キャリアコンサルタントの難易度とは?年収や受験資格、合格率や勉強方法も調査!

何かの資格を取得する前に、難易度や合格率、独学はできるのかなど、資格に関する情報を知っておきたい方も多いのではないでしょうか。

今回は、キャリアコンサルタントの難易度や合格率についてご紹介します。

また、キャリアコンサルタントとはどんな業種の資格なのか、将来性はあるのかを始め、試験概要についても詳しく触れていくので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

まず、キャリアコンサルタントとはどんな資格なのかということから紹介していきます。

キャリアコンサルタントの受験対策には養成講座に通うのがおすすめです。

会社名・講座名 料金(税込) 特徴
ヒューマンアカデミー・キャリアコンサルタント養成講座 入学金:33,000円
受講料:355,300円
通学、オンラインライブ、通を同時受講して最短3カ月で受験資格を取得できる
資格の大原・キャリアコンサルタント養成講習 入学金:6,000円
受講料:294,000円
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目次

キャリアコンサルタントとは?将来性や需要はある?

(引用元:ヒューマンアカデミー公式HP)

キャリアコンサルタントは、転職や就職希望者にアドバイスをしたり、サポートする役割をもつ専門職です。

2016年4月より国家資格に認定され、民間資格よりも社会的信用が高いカウンセリングの資格の1つでもあります。

また、厚生労働省は、キャリアコンサルタント資格取得者を10年間で10万人に増やす政策を行っており、資格取得者数は増加傾向にあります。

キャリアコンサルタントは、保育士や栄養士などと同様に「名称独占資格」に認定されているため、資格保有者しかキャリアコンサルタントの名称は使用できません。

キャリアコンサルタントになるには、学科試験と実務試験の両方を合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することで、キャリアコンサルタントとして活動ができます。

そして、キャリアコンサルタントの資格取得後は、ハローワークや大学・専門学校や人材派遣会社など、さまざまな場所で役立てることが可能です。

では、キャリアコンサルタントにはどうなるのか、資格を活かせる場所・平均年収など詳しく見ていきましょう。

キャリアコンサルタントになるには

(引用元:日本マンパワー公式HP)

1.認定講習の受講修了または実務経験を積み、受験資格を満たす

2.キャリアコンサルタント学科試験・実技試験の両方を合格する

3.合格後、キャリアコンサルタント名簿へ登録する

4.登録後、5年ごとに更新する

キャリアコンサルタントの試験は、誰でも受験できるわけではなく、まず受験資格を満たす必要があります。

受験資格については、このあとの記事内でも紹介しますが、受験資格の1つとして「厚生労働省が認定する講習の修了者や実務経験があること」という条件があります。

例えば、実務経験を積んでから受験する場合は、人材派遣会社などに就職し、3年以上の実務経験を積むことになるでしょう。

また、養成講座を修了し、受験しようと考えている方は、全国に配置されている養成スクールを受講し、必須カリキュラムを修了する必要があります。

受験資格を満たし、受験できるようになったら学科試験と実務試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することで、キャリアコンサルタントとして活動ができます。

そして、キャリアコンサルタントの試験合格後は、5年ごとに更新を行い、最新の知識や技術を常に身に付ける流れになります。

キャリアコンサルタントの資格を活かせる場所

(引用元:資格の大原公式HP)

キャリアコンサルタントの資格を取得したあとは、人材紹介や職業を斡旋している場所で、資格を活かしながら仕事ができます。

勤務先の例としては、ハローワークや人材派遣会社などがあり、企業の人事開発部門で勤務している方もいます。

また、就職支援のために大学や専門学校などの教育施設に務めるキャリアコンサルタントもおり、カウンセラーとして勤務が可能なこともあるでしょう。

調べてみると、2018年に労働政策研究・研修機構がキャリアコンサルタントの活動状況を調査したものがあったため、参考として紹介します。

2018年度キャリアコンサルタント登録者の活動状況に関する調査
勤務地 割合
企業 34.2%
需給調整機関 20.2%
学校・教育機関 17.2%
地域 5.2%
その他 8.3%
なし 15.0%

(参考:労働政策研究・研修機構公式HP)

労働政策研究・研修機構の調査結果では、2018年では企業内で勤務するキャリアコンサルタントは34.2%と多いですが、フリーランスで働くキャリアコンサルタントも15.0%といるということが分かりました。

しかし、調査から時間が経っているので、現在は少し変わっている可能性もあるでしょう。

キャリアコンサルタントの年収

キャリアコンサルタントの年収を調べてみると、キャリアコンサルタントは、パートや派遣として働く方も多く、その場合の年収はさほど高くないことが分かりました。

以下の表は、2018年に労働政策研究・研修機構が行ったキャリアコンサルタントの調査結果の一部です。

度数
正社員 1274 38.9%
非正規正社員 944 28.8%
キャリアコンサルタントとしてフリー・自営 356 10.9%
経営・管理職 236 7.2%
キャリアコンサルタント以外でフリー・自営 205 6.3%
キャリアコンサルタントとしてボランティア 66 2.0%
キャリアコンサルタント以外でボランティア 61 1.9%
無職 131 4.0%
合計 3273 100%

(参考:労働政策研究・研修機構公式HP)

表を見ると、2018年時点でキャリアコンサルタントの資格を活かしながら正社員として働いている方は、全体の38.9%いますが、非正規社員(パートや派遣社員など)の方も28.8%いることが分かります。

