【2025年最新】貸金業務取扱主任者の難易度は?合格率や勉強時間、偏差値も解説!

貸金業務取扱主任者資格は、独学でも取得できる国家資格で、貸金業には欠かせない資格です。

受験を検討する際に気になるのは「難易度は高いのか」「独学でも合格できるのか」という点ではないでしょうか。

また、この資格を取得すると、どういう仕事に就けるのか、将来性があるのかも気になりますよね。

この記事では、貸金業務取扱主任者資格の基本から、資格の将来性まで詳しく説明しています。

独学で勉強する時のポイントとコツも解説するので、貸金業務取扱主任者の資格取得の参考にしてください。

貸金業務取扱主任者試験の勉強は、通信講座を利用するのもおすすめです。

詳しくはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

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目次
  1. 貸金業務取扱主任者の年収は?資格概要
    1. 貸金業務主任者の年収は一般事務より高い
    2. 貸金業務取扱主任者になるにはどうすればいい?
  2. 貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はあるの?
    1. キャリアアップ・昇格を目指すなら欠かせない資格!
    2. 就職にはほとんどメリット無し
    3. 銀行員に必要な資格ではない
    4. 個人で貸金業を営むことは難しい
    5. 企業コンサルタントとして独立できる
  3. 貸金業務取扱主任者資格の難易度と偏差値はどのくらい?
    1. 偏差値は53程度
    2. 試験範囲が広い
    3. 法律や法令の習熟度によって難易度が変わる
    4. 宅地建物取引士と比較してみた
  4. 貸金業務取扱主任者資格の合格率は30%
    1. 年代・性別問わずチャレンジできる資格
  5. 貸金業務取扱主任者を取得するための勉強時間は?
    1. 初学者の場合
    2. ある程度の知識や実務経験がある場合
  6. 貸金業務取扱主任者資格勉強のコツは?
    1. スケジュールを立てる
    2. 参考書で民法や法律用語から勉強
    3. 貸金業法を集中的に学習
    4. 繰り返し過去問を解こう
  7. 貸金業務取扱主任者資格おすすめテキスト
    1. 貸金業務取扱主任者 合格教本(技術評論社)
    2. 貸金業務取扱主任者 合格テキスト(TAC出版)
  8. 貸金業務取扱主任者資格の過去問は?
  9. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリット
    1. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット
    2. 貸金業務取扱主任者資格の独学のデメリット
    3. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリットのまとめ
  10. 貸金業務取扱主任者資格の合格率を上げるには通信・通学講座も検討しよう
    1. スタディング
    2. TAC
    3. TAC(独学道場)
  11. 貸金業務取扱主任者の難易度に関するよくある質問
    1. 貸金業務取扱主任者資格の勉強時間は?
    2. 貸金業務取扱主任者試験の過去問はあるの?
    3. 貸金業務取扱主任者の年収はどれくらい?
    4. 貸金業務取扱主任者試験の偏差値は?
    5. 貸金業務取扱主任者資格の難易度は?
    6. 貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はある?
  12. まとめ:貸金業務取扱主任者の難易度について
    1. 貸金業務取扱主任者試験に関する関連記事

貸金業務取扱主任者の年収は?資格概要

まず、貸金業務取扱主任者について、ご説明します。

貸金業務取扱主任者とは、国家資格である貸金業務取扱主任者試験に合格し、貸金業務取扱主任者として登録している人のことです。

貸金業を営んでいる営業所や事業所には、従業員50人につき1人設置しなければいけないという法律があります。

そのため、消費者金融や事業者金融、クレジット会社などの仕事先で、重宝される資格です。

貸金業務取扱主任者の仕事内容を、下記にまとめました。

  • 貸金業務に関する法令順守の指導
  • 適正な業務に必要な全てに対して指導・助言

そのため貸金業務取扱主任者には、貸金業において、違法な貸付をしていないか、法外な請求方法になっていないか、営業所や事業所で法令が守られているのかなど、管理・監督する役割があります。

