「弁護士登録番号」とは、弁護士が日本弁護士連合会(日弁連)への登録時にもらう番号で、1人ひとり番号が違うため、弁護士を特定できるネームタグのようなものです。
弁護士ではなくとも弁護士登録番号について知っておくと、とても役に立つ時があります。
本記事では、弁護士登録番号とは具体的にどういうものなのか、登録番号から分かること、弁護士を調べる方法、偽弁護士詐欺に合わないためにできることなどを紹介しますので参考にしてください。
弁護士として日本弁護士連合会に登録するには、まず司法試験に合格する必要があります。
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→司法試験 通信講座の記事はこちら
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弁護士に関しては以下の記事もあわせてご確認ください。
弁護士登録番号について
弁護士になるには、弁護士法 第三章 弁護士名簿(弁護士の登録)第八条にあるように、日弁連に登録しなくてはなりません。
日弁連に登録する時に、割り当てられる番号が弁護士登録番号です。
弁護士を名乗れる人は、皆さんこの弁護士登録番号を持っています。
同じ登録番号を持っている弁護士は他にはいないため、登録番号から弁護士を特定し、所属弁護士会や法律事務所などの基本情報を得ることが可能です。
加えて、登録番号が弁護士であるという証明にもなるのです。
弁護士登録番号を持っている人とは?
弁護士登録番号を持っている人は、司法試験に合格をし、司法修習を受け、更に修習終了時の試験に合格し弁護士になる資格を得ています。
しかし、弁護士になるには地域の弁護士会を経て、日弁連に登録をしなくてはなりません。
登録時にも登録審査があり、弁護士としての適性をみられます。
これらのプロセスをすべてクリアして弁護士として登録し番号をもらい、晴れて弁護士を名乗れるのです。
弁護士資格を得ていても登録までをしていないと弁護士を名乗れないため、登録番号を持っている人が正式に弁護士として活動できる資格があるということです。
弁護士登録番号の桁数は?みな5桁?
弁護士登録番号は現在は5桁ですが、4桁の時期もありました。
4桁の登録番号は1965年18期の途中までで、50年以上前に弁護士として登録をした方が4桁の弁護士登録番号を持っています。
18期以降の弁護士登録番号は1万台に入り5桁になりました。
2023年3月の時点で、登録番号は6万台に達しています。
弁護士登録番号 修習期一覧・早見表
こちらが、司法修習期と弁護士登録番号、そして弁護士経験年数が一目でわかる早見表です。
司法修習期 | 弁護士登録番号 | |
1期 | 5251~ | 75年目 |
2期 | 5392~ | 74年目 |
3期 | 5603~ | 73年目 |
4期 | 5835~ | 72年目 |
5期 | 6078~ | 71年目 |
6期 | 6263~ | 70年目 |
7期 | 6498~ | 69年目 |
8期 | 6720~ | 68年目 |
9期 | 6908~ | 67年目 |
10期 | 7168~ | 66年目 |
11期 | 7447~ | 65年目 |
12期 | 7716~ | 64年目 |
13期 | 7991~ | 63年目 |
14期 | 8311~ | 62年目 |
15期 | 8634~ | 61年目 |
16期 | 8974~ | 60年目 |
17期 | 9355~ | 59年目 |
18期 | 9789~ | 58年目 |
19期 | 10292~ | 57年目 |
20期 | 10791~ | 56年目 |
21期 | 11267~ | 55年目 |
22期 | 11782~ | 54年目 |
23期 | 12320~ | 53年目 |
24期 | 12844~ | 52年目 |
25期 | 13507~ | 51年目 |
26期 | 14013~ | 50年目 |
27期 | 14509~ | 49年目 |
28期 | 15050~ | 48年目 |
29期 | 15535~ | 47年目 |
30期 | 16028~ | 46年目 |
31期 | 16452~ | 45年目 |
32期 | 16899~ | 44年目 |
