情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティのプロとして認められた国家資格です。
最近ニュースで話題になる「サイバー攻撃」などにより、ITにまつわる情報セキュリティへの関心が年々高まっています。
そんな中、情報を守るプロとして「情報処理安全確保支援士」の活躍がいま期待されています。
情報セキュリティのプロ向けの国家資格といわれると何だか難しく聞こえて、IT関連の資格を持っていない方はどうやって勉強したらいいか戸惑ってしまうかもしれません。
そこで本記事では、情報処理安全確保支援士について気になる「難易度」「概要」「試験内容」「勉強法」「おすすめ参考書」「取得後の年収や求人について」を詳しく説明します。
最後まで読むと情報処理安全確保支援士について詳細がわかり、受験への一歩が踏み出せますよ。
情報技術者試験が初めての方や他の資格と迷っている方はぜひご一読ください。
情報処理安全確保支援士の難易度
情報処理安全確保支援士の難易度は公表されていません。
インターネット上では、「国家資格難易度ランキング」や「偏差値」といったものが見つかることもありますが、公式の発表がないために正確な数字はわかりません。
「情報処理安全確保支援士」試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格試験です。
情報処理安全確保支援士試験はIPAが行う試験の中で、高度な知識と技術が求められる高度区分試験に分類されています。
国家試験のIT分野では、高度区分試験が最も難しい試験です。
高度区分試験は通常年1回の実施ですが、情報処理安全確保支援士試験だけ年に2回実施されます。
情報処理安全確保支援士試験は他の高度区分試験と比べて、出題範囲が狭くレベルの高い問題からの出題が少ないことから、比較的合格しやすい試験だといえるでしょう。
受験資格は特に設けられていませんので、誰でも受験できる国家資格試験です。
情報処理安全確保支援士の難易度ランキングは?偏差値は?
情報処理安全確保支援士試験の難易度・偏差値は公式での発表はありません。
今回難易度・偏差値に関して調査したところ、「国家資格のうち難易度は100位くらい」「国家資格においての偏差値は60台の後半」などと書かれたサイトがありました。
しかし、それらは独自にまとめたランキングや偏差値で公式で確実な数字ではありませんでした。
もし受験を検討しているのであれば、一度過去問を解いてみて自分の実力がどれくらいあるのか試してみるとよいでしょう。
実際に問題を解くと、今までの経験により情報処理安全確保支援士試験の内容が簡単に思えるかもしれません。
自分で「試験の難しさ」を判断してください。
次で、情報処理安全確保支援士試験と他の高度区分試験を比較しています。
情報処理技術者試験の9つある高度区分の中での位置づけ
IPA主催の情報処理技術者向け試験のうち、最も難しいレベルの試験は9つあります。
9つの試験は、高度区分試験といわれています。
高度区分試験は国の策定した「共通キャリアフレームワーク」の最高レベルと相対する試験で、国家試験のIT関連では最高レベルの難易度です。
情緒処理安全確保支援士試験もそのうちの1つで、高度な知識・技能が求められます。
情報処理技術者向け試験の高度区分試験一覧 |
ITストラテジスト試験(ST)
システムアーキテクト試験(SA) プロジェクトマネージャ試験(PM) ネットワークスペシャリスト試験(NW) データベーススペシャリスト試験(DB) エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) ITサービスマネージャ試験(SM) システム監査技術者試験(AU) 情報処理安全確保支援士試験(SC) |
9つの高度区分試験の試験内容は共通知識は同じ内容を問われますが、専門知識についての問題が異なります。
情報処理安全確保支援士試験は他の高度区分試験に比べ、専門知識の出題範囲が狭くまた最高レベルの問題も2つだけです。
つまり、情報処理安全確保支援士試験はその他高度区分試験より、学習範囲が狭く問われる専門知識も深くありません。
また、情報処理安全確保支援士試験は、ネットワークスペシャリスト試験(NW)、データベーススペシャリスト試験(DB)とよく比較されます。
ネットワークスペシャリスト試験(NW)、データベーススペシャリスト試験(DB)も出題範囲が狭く最高レベルの問題も2つだけですが、情報処理安全確保支援士は試験が年に2回実施されます。
そのため、情報処理安全確保支援士試験は、よく比較される2つの試験よりも合格できる可能性は高くなると考えられます。
「ネットワークスペシャリスト試験(NW)」とは
ネットワークスペシャリスト試験は毎年春季に実施され、以下の方を対象としています。
ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、目的に適合した大規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築し運用できる、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。
(引用:IPA公式HP)
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークを構築し運用できるネットワークエンジニアや情報通信に必要な基盤を構築するインフラ系エンジニア向けの試験です。
X(旧Twitter)では、以下の意見が見られます。
ネットワークスペシャリストは難しいな〜
情報処理安全確保支援士はセキュリティ知識なくても
何となく一般常識で正解できた問題あったのに
こっちはネットワークの知識がっつり要求される
(引用元:X)
受かって嬉しい。
感想としては、同じカテゴリレベル4でも、
ネットワークスペシャリストの方が頭一つ以上難しいと、
勉強中も試験中も常に感じていました。
明らかに情報処理安全確保支援士の方が簡単です。と、ネスぺに落ちて支援士に受かったからやっと言えます。
#情報処理安全確保支援士
(引用元:X)
情報処理安全確保支援士試験よりも、ネットワークスペシャリスト試験の方が難しかったという意見がありました。
情報処理安全確保支援士試験の方が明らかに簡単だとする意見もあります。
情報処理安全確保支援士試験では一般常識があれば解答できる問題が混ざっているようですが、ネットワークスペシャリスト試験では専門的な知識が求められます。
「データベーススペシャリスト試験(DB)」とは
データベーススペシャリスト試験は、毎年秋季に実施され以下の方が対象です。
企業活動を支える膨大なデータ群を管理し、パフォーマンスの高いデータベースシステムを構築して、顧客のビジネスに活用できるデータ分析基盤を提供するデータベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。
(引用:IPA公式HP)
データベーススペシャリスト試験は、データベース管理者やネットワークスペシャリスト同様にインフラ系エンジニア向けの試験です。
Xでデータベーススペシャリストについて次のような意見がありました。
ネットワークスペシャリスト試験受けて来たけど
データベーススペシャリスト試験よりは簡単だった
その前に受けた情報処理安全確保支援士試験はもっと簡単だった
同じITSSレベル4の試験でも難易度違うと言われてるから それもあるけど
実務経験がある区分の試験は 勉強が捗るし 解き易い
(引用元:X)
ネットワークスペシャリスト試験と同様で、情報処理安全確保支援士試験よりデータベーススペシャリスト試験の方が難しく感じたようです。
3試験を受験した感想で、情報処理安全確保支援士が一番簡単だったという意見です。
したがって、高度区分試験は国家資格のIT関連試験では最高レベルの難易度ですが、情報処理安全確保支援士試験はその高度区分試験の中で受験しやすく比較的簡単な試験といえるでしょう。
情報処理安全確保支援士試験の合格率
では、次に「情報処理安全確保支援士試験」の合格率をみてみましょう。
過去5回分の情報処理安全確保支援士試験の合格率です。
試験時期 | 合格率 |
令和3年秋季 | 20.1% |
令和4年春季 | 19.2% |
令和4年秋季 | 21.1% |
令和5年春季 | 19.7% |
令和5年秋季 | 21.9% |
(引用:IPA公式HP)
情報処理安全確保支援士試験の合格率は、「約20%前後」で推移しています。
では、その他の高度区分試験の直近の合格率をご覧ください。
試験 | 合格率 |
プロジェクトマネージャ試験(PM) | 14.1% |
ITストラテジスト試験(ST) | 14.8% |
ITサービスマネージャ試験(SM) | 14.8% |
システムアーキテクト試験(SA) | 15% |
システム監査技術者試験(AU) | 16% |
データベーススペシャリスト試験(DB) | 17.1% |
ネットワークスペシャリスト試験(NW) | 17.4% |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) | 18.3% |
情報処理安全確保支援士試験 | 19.7% |
(引用:IPA公式HP)
直近の高度区分試験の中で最も合格率が低いのは「プロジェクトマネージャ試験(PM)」の14.4%で、最も高い試験は「情報処理安全確保支援士試験」の19.2%です。
合格率を調べた結果、情報処理安全確保支援士の合格率は高度区分試験の中で、毎年最も高いことが分かりました。
つまり、合格率でみても、情報処理安全確保支援士試験は高度区分試験の中で比較的合格しやすい試験といえます。
情報処理安全確保支援士の概要
情報処理安全確保支援士試験は、国家資格試験で年2回実施されます。
情報処理安全確保支援士の主な業務内容は、情報の安全に関わる仕事です。
