経営のことを勉強したい、経営に関する仕事をしておりもっと知識を身につけたいといった思いからMBAという資格に興味を持たれる方は多いでしょう。
しかし、MBAは大学院に行かないと取得できない資格(修士)であるためどのように勉強を進めていけばよいのだろうと不安に思ってしまいますよね。
今回は、MBAの概要を紹介した後、MBA大学院に向けての入試対策や難易度について解説します。
なお、MBAの対策には予備校・通信講座がおすすめです。
講座 | アガルート |
コース | 秋入試対策カリキュラム 秋入試対策速習カリキュラム 冬入試対策カリキュラム |
受講料 | 272,800円(税込)~
アウトレットセール実施中(対象講座10%OFF) |
合格実績 |
など |
受講方法 | WEB |
教材 | 動画講義 デジタルテキスト テキスト |
サポートサービス |
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特徴 |
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公式サイト | https://www.agaroot.jp/domestic_mba/ |
国内MBAの対策には、アガルートの講座がおすすめです。
MBAとはどんな資格?
MBAとは、Master of Business Administrationの略称で、経営学修士のことで、経営学を修めたものに対して授与される学位です。
つまり大学院(ビジネススクール)で経営学を勉強し、その課程を修了した方が取得できる学位であると言えますね。
そのため、他の資格のように資格試験を受ければ合格できる、もしくは指定の講座を修了すれば合格できるといったものではなく、厳密に言えば”資格”ではありません。
あくまで大学院入試を経て、大学院に入学し、そこで大学院の課程をきちんと修めた方のみが取得できます。
大学院は少しハードルが高い、ビジネスについて少し学んでみたいという方はMBAではなく、ビジネス実務法務検定や簿記などの資格から挑戦するのも良いかもしれませんね。
※今回の記事では、国内MBAを中心に取り扱っています。
なお、国内MBAと海外MBAの違いについても後に取り上げていますので、もし違いがよく分からないという方はぜひご覧くださいね。
MBAは独学で取得可能?
MBAは大学院に通うこと(そして修了すること)が条件であるため、MBAという資格は独学で取得できません。
MBAを取得したい方は大学院(ビジネススクール)に進学する必要があります。
そのため今回は、大学院(ビジネススクール)に進学するための入試対策についてご紹介します。
大学院に進学するための受験対策を独学で行うことは、非常に難しいものの不可能ではありません。
ちなみに、大学院で学習する内容をビジネス書などを用いて独学で学習することは可能です。
MBA入試対策を独学で行うのに向いている人
MBA入試対策を独学で行うのに向いている人は、
- 経営学を学習したことがある方
- 英語の学習に自信がある方
- 自分で学習のスケジュール管理が得意な方
です。
MBAの入試対策として欠かせない分野が経営学です。
大学などで既に経営学を学習したことがある方やお仕事として経営に携わっている方などは経営学の学習がスムーズに進むでしょう。
またMBAの入試には(それほど多くはありませんが)英語が科されている大学院もあります。
英語が得意な方や英語の学習に苦手意識のない方は、英語の入試対策も独学で行える可能性が高いと言えます。
またMBA大学院入試は難易度が高いため、効率的に学習を進めていく必要があります。
そのためご自身で学習スケジュールを組み、それに沿って効率的に学習を進められる方であれば独学での合格も可能であると言えますね。
MBA入試の対策方法(スケジュール・学習方法)
次にMBA入試対策方法についてお伝えしますね。
具体的には、以下の2つについて具体的にご紹介します。
- MBA入試対策のスケジュール
- MBA試験対策のおすすめ学習方法
MBA入試対策のスケジュール
次にMBA入試対策の学習スケジュールについてお伝えしますね。
MBA入試対策に必要な学習時間は、経営初学者の方で6か月ほど、経営学経験者の方で3か月ほどと言われています。
中には2か月で合格できると仰っている方もいらっしゃいましたよ。
ただし、大学院によっては試験科目として英語があり、英語の学習状況によっては1年ほどかかる方もいらっしゃいます。
