通関士は日本が外国と貿易する際に必要になる、貿易業界で唯一の国家資格。
いわば、通関業務のエキスパート資格です。
グローバル化が進む現在、通関士の需要は今後も増加するといわれています。
しかしその合格率は例年20%未満と、他の国家資格と比べても難関資格のひとつでもあります。
そのため、通関士を目指す人の中には以下のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
通関士になるために必要な勉強時間は?
通関士の試験は独学で合格できるの?
本記事では、通関士に合格するためにおすすめの勉強のコツや教材をご紹介します。
また「通関士ってどんな資格?」「通関士の受験資格は?」という疑問にもお答えいたします。
ぜひ参考にご覧いただき、通関士試験合格へ役立ててください。
通関士試験は、通信講座や予備校を利用して勉強するのもおすすめです。
こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧くださいね。
通関士試験はどんな試験?
通関士試験はどんな試験? |
・通関士試験はどんな問題が出るの? ・通関士の試験形式は? ・通関士試験の実施日はいつ? ・通関士試験の申し込み方法は? ・通関士試験の受験資格は? ・通関士試験の受験費用は? |
ここでは、通関士試験の内容について解説します。
通関士試験はどんな問題が出るの?
科目 | 配点 | 試験時間 |
通関業法 | 45点 | 50分 |
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法 | 60点 | 100分 |
通関書類の作成要領その他通関手続の実務 | 45点 | 100分 |
(引用元:税関公式HP)
通関士試験は「通関業法」「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」の3科目で構成され、休憩を挟みながら3科目すべてを1日で受験します。
それぞれ説明していきます。
通関業法
1科目めの「通関業法」では、大きく分けて以下の分野から出題されます。
目的と定義
通関業の許可と許可の消滅・取り消し
関連業務、営業所の新設
通関業者の義務
通関業者の権利
通関士
行政処分
(引用元:税関公式HP)
「通関業法」では法律の条文からの出題が多く、基本的には暗記問題がメインになります。
例えば以下は、税関がHPで公開している第53回通関士試験で出題された問題です。
このような条文の穴埋め問題など、条文を丸暗記する必要のある問題も出題されます。
そのため、テキストの読み込みと反復が重要となるでしょう。
関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
2科目めは一般に「関税法」と略して呼ばれ、大きく分けて以下の範囲で出題されます。
定義
課税物件の確定の時期と適用法令
納税義務者
関税の確定
関税の徴収権の消滅時効
関税納付
附帯税
輸出通関
特定輸出申告制度
輸入通関
特例申告制度
輸出してはならない貨物と輸入してはならない貨物
保税地域
保税運送
認定通関業者
特定製造貨物輸出申告
不服申立て
(引用元:税関公式HP)
関税法に関する問題が出題されますが、1科目めの通関業法と比べて出題数も配点もかなり多くなります。
また1科目めの関税業法の試験時間は50分ですが、2科目めは倍の100分です。
このようにボリュームが増しますが、問題は法律の条文等から出題されるため、いかに効率よく暗記するかが合格のカギとなるでしょう。
以下は、税関がHPで公開している第53回通関士試験で出題された問題です。
上画像のように選択肢から複数の正答を選ぶ問題や、1科目め同様の穴埋め問題も多く出題されます。
ここでも暗記が重要なため、勉強の積み重ねが大切です。
通関書類の作成要領その他通関手続の実務
3科目めは一般に「通関実務」と略して呼ばれ、大きく分けて以下の範囲で出題されます。
申告書作成
計算問題
複数肢選択式・択一式
(引用元:税関公式HP)
前述した2科目と比べて範囲の記述が漠然としていますが、税関の公式HPいわく、実はこの科目の出来が通関士試験の合否を分けると言われています。
3科目目の「通関実務」は、申告書作成、計算問題、複数肢選択式、択一式問題から構成されており、合否を分ける科目です。
(引用元:税関公式HP)
暗記問題のみでなく申告書作成や計算問題が出題されるため、過去問を繰り返し解いて問題形式に慣れておく事が重要になるでしょう。
以下は、税関がHPで公開している第53回通関士試験で出題された問題です。
通関実務ではこのように、問題文と資料から必要な数字を読み取り、実際に計算して答えを求める問題が出題されます。
また「課税標準額」「延滞税」など、問題文自体にも日常生活ではあまり馴染みのない単語が登場します。
やはりこの科目でも、必要最低限の暗記をして臨む必要があるでしょう。
さらに通関実務では、以下のような問題も出題されます。
こちらは「申告書作成」の問題です。
問題文および別紙資料から必要情報を参照し、申告書を埋めていきます。
資料は数ページに渡るうえ、以下のように英語表記のものもあります。
資料の書式にも見慣れていなければ、試験本番では資料を読むのすら難しいでしょう。
やはり合格のためには暗記だけでなく、過去問を繰り返し解く事が有効だといえます。
しっかり勉強して臨みましょう。
通関士の試験形式は?
