この記事を読まれている方は、証券アナリストの資格について情報を知りたいと思われているのではないでしょうか。
今回は、証券アナリストの取得のために必要な勉強時間や、難易度を他の金融系資格と比較しながら、徹底的に解説していきます。
この記事を読めば、証券アナリストの難易度について知ることができ、他の資格との比較についても理解を深められるようになります。
はじめに、資格の概要として、証券アナリストになったらどのようなことができるようになるのか、また、受験に必要な条件についてお伝えしていきます。
証券アナリストはどんな資格?受験に必要な条件は?
証券アナリストの取得は、「金融・投資のプロフェッショナル」の証です。
証券アナリストは、英語の略称ではCMA資格と呼ばれており、CMAはCertified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japanの略称で、「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」を意味しています。
日本証券アナリスト協会の定めた教育講座を受講した上で、試験に合格し、一定の要件を満たすことで認定される資格です。
受験に必要な条件として、公益社団法人日本証券アナリスト協会が実施する通信教育講座を受講することが求められます。
公益社団法人日本証券アナリスト協会が実施する通信教育講座は、第1次レベル講座と第2次レベル講座があり、資格を取得するためにはどちらも受講する必要があります。
証券アナリストになったら何ができる?
CMAが⾏っている投資価値の評価は、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測が柱となります。そこで、特に重要な知識は⼤きく分けて、以下の3つです。
・投資データの分析と評価
・投資方針の決定
・ポートフォリオの構築と管理
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
上記引用のように、証券アナリスト資格を取得することで、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのスキルを獲得できます。
一例に過ぎませんが、金融機関における運用商品の企画や営業など金融のプロフェッショナルとして、また、事業会社においては財務部門での資金調達の最適化や経営戦略部門での事業価値算定などに獲得したスキルを活かせるでしょう。
■資格保有者の所属する会社の業界の割合
日本協会証券アナリスト協会公式HPによると、資格保有者のうち、証券会社所属は20%、投資運用所属は18%、事業会社等所属は16%、銀行所属は14%となっており、金融機関や事業会社において、また、投資運用のプロフェッショナルとして資格保有者は働いていることが分かります。
つまり、資格保有者は金融のプロフェッショナルとして働いている方が多い資格です。
証券アナリスト受験のための通信講座とその費用は?
証券アナリストを受験するためには、公益社団法人日本証券アナリスト協会が実施する通信教育講座に申し込まなくては受験資格が得られません。
■資格取得までの流れ
証券アナリストの合格までの流れとしては、①第1次レベル講座受講→②第1次試験受験・合格→③第2次レベル講座受講→④第2次試験受験・合格のステップを踏んでいきます。
また、第2次試験合格者かつ実務経験が3年に達した方は証券アナリスト協会の検定会員として入会すれば、CMA資格の取得が可能となります。
第1次レベル講座の受講には60,000円、第2次レベル講座の受講には57,000円の費用がかかります。(2023年度の受講料)
証券アナリストは意味ない資格なの?
証券アナリストは国家資格ではないため、意味がある資格なのだろうか?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
証券アナリストの取得のために勉強することで、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのスキルを得ることができます。
日本証券アナリスト協会公式HPにも下記の記載があります。
CMAが⾏っている投資価値の評価は、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測が柱となります。そこで、特に重要な知識は⼤きく分けて、以下の3つです。
・投資データの分析と評価
・投資方針の決定
・ポートフォリオの構築と管理
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
上記引用のように、証券アナリスト資格を取得することで、
・投資データの分析と評価
・投資方針の決定
・ポートフォリオの構築と管理
上記3つのナレッジを得られます。
つまり、コーポレートファイナンスの知識を身につけ、金融のプロフェッショナルとして働く素養が身につきます。
そして、金融機関における運用商品の企画や営業など金融のプロフェッショナルとして働く際に、また、事業会社においては財務部門での資金調達の最適化や経営戦略部門での事業価値算定を行う際に、役立てることができます。
もちろん、証券アナリストの取得は履歴書に記載することができますので、履歴書に証券アナリストを取得を記載すると良いでしょう。
書類選考の際に、親和性の高い職種や企業に応募すると、人事担当者から貴方は応募ポジションに親和性のあるナレッジを持った人材とみなされ、選考過程で有利になることもあるでしょう。
就職活動においては、証券アナリストを取得するまでの過程で学んだこと、面接先の企業で活かせるナレッジ・スキルについて話せるようにしておくと、面接の際の質疑応答で応募ポジションにふさわしい人物であることが表現でき、効果的なアピールができます。
証券アナリストの難易度、合格率や合格ボーダーは?
