MOSの試験対策に、過去問や模擬試験を使った学習を行いたい方もいるのではないでしょうか。
ここでは、MOSの過去問や模擬試験はあるのか、試験対策にはどんな教材や勉強サイトがあるのかを紹介していきます。
さらに、MOSの科目ごとの出題範囲やバージョンごとの違い、おすすめの通信講座についても紹介しているので、これからMOSの試験に挑戦したい方も、ばっちりとMOSについて抑えることが可能です。
それでは、MOS資格はどんな資格なのかということから、見ていきましょう。
MOS資格とは?
パソコン系の資格の1つであるMOSには、以下の特徴があります。
・パソコン系資格の中でも認知度が高い
・レベルは2種類ある
・試験はマークシート方式ではない
MOSは「MicrosoftOfficeSpecialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の略称で、マイクロソフト社が開発したオフィスで活かせるスキルを証明する資格です。
パソコン系の資格の中では、学生や社会人で取得している方が多く、認知度の高い資格の1つでもあります。
MOSのレベルは一般レベルと上級レベルの2種類あり、一般レベルの「アソシエイト/スペシャリスト」は、実務に活かせる基本的なパソコンスキルを身に付けられます。
そして、上級レベルの「エキスパート」は、一般レベルよりもより高度な知識が必要になり、業務の効率を改善できるスキルの習得が可能です。
試験は、他の資格試験のようにマークシート式の筆記試験ではなく、実際にパソコンを使って行う実技試験のみとなり、試験科目を選択し受験できるので、自分が取得したいスキルのみの受験ができます。
それでは、MOS資格の特徴について、詳しく見ていきましょう。
パソコン系資格の中でも認知度が高い
MOSは、パソコン系の資格の中でも認知度の高い資格の1つです。
MicrosoftOfficeSpecialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略称「MOS」と呼ばれ、世界的に多く知られている国際資格でもあります。
加えて、国際資格であるため、日本だけでなく海外でもパソコンスキルがある証明になるでしょう。
日本でも広く知られ、学生や社会人の取得者は多い傾向があります。
上の画像は、MOS公式HPで掲載されていた、MOS資格取得者の年齢別のデータです。
掲載されていたデータによれば、一般レベル・上級レベルともに21歳から30歳までの取得者の数は30%以上を占めており、10代~40代の幅広い世代でもおよそ15%以上の取得者がいることが分かりました。
10代~40、50代の資格保有者が一定の数いることから、どの年齢でも挑戦できる資格であるといえるでしょう。
レベルは2種類ある
MOSのレベルは、一般レベル「アソシエイト/スペシャリスト」と上級レベル(エキスパート)の2種類です。
実務で使えるスキルを身に付けたい方や、初めてMOS試験に挑戦する方は一般レベルのアソシエイトもしくはスペシャリストの受験をおすすめします。
アソシエイトやスペシャリストの試験では、WordやExcelなどの基本的な操作方法を中心に問われる試験になるため、実務に繋がるスキルを身に付けられるでしょう。
そして、WordやExcelなどの基本的な知識がある方、よりスキルアップを目指している方は、エキスパートの受験がおすすめです。
エキスパートの試験では、スペシャリストとは違い、基礎知識があることを前提とした問題が多く出題されます。
組織内での業務をより効率的に行うための知識を身に付ける内容になっているため、スペシャリストに比べて、求められるレベルも難しくなります。
では、一般レベルと上級レベルの違いを詳しく見ていきましょう。
一般レベルのアソシエイト/スペシャリスト
一般レベルは、WordやExcelを始め、一般的な実務で使えるスキルを持っていることを証明できる試験です。
例えば、一般レベルのWord2019・Excel2019の試験概要では、試験について以下のように表記しています。
Wordの主な機能を利用して、文字や段落の書式設定、表の作成・編集、変更履歴の管理など、Wordの基本的な操作を理解している方を対象とした資格です。
(引用元:MOS公式HP)
Excelの主な機能を利用して、セルやセル範囲への書式設定、数式の作成、テーブル機能、グラフの作成・編集など、Excelの基本的な操作を理解している方を対象とした資格です。
(引用元:MOS公式HP)
上記の情報から、MOS一般レベルでは、WordやExcelなどの基本的な操作ができているか求められる試験であるということが分かります。
そのため、一般レベルの試験では、初めてMOS試験に受験する方でも比較的挑戦しやすい試験といえるでしょう。
また、MOSの一般レベルの試験は「アソシエイト」もしくは「スペシャリスト」と呼ばれています。
MOS2016のバージョンまでは、一般レベルを「スペシャリスト」と呼んでいましたが、MOS2019バージョンから「アソシエイト」に名称が変わりました。
そのため、一般レベルにはアソシエイトとスペシャリストの2つの名称が使われていますが、バージョンによって一般レベルの名称が異なるだけで、一般レベルということに変わりはありません。
上級レベルのエキスパート
上級レベルの「エキスパート」は、一般レベルよりも上級者向けの試験です。
一般レベルは、業務をスムーズに行うためのスキルを身に付ける目的であり、上級レベルではソフトを効率的に活用し、業務そのものを改善できるスキルを身に付けることを目的としています。
Wordの高度な機能を活用して、文書の管理や編集の制限、スタイルの管理やカスタマイズ、フィールド、フォームコントロールの管理、索引や図表目次の作成・管理など、目的や状況に応じたさまざまな機能を使いこなせる方を対象とした資格です。
(引用元:MOS公式HP)
Excelの高度な機能を利用して、ブックの管理や入力規則、条件付き書式の設定、検索関数や条件にあうデータのみを対象に計算を行える高度な関数の利用、ピボットテーブル・グラフを活用したデータ分析や評価など、Excelを使って、さまざまなデータ処理を行える方を対象とした資格です。
(引用元:MOS公式HP)
Word2019エキスパート・Excel2019エキスパートでは、試験について上記のように述べており、さきほど紹介した一般レベルよりも、より高度なレベルが求められる試験であるということが分かります。
スペシャリストよりも使う関数の種類が増えるため、関数の意味・活用方法をしっかりと理解しておくことが大切でしょう。
また、エキスパートの試験は、スペシャリストを受験していなくても挑戦できるので、基本的なマイクロソフトの知識・操作ができる方はエキスパートを受験することをおすすめします。
試験はマークシート方式ではない
MOSの試験は、他の資格試験とは違い、マークシート方式の筆記試験はありません。
試験会場に設置してあるパソコンを使い、自分が受験する科目を実際に操作できるかを判断される実技試験のみです。
試験の流れとしては、会場のパソコンに自分の受験番号などを入力し、試験問題が表示されたら受験する科目のソフトを操作して解答していきます。
MOSの試験は、全国一斉試験または随時試験どちらかで受験するようになりますが、どちらの試験でも試験監督が常に会場にいるため、万が一パソコンが動かないなどのトラブルがあっても対処できるようになっており、サポート面でも安心できるでしょう。
MOSは過去問や模擬試験はある?