また、キャリアコンサルタントとして自営で働く方や、資格は活かさずに自営で働いている方も6.3%~10.9%います。

では、2018年度の個人年収調査結果について見ていきましょう。

2018年度の個人年収調査結果
度数
なし 68 2.1%
200万円未満 445 13.6%
200~400万円未満 1087 33.2%
400~600万円未満 703 21.5%
600~800万円未満 462 14.1%
800~1,000万円未満 247 7.5%
1,000~1,200万円未満 152 4.6%
1,200~1,400万円未満 57 1.7%

(参考:労働政策研究・研修機構公式HP)

調査によると、キャリアコンサルタントとして働く方の年収は、年収200~400万円と答えた方が33.2%と一番多いことが分かりました。

次に多いのが、400~600万円で21.5%です。

2018年のキャリアコンサルタントの平均年収は、200~400万円が多かったですが、中には600万円や1,200万円以上の年収と答えている方もいました。

さらに、調査結果には以下の内容の記載もありました。

正社員では「400~600 万円未満」「600~800 万円未満」「800 万円以上」が多く、非正規社員では「200 万円未満」「200~400 万円未満」が相対的に多かった。その他、フリー・自営およびボランティアでは、概して「200万円未満」が多かった

(引用元:労働政策研究・研修機構公式HP)

記載されていた内容から、正社員として働いている方の年収は400万~800万が多く、非正規社員の方の年収は200万~400万円未満であることが多いと分かります。

また、マイナビニュースに掲載のキャリアコンサルタントに関する記事では、以下の記載があったので紹介します。

職種から年収を見ていくと年収ランキング1位はパソナが求人情報を出している「人材コンサルタント」が平均年収1,100万円と非常に高額です。

結論は「人材紹介会社を利用した就職」が最短で年収1.000万円を稼ぐ方法となります。

上で言うパソナの人材コンサルタントや転職エージェントのように大手の人材紹介会社を利用して就職すれば年収1,000万円も夢ではないでしょう。

(引用元:マイナビニュース)

記事の内容から、キャリアコンサルタントの資格を保有しながら人材コンサルタントや転職エージェントとして企業に勤めると、年収は440万円~1,100万円ほどになる可能性もあるということが分かりました。

そのため、キャリアコンサルタント資格を活かしながらも、年収の高い就職先を探している方は大手の人材紹介会社の就職を目指すとよいでしょう。

キャリアコンサルタントの難易度

キャリアコンサルタントとはどんな資格なのかを紹介しましたが、実際の試験の難易度はどれくらいなのでしょうか。

この見出しでは、キャリアコンサルタントの試験についての難易度を紹介していきます。

まず、キャリアコンサルタントの試験は、学科試験と実技試験が実施されます。

試験実施団体は「キャリアコンサルティング協議会(CCC)」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2団体が行っており、自分が受験したい方を挑戦することが可能ですよ。

合格率は、キャリアコンサルティング協議会の学科で82.6%、日本キャリア開発協会の学科では79.0%と、国家資格の中では高い傾向があるでしょう。

2団体とも、合格率にさほど変わりはありませんが、各団体で合格基準となる評価軸が異なります。

では、詳しい内容を紹介していきます。

試験は学科試験と実技試験がある

キャリアコンサルタントの試験は、学科試験と実技試験の2つに分かれています。

学科試験は100点満点中70点以上の得点が必要になり、実技試験は150点満点中90点以上の得点が必須です。

また、実技は設問に対して解答を論ずる記述式の論述試験と、ロールプレイング形式の面接試験があります。

学科試験では、合格基準点を獲得すればよいですが、実技試験は評価区分の「態度」「展開」「自己評価」それぞれで40%以上の得点が必要になるため、偏りなく対策をした方がよいでしょう。

実施団体で合格率は少し異なる

キャリアコンサルタントの試験は「キャリアコンサルティング協議会(CCC)」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2つの団体で実施されています。

2022年の合格率は、キャリアコンサルティング協議会で53.0%(学科)日本キャリア開発協会は51.6%です。

学科試験は2団体ともマークシート方式で、出題問題も同様になっていますが、各団体ごとに合格基準となる評価軸に違いがあります。

キャリアコンサルティング協議会の面接試験での評価軸は「主訴・問題の把握」「具体的転回」「自己評価」を合格の基準としています。

しかし、日本キャリア開発協会は「態度」「展開」「自己評価」を基準にしており、面接試験での基準が異なることから、合格率も少し異なってくるといえるでしょう。

合格率は国家資格の中では高め

キャリアコンサルタントの合格率は、2023年で45.2%~45.8%と国家資格の中では、比較的高めな傾向があります。

他の国家資格の合格率を調べたところ、宅地建物取引士の2023年合格率は17.2%、行政書士は12.13%です。

社会保険労務士や保健師の合格率は、64.2%~89.3%とキャリアコンサルタントの合格率と同じくらいでしたが、調べてみると受験資格が得られる学校への入学・卒業までのレベルが高く、実際の試験では多くの大学が高い合格率を上げていることが分かりました。

実際に、ヤフーニュースに掲載されていた保健師国家試験についての記事では、保健師の場合2022年の合格率は93.7%であり、大学別の合格率を見ると合格者の一番多かった順天堂大学医療看護学部の合格率は94.1%でした。