さて、証券アナリストの試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。
資格を受験する前に、まずはその試験の難易度はどのくらいなのか把握してから試験勉強するのと、把握してから試験勉強するのとでは、勉強の取り組み方に差がでるでしょう。
ここでは、合格率や合格ボーダーについて解説していきます。
第一次試験・第二次試験の合格率はそれぞれ50%程度、合格ボーダーは公表されていない試験です。
それでは、第一次試験・第二次試験の合格率について、まずは見ていきましょう。
合格率は50%程度
第1次試験合格率は下図の通りです。
春 | 秋 | |
2023年 | 46.4% | 50.5% |
2022年 | 48.6% | 47.0% |
2021年 | 51.8% | 53.8% |
2020年 | 中止 | 55.0% |
2019年 | 47.3% | 52.6% |
2018年 | 51.3% | 51.2% |
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
2018年~2022年の間では、証券アナリスト第1次試験の合格率は、47.0%~55.0%の間を推移しています。
第1次試験については、日本証券アナリスト協会の第1次レベル講座を受講した層しか受験できません。
つまり、受験者の層は試験の意欲が高い人が多いといえ、その分合格率の高さより難易度は高いと思ってよいでしょう。
第2次試験の受験者数・合格者数・合格率は下記の通りです。
受験年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年 | 2,548名 | 1,189名 | 46.7% |
2022年 | 3,405名 | 1,865名 | 54.8% |
2021年 | 2,727名 | 1,422名 | 52.1% |
2020年 | 1,946名 | 1,040名 | 53.4% |
2019年 | 2,596名 | 1,169名 | 45.0% |
2018年 | 2,520名 | 1,241名 | 49.2% |
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
2018年~2022年の間では、証券アナリスト第2次試験の合格率は、45.0%~54.8%の間を推移しています。
ただ、第2次試験についても、日本証券アナリスト協会の第1次レベル講座・第2次レベル講座を受講した層しか受験できません。
つまり、受験者の層は試験の意欲が高い人が多いといえ、その分合格率の高さより難易度は高いと思ってよいでしょう。
第1次試験および第2次試験共に、約50%程度の合格率です。
合格ボーダーは公表されていない
実は、証券アナリスト試験は合格ラインは公表されていません。
しかしながら、1次試験は6割程度の得点率が必要、2次試験は5割程度の得点率が必要とされています。
1次、2次それぞれの合格目安となる得点率は、以下のとおりです。
- 1次試験:6割程度の得点率が必要
- 2次試験:5割程度の得点率が必要
(引用元:TAC公式HP)
証券アナリスト試験は、「金融・投資のプロフェッショナル」の証になる試験です。
日本証券アナリスト協会が行っている通信講座の受講が必須の試験のため、記念受験する方が非常に少ない中で、合格率が5割程度です。
また、試験内容が専門的であり、1次試験で6割程度の得点率、2次試験で5割程度の得点率を取ることが必要なことを考えると、しっかりとした試験対策が必要であることが分かります。
証券アナリスト試験の概要と取得費用
証券アナリスト試験には、第1次試験と第2次試験があります。
それぞれの試験の概要をお伝えしていきます。
また、資格取得までのかかる費用の概算もお伝えします。
証券アナリストの概要を知って、より資格の全体像を掴んでいきましょう。
第1次試験と第2次試験の概要
ここまででお伝えしたように、証券アナリストの試験には第1次試験と第2次試験があります。
まずは、証券アナリストの第1次試験の概要をみていきましょう。