受験資格は特になく、誰でも受験できます。
試験は午前と午後の二部制で、丸一日ある長丁場の試験です。
午後の試験では記述式での解答があり、読解力などが必要です。
他の情報技術者試験の合格者は、午前の一部試験が免除となります。
情報処理安全確保支援士試験の種類と試験開催日時
情報処理安全確保支援士は国家資格です。
日程は毎年4月第3日曜日と10月第3日曜日で、朝9時30分から開始されます。
高度区分試験で唯一、年2回実施される試験です。
試験時間は「午前と午後の2部」に分かれています。
午前 | 午後 |
午前Ⅰ 9:30~10:20(50 分) | 午後Ⅰ 12:30~14:00(90 分) |
午前Ⅱ 10:50~11:30(40 分) | 午後Ⅱ 14:30~16:30(120 分) |
試験は午前で1時間半、午後で3時間半の合計5時間と丸一日かかるので、体力や集中力を要します。
情報処理安全確保支援士の業務内容
情報処理安全確保支援士の主な業務内容は、IPA公式サイトで次のように紹介されています。
(1)情報セキュリティ方針及び情報セキュリティ諸規程(事業継続計画に関する規程を含む組織内諸規程)の策定、情報セキュリティリスクアセスメント及びリスク対応などを推進又は支援する。
(2)システム調達(製品・サービスのセキュアな導入を含む)、システム開発(セキュリティ機能の実装を含む)を、セキュリティの観点から推進又は支援する。
(3)暗号利用、マルウェア対策、脆弱性への対応など、情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用を推進又は支援する。
(4)情報セキュリティインシデントの管理体制の構築、情報セキュリティインシデントへの対応などを推進又は支援する。
(引用元:IPA公式HP)
上記をわかりやすくまとめると、主な業務内容は以下の4点です。
・情報セキュリティ及び、それに関する諸業務の策定
・情報システムの企画・設計・開発・運用におけるセキュリティ確保
・情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用
・情報セキュリティインシデント管理体制の構築、対応推進や支援
「情報処理資格支援士」は企業や組織において情報セキュリティに関するマネジメントを行います。
情報システムの安全や、セキュリティ対策の運用、情報セキュリティインシデント管理などが主な業務です。
情報処理安全確保支援士試験の受験資格・必要な知識と技能の目安
受験資格は特になく、誰でも受験できます。
下位資格を受験せずに、いきなり情報処理安全確保支援士の試験が受験可能です。
しかし、実際には応用情報技術者試験の合格者が次に狙う試験といわれています。
応用情報技術者試験は、業務経験が5~6年程度ある中堅のプログラマーやシステムエンジニアを対象としています。
基礎的な知識や技術がない人が受験して合格できるほど簡単な試験ではありません。
(引用:資格の学校TAC公式HP)
上記は応用情報技術者試験の対象者についての内容です。
応用情報技術者試験には、基本的な知識や技術が求められます。
そのため、その合格者が次に受験するといわれる情報処理安全確保支援士試験には、より高度な知識や技術が必要だと考えましょう。
業務経験5年以下の場合は、試験内容が難しく感じるかもしれません。
試験を主催するIPA公式サイトでは、以下を目指す方へ受験がすすめられています。
サイバーセキュリティリスクを分析・評価し、組織の事業、サービス及び情報システムの安全を確保するセキュリティエンジニア
技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案して経営層を支援するセキュリティコンサルタント
(引用:IPA公式HP)
企業や組織において情報システムの安全を確保するセキュリティエンジニア、またサイバーセキュリティ対策を支援するセキュリティコンサルタントが主な対象者です。
以上のことから、情報処理安全確保支援士試験は誰でも受験可能な試験ですが、セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方向けの試験だといえます。
情報処理安全確保支援士試験の出題形式と出題数・解答数
情報処理安全支援士試験の出題形式は、「四肢択一」と「記述式」の2種類です。
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後Ⅰ | 午後Ⅱ | |
出題形式 | 四肢択一 | 四肢択一 | 記述式 | 記述式 |
出題数 | 30問 | 25問 | 3問 | 2問 |
解答数 | 30問 | 25問 | 2問 | 1問 |
(引用:IPA公式HP)
午後試験の記述式は問題を選択して解答できるので、答えやすい問題を適切に選ぶことが大切です。
情報処理安全確保支援士の一部試験が免除になる資格一覧
情報処理安全確保支援士の「午前Ⅰ部の試験が免除」になる資格は、他の高度区分資格・応用情報技術者の合わせて9つの資格です。
- ITストラテジスト試験(ST)
- システムアーキテクト試験(SA)
- プロジェクトマネージャ試験(PM)
- ネットワークスペシャリスト試験(NW)
- データベーススペシャリスト(DB)
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
- ITサービスマネージャ試験(SM)
- システム監査技術者試験(AU)
- 応用情報技術者試験(AP)
上記の資格に合格していれば、「午前Ⅰ試験」がその後2年間何度でも免除されます。
例)「令和4年春季試験」で免除対象の成績を取れば「令和6年春季試験」まで免除
また、情報処理安全確保支援士試験を含む高度区分試験で不合格となっても、午前Ⅰ試験の基準以上の成績(100点中60点)を取れていれば、2年以内は午前Ⅰ試験が何度でも免除の対象です。
つまり、応用情報技術者試験の合格または高度区分試験で合格あるいは2年以内の午前Ⅰ試験が基準点以上で、情報処理安全確保支援士試験の「午前Ⅰ試験」が免除されます。
情報処理安全確保支援士の試験は開始時間も早く時間も5時間にも及ぶため、「午前Ⅰ免除」があると気持ちの面でも体力的にも楽に受験ができます。
情報処理安全確保支援士試験の特徴
次に、情報処理安全確保支援士試験の特徴についてご説明します。
情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅱの試験範囲は、高度区分試験の中で比較すると広くありません。
しかし、それでも出題される分野は「7つ」もあるので幅広い知識が必要です。
また、午後の試験は記述式ですので暗記だけで受かる試験ではありません。
情報処理安全確保支援士試験は、午前Ⅰから順番に基準点をクリアしなければ、その後採点をされずに足切りされます。
合格後には、「登録・更新」制度が設けられています。
登録をしなくても合格が取り消されることはありませんが、「情報処理安全確保支援士」を名乗ることはできません。
また登録せずにその名称を使用することは、法律違反です。
「登録・更新」には別途費用がかかり、資格を10年維持するために30万円以上が必要です。
情報処理安全確保支援士試験の出題範囲の広さ
情報処理安全確保支援士の出題範囲は、以下の内容です。
- 午前Ⅰ「共通知識」の問題で23分野
- 午前Ⅱ「専門知識」の問題で7分野
- 午後Ⅰ・Ⅱでは、「情報システム」「情報セキュリティ」に関する分野
専門知識の分野では、7分野のうち重点分野の範囲を特にしっかりと学習してください。
各時間帯の出題範囲の詳細は、次をご覧ください。
「午前Ⅰ部」の出題範囲
- テクノロジー系基礎理論 「基礎理論、アルゴリズムとプログラミング」
- テクノロジー系 コンピュータシステム「コンピュータ構成要素 、システム構成要素 、ソフトウェア、ハードウェア」
- テクノロジー系技術要素「ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク 、セキュリティ」
- テクノロジー系開発技術「システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術」
- マネジメント系プロジェクトマネジメント「プロジェクトマネジメント 」
- マネジメント系サービスマネジメント「サービスマネジメント 、システム監査」
- ストラテジ系システム戦略 「システム戦略 、システム企画」
- ストラテジ系経営戦略「経営戦略マネジメント 、技術戦略マネジメント 」
- ストラテジ系企業と法務 「企業活動、法務」
(引用元:IPA公式HP)
以上23分野となり、問題は「技術レベル2~4段階」の内ですべて「レベル3」が出題されます。
高度区分試験の午前Ⅰ試験は共通知識が問われる内容で、出題範囲もレベルも9試験で同じ内容です。
「午前Ⅱ部」の出題範囲
- テクノロジー系技術要素「データベース、ネットワーク 、セキュリティ」
- テクノロジー系開発技術 「システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術」
- マネジメント系サービスマネジメント「サービスマネジメント 、システム監査」
(引用元:IPA公式HP)
上記の7分野から出題となり、「ネットワーク」と「セキュリティ」が重点分野です。
午前Ⅱの問題の技術レベルは、重点分野のネットワークとセキュリティが「レベル4」で残りは「レベル3」です。
午前Ⅱの試験では午前Ⅰの出題範囲からさらに絞って出題され、特に重点分野に関してより深い知識が求められます。
午前Ⅱの試験対策では、「ネットワーク」「セキュリティ」の学習に力を入れましょう。
午後の出題範囲
午後は「Ⅰ・Ⅱ」とも共通で、出題範囲は以下です。
- 情報セキュリティマネジメントの推進又は支援に関すること