33期 | 17318~ | 43年目 |
34期 | 17811~ | 42年目 |
35期 | 18291~ | 41年目 |
36期 | 18743~ | 40年目 |
37期 | 19161~ | 39年目 |
38期 | 19588~ | 38年目 |
39期 | 20037~ | 37年目 |
40期 | 20485~ | 36年目 |
41期 | 20962~ | 35年目 |
42期 | 21448~ | 34年目 |
43期 | 21949~ | 33年目 |
44期 | 22416~ | 32年目 |
45期 | 22912~ | 31年目 |
46期 | 23371~ | 30年目 |
47期 | 23877~ | 29年目 |
48期 | 24453~ | 28年目 |
49期 | 25107~ | 27年目 |
50期 | 25761~ | 26年目 |
51期 | 26427~ | 25年目 |
52期 | 27091~ | 24年目 |
53期 | 27748~ | 23年目 |
54期 | 28497~ | 22年目 |
55期 | 29408~ | 21年目 |
56期 | 30348~ | 20年目 |
57期 | 31381~ | 19年目 |
58期 | 32581~ | 18年目 |
59期 | 33724~ | 17年目 |
60期 | 35165~ | 16年目 |
61期 | 37429~ | 15年目 |
62期 | 39704~ | 14年目 |
63期 | 41985~ | 13年目 |
64期 | 44085~ | 12年目 |
65期 | 46237~ | 11年目 |
66期 | 48314~ | 10年目 |
67期 | 50339~ | 9年目 |
68期 | 52212~ | 8年目 |
69期 | 53898~ | 7年目 |
70期 | 55618~ | 6年目 |
71期 | 57151~ | 5年目 |
72期 | 58641~ | 4年目 |
73期 | 60110~ | 3年目 |
74期 | 61635~ | 2年目 |
75期 | 62970~ | 1年目 |
[注] 数値は、2023年3月1日時点
(参考元:弁護士鶴間洋平の「新時代のプロフェッショナルを目指して」、ブログ 「弁護士山中理司のブログ」)
1965年の18期から登録番号が1万台に入り、4桁から5桁に変わっています。
日本弁護士連合会公式HP内にある司法修習生へのお知らせによりますと、修習期75期の方々は2022年12月8日に登録されました。
2022年12月8日に登録された75期の弁護士の経験年数は、2023年3月の時点では1年目と数えられます。
弁護士登録番号でわかること
それでは、弁護士登録番号からどんなことがわかるのかを見ていきましょう。
弁護士登録番号でわかること |
|
弁護士登録番号から司法修習期と弁護士としての経験年数を推し量れます。
司法修習期
弁護士登録番号は修習期に対応しており、いつ頃に司法修習を終了し日弁連に弁護士登録をしたか知ることが可能です。
修習期が早い人は登録番号は小さく、最近、司法修習を終え登録をした人の登録番号は大きくなります。
修習期1期の方は5251番から登録番号が割り振られていますが、75期の方はずっと大きな番号で、62970番からです。
このように、弁護士登録番号がわかると修習期が何期なのかも把握できます。
弁護士経験年数
弁護士登録番号で、各弁護士がどれくらい長く弁護士としてやっているかがわかります。
登録番号がわかれば、弁護士になって何年くらい経つのか修習期から計算ができるのです。
しかし、留学・病気・結婚・出産などでいったん登録を取り消し、後に再登録した際に新しい登録番号になっている方もいます。
また、裁判官・検察官・公証人などから弁護士になっている方もいるので、登録番号が大きくても既に法の知識は豊富にあり、一概に経験が浅いとはいえません。
こうした理由から、必ずしも登録番号が大きいからというだけで経験が少ない弁護士との判断はできませんが、弁護士を探す時などには目安として利用できるでしょう。
弁護士登録番号を検索する
弁護士が登録されている日本弁護士連合会(日弁連)の公式HPから、直接、弁護士登録番号または弁護士の名前を入力し弁護士を検索できます。