証券アナリスト(CMA)第1次試験
試験は同じ日に科目別に実施され、科目別に受験申込みができます。すべての科目を受験することも一部の科目のみを受験することも可能です。
科目 | 出題分野 | 試験時間 (配点) |
受験料(消費税込) |
---|---|---|---|
Ⅰ | ①証券分析とポートフォリオ・マネジメント | 9:30~12:20 (170点) |
6,400円 |
Ⅱ | ②財務分析、③コーポレート・ファイナンス | 13:40~15:20 (100点) |
3,300円 |
Ⅲ | ④市場と経済の分析、⑤数量分析と確率・統計、⑥職業倫理・行為基準 | 16:15~17:45 (90点) |
3,300円 |
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
証券アナリスト(CMA)第1次試験は、Ⅰ証券分析とポートフォリオ・マネジメント、Ⅱ財務分析、コーポレート・ファイナンス、Ⅲ市場と経済の分析、数量分析と確立・統計、職業倫理・行為基準の3科目の実施です。
試験日程としては、春試験と秋試験の年2回の実施があり、2023年の日本開催では、春試験が2023年4月23日(日)、秋試験が2023年9月24日(日)です。
次に証券アナリストの第2次試験の概要をみていきましょう。
証券アナリスト(CMA)第2次試験
出題分野 | 試験時間 (配点) |
|
午前 | ・証券分析とポートフォリオ・マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 ・職業倫理・行為基準(注) |
9:30~12:30 (180点) |
午後 | ・証券分析とポートフォリオ・マネジメント ・財務分析 ・コーポレート・ファイナンス ・市場と経済の分析 ・数量分析と確率・統計 |
13:45~16:45 (180点) |
360点 |
(引用元:日本証券アナリスト協会公式HP)
第2次試験は計算問題や記述式の応用問題が出題され、午前3時間・午後3時間の合計6時間の長丁場の試験です。
試験日程としては、2023年の日本開催では、2023年6月4日(日)です。
第2次試験は、年1回開催のため、試験に残念ながら落ちてしまった場合、次の試験は1年後です。
そのため、しっかりとした対策を行い、十分に勉強・対策を行うことが必要です。
証券アナリスト取得にかかる費用は?
証券アナリスト取得までにかかる費用はいくらかかるのか知りたい方もいらっしゃると思います。
ここでは、証券アナリスト取得にかかる費用を解説します。
証券アナリスト取得に①独学で臨まれる方、②予備校を使用される方がいらっしゃると思います。
パターン別で解説していきます。
①独学の場合
通信教育講座 | 試験申込費用 | テキスト費用 | 模試代 | 合計 |
11.7万円 | 2.8万円 | 約3万円 | 約3.5万円 | 21万円 |
独学の場合:日本証券アナリスト協会が実施の通信教育講座+試験申込費用+テキスト費用+模試代
=117,000円(協会の通信講座 1次・2次合計)+28,000円(試験申し込み費用 1次・2次合計)+約30,000円(テキスト代・過去問集代)+約35,000円(模試代)
=210,000円(独学の場合の証券アナリスト取得費用概算)
②予備校使用の場合
通信教育講座 | 試験申込費用 | テキスト費用 | 模試代 | 予備校代 | 合計 |
11.7万円 | 2.8万円 | 約3万円 | 約3.5万円 | 約22万円 | 40万円 |
予備校使用の場合:日本証券アナリスト協会が実施の通信教育講座+試験申込費用+テキスト費用+模試代+予備校代
=117,000円(協会の通信講座 1次・2次合計)+28,000円(試験申し込み費用 1次・2次合計)+約35,000円(模試代)+約220,000円(予備校代)
=400,000円(予備校使用の場合の証券アナリスト取得費用概算)
つまり、ストレートで合格するとすると、独学の場合は21万程度、予備校使用の場合は40万程度の費用がかかると考えられます。
証券アナリストの合格に必要な勉強時間は?