- 情報システムの企画・設計・開発・運用におけるセキュリティ確保の推進又は支援に関すること
- 情報及び情報システムの利用におけるセキュリティ対策の適用の推進又は支援に関すること
- 情報セキュリティインシデント管理の推進又は支援に関すること
(引用元:IPA公式HP)
午後の試験は、情報処理安全確保支援士に期待される業務内容から出題されます。
記述式になるので、情報システムや情報セキュリティに関する専門的で技術的な問題に対して、自分の考えを述べなければいけません。
情報処理安全確保支援士試験は記述式もある
情報処理安全確保支援士試験の午後試験Ⅰ・Ⅱ部ともに「記述式」です。
出題の意図をくみ取り、適切な解答を指定された文字数にまとめます。
記述式を解答するためには、「読解力」「判断力」「表現力」といった「国語力」も必要です。
令和4年秋季試験の午後Ⅰの詳細
- 設問3問から2問選択し解答する
- 設問数は最大4つ
- 記述式の解答文字数の最大は「40文字以内」
- 設問の中には多肢選択の問題もある
令和4年度秋季試験の午後Ⅱの詳細
- 設問2問から1問選択し解答する
- 設問数は最大6つ
- 記述式の回答文字数の最大は「60文字以内」
- 設問の中には多肢選択の問題もある
午後の試験では、まず解答する問題を選択します。
一通り問題と設問を見て、解ける問題を選んでください。
午後の試験は記述式ですが、設問には多肢選択問題も含まれます。
配点が高く設定されているため、選択問題は確実に正解するようにしましょう。
情報処理安全確保支援士試験には足切りがある
情報処理安全確保支援士試験には足きりがあります。
午前Ⅰ部の試験から順に採点され、基準点以下であれば以降の採点はされません。
もし午後の試験に自信があったとしても、午前Ⅰ部で基準点以下ならば午後の試験は採点されずに足切りされます。
したがって、合格するには午前と午後の各試験で基準点以上を取らなければいけません。
基準点は「60点以上」とありますが、年度による難易度差を無くすために調整される場合もあるようです。
情報処理安全確保支援士は合格しても終わりじゃない 登録セキスぺ・更新制度とは
報処情理安全確保支援士は合格しても終わりではなく、合格後に通称「登録セキスぺ」への登録制度があります。
登録は任意です。
登録は任意ですが、登録をしないと「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の名称を使用することができません。
登録セキスぺの資格を保持するため3年ごとの更新が必要となります。
更新には、「毎年の共通講習」と「3年に1度の実践講習」の受講があります。登録にも更新にも別途費用が発生します。
登録や更新をしなくても合格は取り消されまんが、「情報処理安全確保支援士」の名称は使用できません。
(引用:IPA公式HP)
「情報処理安全確保支援士」への登録は任意ですが、登録しなければその名称を使用できません。
毎年の共通講習と3年ごとの実践講習の受講が、更新の条件です。
登録・更新をしなくても、合格は取り消されません。
報処情理安全確保支援士への登録の期限
報処情理安全確保支援士に合格後、「登録セキスぺ」への登録期限は特に設けられていません。
登録をしないと合格が取り消されることはありません。
しかし、登録せずに「報処情理安全確保支援士」の名称を使用すると、法律で罰せられます。
ご注意ください。
報処情理安全確保支援士への登録の費用
登録には、登録免許税「9,000円」と登録手数料 「10,700 円」が必要です。
報処情理安全確保支援士への登録後
「登録セキスぺ」には登録証が発行され、その名称またロゴマークの使用が認められます。
ロゴマークは名刺やビジネス文書などに使用でき、資格保持者としてアピールが可能です。
また、IPA公式サイトの登録セキスぺ一覧にて氏名が記載され、その情報が一般公開されます。
報処情理安全確保支援士の更新期限
登録をすると3年ごとに更新手続きを行う必要があります。
更新申請は申請期限の60日前までとなり、講習の受講も完了させておかなければいけません。
更新期限を過ぎると報処情理安全確保支援士への登録は抹消されます。
更新をしなかった場合も、合格自体が取り消されることはありません。
講習について
更新には、毎年の「共通講習」と3年に1度の「実践講習」を受ける必要があります。
「共通講習」は、IPAが行うオンラインの講習です。
「実践講習」には、「IPAが行う実践講習」または「民間事業者等が行う特定講習」があり、どの講習を受講するかは選択できます。
更新費用
更新費用は無料ですが、講習には受講料が発生します。
更新にかかる費用=毎年受講の必要があるIPA主催の共通講習受講に2万円+3年に1度の実践講習または特定講習に8~16万円
民間事業所がおこなう特定講習は、開催される講義内容がそれぞれ違うので費用も異なります。
例)「民間事業所がおこなう特定講習の費用」
- NECマネジメントパートナー株式会社主催の「CSIRT強化トレーニング マルウェア感染対応編」は、一日講習で金額88,000(円/税込み)
- 大日本印刷株式会社主催の「サイバー・インシデントレスポンス・マネジメントコース 基礎演習」は、全5日で金額770,000(円/税込み)
(引用元:経済産業省 民間事業所一覧)
更新費用は無料ですが、講習料として3年で最低14万以上の費用が発生します。
情報処理安全確保支援士試験の勉強時間と勉強期間
情報処理安全確保支援士に向けての勉強時間や勉強期間について調査したところ、正確な数字は見つけることができませんでした。
そこで資格の大原や資格の学校TACに問い合わせた結果、未経験者と応用情報技術者合格レベルの方の目安勉強時間について以下の情報が得られました。
初心者が資格の大原の情報処理安全確保支援士講座を受講した場合の勉強時間について
一日平均2~3時間が確保できたら、5ヶ月前後で履修可能
初めてITの学習をする場合、おそらく最初の「午前対策 基本講義」に一番時間を要する
学習したての頃は一度の復習では知識が定着しなかったり、理解に時間が掛かるケースがあることをリスクとしておくと、5ヶ月程度は掛かる
(資格の大原からの回答より一部抜粋して編集し引用)
初心者が資格専門学校で講座を受講する場合の勉強時間は、「300~540時間」程度とのことです。
そのため、初心者が独学で合格を目指す場合は、講座を受講するよりも勉強法や学習内容で劣ると考えられるため、講座を受講する初心者の勉強時間「300~540時間」よりも、さらに多くの勉強時間が必要です。
応用情報技術者試験合格者レベルの情報処理安全確保支援士試験の勉強時間について
前提知識の有無によっても大きく異なるが、情報処理安全確保支援士試験合格までに必要な学習時間は、おおむね「100~200時間」程度
(資格の学校TACからの回答より一部抜粋し編集し引用)
下位レベルの応用情報技術者合格レベルの方やある程度知識がある方の勉強時間は、「100~200時間」程度とのことです。
通信講座を利用する初心者の場合:「300~540時間」程度
初心者が独学する場合:「300~540時間」以上
ある程度の知識がある方:「100~200時間」程度
しかし、この勉強時間はあくまでも目安に過ぎません。
年2回の試験実施日から逆算し、余裕を持って勉強時間を確保してください。
情報処理安全確保支援士試験の目安勉強時間
情報処理安全確保支援士の春季試験に向けて資格の大原の講座は、8月から開講します。
期間は最長約「8ヶ月間」で対象者は初心者・IT学習未経験者です。
資格の大原によると、こちらの講座は1日2~3時間の勉強で「5ヶ月前後」で履修可能とのことです。
※勉強時間数=1日2時間×5ヶ月で「300時間」、1日3時間×6ヶ月間で「540時間」
この「300~540時間」の勉強時間は、通信講座を利用した目安です。
独学は通信講座を利用した学習よりどうしても効率が悪くなるため、独学で合格を目指す方はさらにプラスした時間を確保するようにしましょう。
午前の試験が免除される方や同等レベルの方などは、勉強する範囲が半分以下に短縮できます。
資格の学校TACによると、午前の試験が免除される「応用技術者合格レベル」の方の勉強時間は、おおよそ「100~200時間」とのことでした。
以上のことから、「情報処理安全確保支援士試験」の目安勉強時間は以下の3つに分かれます。
- 通信講座を利用する初心者の場合:「300~540時間」程度
- 初心者が独学する場合:「300~540時間」以上は必要
- ある程度の知識がある方:「100~200時間」程度
しかし、こちらの学習時間はあくまで目安となりますので、合格に向けて余裕を持った学習時間を確保してください。
情報処理安全確保支援士試験の目安勉強期間
資格の大原の初心者向けの通信講座は、設定が最長約「8ヶ月」です。
資格の学校TACの午前試験が免除レベルの方向け講座は、「6ヶ月」に設定されています。
通信講座を利用した初心者の場合、1日2~3時間で「5ヵ月前後」の学習期間を目安とし、独学者は「5ヶ月以上8ヶ月以下」の期間を想定しておくと良いでしょう。
「午前免除」の方は、1日1時間の学習であれば「3ヶ月~6ヶ月」、1日3時間確保できれば「約1.5ヶ月~2.5ヶ月」の期間が必要です。
こちらの勉強期間に関してもあくまで目安の数字になりますので、各自余裕を持った勉強期間を確保するようにしましょう。
情報処理安全確保支援士試験で優先して勉強すべき科目は
優先して勉強すべき科目は、重点科目の「ネットワーク」と「セキュリティ」です。
「資格の学校TAC」公式サイトに以下のような記載があります。
・Webアプリケーションのセキュリティ
・DNSサーバーのセキュリティ
・メールサーバーのセキュリティ
・標的型攻撃
上記4点の「セキュリティ」の科目は重点的に学習してください。
・ネットワークセキュリティ(VLAN、無線LAN、TLS1.3、IPsec)の学習も忘れずに!