MOSでは、試験実施回数は多いものの、過去の問題を公開したことは今までに一度もありません。
MOS公式HPでも、過去問題集については以下のように記載されていました。
試験問題は公表していないため過去問題集はありませんが、試験対策に適した試験対策教材が市販されています。対策教材は、バージョン・科目ごとに公式サイトでご案内しています。
(引用元:MOS公式HP)
過去問を公開していない理由として考えられるのは、MOS試験は自分のタイミングで受験できるよう試験回数が多くなっており、科目ごとの受験ができるので受験者によって出題問題も異なります。
そのため、過去に出題されていた問題は何通りもあり、膨大な問題を公開するのは難しいことから過去問の公開を行っていない可能性もあると考えられるでしょう。
MOSは過去問の公開や模擬試験はしていない
MOSでは、過去問の公開・模擬試験の実施は行っていないため、過去問で試験の対策をすることが難しいです。
そのため、MOSの試験勉強には以下の2つの方法をおすすめします。
・テキスト付属の模擬試験を活用する
・ダウンロードサイトを活用する
MOSのテキストには、模擬試験とテキストがセットになっているものがあります。
テキストで問題の概要を学び、本番に合わせた模擬試験を行うことで、どんな問題がでるのか把握でき、実践力を養えるでしょう。
また、テキストの他にも、ダウンロードサイトでも学習は可能です。
MOS試験を実施しているオデッセイコミュニケーションズでは、ダウンロードできるテキストを科目ごとに用意しているので、パソコンで実際に操作しながら学べます。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
テキスト付属の模擬試験を活用する
まず「テキスト付属の模擬試験」について紹介します。
MOSの学習ができる模擬試験付きのテキストは科目ごとにさまざまな出版社から販売しています。
テキストごとに内容は変わってきますが、科目ごとに「問題の概要を学ぶ→レッスンに解答していく」流れになっているものもあり、解説も付いているので試験で求められる内容を1冊でしっかりと抑えられるでしょう。
そして、試験本番に合わせた模擬試験(5回分+ランダム試験)も収録しているものもあるため、試験の形式に慣れ、解答時間の配分を組み立てられます。
加えて、模擬試験の全問題の解説動画が視聴できるので、分からないところがあってもすぐに確認し、理解を深められるでしょう。
ダウンロードサイトを活用する
「ダウンロードサイト」では、実際に自分のパソコンで操作しながら学習ができます。
例えば、MOS試験を実施しているオデッセイコミュニケーションズでは、テキスト問題集の他に「動画を見る前に考える課題」を意識したTWD学習方法を用意しています。
TWDとは「Think・Watch・Do」の3ステップで学習する流れで学習することで、しっかりと知識を定着させることを目的とした学習方法です。
自分の受験する科目のみをパソコンにダウンロードができるので、実際の操作に慣れながら学習を進められるでしょう。
MOSの無料の過去問はある?
MOSでは、過去問の公開を行っていないため、無料の過去問で学習することは難しいです。
しかし、試験実施団体のオデッセイコミュニケーションズ公式HPでは、ExcelやExcel関数など科目ごとの無料スキルチェックができます。
自分が現在どれくらいの実力があるのかを明確化でき、何を重点的に学習するかよいかわかるので、学習初めに行うとよいでしょう。
また、学習の途中でスキルチェックを行い、どれくらい理解ができてきているかチェックするのもおすすめです。
MOSの模擬試験アプリや勉強サイト
MOSの学習には、模擬試験ができる勉強サイトやアプリの活用がおすすめです。
模擬試験サイトやアプリでは、自分のパソコンに直接ダウンロードができるため、テキストよりも実践的な学習ができます。
また、無料でスキルチェックや模擬試験ができるサイトであれば、自分の実力を把握でき、試験形式に慣れておくこともできるでしょう。
例えば、オデッセイコミュニケーションズが運営している「アテオン」では、無料でパソコンのスキルチェックができます。
MOS試験科目の中から、Excel・excel関数・word・PowerPointの4種類用意されているので、自分が現在どれくらいのパソコンスキルがあるのかを把握することが可能です。
そして、日経BP社から出版されているMOS攻略問題集では、無料の体験版があり、1回分の模擬試験を行えます。
では、詳しく内容を見ていきましょう。
MOSの模擬試験サイト
MOSの模擬試験ができるサイトから、おすすめなサイトを2つ紹介します。
1つ目は「オデッセイコミュニケーションズ」2つ目は「日経BP社」です。
オデッセイコミュニケーションズは、MOS試験を実施している団体であり、MOSの学習教材を科目ごと・バージョンごとに用意しています。
日経BP社は、ビジネスやテクノロジーなどさまざまな本の出版をしていますが、MOS試験に関する問題集も出版しているビジネスサイトです。
それでは、それぞれのサイトの内容を見ていきましょう。
オデッセイコミュニケーションズ
オデッセイコミュニケーションズが運営しているサイト「アテオンストア」では、無料でスキルチェックができます。
スキルチェックでは「Excel・excel関数・word・PowerPoint」の4科目用意されており、各10問問題が出題され、解答方法は選択肢を選ぶだけなので気軽にチェックでき、学習前にさっと行えておすすめです。
また、チェック後はすぐに結果がグラフで表示されるため、自分の弱点を学習前に把握できます。
解説文もついているので、間違った問題もなぜ間違ったのか、自分がどこでつまづきやすいのかなども理解でき、次からの学習に取り入れていけるでしょう。
日経BP社MOS攻略問題集
日商BP社MOS攻略問題集は、日商BP社が出版している問題集であり、科目ごとの操作方法や模擬試験練習問題・本番とほぼ同じ模擬テストプログラムが付属されています。
問題集でも模擬試験が行えますが、日商BP社公式サイトでの無料体験版の利用もおすすめです。
公式サイトでは、無料体験版として一般レベルの模擬試験ができるようになっており、MOSWord・Excel365&2019もしくはWord・Excel2016の模擬試験を解答できます。
有料版とは違い、解答例や動画での解説は付属されていませんが、MOSでどんな問題が出題されるのか知りたい方やお試しで解答してみたい方には、十分活用できるでしょう。
また、バージョン2019と2016で用意されているので、どのバージョンを受験するか悩んでいる方は、無料の体験版を利用してから決めるのもよいでしょう。
MOSの難易度や合格率
MOSの今までの合格率は、公表されていません。
そのため、公式での情報はありませんが、MOS講座を開講しているユーキャンで調べてみると、MOS一般レベルの合格率は約80%、上級レベルは約60%と記載されていました。