証券アナリストの合格までに必要な勉強時間は何時間なのでしょうか。
合格までにかかる勉強時間を証券アナリスト協会のアンケートより紐解いていきます。
結論を先にお伝えすると、証券アナリストに合格するためには1次試験・2次試験合わせて200時間程度の勉強が必要です。
さっそく、続きを読んで、必要な勉強時間について詳しく見ていきましょう。
証券アナリストに合格するためには1次試験・2次試験合わせて200時間程度の勉強が必要
証券アナリスト協会のアンケートによると第1次試験合格した方は合格までに200時間程度の勉強を行っていることが多いです。
■2022年CMA第1次春試験(全科目合格者アンケート結果)
全科目の合格達成までにどのくらい学習しましたか。(回答必須項目)
日本証券アナリスト協会のアンケートによると、第一次試験の合格までに回答者のおおよそ半数(約52%)の方が、第1次試験全科目合格までの学習時間を、200時間以内と回答しています。
第2次試験の勉強も必要なため、第1次試験と第2次試験と合わせると200時間程度の勉強時間が必要となってきます。
200時間ということは、平日1時間・土日に5時間勉強する計画では、約14週かかるので、トータルで3.5か月ほどの勉強時間が必要であることが分かります。
試験合格のための勉強の他に、日本証券アナリスト協会の通信講座を受講が試験の受験資格になっているので、通信講座の申し込み・受講も忘れずに行っておきましょう。
証券アナリストと他の金融系資格との比較
証券アナリストと他の金融系資格を比べるとどのような難易度の差があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、証券アナリストとFP1級、そして証券外務員一種との難易度の比較を行っていきます。
証券アナリストとFP1級では、FP1級を取得するまでの勉強時間が証券アナリストに比べて長くなっており、そのためFP1級の方が難易度としては難しいといえるでしょう。
また、証券アナリストと証券外務員一種では、証券アナリストの取得までの勉強時間が証券外務員一種に比べて長くなっており、そのため証券アナリストの方が難易度としては難しいといえるでしょう。
他の金融系資格との比較をすることで、より一層証券アナリストの全体像が掴めるようになるでしょう。
証券アナリストとFP1級はどちらが難しい?
証券アナリストとFP1級はどちらが難しいのでしょうか。
パーソナルファイナンスを学ぶためにはFP1級、コーポレートファイナンスを学ぶには証券アナリストとそれぞれの資格の取得目的には違いがありますが、取得までの勉強時間で比較してみましょう。
FP1級に合格するために必要な勉強時間の目安は、450~600時間程度とされています。
(引用元:アガルート公式HP)
証券アナリスト合格に必要な勉強時間は、約200時間とされています。
(引用元:TAC公式HP)
つまり、取得までの勉強時間で比較すると、FP1級の取得の方が、証券アナリストの取得より難しいといえると思われます。
上記のようではありますが、どちらの資格を取得するかは、個人のファイナンス(FP)か企業のファイナンス(証券アナリスト)のいずれを学びたいのか目的を考えた上で、学習を始めるとよいかと思います。
つまり、個人のファイナンスを極めていきたい場合はFP検定を目指す、企業のファイナンスを極めていきたい場合は証券アナリストを目指すというように選択すればよいでしょう。
証券アナリストと証券外務員一種はどちらが難しい?
