「医療事務管理士の資格試験を独学で勉強できるかな?」
「自分にできるのかな?」
「通信と独学どちらかで迷う」
など、医療事務管理士に興味はあるけど、独学で勉強できるのかな?勉強方法や必要なテキストはあるのかな?と悩んでいませんか?
この記事では、医療事務管理士の資格に興味があるけど、独学で勉強して合格できるのか?どうやって勉強すればいいのか?などについて詳しく紹介していきたいと思います。
また、通信との違いについても触れていきます。
通信と独学で迷っている方にも役に立つ情報を紹介致しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
医療事務管理士試験は、通信講座や予備校を利用して勉強するのもおすすめの方法です。
詳しくは、こちらの記事でも解説しています。
医療事務管理士と医療事務の違いは?

(引用元:JSMA公式HP)
そもそも、医療事務管理士と医療事務の違いがわからないという方もいるかもしれませんので、解説を致します。
「医療事務」とは、病院や診療所、クリニックなどで働く事務職の総称です。
医療事務の仕事内容には、主に医療機関内での患者受付け、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理などがあります。
一方で「医療事務管理士」は、たくさんある医療事務の資格の中の1つです。
「医療事務管理士」は、医療事務の仕事を全面的に理解し、医療現場を事務面からサポートする専門家としてのスキルを保有していることを証明します。
また、「医療事務管理士」の称号は、平成17年10月に特許庁より商標登録が認められたことにより名実ともに認知されており、業界内での信頼も厚い資格です。
今回は、そんな「医療事務管理士」の資格試験について詳しく見ていきたいと思います!
医療事務管理士試験について
医療事務管理士は、日本で最初の「医療事務の資格」として、幅広く医療機関に認知された資格です。
技能認定振興協会(JSMA)が実施する民間試験になります。
受験資格や年齢制限はなく、どなたでも受験できます。
試験形態
医科医療事務管理士の試験形態は2パターンあり、希望する形態で選択できます。
1・会場試験
2・パソコンを使い、自身の決めた日時で行うインターネット試験(24時間いつでも受験可能)
歯科医療事務管理士の試験形態は、会場試験のみとなっています。
合格率
合格率は、医科医療事務管理士では80%前後、歯科医療事務管理士では70%前後です。
実際に技能認定振興協会(JSMA)の公式ホームページに記載されている2024年〜2025年に行なわれた資格試験での合格率について、見ていきましょう。
医科医療事務管理士
実施年月 | 合格率 |
2025年1月 | 82.3% |
2024年12月 | 80.8% |
2024年11月 | 80.4% |
2024年10月 | 76.3% |
2024年09月 | 83.1% |
2024年08月 | 73.1% |
歯科医療事務管理士
実施年月 | 合格率 |
2025年1月 | 78.4% |
2024年12月 | 68.9% |
2024年11月 | 80.3% |
2024年10月 | 79.0% |
2024年09月 | 79.4% |
2024年08月 | 65.3% |
引用元:技能認定振興協会(JSMA)公式HP
実施日により、合格率はまちまちであるように見えます。
ですが、平均値は医科医療事務管理士でも歯科医療事務管理士でも60%を超えていることからも、しっかりと対策し勉強を続ければ合格できる試験です。
医療事務資格の種類は?国家資格として取得できるものはある?