MOSの合格率は公式に発表されていないため、正確にはわかりませんが、一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)の合格率は約80%、上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%といわれています。
(引用元:ユーキャン公式HP)
さらに、各パソコンスクールの内部情報として合格率を計測し、数値から見るとパソコンスクールの全体の合格率は90%~95%と高いということも分かりました。
MOS公式からの情報ではないため、定かではありませんが、ユーキャンの情報ではパソコンスクールに通いながら学習をした方の合格率は高いということになるでしょう。
科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点~850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。合格点は試験問題の更新などにより変動することがあります。
(引用元:MOS公式HP)
MOS公式HPでは、合格率・科目ごとの合格点の公開はしていませんが、1000点満点中550点~850点の範囲を合格点の目安としていることが分かりました。
実際の試験では、MOSの中でもExcelの試験は、関数を使ったグラフ作成などが求められ、比較的難易度が高いとされています。
受験するレベルやバージョンによっても、難易度や合格目安点は異なってきますが、ある程度パソコン知識がある方は、問題集やダウンロードサイトを活用して学習しても対策はできるでしょう。
しかし、初めてMOSの受験をする方やパソコン操作に慣れていない方は、通信講座やパソコンスクールに通うのも視野に入れるとよいでしょう。
MOSの通信講座については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→MOS対策の通信講座おすすめランキングの記事はこちら
MOSの試験内容
MOSの試験は、一般レベルと上級レベルに分かれていますが、試験内容としては以下の表のように異なります。
試験科目 | 一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト) | 上級レベル(エキスパート) |
Word(文章作成ソフト) | 文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集・作成した文章の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 | スタイル機能や目次・索引作成など長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
Excel(表計算ソフト) | 数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 | ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規制の設定、マクロの作成・編集などExcelでの高度な機能を理解している方 |
(参考:MOS公式HP)
表を見ると、一般レベルのWordでは、文字サイズやフォントの変更・表の作成や編集など、Wordの基本的な操作、Excelでも基本的な関数の作成・セルの書式設定など、Excelを使用するために必要な基礎の知識・操作ができるかが試験内容になります。
一般レベルでは、実務で活かせる基本的な操作を中心としていますが、上級レベルは、基本の知識をあることを土台とした、より高度な操作ができるかを求められる内容に変わります。
上級レベルのWordでは、目次・索引の作成や他のアプリケーションソフトからデータを取り込む内容が加わり、Excelはデータ分析や条件付き書式など一般レベルよりも、より高度な機能の活用ができるかを中心に問われるため、一般レベルよりも難易度は上がるでしょう。
では、それぞれのレベルでは具体的にどんな問題が出題されるのか、出題範囲と一緒に説明していきます。
MOSスペシャリスト
MOSスペシャリストまたはアソシエイトの試験は、Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの5科目の受験ができます。
スペシャリストは、WordやExcelなどを一般的な業務で使用するときに活かせるスキルを身に付けられるような問題になっています。
試験では、ソフトの基本的な操作の知識があり、実際に操作できるのかを求められるため、合格すれば基本の業務に十分生かせるスキルが身に付けられるでしょう。
また、科目ごとに挑戦できるので、自分が取得したいスキルだけを受験することも可能です。
では、MOSスペシャリストの科目の中から、Excel・Word・PowerPointの試験範囲を紹介します。
Excelスペシャリスト
Excel2019の出題範囲(アソシエイト) | |
ワークシートやブックの管理 | ・ブックにデータをインポートする ・ブック内を移動する ・ワークシートやブックの書式を設定する ・オプションと表示をカスタマイズする ・共同作業のためにコンテンツを設定する |
セルやセル範囲のデータの管理 | ・シートのデータを操作する ・セルやセル範囲の書式を設定する ・名前付き範囲を定義する、参照する ・データを視覚的にまとめる |
テーブルとテーブルのデータの管理 | ・テーブルを作成する、書式設定する ・テーブルを変更する ・テーブルのデータをフィルターする、並び替える |
数式や関数を使用した演算の実行 | ・参照を追加する ・データを計算する、加工する ・文字列を変更する、書式設定する |
グラフの管理 | ・グラフを作成する ・グラフを変更する ・グラフを書式設定する |
(参考:MOS公式HP)
Excelスペシャリストの試験では「ワークシートやブックの管理」「セルやセル範囲のデータの管理」「テーブルとテーブルデータの管理」「数式や関数を使用した演算の実行」「グラフの管理」の5つが試験範囲です。
Excelの基本的なスキルとして、一般的なSUM関数やAverage関数を中心に出題され、データの計算・書式の設定などが出題されます。
また、一般的な実務の知識に加えて、アンケート結果を集計・データ整理と分析ができるレベルの問題も求められることがあるため、簡単な資料作りができるスキルにも繋がるでしょう。
wordスペシャリスト
Word2019の出題範囲(アソシエイト) | |
文書の管理 | ・文書内を移動する ・文書の書式を設定する ・文書を保存する、共有する ・文書を検査する |
文字、段落、セクションの挿入と書式設定 | ・文字列や段落を挿入する ・文字列や段落の書式を設定する ・文書にセクションを作成する、設定する |
