ています。

例えば同じ言い回しであることは、文意を取り間違えたり、時間を取られることなく正答を導きやすいでしょう。

これは試験のように短時間で正答を選ぶ場合には、とても有利に働きます。

さらに公式テキストを読んだ後に問題集に取り組むと、対応が分かり、より実践的に理解していくことができるでしょう。

このように公式テキストを何度も繰り返し読むことで、色彩の知識の中でも色彩検定3級に絞った勉強をすることができます。

したがって短時間で対策するには、公式テキストを読み込むことが色彩検定3級独学合格には必須といえます。

とくにはじめて学ぶ人は、色彩で使われる用語自体に慣れていませんので、つぎの点に注意して公式テキストを読み込んでくださいね。

【1回目:まずは通読する】

1回目は読み進めることを優先して、全体像を把握しましょう。

なぜなら理解を優先しようとすると、最初の段階でつまずいてしまうからです。

色彩で使われる用語に慣れることを念頭に、なるべく早く最後まで読み進めましょう。

【色彩検定3級出題項目の用語例】

項目 用語例 説明
光と色 スペクトル 分光された光の帯のこと。長波長側から赤→橙→黄→緑→青→藍→青紫の順に並んで見える。
色の分類と三属性 色の三属性 色相・明度・彩度のこと
色彩心理 面積効果 同じ色でも面積の大きさで印象が変わること。小さい面積より大きい面積の方が鮮やかに見える。
色彩調和 配色 2色以上の色を効果的に組み合わせること
色彩効果 機能的効果 ・コミュニケーション効果:メッセージ・情報の伝達
・識別効果:色による区別・識別
・アピール効果:差別化
の3つ
ファッション 四大コレクション 4つの都市で行われるファッションショー
パリ・ミラノ・ニューヨーク・ロンドン
インテリア 統一の調和 同系「色相」による調和

このように聞いたことがあるような用語であっても、用語の定義や説明は勉強する必要があることがわかります。

例えば「聞いたことがある用語」「聞いたことがない用語」というように分類しながら読み進めてみてください。

そうすることで、どのくらい勉強時間が必要かを知る目安ともなるでしょう。

まずは最後まで読み進めて全体像をみることを優先してくださいね。

【2回目:興味があるところを読む】

2回目は1回目で興味をもったところを重点的に読み返します。

未知の分野を開拓する第一歩です。

最初の時点で「読めば少し理解できる」と体感することは、抵抗感をもたずに勉強を進めていくために重要なことです。

2回目は興味のあるところをしっかり読んでください。

例えば普段プレゼン資料の作成で色や配色について悩むことが多い場合、次に挙げる項目は興味が持てることでしょう。

・色彩調和:配色
・色のはたらき:色とイメージ
・行為の色彩(使う・見る・知るによって得られる色彩)