※特にTLS(SSL)は詳細に
・情報セキュリティマネジメントの視点でも知識整理をしておきましょう。
(引用:資格の学校TAC公式HP)
特に「セキュリティ」の分野は「午前午後共通の出題範囲」でもあるので重点的に取り組みましょう。
資格の学校TACが案内している4点の「セキュリティ」科目を参考に学習してください。
もう一つの重点科目であるネットワークの知識もかなり問われるようです。
また、「情報セキュリティマネジメントの視点」を持つことも重要です。
基礎知識の学習が終わったら、ネットワークとセキュリティの学習に力を入れましょう。
情報処理安全確保支援士取得のメリット5選
「情報処理安全確保支援士」は、国家資格でIT分野初の「士業」として認知されています。
情報処理安全確保支援士として、情報セキュリティに関して一定水準以上の知識や技術があることの証明になり、公的に認められた能力を保持していることを第3者へアピールできます。
また、資格取得後の更新制度で毎年スキルアップができ、常に最新の専門知識を身に付けることが可能です。
情報処理安全確保支援士は、国や地方自治体の案件で「入札要項」に含まれることがあるので、就職や転職に有利な資格です。
以下で、メリットについて詳しくみていきましょう。
国家資格の「士業」としての認知
「情報処理安全確保支援士」は、国家資格の「士業」として認知されます。
「士業」とは他に、「弁護士・弁理士・税理士・司法書士」などがあります。
国家資格のIT分野で「士業」として認められているのは情報処理安全確保支援士のみです。
名称独占資格でもあるので、情報処理安全確保支援士として登録後にその名称が使用できます。
名刺や肩書きにも明記できるので、社会的地位の向上も期待できるでしょう。
セキュリティ知識に詳しいことの証
「情報処理安全確保支援士」は、経済産業省のサイバーセキュリティ政策として策定された「情報セキュリティ対策」について、一定以上の知識や技術を持っていることを証明するものです。
情報処理安全確保支援士の資格取得で、情報セキュリティについて詳しいことが公的に証明されます。
情報セキュリティのプロとして国の定めた基準に達している証となり、第3者へのアピールにも役立つ資格です。
安全な社会の実現に貢献していると見なされ、社会的評価も高い資格の1つです。
更新研修で最新の知識取得
情報処理安全確保支援士の更新制度は、合格後に毎年オンラインでの講習に加えて、3年に1度の「実践講習」があります。
定期的な講習受講で、セキュリティに関する最新の情報が取得可能です。
日々変わる情報セキュリティに対して知識を常にアップデートすることで、発生する問題にも適切に対応できます。
また、実践講習で知り合う仲間との交流は、知らない情報や役立つ知識を得る良い機会となるでしょう。
情報処理安全確保支援士資格が入札要件になる
国や地方自治体が求める案件の中に、情報処理安全確保支援士の配置が「入札要件」となるものがあります。
国家資格として「一定の技術や能力」が保証されている表れです。
企業は情報処理安全確保支援士を雇えば仕事を受注できる可能性があり、資格保有者は就業の機会が得られるので、双方ともメリットがあります。
下記は実際の官公需情報ポータルサイトでの入札情報です。
件名:JNTO次期ITインフラの調達および運用
組織:独立行政法人国際観光振興機構
(引用:官公需ポータルサイト)
独立行政法人の国際観光振興機構が募集した案件ですが、この入札情報で必要な情報セキュリティの資格一覧に「情報処理安全確保支援士」が含まれていました。
このように、情報処理安全確保支援士が実際に「入札要件」の一部となっています。
一部の国家・民間資格で試験免除
「情報処理安全確保支援士」の取得で試験が一部免除となる国家資格は、「中小企業診断士」「弁理士」「弁理士」「ITコーディネータ」の4資格です。
・中小企業診断士試験
応用情報技術者試験又は一部の高度試験の合格者は、第1次試験科目の一部が免除されます。・弁理士試験
応用情報技術者試験、高度試験又は情報処理安全確保支援士試験の合格者は、論文式筆記試験選択科目(理工Ⅴ(情報))が免除されます。・技術士試験
高度試験又は情報処理安全確保支援士試験の合格者は、第一次試験の専門科目(情報工学部門)が免除されます。・ITコーディネータ(ITC)試験
高度試験、情報処理安全確保支援士試験又はiパス(ITパスポート試験)750点以上の合格でITC試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験できます。 また、資格更新時のポイントとなります。
(引用:IPA公式HP)
中小企業診断士では「経営情報システム」の試験、弁理士は論文式の「理工Ⅴ」の試験、技術士は「情報工学部門」の試験が免除されます。
ITコーディネータは、専門スキル保持者として特別試験が受講可能です。
またITコーディネータ取得後に「情報処理安全確保支援士」に合格すれば、ITコーディネータの資格更新に必要なポイントとして加算されます。
4つの国家資格で「情報に関する科目の試験」が免除されます。
コネクテッド・インダストリーズ税制(IOT税制)について
こちらは、「情報処理安全確保支援士」を雇う企業にとってのメリットでしたが、残念ながら令和2年3月31日をもって廃止されました.
現在、「情報処理安全確保支援士」関連で優遇される税制はありません。
情報処理安全確保支援士取得は意味がない?デメリット4選
では次に、情報処理安全確保支援士取得のデメリットをご紹介します。
情報処理安全確保支援士は、「士業」として認められていますが必置化の資格ではありません。
情報処理安全確保支援士しかできない仕事はありません。
更新には別途費用が必要です。
情報処理安全確保支援士には、「業務上知り得た情報の秘密保持に努めなければいけない」という法的義務が発生します。
「情報処理安全確保支援士」は、国内でのみ通用する資格となるので国際的に評価される資格ではありません。
情報処理安全確保支援士のデメリットについて詳しくみていきましょう。
情報処理安全確保支援士はまだ必置化ではない
「情報処理安全確保支援士」は、必置化の資格ではありません。
士業としての独占業務はありませんが、無資格者が名乗れない名称独占資格であるため、取得できたならば社会的に高い評価を受けられる資格です。
(引用元:TAC公式HP)
情報処理安全確保支援士は一定のスキルの保持を証明できますが、独占業務がありません。
しかし、情報セキュリティ業務を担える人材が確保できれば、企業はわざわざ情報処理安全確保支援士を雇うことはありません。
企業や事業所での情報セキュリティ業務は、知識や技術があれば誰でも行えます。
必置化に向けて現在政府が検討を進めているようです。
もし、必置化となればますます注目の資格となるでしょう。
情報処理安全確保支援士の更新費用
「情報処理安全確保支援士」の更新には、「更新費用」が発生します。
10年資格を維持するためには、最低でも30万円以上を支払う必要があります。
受講する講座によっては1回10万円以上するものもあるので、費用面から登録や更新をしない方も多いようです。
情報処理安全確保支援士の更新のため、集合研修を申込み。
オンライン講習とセットで10万円は、流石に高いなぁと感じる。
会社で費用負担して貰えたから更新を決めたけど、個人負担だとちょっと払えない
(引用元:X)
情報処理安全確保支援士の更新費用がバカ高いので更新辞める人が周りに続出してる。
(引用元:X)
会社が更新費用を負担してくれない場合は自己負担となるので、合格しても登録更新することを躊躇する人もいるようです。
情報処理安全確保支援士は法的義務が発生する
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティ分野での業務に携わる機会が多く、業務内容の秘密保持を厳密に行わなければいけません。
違反した場合には、情促法により罰せられる場合があります。
情報処理の促進に関する法律
第八条
二 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、
又は執行を受けることがなくなつた日から起算して二年を経過しない者
第二十四条 情報処理安全確保支援士は、
情報処理安全確保支援士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。支援士だとこの辺りが問題
(引用元:X)
情報処理安全確保支援士は、信用を傷つけるような行為は厳禁です。
業務上で知り得た情報の無断公開や第3者への漏洩などが処罰の対象です。
「情報処理安全確保支援士」の詳しい倫理綱領は、公式サイトをご確認ください。→公式サイト 倫理綱領
情報処理安全確保支援士はCISSP認定試験のような国際的な資格ではない
情報処理安全確保支援士は、「CISSP認定試験」のような国際的な資格ではありません。
CISSP認定試験の詳細は以下をご覧ください。
(ISC)² (International Information Systems Security Certification Consortium)が認定を行っている国際的に認められた情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格です。
CISSP認定資格は、情報セキュリティの共通言語とも言える『(ISC)² CISSP CBK』を理解している情報セキュリティ・プロフェッショナルのみに与えられる資格です。
CISSP認定資格の取得は、国内外において、個人および所属組織の信用・信頼の獲得につながります。
(引用:CISSP認定試験公式HP)
もし、国際的な企業や事業所などで情報セキュリティに携わる仕事がしたい場合は、情報処理安全確保支援士よりも「CISSP認定試験」の取得をおすすめします。
なお、「CISSP」の資格も国内での「入札要件」となっており、国内でも情報セキュリティのプロとして認められています。
CISSPは、セキュリティ分野において国内外での活躍が期待できる資格といえるでしょう。
それに比べ「情報処理安全確保支援士」は日本国内のみに通用するもので、国際的に認知されている資格ではありません。
情報処理安全確保支援士のメリット・デメリットまとめ
では、詳しくみてきた「情報処理安全確保支援士のメリット・デメリット」のまとめです。
メリット | デメリット |
・国家資格の「士業」として認知される
・セキュリティ知識に詳しいことの証になる ・更新研修で最新の知識が取得できる ・情報処理安全確保支援士資格が入札要件になる ・一部の国家・民間資格で試験免除となる |
・情報処理安全確保支援士はまだ必置化ではない
・登録更新制度 ・業務上で法的義務が発生する ・CISSP認定試験のような国際的な資格ではない |
情報処理安全確保支援士のメリットは、IT初の「士業」として認知されており、セキュリティのプロとして第3者へのアピールがしやすい点です。
また、更新制度では毎年と3年ごとの講習が義務になっているので、受験をして終わる資格とは違い常に学習する機会があります。
デメリットとしてあげられる点は、必置化の資格ではないので企業に必ず必要な人材ではないことです。
企業が求める「情報セキュリティ」の水準に達していれば、情報処理安全確保支援士でなくとも誰でもその業務を行うことができます。
また、業務内容などを情報漏洩してしまった場合は、法律違反で罰せられます。
更新制度の費用が高額であることもデメリットの1つです。
メリット・デメリットそれぞれをよく確認し、必要な資格かどうか見極めて受験しましょう。
情報処理安全確保支援士とダブルライセンスにおすすめの資格