表やリストの管理 | ・表を作成する ・表を変更する ・リストを作成する、変更する |
参考資料の作成と管理 | ・参照のための要素を作成する、管理する ・参照のための一覧を作成する、管理する |
グラフィック要素の挿入と書式設定 | ・図やテキストボックスを挿入する ・図やテキストボックスを書式設定する ・グラフィック要素にテキストを追加する ・グラフィック要素を変更する |
文書の共同作業の管理 | ・コメントを追加する、管理する ・変更履歴を管理する |
(参考:MOS公式HP)
Wordスペシャリストでは「文書管理」「文字、段落、セクションの挿入と書式設定」「表やリストの管理」「参考資料の作成と管理」「グラフィック要素の挿入と書式設定」「文書の共同作業の管理」が大きく分けた試験範囲になります。
Wordは、社内文書や社外文書を作成するときに使うことが多い機能であり、取得しておいて損のない科目です。
文書を作成するときに、ただ箇条書きで記入するよりも、表やボックスなどの使い方が分かれば、日程などもより分かりやすく伝えられます。
加えて、試験では表の作成やテキストボックスの挿入も範囲になっているので、事務などのパソコンを使う業務に携わっている方にはおすすめできる科目でしょう。
PowerPoint
PowerPoint2019の出題範囲 | |
プレゼンテーションの管理 | ・スライド、配布資料、ノートのマスターを変更する ・プレゼンテーションのオプションや表示を変更する ・スライドショーを設定する、実行する ・共同作業用にプレゼンテーションを準備する |
スライドの管理 | ・スライドを挿入する ・スライドを変更する ・スライドを並べ替える、グループ化する |
テキスト、図形、画像の挿入と書式設定 | ・テキストを書式設定する ・リンクを挿入する ・図を挿入する、書式設定する ・グラフィック要素を挿入する、書式設定する ・スライド上の図形を並べ替える、グループ化する |
表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入 | ・表を挿入する、書式設定する ・グラフを挿入する、変更する ・SmartArtを挿入する、書式設定する ・3Dモデルを挿入する、変更する ・メディアを挿入する、管理する |
画面切り替えやアニメーションの適用 | ・画面切り替えを適用する、設定する ・スライドのコンテンツにアニメーションを設定する ・アニメーションと画面切り替えのタイミングを設定する |
(参考:MOS公式HP)
PowerPointは、マイクロソフト社が開発したプレゼンテーション用のスライドオフィスソフトです。
PowerPointの試験は、スペシャリストでしか用意されていないので、取得したい方はPowerPointスペシャリストの試験を受験するとよいでしょう。
試験は、主にスライド操作に関する問題を中心に問われ、試験範囲は「プレゼンテーションの管理」「表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入」「画面切り替えやアニメーションの適用」などの5つあります。
プレゼンテーションで使う資料を作成するときは、PowerPointを用いて作成することが多いため、営業関係で勤務したいと考えている方におすすめできるでしょう。
MOSエキスパート
一般レベルのスペシャリストよりも、上級者向けの試験が「エキスパート」です。
そのため、試験で問われる問題も難易度が上がります。
スペシャリストは実務をスムーズに行うためのスキルを身に付ける内容でしたが、エキスパートは、業務そのものを改善し、効率化を図るスキルを身に付けるものになっています。
そして、エキスパートの試験は、スペシャリストの資格保有者でなくても受験ができるため、普段からWordやExcelなどのソフトに触れている方は、エキスパートだけ挑戦するのもよいでしょう。
それでは、エキスパートのExcelとWordの試験範囲を紹介していきます。
exceエキスパート
Excel2019の出題範囲(エキスパート) | |
ブックのオプションと設定の管理 | ・ブックを管理する ・共同作業のためにブックを準備する ・言語オプションを使用する、設定する |
データの管理、書式設定 | ・既存のデータを使用してセルに入力する ・データに表示形式や入力規制を適用する ・詳細な条件付き書式やフィルターを適用する |
高度な機能を使用した数式およびマクロの作成 | ・関数で倫理演算を行う ・関数を使用してデータを検索する ・高度な日付と時刻の関数を使用する ・データ分析を行う ・数式のトラブルシューティングを行う ・簡単なマクロを作成する、変更する |
高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理 | ・高度な機能を使用したグラフを作成する、変更する ・ピボットテーブルを作成する、変更する ・ピボットグラフを作成する、変更する |
(参考:MOS公式HP)
Excelエキスパートでは、Excelスペシャリストよりも試験範囲は少し少なくなります。
しかし、試験範囲は「ブックとオプションの管理」「高度な機能を使用した数式およびマクロの作成」「高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理」など、Excelの基礎知識がある前提です。
スペシャリストよりも高度な関数の使用が加わり、if関数やVLOOKUP関数など、2つ以上の関数を使用した問題も出題されます。
そのため、関数の意味と活用方法をしっかりと理解しておくことが重要になり、問題集や模擬試験サイト・通信講座を活用して理解を深めていくとよいでしょう。
wordエキスパート
Word2019の出題範囲(エキスパート) | |
文書のオプションと設定の管理 | ・文書とテンプレートを管理する ・共同作業用に文書を準備する ・言語オプションを使用する、設定する |
高度な編集機能や書式設定機能の利用 | ・文書のコンテンツを検索する、置換する、貼り付ける ・段落レイアウトのオプションを設定する ・スタイルを作成する、管理する |
ユーザー設定のドキュメント要素の作成 | ・文書パーツを作成する、変更する ・ユーザー設定のデザイン要素を作成する ・索引を作成する、管理する ・図表一覧を作成する、管理する |
高度なWord機能の利用 | ・フォーム、フィールド、コントロールを管理する ・マクロを作成する、変更する ・差し込み印刷を行う |
(参考:MOS公式HP)
Wordエキスパートの試験は、Wordスペシャリストよりも、より高度なスキルを求められる内容になっています。
スペシャリストは、表の作成や文書の共同作業の管理などが問われましたが、エキスパートでは、マクロの作成・変更や図表一覧を作成する知識が必要です。
