心理カウンセラーとして人の役に立ちたいと思い、資格取得を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、心理カウンセラーを目指している方の中には「心理カウンセラーの資格は取得しても意味がない」という意見を目にし、不安に思っている方もいるかもしれません。
結論からいうと、心理カウンセラーにとって資格取得は重要であり、心理カウンセラーを仕事にしない方にとっても生活に役立つ知識やスキルが身につくことから資格取得は有効な手段といえます。
この記事では、心理カウンセラー資格が意味ないといわれる理由や資格取得のメリット、目的別のおすすめ資格などを解説します。
心理カウンセラー資格の取得には、通信講座での学習もおすすめです。
通信講座についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。
心理カウンセラー資格が意味ないといわれている理由5選
心理カウンセラー資格が意味ないといわれている理由は主に下記の5つです。
心理カウンセラー資格が意味ないといわれる理由 |
・資格がなくても心理カウンセラーになれるから ・民間資格が多いから ・心理カウンセラーに仕事がないと思われているから ・受験資格がないものが多いから ・資格試験の難易度が低いものが多いから |
まず初めに、心理カウンセラー資格が意味ないといわれる理由について解説していきます。
心理カウンセラー資格が意味ないといわれている最大の理由は、心理カウンセラーは資格がなくてもカウンセリングができるためです。
医師や弁護士と違い、心理カウンセラーは資格なしでカウンセリングをしても法的に何の問題もありません。
また、心理カウンセラー関係の資格は、ほとんどが民間資格で、難易度が低いことも大きな理由となっています。
心理カウンセラーの国家資格は公認心理師のみで、そのほかの資格はすべて民間資格なのです。
1.資格がなくても心理カウンセラーになれるから
医師は医師免許がないと医療行為はできませんが、心理カウンセラーは資格がなくてもカウンセリングはでき、法的にも問題はありません。
しかし、心理カウンセラーは人の悩みを深く聞き、相談者が自分で問題解決に向かえるように導く存在であるため、正しい知識や経験が必要です。
万が一対応を間違えてしまうと、相談者の体調や生活に影響が出てきてしまうかもしれません。
心理カウンセラー資格は心理学やカウンセリングの専門的な知識やスキルがあることを証明したものであるため、知識の証明という意味で資格は重要な役割を果たしています。
実際に心理カウンセラーとして活躍している方の多くは、心理カウンセラーに関する資格を所持したうえで、相談者の要望などに応じてカウンセリングをしています。
相談者の立場から考えても、心理カウンセラー資格を所持していない素人に自分の悩みや不安を打ち明けるよりも、専門家に相談したいと思いますよね。
つまり、資格を持っているということは心理学やカウンセリングに関する専門知識やスキルがあることの証明であるため、心理カウンセラーとして活躍するためには必要不可欠であるといえます。
2.民間資格が多いから
資格の種類 | 資格名 |
国家資格 |
|
民間資格 |
|
(試験実施団体HP等から独自に作成)
こちらが心理カウンセラーに関する資格の一例です。
心理カウンセラーに関する国家資格は、公認心理師だけです。
臨床心理士、認定心理士、学校心理士、産業カウンセラーなどの心理カウンセラー資格は民間資格になります。
国家資格は公認心理師だけですが、心理カウンセラーの求人情報を調査してみると臨床心理士や産業カウンセラーなどの民間資格が応募条件となっている求人も多く、国家資格だけが重要視されているわけではありません。
また、公認心理師を目指すためには大学への進学が必要となるため、受験資格を得るだけでも高いハードルがあります。
まずは心理カウンセラーに関する民間資格の取得を目指すのも一つのよい選択といえるでしょう。
3.心理カウンセラーに仕事がないと思われているから
日本では心理カウンセリングを利用する機会が少ないことから、心理カウンセラーに仕事がないと思われています。
実際に、心理カウンセラーは他の職種に比べると求人は多くありません。
2023年12月時点での全国の求人数はこのようになっています。
職種 | Indeed | 求人ボックス | スタンバイ |
心理カウンセラー | 11,475件 | 4,290件 | 2,534件 |
ケアマネージャー | 117,702件 | 255,638件 | 484,789件 |
医療事務 | 95,590件 | 339,854件 | 278,708件 |
(それぞれの求人サイトより集計)
ケアマネージャーや医療事務に比べると、心理カウンセラーの求人は少ないことが分かります。
しかし、日本の精神疾患を有する患者数は年々増加しており、厚生労働省の調査によると2017年度の精神疾患を有する患者数は約420万人にのぼります。
こころの病気で病院に通院や入院をしている人たちは、国内で約420万人にのぼりますが(平成29年)、これは日本人のおよそ30人に1人の割合です。生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれています。
(引用元:厚生労働省HP)
このように今精神疾患でない方でも、人生の中で精神疾患を患う可能性が高いことが分かります。
また、文部科学省によると学校へのスクールカウンセラーの配置も1995年から2022年まで年々増設されており、今後も増えていくと予想されます。
このように現代では心に不調を抱えている方は多く、今後も増加していくと予想できるため、カウンセリングが浸透していけば心理カウンセラーの需要は増えていくでしょう。
4.受験資格がないものが多いから
資格 | 大学院への進学 | 大学への進学 | 特定講座の受講 | 通信講座の受講 | 独学可能 |
公認心理師 | – | 〇 | – | – | – |
臨床心理士 | 〇 | 〇 | – | – | – |
認定心理士 | – | 〇 | – | – | – |
応用心理士 | – | 〇 | – | – | – |
臨床発達心理士 | – | 〇 | – | – | – |
学校心理士 | – | 〇 | – | – | – |
産業カウンセラー | – | – | 〇 | – | – |
教育カウンセラー | – | – | 〇 | – | – |
交流分析士 | – | – | 〇 | – | – |
プロフェッショナル心理カウンセラー | – | – | 〇 | – | – |
認定心理カウンセラー | – | – | 〇 | – | – |
キャリアカウンセラー | – | – | – | 〇 | – |
チャイルドカウンセラー | – | – | – | 〇 | – |
メンタル心理カウンセラー | – | – | – | 〇 | – |
メンタルケアカウンセラー | – | – | – | 〇 | – |
メンタルケア心理士 | – | – | – | 〇 | – |
上級心理カウンセラー | – | – | – | 〇 | – |
ケアストレスカウンセラー | – | – | – | – | 〇 |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
上記は一部の心理カウンセラー資格の受験資格を簡単にまとめたものになります。
民間の心理カウンセラー資格は受験資格がないものが多く、受験のハードルが低くなっています。
大学などの教育機関で心理学を学んだことがない方でも、指定の教育機関の講座を受講することで受験資格が得られるものや誰でも受験できるものが多数存在します。
公認心理師や臨床心理士などの資格は大学や大学院の卒業が受験条件に定められていますが、受験のハードルが高いものは少数派です。
しかし、これまで心理学やカウンセリングに関して学んだことがない方にとっては、チャレンジしやすいという点では受験資格がないことはメリットともいえるでしょう。
独学で取得できる資格はケアストレスカウンセラーですが、通信講座を利用することで取得できる資格の幅が広がります。
チャイルドカウンセラー、認定心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどは通信講座で勉強ができるため、仕事や家庭で忙しくされている方でも取得やすい資格になっています。
5.資格試験の難易度が低いものが多いから
資格 | 試験を受験 (会場) |
試験を受験 (在宅) |
講座受講のみ | 合格率 |
公認心理師 | 〇 | – | – | 50%程度 |
臨床心理士 | 〇 | – | – | 60~65% |
産業カウンセラー | 〇 | – | – | 60~70% |
認定心理カウンセラー | 〇 | – | – | – |
チャイルドカウンセラー | – | 〇 | – | – |