MBA大学院入試は、年2回行われる大学院と年1回行われる大学院があり、年2回試験を行う大学院は、たいてい9月~12月に一回目の入試を行い、翌年の1月にもう一度入試を行うという場合が多いでしょう。
年1回試験を行う大学院は、9月~12月の試験のみ行われる場合が多い傾向にあります。
そのため、経営初学者の方は3月~6月から学習をはじめ、経営学経験者の方は6月~9月から学習を始めるのがよいかもしれません。
ただ、大学院や試験の情報収集などを学習を本格的に始める前にしなければならないため、情報収集などは学習を始める2.3か月前からスタートしておくのがおすすめです。
具体的な学習スケジュールを以下の表にまとめてみました。
経営初学者 | 経営学経験者 |
・8.9か月前…情報収集
・6.5か月前…経営学 ・4~1か月前…小論文対策 ・3~1か月前…研究計画書対策、作成 ・2~1か月前…面接対策 (・6か月~1か月前…英語試験対策) |
・4.5か月前…情報収集
・3~1か月前…小論文対策 ・2~1か月前…研究計画書対策、作成 ・1か月前…面接対策 (・3~1か月前…英語試験対策) |
英語試験対策は、中学高校英語がおおむね理解できている方を想定したスケジュールのため、英語に自信のない方は、半年~1年前からの対策が必要であると言えます。
ご自身の英語の能力や経営学の知識の量に合わせて学習スケジュールを組んでいきましょう。
MBA試験対策のおすすめ学習方法
MBA入試試験対策のおすすめの学習方法は、
1.独学での学習
2.通信講座
3.通学講座
の3つです。
- 独学での学習
まず、参考書・教科書を中心とした独学での学習方法です。
先ほどご紹介した「ゼミナール経営学入門」や「戦略プロフェッショナル」などの著書を用いて学習を進めていきましょう。
自分のペースで学習を進められ、費用も抑えられます。
一方で、分からないことがあった時に気軽に誰かに尋ねられず、疑問点が解消されにくく、学習スケジュールをご自身で立てて、効率的に学習を行う必要がありますよね。
- 通信講座
次に自宅でテキストや講義映像を用いて学習をする通信講座です。
アガルート国内MBA入試対策講座や河合塾KALSの国内MBA対策講座(WEB通信講座)などの通信講座を受講し、学習を進めていく方法です。
独学よりも費用がかかってしまいますが、自宅で講座を受講できるため自分のペースで学習を進められるでしょう。
また、アガルートと河合塾KALSのMBA対策講座にはどちらも論述対策講座、英文法対策講座など、科目や試験単体のみの講座もあるため、独学と併用して利用することも可能です。
例えば、英語は得意だから独学で学習するが、論述対策は独学では難しいため通信講座を受講するという学習の仕方も可能かもしれません。
- 通学講座
最後に指定された校舎に通い、実際に講義を受講しながら通学講座です。
中央ゼミナールや四谷ゼミナールは国内MBA対策の通学講座を取り扱っています。
また先ほど通信講座の際にご紹介した河合塾KALSも国内MBA対策の通学講座を取り扱っています。
通学講座は、講義の開講時間に合わせて指定された校舎に通うため、仕事や家事との両立が難しいでしょう。
しかし、MBA大学院受験を目指す仲間たちや何年も大学院受験指導をしてきた先生方と話す機会が多く、モチベーションの維持に繋がること間違いなし。
また先生と気軽に話す機会が多いからこそ分からないことがあった時には、その都度質問でき、疑問点を解消しながら学習できることも大きなメリットですよね。
MBA入試対策のおすすめの教科書・本
次にMBA入試対策のおすすめの教科書・本についてご紹介します。
- 経営学を学ぶための教科書・本
- 小論文対策に関する教科書・本
- 研究計画書対策に関する教科書・本
- 英語試験対策に関する教科書・本
経営学を学ぶための教科書・本
まずは、経営学を学ぶための教科書・本についてご紹介します。
- ゼミナール経営学入門
「ゼミナール経営学入門」は、MBA受験のスタンダードテキストとも呼ばれており、経営学の全体像を網羅的に学べる著書となっています。
まずは「ゼミナール経営学入門」で学習し、その後より学習すべき分野について以下の著書を用いて学習を進めていくという流れがおすすめです。
- 戦略プロフェッショナル
「戦略プロフェッショナル」がMBA受験に必要な経営学の基礎知識を学べる著書です。
基礎知識だけでなく、MBAの実務場面での有効性を把握できるためMBAを取得した後のイメージが湧き、モチベーション向上につながるかもしれませんね。
- ストーリーとしての競争戦略
「ストーリーとしての競争戦略」では、タイトルにもある通り競争戦略について学べます。