本試験では、状況に合わせたデザインが用意され、その中から参考資料を作成する問題や他の人とファイルを共有したり、共有できなくしたりする設定ができるかなども問われます。
Wordのスキルをもっと向上したいと考えている方は、ダウンロードサイトや通信講座を利用して、エキスパートの試験に挑戦してみてください。
MOSの勉強時間やエキスパートの勉強方法については、こちらの記事も見てみてください。
→【2024年最新】MOS資格の合格までの勉強時間は?エキスパートや独学についても調査!の記事はこちら
バージョンごとの対策も必要
MOSの試験は、ソフトのバージョンごとに用意されています。
現在は「MOS2019」「MOS2016」「MOS2013」の3つに分かれており、自分が受験したいバージョンごとに科目を選択することが可能です。
しかし、バージョンごとに出題形式が変わるため、バージョンに合った試験対策が必要になるでしょう。
では、バージョンごとにどんな違いがあるのか説明していきます。
1つのファイルを完成させるMOS2013
MOS2013は、出題される問題を解答し、1つのファイルを完成させる試験です。
MOS公式HPには、MOS2013の試験形式について、以下のように記載されています。
MOS 2010 までは、25~40問程度の前後に相関関係のない問題が出され、1問ごとに1~2つの課題を解答させるものでしたが、MOS 2013は、ひとつの成果物(ファイル)を完成させる形式の試験です。新しい出題形式は、職場での資料作成や学校での課題製作など、実際の現場で応用できる形式の試験になります。
(引用元:MOS公式HP)
試験で出題される問題を通して、1つのファイルが出来上がり、完成したファイルを元に得点が付けられます。
MOS2013の場合、一問一答形式ではないため、設問の途中で解答を間違えたり、分からない箇所があると、次の問題に進みづらくなりファイルを完成させることが難しくなります。
そのため、バージョン2013を受験する際には、しっかりとソフトの内容を理解しておくことが重要だといえるでしょう。
受験したいと思っている方は、終了日程に気を付け、受験申請を行ってください。
マルチプロジェクト形式のMOS2016・2019
MOS2016とMOS2019は、マルチプロジェクト形式の試験です。
マルチプロジェクト形式は、5個~10個の「小さなプロジェクト」で構成されており、ひとつのプロジェクトには1~7個の小問が含まれます。試験開始と同時に、1つのファイル(1プロジェクト)が開きます。開いたファイルに対して、小問で指示された操作を行います。各プロジェクトは、互いに独立しており、1つめのプロジェクトで行った操作が、2つめのプロジェクトの採点や操作に影響することはありません。
(引用元:MOS公式HP)
MOS2013は、すべての問題を通して1つのファイルを作成する内容でしたが、MOS2016・MOS2019は、複数のプロジェクトで構成されている形式です。
複数のプロジェクトの中に、1~7問の問題があり、すべてのプロジェクトを作成しながらファイルを整えていく内容になります。
例えば、1つのプロジェクトでは文章挿入や形式を問われる問題であり、もう1つのプロジェクトは文章に画像や図を挿入していく問題です。
また、プロジェクトごとに問題が組まれているため、間違えたり分からない箇所があっても、次の問題で巻き返せることもあるので、MOS2013よりも得点に繋がりやすいでしょう。
MOS2016とMOS2019で、試験形態に大きな差はありませんが、MOS2019からは複数の機能を使える証明になる「マイクロオフィススペシャリストアソシエイト」の称号が新設されました。
アソシエイトの4科目のうち、3科目を合格すると認定証が発行されるので、就職や転職に活かせる資格が欲しい方は、取得を目指してみるのおすすめです。
MOSの模擬試験おすすめテキスト
MOSでは過去問の公開や模擬試験の実施を行っていないため、自分で勉強サイトやテキスト問題集を活用して、受験する科目の学習を進めていく必要があります。
模擬試験とテキストがセットになっている教材であれば「学習→模擬試験で確認」の一連の流れを1冊で行うことが可能です。
加えて、模擬試験をすることで、本試験で出題される問題形式や解答時間の配分に慣れておくこともできます。
販売されている教材は、どれも科目ごと・バージョンごとに分かれているので、自分が受験する科目・バージョンと合っているか確認も怠らないようにするとよいでしょう。
この後紹介する2つのテキストは、MOS公式HPで学習におすすめの問題集として紹介され、通信講座のテキストにも使用されている教材です。
さらに、MOSの公式や通信講座でも「試験範囲をしっかりと分析・網羅した内容であり、合格に必要な実践力を養えるテキスト」としておすすめされているテキストであるため、信頼できる教材です。
では、おすすめの模擬試験テキストを2つ紹介します。
よくわかるマスターMOSWord365&2019
「よくわかるマスターMOSWord365&2019対策テキスト&問題集」は、バージョン2019のWordの出題範囲を一冊でカバーできるテキストです。
解説→問題解答という流れで学習できるように設計されているので、試験に必要な知識を効率よく学べます。
また、本試験に合わせた模擬試験を5回分収録しているため、繰り返し学習することで試験の形式に慣れていくことが可能です。
価格は、2,310円(税込)になり、科目ごとにテキストを販売しているので、複数の科目を受験する方は必要な数の問題集を用意するとよいでしょう。
加えて、バージョンによっても問題集は異なるため、自分の受験するバージョンのテキストか確認も必要です。
MOS攻略問題集Word365&2019
「MOS攻略問題集Word365&2019」は、日経BP社から出版されている問題集です。
試験範囲を完全網羅した内容であり「本誌解説・模擬練習問題・模擬テストプログラム」の3つの教材で学習を進めていけるので、マルチプロジェクト形式の試験にも対応できる基礎力を高め、合格に必要なスキルを身に付けられるでしょう。
また、模擬テストプログラムでは、練習モードや実力判定テストがあり、間違えやすいの復習もしっかりと行えます。
価格は2,200円(税込)で、さきほど紹介したFOM出版の問題集より少しだけ安くなります。
どちらの教材も、MOS試験対策におすすめできる内容が収録されていますが、実際に書店で自分の目で見てみて、どの問題集が自分に合っているのか確認してみてください。
問題集については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→【2024年最新】MOS資格の合格までの勉強時間は?エキスパートや独学についても調査!の記事はこちら
通信講座の利用もおすすめ
自分で学習の管理ができるか不安な方やしっかりとしたカリキュラムで学びたい方は、通信講座の利用がおすすめです。
