FPはお金に関する知識を持っているエキスパートです。
また、就職や転職に有利になる資格なので、資格取得を目指す人が増えている人気の資格です。
しかしながら、FP2級試験に合格するためにはどのくらい勉強すればいいの?どんな勉強方法が自分にあっているのか知りたい!など、FPの資格に興味はあるものの疑問や不安があると思います。
この記事を読むとFP2級試験に合格するのにどのくらいの時間を勉強に費やすのか、おすすめの勉強方法やスケジュールの立て方などFP2級試験に合格するためのイメージが湧きやすいです。
FP2級試験の受験を検討している方、受験してみたいけど、勉強時間が取れるか不安と悩んでる方はぜひ参考にしてみてください。
FPの試験対策は通信講座もおすすめです。
FP2級 通信講座の詳細は、あわせて以下の記事もご覧ください。
→FPの通信講座はこちら
FP2級に合格するにはどのくらい勉強すればいいの?
FP2級に合格するために必要な勉強時間は150〜300時間といわれています。
また、例として1日平日1時間、土日2時間で勉強する計画だと合格までの期間が最短4ヶ月です。
1日平日2時間、土日4時間で勉強する計画だと最短2ヶ月でFP2級試験の合格を目指せます!
現在の生活状況に勉強時間をバランスよく取り入れることが大事です。
どのくらいの勉強時間だと無理なく続けられるのかイメージしてみてください。
FP2級の勉強時間は150〜300時間が目安
ファイナンシャルプランナー(FP)2級の試験に合格するために必要な勉強時間は、150〜300時間が目安となります。1日2時間勉強する場合は、3〜5カ月程度かかる計算です。
(引用元:ユーキャン公式HP)
上記のユーキャンのHPからもわかるように、FP2級の試験を合格するまでの必要な勉強時間は150~300時間が目安です。
しかし、FP2級試験に合格するまでの勉強時間にはかなりの幅があることがわかります。
この時間の幅は現在の知識に左右されることが多いです。
例えば、FP関連の業務についている人は、すでに日々の実務で必要な知識を継続的に学び、経験を積んでいるため、試験勉強に取り組む前から必要な知識やスキルがあります。
そのため、試験勉強に必要な時間が短くて済むのです。
逆に初めてFP関連の勉強する人は全く専門知識がない状態からの勉強になるので、勉強時間が長い傾向にあります。
平日1時間・土日2時間ずつ勉強した場合
平日と休日にどのくらい勉強時間が設けられるかによっても勉強計画が変わってきます。
例えば平日1時間、土日で2時間ずつ勉強した場合。
1ヶ月あたりの勉強時間が平日22日、土日8日なので、22+16=38時間です。
これを平均勉強時間に当てはめると以下のようになります。
勉強時間150時間の場合 | 勉強時間225時間の場合 | 勉強時間300時間の場合 |
150時間÷38時間/月=約4ヶ月 | 225時間÷38時間/月=約6ヶ月 | 300時間÷38時間/月=約8ヶ月 |
この計画だと社会人の方でもあまり無理なく続けられるイメージです。
ただし、長くて8ヶ月と見ると毎日継続して勉強ができるかが大変重要になってきます。
平日2時間、土日4時間ずつ勉強した場合
上記よりもう少し短期で資格取得を目指したい方には以下のような勉強計画がおすすめです。
平日2時間、土日4時間ずつ勉強した場合。
1ヶ月あたりの勉強時間が平日22日、土日8日なので、44+32=76時間です。
勉強時間150時間の場合 | 勉強時間225時間の場合 | 勉強時間300時間の場合 |
150時間÷76時間/月=約2ヶ月 | 150時間÷76時間/月=約3ヶ月 | 150時間÷76時間/月=約4ヶ月 |
少しでも早くFP2級資格を取得したい方は、こちらがおすすめです。
しかし、2ヶ月でFP2級の資格取得を目指すには勉強時間はもちろん、いかに効率よく勉強を進めることができるかが大切です。
FP2級試験の概要
FP2級試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会の2団体により、年に3回(1月/5月/9月)実施される国家資格です。
受験申込期間は試験日の約2ヶ月前からで、申し込み方法は「郵送」か「インターネット」です。
日本FP協会かきんざいのどちらか自分が受験する団体へ申し込みをします。
また、FP2級試験には学科試験と実技試験があります。
FP2級技能士になるには、学科試験と実技試験の両方に合格しなければなりません。