メンタル心理カウンセラー | – | 〇 | – | – |
メンタルケアカウンセラー | – | – | 〇 | – |
メンタルケア心理士 | 〇 | – | – | 50~60% |
上級心理カウンセラー | – | 〇 | – | – |
ケアストレスカウンセラー | 〇 | – | – | – |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
上記は資格の取得方法と合格率を簡単にまとめたものです。
資格試験の難易度が低いことも資格が意味がないといわれる理由となっています。
国家資格である公認心理師の合格率は50%程度、臨床心理士の合格率は60~65%であり、行政書士(合格率10%前後)や社会労務士(合格率6%前後)などに比べると合格率は高くなっています。
また、民間資格の心理カウンセラー資格の中には、指定の講座を受講し、添削問題を提出すれば資格が取得できるものもあります。
このように心理カウンセラー資格の難易度が低いのは事実といえるでしょう。
しかし、他の資格に比べて難易度が低いからといって取得しても意味がないわけではありません。
実際に心理カウンセラーとして就職しようと思えば、特定の資格が必要であることも多いでしょう。
難易度が低いから資格を取得しても意味がないと簡単に考えるのではなく、どのような目的で資格を取得するのかを改めて考えてみましょう。
心理カウンセラー資格を取得するメリット4選
ここでは心理カウンセラー資格を取得するメリットについて解説します。
心理カウンセラー資格を取得するメリットは下記の4つです。
心理カウンセラー資格を取得するメリット |
・お客様からの信頼度が上がる ・有資格者限定の求人に応募できる ・心理カウンセラーに必要な知識を体系的に学べる ・人間関係が良好になる |
心理カウンセラー資格を取得するメリットは、心理学やカウンセリングの専門的な知識があることの証明となり、お客様や就職希望先での信頼性が高まることです。
資格がなくてもカウンセリングは可能ですが、資格があることでどの程度知識があるのかが一目でわかるので、お客様もカウンセリングの際に安心して相談できるでしょう。
資格取得のメリットは仕事においてだけではありません。
資格取得に向けて勉強することで心理学やカウンセリングに関して効率的に学習でき、すぐに生活の中で実践できるのも大きなメリットです。
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
1.お客様からの信頼度が上がる
資格は心理学やカウンセリングに関する専門知識やスキルを証明する重要なものであるため、資格を持っていることで相談者からの信頼度は上がります。
相談する立場になってみると分かると思いますが、悩みや不安で押しつぶされそうな状況では、専門知識があるのか分からないカウンセラーに相談するよりも、資格があって専門知識が豊富なカウンセラーに相談したくなりますよね。
在宅でメールカウンセリングをし、対面カウンセリングは完全予約制です。クライアント様に「お話を丁寧に聴いてくださり、ありがとうございます」などの感謝の言葉をいただくと開業して良かったなと思います。
(引用元:キャリカレHP)
抑うつ症状や不安回復サポートをメインとした、オンラインカウンセリングを行っています。ネット開業した「こころねカウンセリングサロン」にて、メールカウンセリングを行うほか、女性専用電話カウンセリングサイト「ボイスマルシェ」にて、公式カウンセラーとして活動をしております。
(引用元:キャリカレHP)
このように通信講座で心理カウンセラー資格を取得後に心理カウンセラーとして活動している口コミがありました。
資格を取得してクライアントからの信頼を積み重ねながら、メールや電話、対面などさまざまな形で心理カウンセラーとして活動できます。
また、心理カウンセラーとしてでなく、教育関係や医療従事者として働いている方にとっても心理カウンセラー資格取得のメリットがあります。
行きしぶりや不登校のお子さまと、接することがあります。また普通に通えていても、友人関係や勉強などで悩んでいるお子さまとも接することがあります。今までなら、自分の経験やら思いなど抽象的な会話しか出来ませんでした。「チャイルドカウンセラー」の勉強をしたことで、私は「お子さま自身が解決できる力を持つ」お手伝いをすることだという視点で接するようになりました。そうすると、自然にお声がけする言葉も変わって参りました。
(引用元:キャリカレHP)
本業の傍ら、市立小学校で相談支援と学習補助員をしています(スクールカウンセラーではない)。子ども達や保護者と接する際の知識を身に着けたいと思い受講しました。現在は、講座で得た知識を現場で拡げています。事前知識があるのと無いのでは全く違いますし、学校以外でも役に立つ事が多いと感じます。
(引用元:キャリカレHP)
このように心理カウンセラーとして働いていなくても、資格取得のために勉強することで、子どもや患者さんへの接し方が分かると声掛けが変わります。
すると、生徒や患者から信頼度が上がり、仕事のキャリアアップにもつながるでしょう。
2.有資格者限定の求人に応募できる
学校や病院などの心理カウンセラーの求人は、公認心理師や臨床心理士の資格が就職条件とされている場合がほとんどです。
資格保有者であれば迷わず、有資格者限定の求人に応募できます。
実際に求人情報をチェックしたものの一部を紹介します。
仕事内容 | 求める人材 |
企業の産業カウンセラー |
|
中学・高校のスクールカウンセラー |
|
児童養護施設の心理カウンセラー |
|
専門学校のスクールカウンセラー |
|
(求人サイトから独自に作成)
企業でカウンセラーとして働きたいのであれば企業カウンセラー、学校などでカウンセラーとして働きたいのであれば臨床心理士や公認心理師の資格があると上記のような求人に応募できます。
もちろん公認心理師や臨床心理士、企業カウンセラーの資格がなくても応募可能な求人もあります。
就職条件に資格が必要ない場合でも、資格があることで心理学やカウンセリングの知識やスキルの証明となるので、採用されやすくなるでしょう。
3.心理カウンセラーに必要な知識を体系的に学べる
資格取得のメリットは、仕事に活かせるだけではありません。
資格取得のためのテキストで勉強することで、心理学やカウンセリングについて体系的に学べることもメリットです。
書店や図書館に行けば、心理学やカウンセリングに関する本はたくさんあり、本を読んで学ぶこともできます。
しかし、自分で本を選んでひとつひとつ読んでいくのは時間がかかり、どこが大切なのかよくわからないでしょう。
資格勉強に使用するテキストは心理学やカウンセリングに関して体系的に学べるようになっているので、効率よく学習できます。
要点が解りやすいテキストのお陰で、楽しく効率的に学べました。今後カウンセラーとして活動する際にも参考書として活用します。
(引用元:キャリカレHP)
テキストは難しい心理学の内容をわかりやすくコンパクトにまとめてあり、短期間で概要をつかむのにとても役立った。
(引用元:キャリカレHP)
このように仕事や家事、子育てで忙しい中で心理学やカウンセリングを学びたい方でも短期間で凝縮した内容を学べたとの口コミが多数ありました。
限られた時間の中で、心理カウンセラーに必要な知識を身につけて生活に役立てたいと思っている方にも資格取得はおすすめです。
4.人間関係が良好になる
心理学やカウンセリングについて学ぶことで、家庭や職場などの人間関係が良好になります。
心理カウンセラーの勉強をすることでストレスの対処方法などが分かり、自分の気持ちのコントロールが上手になるので、以前より人間関係のトラブルが少なくなるでしょう。
また、カウンセリングの知識も身につき、コミュニケーション力の向上も期待できるので、家族や職場の人とのコミュニケーションも円滑に進むようになります。
心理カウンセラー資格は仕事だけでなく、職場の人間関係やプライベートなど幅広く活用できます。
問題を起こす人だけが問題なのではなく、家族全員で解決する気づきを引き出せる技術を身につけられるのは、実生活にとても有効だと感じています。家族の中に悪者を作らずに問題を解決していく方法はとても大切な事だと学びました。子育てにも役立っています。
(引用元:キャリカレHP)
子育てにはもちろん、自分自身の成長にもすごく役に立ちます。私はシングルマザーで一人息子がいます。息子に対しての言い方1つで関係が良くなっていってます。まず自分の子供の役に立たないと人様のお子様の役になんて立てないと実感しました。
(引用元:キャリカレHP)
このように心理カウンセラー資格で学んだ内容を実生活に役立てている口コミがありました。
心理カウンセラー資格を取得することで、再現性が高く、生活の中に取り入れやすい専門知識が身につけられるのでおすすめです。
心理カウンセラーの仕事がないのは本当?需要はあるの?