各種資格講座を行っているTACの公式HPには、通関士の試験形式について以下のように記載されています。
出題形式 | 内容 |
択一式 | 五肢択一。該当する項がない場合は「0」をマークする。 |
選択式 | (語群選択式)文章の中の空欄に対し、与えられる語群の中から該当する番号をマークする。
(複数選択式)五肢の中から該当するものをすべてマークする。 |
計算式 | 貨物の価格や税額を計算し、正しい額をマークする。 |
申告書 | 与えられる資料から貨物を正しく分類し、正しい番号を選択肢から選びマークする。輸入申告書については、貨物の価格も計算し、正しい額をマークする。 |
(引用元:TAC公式HP)
通関士試験はマークシート方式で行われますが、記入方式は「択一式」「選択式」「計算式」「申告書」の4つに分かれています。「択一式」は選択肢から正答を選ぶ問題ですが、択中に該当する答えがなく「0」を選ぶ問題も出題されます。
一般的なマークシート試験ではあまり見ない形式ですので、注意しましょう。
「選択式」は、文章の空欄に当てはまる最も適切な語句を選択肢から選ぶ問題です。
または、選択肢から「正しいもの」あるいは「誤っているもの」を複数選択する問題も出題されます。
「計算式」では設問を元に自分で計算し、その数字をマークします。
「申告書」は設問から貨物を正しく分類し、正しい番号を選択肢から選ぶ出題形式です。
試験科目によって回答方式が違いますので、混乱しないようにしっかり予習して臨みましょう。
通関士試験の実施日はいつ?
各種資格講座を行っているTACの公式HPには、通関士試験について以下のように記載されています。
例年10月の第1または第2日曜日に全国13都市で実施されます。
(引用元:TAC公式HP)
通関士試験は例年、10月の第1または第2日曜日に年1回実施されています。
令和6年4月現在、来年度試験の要項はまだ発表されていません。
しかし例年の傾向から考えると、次回の通関士試験は令和5年10月1日か10月8日の日曜日に行われる可能性が高いでしょう。
通関士試験の申し込み方法は?
通関士試験の申込方法は、「書面で願書を提出する」「NACCSを利用して提出する」の2通りがあります。
それぞれ解説します。
書面で願書を提出する
以下は税関が公示した、令和3年度第55回試験の申込要項です。
(引用元:税関公式HP)
例年7月に税関のHPで申込要項は公示されますが、出願用紙はHPには公開されず、受験地に応じて管轄の税関へ請求する必要があります。
また、一部科目の免除を受ける場合も出願の時点で申請します。
書面で願書を提出する場合は受付期間等はもちろん、貼付する切手の金額や顔写真のサイズに関しても細かい規定が多いため、要項をきちんと確認して申込みましょう。
NACCSを利用して提出する
通関士試験の申込方法は書面による方法の他に、NACCSを利用して願書を提出する方法もあります。
NACCSとは輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社が提供している、貿易関連の行政手続きや民間業務をオンラインで行うシステムの事です。
基本的には企業向けサービスですが、NACCS公式HPのQ&Aを見る限り、個人での申込も可能なようです。
NACCSは現在利用しておりません。通関士試験の受験を申込みたいのですが、NACCSから申込み出来るとのことですが方法を教えて下さい。通関士試験の申込み以外ではNACCSを利用する予定はありません。
NACCSを使用して受験願書を提出する場合、NACCSを利用されていない企業あるいは個人の方は、NACCSの新規利用申込みが必要となります。なお、申込みから利用開始まで7営業日程度要します。よって、通関士試験の受験申込み以外にNACCSを利用することがない場合は、受験願書を書面にて税関へご提出ください。
(掲載日:2015年7月14日)
NACCSの新規利用申し込みをすれば、個人でも利用は可能との事です。
ただし、登録に7営業日程かかる上、利用料金も必要になるため、実務で使う予定が無い限り登録する必要はないでしょう。
既に実務等でNACCSを利用している場合の申込方法も、税関HPで公示される試験要項に記載されています。
上画像に記載の通り、願書はNACCSで提出できますが、受験票は郵送しなければならないので注意が必要です。
またこちらは実施済の第55回試験の要項のため、例年7月に公示される最新の受験要項を必ず確認して申し込みましょう。
通関士試験の受験資格は?
日本関税協会のHPでは、通関士試験の受験資格について以下のように記載しています。
学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限はありませんので、どなたでもこの試験を受けることができます。
(引用元:日本関税協会公式HP)
通関士試験には年齢や性別、実務経験の有無についても受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。
通関士試験の受験費用は?