情報処理安全確保支援士に合格した後に、さらなるキャリアアップを図るなら以下の資格がおすすめです。
「CISSP認定試験」は国際的に認知されている資格なので、海外でも就業の機会が得られます。
また取得には実務経験が必須となるので、情報処理安全確保支援士よりさらに経験豊かな人材であるとアピールできます。
「中小企業診断士」は経営に関する知識を増やせます。
そのため、将来の独立の為やビジネスパーソンとして幅広い知識が得られるのでおすすめの資格です。
CISSP認定資格
CISSP認定資格は「国際的に認められている資格」です。
合格して登録すれば名乗れる情報処理安全確保支援士と違い、認定には最低4年の実務経験が必須条件です。
実務経験が規定に達していなければ、試験に合格しても準会員となり実務経験を積まなければ正会員になれません。
そのため、資格取得認定者は実践を積んだ「経験豊富」な人材であることがアピールできます。
CISSP認定保持者の声をご紹介します。
情報セキュリティのマネジメント領域に関するコンサルタントとして、相応のスキルを持っていると自負がありましたが、CISSPの網羅的かつ体系的内容を理解するにつれ、認識違いや理解不足が多く残っていることを知りました。
実際のコンサルテ―ション業務においても、物理的対策や経営者の関わりなどとのバランスをとりながらコンサルティングを行うことができました。
CISSPはセキュリティエンジニアの地位を大きく向上させることができる仕組みだと考えています。
(引用:CISSP認定試験公式HP)
「CISSP」認定試験の勉強で、セキュリティに関する認識違いや理解不足を再確認できたようです。
「CISSP」への挑戦で、セキュリティのプロとしてさらなる「スキルアップ」が見込めます。
CISSP認定試験の試験概要
出題範囲 CBK®ドメイン
・セキュリティとリスクマネジメント
・資産のセキュリティ
・セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング
・通信とネットワークセキュリティ
・アイデンティティおよびアクセス管理
・セキュリティの評価とテスト
・セキュリティの運用
・ソフトウェア開発セキュリティ
受験方法:Computer Based Testing(CBT)※試験日はご都合の良い日、会場(東京・大阪)を選択いただけます。
出題形式:250問(日本語・英語併記)、四者択一
試験時間:6時間
受験費用:749米ドル
合格者は、次の8ドメインで能力を有すると認められます。
• セキュリティとリスクマネジメント
• 資産のセキュリティ
• セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング
• 通信とネットワークセキュリティ
• IDおよびアクセス管理(IAM)
• セキュリティの評価とテスト
• セキュリティの運用
• ソフトウェア開発セキュリティ合格基準:1000点中700点
(引用:CISSP認定試験公式HP)
出題範囲は主に「セキュリティ」に関することです。
試験時間は6時間あり合格基準は7割ですので、情報処理安全確保支援士よりも厳しい基準です。
認定後には国際的に活躍できる場が待っています。
国内で認知度のある情報処理安全確保支援士と国際的に認知されている「CISSP認定」のダブルライセンスで、自分の「セキュリティのプロ」としての価値を高めてみてはいかかでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、会社の経営に関して幅広く学べます。
「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格 第一位」※と言われる「中小企業診断士」とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
※「新たに取得したい資格ランキング」(日本経済新聞・2016年1月12日付)より
情報処理安全確保支援士と中小企業診断士のダブルライセンス保持者は、「情報セキュリティ」と「会社経営に必要な経営資源」に関する知識を織り交ぜることができます。
企業に円滑で安全な会社経営を行うためのアドバイスができるようになるので、おすすめの資格です。
中小企業診断士の知識は、企業への経営アドバイスをする時や将来に独立開業する際にも役立ちます。
将来の独立開業に備えたい方や、マネジメント業務の知識をより専門的に学びたい方へおすすめの資格です。
中小企業診断士の試験概要
試験日 :令和5年8月5日(土)・6日(日)
実施地区 :札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8地区受験資格:年齢、学歴等に制限はありません。
試験の方法:多肢選択式による筆記
受験手数料:14,500円
中小企業診断士第1次試験出題範囲
「経済学・経済政策」
「財務・会計」
「企業経営理論」
「運営管理(オペレーション・マネジメント)」
「経営法務」
「経営情報システム」
「中小企業経営・中小企業政策」 の7科目
第1次試験合格後、次の2つのうち、いずれかの方法により、中小企業診断士として登録されます。
(1)当協会が実施する第2次試験合格後、実務補習を修了するか、診断実務に従事する。
(2)中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する養成課程を修了する。
(引用:一般社団法人 中小企業診断協会公式HP)
情報処理安全確保支援士取得者は、中小企業診断士の一次試験で「経営情報システム」の科目が免除となります。
中小企業診断士の受験資格は、情報処理安全確保支援士と同様で特になく誰でも受験可能です。
CISSP認定試験でより情報セキュリティの知識を深めるか、中小企業診断士を取得してビジネスパーソンとしての価値を高めるか、いずれにしても自分の糧となることは間違いありません。
ぜひ次のスキルアップを目指して検討してみてください。
情報処理安全確保支援士の資格取得で年収はいくらアップする?
資格の学校TACの公式サイトに情報処理安全確保支援士の平均年収は「600~1,300万円」と記載があります。
情報処理安全確保支援士としての平均年収は、600~1,300万円とされています。
(引用:資格の学校TAC公式HP)
この平均年収は、国税庁が発表している「全国平均給与」の倍近い額です。
情報処理安全確保支援士は必置化の資格ではないために、独立開業することは難しいのが現状です。
企業や事業所で知識があれば「情報システム」の安全対策は、誰でも担えます。
情報処理安全確保支援士が活躍できる業種は主に「IT業界」となり、業種は多岐に渡ります。
実際の求人でも、情報処理安全確保支援士の資格保持者を求めている企業は数多くあるようです。
しかし、情報処理安全確保支援士だけを求めるものは少なく、CISSP認定資格や他の高度区分試験取得者と共に募集されています。
情報処理安全確保支援士の平均年収
資格の学校TACによると、情報処理安全確保支援士の収入は「600~1,300万円」とのことです。
これは国税庁が発表している全国平均給与「308.7万円」を上回る額で、情報処理安全確保支援士取得で年収アップが期待できます。
全国統計表より
全国統計表 給与額平均「3.807千円」
(引用:国税庁HP)
全国の給与額平均は約「380万円」ですので、情報処理安全確保支援士取得で倍近い年収が期待できます。
なお、こちらの資格のTACによる平均年収は「登録・更新をすませた場合」となるのでご注意ください。
「名称独占資格」なので、登録・更新せずに「情報処理安全確保支援士」は名乗れません。
登録・更新には講座の受講義務や費用が発生しますが、それ以上のリターンが望める可能性があります。
高収入を目指す方は、まずは合格後の登録・更新を検討してください。
情報処理安全確保支援士で独立開業できる?
情報処理安全確保支援士で独立開業は可能です。
しかし、そういった方はあまり多くいません。
情報処理安全確保支援士は、「国家資格」であることや「士業」としての社会的地位を確立しており、「セキュリティマネジメント」として高い能力を保持している証明にもなるので、企業側もその能力を評価しやすい資格です。
しかし、業務独占資格ではないので、情報処理安全確保支援士だけができる仕事がありません。
そのため、情報処理安全確保支援士として独立開業するよりも、企業に所属して働いている方が多いのが現状です。
独立して仕事をするのには、「営業力」「人脈」「経営能力」など専門外の知識・能力も求められます。
業務独占資格ではないハンデを乗り越えて独立開業するには、情報処理安全確保支援士以外のスキルも身に付けてからが良いでしょう。
情報処理安全確保支援士の資格を活かしてできる業種・職種
「情報処理安全確保支援士」の資格を活かせる業種のメインは「IT業界」です。
職種は「情報処理サービス業界」に限らず多岐に渡ります。
「警視庁」で「サイバーセキュリティ対策本部」への応募が可能です。
各府県警でも、情報処理安全確保支援士は資格条件または加点が受けられます。
さらに、防衛庁などでも採用があり「公的機関」での活躍も期待できる資格です。
厚生労働省の「ITマイスター」でも情報処理安全確保支援士が募集条件の1つにあげられています。
JICAボランティア選考でも、情報処理安全確保支援士は優遇される資格となります。
情報処理安全確保支援士の実際の求人情報を確認
求人情報を調査したところ、あるサイトでは「情報処理安全確保支援士」が約6,000件ヒットします。
すべてが情報処理安全確保支援士のみを求める募集ではありませんが、資格保持者が応募できる件数が数多くあると分かります。
企業からどのような条件で情報処理安全確保支援士が採用されるのかを、実際の求人で確認していきましょう。
企業A
- 年収 年収700万円~2000万円
- 業務内容
- サイバー攻撃を受けた際のインシデント対応、攻撃の検知/防止/被害回復のための具体的施策の立案・推進
- サイバーセキュリティ強化のための技術や製品の評価、導入
- 高度化するサイバー攻撃・犯罪者へのプロアクティブな対応・防御
- 歓迎要件
- CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士等の資格をお持ちの方
- ビジネスレベルの英語力
企業B
- 年収 年収 600万円~1.549万円
- 業務内容
- IoTに関するセキュリティポリシー策定・アセスメント・セキュアな開発支援
- 歓迎要件
- 開発PM/PL経験
- 提案活動など顧客対応経験
- IoTにおいてセキュリティを意識した設計/開発経験
- IoTに関する規格・法規対応経験(WP29、ISO21434など)
- 高度情報処理技術者資格、情報処理安全確保支援士資格
- CISA、CISM、CISSP、GIAC等のセキュリティ関連資格
- 英語力
(引用:indeed)
実際の求人で調べた結果、給与は300~2000万円までと幅広く、採用形態も社内勤務からフリーランス契約までさまざまでした。
しかし、情報処理安全確保支援士の資格が必須であることはあまりなく、「CISSP」や「ITストラテジスト」など他資格と同じ条件で求人があります。
転職や就職で情報処理安全確保支援士は応募規定を満たす資格ではありますが、他の資格保持者との競争に勝たなければ、「収入アップ」や「高所得者になること」は簡単ではないようです。
フリーランスとしての働き方に興味があるけれども、イメージができない場合は、フリーランスエージェント おすすめなどで検索をして情報を集めてみるのも良いでしょう。
情報処理安全確保支援士試験は独学でも合格可能?