心理カウンセラーの求人は、他の職種に比べると求人数は多くありません。
また、募集をしていても、正社員としてではなく非常勤のことほとんどです。
しかし、心理カウンセラーが必要ないとされているのかといえば、そうではありません。
下記の3つの理由から、心理カウンセラーの仕事は今後の需要が期待できます。
- 心の不調を感じている方が増加している
- 徐々にカウンセリングが浸透してきている
- AIに代替されにくい職業である
実際に厚生労働省の調査によると、精神疾患を有する患者数は年々増加していて、2017年度の精神疾患を有する患者数は約420万人にのぼります。
約420万人は日本人のおよそ30人に1人の割合にあたり、心の不調を抱えている人が多いことが分かるでしょう。
このように心に不調を感じている方が増えている一方で、心理カウンセラーの求人が少ない背景には、日本にはカウンセリングを受けるという習慣が浸透していないことがあります。
カウンセリングを受けることに対して、ハードルが高く感じている方も多いでしょう。
それでも、近年では徐々にカウンセリングが浸透してきており、企業や学校で心理カウンセリングが受けられる日が設けられていたり、実際にカウンセリングルームが設置されていたりするところもあります。
文部科学省の資料によると、このように全国のスクールカウンセラーを配置する学校の数も増えていて、今後も増設される予定です。
また、電話やインターネット、SNSでカウンセリングを受け付けている心理カウンセラーも増えてきており、カウンセリングを受けやすい環境が整ってきています。
心理カウンセリングは徐々に身近なものになってきており、カウンセリングが浸透していけば心理カウンセラーの需要は今後高まっていくでしょう。
また、野村総合研究所が職業別のAIやロボットなどに代替される確率を発表していますが、学校カウンセラー や教育カウンセラー 、産業カウンセラーなどの心理カウンセラーはAIに代替される可能性が低いとされています。
心理カウンセラーは相談者の言葉だけでなく表情やしぐさから状況を判断し、相談者自身で問題解決ができるように導くという非常に高度なスキルが必要な職業です。
AIが発達したとしても、心理カウンセラーという職業はなくなる可能性は低いといえるでしょう。
心理カウンセラーの就職先
心理カウンセラーの需要は今後期待できるといっても、どのような場所で活躍できるのか疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
現在、心理カウンセラーの就職先は主にこのようなところがあります。
心理カウンセラーが活躍する分野 | 勤務先の例 |
医療 | 病院、クリニック、保健所、精神保健センターなど |
教育 | 学校、教育センターなど |
産業 | 一般企業のカウンセリングルーム、ハローワーク、健康管理センター、個人開設のカウンセリングルームなど |
福祉 | 児童相談所、高齢者福祉施設、リハビリテーションセンター、障害者施設、精神保健福祉センターなど |
司法・矯正 | 家庭裁判所、刑務所、少年鑑別所、少年院など |
大学・研究 | 専門学校、大学、民間企業の研究機関など |
(スタディサプリ進学HPを参考に作成)
病院や学校などで心理カウンセラーとして勤務する場合には、公認心理師や臨床心理士といった資格が必要な場合がほとんどです。
ここに示した勤務先以外にも、心理カウンセラーとして独立や開業してカウンセリングをしている方もいらっしゃいます。
しかし、心理カウンセラー資格を取得後に独立や開業をしても、継続して相談してもらえるだけのカウンセリングスキルや集客力などが必要となるため、いきなり十分な収入を得るのは困難です。
たとえば、
- ボランティア電話相談員としてカウンセラーとして実力を磨く
- 福祉施設やクリニックなどの一般職員として働きながら、相談業務に関わっていく
- 友人やSNSなどを通じて無償でカウンセリングを行い、カウンセリングスキルを高めていく
- 個人開業の相談室で手伝わせてもらう
のようにできる範囲で実力や実績を積み上げていくことで、少しずつステップアップできるでしょう。
実際に、心理カウンセラー資格を取得後にボランティアカウンセラーとして活動し、心理カウンセラーとして独立している方もいらっしゃいます。
心理カウンセラーになるには
では、心理カウンセラーになるためにはどのようなステップで心理カウンセラーになれるのでしょうか。
心理カウンセラーになるための王道のステップは、
- 心理カウンセラー資格を取得する
- 心理カウンセラーとして実績を積む
になります。
先述のように、クライアントや就職先に心理カウンセラーの専門知識があることを証明する手段として心理カウンセラー資格は必要不可欠です。
心理カウンセラーとしてどのような方の役に立ちたいのか、どこで働きたいのかを考えて取得する資格を選ぶとよいでしょう。
資格取得後は、実際にクライアントのカウンセリングを行いながらスキルや実績を積んでいきます。
資格取得の際の実技試験と実際の相談業務では大きな差があり、クライアントのカウンセリングを重ねていくことでスキルアップしていくことが重要です。
詳しくみていきましょう。
STEP1 心理カウンセラー資格を取得する
まず、心理学やカウンセリングについて学ぶために心理カウンセラー資格を取得しましょう。
心理カウンセラー資格の一例がこちらです。
取得方法 | 資格例 |
独学あるいは通信講座で勉強して資格を取得 | メンタルケアカウンセラー ケアストレスカウンセラー など |
指定団体の養成講座を受講して受験資格を得て、資格を取得 | メンタル心理カウンセラー プロフェッショナル心理カウンセラー など |
養成講座を受講または大学や大学院で特定科目を履修し、受験資格を得た後に資格を取得 | メンタルケア心理士 産業カウンセラー など |
大学や大学院で特定科目を履修し、受験資格を得た後に資格を取得 | 公認心理師 臨床心理士 認定心理士 精神健康福祉士 など |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
公認心理師や臨床心理士を目指す場合には、大学や大学院への進学が必要になります。
一方、「メンタルケアカウンセラー」や「メンタル心理カウンセラー」などは民間スクールや通信講座、独学で取得できる資格なので、家庭の事情などで大学や大学院への進学が難しい方は通信講座を利用して学習することも可能です。
将来の目標や資格取得の目的、必要な時間を踏まえてどの資格を取得するのかを考えてみましょう。
STEP2 心理カウンセラーとして実務経験を積む
心理カウンセラー資格の取得後は、企業や学校、病院などに就職したり、ボランティアカウンセラーとして活動したりして実務経験を積んでいきます。
電話やインターネット、SNSなどで心理カウンセリングを受け付けることで、独立や開業を考えている方もいらっしゃると思います。
この場合、自分で集客するためのマーケティング力や、リピートしてもらえるだけのカウンセリングスキルなどが必要となってくるので、収入を得るのは想像以上に困難です。
しかし、大学や大学院で心理学を学んでいなければ心理カウンセラーとして活躍できないのかといえば、そうではありません。
実際に、やりたいこと探し専門心理カウンセラーの中越 裕史さんは大学では心理学専攻ではなかったものの、社会人になってから心理学カウンセラーの勉強を始め、心理カウンセラーとして活躍しており、本の出版までされています。
勉強会やセミナーに参加しながら知識を深めつつ、民間のカウンセリング団体などでカウンセリングを実際に行える機会を作ることでカウンセリングスキルが磨き、心理カウンセラーとして少しずつステップアップしていきましょう。
【目的別】心理カウンセラー資格のおすすめ9選
目的 | おすすめの資格 | 学習内容 |
心理学やカウンセリングの基礎を学びたい方 | メンタル心理カウンセラー |
|
メンタルケアカウンセラー |
|
|
ケアストレスカウンセラー |
|
|
より詳しく心理学やカウンセリングを学びたい方 | メンタルケア心理士 |
|
上級心理カウンセラー |
|
|
プロフェッショナル心理カウンセラー |
|
|