それでは、弁護士が登録されている日弁連とはどんな組織で、どういった役割を担っているのでしょうか。
日本弁護士連合会
日本弁護士連合会公式サイトのなかの「日弁連とは」で設立について次のように説明がされています。
日本国憲法の制定にともない戦後の司法制度が改革されるなかで制定された弁護士法に基づいて1949(昭和24)年9月1日に設立された法人です。
(引用元:日本弁護士連合会公式HP)
日本弁護士連合会は現在(2023年3月)から遡ること約74年前の1949年(昭和24年)9月1日に、弁護士や弁護士法人、弁護士会の指導・連絡・監督をすることが目的として設立されました。
弁護士は時に国家権力と対決しなくてはならない立場でもあることから、日弁連は独自の自治権を保持しており、国家機関から監視・指図されることがないようにしています。
弁護士登録番号の検索の仕方・調べ方
日本弁護士連合会の公式サイトで、弁護士登録番号、または弁護士の名前から以下のような手順で弁護士を検索できます。
日弁連で弁護士を検索する手順 |
①日弁連の公式HPにアクセス ②右上にある「弁護士検索」の青いボタンをクリック ③「日弁連の弁護士検索」をクリック ④弁護士の氏名や登録番号などを入力し、「検索」をクリック |
それでは、画像と共に手順を詳しく説明していきます。
①まずは日弁連の公式HPにアクセスします。
②右上にある青い「弁護士検索」ボタンをクリックしてください。
③「日弁連の弁護士検索」をクリックします。
④弁護士の氏名や登録番号などを入力し検索ボタンをクリックします。
検索は登録番号だけでも氏名(漢字・かな・カナ)だけでも検索が可能です。
これらの手順で弁護士の所属弁護士会、法律事務所などの基本情報が得られます。
ひまわりサーチ
同じく日弁連では、ひまわりサーチという弁護士を探せるサービスもあります。
ひまわりサーチは地域や取り扱っている業務などを絞って、相談できる弁護士を探すのに大変便利なサービスです。
ひまわりサーチで弁護士を検索する手順 |
①日本弁護士連合会の公式HPにアクセス ②右上の青いボタン「弁護士検索」をクリック ③「ひまわりサーチで検索」をクリック ④地域を選択する ⑤弁護士情報提供サービスを読み、同意の場合は「同意する」のボタンをクリック ⑥検索条件を入力し「検索」をクリック |
それでは、ひまわりサーチでの弁護士検索の方法も画像と共に順を追って説明していきます。
①まずは日弁連の公式HPにアクセスしてください。
②右上の青いボタン「弁護士検索」をクリックします。
③「ひまわりサーチで検索」をクリックします。
④ご自身が検索したい地域をクリックします。
⑤弁護士情報提供サービスを良く読み、同意の場合は「同意する」のボタンをクリックしてください。
「同意しない」のボタンをクリックした場合は再び地域を選ぶ画面に戻ります。
⑥検索条件を入力して「検索」ボタンをクリックします。
以上の手順でご自身の希望にあった、相談できる弁護士を探せます。
*ひまわりサーチへの登録は任意となっており、全ての弁護士が登録されているわけではないので、ひまわりサーチでは出てこない弁護士もいます。
弁護士登録番号はこんな時に役に立つ
弁護士登録番号はこんな時に役に立つ |
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弁護士登録番号について知っておくと、どんな時に役に立つのでしょうか?
「相談できる弁護士が必要になった」「弁護士と名乗る人から連絡がきたけれど何だかちょっと怪しい」といった時にこの弁護士登録番号を活用できます。
弁護士を探す時の参考になる
弁護士を選ぶ時に弁護士登録番号の検索をすることで、日弁連での登録の有無はもちろん、弁護士の名前・弁護士会・法律事務所などの基本情報が調べられます。
まず第一に、登録番号を検索し、きちんと日弁連に登録してあるかを確認することが可能です。
登録がされていれば正式に弁護士であることが証明されます。
また、弁護士会や法律事務所名、連絡先などの基本情報、大体の弁護士経験年数もわかります。
弁護士登録番号を上手に利用すれば、登録の確認から、弁護士の基本情報や弁護士経験年数を事前に把握できるので、ご自身の希望する弁護士が探しやすくなるでしょう。
弁護士登録番号で詐欺防止!偽弁護士の見分け方は?