FP2級試験を実施している2団体の学科試験や実技試験、受験資格、受験科目によっては試験を受けられる期間が決まっているものもあるので、注意してください。
FP2級試験には学科試験と実技試験がある
FP2級試験には、学科試験と実技試験があります。
学科試験は4つの選択肢から選ぶマークシート方式で行われます。
実技試験は5つの業務の中から1つを選択します。
回答方法は記述式です。
学科試験の出題科目
試験科目 | 主な内容 |
ライフプランニングと試算計画 | ライフプランの考え方や複利計算に関する問題 |
リスク管理 | 保険に関する問題 |
金融資産運用 | 金融資産(株・預金・債券など)に関する問題 |
タックスプランニング | 税金(主に所得税)に関する問題 |
不動産 | 不動産に関する規制法の問題 |
相続・事業継承 | 相続・贈与に関する問題 |
(日本FP協会公式HPの情報を参考に作成)
FP2級試験の学科試験の合格ラインは日本FP協会公式HPによると問題数は60問。
60点満点中合格基準は36点とされています。
実技試験
実務試験はは5つの業務に分かれていて、自分が就く業務によって選ぶ必要があります。
実技試験は記述式の解答方法です。
業務内容 | 実施団体 |
資産設計提案業務 | 特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 |
個人資産相談業務 | 一般社団法人 金融財政事情研究所 |
中小事業主資産相談業務 | |
生保顧客資産相談業務 | |
損保顧客資産相談業務 |
(日本FP協会公式HPの情報を参考に作成)
日本FP協会公式HPによると、FP2級の実技試験の問題数は40問出題され、合格ラインは100点満点中60点以上です。
また、一般社団法人金融財政事情研究所HPによると、問題数は事例形式のものが5題出題されます。
合格ラインは50点満点で30点以上です。
FP2級試験を実施している2つの団体の違い
FP試験は「日本FP協会」「金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が実施しています。
それぞれの違いとしては実技試験の内容、受験会場、合格証書の形式などです。
日本FP協会の実技試験の科目は、「資産設計提案業務」のみになります。2級では「資産設計提案業務」は全部で40問出題され、100点満点中60点以上が合格ラインです。
また、日本FP協会は、「AFP」や「CFP®」の認定も実施しています。
どちらも、ファイナンシャルプランナー(FP)としてのスキルを認定するための民間資格です。また、ファイナンシャルプランニングの研究なども行っています。
(引用元:ユーキャン公式HP)
きんざいは、金融財政政策の研究や情報の普及を実施している団体です。
AFPやCFPの認定は実施していません。また、ファイナンシャルプランナー(FP)1級の試験は、きんざいだけが行っています。2級の実技試験は、4科目から選択します。
全部で5題の事例形式となり、50点満点中30点以上が合格ラインです。
(引用元:ユーキャン公式HP)
学科科目は共通ですが、実技科目は実施団体によって異なります。
また、金融財政事情研究所の実技科目は実施月で異なるので注意が必要です。
9月は4科目(個人/中小/生保/損保)、1月は3科目(個人/中小/生保)、5月は2科目(個人/生保)から選択します。
FP2級試験を受けられる受験資格とは?
全く知識がない人がFP2級の試験を受けることはできません。
FP2級には以下の受験資格のいずれかが必要です。
・FP3級に合格している人
・FP業務の実務経験が2年以上ある人
・AFP認定研修を修了している人
FP2級の合格を目指すのであれば、まずはFP3級に合格をするか、AFP認定の講座を受講するのが良いでしょう。
おすすめはFP3級資格を先に取得してしまうことです。
FP3級の難易度は易しく取得しやすいのはもちろんのこと、FP2級とFP3級の試験範囲が同じなので、勉強時間を短縮させるにも効率がいいからです。
また、AFP認定の講座とは日本FP協会において以下のように定められている研修のことをいいます。
AFP認定研修とは、ファイナンシャル・プランニングに必要な倫理・コンプライアンスとライフプランや金融、保険など6つの専門分野にわたる知識を体系的に学習できるように構成された日本FP協会認定の研修講座です。
(引用元:日本FP協会公式HP)
AFP認定研修(基本課程)を修了することで、2級FP技能検定の受験資格が得られます。
FP2級試験の難易度や合格率は?