企業内のメンタルヘルス対応に活かしたい方 | 産業カウンセラー |
|
学校や病院などで心理カウンセラーとして活躍したい方 | 公認心理師 |
|
臨床心理士 |
|
(試験実施団体HP等から独自に作成)
心理カウンセラーになるためには資格取得が必要と解説しました。
とはいえ、心理カウンセラー資格を選ぶのにも悩んでしまいますよね。
心理カウンセラー資格はたくさんあるため、どの資格にすればよいのか分からなくなってしまう方も多いでしょう。
心理カウンセラーに関する資格は範囲が広く、資格取得の目的によって取得すべき資格は異なります。
ここでは、目的別におすすめの心理カウンセラー資格を9つ紹介するので、ご自身の目的にやレベルに合った資格をチェックしてみてください。
それぞれ詳しくみていきましょう。
心理学やカウンセリングの基礎を学びたい方におすすめの心理カウンセラー資格
資格 | 学習内容 | 受講・受験資格 | 取得方法 | 標準学習時間 |
メンタル心理カウンセラー |
|
なし | 日本能力開発推進協会指定の認定教育機関が行う講座を受講し、カリキュラムを終了後、受験 | 2カ月 |
メンタルケアカウンセラー |
|
なし | メンタルケア学術学会指定の講座を受講し、添削課題を提出して一定レベルをクリアすれば資格取得可能 | 3カ月 |
ケアストレスカウンセラー |
|
18歳以上 | WEB試験(CBT形式)を受験
独学でも受験OK |
3カ月 |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
心理学やカウンセリングについて学んだことがなく、基礎から学んで自分のメンタルコントロールやプライベートに役立てたい方におすすめの心理カウンセラー資格はこちらです。
メンタル心理カウンセラーは、心理学やカウンセリングの基礎から学べ、2カ月程度で学習できるので初学者の方が試しに勉強するのには最適な資格です。
メンタルケアカウンセラーは、心理学やカウンセリングに加えてストレスやうつ病などの身近なトラブルへの対処法を学べるので、学習した内容を生活に活かせる資格となっています。
ケアストレスカウンセラーは、独学が可能な資格で18歳以上であれば受験可能なので、コストをかけずに自分で学習を進めたい方におすすめの資格です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
メンタル心理カウンセラー
通信講座 | 取得方法 |
キャリカレメンタル心理カウンセラー |
キャリカレのメンタル心理カウンセラー講座を受講 |
メンタル心理カウンセラーは、一般財団法人 日本能力開発推進協会 (JADP)が主催する民間資格です。
メンタル心理カウンセラーの講座では、心理学や精神医学の基礎知識やカウンセリングの理論から実践まで学べるので、心理カウンセリングに興味があるけど、難しい内容はまだ早い…と思っている方におすすめです。
基礎的な内容となっているので、心理学やカウンセリングについてこれから学びたい方にとって取り組みやすい内容になっています。
メンタル心理カウンセラーの資格は、日本能力開発推進協会指定の認定教育機関が行う講座を受講し、カリキュラムを終了後、試験に合格することで取得できます。
資格取得後に就職を希望する場合には就職支援、開業を機能する場合には開業支援サポートが受けられるので、資格を役立てたい方も安心です。
カリキュラム受講は誰でもできるので、心理カウンセリングについて学んで生活に役立てたい方はチャレンジしてみてください。
メンタルケアカウンセラー
通信講座 | 取得方法 |
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)メンタルケアカウンセラー |
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)のメンタルケアカウンセラー講座を受講 |
メンタルケアカウンセラーは、日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会が主催する民間資格です。
メンタルケアカウンセラー資格の講座では、心理学やカウンセリングの基礎知識、ストレスやうつ病などの身近なトラブルやメンタルヘルスについて学べます。
メンタルケアカウンセラーでは、ストレスや依存症に関する知識も学べるので、ご自身のストレスの対処やメンタルコントロールに役立つでしょう。
また、文部科学省後援の民間検定試験であるこころ検定4級・3級に対応した内容となっているので、こころ検定を受験したい方にもおすすめの資格となっています。
メンタルケアカウンセラーは、メンタルケア学術学会指定の講座を受講し、添削課題を提出して一定レベルをクリアすれば取得できます。筆記試験や実技試験がないので気軽に受講できますよ。
カリキュラム受講は誰でもできるので、ご自身のメンタルケアに役立てたい方はぜひチャレンジしてみましょう。
→ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)メンタルケアカウンセラーの詳細はこちら
ケアストレスカウンセラー
学習方法 | 取得方法 |
公式テキストで学習 あるいは ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)ケアストレスカウンセラー |
ケアストレスカウンセラー認定試験を受験・合格 |
ケアストレスカウンセラーは、財団法人 職業技能振興会が主催する民間資格です。
ケアストレスカウンセラーの学習をすることで、心理学や精神医学の基礎知識だけでなく、うつ病や統合失調症、パニック障害などのメンタル疾患の疑いがある方への対応方法やメンタル疾患の予防方法についての知識が身につきます。
ご自身のストレスケアだけでなく、家族などの身近な人のストレスケアにも役立つでしょう。
また、ケアストレスカウンセラーの資格を取得すると下記のようなそれぞれの分野に特化した資格に挑戦できます。
- 青少年ケアストレスカウンセラー:子供に関わる仕事をしている方におすすめ
- 企業中間管理職ケアストレスカウンセラー:企業で管理職をしている方におすすめ
- 高齢者ケアストレスカウンセラー:介護職の方におすすめ
ご自身の状況に合わせた内容を深く学んでいきたい方は、まずケアストレスカウンセラーに挑戦してみるとよいでしょう。
ケアストレスカウンセラーはケアストレスカウンセラー認定試験を受験すれば取得でき、18歳以上であれば誰でも受験できます。
ケアストレスカウンセラー公式テキストを利用すれば、独学でも取得可能な資格となっています。
「独学で公式テキストで学ぶのは不安…」という方は、通信講座もおすすめです。
通信講座ではテキストだけでなく、DVDでも学べるので久しぶりの勉強で一人でできるか不安な方でも取り組みやすくなっています。
また、添削課題もあるので知識が定着しているのかもチェックできるので、安心して学習を進められるでしょう。
→ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)ケアストレスカウンセラーの詳細はこちら
より詳しく心理学やカウンセリングについて学びたい方におすすめの心理カウンセラー資格
資格 | 学習内容 | 受講資格 | 取得方法 | 標準学習時間 |
メンタルケア心理士 |
|
なし | メンタルケア学術学会が指定する講座を修了し、こころ検定2級に合格することで、資格登録の申請可能 | 4か月 |
上級心理カウンセラー |
|
なし | 日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関が行う講座を修了し、受験 | 2カ月 |
プロフェッショナル心理カウンセラー |
|
なし | 全国心理業連合会の認定教育機関で定められた履修カリキュラムを修了し、推薦を受けて受験 | 一般:246時間 上級:1280時間 +受験勉強 |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
心理学やカウンセリングの基礎知識を学んだことがある方でもっと詳しく学んでみたい方におすすめの心理カウンセラー資格はこちらです。