証券アナリストと証券外務員一種はどちらが難しいのでしょうか。
一般的に、証券外務員二種は50~80時間程、証券外務員一種は80~100時間程と言われています。
(引用元:スタディング公式HP)
証券アナリスト合格に必要な勉強時間は、約200時間とされています。
(引用元:TAC公式HP)
つまり、取得までの勉強時間で比較すると、証券アナリストの取得の方が、証券外務員二種・一種の取得より難しいといえると思われます。
しかし、銀行や証券会社などの金融業界で働く予定がある方は、証券外務員資格が必須となる場合が多いです。
今、自分にとってどの資格が必要となっているか見極めて、受験の計画を立てていきましょう。
証券アナリストの取得には資格試験予備校の通信講座の受講がおすすめ
証券アナリストは、合格までの勉強時間は200時間程度です。
200時間程度の勉強を明確な指針なく行っていると、合格までの道のりが最短距離でなくなることが予想されます。
また、数学的な知識も必要となってくる試験であるため、数学的な素養があまりない方や、数学に苦手意識のある方は証券アナリストの受験には資格試験予備校の通信講座の受講がおすすめです。
資格試験予備校では、証券アナリストに必要な数学の知識も丁寧に学ぶことができます。
予備校の通信講座を利用すると効率的に証券アナリストの取得が可能になる
忙しい社会人や大学生は少しでも効率的に証券アナリストを取得したいと考えているかもしれません。
また、文系の方で統計の知識が必要とされる証券アナリストの試験の学習に少し戸惑いがある方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時には、資格試験予備校の通信講座を利用するとプロから効率的に学ぶことができるため、時間を節約し、合格に一歩近づくことができます。
資格試験は「合格」という最終目的地に向かって、進んでいくゲームです。
相性の良い資格試験予備校を利用すると「合格」という目的地へ、より短距離の歩みを歩めます。
資格取得までの時間が短縮され、より効率的に効果的に学習するために予備校の通信講座の検討を行うと良いでしょう。
おすすめの資格予備校は?
本サイトおすすめの証券アナリスト講座を開設している資格試験予備校はTACとLECです。
TACの証券アナリスト講座をおすすめする理由は、幅広い学習のための濃淡をつけた指導と「わかりやすさ」を重視した講義を受けることができます。
その講義により、効率的に合格を目指すことができ、さらに学習進度やペースに合わせた希望に応じたコースを選べる点がおすすめのポイントです。
LECの証券アナリスト講座をおすすめする理由は、新規追加分野と従来分野で専門分野の第一人者と、ベテラン講師がそれぞれの強みを生かした講義を展開しています。
それにより、プロ講師の講義によりスムーズに深い学びを行うことができる点がおすすめの理由です。
また、新カリキュラム対策はもちろん、2次試験も見据えた講座設計で学習を最適化&効率化されており、その点でもLECの証券アナリスト講座はおすすめです。
TACの証券アナリスト講座
TACの証券アナリスト講座おすすめのポイント |
・幅広い学習のための濃淡をつけた指導
・「わかりやすさ」を重視した講義 ・学習進度やペースに合わせた希望に応じたコースを選べる |
(TAC公式HPより引用し筆者編集)
200時間程度の勉強が必要な証券アナリスト試験では、幅広い学習が必要とされ、幅広い学習のためには濃淡をつけた学習ではなければ、膨大な学習がさらに必要となってきます。
TACがおすすめの理由は、幅広い学習が必要とされる証券アナリストの受験範囲の中でTACの講師陣は濃淡をつけた指導を行っており、長年の指導経験を踏まえて「わかりやすさ」を重視した講義が提供されているからです。
講義には、じっくりと確実に実力アップを狙う入門総合本科生コースから、約5か月で、合格を目指すスーパー速修本科生コースまであり、それぞれの希望に応じたコースを選べます。
LECの証券アナリスト講座
LECの証券アナリスト講座おすすめのポイント |
・専門分野の第一人者&合格対策のプロ、総勢5人の講師陣による徹底した実践演習
・新カリキュラム対策はもちろん、2次試験も見据えた講座設計で学習を最適化&効率化! ・最強の『数学再入門』書+『LECオリジナルレジュメ』 |
(LEC公式HPより引用し筆者編集)
LECおすすめのポイントの1つめは、新規追加分野と従来分野で専門分野の第一人者と、ベテラン講師がそれぞれの強みを生かした講義を展開しているところです。
独学であれば、自らの力で習熟していく必要のある学習をプロ講師の講義によりよりスムーズに深い学びを行うことができます。
おすすめのポイント2つめは、1次試験合格目標の講座でも2次試験も見据えた講座設計になっており、1次試験合格後の学習も含めたトータルでの学習が最適かつ効率の良いものとなっているところです。
3つめのポイントは、最強の『数学再入門』書+『LECオリジナルレジュメ』にて学べる点です。
協会推奨書籍で、かつ初学者からの評価が非常に高い入門書で学習し、頭ではなく体で覚える講義により、得点力をよりつけることができるでしょう。
最強の『数学再入門』書で学んだあとは、『LECオリジナルレジュメ』により試験対策を行います。
『LECオリジナルレジュメ』は、過去問の傾向を詳細に分析したレジュメにより、実践的に試験対策を行うことができます。
証券アナリストの勉強法を解説
証券アナリストになるための最短距離はどのようなルートなのでしょうか。
証券アナリスト試験の効果的な勉強のコツは、試験の構成と配点を確認し、専門用語を理解したうえで、計算問題のパターンを掴むことです。
他方、科目別勉強法はどのようなものなのでしょうか。
また、証券アナリストは独学が可能なのでしょうか。
それぞれ、解説していきます。
効果的な勉強のコツとは?