医療事務の資格を取ろうと思った時に、医療事務の資格って「国家資格なの?民間資格なの?」ということではないでしょうか。
結論からお伝えすると、医療事務資格に国家資格のものはありません。
つまり、全ての医療事務資格は民間資格ということになります。
代表的な資格には以下のようなものがあります。
資格の名称 | 特徴 |
メディカルクラーク (医療事務技能審査試験医科) |
・医療保障制度、患者接遇、レセプト点検といった医療事務に必要とされる知識・スキルを一通り身につけている証明になる ・医療事務関係としては最大規模の試験 ・医療事務関連試験のスタンダードとして評価されている ・合格者にはメディカルクラークの称号が付与される合格率:公開されていない 開催頻度:月1回 認定元:一般財団法人日本医療教育財団 |
診療報酬請求事務能力認定試験(医科)
※令和7年度の試験を最後に終了予定 |
・診療報酬明細書(レセプト)作成の知識・スキルに特化した試験 ・医療事務の資格の中では、最も難易度が高いこともあり、医療機関から最も評価される資格試験 ・合格者には、認定証が発行される合格率:30.6% 開催頻度:年2回 認定元:公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
医療事務検定試験 | ・医療保険制度、患者対応、医療費計算、請求事務の知識など医療事務全般の基本的知識と技術が審査される試験 ・レセプト業務(診療報酬請求業務)の実技試験がない ・合格者に与えられる称号はない合格率:約90% 開催日時:電話でお問い合わせ 認定元:日本医療事務協会 |
医療事務(医科)能力検定試験 | ・3級から1級まである ・試験合格者に与えられる称号がない ・ 病院等で必要とされる専門知識(医療保険の仕組み、治療費の計算方法、診療報酬請求の仕組み 等)を有していることを証明する資格です。 合格率:80~90% 開催頻度:年3回 認定元:一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会 |
どれも「医療事務」の仕事に活かせる資格ではありますが、それぞれ受験実施日の頻度や、内容、合格率、医療機関への認知度など特徴があります。
しっかり把握した上で、どの資格試験合格を目指すのかを検討してみてくださいね。
数ある医療事務の種類と取得できる通信講座や予備校はこちらの記事でも解説をしています。
医療事務管理士は独学で合格できる?
医療事務管理士の受験勉強は独学でも可能なのか?という疑問にお答えしていきましょう。
医療事務管理士は独学での取得が可能な資格といえます。
理由は以下の通りです。
・受験資格が設けられていないため、特定の通信講座や通学講座の修了資格や卒業証明などが必要がない。そのため、特定の講座を受けていなくても受験できる。
・過去問題集や試験練習問題、テキスト等の、勉強資料が手軽に入手できるので、自分1人で勉強できる。
・資格の認定元が出している対策テキストや問題集がたくさんあるので、独学でも準備もしやすい資格であるといえる。
・合格率は医科だと60%程度、歯科だと73%程度と両分野とも合格率が高く、試験中に資料持ち込みも可能であるため、試験自体の難易度が比較的低い。
上記のように、受験資格がない、合格率が高いことや、難易度の低さから、独学で合格できる可能性は十分にあると言えるでしょう。
独学に向いている人の特徴
独学に向いている人の特徴 |
・継続できる人 ・スケジュール管理ができる人 ・調べ物が得意な人 |
「独学か〜自信ないな・・・」
「経験がない自分でも、独学で合格ができるのかな・・・?」
と不安になっている方へ、独学に向いている人の特徴について、いくつか紹介していきたいと思います。
継続できる人
独学では、継続する力が大変重要になってきます。
「頑張ろう!」と、モチベーションを高めあえる仲間もいませんし、誰かに決められた勉強時間や課題等もありません。
また医療事務管理士の試験では、合格率は平均60%を超えていて、しっかりと対策し継続して勉強できれば合格できる試験です。
このことから、継続できる方は独学で合格できる可能性が高いと言えるでしょう。
スケジュール管理ができる人
資格試験日に向けて自分で勉強時間の確保をし、勉強のスケジュールを立てる必要があります。
通信のように、プロがたてた勉強スケジュールも課題もないからです。
独学では、自分のペースで進められますが、その分スケジュールの自己管理が必要不可欠になってきますね。
医療事務管理士の資格試験勉強に必要と言われている時間は、合計で300〜400時間です。(複数のサイトに記載の情報より算出)
決して短い時間ではないので、家事や仕事との両立で勉強時間をうまく確保して、スケジュール管理ができる方は独学に向いていると言えるでしょう。
調べものが得意な人
独学では、わからないことがあった時に、すぐに質問できる相手がいません。
さらに医療事務管理士は、市販で専門の参考書やテキストが販売されていません。
そのため、インターネットやテキスト、参考書を用いて自分自身で調べて理解していく必要があります。
このことから、調べものが得意な人は独学に向いていると言えるでしょう。
医療事務管理士の勉強方法
医療事務管理士の独学での勉強方法 |
・まずは受験日を決めましょう ・勉強や試験に必要なものを準備する ・勉強の計画をたてよう ・テキストや参考書を読む・理解する ・実際に時間を計って過去問を解いてみる ・過去問の採点をして苦手克服をしていく |
では、「独学で医療事務管理士の合格を目指してみよう!」
そう思ったあなたに、独学での勉強方法について紹介したいと思います。
まずは受験日を決めましょう!