しかし、順天堂大学看護学部の偏差値は、52.5%~67.0%ほどになっており、順天堂大学医学部に次いで2番目に合格ハードルの高い学部です。

そのため、順天堂大学の場合は学校への入学ハードルは高いものの、実際の試験での合格率は高い傾向にある大学といえるでしょう。

キャリアコンサルタントも、受験資格の1つとして認定講習の必要がありますが、通信講座で受講ができたり、実務経験から受験資格を得ることもできるため、そういった点では国家資格の中では比較的合格率は高いといえるでしょう。

合格率だけで見ると、キャリアコンサルタントは高めの数字ではありますが、資格によって受験資格も試験形態も異なります。

したがって、キャリアコンサルタントの資格も、他の資格を取得したい場合もその資格試験に合わせた学習を行っていくとよいでしょう。

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キャリアコンサルタントの試験概要

(引用元:ヒューマンアカデミー公式HP)

ここからは、キャリアコンサルタントの詳しい試験概要について紹介します。

まず、キャリアコンサルタントの試験を受験するためには、指定された受験資格を満たす必要があります。

指定内容としては、厚生労働省が認定する講習の家庭を修了した方や、技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した方などが条件です。

試験は、学科試験と実技試験の2種類あり、キャリアコンサルタントの社会的意義やキャリアコンサルティングを行う上での必要な知識を求められます。

そして、2024年の試験日は、キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会ともに11月3日(日)に実地されます。

それでは、受験資格や試験内容など、詳しい試験概要を紹介していきます。

受験資格

キャリアコンサルタントの試験を受けるためには、以下の条件が受験資格となっています。

キャリアコンサルタントの受験資格
・厚生労働省が認定する講習の課程を修了した方
・労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した方

上記の受験資格のうち、1つを満たしていれば受験が可能です。

しかし、認定講習の終了や技能検定試験に合格していることなどが受験資格とされているため、未経験や知識が少ない状態では受験ができません。

認定講習を受けずに、実務経験から受験資格を得たいと考えている方は、人材派遣会社などのキャリアコンサルタントの業務に近い業務を行える職種を選ぶとよいでしょう。

認定の講習に関しては以下の記事もあわせてご覧ください。

キャリアコンサルタントの通学講座に関してはこちら

試験内容

(引用元:ヒューマンアカデミー公式HP)

キャリアコンサルタントの試験は「学科試験」と「実技試験」で構成されています。

参考として、キャリアコンサルティング協議会の学科試験と、実技試験内容を表にまとめました。

キャリアコンサルティング協議会学科試験の試験概要
出題形式 四肢択一のマークシート
出題範囲 ・キャリアコンサルティングの社会的意義
・キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
・キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
・キャリアコンサルタントの倫理と行動
問題数 50問
試験時間 100分
合格基準 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点
受験料 8,900円(税込)

(参考:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

キャリアコンサルティング協議会の学科試験は、四肢一択のマークシート方式で行われます。

そして「キャリアコンサルタントの社会的意義」「キャリアコンサルティングを行うために必要な知識」「キャリアコンサルティングを行うために必要な技能」「キャリアコンサルタントの倫理と行動」の4つの範囲から問題が出題されます。

試験時間は100分となっており、100点満点(2点×50問)で70点以上の得点を獲得することが、学科試験合格の条件です。

では、次に実技試験の内容を紹介します。

キャリアコンサルティング協議会実技試験の試験概要
論述 出題形式 記述式解答(事例記録を読み、設問に解答する)
試験時間 50分
出題範囲 ・キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
面接 出題形式 ・ロールプレイ
(受験者がキャリアコンサルタント役になり、キャリアコンサルティングを行う)
・口頭設問
(自らのキャリアコンサルティングについて試験管からの質問に答える)
合格基準 150点満点で90点以上の得点
但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要
受験料 29,900円(税込)

(参考:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

キャリアコンサルタント協議会の実技試験は、記述式解答の論述試験と面接試験が実地されます。

問題は「キャリアコンサルティングを行うために必要な技能」のみからの出題となっていますが、ロールプレイング形式の面接試験となっているため、対策がしづらい点もあるでしょう。

また、150点満点中90点以上の得点を獲得することを合格基準としていますが、面接の評価区分である「態度」「展開」「自己評価」の3つの軸でそれぞれ40%以上の得点が必要なため、偏りなく対策が必要です。

受験費用については、学科試験8,900円(税込)実技試験29,900円(税込)の合計38,800円(税込)かかります。

加えて、WEBで受験申請をする場合は、クレジットカードの利用ができ、郵送での受験申請を行う方は、銀行振り込みのみ対応しています。

キャリアコンサルタントの試験の学習をする際は、学科試験・実技試験の範囲を学習することはもちろん、実施団体の評価軸にも目を向けながら対策していくとよいでしょう。

試験日程

日本キャリア開発協会と、キャリアコンサルティング協議会の2024年試験日程をそれぞれ表にしました。

2団体とも、学科試験は2024年11月3日(日)に行われますが、実技試験は2024年7月 13日 (土) 14日 (日)の地域と、7月 20日 (土) 21日 (日)に実施される地域があります。

実施団体 日本キャリア開発協会
学科試験・実技試験(論述) 2024年11月3日(日)
実技試験(面接) 2024年 11月 9日 (土) 10日 (日)
11月 16日 (土) 17日 (日)