「情報処理安全確保支援士試験」は、独学でも合格を目指せます。
参考書も数多く市販されていて、試験に役立つ情報もインターネットで簡単に手に入れることができます。
独学で学習する環境を自分で整えることは可能です。
実際に独学で合格した方も多くいらっしゃいます。
実際に独学で合格した方の勉強法を分析した結果、これから独学で勉強を始める方へ、以下の点を意識することをおすすめします。
「スケジュール管理」と「モチベーションの維持」さらに「正しい勉強法」の3点です。
次で詳しくご説明します。
情報処理安全確保支援士試験の合格を独学で目指すために
スケジュール管理をしっかり行うことで、広い出題範囲の内容でも余裕を持ってすべての勉強が終わります。
情報処理安全確保支援士試験に向けての長い学習期間を完走するには、モチベーションを最後まで維持する必要があります。
毎日コツコツ小さい目標をクリアすることで、毎日の勉強を習慣付けましょう。
正しい勉強法を身に付けて効率的に学習することも大切です。
合格者の方や経験者の勉強法を参考に、合格への最短ルートを見つけましょう。
「スケジュール管理」「モチベーションの維持」「正しい勉強法」
独学で情報処理安全確保支援士試験を目指すために、上記3点を意識して学習を進めてください。
情報処理安全確保支援士試験の出題範囲は広いので、「スケジュール管理」をしっかり行わないと、勉強が間に合わない可能性があります。
試験日から逆算し、余裕を持った計画を立ててください。
勉強後半では、苦手な科目を重点的に学習すると合格に近づけます。
弱点を無くして本番へ挑みましょう。
「モチベーションの維持」も、独学での合格に欠かせません。
長い期間一人で勉強していると目的を見失うこともあります。
そうならないため一日の勉強のゴールを決め、毎日確実に達成します。
ゴールは小さいものに設定してください。
簡単でも毎日続けると、それが習慣となり勉強のモチベーションも維持できます。
「正しい勉強法」とは、効率よく学ぶために「合格者の勉強法を参考にすること」です。
プログラミングスキルがなければ、午後の問題で避けるべき!などの役立つ情報を教えてくれます。
また合格者からの評価が高い参考書なども利用してください。
後ほどご紹介する「モチベーションがあがる合格者体験記ブログ」に、独学で合格した方の役立つ勉強法が載っています。
そちらもぜひ参考にしてみてください。
情報処理安全確保支援士試験の勉強法
合格者の方のサイトを分析した結果、みなさん以下の勉強法を中心に学習されていたのでご紹介します。
- 参考書や動画視聴で基礎知識を付ける
- 午前の試験対策は過去問を繰り返し解く
- 午後の試験対策は専門の参考書で解き方を覚える・通信講座を受講する
午前の選択問題では、過去問から似た問題が多く出されるようなので「過去問を繰り返し解く」で対策できます。
午後の試験は記述式になるので、解き方のコツを専門の参考書あるいは通信講座で学びましょう。
合格者おすすめの参考書も活用してください。
「情報処理安全確保支援士試験」のアプリもあるのでスキマ時間に活用しましょう。
では、勉強法を詳しくご紹介しますので参考になさってください。
情報処理安全確保支援士試験の過去問対策
情報処理安全確保支援士試験の基礎知識を学んだら、過去問を解き出題傾向やよく出されるポイントを確認します。
過去問で自分の弱点を洗い出し、復習して理解を高め知識の定着を図りましょう。
特に午前の試験では「過去問から同じような問題が出た」と、受験者からたくさんの報告があがっています。
過去問は本の購入特典でダウンロードできたり、専用のサイトでも無料で利用できます。
おすすめを下部で紹介していますので、ご参照ください。
情報処理安全確保支援士試験の午前科目の効果的な勉強法
午前科目の勉強法は、まず基礎知識を固めることです。
教科書や参考書はいくつも揃えず数を絞り、同じものを何度も繰り返し使用してください。
午前の問題は、過去問から似たような問題が多く出されます。
教科書でインプットし、過去問でアウトプットしましょう。
出題される問題の「正解ではない選択肢」もすべて解説できるようになれば、基礎知識がしっかり頭に入っている状態ですので、基準点はクリアできます。
情報処理安全確保支援士試験の午後科目の効果的な勉強法
午後の試験は「記述式」です。
問題を正確に読み解き、問われたことに適切に解答しなければいけません。
また、指定された文字数に自分の考えをまとめる力も必要です。
午後の試験に苦手意識がある方は、「読解力」「記述解答のコツ」「表現力」に重点をおいて勉強してください。
午後の試験は選択できます。
問題文が得意分野でも、「解答しにくい設問」があるかもしれません。
まずは、すべての設問に目を通してから、解答しやすいものを選んでください。
合格者の声でよく見かけるのが、「出題率は多いがセキュアプログラミングの問題は避けた」というもの。
プログラミングスキルがない人は、「セキュアプログラミング」は最初から切り捨て、他の科目に勉強時間を回すことをおすすめします。
プログラミングスキルに自信がない場合は、「セキュアプログラミング」の問題は避けましょう。
記述式での解答に不安がある独学の方は、「午後試験対策コース」などの通信講座の受講もおすすめです。
情報処理安全確保支援士試験を1ヶ月で合格した人の勉強法まとめ
1ヶ月の勉強期間で「情報処理安全確保支援士試験」に合格した方がいます。
合格者の多くが実際に行った勉強法をまとめると、以下になります。
- 参考書1冊と過去問の繰り返し
- 過去問の繰り返しと単語の暗記
- 過去問の繰り返しと午後の記述式で「キーワード対策」
1ヶ月で合格した人達の「勉強法」は、基準点を超えることに目標を定めており、知識を深めるためでは無く丸暗記型が多い印象です。
記述式の問題でも、過去問を繰り返し解くことで「解答のコツ」「解答に入れるべきキーワード」などを学んでいました。
知識より、「文章力」「解答のコツ」を学んで午後の試験に挑んでいたようです。
鉄は熱いうちに打て。とのことで、情報処理安全確保支援士に合格した話です。
非エンジニアが情報処理安全確保支援士試験に1ヶ月で合格した話。
(引用元:X)
上記ツイートの方は、実際に勉強期間1ヶ月で合格されました。
業務経験もない初心者で勉強をスタートし、「午前は過去問中心」「午後は専用の参考書」の勉強法を実践し合格しています。
事前知識がない状態で合格できたポイントは、「問題ベースで考えた事」であるようです。
出てくる用語一つ一つを深く勉強するのではなく、過去問に出てきた単語だけを理解し暗記することに重点を置いた勉強法です。
短期間に知識を詰め込む作戦、暗記型で試験を乗り切ったといえるでしょう。
暗記が得意な方は、事前知識がなくても合格できる可能性があります。
情報処理安全確保支援士試験を一発で合格した人の勉強まとめ
次に、「情報処理安全確保支援士試験」に一発で合格した人の勉強法をご紹介します。
- ビデオ学習「Udemyのビデオ教材」を取り入れた
- 過去問を繰り返す
- 午後試験対策の参考書で記述式を取りこぼさない
一発で合格した人の特徴は、「応用情報技術者試験」に合格しているなどある程度の知識がある人でした。
また、勉強法も過去問に加えて「参考書」や「技術書」も読み込んで受験しています。
もともとの知識をより深める勉強をしている人が多い印象です。
情報処理安全確保支援士試験の過去問が掲載されているサイト
合格者の方がおすすめしている過去問が勉強できるサイトをご紹介します。
- 情報処理安全確保支援士ドットコム
- 応用情報技術者試験ドットコム
- 公式サイト 過去問一覧
受験者の感想や過去問を分析しているサイトによると、午前の選択問題では過去問から似たような問題が数多く出されるようです。
情報処理安全確保支援士試験の勉強では、過去問を解くことで得点アップにつながります。
参考書で学び過去問を解く、その繰り返しが大切です。
以下でご紹介するサイトをご活用ください。
情報処理安全確保支援士ドットコム
情報処理安全確保支援士ドットコムでは、600問以上の過去問を解くことができます。
解答だけではなく、各問題に詳細な解説付きです。
また問題も「試験回」「分野を指定」「模擬試験形式」から指定し、自分の状況に合わせた形式が選べます。
履歴管理機能もあるので進捗を確認しながら学習できます。
PC・スマホ・タブレットに対応しており、すきま時間の勉強にもおすすめです。
内容は「午前Ⅱ問題のみを収録」となりますので、午前Ⅰ対策の過去問は次で紹介する姉妹サイトをご利用ください。
応用情報技術者試験ドットコム
こちらは、先ほど紹介した情報処理安全確保支援士ドットコムの姉妹サイトで「応用情報技術者試験」用です。
午前Ⅰの試験は、共通ですので応用情報技術者試験の過去問も有効です。
こちらのサイトも無料で利用でき、PC・スマホ・タブレットに対応しています。
収録されている過去問は2800問以上あり、しっかりと基礎知識の復習ができます。
公式サイト 過去問一覧
IPA公式サイトにも過去問が載せられています。
公式サイトをおすすめする理由は、午後の記述式についての公式の採点講評が見られるためです。
講評では、受験者の間違えやすいポイントやより学習して欲しかった点について言及があるので有益です。