2025年の医療事務管理士(会場・在宅受験)の試験実施日 |
・2025年3月23日(日) |
インターネット受験の場合、24時間いつでも受験可能なので、勉強のペースを考えて、妥当な日にちを決めて、申込を行ってください。
会場受験(現在は在宅受験)の場合は、奇数月の第4土曜日翌日(日曜日)に開催されるので、自分のペースに合わせて申し込みを行ってください。
また、受験日を決めたら2ヶ月前には、公式ホームページから受験申し込みをすることを忘れないでくださいね。
勉強や試験に必要なものを準備する
受験日を決めたら、必要な物を準備しましょう!
医療事務管理士の資格試験を受験するにあたって、必要なものをまとめました。
- テキストや参考書
医療事務管理士の資格専門のテキストは市販では販売されていません。
そのため、試験範囲の項目について学べるものを自分で揃える必要があります。
- 電卓
診療報酬明細書を作成する際に使用します。
試験中に使用するので、練習のときから使いやすい物で慣れておきましょう。
- えんぴつ、消しゴム
試験中に使用します。芯が折れるハプニングに備えて2本用意しておくと安心ですね。
⚠︎特に歯科医療事務管理士では、シャープペンシルの使用が不可となっていますので、注意してください。
- ふせん、マーカーペン
試験中は資料の持ち込みが許可されています。
そのため、ふせんやマーカーペン等を使用して、どこに何が書いてあるのか?がパッと見てわかりやすいように準備しておく必要があります。
勉強の計画をたてよう!必要な勉強時間は?
必要なものが揃ったら、さっそく試験日までの勉強計画を立てましょう。
複数のサイトの情報を調査したところ、医療事務管理士を独学で勉強する場合の一般的な勉強時間の目安は、合計で300〜400時間必要であり、5〜10ヶ月かけて勉強する方が多いということがわかりました。
自分の生活リズム、仕事や家庭の都合を考慮したうえで、毎日どれだけの時間を勉強に費やせるのか?を考えてみてください。
例えば、1日に2時間程の勉強時間をとれれば、5〜6ヶ月で合格を目指すせるでしょう。
仕事や育児との両立や、そうでなくても用事が立て続いて勉強ができない日もあると思いますので、余裕を持って7〜10ヶ月前には準備を始めることをオススメします。
テキストや参考書を読む
まずは、テキストを読んで、とにかく理解を深めてください。
医科医療事務管理士と歯科医療事務管理士の試験内容と出題範囲について表にまとめてみましたので、参照ください。
試験内容 | 出題範囲 | |
医科医療事務管理士 (在宅試験) |
(1)実技試験/ 診療報酬明細書(レセプト)点検問題1問・ 診療報酬明細書(レセプト)作成問題2問(外来1問、入院1問)
(2)学科試験/マークシート(択一式) …10問 |
(1) 実技試験/ 診療報酬明細書を作成するために必要な知識
(2) 学科試験/法規、保険請求事務、医学一般 ※試験は現在の診療報酬点数表に基づき行います。 |
医療事務管理士 (インターネット試験) |
(1)実技試験(択一式)60問
(2)学科試験(択一式)50問 |
|
歯科医療事務管理士 | (1)実技試験/レセプト点検問題1問・レセプト作成問題2問(外来)
(2)学科試験/マークシート(択一式) …10問 |
(1) 実技試験/ 歯科 診療報酬明細書を作成するために必要な知識
(2) 学科試験/ ・法規 (医療保険制度・後期高齢者医療制度・公費負担医療制度等についての知識) ・医学一般 (生理機能 ・傷病の種類等についての知識) ・保険請求事務 (歯科診療報酬点数の算定方法・歯科診療報酬明細書の作成・医療用語等についての知識) |
では、実技試験と学科試験それぞれの勉強方法について見ていきたいと思います。
実技試験
実技試験ではレセプト(診療報酬明細書)作成・点検がメインになります。
なので、実技試験の合格のためには、以下2点を意識した勉強を行うことを勧めます。
- レセプト作成の具体的な手順や流れを習得すること
- レセプト作成・点検に慣れるように、何度も外来・入院それぞれのレセプトを繰り返し作成すること
(慣れておくと、どこに間違いがあるかを素早く察知できるようになるので、レセプト点検がより素早くでき、時間配分に余裕を持たせられます。)