(参考:日本キャリア開発協会公式HP)

日本キャリア開発協会の場合、東京・名古屋・大阪・福岡のみ、実技試験は16日(土)と17日(日)に行われるため、該当する地域の方はしっかりと確認しておくとよいです。

実施団体 キャリアコンサルティング協議会
学科試験・実技試験(論述) 2024年11月3日(日)
実技試験(面接) 2024年 11月9日(土)・10日(日)

11月16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)

(参考:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

キャリアコンサルティング協議会では、開催する地域によって日にちが異なります。

キャリアコンサルティング協議会の試験を受験しようと考えている方は、自分が住んでいる地域の試験実施日がいつなのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

キャリアコンサルタントの合格率推移はどれくらい?

キャリアコンサルタントの合格率は、どのように推移しているのでしょうか。

調べてみると、キャリアコンサルタントの合格率は学科・実技ともに50%~70%を推移していることが分かりました。

しかし、キャリアコンサルタントの試験実施団体は2つあるので、それぞれ合格率推移はどのように違ってくるのか分かるように、比較した表を作成しました。

キャリアコンサルティング協議会(CCC) 日本キャリア開発協会(JCDA)
年度 学科試験 実技試験 学科試験 実技試験
2023年 53.0% 65.8% 51.6% 64.5%
2022年 63.0% 54.9% 59.7% 62.9%
2021年 78.2% 57.5% 77.4% 64.4%
2020年 60.8% 59.7% 63.0% 63.3%
2019年 82.6% 68.0% 79.0% 57.0%
2018年 55.9% 57.0% 58.0% 59.4%
2017年 65.3% 59.4% 63.9% 63.6%
2016年 75.3% 61.7% 74.7% 64.3%

(参考:各実地団体公式HP)

日本キャリア開発協会とキャリアコンサルティング協議会の、2016年~2023年までの合格率推移です。

日本キャリア開発協会の学科試験は、2016年は75.3%ですが、60%を切る年度があったり、80%と超える年度もあります。

一方で、キャリアコンサルティング協議会の2016年からの学科試験合格率は、同じように50%~70%の年度がありますが、80%を超える年度はありませんでした。

では、各団体ごとに同時合格率も踏まえて見ていきましょう。

日本キャリア開発協会の合格率推移

(引用元:日本キャリア開発協会公式HP)

日本キャリア開発協会の2016年~2023年の学科試験・実技試験・同時合格率を表にしました。

年度 学科試験 実技試験 同時合格率
2023年 51.6% 64.5% 45.8%
2022年 59.7% 62.9% 52.2%
2021年 77.4% 64.4% 60.7%
2020年 63.0% 63.3% 52.5%
2019年 79.0% 57.0% 54.6%
2018年 58.0% 59.4% 46.5%
2017年 63.9% 63.6% 52.2%
2016年 74.7% 64.3% 57.0%

(参考:日本キャリア開発協会公式HP)

学科試験は、2016年~2022年の6年間で74.7%から一度58.0%となりますが、その後79.0%、63.0%、77.4%と大体60%~70%前後を推移していることが分かります。

そして、実技試験は64.3%や57.0%など、合格率は50%~60%台です。

学科試験・実技試験ともに合格した同時合格率は、一番低くて46.5%、一番高くて60.7%と受験者の半分以上の方は同時に合格を果たしています。

キャリアコンサルティング協議会の合格推移

(引用元:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

次に、キャリアコンサルティング協議会の合格率推移も見ていきましょう。

年度 学科試験 実技試験 同時合格率
2023年 53.0% 65.8% 45.2%
2022年 63.0% 54.9% 43.9%
2021年 78.2% 57.5% 51.0%
2020年 60.8% 59.7% 46.1%
2019年 82.6% 68.0% 64.0%
2018年 55.9% 57.0% 40.7%
2017年 65.3% 59.4% 48.4%
2016年 75.3% 61.7% 53.5%

(参考:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

キャリアコンサルティング協議会の学科試験合格率は、2016年は75.3%ですが、2018年は日本キャリア開発協会と同じように55.9%と50%に一度上がっていることが分かります。

しかし、翌年には82.6%となり、全体の合格率推移としては60%~80%となっています。

実技試験では、合格率に差があるのは2018年57.0%、2019年68.0%、2020年59.7%となり、全体的には50%~60%を推移しているといえるでしょう。

また、同時合格率は日本キャリア開発協会と同じように、50%以上が学科試験と実技試験両方の同時合格を果たしています。

他の国家資格と合格率を比較

国家資格の中では、比較的合格率の高いキャリアコンサルタントと、他の国家資格の合格率はどれくらい違いがあるのでしょうか。

キャリアコンサルタント以外の5つの国家資格との、合格率を比較した表を作成したので、紹介します。

資格名 合格率(2022年)
キャリアコンサルタント 63.0%
保健師 89.3%
精神保健福祉士 65.6%
行政書士 12.13%
宅地建物取引士 17.0%
社会保険労務士 5.3%

(参考:各資格実地団体公式HP)

今回は、保健師・精神保健福祉士・行政書士・宅地建物取引士・社会保険労務士と比較してみました。

キャリアコンサルタントの2022年合格率は、63.0%です。(キャリアコンサルティング協議会)