合格率については、試験年度や回によって異なりますが以下は過去3年間分の合格率を表したものです。
【FP協会】
FP協会 | 学科合格率 | 実技合格率 |
2023年9月 | 53.54% | 52.02% |
2023年5月 | 48.82% | 58.61% |
2023年1月 | 56.12% | 59.53% |
2022年9月 | 42.16% | 56.55% |
2022年5月 | 49.20% | 62.11% |
2022年1月 | 41.51% | 56.33% |
2021年9月 | 50.56% | 60.26% |
2021年5月 | 55.61% | 66.67% |
2021年1月 | 44.02% | 71.01% |
2020年9月 | 49.19% | 57.37% |
(日本FP協会公式HPの情報を参考に作成)
【きんざい】
きんざい | 学科合格率 | 実技合格率 |
2023年9月 | 22.75% | 40.80% |
2023年5月 | 17.51% | 39.49% |
2023年1月 | 29.07% | 35.14% |
2022年9月 | 15.75% | 38.05% |
2022年5月 | 22.11% | 32.80% |
2022年1月 | 19.50% | 45.34% |
2021年9月 | 25.46% | 40.03% |
2021年5月 | 33.82% | 44.76% |
2021年1月 | 23.42% | 45.58% |
2020年9月 | 33.10% | 48.09% |
(一般社団法人金融財政事情研究所HPの情報を参考に作成)
FP2級の合格率はこの3年では、学科が約20%〜60%、実技が約40%〜70%です。
表を見ると、日本FP協会ときんざいでの合格率に、かなりの差があることがわかります。
同じ学科試験でどうしてここまで差が出てしまうのでしょうか?
また、実技試験では選ぶ科目によって合格率の変化があります。
下記で詳しくお伝えしているのでご覧ください。
FP協会ときんざいの合格率の差は受験者層の違い
それぞれの公式HPによると、2022年5月実施分にて、FP協会の学科合格率が49.20%、きんざいの学科合格率が22.11%でした。
どちらの機関で受験をしても学科試験は同じ問題になるのにどうしてこんなにも合格率が違うのか?と思う方もいるかもしれません。
これには受験者層の違いがあります。
2022年5月試験 | 申込者数 | 受験者数 |
FP学科 | 48,518名 | 39,231名 |
FP実技 | 48,264名 | 38,810名 |
きんざい学科 | 27,002名 | 19,407名 |
金財実技(個人) | 10,414名 | 8,871名 |
金財実技(保険) | 19,709名 | 13,494名 |
きんざいは、法人申込の受検者が多いことが差の要因のひとつと考えられます。
日本FP協会で受験する受験者は自らが進んで資格試験を受けようとしている人が多い。
きんざいの受験者では企業団体での申し込みが多く、必ずしも本人が希望しないで受験をしている人が多い。
上記が実施団体による合格率の差が生まれている理由です。
FP2試験の実技試験は5つの業務から選択式
2021年9月の合格率のデータを表にまとめたものです。
科目 | 合格率 | 受験者数 |
日本FP協会 資産設計提案業務 |
62.63% | 17,258名 |
きんざい 個人資産相談業務 |
42.48% | 16,650名 |
きんざい 中小事業主資産相談業務 |
59.75% | 1,486名 |
きんざい 生保顧客資産相談業務 |
33.92% | 13,520名 |
きんざい 損保顧客資産相談業務 |
68.49% | 438名 |
(日本FP協会公式HP・一般社団法人金融財政事情研究所HPの情報を参考に作成)
合格率にかなりの幅が見られますが、これらは実技試験の受験する科目によって難易度が違うからです。
5つの科目別にどのような内容なのか簡単に説明します。
資産設計提案業務(日本FP協会)
・2021年9月の合格率は60.26%
・受験者数ももっとも多く合格率ももっとも高い
試験範囲には資産運用や、不動産など、学科試験の範囲が全て含まれているので勉強もしやすい傾向が見られます。
各科目で内容や傾向が異なるため、合格率で選ぶのではなく、自分の得意分野や、現在もしくは将来携わる業務と関係が深い科目を選ぶことがポイントです。
合格率や勉強時間から見るFP2級試験の難易度
資格名 | 合格率 |
中小企業診断士 (1次試験合格率×2次試験合格率) |
3~8% |
社労士 | 6~7% |
行政書士 | 11~15% |
宅建士 | 15~17% |
管理業務主任者 | 20~23% |
ファイナンシャルプランナー2級 | 20~60% |
(引用元:アガルート公式HP)
表からもわかるように、中小企業診断士や社労士が1桁代の合格率なのに対して、FP2級は合格率が高く特別難易度の高い資格ではないということがわかります。
また、勉強時間にも違いがあります。少し比較してみましょう。
資格名 | 想定勉強時間 |
ファイナンシャルプランナー2級 | 150~300時間 |
管理業務主任者 | 300時間 |
宅建士 | 300~400時間 |
行政書士 | 600~1000時間 |
社労士 | 1000時間 |
中小企業診断士 | 1000時間 |
(引用元:アガルート公式HP)
やはり合格率が低いほど、勉強時間が増えていくのがわかります。
行政書士などと比べるとFP2級の勉強時間は半分以下です。
このFP2級の勉強時間は仕事をしながらなどの隙間時間で十分に勉強時間を確保することができる時間といえます。
決して簡単なわけではありませんが他の国家資格よりFP2級は勉強時間も少なく、合格率も高いため、資格取得しやすいということがいえるでしょう。
FP2級試験に合格するにはどんな勉強方法があるのか?