学科試験
試験には、教材などの資料持ち込みが許可されているので、暗記しておく必要はなく、持ち込み資料のどこに何が書いてあるのかを把握しておくことが重要になります。
なので、学科試験の勉強をする際は、暗記ではなく以下2点を意識して勉強を行なうことを勧めます。
- テキストを読んでしっかり理解すること
(全てを暗記する必要はありませんが、病名や医薬品名など専門性の高い用語が多くあるので、意味を知り、理解を深めておくことで時間の短縮にも繋がります。) - ふせんやマーカーペンをうまく利用して、試験中に見やすい資料作り
実際に過去問を解いてみる
テキストや参考書の理解が進んだと感じた段階で、実際に過去問を解いてみてください。
その際には、時間を計測しながらやってみましょう。
医療事務管理士の受験時間は、学科60分+実技180分です。
インターネット試験の場合は、学科と実技合わせて180分です。
一度解いてみて、自分がどこにどのくらい時間がかかるのかを確認してください。
そして、時間内に合格点を取れるように練習しましょう。
過去問の採点をして苦手克服をする
過去問を解いて、間違えていたところやわからなかったところを解決していってください。
理解できていないことがないように、わからないことは徹底的に調べてください。
過去問を解いた上で、追加で大事なことあればテキストに書き込んだり、印をつけたりしましょう。
医療事務管理士のオススメのテキスト・参考書
市販では、医療事務管理士資格の公式の参考書がありません。
そのため、独学で合格を目指す場合、市販で売られているもので揃える必要があります。
今回は、その中でもオススメのテキスト・参考書を載せておきますので参考にしてください。
医学通信社 診療点数早見表
![]() (引用元:医学通信社公式HP) |
この1冊で保険請求は完璧にカバー! 全国多数の医療機関・専門学校等で使用されています。 施設基準,通知,事務連絡,材料価格,療養担当規則,介護給付調整,明細書記載要領──までを完全収載。 オリジナル解説・算定例・Q&A・図表・診療報酬一覧表等も収載し,改定内容が一目でわかるよう変更部分にすべてマーキング。 詳細かつ緻密な索引機能と、フルカラーで色ごとに分類してあることで、見やすく整理自在にスムーズに検索が可能です! ! 発刊後の追加告示・通知・事務連絡を『追補』として無料送付してくれるサービスもあります。 「正確に」「速く」「便利に」「わかりやすく」を最大限に実現した最高機能の診療報酬点数表です!! 価格は、3,878円(税込)です。 |
医学通信社 医療関連法の完全知識 これだけは知っておきたい医療実務101法
![]() (引用元:医学通信社公式HP) |
医療関連のあらゆる法制度を網羅し,①仕組みと内容,②医療機関での運用,③手続き・届出等のノウハウ――をわかりやすく総まとめ!! |
社会保険研究所 保険診療 基本法令テキストブック 医療保険制度の概要と関係法令
![]() (引用元:社会保険研究所公式HP) |
保険診療・請求事務に必要な基礎知識や診療報酬の請求・支払いのしくみ等がコンパクトにわかりやすく凝縮されています。 価格は、2,420円(税込)です。 |
医学通信社 レセプト総点検マニュアル
![]() (引用元:医学通信社公式HP) |
レセプト点検の全チェックポイントが徹底収載されています。 さらに、検査・投薬・処置・リハビリ・手術等の適応疾患・回数・分量・併算定の可否など,診療報酬点数表ではわからないレセプト審査上の具体的な指標も徹底収録されています。 実技試験では、レセプト点検の試験がメインになるので、重要な1冊です。 価格は、2,420円(税込)です。 |
社会保険研究所 レセプト作成テキストブック
![]() (引用元:社会保険研究所公式HP) |
この本書では、点数表の基本から学んだ後で、カルテをもとにレセプトを作成する方法を学ぶ構成になっています。 段階を踏んで着実に学習できます。 価格は、3,850円(税込)です。 |
医学通信社 初級者のための医療事務(BASIC)問題集
![]() (引用元:医学通信社公式HP) |