キャリアコンサルタントと合格率が近い国家資格は、保健師89.3%、精神保健福祉士65.6%でした。

精神保健福祉士の実施団体である社会福祉振興・試験センターの公式HPを調べてみると、「福祉系大学の卒業、実務経験1年以上」または「福祉系大学の卒業後、実務経験1年以上を経て養成施設を修了」することが受験資格であることが分かりました。

受験資格を得るために、長い方で4年以上かけて知識を習得していくため、大学卒業・実務経験を経てから養成施設を修了した方の合格率は67.2%と高い数値です。

そのため、合格率だけで見るとキャリアコンサルタントと近い数字ではありますが、資格によって受験資格も異なるため、難易度は別として考えるとよいでしょう。

そして、キャリアコンサルタントよりも圧倒的に合格率が低かったのは、行政書士で12.13%、宅地建物取引士は17.0%、社会保険労務士5.3%です。

宅地建物取引士は、受験資格がないため誰でも挑戦はできますが、不動産関係をはじめ出題範囲が広いこともあり、合格率も含め難易度は高い試験であるとされています。

国家資格によって、受験資格や出題内容も異なるため一概にはいえませんが、合格率だけをみるとキャリアコンサルタントは国家資格の中では、合格率は比較的高めといえるでしょう。

キャリアコンサルタントの勉強方法や勉強時間

キャリアコンサルタントの勉強方法や勉強時間が気になる方もいるでしょう。

調べてみると、キャリアコンサルタントに必要とされている勉強時間は150時間以上は必要だということが分かりました。

キャリアコンサルタントの受講ができる通信講座によって、学習の進め方は異なりますが、大体3ヶ月以上の勉強期間は必要になるでしょう。

また、勉強方法は厚生労働省が認定する講習の受講ができる通信講座を利用するか、実務経験を積みながら、独学で学習していくかになります。

通信講座であれば、講座費用はかかりますが、キャリアコンサルタントに合格するために必要な知識を効率よく学ぶことが可能です。

では、詳しく説明していきます。

勉強方法

(引用元:ヒューマンアカデミー公式HP)

キャリアコンサルタントを受験するときに、受験資格の1つとして「養成講座を修了する」必要があります。

養成講座は、日本マンパワーやLECなどで開講しており、通学や通信など自分のライフスタイルに合ったものを選択できます。

通学の場合は、キャリアコンサルタントを目指す仲間と切磋琢磨しながら学習ができるため、モチベーション向上にも繋がるでしょう。

また、実技試験の面接対策を講師の方と練習できたり、第三者からの意見をきけるので、ロールプレイ対策も行いたい方には、通学がおすすめです。

通信の場合は、決まった時間に通学する必要がなくなるので、社会人や主婦の方など時間の融通を効かせながら勉強したい方におすすめできます。

では次に、勉強時間についても見ていきましょう。

勉強時間

キャリアコンサルタント講座を開講している会社ごとに、必要勉強時間を比較してみました。

会社名 必要勉強時間
LEC東京リーガルマインド 155時間
ヒューマンアカデミー 158.5時間
CCA 150時間
JAIGO 153時間
GCDF 150時間

(参考:各講座公式HP)

LECやヒューマンアカデミーなど、5つの通信講座を比較したところ、150~158.5時間とどの会社も150時間以上は必要としていました。

通信講座の場合、学習期間は3ヶ月~5カ月を目安にカリキュラムを設定している会社が多く、その場合1日の勉強時間も短くて済むため、時間の確保もしやすいでしょう。

また、オンラインで学べる講座にするのか、通学で学ぶ講座にするかで勉強時間の組み立ても異なってくるので、自分のライフスタイルに合った講座を選ぶことをおすすめします。

キャリアコンサルタントの学習ができる通信講座については、こちらの記事も参考にしてみてください。

【2024年最新】キャリアコンサルタントの通信講座おすすめ主要7社を徹底比較!

キャリアコンサルタントは独学できる?

キャリアコンサルタントは、独学ができるのかを説明していきます。

結論から言うと、受験資格を満たしていれば独学は可能ですが、いくつか気を付けておくとよいことがあるので紹介します。

例えば、キャリアコンサルタントには「厚生労働省が認定する講習の修了者」や「職業紹介などに関する職種の相談業務に3年以上の経験がある」ことなど、受験資格が必要です。

受験資格を満たせば、受験はできるので市販の参考書などで、試験対策を行うとよいでしょう。

それでは、独学について詳しく紹介していきます。

受験資格を満たせば独学も可能

独学で勉強したい方はまず、受験資格を満たす必要があります。

受験資格の1つとして「労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方」が求められるので、人材派遣会社やハローワークなどで実務経験を積みながら勉強していく流れになるでしょう。

しかしその場合、3年以上の期間は有するので早めに取得したい方は、独学ではなく通信講座の利用がおすすめです。

ゆっくり勉強を進めていける方は、市販の試験対策できる参考書を活用しながら、最新の試験情報も取り入れるよう目を配りながら勉強を進めていきましょう。

学科対策は市販の参考書を

独学で勉強する際には、市販の参考書が必要になります。

学科試験の対策は、キャリアコンサルタントの全体像を学び、過去問対策も行うとよいですよ。

キャリアコンサルタントに必要な知識をインプットしながら、過去問を繰り返し学習することで効率よく理解ができるでしょう。

過去問は、各実地団体の公式HPでも掲載しているので、印刷して学習すると実際にどんな問題が出題されていたかを把握できるため、おすすめです。

以下の参考書や問題集も、購入する際の参考にしてみてください。

キャリアコンサルティング 理論と実際

(引用元:Amazon公式HP)