競争戦略の知識はMBA受験でも重要な知識の一つとなっているため、この本を読んでおいて損はありませんよ。
またストーリー仕立てで非常に読みやすいため初学者の方にも理解がしやすくおすすめです。
- ゼミナールマーケティング入門
「ゼミナールマーケティング入門」では、マーケティングについて学習できる著書となっています。
タイトルに入門とあるように、初学者の方でも理解しやすい内容となっており、マーケティングについて学んだことがない方におすすめの一冊です。
- 虚妄の成果主義
「虚妄の成果主義」では、組織・人材マネジメントについて学べます。
東京大学大学院の高橋伸夫教授が執筆されているため、組織・人材マネジメントを学ぶ上では読んでおきたい著書の一つです。
小論文対策に関する教科書・本
次に小論文対策に関する教科書・本をご紹介します。
- 国内MBA受験小論文対策講義
「国内MBA受験小論文対策講義」は、国内MBA受験の小論文に特化した参考書です。
国内MBA受験に際して、小論文は避けて通れない試験の一つですよね。
これまでにご紹介した著書で経営学を学んだ後に、国内MBA受験小論文対策講義で小論文対策をしていきましょう。
研究計画書対策に関する教科書・本
次に研究計画書対策に関する教科書・本をご紹介します。
- 国内MBA研究計画書の書き方‐大学院別対策と合格実例集‐
「国内MBA研究計画書の書き方 -大学院別対策と合格実例集- 」は、研究計画書の書き方を詳しく解説してある参考書です。
合格実例集も付いているため、研究計画書が書いたことがない方でも書き方のイメージが付きそうですよね。
- 世界標準の経営理論
「世界標準の経営理論」は、世界中の経営理論が網羅された理論書となっており、とても分厚く、800ページにも及びます。
研究計画書を作成するためには、自分の関心のあるテーマを決め、それについての研究計画を考えなければなりません。
そのためこの著書をすべて読む必要はありませんが、多くの経営理論に触れることで自分の関心のあるテーマを絞っていくとよいでしょう。
英語試験対策に関する教科書・本
最後に、英語試験対策に関する教科書・本をご紹介します。
- 院単 大学院入試のための必須英単語1800
「院単 大学院入試のための必須英単語1800」は、大学院入試のための英単語が網羅されている単語帳です。
英語の試験に対応するためには、単語の学習は必須ですよね。
院単 大学院入試のための必須英単語1800は、頻出度順に並べられており効率的に英単語の学習を進められます。
- 大学院入試の英文法
「大学院入試の英文法」では、基本的な英文法~英語論文の読解に役立つ英文法まで取り上げられています。
MBA大学院受験に挑戦される方の中には、英語から長らく離れており、久しぶりに英文を読むとなるとところどころ英文法の知識が抜けてしまっているという方もいらっしゃいますよね。
そんな方は、「大学院入試の英文法」で一度おさらいしてから英文を読むと効率的です。
「院単 大学院入試のための必須英単語1800」と「大学院入試の英文法」で大学院入試に必要な英単語と英文法をあらかたマスターしたら、経営学の学術論文(英語のもの)を読み、読解力を高めることをおすすめします。
MBA入試対策のおすすめの教科書・本リスト
以下の表にこれまでご紹介した教科書・本(参考書)をまとめてみました。
学習科目(試験科目) | 教科書・参考書 |
経営学 | ・ゼミナール経営学入門
・ストーリーとしての競争戦略 ・戦略プロフェッショナル ・ゼミナールマーケティング入門 ・虚妄の成果主義 |
小論文 | ・国内MBA受験小論文対策講義 |
研究計画書 | ・国内MBA研究計画書の書き方‐大学院別対策と合格実例集‐
・世界標準の経営理論 |
英語試験 | ・院単 大学院入試のための必須英単語1800
・大学院入試の英文法 |
このように学習科目や対策科目によって教科書・参考書は異なります。
そのためご自身が学習したいことや対策したい試験科目に合わせて適切な教科書・参考書を選んでいきましょう。
MBA入試対策を独学で行うメリット3選
MBA入試対策を独学で行うメリットを3つお伝えしていきます。
- 費用が通信・通学講座に比べ安い
- 分野を絞って学習可能
- 自分のペースで取り組める
費用が通信・通学講座に比べ安い
まず、学習の際の費用が通信・通学講座に比べて、独学は安く済みます。
独学での学習でかかる費用は、主に書籍代(参考書の代金)のみですよね。