診療報酬点数の算定方法を学べるテキストです。 知識や能力を身に付けるには問題を解くことが最短コースです。実際に問題を解くことで,何をどう調べ,いかに読み解き,どう対応するか――という基本フォームが確立できます。そして実はその基本フォームこそが,試験や実務において最も大切なことです。 これから医療事務・診療報酬算定を学ぼうとする方,これから医療機関で医療事務のお仕事を始められる方――にとって本書は,自分の基本フォームを身に付け,その実力を伸ばすための絶好の実践問題集です! 価格は、4,080円(税込)です。 |
購入する際の注意点としては、診療報酬の点数が更新されていたり、算出方法が改定されている場合があるので、中古品ではなく新しいテキストを購入してください。
ソラスト教育サービス
「医療事務管理士」の問題集を解いておきたい方には、認定元の関連企業であるソラスト教育サービスが出している問題集がオススメです。
ソラスト教育サービスから出ている問題集を紹介します。
医科試験問題集 解答と解説![]() |
「医療事務管理士」の学科問題・レセプト作成問題・レセプト点検問題が全て1冊に含まれています。 出題傾向の高い問題が、実際の出題形式に合わせて学科問題と実技問題に分けて5回分収載。 さらに、問題と解答だけでなく、会計欄・算定のポイント・レセプト記入上の注意点についての内容も含まれています。 価格は、2,200円(税込)です。 |
歯科試験問題集 解答と解説![]() |
技能認定振興協会(JSMA)が実施する「技能認定試験(歯科)」合格のための予想問題集です。 出題傾向の高い問題を、実際の出題形式に合わせて学科問題と実技問題に分けて5回分収載。 さらに、問題と解答、算定のポイント、レセプト記入上の注意点についての内容もふくまれています。 価格は、2,200円(税込)です。 |
(引用元:ソラスト教育サービス公式HP)
認定元の技能認定振興協会(JSMA)の関連企業であることでも信頼感の高まる「ソラスト教育サービス」ですが、出題傾向を分析した練習問題と、その解説が含まれているということからも、医療事務管理士の資格試験対策にはとても適しているといえます。
過去問や対策問題集の入手方法
過去問・対策問題集は、2つの入手方法があります。
過去問・対策問題集の入手方法 |
1.ネット上で過去問クイズサイトやアプリを利用する方法 2.中古品を売っているサイトで安く購入する方法 |
では、1つ1つの具体的な方法について、紹介していきたいと思います。
1.ネット上で過去問クイズサイトやアプリを利用する方法
過去問をクイズ形式で出題するサイトや過去問アプリなどがありますので、紹介します。
・「医療事務一発合格に向けた練習問題集」という医療事務管理士の試験対策を行うアプリ
医療事務管理士の試験の全分野が、分野別に収録されており、解説も丁寧に掲載されているので、繰り返し解けるので、試験に向けての勉強に最適です。
スキマ時間に勉強した内容を復習するために活用することをオススメします。
・インターネットの活用
インターネットで、医療事務管理士の過去問をクイズ形式で問題と解答、解説までを閲覧できるサイトがありますので、チェックしてみてください。
・認定元のホームページ内の見本問題
医療事務管理士試験を開催している技能認定振興協会(JSMA)のホームページ内には、試験問題の見本として、過去問が掲載されています。
印刷して、実際に試験を受けている感覚で解いてみることをオススメします。
2.中古品を売っているサイトで安く購入する方法
公式の市販のテキストや過去問は販売されていませんが、メルカリやYahoo!ショッピング等の中古品を販売しているサイトで入手できることがあります。
以前に受験した方が販売してくれているので、インターネットサイトやアプリ、ソラスト教育サービスの予想問題だけでは不安という方は、購入してみるのもいいでしょう。
どの方法で入手をするとしても、何度も繰り返し勉強することをオススメします。
医療事務管理士の勉強を独学で行うメリットとデメリット
では、独学で資格試験勉強を行うことのメリットとデメリットを紹介してきましょう。
医療事務管理士の勉強を独学で行うメリット1:費用が抑えられる