FP2級試験に合格するには通信講座を受講する方法や、独学で参考書や問題集を使った勉強方法があります。
また、模擬試験を受けて復習をするなど、継続的な学習を心がけることも大切です。
勉強時間に関しては個人差がありますが、自分に合った勉強方法で十分な準備をして臨むことが合格への近道です。
FP2級は独学でできる?
FP2級試験に独学で合格できるの?と思う方もいると思いますが、独学でも合格することは十分に可能です。
FP2級は勉強時間も少なく、合格率も高いため、国家資格の中では比較的資格取得しやすいということがいえるでしょう。
ただし、FP2級試験に合格するためには150〜300時間の勉強が必要といわれているので、十分な勉強時間は必要です。
自分で勉強することに慣れている人や、計画性や自己管理ができることが、かなり重要になってきます。
最新版のテキストや問題集選びはもちろんのこと、オンライン上での学習資料や過去問を使って自宅や外出先での勉強時間を確保するなどの工夫がとても大切です。
できるだけ効率よく勉強できる環境づくりをしましょう。
FP2級の通信講座はあるの?
通信講座には、オンライン講座と紙媒体の教材を組み合わせたものがあり、自宅で学習ができるため、忙しい人でも効率的に勉強することができます。
通信講座は、教材や模擬試験を使用し、効率よく勉強できるため自己学習と比べて学習効果を高めることができます。
一方で、通信講座によっては、料金が高額になることがあります。
通信講座 | 金額 |
フォーサイト | 10,800円(税込)〜71,800円(税込) |
ユーキャン | 64,000円(税込) |
キャリカレ | 78,800円(税込) |
スタディング | 29,700円〜31,900円(税込) |
(各通信講座公式HPの情報を参考に作成)
料金の相場は約10,000円〜約70,000円程とかなりの幅があることがわかります。
講座の内容や、値段などを踏まえて自分に合った通信講座を選ぶ必要があります。
また、オンライン講座の場合には、インターネット環境が必要となるため、その点にも注意が必要です。
さらに、通信講座であっても、学習意欲や時間管理が必要であるため、単純に通信講座を受講しただけでは合格できない場合もあります。
FP2級試験を独学で勉強するメリット・デメリット
FP2級試験を独学で勉強するメリット・デメリットがあります。
最大のメリットは自分自身のペースで勉強ができることです。
反対に、FP2級試験を独学で勉強する最大のデメリットは、継続するのが難しく挫折してしまうことです。
FP2級試験を独学で勉強する場合、自己管理力が重要になります。
自分自身の弱点を把握し、効率的に勉強するための計画を立て、着実に学習を進めることが必要です。
FP2級を独学で勉強するメリット
・費用を節約できる
・自分のペースで勉強できる
・自分に合った教材を選べる
まず1つ目のメリットは、費用の節約です。
教材は購入する必要がありますが、テキストなどを含めて1万円程度で、通学講座や通信講座よりも格段に安く済みます。
例として6万円の通信講座を選ぶとしても、受講料の必要がない独学は経済面で大きなメリットです。
2つ目のメリットは、自分のペースで勉強できることです。
自分の好きな時間、場所を選ばずどこでも勉強をすることができます。
その日の体調だったり、社会人の方で残業がある日など自分のスケジュールに合わせながら勉強できるのが、メリットの1つといえます。
また、通信講座とは違いカリキュラムも決められてないので、自分の得意なところは簡単に、苦手なところは時間をかけてなどという勉強をすることができるのも独学のメリットです。
3つ目のメリットは、自分に合った教材を選べることです。
独学で勉強をする際にテキスト等は必需品ですが、教材を自分で選べるのも独学のメリットです。
また、テキストだけでなくアプリを使って勉強をしたり、模擬試験はオンラインでダウンロードしてきたものを使ったりと、組み合わせて使用することもできるのも独学だからできる勉強方法です。
FP2級を独学でやるデメリット
・間違った知識を習得する危険性
・教材を自分で選ばなければいけない
・勉強計画を自分で立てなければいけない
まず1つ目のデメリットは、自分自身で問題を解いて理解を深める必要があります。
自分の誤解を修正するためのアドバイスや指導がないため、勉強方法が間違っていることに気づかず、間違った知識を習得する危険性があります。
2つ目のデメリットは、自分自身で教材を探す必要があります。