税関HPで公示される通関士試験要項に「受験費用」の項目はありませんが、「受験手続」の項目に必要金額が記載されています。
受験願書…… 所要事項を記載し、受験手数料として 3,000 円分の収入印紙(現金、郵便切手、収入証紙等は不可)を過不足なく所定の箇所に貼ってください。
(引用元:税関公式HP)
書面提出の場合、願書提出の際に3,000円分の収入印紙の貼付が必要です。
これが実質的な受験費用だといえるでしょう。
また、NACCSからの申込の場合は以下のようになります。
NACCSを使用して受験願書を提出した後、内容に不備がなければ、NACCSから受験手数料の納付に必要な納付情報が配信されますので、その納付情報に基づいて受験手数料の 2,900 円を、令和3年8月 10 日(火)午後5時までに必ず電子納付してください。
(引用元:NACCS公式HP)
NACCSでの申込みの場合は2,900円を電子納付する必要があります。
書面での申込よりも100円安くなりますね。
ただしいずれの場合でも、受験票等を送付する際の郵送費は別途必要になるため注意しましょう。
また、令和6年度試験の要項は4月現在時点では公示されていません。
例年7月に公示されますが、要項は変更される可能性もあるため、必ず最新の要項を確認して申し込みましょう。
通関士試験の難易度は?他の資格と比べて難しい?
通関士試験の難易度は?他の資格と比べて難しい? |
・通関士試験の難易度は? ・通関士試験の偏差値は? ・通関士試験は貿易関係の他資格と比較して難しい? |
ここでは通関士試験の難易度を、他資格とも比較しながら解説していきます。
通関士試験の難易度は?
税関の公式HPでは、過去すべての通関士試験の合格率や受験者数のデータを公開しています。
下の表は、過去10年間で実施された試験の合格率をまとめたものです。
実施年度 | 合格率(%) |
平成26年 | 13.2 |
平成27年 | 10.1 |
平成28年 | 9.8 |
平成29年 | 21.3 |
平成30年 | 14.6 |
令和元年 | 13.7 |
令和2年 | 16.9 |
令和3年 | 15.8 |
令和4年 | 19.1 |
令和5年 | 24.2 |
(引用元:税関公式HP)
過去10年の合格率を平均すると約14.6%です。
実施年度によってばらつきがあるため、通関士試験の合格率の目安はおおむね10~20%だといえます。
難関資格といわれる行政書士や公認会計士も合格率が10%前後のため、通関士試験も難易度は高い試験だといえるでしょう。
通関士試験の偏差値は?
各種資格講座等を行っているフォーサイトによると、通関士試験の偏差値は57だとしています。
予備校や学習塾を運営する東進が各大学の偏差値ランキングを掲載しており、偏差値57の大学としては以下のような大学があります。
滋賀県立大学や熊本県立大学、他にも山梨大学や長崎大学が紹介されているため、通関士試験の偏差値は地方国公立大学レベルといえるでしょう。
当然、資格試験と大学入試の難易度を同列で比較する事は難しいので、あくまで難易度のイメージとして参考にして頂ければと思います。
通関士試験は貿易関係の他資格と比較して難しい?
税関公式HPによると、令和5年度通関士試験の合格率は24.2%でした。
ここでは、同じく貿易業界でメジャーな資格である貿易実務検定A級と海事代理士と合格率を比較してみます。
まず貿易実務検定A級の合格率について、試験実施元である貿易実務検定®によると、令和5年度試験で 32.0%でした。
続いて海事代理士の合格率は、国土交通省の公式HPによると、令和5年度試験で55.7%でした。
整理すると以下のようになります。
資格名 | 令和5年度試験の合格率 |
通関士 | 24.2% |
貿易実務A級 | 32.0% |
海事代理士 | 55.7% |
(引用元:税関HP、貿易実務検定®HP、国土交通省HP)
資格によって受験者層も異なるため、本来なら単純比較は難しいのですが、合格率だけ見れば通関士試験は貿易業界の資格の中でもひときわ難易度が高いことがわかります。
通関士試験を受験する方は、しっかり勉強して挑みましょう。
通関士試験は独学でも合格できる?
通関士試験は、例年の合格率10~20%の難関国家資格です。
合格するために必要な勉強時間は初学者なら400~500時間と言われており、勉強期間も長期に渡ります。
試験で出題される問題の多くは法律に関するもの。
そのため、法律知識や貿易関係の実務経験がある人なら独学での合格も十分可能といえます。
逆に多くの専門知識が必要となるため、それらの知識がない人の場合は独学での合格はかなり難しくなるでしょう。
各種通信講座などを行っているユーキャンの公式HPにも、以下のように記載されています。
通関士の試験は、各科目・項目で満点の60%以上の点数を獲得することで合格できるといわれています。法律の知識がある人や物流・貿易関連の仕事で実務経験がある人なら、独学での合格も可能でしょう。しかし、未経験者には理解が難しい法律についての知識も必要です。そのため、独学での合格難易度は高くなってしまいます。
(引用元:ユーキャン公式HP)
通関士試験は3科目で構成されており、それぞれの科目で満点の60%以上を獲得する事が合格基準だとされています。
つまり、3科目あるうち1科目だけでも正答率60%を下回ると不合格になる可能性が高いという事です。
すると「苦手科目を捨てて得意科目で勝負する」作戦が使えないため、満遍なく得点できるよう綿密な勉強計画を立て、かつ長い勉強期間をモチベーションを保ったまま勉強し続ける必要があります。
独学に慣れていない方には、かなり大変なハードルだといえるでしょう。
その点、通関士試験対策講座は数多く開かれています。
確実に合格したい方、特に関連知識や実務経験を持っていない初学者の方は、通信講座等の受講がベターであるといえそうです。
通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットは?