通信では学費がかかりますが、独学では、必要な勉強資料以外の出費がありません。
実際のところ、独学では2〜3万円(テキスト・問題集代)、通信では3万〜9万円(テキスト+学費)と、金額に大きく差があります。
そのため、資格試験勉強のためにかけられるお金が少ないという方は、独学での資格試験勉強を検討してみるのもいいのではないでしょうか。
医療事務管理士の勉強を独学で行うメリット2:自分のペースで学べる
通信では、課題の提出期限や修学期間が定められています。
ソラスト教育サービスでは在籍期間は最大12ヶ月、ネバギバは在籍期間についての表記はありませんが、標準期間について5ヶ月とのことです。(公式HP参考)
その点、独学では全て自分のペースで行えますよね。
得意なところは少なめにして苦手なところに時間をかける等の工夫をして時間を無駄にすることも少なく勉強ができるでしょう。
では、反対に独学で資格試験勉強を行うことのデメリットについて話していきたいと思います。
医療事務管理士の勉強を独学で行うデメリット1:モチベーション維持が難しい
医療委事務管理士の資格を独学で勉強するのであれば、ひとりで何もかもしていくことになります。
決められたカリキュラムがあるわけではないので、勉強量もスケジュールも自由です。
独学となると、ほとんどの方が家庭や仕事との両立をしての学習になると思います。
そのなかで、合計300〜400時間の時間を確保し、約5〜10ヶ月の間、毎日勉強を継続していくのは、決して簡単なことではないでしょう。
その長い期間自分自身でうまくモチベーション維持をしていくことは簡単なことではないので、根気強さがとても大事になります。
希望する受験日の約2〜3ヶ月前から、受験申し込みができるようになりますので、早めに受験申し込みを行い、やる気を維持させるなどの工夫をするのもオススメです。
医療事務管理士の勉強を独学で行うデメリット2:わからないことは自分で解決する必要がある
医療事務管理士の資格試験勉強のなかには、病名や医薬品名など専門性の高い用語が多くでてきます。
わからないことや理解しがたい内容が出てきて、わかる人に教えてもらいたくなることもあるかと思います。
ですが、独学で勉強をする場合は、指導が受けられないので、自分自身で解決していく力が大切になってきます。
医療事務管理士の勉強を独学で行うメリットとデメリットのまとめ
メリット | デメリット |
・費用が抑えられる ・自分のペースで学べる |
・モチベーション維持が難しい ・わからないことは自分で解決する必要がある |
医療事務管理士の勉強を独学で行うことには、メリットもデメリットもあることがわかったと思います。
時間の都合がつきにくい方、または金銭面に余裕がないという方で、継続力に自信があり、調べごとが得意な方は、独学でも挫折せず進められるでしょう。
反対に、自分1人ではスケジュール管理や継続することに自信がないという方は、通信講座の利用を前向きに検討することをオススメします。
医療事務管理士の独学と通信講座の比較
医療事務管理士の資格試験勉強のための通学による講座を行なっている機関はありません。
今回は、独学と通信講座の違いを表にまとめたので、参考にしてください。
独学 | 通信 | |
金額(教材+授業料) | 2万〜3万円 | 3万〜9万円 |
勉強を始めてから合格までの期間 | 5ヶ月〜1年間 | 3〜6ヶ月 |
メリット | ・費用が抑えられる ・自分のペースで学べる |
・わからないことがあればサポートが受けられる ・プロの立てたスケジュールや勉強方法に沿ってするので、効率が良い |
デメリット | ・モチベーション維持が難しい ・わからないことは自分で解決する必要がある |
・学費分の費用面の負担 ・入校から卒業までの期間が定められている |
どちらにもメリット・デメリットがありますが、金銭面やかかる時間・勉強の得意不得意が、選ぶ鍵になると思います。
あなたの金銭面・かけられる時間・勉強の得意不得意を見極めて選択してください。
また、独学の経験のある方や、日頃から勉強をする習慣のある方は、独学を前向きに検討するのもいいと思います。
医療事務管理士の通信講座、通学にするならおすすめは?