6分野の試験範囲がある証券アナリスト試験の効果的な勉強方法はどのようなものでしょうか。
効果的な勉強のコツとして、下記の3つのコツが挙げられます。
・試験の構成と配点を確認する
・専門用語をしっかりと理解する
・計算問題のパターンを掴んでおく
(引用元:TAC公式HP)
どの分野がどの程度出題されるかの試験の構成と配点をまずは知りましょう。
次に、試験に頻出する専門用語をしっかりと理解すること。
最後に計算問題の出題パターンを習熟し、過去問を利用して正解できるようにしておくことが重要となってきます。
証券アナリスト取得のための科目別勉強法とは?
第1次試験は、Ⅰ証券分析とポートフォリオ・マネジメント、Ⅱ財務分析、コーポレート・ファイナンス、Ⅲ市場と経済の分析、数量分析と確立・統計、職業倫理・行為基準の3科目の実施です。
Ⅰ証券分析とポートフォリオ・マネジメントは、証券アナリスト試験において最も根幹の科目です。
科目Ⅰは過去問を上手く利用しながら、公式を繰り返し頭に叩き込むのがコツです。
(引用元:TAC公式HP)
公式を暗記し、過去問を繰り返し解きましょう。
Ⅱ財務分析、コーポレート・ファイナンスは、会計の理解が肝になってきます。
科目Ⅱの攻略方法は、解き方のパターンに慣れておくことです。
(引用元:TAC公式HP)
過去問を利用して解き方のパターンに慣れていきましょう。
Ⅲ市場と経済の分析、数量分析と確立・統計、職業倫理・行為基準は、それぞれの科目の配点に気を付ける必要があります。
出題範囲の広い科目Ⅲのコツは、優先順位を付けて勉強を進めることです。
(引用元:TAC公式HP)
過去問を利用し、出題頻度の高い分野を重点的に学習しましょう。
2次試験では、応用的な知識が求められる問題が多く出題されます。配点の大きい分野を重点的に勉強するなど、自分の得意分野も活かしながら勉強を進めてみてください。
(引用元:TAC公式HP)
第2次試験では、論述が求められるため、資格試験予備校の利用が効率的です。
証券アナリストの取得に独学は可能?