上記の項目を読むことによって、色と行動の関係を知ることができます。

このようにテキスト中で日常と関連した項目を見つけることで、勉強しながら理論的に悩みの解決のヒントが得られます。

興味が持てる項目を積極的に探しながら、公式テキストを読んでみてくださいね。

【3回目:全体的にまんべんなく読む】

独学で合格するために必要な公式テキストの読み方は、まんべんなく読むことです。

実際に色彩検定3級の試験では、公式テキストの試験範囲にある各分野についてまんべんなく出題されています。

つまり深い知識よりも公式テキストにある基礎的な項目を十分に理解しておくことが大切だといえます。

2回目で体感した「読めば少し理解できる」を、全ての分野で行ってまんべんなく読み込んでくださいね。

色彩検定3級合格なら独学!必要な勉強法:その2:過去問を解いてマイ勉強テキストやノートづくり

色彩検定3級の勉強では、過去問をしっかり解いておくことも大切です。

過去問を繰り返し解くことで、公式テキストの内容の定着になりますし、出題形式に慣れることができるからです。

問題に慣れておけば、試験本番で慌てることがなくなります。

過去問は公式問題集として販売されていますので、「公式テキスト」と「公式問題集」を反復する勉強を続けてくださいね。

公式テキストだけでも合格できたという声もありますが、実際に3割の人は不合格です。

ですから公式テキストと過去問を組み合わせて、しっかり準備をしてください。

例えば公式テキストで理解できたと思っていても、問題を正答できるかは問題を解いてみるしかありません。

問題文を正しく読解できずに誤答する可能性もありますから、問題形式には慣れておく必要があるでしょう。

基本は、公式テキストと過去問の反復学習をすることで独学合格を目指せます。

繰り返しの学習で、色彩検定3級の独学合格を手に入れていきましょう。

もし公式テキストと過去問の反復学習では足りないと感じた場合は、マイ勉強テキストやノートづくりを検討してみてください。

しかしWebサイトやSNSを検索したところ、マイ勉強テキストやノートづくりを投稿しているのは、ほとんどが学生の印象です。

一方で社会人の場合は、3級の場合は必要ないという投稿が多い印象です。

他にはノートづくりではないものの、色相環とPCCSトーンマップを暗記するために、何度も書いたという意見が多くありました。

【色相環とPCCSトーンマップの暗記】

色彩検定PCCS

(引用元:色彩検定公式HP)

色相環とPCCSトーンマップを暗記して頭の中に描けるようにしておくことが大切です。

特に配色の問題では覚えていないと解けない問題もあるため、色を見ただけでマップ上での色の位置がわかる状態にしておきます。

そしてトーンのイメージがどうか、調和方法といったことをすぐにイメージできるようにしておきます。

そうすることで、試験対策だけでなく今後仕事やデザインに活かしながら日常的に使っていくベースとなります。

このように色相環とPCCSトーンマップを常に頭の中に描けることは必須となるため、いつでも書けるように訓練して試験に臨むようにしましょう。

以上から、マイ勉強テキストやマイ勉強ノートは範囲を絞って作成することをおすすめします。

例えば公式テキストの繰り返し学習の中で、自分の不得意なところやなかなか覚えられないところに絞ってノートを作成します。

このようなマイ勉強テキストやマイ勉強ノートは、自身に必要なことをまとめたものですから記憶に定着しやすいと考えられます。

しかも試験直前の復習用として役に立ちます。

工夫して効率的なノート作成をしてみてくださいね。

3級を独学するなら知っておきたい配点と合格ライン:色彩検定

色彩検定3級出題例

(引用元:色彩検定公式HP)