医療事務の資格取得のコースが多数用意されているスクールは多く存在します。
ですが、「医療事務管理士」の資格取得のための通信講座が用意されているのは、「ソラスト教育サービス」か「ネバギバ」の2社です。
では、2社について簡単に特徴や金額を見ていきたいと思います。
気になった方はそれぞれの公式サイトから無料資料請求をしてみてくださいね!
ソラスト教育サービス
認定元の関連企業であるソラスト教育サービスでは、医療事務管理士試験対策の通信講座を行っています。
ソラスト教育サービスでは、「医療事務講座マスターコース」と「医療事務講座スタンダードコース+医療事務講座ブリッジコース」の2つのコースが選べます。
どちらのコースにも共通していることは、
- レポート添削5回
- 質問は電話・メール・郵送で、何度でも可能
- 最大で12ヶ月在籍が可能なので、自分のペースで学習できる
等の特徴があります。
さらに、「医科WEB plus」のコースでは、講義動画付だから、スキマ時間を有効活用して、テキストだけの学習よりも理解しやすく、効率的に学べるから忙しい方に最適であると言えます。
テキストを開きながら動画を視聴すると、教室で講義を受けているように学習ができることもポイントです。
「医科通信」でも、困った時は講師へ直接質問できるので、どんどん使って知識を習得できます。
受講料は、「医療事務講座マスターコース」コース54,800円 (税込)、「医療事務講座スタンダードコース+医療事務講座ブリッジコース」31,800円 (税込)+24,800円 (税込)と、比較的低コストであることも魅力的ですね。
ネバギバ
ネバギバは大栄が運営する通信講座です。
- 実際に講師がレセプト問題を解く流れや順序を手元映像で確認できる
- 講師が作成した持込み資料を映像で映して、流れや作成手順を解説してくれる
- WEB講座で、パソコンやスマホを使い、いつでもどこでも視聴し学習できる
- 合格後は、全国にある医療機関への就業活動をサポートしてくれる
- 学習管理の専門のキャリアナビゲーターによる定期的なカウンセリングがあり、学習の進捗確認や疑問点を解決できる
- 納得いくまで何度でも質問・相談が無料でできる
等の特徴があります。
さらに、自分のペースに合わせた講座カリキュラムを組んでくれることや、初心者でも分かりやすいテキストを使用しており、イラスト・図解が多用されていて、勉強方法のアドバイスも受けられるため、通信での勉強に不安のある方には特にオススメの講座です。
受講料は83,600円(税込)です。
医療事務管理士の独学に関するよくある質問
医療事務管理士の独学に関するよくある質問 |
・医療事務管理士の資格を取得したら就職に有利になる? ・医療事務管理士の採点方法は? ・医療事務管理士に最短で合格するには? ・医療事務管理士は合格発表までどのくらいかかる? ・医療事務講座はハローワークでも受講できる? ・医療事務管理士はユーキャンの通信講座で勉強できる? ・医療事務管理士を実際に受けた方の感想を聞きたい! |
医療事務管理士の資格を取得したら就職に有利になる?