今回ご紹介した書籍はどれも2000~4000円ほどで購入でき、仮にご紹介した書籍をすべて購入したとしても総額は2万円~4万円程度です。
もう少し購入したいという方もいらっしゃるかもしれませんが、もう5冊ほど購入しても10万円以下であると想定されますよね。
一方で、通信・通学講座の費用は、すべての試験科目対策を網羅する講座の場合20万円~40万円ほどとかなり高額です。
大学院の費用も考えると大学院入試対策のコストはできるだけ抑えたいという方もいらっしゃいますよね。
コストをかけず入試対策をしたいという方は、独学での学習をおすすめします。
分野を絞って学習可能
独学での学習では、分野に絞って学習できます。
例えば、大学などで経営学を既に学んだ経験がある方や経営者の方である方などは、経営学の知識がある程度身に付いているかもしれません。
経営学の知識がある程度ある方が、経営学の基礎を学ぶというのはかなり時間的にロスですよね。
また、英語の試験に挑む方の中には、英語の論文を日頃から読んでいるなど英語に長けているためそれほど英語の対策に時間を割く必要がない方もいらっしゃいます。
英語が得意な方が、基本の英単語や英文法から学びなおすというのも、やはり時間のロスになってしまいます。
MBA大学院の進学を検討されている方は、社会人の方が多く、時間を無駄にすることなく効率的に学習することが必要になってきますよね。
独学であれば、足りない知識のみを補うといった形で学習を進められるため、既にある程度知識があるという方は独学がおすすめです。
自分のペースで取り組める
MBA入試対策に取り組まれている方の中には、お仕事や家事で日々忙しく過ごしている方も多いでしょう。
特に通学講座は、決まった時間に決まった場所に行って講義を受ける必要があるため、お仕事や家事が思うようにできなかったり、反対にお仕事や家事で忙しく講義に通えなかったりといった可能性が考えられます。
そのため仕事や家事と講座の両立は難しそうですよね。
しかし独学であれば、自分の好きな時間に自分のペースで学習を進められます。
そのため、仕事や家事の隙間時間などを有効活用することで、仕事や家事と両立しながら学習を進めることが可能です。
MBA入試対策を独学で行うデメリット3選
次に、MBA入試対策を独学で行うデメリットを3つご紹介いたしますね。
- スケジュール管理が大変
- 受験校ごとの対策が難しい
- 分からないことを質問できない
スケジュール管理が大変
MBA入試は難易度が高く、効率的に学習を進めることが必須となります。
しかし学習スケジュールを立てることが苦手な方であれば、効率的に学習を進められなくなり、合格できないという結果に至ってしまうかもしれません。
通信・通学講座であれば、スケジュールがあらかじめ決まっているものが多く、それに沿って学習を進めていけば、試験に必要な対策を効率的にとれます。
そのため学習スケジュールを立てたり、調節したりすることが苦手な方は通信・通学講座がおすすめです。
受験校ごとの対策が難しい
MBA入試問題や入試科目は、受験校によって異なります。
そのため自分自身が受験する大学院に合わせた学習が必要となりますよね。
しかし大学院に合わせた学習と言われても何をすればよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
通信・通学講座の中には、受験校ごとの対策講座があります。
例えば、河合塾KALSでは「早慶コース」「国公立コース」があり、ご自身の志望校に合わせた対策を行えます。
分からないことを質問できない
独学は、参考書などを用いて自力で学習を進めていきますよね。
そのため何か分からないことがあった時に、自分で調べて解決する必要があります。
しかしMBA入試に必要な知識の中には、初学者が自力で理解するには難しい内容も多く、自分で調べて解決することが難しい場面も出てくる可能性があります。
通信・通学講座では、分からないことを講師に気軽に聞ける環境が整っているため、分からないことをすぐに解消できますよね。
MBA入試対策を独学で行うメリットとデメリットのまとめ
MBA入試対策を独学で行うメリットとデメリットについて以下の表にまとめてみました。
メリット | デメリット |
・費用が通信・通学講座に比べ安い
・分野を絞って学習可能 ・自分のペースで取り組める |
・スケジュール管理が大変
・受験校ごとの対策が難しい ・分からないことを質問できない |
MBA入試対策を独学で行うことには、費用を抑えられたり、分野に絞って効率的に学習ができるなどのメリットがありますよね。