貸金業務主任者の年収は一般事務より高い

貸金業務取扱主任者の平均給与について調べたところ、正確な平均給与は発表されていませんでした。

しかし、貸金業務取扱主任者の年収は、一般事務よりも高くなる傾向があるでしょう。

まず、令和2年度国税庁で調査された、「民間給与実態統計調査結果」より、給与所得者(年齢層別)の平均年収がこちらです。

年齢層 男女計(万円) 男性(万円) 女性(万円)
~19歳 129 146 115
20~24歳 260 277 242
25~29歳 362 393 319
30~34歳 400 458 309
35~39歳 437 518 311
40~44歳 470 571 317
45~49歳 498 621 321
50~54歳 514 656 319
55~59歳 518 668 311
60~64歳 415 521 257
65歳~ 332 421 208

(引用元:国税庁HP)

次に、業種別の平均年収ランキングです。

業種 平均年収(万円)
1:電気・ガス・熱供給・水道業 715
2:金融業,保険業 630
3:情報通信業 611
4:建設業 509
5:学術研究,専門・技術サービス業,教育,学習支援業 503

(引用元:国税庁HP)

上記の表からわかる通り、貸金業が分類される「金融業・保険業」の平均年収は、他の業種より高い傾向があります。

参考に、転職サイトから、貸金業で働いている方の参考年収を抜粋しました。

参考年収
クレジットカード会社(Webマーケティング) 500万円(29歳 一般職)
クレジットカード会社(営業専門職) 610万円(37歳 専門職)
住宅ローン会社(営業管理職) 560万円(41歳 管理職)
アパート・マンション運営会社(事業企画) 850万円(45歳 管理職)

(引用元:doda)

そして、貸金業務取扱主任者は、貸金業を営んでいる会社には、配置必須の資格です。

資格を取得し、主任者として他の職員を管理する立場になれば、給与は一般事務より高くなります。

勤務先、勤続年数、役職によって異なりますが、貸金業務取扱主任者の平均年収は350万~750万円程度になると言えるでしょう。

貸金業務取扱主任者になるにはどうすればいい?

貸金業務取扱主任者になるためには、まず国家試験に合格しなければいけません。

貸金業務取扱主任者試験の内容を、下記にまとめました。

受験資格 年齢・性別・学歴など関係なく、誰でも受験可能
受験日 毎年11月中旬~下旬(年1回)
受験費用 8,500円
試験地 札幌、仙台、千葉、東京、埼玉、神奈川、高崎、名古屋、金沢、大阪、京都、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄
試験内容
  1. 法令及び関係法令に関すること
  2. 貸付及び貸付に付随する取引に関する法令及び実務に関すること
  3. 貸金需要者等の保護に関すること
  4. 財務及び会計に関すること
試験方法 筆記試験、全50問(4肢択一マークシート)

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

1年に1度しか受験するチャンスがありませんので、取得するなら確実に合格したいところですね。

貸金業務取扱主任者試験に合格した後、主任者として登録手続きをすれば、貸金業務取扱主任者として働けます。

貸金業務取扱主任者の登録は、任意です。

そのため、主任者として仕事をする予定が無いなら、すぐに登録する必要はありません。

しかし、合格後10か月以上経過してしまうと、登録するために「登録講習」を受けなければ、主任者として登録できなくなってしまいます。

主任者登録には2か月ほどかかりますので、就職や転職、昇格で必要になる場合は、早めに登録手続きをしてください。

また、主任者登録の有効期間は3年です。

主任者登録の更新にも「登録講習」を受ける必要がありますので、主任者として働いている場合はご注意ください。

貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はあるの?

貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はあるの?
・キャリアアップ・昇格を目指すなら欠かせない資格!