MOS講座を開講している通信講座であれば、試験に必要な知識がテキストに集約されているため、どのテキストがよいのか分からないといった不安も減ります。
また、通信講座によっては通学や通信を選べるので、自分の生活スタイルに合わせて学習を進めていけるでしょう。
例えば、通信講座のユーキャンでは、マイクロオフィススペシャリスト講座は、WordとExcelの科目に対応しており、1科目のみ受講、どちらの科目も受講することも選択できます。
さらに、一般レベルと上級レベルのセットコースもあるので、どちらのレベルも取得したいと考えている方におすすめです。
では、ユーキャンの詳しい内容や他のおすすめ通信講座について、紹介していきます。
ユーキャンのマイクロオフィススペシャリスト講座
通信講座名 | マイクロオフィススペシャリスト講座 |
講座費用 | 【MOS365&2019】一般・上級一貫Word&Excel両方コース 49,000円(税込) 【MOS365&2019】上級レベルWordエ&Excel両方コース 31,000円(税込) 【MOS365&2019】一般レベルWord&Excel両方コース 29,000円(税込) |
サポート内容 | ・デジタル学習サイト ・メールでの質問 |
合格率・実績 | 受講生の満足度85.8% |
ユーキャンのマイクロオフィススペシャリスト講座は、MOS356&2019コース、MOS2016コースの2つ用意されています。
また、ExcelとWordの科目があり、1科目のみでもどちらの科目を受講することもできるので、自分に合った内容を18ものコースの中から受講することが可能です。
テキストは、初めての方にもわかりやすいように、操作しているパソコンの画面を表した図を多く使い、丁寧に操作内容を説明しているのでしっかりと理解を深めていけるでしょう。
さらに、テキストだけでなく、ユーキャン受講生限定のデジタルサイトも用意されており、動画を見て実際の操作の流れを見ながら学習を進められます。
5回分の模擬試験ができ、模擬試験後は自動採点機能が付いているので、自分の弱点を抑え、効率的に理解を深められるでしょう。
ユーキャンのマイクロオフィススペシャリスト講座の詳しい内容や講座費用を知りたい方は、公式HPをチェックしてみてください。
→ユーキャン公式HPでマイクロオフィススペシャリスト講座の詳細を見る
パソコン教室AVIVAのMOS対策通信講座
通信講座名 | MOS対策通信講座 |
講座費用 | 【Excel対策】【Word対策】【PowerPoint対策】【Access対策】 4つのうち1科目を選択・速習 バリューパック 34,800円(税込) |
サポート内容 | ・マンツーマンコーチング ・講師へリアルタイムで質疑応答 |
合格率・実績 | ・指導レベル満足度97.3% ・レッスン内容満足度91.9% ・講師サポート満足度93.6% |
パソコン教室のAVIVAでは、通学かオンラインどちらか好きな方法で、MOSの学習ができます。
通学は全国約90校あり、主要都市をカバーしているので、仕事から通いやすい教室を選ぶことも可能です。
また、自分の取得したい科目に合わせて学習プランをカスタマイズしてくれるので、学習の組み立てに不安がある方も効率よく学習を進めていけるでしょう。
さらに、AVIVAでは、2週間~1ヶ月の短期合格を目指せるプランも用意しているので、短期間で取得を目指したい方にもおすすめです。
学習を通学にする方は、本試験も学習している教室で受験できるので、顔なじみのある講師の方がそばにいるため、安心して試験に挑めます。
→パソコン教室AVIVA公式HPでマイクロオフィススペシャリスト講座の詳細を見る
資格の大原のパソコン(MOS)講座
通信講座名 | パソコン(MOS)講座 |
講座費用 | 【MOS試験対策コース】 ・MOS3科目パック 50,000円(税込) ・MOSWord&Excel2科目パック 35,600円(税込) |
サポート内容 | 質疑応答(オンライン・メール・電話・来校) |
合格率・実績 | 非公開 |
資格の大原のパソコン(MOS)講座は、講義に加えて模擬テストも含まれたカリキュラムを用意しています。
使用するテキストは、日経BP社とオデッセイコミュニケーションズの書籍を使用しているので、本試験に必要な知識をしっかりと理解し、操作スキルも身に付けていけるでしょう。
資格の大原では、MOS365&2019のバージョンのみ用意されており、1科目~3科目セットになったコースを用意しています。
そのため、マイクロオフィススペシャリストアソシエイトの称号を目指している方は、効率的に取得を目指せるでしょう。
コースは、多様に用意されているので、自分に合ったコースがあるか公式HPから確認してみてください。
→資格の大原公式HPでマイクロオフィススペシャリスト講座の詳細を見る
MOS資格を取得するメリットは?
MOS資格を取得すると、以下の3つのメリットがあります。
・実用的なパソコンスキルが身に付く
・履歴書に記載できる
・転職の際のアピール材料になる
MOSは、マイクロオフィスソフトの基本的なスキルから、より高度なスキルを身に付けられる試験です。
そのため、取得すると実用的なパソコンスキルが身に付き、業務をスムーズに行えたり、組織内でも役立てられるスキルを活かせます。
また、MOS資格は履歴書に記載できるため、就職や転職の際のアピール材料になります。
現在はほとんどの企業で、パソコンは業務に必須なものであり、WordやExcelなどのMOS資格があれば、パソコンスキルがある証明になります。
就職や転職したい企業が営業関係であれば、PowerPointの資格があると、プレゼンテーション資料を作れる人材としてアピールポイントの1つになるでしょう。
プレゼンテーション資料の作成には、PowerPointの機能を用いて作成されることが多いため、実際に実務に携わるときにもスムーズに作業することが可能です。
では、詳しく説明していきます。
実用的なパソコンスキルが身に付く
MOSは、WordやExcel、PowerPointなど、マイクロオフィスソフトに関する知識があるか問われる試験であるため、合格すると実用的なパソコンスキルの取得に繋がります。
試験までの学習期間では、人によってテキスト問題集を使ったり、勉強サイトから模擬試験をダウンロードしたり、学習方法はさまざまです。
加えて、MOSは過去問の公開をしていないため、自分で模擬試験を行い、試験の形式や問題解答への時間配分など対策しておく必要があります。
パソコンを使って模擬試験を行うことで、実際に操作しながら覚えられるため、学習途中からもパソコンスキルを構築していけるでしょう。
また、MOSの公式HPに掲載されている「MOS資格を取得した方々の合格の声」の中には、以下のような口コミがありました。