メンタルケア心理士は、カウンセリングができるようになるための学習ができる資格になっています。心理学やカウンセリングの基礎知識は学習済みで、心理カウンセラーとして活動したい方におすすめです。
上級心理カウンセラーは、大学院で学ぶような心理療法を厳選したものを2カ月という短期間で学習できます。心理療法を中心に学びたい方におすすめの資格です。
プロフェッショナル心理カウンセラーは、学習時間は長いものの実践を中心としたカリキュラムとなっているので、心理カウンセラーとして自信をもって活動していきたい方におすすめの資格となっています。
それぞれ詳しくみていきましょう。
メンタルケア心理士
通信講座 | 取得方法 |
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)メンタルケア心理士 |
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)のメンタルケア心理士講座を受講 |
メンタルケア心理士は、日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会が主催する民間資格です。
メンタルケア心理士の学習では、心理学に加えて身体構造を学ぶために一般的医学も学んでいきます。心と体の関係性を理解しながら心理カウンセリングについて深い知識が身につきます。
資格を取得することで、心理学に基づいたカウンセリングができるようになり、精神医学や精神解剖生理学の基礎知識があることの証明にもなるでしょう。
メンタルケア心理士は、メンタルケア学術学会が指定する講座を修了し、こころ検定2級に合格することで、資格登録の申請ができるようになります。
講座の受講は誰でもできるので、心理カウンセリングのスキルを身につけたい方はチャレンジしてみてください。
→ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)メンタルケア心理士の詳細はこちら
上級心理カウンセラー
通信講座 | 取得方法 |
キャリカレ上級心理カウンセラー |
キャリカレの上級心理カウンセラー講座を受講 |
上級心理カウンセラーは一般財団法人 日本能力開発推進協会 (JADP)が主催する民間資格です。
上級心理カウンセラーは、メンタル心理カウンセラーの上位資格にあたる資格です。
メンタル心理カウンセラーでは、心理カウンセラーとしての最低限の知識を学びますが、上級心理カウンセラーは心理療法を使いこなしながらさまざまな悩みに対応できるカウンセリングのスペシャリストを目指します。
上級心理カウンセラーの講座では、「交流分析」「論理療法」「認知療法」「認知行動療法」など心理療法を学ぶので、あらゆる状況に対応できるようになるでしょう。
上級心理カウンセラーは、日本能力開発推進協会が指定する認定教育機関が行う講座を修了し、試験に合格することで資格が取得できます。
大学院で学ぶような内容を厳選したものを学習し、多くのカウンセラーが利用するような心理療法を身につけたい方はぜひチャレンジしてみてください。
プロフェッショナル心理カウンセラー
講座 | 取得方法 |
プロフェッショナル心理カウンセラー養成講座 |
認定教育機関で定められた履修カリキュラムを修了 |
プロフェッショナル心理カウンセラーは、一般社団法人 全国心理業連合会が主催する民間資格です。
プロフェッショナル心理カウンセラーでは、「心理学や心理療法などの専門知識」「カウンセリングの実践」「心理カウンセラーとしての姿勢や行動規範」などを学びます。
プロフェッショナル心理カウンセラーでは特に実践に力を入れてたカリキュラムとなっているため、資格を取得することで自信をもって現場で活動できるでしょう。
認定資格は全国心理業連合会の認定教育機関で定められた履修カリキュラムを修了し、推薦を受けなければ受験できません。
また、資格には一般と上級があり、一般では246時間、上級では1280時間ものカリキュラムを受講し、それぞれの試験に合格する必要があります。
学習を進めるだけでも長期間かかり実践も必要になることから、これまで紹介してきた心理カウンセラー資格に比べると、資格の難易度は高めです。
資格を主催する全心連の求人募集では、プロフェッショナル心理カウンセラー資格が必須なことも多いので、資格を取得することで心理カウンセラーとして仕事を得やすくなります。
全心連の求人には、公的機関の仕事も多いので心理カウンセラーとして仕事をしたい方にはおすすめです。
企業内のメンタルヘルス対応について学びたい方におすすめの心理カウンセラー資格
資格 | 学習内容 | 受講資格 | 取得方法 | 標準学習時間 |
産業カウンセラー |
|
なし | 日本産業カウンセラー協会が行う産業カウンセラー養成講座を修了し、受験 | 189時間+受験勉強 |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
心理カウンセラーとして働く予定はない方で、現在働いている企業内のメンタルヘルスの対応に役立てたい方には、産業カウンセラーがおすすめです。
企業内のメンタルヘルスに関して重点的に学べる内容となっているので、学習した内容をすぐに職場で活用できます。
詳しくみていきましょう。
産業カウンセラー
講座 | 取得方法 |
産業カウンセラー養成講座 |
日本産業カウンセラー協会が行う産業カウンセラー養成講座を修了 |
産業カウンセラーは、一般社団法人 日本産業カウンセラー協会(JAICO)が主催する民間資格です。
会社で働いていて、メンタルヘルス対策をすることになったが産業保健について知識がない方や部下のメンタルヘルス対応に不安がある方におすすめです。
産業カウンセラーの養成講座では、カウンセリングの基本である傾聴スキルや心理学、メンタルヘルス、キャリア・カウンセリングなどについて専門的な知識を学べます。
そのため、産業カウンセラー養成講座で学習した内容をすぐに仕事で活かせるような内容になっています。
産業カウンセラーは、日本産業カウンセラー協会が行う産業カウンセラー養成講座を修了し、試験に合格することで資格が取得できます。
産業カウンセラー養成講座は、189時間におよぶ理論学習と体験学習で構成されており、受験勉強も必要になるので、やや難易度の高い資格といえるでしょう。
学校や病院で心理カウンセラーとして活躍したい方におすすめの心理カウンセラー資格
資格 | 資格 | 取得方法 |
公認心理師 | 下記のいずれかを満たす方 ・4年制大学で「大学における必要な科目」の単位をすべて履修して卒業し、その後に大学院で「大学院における必要な科目」の単位をすべて履修し修了した方 ・4年制大学で「大学における必要な科目」の単位をすべて履修して卒業し、その後に法の規定する認定施設で心理関係の仕事に2年従事した方 |
大学受験の勉強 +大学・大学院での学習または実務経験2年 +受験勉強 |
臨床心理士 | 下記のいずれかを満たす方 ・指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している方 ・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した方 ・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する方 ・医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する方 |
大学院受験の勉強 +大学院での学習 +受験勉強 |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
学校や病院などで心理カウンセラーとして働きたい方は、公認心理師あるいは臨床心理士がおすすめです。
公認心理師と臨床心理士は、大学や大学院への進学が必要になるので非常に難易度の高い資格といえます。
しかし、取得に時間や労力がかかる資格だからこそ、学校や病院などの公的機関での活躍が期待できます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
公認心理師
公認心理師は、日本で唯一の心理職の国家資格です。
公認心理師は、保健医療、福祉、教育などの幅広い分野において、心理学に関する専門的な知識や技術を用いた支援ができます。