しかし、受験校ごとの対策が難しかったり、質問できる環境が整っていないため疑問点を解消しづらいといったデメリットもあります。
今回ご紹介したメリットとデメリットを踏まえ、ご自身に一番合った学習方法を検討してみてくださいね。
MBA入試試験の概要とは
MBA入試試験は各大学院(ビジネススクール)によって少しずつ異なりますが、大まかな概要は同じであるため今回はMBA入試試験の概要をご紹介いたします。
- 国内MBAと海外MBAとは
- MBA入試試験の試験日程
- MBA入試試験の試験科目
- MBA入試試験の受験資格
- MBA入試試験の合格率、難易度
国内MBAと海外MBAとは
MBAは大きく国内MBAと海外MBAに分けられます。
国内MBAとは、国内系の大学院(ビジネススクール)で学び、取得できる学位のことで、例えば、慶應義塾大学大学院(経営管理研究科)に入学し、その課程を修了することで国内MBAを取得できます。
一方で、海外MBAとは、海外系の大学院(ビジネススクール)で学び、取得できる学位のことです。
海外MBAは、英国MBAや米国MBAなど様々な種類があり、通常は英国や米国のビジネススクールに留学し、学位を取得しなければなりませんが、最近ではオンラインでのプログラムが開講されているビジネススクールもあり、日本にいながら海外MBAを取得することも可能です。
将来的に海外で働きたいなどグローバルな視点からキャリアを考えている方は、海外MBAを取得した方が良いでしょうし、国内を中心として働きたいと考えている方は国内MBAでもよいでしょう。
また海外MBAは、海外の大学院(ビジネススクール)に通わなければならないため、膨大な費用がかかったり、高い英語力が必要になったりとハードルも高くなりますよね。
そこで今回は、より身近な国内MBAの概要についてご紹介します。
MBA入試試験の試験日程
MBA大学院入試は、年2回行われる大学院と年1回行われる大学院があります。
年2回試験を行う大学院は、たいてい9月~12月に一回目の入試を行い、翌年の1月にもう一度入試を行うという場合がほとんどです。
年1回試験を行う大学院は、9月~12月の試験のみ行われる場合が多い傾向にあります。
具体例として、年2回入試を行っている「慶応義塾大学大学院経営管理研究科」の2023年度の試験日程をご紹介しますね。
秋期募集 | 春期募集 | |
出願期間 | 2023年8月25日(金)~9月6日(水) | 2023年12月1日(金) ~2023年12月13日(水) |
第一次試験合格発表 | 2023年9月20日(水)13:00 | 2024年1月11日(木)13:00 |
第二次試験 | 筆記試験 2023年10月14日(土) 面接試験 2023年10月14日(土) または15日(日) |
筆記試験 2024年2月3日(土) 面接試験 2024年2月3日(土) または4日(日) |
第二次試験合格発表 | 2023年10月18日(水)13:00 | 2024年2月7日(水)13:00 |
入学手続き期間 | 2023年10月18日(水)~10月31日(火) | 2024年2月7日(水)~2月19日(月) |
「慶応義塾大学大学院経営管理研究科」は、1回目の試験開始が10月上旬、2回目の試験開始が1月下旬ですね。
秋期募集と春期募集は、どちらも翌年度の4月~入学の試験であり、春期募集は秋期募集に比べて合格人数が少ないことが多いため、秋期募集での合格を目指して学習を進めていくのがおすすめです。
MBA入試試験の試験科目
MBA入試試験の試験科目は、
- 小論文
- 英語
- 研究計画書及び志願申告書
- 面接
となっています。
研究計画書及び志願申告書は、いわゆる書類選考と言われるもので、「慶応義塾大学大学院経営管理研究科」の入試試験では、第一次試験に該当します。
小論文と英語は、いわゆる筆記試験と言われるもので、「慶応義塾大学大学院経営管理研究科」の入試試験では、第二次試験に該当します。
英語が科されない大学院も多く、小論文のテーマや字数なども大学院によって変わるため、過去問などを参考にし、問題の傾向を掴んでから学習を進めることが重要ですよね。
また、筆記試験がなく書類選考と面接試験のみの大学院もあります。
面接試験では、研究テーマや志望理由について、またこれまでのキャリアについて質問されることが多いと言われています。
つまり、大学院で何を学び、何を研究したいのか、またこれまでどのようなキャリアを歩んできており、大学院で学び、MBAを取得することで今後どのようなキャリアを歩んでいきたいのかといったことについて聞かれるということですね。