・就職にはほとんどメリット無し

・銀行員に必要な資格ではない

・個人で貸金業を営むことは難しい

・企業コンサルタントとして独立できる

貸金業務取扱主任者の資格を持っていると、どういうところでメリットがあるのでしょうか?

就職・転職・昇格・独立時など、貸金業務主任者資格を活かせる仕事は何なのか、ご説明します。

キャリアアップ・昇格を目指すなら欠かせない資格!

貸金業務取扱主任者は、従業員へアドバイスしたり、指導したりするための資格ですので、昇格・昇進する際には有利です。

また、支店長や責任者など、管理職になる場合は必須の資格でもあります。

キャリアアップを目指すのであれば、早めに勉強し、資格取得した方がいいですね。

転職サイトでは、貸金業務取扱主任者で検索した所、採用を優遇してくれる企業も多数ありました。

仕事内容 年収 資格
住宅ローン審査事務 400~700万円 資格不問、貸金業務取扱主任者優遇
クレジットカード事業構築 前職を考慮の上決定 貸金業務取扱主任者、または資格取得できる素養をお持ちの方
貸金業を活用した新規事業責任者 500~850万円 貸金業務取扱主任者を募集

(引用元:indeed)

上記の表から、貸金業務取扱主任者の求人は、即戦力になる人を探している場合も多く、転職にも有利になることがわかりましたね。

就職にはほとんどメリット無し

貸金業務取扱主任者の試験では、貸金業に関する法令から、業務に関することまで、幅広く勉強します。

しかし、資格を持っているからといって、採用の決め手になる資格ではありません。

なぜなら、貸金業務取扱主任者の資格を持っていても、実際の業務に活用できる範囲はとても少ないからです。

貸金業で業務経験を積み、キャリアアップして指導する立場になると、貸金業務取扱主任者の資格が活きてくるでしょう。

それでも、資格を持っていない人と比べ、融資業務や法律に関する知識があるという点は、注目されます。

貸金業では、法令や社内規則を厳しく遵守しているか、健全な業務運営に努めているかなど、コンプライアンスがとても重要です。

資格取得を通して得た知識を持っていれば、評価していただけるかもしれませんね。

銀行員に必要な資格ではない

「貸金業務」という資格ですから、銀行でも重要な資格だと思われがちですが、銀行や信用金庫などに貸金業務取扱主任者の配置義務はありません。

「誰かにお金を融資する」という点は、貸金業も銀行業も同じなのですが、銀行は融資以外にも業務があります。

【銀行業の業務内容】

・預金

・融資

・為替

・投資

そのため、銀行などの金融機関は、貸金業法ではなく、銀行業法が適応されます。

カードローンや住宅ローンなど、融資業務はありますが、銀行業法上、貸金業務取扱主任者配置の義務はありません。

銀行へ就職・転職する際には、資格を取得していることをアピールするのではなく、資格取得を通して、融資業務について知識がある点をアピールしましょう。

貸金業務取扱主任者の資格は不要ですが、多少有利に評価してもらえるようになります。

個人で貸金業を営むことは難しい

貸金業を個人で開業することはできますが、下記の3点をクリアしなければいけません。

  • 自己資本金5000万円
  • 貸金業実務経験3年以上の従業員を常勤で雇用
  • 厳しい法令基準をクリアすること

ここで一番問題になってくるところが、自己資本金に関することです。

過去には、個人経営で300万円、法人経営で500万円の資本金があれば、貸金業を営める状況でしたので、個人の貸金業も多くありました。

しかしその結果、借り手が色々な消費者金融から貸付を行い、多重債務者が多く発生したことが問題になり、2010年6月から、借り手が返済能力以上の貸付を行わないよう、貸金業法が大きく改正されました。

貸金業を営む側も、自己資本金5000万円以上なければ新規参入できないよう厳格化し、コンプライアンスをクリアしているのか内部監査を強化、3年ごとに貸金業登録の再申請が必要になります。