国家資格ということもあり、高い専門性を証明できる資格であるため、活躍できる分野は幅広く、学校や病院で働くこともできるでしょう。
このような高い知名度と信頼性のある資格であるからこそ、資格取得には時間も労力もかかります。
公認心理師になるには、まず大学で必要な科目の単位をすべて取得し、大学卒業後、大学院で必要な科目の単位をすべて取得して修了する、あるいは認定施設での2年間の実務経験を終えることで、公認心理師の試験の受験資格が得られます。
受験資格を得るまでに
- 大学入学に向けての勉強
- 大学での学習
- 大学院での学習あるいは2年間の実務経験
が必要となるため、公認心理師の受験資格を得るだけでも高いハードルがあるといえるでしょう。
また、公認心理師の合格率は厚生労働省HPによると下記のようになっています。
実施年 | 合格率 |
2018年 | 79.6% |
2019年 | 46.4% |
2020年 | 53.4% |
2021年 | 58.6% |
2022年 | 48.3% |
2023年 | 73.8% |
(引用元:厚生労働省HP)
公認心理師はまだ新しい国家資格なので合格率にばらつきがあります。
初年度は合格率79.6%と高かったですが、次年度からは合格率50%程度に落ち着いてきています。
第7回公認心理師試験スケジュール | 日程 |
「受験の手引き」請求受付開始 | ホームページ上で公表 |
申込期間 | 2023年12月11日(月)から2024年1月9日(金)(消印有効)まで |
受験票交付 | 2024年2月14日(水) ホームページ上の『受験関連書類作成システム』よりダウンロード |
試験日 | 2024年3月3日(日) |
合格発表 | 2024年3月29日(金)14時予定 |
(引用元:日本心理研修センターHP)
第7回公認心理師試験のスケジュールは、受験申込期間は12月上旬~1月上旬、試験日は3月上旬に実施され、3月下旬に合格発表があります。
出題範囲 | 公認心理師として必要な知識及び技能 |
出題内容 | 日本心理研修センターHPに出題内容と出題割合が記載 |
試験地 | 北海道、宮城、東京、愛知、大阪、岡山、福岡 |
試験時間 | 10:00~12:00(120分) 13:30~15:30(120分) |
合格基準 | 総得点の60%程度以上 |
受験手数料 | 28,700円 |
(引用元:日本心理研修センターHP)
公認心理師の試験実施場所は北海道、宮城、東京、愛知、大阪、岡山、福岡の7会場で行われています。
また、試験時間は午前2時間、午後2時間です。
合格基準は、総得点の60%程度以上を基準としており、問題の難易度に応じて合格基準は補正されます。
公認心理師の試験実施時期は毎年変わっているので、試験の受験をお考えの方は日本心理研修センターHPでスケジュールや出題範囲を確認しておきましょう。
臨床心理士
臨床心理士は、公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会が主催する民間資格です。
臨床心理士は民間資格ではありますが、1988年から認定が開始され、臨床心理に関わってきたという長い歴史から高い知名度と信頼性がある資格になります。
臨床心理士は公認心理師と同様に、相談者の悩みに対して心理学の専門的な知識やカウンセリングスキルを用いて支援を行います。
心理的支援に加えて、臨床心理士は研究職としての要素も仕事内容に明記されているため、研究職としての専門性も高めていく必要があります。
臨床心理士は知名度も信頼性も高いことから幅広い分野での活躍が期待でき、学校や病院などに勤務したい方にとってはおすすめの資格です。
しかし、信頼性が高い分、資格を取得するのは簡単ではありません。
臨床心理士の試験を受けるためには、日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院、あるいは臨床心理士養成に関する専門職大学院を卒業しなければなりません。
公認心理師と同様に受験資格を得るのにも高いハードルがあることから、高難度の資格といえるでしょう。
ちなみに、臨床心理士の合格率は日本臨床心理士資格認定協会のHPより下記のようになっています。
実施年 | 合格率 |
2017年 | 65.5% |
2018年 | 63.6% |
2019年 | 62.7% |
2020年 | 64.2% |
2021年 | 65.4% |
2022年 | 64.8% |
(引用元:日本臨床心理士資格認定協会HP)
臨床心理士の合格率は65%程度で、公認心理師と同程度となっています。
令和5年度臨床心理士資格審査スケジュール | 日程 |
資格審査申請書類請求期間 | 令和5年7月3日~令和5年8月14日 |
受験申込受付期間 | 令和5年7月4日~令和5年8月31日(当日消印有効) |
筆記試験(一次試験) | 令和5年10月14日(土) 東京ビッグサイト(東京都江東区有明) |
口述面接試験(二次試験) | 令和5年11月11日(土)、12日(日)、13日(月) 東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内) |
合格発表 | 令和5年12月下旬予定 |
(引用元:日本臨床心理士資格認定協会HP)
令和4年度臨床心理士資格審査のスケジュールがこちらです。
臨床心理士の試験は筆記試験と面接試験があり、どちらも東京で行われます。
出題範囲 | 臨床心理士として必要な知識及び技能 |
筆記試験(一次試験) |
|
口述面接試験(二次試験) | 2名の面接委員による口述面接試験
一次試験での「多肢選択方式試験」の成績が一定の水準に達している人に対してのみ実施 |
受験会場 | 東京 |
受験手数料 | 資格審査料:30,000円 (税込) 認定料: 50,000円(税込) |
(引用元:日本臨床心理士資格認定協会HP)
臨床心理士の資格審査では、筆記試験と面接試験があり、筆記試験のマークシートでの試験で一定の水準をクリアすると面接試験を受けられます。
臨床心理士の試験では、マークシートだけでなく論述や面接試験もあるので、公認心理師の試験に比べると実践的なスキルが求められる試験といえるでしょう。
心理カウンセラー資格の難易度のまとめ
資格 | 受験資格 | 標準学習時間 | 難易度 | |
民間資格 | メンタル心理カウンセラー | 日本能力開発推進協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した方 | 2カ月 | ★☆☆☆☆ |
メンタルケアカウンセラー | メンタルケア学術学会の学会教育指定校の教育課程を修了した方 | 3カ月 | ★☆☆☆☆ | |
ケアストレスカウンセラー | 18歳以上 | 3カ月 | ★☆☆☆☆ | |
メンタルケア心理士 | メンタルケア学術学会指定教育機関において、メンタルケア心理士教育課程を修了し、文部科学省後援こころ検定2級に合格した方 | 4か月 | ★★☆☆☆ | |
上級心理カウンセラー | 日本能力開発推進協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練において、その全カリキュラムを修了した方 | 2カ月 | ★★☆☆☆ | |
プロフェッショナル心理カウンセラー | 全国心理業連合会の認定教育機関で定められた履修カリキュラムを修了し、推薦を受けた方 | 一般:246時間 上級:1280時間 +受験勉強 |
★★★★☆ | |
産業カウンセラー | 日本産業カウンセラー協会行う産業カウンセラー養成講座を修了した方 | 189時間+受験勉強 | ★★★☆☆ | |
臨床心理士 | 下記のいずれかを満たす方 ・指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している方 ・臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した方 ・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する方 ・医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する方 |