証券アナリストの取得に独学は簡単ではないですが、特にある程度金融業界での経歴があるなど、事前知識がある場合は独学で計画的に勉強を行っていくことで証券アナリストの取得を目指すことができます。
取得までの一般的な勉強時間の200時間を計画的にこなし、模試などを受けながら、自ら学習進捗を振り返りながら勉強していきましょう。
また、証券アナリストの試験は6割程度、過去問と似た問題が出題されます。
つまり、過去問を繰り返し解き、過去問について習熟していると、6割程度の正答が見込め、合格ラインまで到達できる可能性があります。
そのため、過去問を有効利用しながら独学することで、効率的に合格を目指すことができます。
しかしながら、統計などの数学的知識が必要となる第2次試験においては、受験予備校を利用した学習が効率的であることは否めません。
証券アナリストの資格取得の2つのメリット
証券アナリストの資格取得には2つのメリットがあります。
メリットは、就職・転職・異動の選考に有利なナレッジを得ることができ、さらに就職・転職・異動後の実務に活かせる知識を学べる点です。
こちらでは、証券アナリスト2つのメリットを解説していきます。
証券アナリストのメリット①:就職・転職・異動に有利
証券アナリストを取得していることは、その試験の内容から「金融・投資のプロフェッショナル」の証であり、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのスキルを有しているとみなされることが多いでしょう。
つまり、人事担当者は、証券アナリストを有している人材を投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのナレッジを有している人材と捉えます。
そして、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのナレッジを使用する職種・会社においては、就職・転職・異動において有利な影響を与えることが予想されます。
経理と財務の有機的な関連を学べる一石二鳥以上の内容が詰まった資格。合格して数字への苦手意識はなくなり違う景色が見えるようになりました。(谷川敬祐さん/三井物産㈱勤務)
(引用元:『稼げる資格2016』(リクルート刊))
書類選考では履歴書に記載することでポジティブな影響があります。
面接においては、証券アナリストを取得するまでに学んだ知識を利用して、自身のスキル・ナレッジを効果的にアピールすることができれば、就活・転職・異動に証券アナリストの取得が役立つことがあるでしょう。
証券アナリストのメリット②:就職・転職・異動後の実務に活かせる知識を学べる
就職・転職・異動が決まっている方で、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのスキルを用いる職種に決定している場合、証券アナリストの資格を取得することにより、就職・転職・異動後の実務に生かせる知識を学ぶことができます。
証券アナリストは「金融・投資のプロフェッショナル」としての投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのナレッジを保有していることを証明する資格です。
資格保有のために日本証券アナリスト協会の通信講座と試験勉強としてプロフェッショナルとしての体系的な学習をすることになり、就職・転職・異動後の実務に生かせる知識を学ぶことができます。
証券アナリストの学習内容を理解したうえで、就職・転職・異動後に活かせる知識だと感じている方には証券アナリストの受験はおすすめです。
証券アナリストの取得に関するよくある質問
証券アナリストの取得に関するよくある質問 |
・証券アナリストの登録のための要件は?
・証券アナリストは役に立つ資格? ・証券アナリストは大学生も受験可能? ・証券アナリストは就活・転職に役立つ? ・証券アナリストは履歴書にどのように書けばいい? ・証券アナリストは国家資格? |
証券アナリストの取得に関するよくある質問について答えていきます。
登録の要件や本当に役に立つ資格であるか、大学生も受験可能であるかどうかなど様々な質問に答えていきます。
証券アナリストについての疑問を解消し、より証券アナリストについて理解を深めていきましょう。
証券アナリストの登録のための要件は?
第2次試験に合格し、かつ実務経験が3年ある方は証券アナリストに登録できます。
実務経験が3年未満の場合は、3年の経験を積まなければ登録する事が出来ません。
実務経験が3年未満の人は「検定会員補」として登録して、3年の実務経験を積んだ後に証券アナリストとして登録する必要があります。
証券アナリストは役に立つ資格?
証券アナリストは、「金融・投資のプロフェッショナル」として働いていく方には役に立つ資格です。
なぜならば、証券アナリストを取得することにより、①投資データの分析と評価、②投資方針の決定、③ポートフォリオの構築と管理の3つのスキルが学べるからです。
CMAが⾏っている投資価値の評価は、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測が柱となります。そこで、特に重要な知識は⼤きく分けて、以下の3つです。
・投資データの分析と評価
・投資方針の決定
・ポートフォリオの構築と管理
(引用元:日本証券アナリスト協会)
この3つのスキルは、金融機関における運用商品の企画や営業など金融のプロフェッショナルとして働く際に、また、事業会社においては財務部門での資金調達の最適化や経営戦略部門での事業価値算定を行う際に、役立てることができます。
これらの業種や職種で働かれている方、働きたい方には有益な知識が学べる資格です。
証券アナリストは大学生も受験可能?