採点基準や解答の要点なども確認できるので、試験前に一度は目を通しておきましょう。
情報処理安全確保支援士試験のおすすめ過去問アプリ
スマホですきま時間の勉強に最適な、過去問アプリをご紹介します。
ちょっとした移動や休憩のついでなどにぜひご活用ください。
おすすめは、「全問解説付 情報処理安全確保支援士 午前Ⅰ・Ⅱ一問一答問題集」のアプリです。
こちらのアプリでは午前試験対策の問題を解くことができます。
全320問収録されていてすべて解説付きとなります。 分かりやすい操作で空き時間などでもスムーズに学習ができます。 テーマで分類されているので苦手分野の克服にも役立ちます。 解説がしっかりしていると口コミでも好評です。 アップグレードには1,000円の課金が必要です。 |
こちらのアプリは、厳選された過去問320題すべてに丁寧な解説また学習の進み方が分かる解答履歴機能が付いています。
App Storeで評価4以上と好評です。
すきま時間を使いスマホやタブレットで勉強ができます。
情報処理安全確保支援士試験のおすすめ参考書ランキング
Amazonの売り上げ・評価を参考に、合格者の方が勧める参考書を【第1位から5位】までランキングにしました。
第1位:情報処理教科書 情報処理安全確保支援士
第2位:情報処理安全確保支援士合格教本 (情報処理安全確保支援士試験)
第3位:うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集
第4位:2024 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」
第5位:セキュリティ技術の教科書 第2版 教科書シリーズ
第1位 「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」 3,168円(税込み)
こちらの参考書は、過去試験の傾向を分析し必要な基礎知識をすべて網羅した内容です。
節ごとに実際の試験形式に沿った確認問題があるので、自分の理解度が確かめられます。 幅広い出題範囲をやさしく解説しているので初心者にもわかりやすい内容です。 最新試験の解説がWebでダウンロードできます。 シリーズ累計260万部も売れている大ヒットセラーです。 著者:上原孝之 |
合格者の多くが勧める参考書で、累計販売260万部の大ヒットセラーです。
全808ページとボリュームある内容で、基礎知識から最新の試験傾向まで幅広く網羅されています。
この教科書を一通り読み過去問を解き、分からなかったところをもう一度この教科書で復習する、を繰り返していたら模擬で合格点に達しました。
素人にも分かりやすく解説されています。
出題範囲を網羅する内容でこの一冊で十分です。
(引用:Googleの口コミ一部抜粋)
初心者にも理解しやすい内容となっていて、口コミでも星4以上と高評価です。
独学で勉強した多くの方がおすすめしている参考書です。
第2位 「情報処理安全確保支援士合格教本 (情報処理安全確保支援士試験) 」 3,168円(税込み)
こちらの参考書は、難解な専門用語も図解付きで解説されているので初心者でも理解しやすい内容です。
本文中に過去問が散りばめられているので、学習した内容の定着が素早くできます。 読者特権のWebアプリが利用可能です。 Webアプリでは過去問が1000問以上収録されていて、レーダーチャートで自分の科目ごとの正解率が分かります。 著者は、中央大学国際情報学部の教授です。 著者:岡嶋裕史 |
こちらの本では、過去問の内容を中心に理解と確認を繰り返して学習を進めていきます。
初心者にも分かりやすい様に、丁寧な図解や分かりやすい要点のまとめが豊富にあります。
セキュリティ関連の基礎的な内容、法規などが一通りまとまっています。
まずは本書の内容を理解することが第一歩だと思います。本書の知識があれば午前2は、9割は正答をだせます。
但し午後試験については、解説がすくないので、別の解説書の購入が必要です。
(引用:Googleの口コミ一部抜粋)
こちらの参考書の著者は、中央大学国際情報学部教授の岡嶋裕史氏。
「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士」と同様に教科書本なので、どちらか自分の好みで選ぶとよいでしょう。
購入者特典で問題演習のWebアプリが利用できます。
第3位 「うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集 」 2,090円(税込み)
こちらは、午後試験専門の参考書です。
著者は、開催する講座がキャンセル待ち続出の情報処理安全確保支援士講師です。 午後試験を徹底分析してあるので、何を問われているかがはっきりと理解できるようになります。 午後試験の解答テクニックを学ぶための参考書で、基礎知識がないと難しく感じるようです。 午後試験での得点を伸ばすための、最後の追い込みに役立つ参考書です。 著者:村山直樹 |
現役の人気講師が解説する、午後試験専用の参考書です。
午後試験に向けての追い込みに役立つ内容となっているので、ある程度基礎知識がある方へおすすめします。
問題のどこに着目するか、回答はここに気をつけるなどを問題毎に記載しており、読むのが短時間でも効果があると実感できました。
支援士試験の午後対策は過去問を使って長文を時間内に読み切る対策をしながら、「うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集」で支援士試験特有のクセのある回答の仕方を学ぶというのがよいと思います。
(引用:Googleの口コミ一部抜粋)
多くの合格者が午後試験対策用としておすすめしており、Amazonの口コミでも高い評価を得ています。
試験勉強の後半で活用できる一冊です。
第4位:「2024 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策 (重点対策シリーズ)」 4,070円(税込み)
こちらは、午前試験の専門知識を基礎から学べ、後半ではメインの午後試験対策が学べる参考書です。
午後試験に関する内容は、重要なテーマを10個に絞ってあるので効率的な学習ができます。 初めに学習の仕方から教えてくれるので初めての方でも手に取りやすい一冊です。 各章には暗記項目も記されているので午前試験対策にも有効です。 著者:三好康之 |
午後試験の内容を重要な10テーマに絞って解説してあるので、効率的に勉強ができます。
最初にまず学習の仕方から教えてくれるので、初心者にも分かりやすい工夫がされています。
項目ごとに押さえておくべきことがあるので、本気で受かりたい方におすすめできると思います。
午前試験が8割とれる状況から、本書を読み過去問題をとき解説を読みすすめていくことで、午後問題の解き方がわかってきます。
(引用:Googleの口コミ一部抜粋)
こちらもAmazonの評価で4以上と好評です。
午前の専門知識の重点分野と午後対策におすすめの一冊です。
午後の試験の問題を選ぶコツなども紹介されているので、午後試験対策の最初の一冊としておすすめできます。
第5位 「セキュリティ技術の教科書 第2版 教科書シリーズ」 4,620円(税込み)
こちらの本の著者は、受講生からの信頼も厚い現役セミナー講師の先生です。
この一冊でセキュリティ技術の知識を深めることができます。 分かりにくいセキュリティの仕組みは、丁寧な図解で解説があるので初心者にもおすすめです。 例題演習を解くことで理解度が分かります。 著者:長嶋仁 |
こちらの参考書では、分かりにくい専門的な部分を丁寧な図解付きで解説しています。
初心者にも理解しやすい内容で、セキュリティ技術の知識を一から学べます。
午前2対策については本書内に掲載されている過去問だけ抑えておけば、よほど運が悪くない限り合格点に届きます。
午後対策の用語を調べる「辞書」として参照する使い方をした場合は、非常に良いと思う。
(引用:Googleの口コミ一部抜粋)
Amazonの評価も4以上と好評です。
用語解説も丁寧に書かれているので「辞書」としても利用できます。
説明文が端的で分かりやすいので、試験に向けての最初の参考書としておすすめします。
上記の1位から5位は、すべて合格者がおすすめしている参考書です。
科目ごとや学習進捗によって適切な参考書を選んでください。
情報処理安全確保支援士試験に受かる気がしない時
情報処理安全確保支援士の勉強を進める中で、出題範囲の広さや難解な専門用語の連続に疲れ、いくら勉強しても「試験に受かる気がしない」と感じてませんか?
そういった時は、他の方の「勉強法や試験勉強のコツ」を参考にすると良いでしょう。
自分が見落としている試験対策のコツが見つかるかもしれません。
情報処理安全確保支援士に合格した人が、勉強法やコツをサイトに公開しています。
おすすめを2つご紹介しますので、気分転換にぜひ参考になさってください。
情報処理安全確保支援士試験に向けてモチベーションがあがる合格者体験記ブログ
当サイトおすすめの「合格者による体験記」のブログを2つご紹介します。
もし勉強の途中で諦めそうになったらぜひ訪ねてみてください。
きっとモチベーションがあがりますよ!