まずは、作業のスピードアップです。経済学の実証分析で、30年分の実質GDPと人口をもとに一人当たりの実質GDPを出す際に、膨大な時間を要する手計算があったのですが、Excelの関数を使ったらあっという間でした。また、就活においては、興味のあるインターンシップ情報を「エントリーシートの提出日」と「サイトのURL」をリスト化してテーブルにして管理することで、締切日の早い順に瞬時に並べ替えて行動予定を立てられたので便利でした。
(引用元:MOS公式HP)
試験対策の勉強を通じて、Excelの基本知識を改めて再確認でき、かつ新しい機能も習得できたことです。
20年ぐらい前はマクロやVBAで実行していた作業が、現在ではコマンド化(フラッシュフィル機能や重複データの削除など)されていてMOS取得でいくつもの新しい機能を知りました。さっそく、今回私が学んだことや得たスキルを社内の人たちと共有して日々の業務の効率化に役立てています。
最近は、“スマホは使えてもパソコンを使えない”新入社員が多いように感じているので、今後はWordとPowerPointのMOSも取得して、その知識とスキルを弊社社員のパソコンスキル向上にも役立てたいと考えています。
(引用元:MOS公式HP)
2名の合格者の方の口コミは、MOSのExcelを使用した後、作業をスピードアップできたり、業務の効率化に繋がっていると記載があります。
MOSスペシャリストの試験は、一般の実務に活かせる内容になっているため、覚えた知識をパソコンでの業務にすぐ繋げていけるでしょう。
最近は、パソコンやタブレットを活用することが多いので、学生や社会人の方でも、Excelの機能を使った課題や業務は多いかと思います。
そのため、ExcelスペシャリストやExcelエキスパートの資格を取得すると、実用的なパソコンスキルが身に付き、より効率のいい作業に繋がるでしょう。
履歴書に記載できる
MOSを取得するメリットとして「履歴書に記載できる」ことも、ポイントの1つです。
MOS資格は、マイクロオフィスソフトを活用できる・パソコンスキルを持っている証明になるため、履歴書にも記載でき、就職や転職のときにアピールポイントにもなるでしょう。
実際に、MOS資格を履歴書に書いて、就活時のアピールになったという口コミがMOS公式HPに掲載されていたので、紹介します。
合格後は、これまで空白だった履歴書の資格の欄に2つも取得資格を載せることができ、胸を張って「パソコンができます!」と言えるように。やはり、資格がなくて「パソコンができます。」というのと、資格があって「パソコンができます。」というのは、“大きな差がある”と、面接ではひしひしと感じていたので、取得後は転職活動にも自信をもって臨めました。その結果、事務職での就職も決定! 今後は、この資格取得で得たスキルを、会社で存分に発揮していきたいと思っています。
(引用元:MOS公式HP)
まずは、この資格取得によって何ができるようになるかを知ることからはじめてみてください。そして、“このスキルがあれば、何かが変わる!”と感じたら、迷わず勉強を。特に学生さんには受験をお薦めします。というのも、実際に取得してみて、この資格で得た知識は社会で活きるものだと私自身が実感したからです。就職・転職を考えている方は履歴書に書ける強みとして、社会人の方はさらなるスキルアップとしてこの資格の取得にチャレンジしてほしいと思います。
私も、今回の資格取得でパソコンスキルに自信がついたので、転職活動と並行してさらにスキルを磨いていきたいと思います。
(引用元:MOS公式HP)
上記の口コミから、MOS資格を保有していると履歴書に記載したことで、面接官へのアピールになったということが分かります。
資格はスキルを持っていることの証明になるので、口頭でパソコンができると説明するよりも、説得力があります。
また、パソコンはどの企業の業務でも用いられているため、MOS資格を保有していることは業務の効率化ができる人材として、アピール材料になるでしょう。
履歴書に記載するときは正式名称で書く
MOS資格を履歴書に記載するときは、正式名称で書くことに注意しておくとよいでしょう。
MOSは、マイクロオフィスソフトスペシャリストの略称であるため、履歴書に書く際は、正式名称をしっかりと書くとよいです。
また、MOS資格はバージョン・レベルごとに試験が用意されているので、自分が取得した資格が、どのバージョン・レベルの科目資格なのかも書くと、企業側にも伝わりやすいので、気を付けるとよいでしょう。
MOSの資格を複数保有している方は、科目ごとに一行ずつ記入するか、バージョンごとに科目を分けて記入すると分かりやすいです。
転職の際のアピール材料になる
MOS資格は、履歴書に書けるメリットがあることから、転職の際のアピール材料になります。
就職や転職の際、企業側は履歴書を見て、どんなスキルを持ち、どのような人材であるのかを判断しています。
そのため、MOS資格を保有している方は、パソコンスキルがある人材として十分アピールになるでしょう。
MOS公式HPの合格者の声に、アピールになった経験を投稿している方がいたので、2つ紹介します。
転職して、この3月から新しい職場で働いています。MOSの取得は、転職活動時のスキル証明になりましたし、企業の採用担当の方からパソコンの活用レベルの質問を受けたときも、自信をもって答えることができました。私自身、パソコンの使い方も作業スピードもかなり上達したことを感じているので、今度の職場で学んだことをアウトプットできることが楽しみです。今後は、Accessにも挑戦しようと思っています。
(引用元:MOS公式HP)
就活でスキルをアピールできたことが、何よりも良かったと思っています。面接の際には、履歴書の資格欄を見た面接官の方から、「MOSを取得しているのなら、ExcelやWordは使いこなせますよね」というお話がありましたし、また、どこの会社に行っても“ExcelとWordの基礎知識は社会人として必須です”といった内容を聞きました。MOSを取得していたことで、自分の技術と知識をきちんと証明することができました。おかげで就職も決まり、自分への自信にもつながりました。
(引用元:MOS公式HP)
上記の2つの口コミを書いた方から、MOS資格の保有が就職・転職時のアピール材料になっていることがわかります。
現代は、どの企業でもパソコンを活用して業務を行っていることが多く、企業によってはパソコンスキルがあることを必須条件にしている場合もあるでしょう。
就職や転職時に、履歴書に書けるアピール材料がない、何か資格を取得したいと思っている方は、MOS資格の取得をおすすめします。
MOSは日本をはじめ、国際資格としても多く知られている資格の1つなので、違った業種に転職するときもアピール材料になり、実際のパソコン業務にも活用していけるでしょう。
MOSの試験日や試験会場
MOSの試験日や試験会場について、説明していきます。
どちらの試験を受験するかによって、申し込みの流れに少し違う点があるので、自分はどちらの受験方法が良いのか、確認してみてください。