配点は200点満点で、合格ラインは満点の70%前後です。

出題形式は全て4択のマークシート方式で出題数は100問前後となっています。

ここで気をつけたいのは70%と絶対評価ではなく、問題の難易度によって多少変動するということです。

つまり間違えていいのは30%ではなく、20〜25%程度を想定しておかなければならないというわけです。

具体的には100問中75〜80問の正答を目指して勉強することになります。

試験では各分野がまんべんなく出題されますので、均等に時間配分して勉強しましょう。

3級を独学で合格するために必要な勉強時間:色彩検定

色彩検定3級に独学合格するには、1か月程度の準備期間が必要といわれています。

この準備期間の1日のあたりの勉強時間は1時間程度で、毎日続けることが大切です。

色彩検定3級の試験範囲は狭くはなく、公式テキストからまんべんなく出題されるため、知識に抜けがないよう勉強する必要があるためです。

たとえば1時間が難しい日であっても30分は勉強するといったルールを定めて、1か月間かけて準備を続けていきましょう。

あらかじめ勉強開始時と後半で取り組む内容を決めておくと、1か月間スムーズに準備を進めていくことができますよ。

余裕をもって勉強したい場合は、2か月前からはじめるといいでしょう。

多忙でも独学で一発合格する色彩検定3級の勉強法

普段の仕事だけでも大変だと「独学で色彩検定3級に合格できるの?」と不安になりますよね。

ポイントは、スケジュール管理とモチベーションの維持にあります。

そのため色彩検定3級を独学で合格を目指す場合、勉強スケジュールを実行するための環境づくりに目をむけて対策しましょう。

理由は良質な公式テキストや問題集があり、すでに綿密なスケジュールは揃っているようなものだからです。

つまり決めたスケジュール通りに実行するマインドであったり、目標を達成する集中力を持ったりできるかどうかが鍵なのです。

そのためスタートにあたり、実行する環境づくりのポイントを挙げましたので参考にしてください。

勉強環境を整えよう!勉強スケジュールと勉強マインド準備

勉強をはじめる前に勉強環境を整えておくことは、この後1か月〜1か月半を乗り切れるかどうかを左右します。

勉強スケジュールというのは、勉強内容のプランだけでなく勉強する時間をあらかじめ確保することも含まれます。

勉強環境を整えるためのポイントは次の3点です。

・集中できる環境をつくる
・集中できる時間をつくる
・家族等周囲との連携

ポイントと具体例について表にまとめました。

ポイント 具体例
集中できる環境をつくる 事前に部屋を整理整頓 ・不要なものは見えないところに
・必要なテキストは常にみえるところに
集中できる時間をつくる あらかじめスケジュールをあける
ダラダラする時間を入れない
・受験を宣言して急な残業等を防ぐ
・勉強は1日1時間程度なので休憩してからではなく、勉強してからゆとり時間をもつなどのルールづくり
家族等周囲との連携 受験を宣言してルールを発表 ・急な用事を防ぐ
・逆に協力してもらう
・家族の応援があるとより頑張れる可能性

このように時間や集中を阻害するものは数多くありますし、誘惑もまた数多くあります。

とくに受験を宣言することで、自分を律したり、家族や周囲からの応援が得られるといった効果は上手に活用するといいでしょう。

各個人によって状況は異なると思いますので、参考にして勉強をスタートする前にしっかりルールづくりを行なってくださいね。

超多忙で勉強時間が確保できなかったときの奥の手

普段の仕事だけでなく急な残業が続いてしまったなど、多忙なため勉強時間が予定通りに確保できなかったということもあると思います。

そんなときは次の事項を参考にして、勉強スケジュールの修正を行なってください。

・色彩検定3級の出題項目のうち「しっかり勉強するべき項目」
・色彩検定3級の出題項目のうち「最悪手を抜いてもいい項目」

色彩検定3級の公式テキストの中には、必ず出題される項目があります。

つぎの4つの項目で、各項目での対策について表にまとめました。

・光と色
・色彩調和
・色彩心理
・慣用色名

【色彩検定3級の出題項目と対策】

出題項目 しっかり勉強するべき項目
色のはたらき
光と色 ◯文章穴埋め選択式
色の表示
色彩心理 ◯過去問必須
インテリア
色彩調和 ◯文章穴埋め選択式
色彩効果
色彩と生活
ファッション
慣用色名 ◯6問程度

そして項目によって出題の型がありますので、公式テキストや問題集を使って慣れておくことが大切です。

つぎの2項目では、文章の穴埋めを選択式で慣れておきましょう。
・光と色
・色彩調和

色彩心理の項目では必ず過去問を解いて慣れておきましょう。

問われる内容は、色と色の組み合わせによる色の見え方や変化についてです。

公式テキストでの知識学習から問題で正答するためのコツを掴むようにしましょう。

慣用色名は100%出題され、出題数は6問程度です。

6問必ず出るのですから、サービス問題です。

3級で覚えるJIS慣用色の範囲は61色ですから、必ず暗記しておきましょう。

慣用色を暗記するときには、新配色カードを使うのが便利です。

色彩検定色彩カード

(引用元:色彩検定公式HP)