①まーさん BLOG
「まーさん BLOG」の筆者は、IT業界歴20年。
勉強開始前のスコアで基準点以下でしたが、一発合格されています。
午前の試験も免除なしの合格ですので、午前の勉強のコツも書いてあります。
合格後に「どうすればもっと効果的に勉強できたか」に焦点を当てた勉強法が紹介されているので、勉強法がよく分からない方へおすすめです。
紹介されている動画視聴学習法などが気になったら、自分の学習に新たに取り入れてみてください。
②クラブロ
「クラブロ」の筆者であるばにゃさんは、2回目の挑戦で合格されました。
不合格だった反省点も含め、合格までの勉強法を紹介しているブログです。
勉強法が詳しく記載されているので、どのように学習を進めていくか迷っている方へおすすめの内容です。
独自の出題傾向分析や午後試験対策が分かりやすくまとめられています。
「まーさん BLOG」「クラブロ」は、「最初は基準以下の初心者レベルからの合格」「2回目で合格」といった学習者にとって励みになる内容です。
ぜひ参考にしてみてください。
情報処理安全確保支援士試験に関するよくある質問
情報処理安全確保支援士に関するよくある質問 |
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最後に、「情報処理安全確保支援士」についてよくある質問にお答えします。
情報処理安全確保支援士試験は難易度ランキングで何位?
国家試験の難易度ランキングは、公式の発表はありません。
国家試験はそれぞれ出題範囲や分野が異なるので、比較するのは難しく、難易度を比べたり偏差値を正確に割り出すことはできません。
しかし、国家試験で他のIT関連試験とは比較可能です。
情報処理安全確保支援士試験は、国家試験のIT関連試験で「最高レベルの難易度」に分類されています。
最高レベルの難易度に分類されているのは、情報処理安全確保支援士試験を含む「情報処理技術者 高度区分試験」の9つの試験です。
高度区分試験内で比較すると、情報処理安全確保支援士試験について以下のことが分かります。
- 高度区分試験の中では、出題範囲分野が少ない
- 高度区分試験の中では、出題範囲の重点分野が少ない
- 高度区分試験の中では、出題範囲からの最高レベルの問題が二つのみ
上記のことから、情報処理安全確保支援士試験は、高度区分試験の中では「難易度は比較的低い」といえます。
また、情報処理安全確保支援士試験は高度区分試験の中で試験が唯一の年2回実施であることから受験しやすく、高度区分試験の中で毎年合格率が一番高い試験です。
情報処理安全確保支援士の勉強時間は?
情報処理安全確保支援士の勉強時間は、初心者であれば「300~540時間」程度以上、基礎知識がある方でも「100~200時間」ほどが必要です。
資格の大原では、初心者向け情報処理安全処理支援士試験の講座は、1日に2~3時間の勉強で「5ヶ月前後で履修可能」とのことです。
その場合の勉強時間総数は「300~540時間」となります。
独学で合格を目指す場合は、さらに勉強時間が必要です。
そのため、初心者が独学で合格を目指す場合は、「300~540時間」以上の勉強時間を見込んでおくと良いでしょう。
また、資格の学校TACによると、基礎知識がある方の勉強時間はおおむね「100~200時間」とのことです。
学習レベルでも目安の勉強時間は異なりますので、余裕を持った勉強時間を確保してください。
エントリー完了!
勉強時間は三か月で400~500時間くらい。
会社で必要なので勉強量多めです。#情報処理技術者試験
#情報処理安全確保支援士
#2023年春試験
(引用元:X)
この方も「400~500」時間の勉強をされているようです。
情報処理安全確保支援士のメリットとは?
情報処理安全確保支援士試験は国内のIT関連試験で最難関のレベルであると国が認定しているので、資格保持者は「情報セキュリティ」に関して高い能力を保有していると第3者に公的に示せます。
「入札要項」として求められる資格でもあるので、就職や転職にも有利な資格です。
また、更新制度の講座受講で、セキュリティに関する最新の知識を常に得ることができ人脈も広がります。
情報処理安全確保支援士って一発合格できる?
情報処理安全確保支援士は、一発合格も目指せる資格です。
実際に合格された方もいらっしゃいます。
資格の学校TACや資格の大原へ問い合わせた結果、情報処理安全確保支援士に向けて必要な勉強時間は、業界未経験者で「300~580時間」以上、応用情報技術士合格者レベルでは「100~200時間」程度とのことでした。
また、情報安全確保支援士の合格率は、直近5回「20%前後」で推移しています。
さらに、試験を主催しているIPAでは、情報安全確保支援士試験をセキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す方におすすめの資格としています。
実際の合格者も、ある程度知識や実務経験がある方が多い印象です。
加えて、情報処理安全確保支援士試験は試験範囲が広く、専門性の高い知識や技術が必要です。
そのため、一発合格を目指せる試験ではありますが、多くの勉強時間が必要で合格率も低く、ある程度知識や経験が必要な難解資格だといえます。
やったー!!!!!!
情報処理安全確保支援士試験、なんとか合格できました!!!!!!基本情報、応用情報と一発合格できなかったけど、登録セキスペにてついに一発合格できてとても嬉しい…。
(引用元:X)
一発合格された方のツイートも、X上で複数見受けられました。
情報処理安全確保支援士は独学で合格できる?
情報処理安全確保支援士は独学でも合格できる試験です。
専門の参考書も数多く市販されていてインターネットで試験に役立つ情報も簡単に入手できるので、独学で勉強する環境を自分で整えることは可能です。
独学で合格した方のサイトを分析した結果、独学で合格するためには、「スケジュール管理」「モチベーションの維持」「正しい勉強法」の3点を意識して学習することをおすすめします。
情報処理安全確保支援士試験は、出題範囲が広いので「スケジュール管理」が大切です。
また、一日の小さい目標を決め毎日達成することで、勉強するモチベーションを維持できます。
「正しい勉強法」とは、実際の合格者の方の勉強法を取り入れることです。
特に午後の試験の記述式では、解答する際にコツが必要になります。
合格者の方のおすすめ参考書など上記で紹介していますので、ぜひご活用ください。
情報処理安全確保支援士、合格していました!
これで心置きなく、#ネットワークスペシャリスト の勉強に注力できます。#勉強アカウント #社会人勉強垢 #独学
#勉強垢さんと一緒に頑張りたい
(引用元:X)
独学で基準点を大きく上回る点数で合格されたようです。
情報処理安全確保支援士の年収はいくら?
資格の学校TACの公式サイトに情報処理安全確保支援士の平均年収は「600~1,300万円」と記載があります。
情報処理安全確保支援士としての平均年収は、600~1,300万円とされています。
(引用:資格の学校TAC公式HP)
高収入も期待できる資格といえるでしょう。
実際の求人でも、この水準での募集はあります。
しかし、情報処理安全確保支援士だけを募集している企業は少なく、他のIT関連資格と共に募集要項となっています。
就職や転職で有利な資格ではありますが、競争に勝たなければ就業の機会はありません。
情報処理安全確保支援士の取得は転職活動でとても有利に働きました。
私が応募した企業の1つでは、支援士など高度資格を持ってる人は最終面接まで通していると言っていた。
取得理由として社内IT担当として従業員のリテラシーを上げたいからということを聞かれたら伝えてたのも良かったかもしれない。
(引用元:X)
X上には、情報処理安全確保支援士を取得したことで転職活動が有利になったというツイートも見受けられました。
情報処理安全確保支援士で過去問対策は重要?
情報処理安全確保支援士試験の勉強法で、「過去問対策」は重要です。
実際に試験を受けた方多くの方の声に、過去問から似たような問題が出題されたとの報告がありました。
情報処理安全確保支援士の午前Ⅱ、過去問の使い回しが16問くらいあった。
(引用元:X)
過去問を繰り返し解くことは、合格に近づく勉強法の1つといえます。
情報処理安全確保支援士をいきなり受ける人っている?
受験資格はないので、情報処理安全確保支援士をいきなり受ける方もいます。
初心者から、1ヶ月で情報処理安全確保支援士に合格した人もいらっしゃいます。
下位試験の応用情報技術者試験を受験せずに、情報処理安全確保支援士をいきなり受けても問題はありません。
しかし、「ITに関する基礎知識と技術」は最低限必要です。
応用情報技術者試験合格レベル相当があればスムーズに学習を進められるでしょう。
情報処理安全確保支援士の難易度についてのまとめ
ここまで「情報処理安全確保支援士の難易度」について詳しくご紹介してきました。
情報処理安全確保支援士は他の高度区分試験と比較すると、難易度はあまり高くなく独学でも合格が狙える国家資格です。
しかし、出題範囲が広いので効率的に学習する必要があります。
情報処理安全確保支援士試験では、これまでの傾向から過去問の対策が必須です。
出題範囲や科目ごとに勉強法を工夫しましょう。
情報処理安全確保支援士は、企業や社会で「情報安全のプロ」として活躍が期待される仕事です。
国内の公的機関や企業でセキュリティの要になり、社会の役に立つ仕事ができます。
サイバー攻撃などから会社の情報や企業機密を守り、セキュリティ対策の最前線でやり甲斐のある業務に就けます。
みなさんもぜひ、情報セキュリティのプロを目指して情報処理安全確保支援士試験に挑戦してみてください。
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