MOSの試験概要 | |
試験日 | ・全国一斉試験:毎月1~2回(日曜日) ・随時試験:各試験会場が設定した日程(ほぼ毎日開催) |
試験会場 | ・全国一斉試験:全国の一斉試験会場 ・随時試験:全国約1700の試験会場から選択 |
受験資格 | なし |
受験料 | 【アソシエイト/スペシャリスト】 一般価格:10,780円(税込) 学割価格:8,580円(税込) 【エキスパート】 一般価格:12,980円(税込) 学割価格:10,780円(税込) |
試験時間 | 50分 |
(引用元:MOS公式HP)
MOSの試験は「全国一斉試験」と「随時試験」の2種類の方法で受験できます。
全国一斉試験の場合、全国の一斉試験実施会場で受験ができ、申し込みはオンラインで行えます。
毎月1~2回実施しており、次の試験日は2024 年 2 月 11 日(日)になるので、受験を希望する方は、2024 年 1 月 15 日(月)までに申し込みを済ませるようにするとよいでしょう。
全国一斉試験は、申し込みをする前に受験者IDの登録・受験料の支払いが必要になるので、用意しておくとよいです。
そして、随時試験はほぼ毎日試験を開催しており、最寄りの試験会場で受験できます。
随時試験を受ける場合は、試験会場へ直接申し込みと受験料を払いに行き、そのあとに受験者IDの登録を行う流れになるでしょう。
全国一斉試験と随時試験で、申し込み方法に少し違いがありますが、受験料や試験時間・試験内容に違いはありません。
また、受験料は、一般レベル10,780円(税込)上級レベル12,980円(税込)ですが、学生の方は一般レベル8,580円(税込)上級レベル10,780円(税込)と割引が利くので、学生証を忘れないようにしてください。
試験に無事合格すると、後日MOSから合格認定証の発行、またはWEBから閲覧ができます。
どのレベルも受験資格はないので、MOSの資格について気になっている方は、ぜひ公式HPやこちらの記事を参考にしてみてください。
→【2024年最新】MOS対策の通信講座おすすめランキング・主要11社を徹底比較の記事はこちら
MOSの過去問についてよくある質問
MOSの過去問について、よくある質問を5つ紹介します。
MOSの過去問についてよくある質問 |
・MOSの模擬試験だけ学べるアプリはある? ・MOSの模擬試験は難しいって本当?本番との違いは? ・MOSの勉強サイトは無料で使える? ・MOSの過去問は無料でダウンロードできる? ・MOSの模擬試験はダウンロードできる?やり方は? |
気になる質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。
MOSの模擬試験だけ学べるアプリはある?
アプリではありませんが、模擬試験付属の問題集を利用するのもおすすめです。
MOSの問題集をいくつか販売している、FOM出版のよくわかるマスター対策テキスト&問題集には、テキストに加えて本試験に合わせた模擬試験が付属しています。
模擬試験学習に必要なデータをパソコンにダウンロードして行うので、試験の形式や時間配分に慣れていけます。
さらに、5回分の模擬試験+ランダム試験が収録されているので、繰り返し行うことで出題範囲の内容をしっかりと学習できるでしょう。
模擬試験問題の解答すべてを動画で確認できるので、間違えたところも試験までに克服することが可能です。
MOSの模擬試験は難しいって本当?本番との違いは?
MOSの模擬試験は、本番さながらの内容で構成されています。
各問題集によって、模擬試験の内容は異なるため一概に難しいとはいえませんが、本試験を受けてみて模擬試験よりも解答できたと感じることもあるでしょう。
本番の試験で、模擬試験よりも解答できなかったということを防ぐために、少し難易度を上げた問題が収録されていることも考えられます。
しかし、MOSは過去問の公開をしていないため、模擬試験での対策はしっかりと行っておくとよいでしょう。
MOSの勉強サイトは無料で使える?
MOSの勉強サイトは、無料で使えるものもあります。
例えば、オデッセイコミュニケーションズが運営しているアテオンストアでは、無料でパソコンのスキルチェックができます。
ExcelやWordなど5つの科目のスキルチェックができるので、自分がどれくらい実力があるのか把握することが可能です。
把握しておくことで、一般レベルか上級レベルどちらを受験するべきかの判断ができ、問題集を使うか通信講座を利用するかも決められることもあるので、学習前のチェックがおすすめできるでしょう。
他にも、日経BP社が出版している問題集の無料版なども活用できるので、公式HPから調べてみてください。
MOSの過去問は無料でダウンロードできる?
MOSでは、過去問の公開はしていません。
そのため、過去問の無料ダウンロードはできませんが、模擬試験という形でならダウンロードが可能です。
FOM出版や日経BP社のMOS対策問題集には、模擬試験プログラムが付属しているため、自分のパソコンにダウンロードして、学習ができます。
2,000円ほどのテキスト費用はかかってしまいますが、本試験に合わせた内容がしっかりと収録されているので、試験対策におすすめできるでしょう。
MOSの模擬試験はダウンロードできる?やり方は?
MOSのテキスト問題集を購入した場合、付属のCDドライブがあります。
CDドライブを使って、模擬試験のプログラムデータを取り込み、学習していく流れになります。
FOM出版の問題集は、ドライブ機能が付いていないパソコンにも必要なデータのダウンロードができるよう対策しているので、ドライブなしのパソコンを使用している方も、学習が可能です。
まとめ
MOSの試験は、過去問の公表や模擬試験の実施を行っていません。
そのため、自分で問題集や通信講座などを利用して、模擬試験を行い試験までの学習を行っていく必要があります。
問題集であれば、FOM出版や日経BP社が出版している問題集は利用している方も多く、模擬試験のプログラムをダウンロードできる内容になっているので、おすすめできるでしょう。
そして、通信講座を利用したい方は、ユーキャンや資格の大原・パソコン教室のAVIVAなどで、MOSの対策講座の受講が可能です。
通信講座によって、講座内容は異なりますが、通学かオンラインを選択できたり短期間での合格を目指せるコースが用意されているので、自分に合った講座を探せるでしょう。
MOS資格は、パソコンスキルがあるという証明になる資格になるので、就職や転職のアピールにもなり、実際の実務をスムーズに行うスキルにも繋がります。
科目・バージョンごとに自分が受験したい種類のみを挑戦できるので、MOS資格に興味がある方はぜひ資格取得に向けて学習を始めてみてください。
MOSの学習ができる通信講座は、こちらでも紹介しているので参考にしてみてください。
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