「キャリアコンサルティング 理論と実際」は、基礎的なキャリアコンサルティングについて学べる参考書です。

キャリアコンサルタントの法的根拠や制度的な位置づけ、労働関係法規などを掲載しているので、キャリアコンサルタントの全体像を理解できます。

キャリアコンサルタントについて、知らなかった情報を理解できると、学習を進めていくうえでの土台ができ、問題演習をする際により理解を深められるでしょう。

価格は3,520円(税込)になりますが、キャリアコンサルティングについて学びたい多くの方に読まれているロングセラー商品として信頼できる一冊です。

キャリアコンサルタント学科試験テキスト&問題集

(引用元:Amazon公式HP)

こちらの問題集は、人気受験サイト「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」の書籍版です。

キャリアコンサルタントについての知識を、豊富な図表やイラストを用いて教えてくれるので、初学者でも学習が進めやすいです。

価格は3,080円(税込)と少し高めですが、問題集をはじめ、徹底分析した過去問、頻出問題も抑えられるので効率よく理解を深めていける1冊でしょう。

また、赤シート付きなので、通勤などの隙間時間でも学習ができます。

実技試験はロールプレイングで練習を

独学で勉強していくときは、実技試験の対策も行いましょう。

キャリアコンサルタントの実技試験は、論述試験と面接試験が行われます。

論述試験は、学科試験と同じようにテキスト問題集を繰り返し解答することで、対策は行えますが、面接試験はロールプレイング形式であるため、実際に対人練習をする必要があります。

ロールプレイング形式とは、面接官を相談者として、実際にコンサルティングしていく内容であるため、相談に対してどう返答するかを練習しておくとよいでしょう。

しかし、身近に面接対策を一緒にしてくれる人が見つからない場合は、通信講座で実技試験対策のみを行っている会社を選ぶなどもおすすめですよ。

キャリアコンサルタントの独学については、こちらの記事も参考にしてみてくだい。

キャリアコンサルタント試験は独学で合格できる?受験資格やおすすめの勉強法などを徹底解説!

キャリアコンサルタントの講座がある予備校や通信講座

キャリアコンサルタントの講座を開講している予備校や通信講座から、3つ紹介します。

各会社によって、講座内容や講座費用は異なるため、自分に合ったものを選んでみてください。

LEC東京リーガルマインド

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

予備校大手のLEC東京リーガルマインドでは、通信または通学でキャリアコンサルタントの講座が受講できます。

LECの講座は、実践編と知識編に分かれていますが、通学と通信での学習を同時進行で行っていけるので3ヶ月間で学習を終わらせることが可能です。

また、通学であれば、学科試験・実技試験共にキャリアコンサルタントに詳しい講師の方から指導が受けれるため、面接試験が不安な方におすすめですよ。

費用は、一般価格で302,500円(税込)です。

LECでは合格者の体験記やインタビュー動画の掲載もしているので、気になる方は公式HPをチェックしてみてください。

資格の大原

(引用元:資格の大原公式HP)

資格の大原のキャリアコンサルタント養成講習では、知識編と演習に分かれています。

分野は分かれているものの、知識編は自宅でWEB通信を使い学習し、演習編では教室通学またはWEBライブで同時並行で学習を進められます。

そして、受講生には自習室・教室の解放や質問対応など、受験までのサポートも充実しています。

受講費用は、一般価格で294,000円(税込)です。

また、一定の条件を満たす方は、専門実践教育訓練給付制度の利用ができるので、ぜひ公式HPから確認してみてください。

日本マンパワー

(引用元:日本マンパワー公式HP)

日本マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は、すべて通信教育を利用しているため、自分の都合に合わせて学習が進められます。

キャリアカウンセリング理論や技法をはじめ、厚生労働省認定講習の基準にそって編集されているので、初学者の方も安心して勉強できます。

加えて、スクーリングも行っているので、キャリアコンサルタントとしての心構えやキャリアカウンセリングの技法などをグループワークで学ぶことが可能ですよ。

受講費用は374,000円(税込)です。

受講するか悩んでいる方は、日本マンパワーが開催しているキャリアコンサルタント養成講座説明会に行き、実際に話を聞いてみるのもおすすめです。

詳しくは、公式HPから確認してみてください。

キャリアコンサルタントがおすすめな人

キャリアコンサルタントは、以下の方におすすめの資格です。

キャリアコンサルタントがおすすめな人
・人の話を聞くのが好きな方
・キャリアで悩んだことがある方
・人のサポートをしたい方

キャリアコンサルタントは、相談者の仕事への相談を受け、どんな仕事がおすすめかを提案するアドバイザーです。

そのため、人に話を聞くのが好きな方は、相談者の悩みに親身に向き合えるため、おすすめです。

相談者から感謝してもらえることもあるので、誰かから感謝される喜びを実感したい方に向いています。

この後紹介する見出しの中で、実際に資格の大原やLECの通信講座を利用して、キャリアコンサルタントの資格を取得した方の声も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、詳しく紹介していきます。