新配色カードは、公式テキストに対応しており勉強が捗ります。

買わなくても合格できたという声もありますが、テキストだけで覚えておくと色が一瞬わからないという状況に陥ることもあるので準備するようにしましょう。

既定の配色に沿って作られていますし、試験に出てくる名称が振り分けられているためです。

新配色カードが準備できたら、スキマ時間を活用して慣用色名を覚えることができます。

勉強環境を整えよう!勉強テキストと過去問の準備

色彩検定3級独学合格を目指す場合、事前に公式テキストと過去問題集を購入することをお勧めします。

事前に自分で使用する教材を揃えておくことで、勉強環境を整えることができるからです。

しかも短期集中の勉強時間であることから、あらかじめ準備した教材を信じて最後まで何度も繰り返し取り組むことが大切になります。

そのうえ、試験の出題形式は問題集に似ていますので迷う必要がありません。

つまり問題集を暗記するほど勉強しておけば、試験本番でも記憶だけである程度解き進められるというわけです。

したがって最初は正答率が悪かったとしても、正答率が上がるまで何度も問題集を解くことを繰り返しましょう。

以上のことから過去問題集は入手することをお勧めします。

さらに過去問題集でわからないところがあった場合、公式テキストを使うと勉強が捗ります。

公式テキストと過去問題集は対応するように編集されているためです。

なお公式テキストは常に改訂されていますから、最新版を買うようにしましょう。

このように色彩検定3級独学合格の勉強の基本は、公式テキストと過去問題集を組み合わせた勉強方法です。

事前に教材を準備して、勉強環境を整えるようにしてくださいね。

【色彩検定3級を通信講座で学ぶ】

色彩検定公式通信講座

(引用元:色彩検定公式HP)

色彩検定3級の勉強では、独学の他に通信講座の選択肢があります。

数種類開講されている中から、色彩検定協会が開講している講座をご紹介します。

「文部科学省認定 たのしく学ぶ 色彩講座 初級コース」で、最も安価に受講できる通信講座となっています。

受講期間は6か月で、自宅で自分のペースで取り組むものです。

添削課題が3回あり提出すると添削指導者が採点、コメントを記入して返送されます。

最後には修了試験問題が1回あります。

長い期間をかけてみっちり学習したい方にとっては、モチベーションを下げずに学習を続けられることでしょう。

なお通信講座を受けるかどうかは、公式テキストを購入した後で決めることもできます。

テキスト購入者には割引が適用されるため、すべてを先に決める必要がありません。

テキストをみた印象によっては、バックアップがある方が安心という人もいると思います。

まずテキストをみてから独学か通信かを決められるのは助かる制度ですね。

【色彩検定3級をアプリで学ぶ】

色彩検定オンスク

(引用元:オンスク公式HP)

色彩検定3級に対応した学習アプリがあります。

「オンスク」というサービスです。

オンスクの色彩検定3級講座では、講義動画・問題演習・ダウンロード教材があり、学習進捗が全てWEB上で管理できます。

色彩検定3級講座の特長は次の通りです。

・プロ講師のノウハウを凝縮した講義動画
・色彩検定3級を知り尽くした講師のオリジナル演習問題
・効率的なインプットや復習に便利なダウンロード教材

色彩検定3級受験の場合はウケホーダイプランがお勧めで、サポート体制はライトとスタンダードの2種類があります。

ウケホーダイ・ライト ウケホーダイ・スタンダード
月額料金 980円(税抜) 1,480円(税抜)
学習管理機能
講義視聴
講義音声ダウンロード
講義動画のキーワード検索機能
講義スライドダウンロード
問題演習(初級・中級・上級)
問題演習復習機能
みんなの学習ノート閲覧
学習カルテ

(引用元:オンスク公式HP

比較しますと次の点で違いがあります。

・講義内容のダウンロード
・問題演習復習機能
・みんなの学習ノート閲覧

ウケホーダイはどちらのプランも初期費用・入会金無しの月額料金だけで利用することができます。

毎月自動更新制ですので、学習進度に応じて最初だけもしくは最後だけ使うといったことも可能です。

公式テキストとの併用がおすすめですので、アプリ学習もうまく組み合わせて効率的に学習を進めましょう。

色彩検定試験当日~合格発表~取得まで

色彩検定3級では準備してきたことが当日発揮できるかが大切になります。

しかし多忙な中での勉強となるため、直前まで勉強に集中している状態かもしれません。

そういう場合余裕がなく、勉強以外で必要なことを忘れがちになるため色彩検定試験当日の持ち物リストをつぎにまとめました。

【色彩検定試験当日に必要な持ち物:必須のもの】

受験票 必須です。試験10日前までに届きます。
筆記用具 マークシート方式ですのでHB鉛筆を用意しましょう。
身分証明書 運転免許証、パスポート、写真付きの住民基本台帳カード、マイナンバーカード、学生証などが使用できます。