弁護士を名乗るには日弁連に登録し弁護士登録番号を持っているはずなので、登録番号は本物の弁護士かどうかを見分けるのに有用です。
登録番号を答えられない弁護士、答えられてもその番号が日弁連の弁護士情報と一致しないなどがあれば、警戒が必要かもしれません。
なかには弁護士登録番号も弁護士の名前も調べたうえで、弁護士を名乗る詐欺師もいるといわれています。
日弁連で登録番号と名前を見つけたら、念のためその弁護士の法律事務所に連絡し確認してみるのも詐欺に合わない、騙されないための一つの手段です。
弁護士と名乗る人から連絡があり、心当たりがない、何かおかしい、とういう場合は、慌てずにまずは弁護士登録番号・名前・修習期・事務所などを聞きだして検索をしてみると良いでしょう。
弁護士登録番号を検索するだけで弁護士情報が得られることも
場合によっては、弁護士登録番号を普通に検索しても弁護士の情報を得られます。
名前を利用されたなどの理由で話題にあがった弁護士、SNSなどで積極的に情報発信をしている弁護士は、普通に登録番号を検索しても情報が出てきます。
弁護士登録番号 30072
弁護士登録番号30072を検索すると、こちらの登録番号は鈴木康之法律事務所の鈴木康之弁護士のものであることがわかりました。
鈴木弁護士の法律事務所と実際には事務所に所属していない弁護士兼代理人を名乗り、架空請求メールを送付している人がいたそうです。
本記事でも何度か触れてきたように、こうした弁護士を偽った詐欺が本当にあるということです。
名前を利用された鈴木康之弁護士の法律事務所では、公式サイトを通じて注意を促して対処してくれています。
弁護士登録番号 37890
弁護士登録番号37890の持ち主はアトム法律事務所の岡野武志弁護士で、ご自身の公式サイトやYouTubeで情報発信もしている方です。
これまでの経験を活かしさまざまなコンテンツで、法律に関することを一般の人でもわかりやすいように解説してくれています。
ユーチューバーでもある岡野弁護士は、交通事故・労働基準法・正当防衛などを始め、最近ニュースになった事件に関する法的措置などについて、簡潔に、時に笑いを交えながら説明しています。
岡野弁護士のYouTubeは大変親しみやすく、法律の基礎的なことが楽しく理解できます。
弁護士登録番号 55548
弁護士登録番号55548で検索をすると、ベリーベスト法律事務所の久保田康介弁護士の名前が出てきました。
久保田弁護士もYouTubeで、法律の解説や架空請求業者などの詐欺に引っ掛からないために気を付けることや対処法などを発信しています。
また、ゲーム「逆転裁判」をプレイしながらのゲーム実況中継などもYouTubeにあげており、弁護士の視点から見た「逆転裁判」についてのコメントが聞けるので、ゲーム好きの方も楽しめるでしょう。
上記のように、本業以外で話題になった弁護士、なっている弁護士は普通に登録番号を検索するだけでも名前が出てくるようです。
しかし、すべての弁護士の方の登録番号が普通の検索で出てくるわけではありませんので、名前が出てこなかったから偽の弁護士ということにはなりません。
日本弁護士連合会の公式サイトでもしっかりと検索・確認をしましょう。
弁護士登録番号に関するよくある質問
弁護士登録弁号に関するよくある質問 |
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こちらでは、弁護士登録番号に関するよくある質問にお答えしていきます。
弁護士登録番号は信用できるの?
弁護士登録番号自体は信用できます。
弁護士登録番号は弁護士資格を得た方が日弁連に登録した時にもらう番号で、登録番号で弁護士の特定ができます。
しかし、残念ながら弁護士登録番号を教えてくれたから信用できるとは限りません。
弁護士登録番号と番号の持ち主である弁護士の名前までを調べて、弁護士を偽る詐欺師もいるそうです。
全く心当たりがないのに弁護士と名乗る人から連絡がきた場合には、日弁連の公式サイトで弁護士の登録番号・弁護士会・法律事務所などを確認すると共に、事務所に直接問い合わせをするのも騙されないための方法です。
日弁連の弁護士検索に名前も弁護士登録番号も出てこないのはなぜ?
日弁連の弁護士検索に名前も弁護士登録番号も出てこないのは、検索している弁護士は日弁連に登録されていないということです。
日弁連に登録がされていないのであれば、日弁連で検索しても名前も弁護士登録番号も出てきません。
抜けた番号を別の人に使い回すこともないため、留学・結婚・出産などの理由で登録を取り消した、懲戒を受けての退会・除名、既に引退した、亡くなった弁護士の登録番号の場合もあるかもしれません。
場合によっては、名前、弁護士登録番号に間違いがないか弁護士の方に再度確認をして、もう一度検索をしてみても良いでしょう。
それでも、名前も登録番号も出てこないのであれば、登録が取り消しになっている人、弁護士を名乗る資格がない人の可能性が考えられます。
弁護士資格の確認方法は?
弁護士資格を取得し、弁護士としての肩書がある人については日弁連の公式サイトから検索し確認ができます。
弁護士資格はあっても日弁連に登録をしていなければ、弁護士として活動することはもちろん、弁護士を名乗ることさえできません。
弁護士資格があるだけでは弁護士であることの証明にはならないということです。
日弁連公式サイトでは弁護士資格もあり、登録も済ませているれっきとした弁護士を検索できますので、日弁連の公式サイトを利用して確認するのがおすすめです。
弁護士登録番号を言わない人は怪しい?