通関士試験に独学で挑むメリット・デメリット |
・通関士試験に独学で挑むメリット ・通関士試験に独学で挑むデメリット ・通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットまとめ |
ここでは、通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットについて解説します。
通関士試験に独学で挑むメリット
ここでは、通関士試験に独学で挑むメリットについて説明します。
費用が安い
通関士試験に独学で挑む一番のメリットは、なんといっても費用面の安さでしょう。
以下は、大手資格学校3社の費用をまとめた表です。
運営 | 費用 |
フォーサイト | 58,800円(税込) |
ユーキャン | 59,000円(税込) |
LEC | 5,100円~241,800円(税込) |
初学者向けの講座を受講する場合、やはり数万円の出費は必要になります。
独学の場合、テキストの購入費のみなら数千円の出費に抑えられますので、費用面でのメリットはとても大きいですね。
自分のペースで勉強できる
オンライン講義が主流とはいえ、講座を受講するなら、勉強ペースがある程度限定されてしまう事は免れません。
「勉強も模擬試験も、自分のペースでやりたい!」という方は独学の方が向いているでしょう。
また、「多忙で日々のスキマ時間でしか勉強できない…」という方も、独学ならある程度勉強を進められるでしょう。
通関士試験に独学で挑むデメリット
ここでは、通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットについて解説します。
モチベーション維持が難しい
独学は孤独な闘いです。
どれだけ意思の強い人でも、長期間の独学でモチベーションを維持するのは大変でしょう。
日頃から勉強習慣があり、独学がまったく苦じゃないという事でもなければ、独学でのチャレンジは不合格のリスクが高まってしまうでしょう。
適切な勉強方法がわからない
学生時代の勉強と資格試験の勉強は、同じ勉強でも中身は異なります。
何をどんな順番で勉強すればいいのか、どれくらい勉強すれば万全の体制で試験に臨めるのか、一人で考えるとキリがないですよね。
講座を受講すれば、勉強の内容だけでなく勉強の方法もプロに相談できるため、独学に慣れていない人は講座の受講を検討する方が良いでしょう。
通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットのまとめ
ここまで紹介した、通関士試験に独学で挑むメリット・デメリットをまとめると以下の通りになります。
メリット | デメリット |
・費用が安い
・自分のペースで勉強できる |
・モチベーション維持が難しい
・適切な勉強方法がわからない |
メリットは言うまでもなく、費用が安いことが挙げられます。
テキストを購入して自分で勉強すれば、かかる費用は数千円ですが、通信講座を利用する場合は、数万円の費用がかかります。この記事で紹介をしているものだと、5万円程度はかかるようです。
また、自分の空き時間などに自分の好きなペースで進められる点も魅力といえるでしょう。
ただ、自分のペースで進められると言うことは、言い換えれば、全てを自分で決めて勉強をすると言うことでもあります。
一人で勉強を行うのであれば、自分自身で試験に向けての計画を立てて、モチベーションを保ちながら、勉強を進めていかなければいけません。
相談できる相手もいないので、自分の学習の進め方が合っているのかといった点を確認するのはどうしても難しくなってしまいます。
というように、独学にはメリットとデメリットの両面があります。
通信講座は費用はかかりますが、専門家の作ったカリキュラムを使い、独学と同じように自分のペースで学習をすることもできますし、必要に応じて添削などでサポートを受けることもできます。
通関士試験を受験するにあたって、自分には独学が合っているのか、通信講座などで勉強した方がいいのか、しっかりと考えてから決めてくださいね。
なお、通関士の通信講座や予備校に関してはこちらの記事でも解説をしていますので、あわせてご確認ください。
通関士試験対策の独学に向いている人の特徴は?