人の話を聞くのが好きな方

普段から、誰かの話を聞いたり相談に乗ったりすることが好きな方は、キャリアコンサルタントがおすすめです。

キャリアコンサルタントは、おすすめの仕事を紹介する前に、相談者の話をまず聞くことから始まります。

試験実施団体である日本キャリア開発協会・キャリアコンサルティング協議会の公式HPでは、キャリアコンサルトについて以下のように述べています。

「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。
キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。

(引用元:日本キャリア開発協会公式HP)

相談者の話を聴くプロフェッショナルですが、ただ聴くだけではなく、豊富な知識や経験に基づく助言や情報提供をして、より具体的な課題の解決を目指します

(引用元:キャリアコンサルティング協議会公式HP)

どちらの団体も、キャリアコンサルティングとは、職業に関しての相談に応じ、豊富な知識や経験に基づく助言や指導を行うことと記載しています。

そのため、人の話をじっくりと聞ける方は実際の実務のときにも、相談者の方の話を親身に聞くことが可能です。

話をじっくりと聞いてくれ、職業に関するアドバイスもしてくれるキャリアコンサルタントの方がいれば、相談に来た方も安心して仕事探しに励めるのではないでしょうか。

キャリアで悩んだことがある方

自身がキャリアで悩んだことがある方も、キャリアコンサルタントはおすすめできます。

キャリアコンサルタントの資格を取得した方は、おもにハローワークや人材派遣会社など人に仕事を紹介する職場で勤務することが多いです。

そのため、自分がキャリアで悩んだことがある方は、相談にきた方の悩みに向き合いながら、自分の体験も交えて話すことも可能です。

実際に、LEC東京リーガルマインドの講座を受講して、キャリアコンサルタントの資格を取得した方の体験記が以下になります。

金融機関で約11年、資産運用コンサルティングに従事、現在は人材育成担当として、行員向け研修の企画・運営に携わっております。キャリアコンサルタントを目指したきっかけは、自身の出向、後輩の退職という転機に接し、会社の体制および制度が真に社員に寄り添ったものといえるのか、疑問に思ったことです。会社の指示一つで転勤し、たとえ望まないキャリアであったとしても、受け入れ乗り越えていくという価値観が刷り込まれてきたように思います。しかし、そういった従来の価値観で社員を統率していくことは難しくなりつつあり、社員の中には主体的に自身のキャリアを考える者が増えているのではないか?と潮目の変化を感じました。

従って、社員の望むキャリアパスと会社の描く社員のキャリアパスを上手く調和させていくことが今後ますます重要になっていくことが想定されると考え、まずは自分自身がキャリアについて、専門的かつ体系的に学びたいと思い、キャリアコンサルタントを志しました。

(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)

こちらの方は、会社で勤務しながら、会社の体制や制度、キャリアについて専門的かつ体系的に学びたいという思いから、受験に挑戦しています。

自身がキャリアや会社の制度について、悩んだことのある方だからこそ、相談に訪れた方の相談にしっかりと耳をかたむけ答えられることもあるので、資格を取得することで自分自身の自信にも繋がるのではないでしょうか。

LECでは、他にも合格した方のインタビュー記事を掲載しているので、気になる方はこちらから見てみてください。

人をサポートしたい方

人をサポートしたい方にも、キャリアコンサルタントはおすすめできます。

仕事に関する相談、アドバイス、提案ができるキャリアコンサルタントは、相談に来た方の人生を一緒に考え、サポートする立場になります。

そのため、相談にきた方が就職先や転職先が無事に決まった際には、感謝の気持ちを伝えてもらえることもあるでしょう。

誰かに感謝されると、自分も嬉しくなり、次の仕事へのモチベーション向上にも繋がります。

実際に資格の大原で、キャリアコンサルタントの資格を取得した方の口コミを紹介します。

現在、社会保険労務士として難病の方などの障害年金申請のサポートをしています。今後は、治療と仕事の両立支援に悩む方のサポートもできたらいいなと思いキャリアコンサルタントの学習を始めました。産業カウンセラーと社会保険労務士の資格をもっていたので、すでに学習済みの知識もあって楽しく学習できました。
大原の講師はとても親切で、養成講習の修了後もロールプレイを練習する機会をたくさん設けてくれました。受講生の皆様と会うことで学習のモチベーションが保ててよかったです。
企業はそこで働く人なしには成り立ちません。人が活き活きと働く姿が企業にあるのが理想。そのためにキャリアコンサルタントが活躍し、広まっていけば良いなと思います。

(引用元:資格の大原公式HP)

資格の大原で、キャリアコンサルタントの資格を取得したこちらの方は、社会保険労務士として働きながら、相談者の仕事と治療の両立支援ができるよう学習を始め、資格を取得しました。

取得したことで、さらに仕事に役立つ知識が身に付き、仕事に関しての相談にアドバイスができるため、相談に訪れた方の心の支えにもなります。

そのため、誰かをサポートしたいという気持ちから、何か行動したい、できることを探したいと考えることがある方は、キャリアコンサルタントの資格を取得してみるのもよいのではないでしょうか。

キャリアコンサルタントの仕事に興味のある方は、ぜひ通信講座を活用して資格取得に挑戦してみてください。

キャリアコンサルタントについてよくある質問

キャリアコンサルタントについて、よくある質問を5つ用意しました。

キャリアコンサルタントについてよくある質問
・キャリアコンサルタントは独学できる?
・キャリアコンサルタントは役に立たないって本当?
・キャリアコンサルタントの資格を取得するメリットは?需要ある?
・キャリアコンサルタントの難易度が上がるって本当?
・キャリアコンサルタントの資格の活かし方は?