大学院受験の勉強+大学院での学習+受験勉強 | ★★★★★ | |
国家資格 | 公認心理師 | 下記のいずれかを満たす方 ・4年制大学で「大学における必要な科目」の単位をすべて履修して卒業し、その後に大学院で「大学院における必要な科目」の単位をすべて履修し修了した方 ・4年制大学で「大学における必要な科目」の単位をすべて履修して卒業し、その後に法の規定する認定施設で心理関係の仕事に2年従事した方 |
大学受験の勉強+大学・大学院での学習または実務経験2年+受験勉強 | ★★★★★ |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
それぞれの心理カウンセラー資格の受験資格と学習時間、難易度をまとめたものがこちらになります。
難易度は標準学習時間と受験資格を踏まえて、取得までにかかる期間が短いものを難易度が低く(★1つ)、取得までに長期間かかるものを難易度が高く(★5つ)表示しています。
「メンタル心理カウンセラー」「メンタルケアカウンセラー」「ケアストレスカウンセラー」「メンタルケア心理士」「上級心理カウンセラー」は、講座の受講条件や受験条件はなく、これまでの経歴に関係なく誰でも受験可能であり、数カ月の学習期間で取得可能な資格となっています。
心理学やカウンセリングを学んだことのない方でも学べる内容となっているので、心理カウンセラーに興味がある方は第一歩として学んでみるとよいでしょう。
また、心理カウンセリングの知識を生活に活かして、自分自身や身近な人が心地よく過ごせるようにしたいという方にもおすすめの資格です。
「プロフェッショナル心理カウンセラー」と「産業カウンセラー」は、誰でも講座を受講できますが、カリキュラムに従って学習を進めるだけでも時間がかかり、受験勉強にも取り組む必要があるため、難易度が中程度となっています。
公認心理師と臨床心理士は、受験資格のハードルが高く、今から心理カウンセリングについて学ぶ方にとっては難易度の非常に高い資格です。
難易度が高い分、高い専門知識やスキルの証明となるため、活躍できる分野は幅広く、学校や病院などでも働くこともできるでしょう。
どの資格を取得するかを検討する際には、資格取得の目的や資格取得にかけられる時間、金銭面などを総合的に考えてみてください。
心理カウンセラーの資格は独学で取得できる?
心理カウンセラー資格の学習方法をまとめたものがこちらになります。
民間資格 | 資格 | 通学 | 通信講座 | 独学 |
メンタル心理カウンセラー | × | 〇 | × | |
メンタルケアカウンセラー | × | 〇 | × | |
ケアストレスカウンセラー | × | 〇 | 〇 | |
メンタルケア心理士 | × | 〇 | × | |
上級心理カウンセラー | × | 〇 | × | |
プロフェッショナル心理カウンセラー | 〇 | × | × | |
産業カウンセラー | 〇 | × | × | |
臨床心理士 | 〇 | × | × | |
国家資格 | 公認心理師 | 〇 | × | × |
(試験実施団体HP等から独自に作成)
通信講座あるいは独学で学習可能な心理カウンセラー資格は、「メンタル心理カウンセラー」「メンタルケアカウンセラー」「ケアストレスカウンセラー」「メンタルケア心理士」「上級心理カウンセラー」です。
その中でも「ケアストレスカウンセラー」は公式テキストでの学習も可能であるため、完全に独学で学習できます。
このように心理カウンセラー資格の中には通学が必要なものもありますが、通信講座で取得可能な資格もたくさんあります。
どの資格を取得するかを検討する際には、資格取得の目的を明確にすることが重要です。
資格によって学べる内容や資格を活用できる分野が異なるので、自分の目標に合った資格はどれなのかを考えて選ぶようにしましょう。
心理カウンセラー資格の勉強方法に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
おすすめの通信講座まとめ
心理カウンセラー資格の中には、完全独学で取得可能なものもありますが、通学や通信講座での学習が必要なものがほとんどです。
今まで心理カウンセリングについて学んだことのない方にとって、通学が必要な資格はハードルが高く、通学後にイメージと違った…と思ってしまっては大変です。
まずは心理カウンセリングとはどのようなものか学ぶために、通信講座で効率的に学習するのがおすすめです。
ここでは、これまで紹介してきた資格が取得できる通信講座
- 通信講座 ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)
- キャリカレ
について紹介します。
ほかの通信講座も気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
通信講座ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)
通信講座ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)では、目的やレベル別で以下の8つの心理カウンセラー資格の取得に向けて学習できます。
- メンタルケアカウンセラー
- メンタルケア心理士
- メンタルケア心理専門士
- ケアストレスカウンセラー
- 青少年ケアストレスカウンセラー
- 高齢者ケアストレスカウンセラー
- 企業中間管理職ケアストレスカウンセラー
- マスターケアストレスカウンセラー
他にも、資格が取得できる講座だけでなく生活に役立つ心理学に関する21もの講座がラインナップされているので、自分に合った講座が見つかるでしょう。
心理学について学びたい方は一度公式サイトで確認してみてください。
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)の講座は、
- 教材に講座DVDが付いている
- チェックテストが付いてくる
- 分からないところは何度でも質問できる
ので、テキストだけでは分かりにくい部分も理解しやすい工夫がされており、理解度も確認できます。
「心理学に興味があるけど、難しかったらどうしよう…」と悩んでいる方でも、迷わず学習を進めていける環境が整っています。
公式サイトから無料で資料請求ができ、さらに不安な方は個別に無料でカウンセリングが受けられるので、受講しようか迷っている方はぜひ公式サイトをご覧ください。
→ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)公式サイトはこちら
キャリカレ
キャリカレでは、おすすめの資格で紹介した以下の2つの資格取得に向けた学習ができます。
- メンタル心理カウンセラー
- 上級心理カウンセラー
他にも、家族に向けたカウンセリングが学べる講座や職場で役立つ心理学が学べる講座など、さまざまな心理カウンセラーに関する講座があります。
心理カウンセラーの学びの第一歩として、ご自身の興味がある資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
キャリカレ講座は、
- 心理学を初めて学ぶ方でもわかりやすいテキスト
- スマホで質問OK
- 現役カウンセラーによる個別指導
といったように初学者でもスムーズに勉強を進めていけるようになっているので、「テキストだけで理解できるか不安…」と思っている方も安心です。
キャリカレでは、公式サイトから無料で資料請求ができます。資料請求しても勧誘は一切ないので、気軽な気持ちで資料請求してみてくださいね。
心理カウンセラー資格に関するよくある質問
心理カウンセラー資格に関するよくある質問をまとめました。
心理カウンセラー資格に関するよくある質問 |
・心理カウンセラーの国家資格はあるの? ・心理カウンセラーの給料はどれくらい? ・心理カウンセラーに向いている人は? ・心理カウンセラーは需要があるの? ・ユーキャンで心理カウンセラーの資格は取得できる? ・メンタル心理カウンセラーの資格取得の本はある? |
それぞれに答えていきましょう。
心理カウンセラーの国家資格はある?