この資本金は、これまで貸金業を営んでいた事業者にも同様に適用され、法改正をきっかけに廃業する事業者もいたほどです。

個人で貸金業を営むため、純資産5000万円を準備することは簡単ではありません。

さらに、お金を扱う仕事ですから、お金を貸し、きちんと返済され、利益になるまで、長い歳月が必要になるかと思います。

その間、事業所の賃貸代や、固定電話・事業所内設備などの必要経費、従業員の給与、利益が上がるまでの生活費など、様々なところに資金が必要になりますよね。

貸金業を個人で営むのであれば、純資産5000万円とは別に、半年~1年に使われる資金も準備しておく必要があります。

以上の理由から、個人で貸金業を営むことは、難しいと言えるでしょう。

企業コンサルタントとして独立できる

貸金業で独立することは難しいですが、融資関係が得意な「企業コンサルタント」としてなら独立できるでしょう。

新たに会社を立ち上げる際や、中小企業で資金繰りに困っている会社に、貸金業での実務と経験を活かし、アドバイスできるはずです。

また、企業コンサルタントとなると、融資以外にも色々な相談をされることになりますよね。

幅広い分野で活躍するために、貸金業務取扱主任者資格と相性のいい資格をご紹介します。

FP技能士(ファイナンシャルプランナー)

FPの資格は、将来設計や人生の目標に対して、総合的な資金計画を立て、サポートをする専門家の証です。

融資返済計画と一緒に、住宅ローンや家庭での教育資金、資金運用、老後生活の話など、一緒に相談できるコンサルタントは、とても感謝される存在になるでしょう。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、土地や建物の売買取引を、円滑に行うために作られた資格です。

貸金業務取扱主任者とは、民法の部分で試験内容が一部被ることもあり、試験勉強もしやすい国家資格になります。

不動産は、購入・売却をしたり、管理・活用をして資金運用したり、様々な面で迷っている人も多くいます。

企業コンサルタントとして、不動産に関することをアドバイス・サポートできれば、信頼に繋がってくるでしょう。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、企業経営をあらゆる方向から診断し、適切なアドバイスができる経営コンサルタント唯一の国家資格です。

中小企業診断士の試験勉強は、経営戦略、人事、マーケティング、会計、販売、生産、法律等、幅広いテーマを勉強します。

そのため、中小企業診断士の資格を持っていることで、会社の起業や新規事業開発の際、良き相談相手として、幅広く活躍できるはずです。

貸金業務取扱主任者資格の難易度と偏差値はどのくらい?

国家資格といえば、行政書士や司法書士など難しいものが思い浮かびますが、貸金業務取扱主任者の資格はどのくらい難しい資格なのでしょうか?

他の国家資格と比べて難易度は高いのか、調べてみました。

偏差値は53程度

貸金業務取扱主任者資格の国家試験は、偏差値46~53だと言われています。

では、金融に関係する他の国家資格の偏差値と比べてみましょう。

国家資格 偏差値 難易度
公認会計士 77 非常に高い
税理士 75 非常に高い
不動産鑑定士 74 非常に高い
中小企業診断士 67 高い
マンション管理士 62 高い
FP技能士1級 58 標準
宅地建物取引士 57 標準
貸金業務取扱主任者 53 標準
FP技能士2級 48 標準~少し低め

(予備試験講座公式HP等より当サイト独自集計)