弁護士登録番号を言わないから怪しいとは限らないようです。
「弁護士法の第4章 弁護士の権利及び義務」の項目に、弁護士登録番号を伝えなくてはならないといった記載は見当たりませんでした。
また「日本弁護士連合会の会則 第4章 弁護士及び弁護士会 第29条」では、職務を行う場合には記章の携帯は必要だが、日弁連の発行した身分証明書の携帯で記章に代えるのは可能といった内容の記述はありますが、登録番号の提示義務には特に触れていません。
弁護士登録番号はわからなくとも名前がわかれば、日弁連の公式サイトで検索が可能です。
まずは名前で調べてみて法律事務所などの基本情報が得られるか試してみる、基本情報にある連絡先に問い合わせをするなどして判断しましょう。
弁護士登録番号が1番の人は誰?
弁護士登録番号が1番は、津田利治慶応義塾大学法学部名誉教授の父親である津田義治弁護士だそうです。
東洋経済ONLINEに、約10年前、2013年9月12日付けでの記事「日本の”ナンバーワン”弁護士は誰だ!? 知られざる”登録番号”の歴史」の中でもこの弁護士登録番号1番に触れています。
この記事の著者である金融ジャーナリストの伊藤歩氏によると、最初は、登録番号1番は誰なのか、知り合いの弁護士や日弁連などに聞いたり、国会図書館、東京都立図書館にまで出向いて調査をしたけれどわからなかったとありました。
その後、東京弁護士会・第二東京合同図書館に頼み、戦後に発行された名簿の閲覧をさせもらった時に、1951版、1952版、1953版の名簿で1番になっていたのが津田義治弁護士だったそうです。
弁護士登録番号 75期の人は弁護士になって何年目の人なの?
修習期が75期の人は2023年3月の時点で、弁護士になって1年目と数えられます。
日弁連公式HP内にある司法修習生への過去のお知らせの中では、修習期75期の方々の一般登録日(2022年12月8日)について触れています。
2022年12月8日に登録がされているのならば、75期の人は2023年3月の段階では弁護士の経験年数は1年目です。
弁護士登録番号が大きい弁護士は経験が浅いから依頼をしない方が良い?
必ずしも弁護士年数=経験値ではないといっている、実際の弁護士の方のウェブサイトやブログがありました。
修習期が46期である小川義龍弁護士のブログ「弁護士 小川義龍の言いたい放題」、54期の石井琢磨弁護士のジン法律事務所の公式サイトによると、弁護士として何年目というのはもちろん経験値には関係してきますが、年数だけで経験は測れないと記載しています。
重要なのは「経験年数」ではなく「経験値」だ。弁護士は、取り扱った事件に応じて個別に経験値が高まってゆく。例えば、知的財産権事件を全く扱わずに10年経過した弁護士よりも、知的財産権事件を十分取り扱って研鑽した1年目の弁護士の方が優れているかもしれない。取り扱った事件類型に対する経験年数こそが重要だ。
(引用元:ブログ 弁護士 小川義龍の言いたい放題)
もちろん、長く働いていれば、それだけ経験は増えます。
しかし、大事なことは、ニーズに応えられる能力があるかどうかです。相談している事件と同じような事件を扱った経験があるか、それが経験値になって対応できる力になっているかこそが重要でしょう。
(引用元:ジン法律事務所公式HP)
経験年数は確かに大切ですが、これまでにどんな事件を扱ったかなどの経験内容も重要とのことです。
弁護士年数が浅くても、既に同じような事件を何件か扱った経験があれば良い結果に繋がることでしょう。
また小川弁護士は新人には新人のやる気、熱意があり、それが功を奏すこともあることをご自身の経験を交えて話しています。
弁護士を選ぶときは、弁護士何年目かだけではなく、いろいろな方向から検討をして良い弁護士を選びたいですね。
弁護士登録番号のまとめ
弁護士登録番号について多少なりともご理解いただけたでしょうか?
弁護士の方は弁護士資格を得るだけでなく、日本弁護士連合会に登録して、はじめて弁護士としての仕事ができます。
なお、弁護士登録番号からは弁護士の名前はもちろんのこと、所属弁護士会や法律事務所の連絡先、経験年数までわかります。
こうした弁護士登録番号の基本的なことだけでも知っておくと、もしもの時に慌てずに対応できるばかりか、詐欺などに合わずに済むこともあります。
弁護士が必要になった時、本物の弁護士かどうか疑問に感じることがあった時には、ぜひこちらの記事を参考に弁護士の詳細を調べてみてください。
→司法試験 通信講座の記事はこちら
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