心理カウンセラーに関する国家資格は、公認心理師だけです。
そのほかの心理カウンセラー資格はすべて民間資格です。
民間資格の中で公認心理師と同様に、高い知名度と信頼性が担保されている資格は臨床心理士になります。
心理カウンセラーとして学校や病院などで働きたいと思っている方は、公認心理師や臨床心理士の資格をおすすめします。
心理カウンセラーの給料はどれくらい?
求人ボックスの調査によると、2023年12月の求人ボックス上に掲載されている求人情報から算出された給料は、下記のようになっています。
- 正社員:平均年収369万円
- アルバイト・パート:平均時給1,076円
- 派遣社員:平均時給1,456円
正社員の給料の幅は294~883万円と幅が広く、勤務先やスキル、経験によって給料に差が出てきます。
また、キャリカレによると職場ごとの給料はこのようになっています。
勤務先 | 給料 |
病院・クリニック | 年収410万円くらい |
企業 | 年収300万~400万円 |
学校 | 年収220万~560万円 |
開業 | ~年収1,000万円 |
(引用元:キャリカレHP)
開業することで年収1,000万円も夢ではありませんが、そこに到達するには高いカウンセリング力に加えて、マーケティング力や経営力など心理学以外のスキルも必要となってくるので、ご注意ください。
心理カウンセラーに向いている人は?
心理カウンセラーに向いている人は以下に示すような人です。
- 関心をもって人の話を聞ける人
- 人の話にじっくりと耳を傾けられる人
- 秘密が守れる人
- 論理的思考が得意な人
カウンセリングでは、相談者に関心を持っていることを言葉や表情、しぐさで示すことで相談者も安心して心を開いてくれます。
そのため、心から相手に関心を持ち、相手の話を最後まで聞くことが重要です。
また、秘密が守れることも心理カウンセラーとして重要な要素になります。
カウンセリングでは日常では話せない深い悩みを聞くことがほとんどなので、秘密を守らなければなりません。
もし、心理カウンセラーが相談者の悩みを誰かに話してしまうようなことがあれば、信頼されなくなってしまうでしょう。
心理カウンセラーは相談者の話をただ聞くのではなく、相談者の感情を整理することも重要です。
相談者のほとんどは自分の感情に流されてしまい深く悩んでいることが多いので、相談者の悩みを論理的に整理してあげられる人は心理カウンセラーに向いているといえるでしょう。
心理カウンセラーは需要があるの?
心理カウンセラーの求人は、他の職種に比べると多くありません。
原因の一つとして、日本ではカウンセリングが日常生活に浸透していないことが挙げられます。
しかし、
- 精神疾患を有する患者数が増加していること
- 学校や企業などで心理カウンセリングができる日や場所の設置が進んでいること
- 電話やインターネット、SNSでのカウンセリングが可能になっていること
- 相談者の言葉だけでなく表情やしぐさからも状況を把握し、心の支援をするという高度なスキルが必要なのでAIに代替されにくい職業であること
を考えると、将来的には需要が高まるでしょう。
ユーキャンで心理カウンセラーの資格は取得できる?
ユーキャンでは、以下のような心理カウンセラーに関する講座があります。
講座名 | 内容 | 標準学習期間 | 資格 | 料金 |
心理カウンセリング講座 | 心理カウンセリングの基礎知識と基礎スキルが身につく
|
4ヵ月(指導サポート期間8ヵ月) | 講座終了で「心理カウンセラー ベーシック」の資格が取得 | 一括:35,000円(税込) 分割:2,980円×12回(税込) |
メンタルトレーニング講座 | ストレス解消方法やコミュニケーションスキルなどを学び、ストレスの対処方法が学べる
|
6ヵ月(受講開始から12ヵ月まで指導可能) | – | 一括:39,000円(税込) 分割:2,850円×14回(税込) |
アンガーマネジメントベーシック講座 | 怒りのコントロール方法を学び、アンガーマネジメントが習得できる
|
3ヵ月(受講開始から6ヵ月まで指導可能) | 講座受講後、試験に合格することで「アンガーマネジメント ベーシック資格」が取得可能 | 一括:29,000円(税込) 分割:2,980円×10回(税込) |
心理学入門[生活心理学]講座 | 人間関係やストレスとの付き合い方など生活で役立つ心理学が学べる
|
6ヵ月(受講開始から12ヵ月まで指導可能) | – | 一括:35,000円(税込) 分割:2,980円×12回(税込) |
コミュニケーションスキルアップ講座 | 自分の思いを伝える方法や相手の思いの受け止め方などを学んでコミュニケーション力を身に着けられる
|
5ヵ月(受講開始から12ヵ月まで指導可能) | – | 一括:35,000円(税込) 分割:2,980円×12回(税込) |
カラーセラピスト講座 | カラーセラピストの基礎知識やスキルが学べる
|
4ヵ月(受講開始から8ヵ月まで指導可能) | – | 一括:38,000円(税込) 分割:3,880円×10回(税込) |
(引用元:ユーキャンHP)
ユーキャンで心理カウンセラーの資格が取得できる講座は、「心理カウンセリング講座」と「アンガーマネジメントベーシック講座」です。
心理カウンセリング講座は、心理カウンセリングの基礎知識が学べる講座になっていて、カリキュラムを修了することで「心理カウンセラー ベーシック」の資格が取得できます。
アンガーマネジメントベーシック講座は、通信教育で唯一の日本アンガーマネジメント協会認定講座であり、怒りのコントロール方法を学び、アンガーマネジメントが習得できる講座です。
カリキュラム修了後、試験に合格することで「アンガーマネジメント ベーシック資格」が取得できます。
ユーキャンの講座は誰でも受講可能で添削問題もあるため、初心者でも学びやすい講座となっているのでおすすめです。
気になった講座があればユーキャンの公式サイトから詳細をご覧ください。無料で資料請求もできますよ。
メンタル心理カウンセラーの資格取得の本はある?
メンタル心理カウンセラーに関する市販されている本はありません。
メンタル心理カウンセラーの資格取得には、一般財団法人 日本能力開発推進協会指定の認定教育機関が行う講座を受講し、カリキュラムを終了後、試験に合格する必要があります。
メンタル心理カウンセラーの資格取得をお考えの方は、キャリカレの公式サイトで詳細をご確認ください。
まとめ:心理カウンセラー資格は意味ないのか?
心理カウンセラー資格は意味ないといわれることもありますが、心理カウンセラーとして働く場合はもちろんのこと、生活の中でも役立つ知識を体系的に学ぶ際にも資格取得は有効な手段といえます。
心理カウンセラーの資格として有名なものは、公認心理師と臨床心理士です。
しかし、これらの資格取得には大学や大学院への進学あるいは指定施設での実務経験などが必要となり、非常に難易度の高い資格といえます。
仕事や家庭がある方が大学や大学院に通うことは難しいことが多いでしょう。
そのような方はまず通信講座で心理カウンセリングについて学ぶのがおすすめです。
通信講座であれば、分かりやすいテキストで心理カウンセリングの基礎知識やスキルが学べるものも多いので、初めて心理学を学ぶ方でも取り組みやすいでしょう。
ぜひ記事の内容を参考にして、ご自身の目標や目的に合った資格にチャレンジしてみてくださいね。
通信講座を選ぶときはこちらの記事も参考にしてみてください。
心理カウンセラー関係の資格試験に関する関連記事
心理カウンセラー関係の資格試験については、以下の記事でも解説しています。
【2024年最新】心理カウンセラーの通信講座おすすめランキング・主要7社を徹底比較
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