証券アナリストは大学生も受験可能です。
ただ、3年の実務経験を満たしていない場合、在学中に第2次試験に合格した方は、実務要件を満たしていないため、CMAにはなれません。
しかし、満25歳になるまで検定会員補として登録でき(CMA並みのサービスが受けられ、名刺等での称号使用が可能)、登録料と登録継続費が免除される制度があります。
証券アナリストは就活・転職に役立つ?
証券アナリストを取得していることは、書類選考において有利な影響を与えることが予想されます。
なぜなら、証券アナリストの取得は履歴書にも記載することができ、人事担当者は証券アナリスト保有者を「金融・投資のプロフェッショナル」として投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのナレッジを有している人材と捉えることが多いからです。
そのため、書類選考でポジティブな印象を与えることができるでしょう。
さらに、面接においては、証券アナリストを取得するまでに学んだ「金融・投資のプロフェッショナル」としての知識を利用して、自身のスキル・ナレッジを効果的にアピールすることができれば、就活・転職・異動に証券アナリストの取得が役立つでしょう。
証券アナリストは履歴書にどのように書けばいい?
- 日本証券アナリスト協会認定アナリスト 20〇〇年〇〇月 取得
上記のように記載すればよいでしょう。
証券アナリストは国家資格?
証券アナリストは国家資格ではありません。
公益社団法人日本証券アナリスト協会が実施する試験であり、国家資格ではないものの、証券アナリストを取得することで「金融・投資のプロフェッショナル」であるとの一つの証明になるでしょう。
そのため、国家資格ではないものの、「金融・投資のプロフェッショナル」として働いていきたい方には、ナレッジ・スキルの習得、また、対外的にアピールできる証でもあり、非常に有益な資格です。
まとめ:証券アナリスト取得の難易度はどの程度?効率的な取得方法
証券アナリストは200時間程度の勉強が必要となる、FP1級よりは勉強時間が少なく、証券外務員一種よりは多くの勉強時間を要する試験です。
FP1級まで一般的な取得までのかける時間は少なくて済むのにも関わらず、「金融・投資のプロフェッショナル」として働いていきたい、投資対象の企業価値の算出と将来価値の予測についてのナレッジを使って仕事をしていきたいという方には欠かせない資格です。
第2次試験は微分や確率統計などの高度な数学力を必要とするため、資格試験予備校の利用を行うことで効率的に証券アナリストを取得することができます。
多くの資格試験予備校の中でも長年数多くの実績のあるTACとLECの証券アナリスト講座はおすすめです。
TACの証券アナリスト講座
200時間程度の勉強が必要な証券アナリスト試験では、幅広い学習が必要とされ、幅広い学習のためには濃淡をつけた学習ではなければ、膨大な学習がさらに必要となってきます。
TACの証券アナリスト講座は、幅広い学習が必要とされる証券アナリストの受験範囲の中でTACの講師陣は濃淡をつけた指導を行っており、長年の指導経験を踏まえて「わかりやすさ」を重視した講義が提供されており、幅広い学習を素早く吸収することができます。
効率的に証券アナリストを取得されたい方は、TACの証券アナリスト講座を検討されてみてはいかがでしょうか。
LECの証券アナリスト講座
また、LECの証券アナリスト講座は、新規追加分野と従来分野で専門分野の第一人者と、ベテラン講師がそれぞれの強みを生かした講義を展開しており、おすすめです。
さらに1次試験合格目標の講座でも2次試験も見据えた講座設計になっており、1次試験合格後の学習も含めたトータルでの学習が最適かつ効率に学べます。
さらに最強の『数学再入門』書+『LECオリジナルレジュメ』にて講義を行っており、頭ではなく体で覚える講義により、得点力をよりつけることができ、実践的に試験対策を行うことができます。
頭ではなく体で覚える講義を体験されたい方は、LECの証券アナリスト講座を検討してみてください。
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