良質な教材が見つけられない場合、効率的な学習ができず、合格するための必要な知識を十分に習得できない可能性があります。
3つ目のデメリットは、自分自身で勉強計画を立てなければならないため、自己管理能力が求められます。
また、勉強に対する意欲がない場合、計画通りに進まず結果的に合格できない可能性があります。
独学でFP2級を取得するための勉強方法とスケジュール
独学でFP2級を取得するためには、自己管理能力と時間管理能力が必要不可欠です。
適切な教材を選び、定期的に自己チェックをすることで、効率的な学習が可能になります。
独学でFP2級を取得するための勉強方法とスケジュールは、自分のライフスタイルやスキルレベルに合わせた計画を立て、無理のないスケジュールにするのがおすすめです。
平日は2時間、休日に5時間の勉強時間を確保できたとして、毎日勉強を続ければ1週間で24時間の勉強時間を確保できます。単純計算すると、13週間で300時間をクリア。約3ヶ月ほどで勉強時間は足りるということになります。
しかしこれは毎日確実に勉強を続けられた場合。この場合の最短の勉強期間が3ヶ月間ということになります。
実際にお仕事をされている方の多くは、そう毎日何の予定もないということはあまりないでしょう。
こうした事情も考えると、半年程度は勉強期間として確保したいところ。FP2級の試験は年に3度行われますので、半年後以降の試験を目標に勉強を始めましょう。
(引用:フォーサイト公式HP)
また、独学で学習する場合でも、学習仲間を作ることで相互に励まし合うこともできます。
モチベーション継続や気分転換のためにもいつもと違った環境や、仲間がいることで、気づきや発見があるかもしれません。
1日2時間の勉強で試験の6ヶ月前くらいから開始
平日1時間で土日にそれぞれ2時間勉強した場合だと1ヶ月あたり38時間というのは上記でもお伝えした通りです。
これを逆算すると独学で勉強する場合FP2級試験の6ヶ月前くらいから試験勉強を開始すると、試験までに225時間の勉強ができる計算になります。
その期間の中で無理のない学習スケジュールを組みましょう。
具体的な勉強のスケジュールの立て方(例:6ヶ月の場合)
・最初の2〜3ヶ月で学科試験で出題される6科目の基礎固めをします。
・残りの期間は問題集や過去問を数多く解きます。
6ヶ月かけて出題範囲を勉強するのは効率的ではありません。
まずは最初の2~3ヶ月で全ての試験範囲の学習を終えるスケジュールにするといいでしょう。
この期間には、参考書を読みながら同時に問題演習も行っていきます。
残りの期間は問題集や過去問題を解いたりする時間を多く取り入れるのがおすすめです。
通信講座を使っている方も勉強スケジュールは同じように進んでいくので、独学でも同じようなスケジュールを組むことで効率のいい勉強ができます。
以下通信講座を受講した方の体験談です。
私はWEB講義、テキストで知識補完した後は徹底的に多くの問題を解くことに時間を費やしました。
(引用:フォーサイト公式HP)
筆記試験はマークシートを利用した多肢選択式の出題ですが、実技試験は記述式の試験です。
実技試験対策として、とにかく過去問をしっかりと解けるようになるまで勉強するのがポイントです。
過去問を何問も見ることで、出題の傾向や頻出される課題なども見えるため非常に有効的といえます。
余裕のあるスケジュールを
勉強スケジュールを立てる場合は、ある程度余裕を持ったスケジュールにしましょう。
勉強を始める前はモチベーションが非常に高いため、そのままのモチベーションでスケジュールを作ってしまうと、どうしても無理のあるスケジュールになりがちです。
計画的かつ効率的な学習スケジュールを作成し、継続的な学習を維持することが必要です。
独学で一番の挫折原因はモチベーションを維持することができないことです。
インプットアウトプットを意識して効率よく勉強しよう
FP2級の勉強は分量が科目ごとに別れているため、多く感じるかもしれません。
しかし、一つひとつの科目の内容をじっくりゆっくりやるのは非効率的です。
まずは全体像を理解するために各科目のテキストを一通り読みます。
ただ、読んでるだけではよほど頭が切れる人でない限り知識として定着しません。
また、一つの分野をやり込みすぎてしまうと勉強するスピードが落ちてしまいますし、一方的にインプットばかりしているだけでは知識として身につかないからです。
テキストを理解するまで繰り返し読むのではなく、テキストを一通り読んだら問題集を解いてみましょう。
問題を解くことで、どこが理解できていて、どこが理解できなかったのかがはっきりわかります。