【色彩検定試験当日に必要な持ち物:あると便利なもの】

腕時計 会場にない場合もあるため持参しましょう。
勉強テキスト・勉強ノート 移動中や試験会場で直前チェックができます。
お金 交通費や飲食代となるため忘れずに。
スマートフォン 会場までのアクセス確認や緊急連絡用です。試験中は電源を切りましょう。
防寒具 夏・冬問わず、会場の空調が自分にとって快適とは限りません。カイロやストールなど持っておくと安心です。
ガム・飴 普段、気分転換に使っている人は持っておくと落ち着きます。

必要なものを忘れてしまうと不必要に慌ててしまう原因となります。

万全な状態で試験に臨めるように、前日にしっかり準備しましょう。

【試験が終わったら】

色彩検定3級の試験は60分ですので、あっという間かもしれません。

しかしこの1か月~1か月半頑張ってきた自分を褒めて区切りを付けるのは、次に進むためにも大切なことです。

終わったら帰りにご褒美の食事というのもいいですね。

【合格発表について】

合否の結果は約1か月後に公式ホームページで確認できます。

合格後の手続きはとくに必要なく、合格者には合格証書と資格証、不合格者には合否通知が届きます。

合格証明書は、就職や単位の認定などに必要な場合、申請すれば実費で発行してもらうことができます。

色彩検定3級の独学に関するよくある質問

色彩検定3級の独学に関するよくある質問
・色彩検定3級2級1級どれを受けたらいいの?
・色彩検定3級2級1級の難易度は?合格率は?独学でも合格可能?
・色彩検定3級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち?
・色彩検定3級の合格率と合格ラインは?
・色彩検定3級に合格するために必要な勉強時間は?
・色彩検定3級:申し込み~日程~合格発表まで
・色彩検定3級合格なら独学!必要な勉強法は?
・色彩検定の勉強法:勉強ノート?過去問?具体的に何が必要?

最後に色彩検定3級の独学に関するよくある質問をまとめました。

色彩検定3級2級1級どれを受けたらいいの?

色彩検定は、各級によって「誰でも活用できるレベル」から「プロフェッショナルなレベル」までと、目指すレベルに違いがあります。

そのため、現在の知識レベルや到達したいレベルを考慮した上で、受験する級を設定しましょう。

到達レベルはつぎのとおりで、順に専門的な知識が問われるようになっています。

・3級は、色の基礎を学びたい人
・2級は、色を仕事で扱いたい人
・1級は、色のプロを目指す人

今後、色の知識をどのように活かしたいのかを考えて、必要に応じた選択をするようにしてください。

色彩の勉強がはじめてで時間の余裕もない場合は、まずは色彩検定3級の受験をおすすめします。

色彩検定3級2級1級の難易度は?合格率は?独学でも合格可能?

色彩検定は年間約6万人が受検している、文部科学省が後援の公的資格です。

合格率は各級で違いがあり、3級は74.1%(29,449人中)・2級は72.2%(15,872人中)・1級は41.4%(2,465人中)です(2023年度)。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定の級のレベルが高くなるにつれ、合格率は下がり難易度は高くなっています。

「色彩検定3級」の場合、志願者も多く合格率も高いので、初めて色を学ぶ方でも挑戦してみる価値があります。

そして色彩検定は独学でも十分に合格できる可能性の高い資格です。

独学で合格している人は、適切なスケジュールを立てて時間を管理したり、すきま時間を上手く活用して勉強しています。

合格ラインに届く級は現状の知識によっても異なりますから、まずは資料を集めて検討していきましょう。

とくに色彩検定3級は、1級と2級いずれにも通じる「色彩の基礎」となる部分です。

もし迷う場合は、まずは色彩検定3級の独学合格から始めていくのがおすすめです。

色彩検定3級はどのくらいの人が受験するの?どういう人たち?

色彩検定3級は初学者向けで、2023年度の志願者は 29,449人です。(引用元:色彩検定公式HP

色彩検定3級では色の基礎知識が身につくため、専門を目指す学生だけでなく、多分野の社会人も受験しています。

色の基礎知識があればプレゼン資料の作成にも役立つなど、職種に関わらず活用できます。

色彩検定3級の合格率と合格ラインは?