ここでは、通関士試験対策の独学に向いている人の特徴について解説します。
・法律系の知識がある人
・通関士の実務経験がある人
通関士試験では、通関業法や関税法等に関する多くの法律知識が求められます。
さらに知識を活かした計算・申請書作成の問題も出題されるため、いわば法律知識を身に着ける事は通関士試験を受験するための最低条件だといえます。
そのため関連分野の法律知識の有無によって、合格可能性や勉強の大変さも大きく左右されます。
ある程度の法律知識があれば勉強もスムーズに進むと考えられるため、独学に向いているといえるでしょう。
また、既に物流・貿易関連の実務経験がある人も同様です。
各種資格講座を行っているユーキャンの公式HPにも、以下のように述べられています。
通関士の試験は、各科目・項目で満点の60%以上の点数を獲得することで合格できるといわれています。法律の知識がある人や物流・貿易関連の仕事で実務経験がある人なら、独学での合格も可能でしょう。しかし、未経験者には理解が難しい法律についての知識も必要です。そのため、独学での合格難易度は高くなってしまいます。
(引用元:ユーキャン公式HP)
上記の通り、法律知識があり、関連分野での実務経験がある人なら通関士試験に独学で合格できる可能性も十分あるでしょう。
通関士試験対策の独学におすすめのテキストやアプリは?
通関士試験対策の独学におすすめのテキストやアプリは? |
・通関士試験対策の独学におすすめのテキストは? ・通関士試験対策の独学におすすめのアプリは? |
ここでは、通関士試験対策の独学におすすめのテキストやアプリについて解説します。
通関士試験対策の独学におすすめのテキストは?
ここでは、通関士試験対策の独学におすすめのテキストを2点紹介します。
いずれも大手資格学校が出版しており、信頼性は高いものになります。
通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド 2024年版
資格学校大手のヒューマンアカデミーが出版しているテキストです。
「通関士 資格・検定」のAmazonの売れ筋ランキングで1位を獲得しています(2022年5月現在)。
通関士試験の出題範囲となる法律・条文はたびたび改定されるため、購入したテキストの内容が実際の法律とずれているという事態が起こり得ます。
しかしこのテキストには、刊行後の法改正情報をwebダウンロードできるサービスが付属しています。
もし法律が改定されても、自分で情報をチェックしてテキストを修正する手間が省けるため、とても安心ですね。
通関士スピードテキスト2024年度版
こちらも、資格学校大手であるTACが出版しているテキストです。
「スピードテキスト」の名前の通り、掲載の無駄を省き、合格に必要な内容のみに絞ったテキストです。
また、直近8年分の過去問の出題傾向と出題ポイントが掲載しており、より試験の本番対策を意識した内容となっています。
テキストと対応した過去問題集も別売りされているため、セットで購入して学習すると良いでしょう。
通関士試験対策の独学におすすめのアプリは?
ここでは、通関士試験対策の独学におすすめのアプリをandroid用、iPhone用それぞれで紹介します。
通関士試験 過去問(android専用)
平成15年度以降すべての過去問を収録した、andoroid用スマホアプリです。
レビューも4.3と高評価です。(2022年5月時点)
有料アプリではありますが、700円でこれだけの過去問がチェックできるのは嬉しいですね。
スマホアプリなら片手でも操作できますので、通勤時間などのスキマ勉強に活用しましょう。
通関士試験|受験対策資格試験問題アプリ(iPhone専用)
iPhone専用の、通関士試験問題演習アプリです
無料でインストールでき、演習問題の追加購入も可能との事です。
ストアレビューは☆4.6と非常に高くなっています。(令和4年5月現在)
iPhoneアプリなら片手でも操作できますので、通勤時間などのスキマ勉強に活用しましょう。
通関士試験に合格するために必要な勉強時間は?
ここでは、通関士試験合格に必要な勉強時間と、具体的な勉強スケジュール例を紹介します。
通関士試験に合格するために必要な勉強時間は?
種々の資格講座を行っているフォーサイト公式HPによると、通関士試験に合格するためには約4~500時間の勉強が必要だとされています。
通関士試験の勉強時間の相場は、約400~500時間です。1日3時間進めるとすると、4~6カ月かかります。
(引用元:フォーサイト公式HP)
1日3時間勉強する場合、約4~6ヶ月かかる計算です。
勉強期間が長期に渡るため、いかにモチベーションを維持できるかが合格のカギになりますね。
通関士試験対策の勉強スケジュール例
種々の資格講座を行っているフォーサイト公式HPによると、通関士試験に合格するためには約4~500時間の勉強が必要だとされています。
ここでは仮に500時間勉強するとして、具体的にどのような勉強スケジュールになるのかを見てみましょう。
例1. 毎日コツコツ勉強型
平日・週末を問わず毎日2時間勉強する場合
1日2時間/500時間=250日 (約9カ月)
例2. 週末集中型
土日のみ1日8時間勉強する場合
週16時間/500時間=32週(約7カ月)
例3. 毎日コツコツ、週末は頑張る型
平日2時間、土日は8時間勉強する場合
週26時間/500時間=20週(約4カ月)
例えば平日・週末を問わず毎日2時間勉強する場合を考えてみましょう。
通関士試験に合格するには約500時間の勉強が必要だとされているため、500時間÷1日あたり2時間なので、約250日の勉強が必要となります。
250日は約9カ月ですから、平日・週末を問わず毎日2時間勉強する場合は約9カ月の勉強が必要だという事になります。
次に、土日のみ1日8時間勉強する週末集中型の勉強スタイルの場合を考えてみましょう。
通関士試験に合格するには約500時間の勉強が必要だとされているため、500時間÷週あたり16時間なので、32週の勉強が必要となります。
32週は約7カ月ですから、土日のみ1日8時間勉強する場合は約7カ月の勉強が必要だという事になります。
生活パターンは人それぞれですので、自分に合った勉強計画を立てる事が大切です。
また、時間のあるときにまとめて勉強するよりも、少しずつでも毎日勉強した方が効率的に頭に入ります。
無理のないスケジュールで、継続的に勉強しましょう。
通関士試験に合格するための勉強方法は?