そこで、分からなかったところ、問題で間違えてしまったところを重点的に、再度インプット学習します。
こうすることで、インプット学習の中で、覚えにくいところ・間違えやすいところに比重を置くことができ、学習時間を有効活用できます。
おすすめのテキスト
FP2級は人気の資格でもあるので、本屋さんなどにもたくさんのテキストが販売されています。
テキストを選ぶ際は最新版のテキストを選ぶことを強くおすすめします。
また、何冊かのテキストを併用するより自分にあった1冊を決めて選ぶようにしましょう。
「みんなが欲しかった!FPの教科書2級」
「みんなが欲しかった!」シリーズは非常に高い人気があります。
★★★★★ これで充分合格できる
本書とセットの問題集併用で合格しました。
高い通信講座などやらなくても本書と問題集だけで充分合格できます。
見た目の好みは分かれるでしょうが、私には気に入りも気に入らなくもなかったですね。実務経験の無い方や実務経験有りで3級を受けずに2級から受験される初学者にはよいのではないでしょうか?勉強期間としては2ヶ月程度で教科書を読み関連問題を問題集で解く。問題集は2周程やって学科実技の模試で仕上げました。試験結果は学科実技各々8割強の正答率で合格できました。
(引用元:Amazon.co.jp)
1部と2部で分かれていてそれぞれの冊子が切り離して使えるので、持ち運ぶ時も便利です。
内容は、全ページフルカラーでポイントになる部分は強調された色使いになっているので、覚えておいた方がいい点がすんなり入ってきます。
例題が書かれているので学びながらアウトプットすることができます。
また、重要部分がまとめられたスマホ用の資料を無料でダウンロードできるのもポイントです。
おすすめの問題集
問題集は、おすすめのテキストの「みんなが欲しかった!」シリーズに対応している「みんなが欲しかった! FPの問題集 2級」を使うのがおすすめです。
「みんなが欲しかった! FPの問題集 2級」
こちらは上記のテキストと併用して使うことができる問題集です。
★★★★☆ 役立ちます
3回ほどリピートで学習しました。おかげ様で22年の9月の試験で学科・実技ともに8割程度得点
できました。
(引用元:Amazon.co.jp)
過去問題を頻出問題に絞って厳選されていて、無駄をはぶいた解説がされています。
また、本試験1回分の総合問題も付いており、本試験感覚でできるので本番用の対策としてもおすすめです。
試験前は過去問や模擬試験を受けて対策
いよいよ試験前になってきたら、過去問を繰り返し解き、弱点分野はその都度テキストで確認するなどして自分の弱点をなくしていくことが大切です。
FPの試験は過去問に類似の問題が非常に多く出題される傾向です。
また、FP2級試験は学科も実技も6割以上で合格できるので、必ずしも100%を目指すのではなく、苦手な科目を作らず、広く浅くを意識していきましょう。
過去問は暗記するぐらい繰り返し行いましょう。
過去問題は全く同じ問題が出てくることはないかもしれませんが、出題傾向が見えてくるので最低3年分ぐらいは解いておくのがおすすめです。
アプリやサイトを活用するのもあり
スキマ時間を活用するのにネット上にあるサイトやアプリを活用するのもおすすめです。
無料で使えるものもあるのでスマホ1つで場所を選ばず勉強できるのは嬉しいですね。
FP2級ドットコムのサイト内では、「過去問道場」というFP2級過去問題集をクイズ形式で答えるアプリがあります。
問題はFP2級の4択の場合、1~4までの番号を選んで、それを押す形で正誤が表示されます。
そのあとに、具体的な回答が表示されます。
過去問は全く同じ問題が出ることは早々ないかもしれませんが、似たような問題の出題はあるため過去問での勉強もおすすめです。
スマホでもタブレットでも対応しているので一度試してみるのもいいと思います。
勉強会で気分転換するのもあり
FP試験に向けた勉強会が各地で開催されています。
「FP試験 勉強会」などで検索すると勉強会を主催している団体がいくつか見つけられます。
参加費用も数千円のもの〜あり、時間が合えば単発で参加できるので、参加してみるのもいいかもしれません。
勉強会ではボランティアベースでの運営の方々がしっかりとした試験対策をしてくれているところもあります。
過去にFPや金融業界で働く方への教育や研修にも携わっていた方や、FPの専門性を有したスタッフが運営をしていくれているので、本格的な勉強会を開催されています。
独学は孤独との戦いなので、同じ目標を持った人が集まるところにいくだけでも気分転換になるかもしれません。
最短でFP2級合格を狙うなら通信講座!