色彩検定3級の合格率は約75%、合格ラインは満点の70%前後です。(引用元:色彩検定公式HP

配点は200点満点。

出題形式は全て4択のマークシート方式で出題数は100問前後となっています。

合格ラインは、問題の難易度によって多少変動します。

各問題によって1問あたりの配点は異なりますから、具体的には100問中75〜80問の正答を目指して勉強することになります。

試験では各分野がまんべんなく出題されますので、均等に時間配分して勉強しましょう。

色彩検定3級に合格するために必要な勉強時間は?

色彩検定3級に独学合格するには、1か月程度の準備期間が必要といわれています。

この準備期間の1日のあたりの勉強時間は1時間程度で、毎日続けることが大切です。

色彩検定3級の試験範囲は狭くはなく、公式テキストからまんべんなく出題されるため、知識に抜けがないよう勉強する必要があるためです。

たとえば1時間が難しい日であっても30分は勉強するといったルールを定めて、1か月間かけて準備を続けていきましょう。

あらかじめ勉強開始時と後半で取り組む内容を決めておくと、1か月間スムーズに準備を進めていくことができますよ。

余裕をもって勉強したい場合は、2か月前からはじめるといいでしょう。

色彩検定3級:申し込み~日程~合格発表まで

色彩検定3級の試験は年に2回開催され、約1か月後に合格発表があります。

申し込みは、インターネット・郵送・書店での方法があります。

試験日程は、年2回(6月、11月)です。

試験の申し込みは、例年1〜2か月前の期間で受付けています。

早めに公式サイトで確認するようにしてください。

色彩検定3級合格なら独学!必要な勉強法は?

色彩検定3級の勉強で大事なことは、公式テキストを読み込むことです。

公式テキストには、色彩検定3級で出題される内容が網羅されていますし、全体的にまんべんなく出題されます。

その上、実際の試験問題には図版や写真がそのまま使用されていたり、文章の言い回しなども似ています。

例えば同じ言い回しであることは、文意を取り間違えたり、時間を取られることなく正答を導きやすいでしょう。

これは試験のように短時間で正答を選ぶ場合には、とても有利に働きます。

さらに公式テキストを読んだ後に問題集に取り組むと、対応が分かり、より実践的に理解していくことができるでしょう。

このように公式テキストを何度も繰り返し読むことで、色彩の知識の中でも色彩検定3級に絞った勉強をすることができます。

したがって短時間で対策するには、公式テキストを読み込むことが色彩検定3級独学合格には必須といえます。

色彩検定の勉強法:勉強ノート?過去問?具体的に何が必要?

色彩検定3級の勉強では、過去問をしっかり解いておくことが大切です。

過去問を繰り返し解くことで、公式テキストの内容の定着になりますし、出題形式に慣れることができるからです。

過去問は公式問題集として販売されていますので、「公式テキスト」と「公式問題集」を反復する勉強を続けてくださいね。

基本は、公式テキストと過去問の反復学習をすることで独学合格を目指せます。

反復学習の中で生じた「自分の不得意なところ」や「なかなか覚えられないところ」については、マイ勉強ノートとしてまとめておくのもおすすめです。

他には、色相環とPCCSトーンマップを暗記して頭の中に描けるようにしておきましょう。

このために、多くの人が何度も書いて覚えているようです。

特に配色の問題では覚えていないと解けない問題もあるため、色を見ただけでマップ上での色の位置がわかる状態にしておきます。

例えばトーンのイメージがどうか、調和方法といったことをすぐにイメージできるようにしておきましょう。

マイ勉強ノートは、自身に必要なことをまとめたものですから記憶に定着しやすいと考えられます。

しかも試験直前には、復習用としても役に立ちますよ。

まとめ:色彩検定3級に独学合格!

色彩検定3級は、スケジュール管理ができれば、独学で十分合格できる資格です。

色づかいのよいプレゼン資料作りができたり、服装選びで相手に与える印象を変化させたりできると、営業として仕事にも余裕がでてきます。

プライベートでは、色の知識を活かしたインテリアづくりもできますね。

多忙な仕事を終えて帰宅したら、くつろげる空間でゆっくり休んで、翌日に備えることも可能です。

色を使いこなして、明るい生活をしていきましょう。

きっと、仕事もプライベートも活き活きとしたものになりますね。

色彩検定やカラーコーディネーターは通信講座で学ぶという選択肢もあります。

講座の詳細はこちらの記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

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