就職活動などで面接を経験しているという方も、これまでに経験した面接とは少し異なることが多いと思いますのでしっかりと対策する必要がありそうですね。
試験科目も大学院によって異なるため、ご自身が志望している大学院の試験科目を調べ、それに沿った学習を進めていきましょう。
MBA入試試験の受験資格
MBA入試試験の受験資格はあります。
ここで「慶応義塾大学大学院経営管理研究科」の2023年度入学試験、受験資格についてご紹介しますね。
次の(1)~(9)のいずれかに該当する者
(1) 大学を卒業した者および 2024 年 3 月 31 日までに卒業見込みの者
(2) 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者および 2024年 3 月 31 日までに授与見込みの者
(3) 外国において学校教育における 16 年の課程を修了した者および 2024年 3 月 31 日までに修了見込みの者
(4) 外国の学校が行う通信教育を我が国において履修することにより当該国の 16 年の課程を修了した者および 2024年 3 月 31 日までに修了見込みの者
(5) 我が国において、外国の大学相当として文部科学大臣が指定した外国の学校の課程を修了した者および 2024年 3 月 31 日までに修了見込みの者
(6) 外国の大学等において、修業年限が 3 年以上の課程を修了することにより、学士の学位に相当する
学位を授与された者および 2024年 3 月 31 日までに授与見込みの者
(7) 専修学校の専門課程 (修業年限が 4 年以上であり、その他の文部科学大臣が定める基準を満たすも
のに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以降に修了した者および2024年 3 月 31 日までに修了見込の者
(8) 文部科学大臣の指定した者(昭和 28 年文部省告示第 5 号参照)*
(9) その他、本研究科が大学学部を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学までに 22 歳に達する者
*上記(8)に該当する者とは、旧大学令による大学、各省庁組織令・設置法による大学校等を卒業した者および卒業見込みの者を示す。
(9)の資格で受験をする場合は、受験前に出願資格認定申請をする必要があります。
つまり、例外はありますが、大学や専修学校、外国の学校や大学を卒業することが条件であり、そういった学校を卒業されていない方は受験が難しいということですね。
ただ、大学や専修学校を卒業されていなくても受験が認められる場合もありますので、ご自身が受験資格を持てるのかどうかといったことは一度確認してみるとよいかもしれません。
※受験資格は各大学院によって少しずつ異なりますので、詳しくは大学院のHP(募集要項)などで調べてみてくださいね。
募集要項等を見てもよく分からないという方は、大学院の方に直接問い合わせてみてください。
MBA入試試験の合格率、難易度
まずMBA入試試験の合格率についてです。
3つの人気MBA大学院(ビジネススクール)の倍率についてご紹介します。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
京都大学大学院 | 7.52倍 | 7.58倍 | 8.56倍 |
筑波大学大学院 | 2.50倍 | 2.31倍 | 2.47倍 |
慶應義塾大学大学院 | 3.76倍 | 4.85倍 | 4.02倍 |
平均 | 3.87倍 | 4.91倍 | 5.02倍 |
2022年度の平均倍率は4.91倍、2023年度の平均倍率は5.02倍でした。
今回は、比較的人気であると言われている大学院を取り上げましたが、倍率は高いといえます。
合格者数や倍率を公開していない大学院も多いものの、MBA大学院(国内)の倍率は1.5~7倍ほどであり、大学院によってまちまちだと言われています。
実際、京都大学大学院は2022年度の倍率が7.58倍と非常に高く、難易度も非常に高いと言えますね。
志望する大学院によって倍率や難易度は異なりますが、低くとも倍率が1.5倍と言われているため、試験を受ければ必ず合格できるという容易な試験でないことは明らかです。
そのため、しっかりと試験対策を行い試験に臨む必要がありますよね。
MBA入試試験対策に関するよくある質問
MBA入試試験対策(独学)に関するよくある質問についてまとめてみました。
MBA入試試験対策に関するよくある質問 |
・MBAは独学で受験できるか?