FP2級合格を狙うなら、通信講座が最短で合格するための効果的な方法です。
通信講座は自分のペースで学習でき、通勤や移動時間を利用して勉強できるため、忙しい人でも無理なく勉強することができます。
通信講座を利用した場合、独学より合格率が高いという結果や、通信講座を受講することにより受験資格の免除が受けられるので、時間を大幅に削ることができます。
FP2級試験の合格を目指すなら、通信講座を上手に利用し、効率的に勉強していきましょう。
通信講座受講生の合格率が高い!
上の方でもお伝えしていますが、FP2級試験の合格率は平均で35%前後でした。
しかし、「フォーサイト」という通信講座を受講した生徒さんのFP2級の合格率は毎年80%前後という驚きの合格率を出している講座もあります。
通信講座はスマホやタブレットがあれば簡単に勉強をすることができます。
外出先や移動中などで勉強ができるのは通信講座の強みでもありますね。
隙間時間の活用は結果的に勉強時間を増やせることにもなるので、効率的に合格を目指すことができます。
FP2級の受験資格の免除
FP2級の受験資格に、「FP3級資格を保有していること」あるいは「2年以上の実務経験」とあるので、独学だとどうしてもFP3級を取得してからでないとFP2級試験を受験することができません。
しかし、日本FP協会認定の教育機関で通信講座を受講することによって、上記の受験資格が免除されます。
通信講座を使うとFP3級を飛ばしてFP2級が受けられるので、FP3級を取得するための時間を大幅に削ることができます。
その点を踏まえたうえで、最短でFP2級試験合格を目指すなら、通信講座がおすすめです。
→FPの通信講座は記事はこちら
FP2級試験勉強!おすすめの通信講座4選
通信講座を受講することで効率的な勉強ができることがわかりました。
どの通信講座でも強みがありますが、今回は下記の特徴を持った4つの通信講座をご紹介します。
・スマホ学習に特化した学習がしたい方におすすめ「スタディング」
・合格率の高い通信講座を選びたい方におすすめ「フォーサイト」
・知名度の高さで安心感も欲しい方におすすめ「ユーキャン」
・FP2.3級一括取得を目指したい方におすすめ「キャリカレ」
それぞれの講座について特徴や内容を解説し、自分に合った講座選びに役立てていただけるようにまとめています。
通信講座を活用して効率的にFP2級の合格を目指しましょう。
スマホ学習に特化するならスタディング
・スマホ学習に特化した高品質な講座
・受講料が相場の半分以下
・スキマ時間をフル活用した学習スタイル
スタディングは「机で勉強する時間がなくても学べます」というキャッチフレーズ通り、スマホやタブレットがあればいつでもどこでも学習することができます。
コース名 | 価格 | 備考 |
FP3級・2級セットコース | 一括 31,900円(税込) 分割例月々¥ 2,874×12回〜 |
3級・2級両方の検定合格を目指す方向けのお得なセットです。 |
FP2級合格コース | 一括 29,700円(税込) 分割例月々¥ 2,676×12回〜 |
2級短期合格を目指して勉強する方に最適なコースです |
FP3級合格コース | 一括 4,950円(税込) | FP3級の全ての科目の講座が含まれるコースです。 FP資格に初めて挑戦される初心者向けのコースです。 |
他社よりも比較的に安く受講することができるのもスタディングの特徴です。
スマホ学習に特化しているので、忙しい社会人の方や家事、育児で忙しい方々に選ばれている講座です。
合格率の高さはフォーサイト
・圧倒的な合格率
・見やすいフルカラーのテキスト
・いつでもどこでも学習できるeラーニングシステム
フォーサイトはなんといっても圧倒的な合格率です。
その合格率は毎年、全国平均の約1.69倍の合格率です!