ここでは、通関士試験に合格するための勉強方法について解説します。
通関士試験に合格するための勉強方法は? |
・通関実務分野を中心に勉強する ・過去問を繰り返し解く ・税関公式HPを参考にする |
通関実務分野を中心に勉強する
通関士試験で実施される3科目の試験のうち、最後に受験する通関実務分野が最も難易度が高いと言われています。
そのため、試験勉強では通関実務分野を重点的に勉強することをおすすめします。
また、各種資格講座を行っているユーキャンの公式HPでは、以下のように記載されています。
通関実務は、1問あたりの点数が高く計算問題もあるので、難易度の高い科目です。そのため、通関実務の対策に多くの勉強時間を確保できるようスケジュールを立てる必要があります。
当然、通関実務の問題は、基礎知識がなければ解けません。そのため、通関業法や関税法等をひと通り勉強したら実務の勉強へ移るなど、基本的な知識を身につけたうえで実務の勉強を繰り返すと効率的な勉強になるでしょう。
(引用元:ユーキャン公式HP)
通関実務分野は1問あたりの点数が高い上、計算問題も出題されます。
そのため、通関実務の対策に多くの勉強時間を割ける勉強スケジュールを立てて臨みましょう。
もちろん、基礎となる法律知識が無ければ通関実務の問題も解けないため、通関業法・関税法等の勉強も疎かにしてはいけません。
過去問を繰り返し解く
通関士試験は、選択肢中に正答がない場合「0」をマークする問題や、数ページに渡る別紙資料を参照して計算する問題など、特殊な形式の問題が多く出題されます。
そのため、過去問を繰り返し解いて問題形式・傾向に慣れることがとても重要です。
また、各種資格講座を行っているユーキャンの公式HPでは、以下のように記載されています。
資格試験の勉強では、過去問を繰り返し解いて試験の傾向に慣れることも重要です。試験ではとにかく「慣れ」が合否に大きく影響します。いざ試験本番となったときに頭が真っ白にならないよう、過去問への挑戦と自己採点を繰り返しましょう。
通関士試験対策の教材は、決して豊富とはいえません。高校や大学の受験のように、暗記シートに対応したテキストや、模擬試験を添削してくれるサービスはなかなか見受けられません。過去問は最高の教材だと心得て、繰り返し解くことに重点を置きましょう。
特殊な問題形式を前に頭が真っ白にならないよう、日頃から過去問を解いて問題形式に慣れておきましょう。
また、通関士試験対策の教材は、他資格と比較して豊富に手に入るとはいえません。
そのぶん過去問集はとても大切な教材となりますので、繰り返し解いて本番試験に挑みましょう。
日本関税協会のHPを参考にする
日本関税協会のHPでは通関士試験の出題範囲における学習のポイントを公開してくれています。
一部を紹介すると以下の通りです。
(1)目的と定義 | |
・通関業法の目的 | ここだけは条文を丸暗記しましょう。 |
・通関業務の定義 | 「通関手続」に該当する手続・該当しない手続をきちんと区別しておく必要があります。 |
(2)通関業の許可と許可の消滅・取消し | |
許可申請書 | 記載内容と必要添付書類を把握しておきましょう。 |
許可の基準 | |
欠格事由 | その事由と期間を「3年グループ」、「2年グループ」に分けて、きちんと把握しておきましょう。また期間はいつから起算されるのかについても要注意です。 |
(引用元:日本関税協会公式HP)
ページ数が多いため上図は一部抜粋になりますが、「通関業法」「関税法等」「通関実務」の3科目すべての出題範囲について解説しており、どの分野を重点的に勉強すべきか、学習計画を立てる上で非常に参考になります。
また以下のような、過去10年の実施試験における出題傾向、形式も公開しています。
量と年数が多いため、HPより一部のみを紹介しています。
詳しくは日本関税協会HPをご確認ください。
こちらも3科目すべての出題傾向がHPで確認できるため、試験問題の予測・対策に大いに役立つでしょう。
また、他にも日本関税協会HPでは試験要項や過去問も公開されるため、通関士試験を受験する人は必ずチェックしてくださいね。
通関士試験対策には通信講座の受講もおすすめ!