・MBAの入試対策はどのように行ったらよいか? ・MBA入試対策の本のおすすめはあるか? ・MBAを40代で取得された方のブログはあるか? ・MBA入試の小論文の対策方法は? |
MBAは独学で受験できるか?
MBAは大学院に通い、指定された課程を修了したものに与えられる学位であるため、MBAは独学で取得できません。
ただし、MBA大学院の入試対策は独学でも可能です。
しかし難易度は高いため、初学者の方や英語に苦手意識のある方(入試科目に英語がある場合)は通信・通学講座を検討してみてくださいね。
MBAの入試対策はどのように行ったらよいか?
MBAの入試対策方法は、①独学②通信講座③通学講座の3つがあります。
独学は、自分のペースで学習を進められることやこれまで学習してきたことを踏まえて学習範囲を自分で調節できることなどが利点です。
しかし、初学者や経営学等に苦手意識のある方は学習が思うように進まない可能性があります。
通信講座及び通学講座は、費用が独学よりもかかってしまう点や自分のペースで学習を進められないという点がデメリットですよね。
しかし、試験に必要な知識を効率的に学習できたり、仲間や講師と定期的に交流することでモチベーションを保ったまま学習が続けられたりとメリットも多くあります。
これまでの経営学について学習したことがあるのか、入試対策にかけられる費用はどのくらいなのかといった観点から学習方法を検討してみてくださいね。
MBA入試対策の本のおすすめはあるか?
この記事の中でもおすすめの本を紹介しました。
経営学では、特に「ゼミナール経営学入門」「ゼミナールマーケティング入門」の2冊がおすすめです。
どちらもタイトルに入門とあるように、経営学について学んだことのない方でも理解しやすい内容になっているため、最初に取り組むべき著書であると言えるでしょう。
小論文対策では「国内MBA受験小論文対策講義」、研究計画書対策では「国内MBA研究計画書の書き方 -大学院別対策と合格実例集-」が特におすすめです。
MBA受験対策に関する参考書は、かなり少ないと言えます。
そのためMBA受験の小論文と研究計画書に特化しているこの2冊は、必読書であるとも言えますね。
教科書や参考書は、ご自身にあったものを使用するのが大事ですので、この記事を参考にしながらぜひ自分に合った試験対策のお供になるような本を見つけてくださいね。
MBAを40代で取得された方のブログはあるか?
40代でMBAを取得された方のブログはあります。
オーストラリアにて40代の頃にMBAを取得された方のブログがありました。
プログには、MBAを目指した理由やTOEFLの勉強法、オーストラリアでの生活、奨学金などについて詳細に書かれており、MBA留学までの道のりや留学の様子をイメージできました。
他にも米国にてMBAを取得された方のブログなどもありました。
ただ、海外MBAを取得された方のブログが多く、国内MBAを40代で取得された方のブログは見当たりませんでした。
MBA入試の小論文の対策方法は?
MBA入試の小論文対策としては、経営学の知識を身に着けた後に小論文の参考書を用いて対策するという流れがおすすめです。
経営学の知識を身に着けるためには、「ゼミナール経営学入門」「戦略プロフェッショナル」「ゼミナールマーケティング入門」といった経営学に関する著書で経営学の基本的な知識を学習する必要があります。
その後、「国内MBA受験小論文対策講義」で小論文対策を行い、最後に過去問を解くことで実際の試験を想定した対策が可能です。
まとめ:MBAは独学で合格できるのか?
MBAは独学で合格することは難しいでしょう。
しかし、MBA大学院入試対策を独学で行い、入試試験に合格することは可能です。
今回、ご紹介したMBA入試対策おすすめの教科書・本や学習スケジュールを参考にして是非ご自分に合った学習方法を見つけてくださいね。
MBAに関する関連記事
MBAについては、以下の記事もご覧ください。
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