資格がなくても働くことはできます。
実際に現場では資格保有していなくても、計算やパソコン操作の得意な人が優遇されていたりすることもあるくらいです。
ですが、資格を保有しているといいこともたくさんあります。
就職に有利になることもあります。
ここで、資格を取得することのメリットについてお伝えしますね。
- 実務経験がない場合は、資格があれば就職の時にアピール点になる
- 資格の有無で時給がアップする例もある
- 業界内で認知されている資格であるため、採用担当者の目に留まりやすい
- 資格手当がある
さらに、医療事務管理士んも資格試験勉強では、学科試験で必要な知識をつけることのみではなく、実技試験で実際にレセプト作成もたくさんしていくので、働きだしてからも即戦力になれることでしょう。
就職を検討している方にはオススメの資格です!
医療事務管理士の採点方法は?
実技試験では、点検・作成問題ごとに60%以上の得点をし、且つ3問の合計で85%以上で合格点です。
学科試験では、85点以上で合格点になります。
※実技・学科とも合格基準に達した場合に合格です。
インターネット試験では70%以上の得点で合格判定となっています。
医療事務管理士に最短で合格するには?
最短で合格を目指す方は、通信での勉強をすることが無難だと言えるでしょう。
独学では、自分のペースで進められますが、わからないことがあったとき、教えてもらうことが出来ないので、その分の時間がかかることが想定できます。
その点、通信では自分のペースで進められて、なおかつわからないところがあればサポートしてもらえるので、最短で合格を目指す方には合っているのではないでしょうか。
実際に、通信では3ヶ月間で合格した方もいるようです。
医療事務管理士は合格発表までどのくらいかかる?
会場・自宅受験の場合、合否の結果は試験実施後1ヵ月以内に文書にて通知が届きます。
医科医療事務管理士のインターネット試験の場合は、受験終了後、受験結果(実施結果画面)がすぐに表示されます。
(受験結果は、ログイン可能期間の間参照できます。)
合格者には「医科・歯科医療事務管理士」の称号が付与され、認定合格証が交付されます。
医療事務講座はハローワークでも受講できる?
職業訓練としてハローワークでの受講が可能です。
ですが、いくつか条件があるようなので、紹介します。
- 講座内容が市町村によって違い、希望の医療事務資格を取得できない場合もある
- 審査があり、認定を受けなければならない
- 必ず受講した講座に関する仕事に就職しなければならない
- 受講日程が決まっている
- 通学しなければならない
- 申込者が多いと、受講できない場合もある
医療事務管理士はユーキャンの通信講座で勉強できる?
ユーキャンの人気講座ランキングでも医療事務は1位となっており、極めて受講生が多い大人気講座となっています。
ですが、医療事務管理士の資格取得のためのコースは2025年2月現時点ではありません。
ユーキャンで取得できるのは、「医療事務認定実務者」です。
医療事務管理士を実際に受けた方の感想を聞きたい!
技能認定振興協会(JSMA)のホームページ内に、「合格者の声」という項目があり、合格者の感想が記載されていますので、参考にして見てください。
まとめ:医療事務管理士試験は独学で合格できる?
この記事では、医療事務管理士について、費用面やかかる時間、メリット・デメリットなどから、独学と通信を比較しながら紹介してきました。
医療事務管理士は、勉強を継続する力、自ら学ぼうとする姿勢があれば、独学での勉強でも十分合格できることがわかったと思います。
「通信か独学か、迷っている」という方は、是非こちらの記事に記載されている内容やポイントを参考に検討してみてください。
あなたにピッタリの勉強方法で合格を目指せることを願っています!
医療事務の資格は「医療事務管理士」以外にも、多数あります。
医療事務資格の種類と学習ができる通信講座はこちらの記事にもまとめていますので、あわせてご覧ください。
医療事務関係の資格試験に関する関連記事
医療事務関係の資格試験については、以下の記事でも解説しています。