各種資格講座を行っているユーキャンの公式HPには、以下のように記載されています。
通関士の試験は、各科目・項目で満点の60%以上の点数を獲得することで合格できるといわれています。法律の知識がある人や物流・貿易関連の仕事で実務経験がある人なら、独学での合格も可能でしょう。しかし、未経験者には理解が難しい法律についての知識も必要です。そのため、独学での合格難易度は高くなってしまいます。
(引用元:ユーキャン公式HP)
通関士は合格率10~20%の難関資格ですので、関連知識や実務経験がない初学者の独学での合格はとても難しいと言えます。
初学者でも確実に合格したいなら、通信講座を受講するのが良いでしょう。
ここではおすすめの大手通信講座を3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
運営 | 費用 | 特徴 |
フォーサイト | 58,800円(税込) | 満足度88%のフルカラーテキスト eラーニング「ManaBun」 |
ユーキャン | 59,000円(税込) | ベテラン講師への質問サービス 受講生に合わせた専用スケジュール |
LEC | 5,100円~241,800円(税込) | 受講生ニーズに合わせたカリキュラム 無料ガイダンス動画 |
それぞれの特徴を見ていきましょう。
フォーサイトの通信講座の特徴
フォーサイトの通信講座には、以下のような特徴があります。
・満足度88%のフルカラーテキスト
・eラーニング「ManaBun」
フォーサイトの教材の特徴は、受講生満足度88%のフルカラーテキスト。
「モノクロの教材は読みにくい」という方におすすめです。
フォーサイトのテキストは、公式HPで以下のように紹介されています。
合格するために必要な知識だけが書かれている、「合格点主義」のテキストです。何でも載っているテキスト(満点主義)は「安心感」を与えてくれますが、実際にすべてを理解して覚えるのは大変です。合格するために必要なことは満点を取ることではなく、合格ラインをクリアすることなのです。
(引用元:フォーサイト公式HP)
受験者にとって、重要なポイントに絞って解説してくれるテキストはありがたいですよね。
また、フォーサイトではeラーニングも用意しています。
eラーニングは、PCやスマートフォンで学習できるシステムです。
紙のテキストだと持ち運びが大変ですが、eラーニングならスマホで片手で学習できます。
受講生満足度81%と、非常に評価の高いサービスです。
スマートフォンで勉強できるので、通勤時間や仕事の休憩中などのスキマ時間に学習できるのは嬉しいですね。
なお、フォーサイトの講座についてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクからフォーサイト公式HPをチェックしてみましょう。
ユーキャンの通信講座の特徴
ユーキャンの通信講座には、以下のような特徴があります。
ベテラン講師への質問サービス
一人ひとりに合わせた専用スケジュール
ユーキャンは、ベテラン講師や専門の指導スタッフにメールや郵送で質問できる質問サービスを用意しています。
プロの講師に個別で質問できるので、勉強中にわからない事があっても安心ですね。
また、ユーキャンでは受講生ひとりひとりに合わせた勉強スケジュールを提案してくれます。
対面講義と違い、教室ではなく自宅などで学習する通信講座の場合、何をどんなペースで勉強すればいいのか迷いがち。
迷っている暇があれば勉強した方が良いと分かっていても、つい不安になって勉強が手につかなくなってしまいますよね。
ユーキャンなら受講生一人ひとりに合わせた専用のスケジュールを提案してくれるので、テンポ良く学習が進められます。
さらに詳しく知りたい方は、以下のリンクからユーキャンの公式HPをチェックしてみましょう。
LECの通信講座の特徴
LECの通信講座の特徴は以下の通りです。
受講生ニーズに合わせたカリキュラム
無料ガイダンス動画
LECの通信講座の特徴は、なんといってもそのカリキュラムのバリエーションです。
(引用元:LEC公式HP)
LECでは初学者向けから単科コースまで、受講生のニーズに合わせた通関士講座を4コース用意しています。
初学者向けコース
初学者向け必勝コース
学習経験者向けパック
単科講座
学習経験・実務経験が共にない初学者も、「前回試験に落ちて○回目の受験…」という方も、手広くカバーする豊富なカリキュラムがLECの通信講座の随一の魅力といえるでしょう。
最も安価なカリキュラムでは5,100円(税込)~、初学者向けのコースなら241,800円(税込)と、コースによって内容や費用もまちまちです。
自身の学習レベル・予算に合わせたコースを受講できるのはありがたいですね。
またLECでは、無料で視聴できるガイダンス動画を用意しています。
動画は30分強あり、各コースの概要を説明する内容です。
コースの雰囲気を把握してから受講を検討できるため、通信講座を初めて受講するという方も安心ですね。
さらに詳しく知りたい方は、以下のリンクからLECの公式HPをチェックしてみましょう。
通関士試験に独学で挑む際によくある質問
ここでは、通関士試験に独学で挑む際によくある質問について解説していきます。
通関士試験に独学で挑む際によくある質問 |
・通関士ってどんな資格? ・通関士は独学で3ヶ月で合格できる? ・通関士の求人の給料はどれくらい? ・通関士の実務の勉強方法は? ・通関士の試験の過去問はある? |
通関士ってどんな資格?