FP2級試験合格率(2022年試験・学科試験の結果) | |
全国平均 | 53.54% |
フォーサイト受講生 | 90.5% |
コース名 | 価格 | 内容 |
バリューセット1(2級基礎+過去問・2級FP技能士+AFP)+3級対策) | 60,800円(税込) | バリューセット1は、FP試験に必要なインプット・アウトプットを一通りカバーしたセットになります。
FP2級基礎講座と過去問講座に加え、FP3級対策を受講できます。 |
バリューセット2 (2級基礎+過去問+直前対策+過去問一問一答演習・2級FP技能士+AFP)+3級対策 | 通常セット 65,800円(税込) 通常セット+DVDセット 72,800円(税込) |
バリューセット1に、特別な過去問演習が行えるeラーニングシステムと、直前対策講座を加えたフルパックセットです。 |
単科講座 | ||
基礎講座 (2級FP技能士+AFP) | 57,800円(税込) |
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過去問講座 (2級FP技能士) | 57,800円(税込) |
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メインのテキストはフルカラーで見やすいのはもちろんのこと、決して分厚いものではなく、必要なポイントのみを厳選し、FP2級試験に合格することにこだわったテキストです。
スキマ時間でも学習できるeラーニングシステムには質問対応にも力を入れています。
圧倒的な知名度ならユーキャン
・圧倒的な知名度
・添削指導付き
・工夫されたわかりやすいテキスト
ユーキャンはCMでもおなじみで圧倒的な知名度と安心感があります。
日本FP協会の認定教育機関である事実も信頼性が高いです。
ユーキャンのFP2級向けの講座は1種類のみです。
講座名 | 価格 | 内容 |
ファイナンシャルプランナー(FP)講座 | 一括 64,000円(税込) 分割払い ¥4,980×13回 |
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信頼と実績のあるユーキャンですが10年間で16,523人以上の合格者を輩出しています。
FP2級の合格者数が毎年15,000人~17,000人ほどなので、合格者の10分の1が毎年ユーキャン受講生であるといえます。
2級・3級一括勉強ならキャリカレ
・FP2級・3級の一貫学習
・学習期間は3ヶ月、サポートは12ヶ月
・不合格なら全額返金!合格なら2講座目が無料!
キャリカレの特徴はFP2級・3級を一貫して学習できることです。
また、万が一不合格なら全額返金!のキャッチフレーズに絶対の自信があるのと同時に、合格でも2講座目が無料なので関連講座を受講してさらにステップアップできるのも大きな特徴です。
講座名 | 価格 | サポート体制 |
2級・3級FP技能士 | 一括 78,800円(税込) ※Web申込価格:68,800円 (税込) |
・不合格の場合全額返金 ・質問・添削指導 ・就職・転職サポート |
キャリカレではFP技能士の2級・3級どちらの試験も対応した講座で、最短3ヶ月で合格を目指せます!
映像での学習がメインで、FP試験に精通した講師から短期合格のノウハウを学ぶことができます。
また、日本FP協会だけではなく、きんざい実施の実技試験にも対応しています。
FP2級の勉強時間に関するよくある質問
FP2級の勉強時間に関するよくある質問 |
ファイナンシャルプランナー2級は難しいですか? ファイナンシャルプランナーは独学だと何ヶ月かかりますか? FP2級の勉強スケジュールは? |
FP2級の勉強時間でよくある質問をまとめます。
ファイナンシャルプランナー2級は難しいですか?
受験者それぞれの状況もあるため、一概には言えませんが、他の国家資格と比較した中では、比較的易しいといわれています。
他の国家資格の社労士や司法書士などと比べても試験の合格率が1桁台なのに対して、FP2級資格は20%〜40%と高い合格率を出せています。
合格率の高さからも、ファイナルシャルプランナー2級の資格は比較的優しいといえます。
ファイナンシャルプランナー独学だと何ヶ月かかりますか?
個人差がありますがFP2級試験に合格するためには学習時間の目安が150〜300時間といわれています。
ファイナンシャルプランナー(FP)2級の試験に合格するために必要な勉強時間は、150〜300時間が目安となります。1日2時間勉強する場合は、3〜5カ月程度かかる計算です。
(引用元:ユーキャン公式HP)
1日に2時間で300時間勉強した場合は5ヶ月、同じ300時間でも1日3時間勉強できたら約3ヶ月です。
FP2級の勉強スケジュールは?
独学なら試験日の6ヶ月前くらいから勉強を開始します。
FP2級試験の6ヶ月前くらいから試験勉強を開始すると、試験までに225時間の勉強ができる計算になります。
テキストや参考書でインプットして学習した内容は、すぐに論点別過去問やアプリを使ってアウトプットする習慣をつけることが大切です。
インプットとアウトプットを何度も繰り返して知識が定着したら、本試験形式の過去問を時間をはかりながら解いて力試しすることも有効です。
通信講座は各々スケジュールが決まっていると思うので、受講した通信講座に沿って勉強することになります。
FP2級は勉強時間は何時間で合格できるのか?のまとめ
FP2級の試験は決して簡単な国家試験ではありません。
勉強時間も個人差はありますが、FP2級の取得には150〜300時間が必要といわれています。
独学にも、通信講座にもそれぞれにメリットデメリットがあります。
この記事を参考に、自分に合った勉強法を見つけて合格を目指してみてください。
お金に関する知識を幅広く習得でき、生活や仕事に活かせるFP2級資格を取得してスキルアップをしていきましょう。
この記事がFP2級試験を受けようと思っている方のお役に立てば幸いです。
FP2級 通信講座の詳細は、あわせて以下の記事もご覧ください。
→FPの通信講座はこちら
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