質問ごとに解答していくので、同じような疑問がある方はぜひ参考にしてみてください。

それでは、1つ目の質問から見ていきましょう。

キャリアコンサルタントは独学できる?

キャリアコンサルタントは、受験資格を満たせば独学は可能です。

完全独学の場合、人材派遣会社などの仕事を紹介する業種で実務経験を3年以上積めば、受験資格が得られます。

しかし、キャリアコンサルタントの試験は学科試験と実技試験の2つあります。

学科試験の対策は、参考書や問題集・過去問を活用すれば行えますが、実技試験の面接はロールプレイング形式になっているため、1人では対策が難しいです。

そのため、面接対策を行う場合は、第三者の協力してくれる方を用意するか、実技試験のみ通信講座を利用するとよいでしょう。

キャリアコンサルタントは役に立たないって本当?

キャリアコンサルタントは、資格を取得することで仕事に関する相談に乗り、アドバイスや提案を行えます。

資格を取得するまでに行った勉強は、実務の際にも知識として役立てられるものであるため、一概に役に立たないということはないでしょう。

また、キャリアコンサルタントの資格をどう活用していくかは、自分の選ぶ就職先によっても異なります。

誰かの人生の選択を支える仕事に携わりたい方は、キャリアコンサルタントの資格を活かしてハローワークや人材派遣会社、大学や専門学校の就職相談員の仕事もよいのではないでしょうか。

キャリアコンサルタントの資格を取得するメリットは?需要ある?

キャリアコンサルタントは、2016年から国家資格に認定され、民間資格よりも社会的信用度が高いカウンセリング資格の1つになりました。

資格を取得すると、仕事に関する相談や提案する業務に携われるため、相談者の人生の転機を支える存在として、人気の高まっている資格でもあります。

加えて、国家資格に認定された2016年から資格取得者数は増加傾向にあり、現在は70,000人もの方がキャリアコンサルタントの資格保有者です。

そして、保育士や栄養士などと同様に名称独占資格に認定されているため、キャリアコンサルタントの資格保有者でしかキャリアコンサルタントの名称または似ている意味を持つ名称は使えません。

就職や転職を支える存在として、資格取得者数も増える見込みがある資格なので、気になる方はぜひ試験実地団体の公式HPなどをチェックしてみてください。

キャリアコンサルタントの難易度が上がるって本当?

キャリアコンサルタントの難易度が上がるのか調べたところ、難易度が上がるといった情報は出てきませんでした。

しかし、厚生労働省が2014年からの10年間で、キャリアコンサルタントの10万人養成を目指していることがわかりました。

キャリアコンサルタントの資格保有者を増やしていくため、現在の合格率はと50%~70%ほどと、比較的高めです。

あと2年で養成期間が終了し、その後キャリアコンサルタントの難易度がどう変化していくかは定かではありませんが、取得したいと考えている方は学科試験・実技試験ともにしっかりと対策を行うとよいでしょう。

キャリアコンサルタントの資格の活かし方は?

キャリアコンサルタントの資格を取得した後は、仕事に関する相談・提案を行う企業に勤めている方が多いです。

例えば、ハローワークや大学・専門学校で求人紹介・進路や就職支援のアドバイスを行う仕事に就いている方も多数います。

他にも、人材派遣会社や人材紹介会社・企業の人事などで活躍している方もいます。

中には企業に勤めず、フリーランスとして活動している方もいるため、実務経験によってはさまざまな場で活用できる資格でしょう。

まとめ

キャリアコンサルタントは、就職や転職の際に相談に乗ったり、提案をしたりする仕事に関するサポートを行う人材です。

そして、名称独占資格に認定されているため、キャリアコンサルタントの資格保有者以外は、キャリアコンサルタントの名称またはキャリアコンサルタントに近い名称は使用できません。

キャリアコンサルタントの試験は、日本キャリア開発協会(JCDA)とキャリアコンサルティング協議会(CCC)の2つの団体で行われており、どちらか好きな方で受験が可能です。

試験は、学科試験と実技試験の2つあり、学科試験ではキャリアコンサルティングを行うために必要な知識や技能を求められます。

加えて、実技試験は論述試験と面接が行われ、面接はロールプレイング形式です。

受験資格を満たしていれば、キャリアコンサルタントの試験は受験できるため、独学でも学習はできるでしょう。

しかし、面接は独学では対策しづらい点もあるので、その場合は通信講座を利用することもおすすめします。

キャリアコンサルタントの受験対策には養成講座に通うのがおすすめです。

会社名・講座名 料金(税込) 特徴
ヒューマンアカデミー・キャリアコンサルタント養成講座 入学金:33,000円
受講料:355,300円
通学、オンラインライブ、通を同時受講して最短3カ月で受験資格を取得できる
資格の大原・キャリアコンサルタント養成講習 入学金:6,000円
受講料:294,000円
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キャリアコンサルタントの通信講座については、こちらの記事を参考にしてみてください。

【2024年最新】キャリアコンサルタントの通信講座おすすめ主要7社を徹底比較!

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監修者情報

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

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