通関士は財務省が管轄する貿易業界で唯一の国家資格です。
日本関税協会の公式HPには、以下のように記載されています。
日本の企業が外国の企業と貿易取引をして商品を輸出入する際、税関に申告をして許可を得る必要があります。この手続きを行うには高度な知識を要するため、通常輸出入を行う企業は、専門の企業に代理・代行を依頼します。その代理・代行を行う企業が通関業者であり、書類の審査などを行うのが「通関士」です。
(引用元:日本関税協会公式HP)
外国と商品を輸出入する際に必要な手続きのための、書類審査等を行うのが通関士です。
また日本関税協会の公式HPに、以下のように記載されています。
通関業者はもちろん、通関士資格取得者を優遇する企業や団体は数多くあり、国際化の進展とともに活躍の場は一層広がっています。
(引用元:日本関税協会公式HP)
グローバル化が進む昨今、通関士のニーズは今後も高まっていくといえるでしょう。
貿易業に従事している、または転職を考えている人にはおすすめできる資格です。
通関士は独学で3ヶ月で合格できる?
種々の資格講座を行っているフォーサイト公式HPによると、通関士試験に合格するためには約4~6ヶ月の勉強が必要だとされています。
通関士試験の勉強時間の相場は、約400~500時間です。1日3時間進めるとすると、4~6カ月かかります。
(引用元:フォーサイト公式HP)
3ヶ月で合格するためには500時間/3ヶ月、つまり毎日休まず約5時間の勉強時間を確保する事が目安となります。
働いていたり学校に通っている人には、ハードルの高い挑戦だといえそうです。
しかし調べてみると、2ヶ月の独学で合格したという人のブログもありました。
このブログでは、実際に通関士試験に合格した際の勉強法やおすすめのテキスト等を紹介しています。
個人ブログのため、あくまで個人の体験談にはなりますが、通関士試験に独学で挑む人は参考にすると良いかもしれません。
とはいえやはり、通関士試験は合格率10~20%と、難関資格であることは間違いありません。
確実に合格したい方は、通信講座の受講を検討するのが良いでしょう。
通関士の求人の給料はどれくらい?
ネットで「通関士 求人」と検索すると、求人情報を掲載している転職サイトが多くヒットします。
そのうち通関士資格保持者に限った求人は、おおむね月給30万円前後でのオファーが多いようです。
また貿易関係の求人情報の中には、通関士資格の保持を条件としないものも多くあります。
上画像のように通関士資格保持を採用時点での条件としない求人は月給20万円台と、通関士資格を持っている場合と比べて給料は下がる傾向にあるようです。
そのため貿易関係への就職を考えているなら、通関士資格を持っておいて損はないでしょう。
通関士の実務の勉強方法は?
通関士試験で出題される3科目のうち「通関実務」は最も難易度が高いといわれており、ユーキャンの公式HPにも以下のように記載されています。
通関実務は、1問あたりの点数が高く計算問題もあるので、難易度の高い科目です。そのため、通関実務の対策に多くの勉強時間を確保できるようスケジュールを立てる必要があります。
(引用元:ユーキャン公式HP)
「通関実務」では申告書作成など、通常のマークシート試験では珍しい形式の問題が多く出題されます。
そのため、過去問を繰り返し解いて問題形式に慣れておく事が何より重要になるでしょう。
また日本関税協会の公式HPでは過去試験の出題傾向や、学習のポイントを分野ごとに解説しています。
試験要項や過去の合格率なども公開していますので、通関士試験を受験する方は日本関税協会のHPを一度はチェックするとよいでしょう。
通関士の試験の過去問はある?
通関士試験の過去問は、税関HPなどで公開されています。
無料で閲覧できますので、ぜひ勉強に活用しましょう。
また、各出版社からは解説付きの過去問集も販売されています。
通関士試験対策の勉強は過去問を繰り返し解くことがとても大切です。
さらに出題の根拠となる法律もたびたび改定されるため、過去問も最新のものを購入して勉強することをおすすめします。
まとめ
通関士試験は、合格率10~20%の難関資格です。
合格には、約半年の勉強が必要だとされています。
また通関士試験では、選択肢中に正答がなく「0」をマークする問題や、数ページに渡る別紙資料を参照して計算する問題など、特殊な形式の問題が多く出題されます。
そのため過去問を繰り返し解き、問題形式に慣れてから本番に挑むことが重要です。
独学での合格も不可能ではないですが、難易度の高い試験ですので、確実に合格したいなら通信講座の受講をおすすめします。
通信講座についてはこちらの記事をご覧ください。
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通関士試験については、以下の記事でも解説しています。
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