偏差値は、「試験を受けた人の中で、どの位置にいるか」を表した数値ですので、試験の平均点が「偏差値50」ということになります。

それを知った上で上記の表を見てみると、偏差値77の公認会計士は、平均より大幅に上回る点数を取らないと合格しないので、難易度は非常に高いということがわかりますね。

貸金業務取扱主任者の偏差値で見てみると、難易度は標準~少し低めということになります。

試験範囲が広い

貸金業務取扱主任者試験の特徴は、4ジャンルのうち3つが法令に関係する問題ということです。

試験範囲と出題数を、下記にまとめました。

1,法令及び関係法令に関すること
  1. 貸金業法
  2. 同施行令
  3. 同施行規則
  4. 出資の受入れ・預り金及び金利等の取締りに関する法律
  5. 利息制限法
  6. 貸金業者向けの総合的な監督指針
  7. 事務ガイドライン
  8. 貸金業の業務運営に関する自主自主規制基本規則
  9. 紛争解決等業務に関する規則
  10. 紛争解決等業務に関する規則に関する細則
  11. 貸付自粛対応に関する規則
22~28問
2,貸付及び貸付に付随する取引に関する法令及び実務に関すること
  1. 民事法
  2. 民事手続法
  3. 倒産法
  4. 刑事法
14~18問
3,貸金需要者等の保護に関すること
  1. 個人情報保護法
  2. 消費者保護法
  3. 経済法
  4. 貸金業法その他関係法令
4~6問
4,財務及び会計に関すること
  1. 家計診断
  2. 財務会計
2~4問

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

出題数の多い「1,法令及び関係法令に関すること」を重点的に勉強をすれば、合格に近づけることは間違いありません。

しかし、「2,貸付及び貸付に付随する取引に関する法令及び実務に関すること」「3,貸金需要者等の保護に関すること」は、試験範囲が広いにも関わらず出題数が少なく、法律初学者にとっては難しい内容です。

試験時間は120分で、50問解かなければいけません。

1問にかけられる時間は2~2分半ほどですので、試験問題に慣れ、さっと読み解く技術が必要になるでしょう。

法律や法令の習熟度によって難易度が変わる

上記の試験範囲からわかるように、試験問題のほとんどが関係法令や法律に関する内容です。

そのため試験問題は、法律独特の言い回しや、貸金業特有の用語が多く使われています。

貸金業や法律のことを初めて勉強する方は、テキストや過去問を理解することが難しく、挫けてしまう人も多いようです。

資格の教室TACでは、貸金業務取扱主任者の資格取得コースに、初学者向けの「貸金業・法律に関する用語説明」のコースがあります。

それだけ、民法や法律用語が鬼門になる部分だということがわかりますね。

反対に、試験範囲内の法令や法律に関する内容を勉強したことがある、あるいは実際業務に関わっているのであれば、難易度は高くありません。

宅地建物取引士と比較してみた

貸金業務取扱主任者資格と宅地建物取引士資格は、試験内容が重複している部分もあり、不動産の分野では深いつながりがあります。

両資格とも設置義務があり、ニーズの高い資格なので、どちらを受験しようか迷っている方もいるのではないでしょうか?

そんな貸金業務取扱主任者と宅地建物取引士の違いについて、表にまとめました。

貸金業務取扱主任者 宅地建物取引士
受験資格 誰でも受験可能 誰でも受験可能
偏差値 46~53 50~60
合格率 30~33% 15~17%
合格ライン(全50問) 30~33問 35~38問
試験範囲
  1. 法令及び関係法令に関すること
  2. 貸付及び貸付に付随する取引に関する法令及び実務に関すること
  3. 貸金需要者等の保護に関すること
  4. 財務及び会計に関すること
  1. 宅建業法
  2. 法律上の制限
  3. その他の法令
  4. 権利関係
設置義務の範囲 50人に1人以上 事務所従事者の5分の1以上
業務内容
  • 貸金業務に関する法令順守の指導
  • 適正な業務に必要な全てに対して指導・助言
  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書に記名・押印
  • 契約書へ記名・押印

(各試験実施団体HP等より、当サイト独自集計)

合格率と合格ラインを見てわかる通り、合格ラインの差は少ないですが、合格率は貸金業務取扱主任者の方が30%と高い数値が出ています。

ここから、貸金業務取扱主任者の方が難易度は低い資格だと言えるでしょう。

また、業務内容に関しては、貸金業務取扱主任者は「従業員の指導」に対して、宅地建物取引士は「重要事項の説明」がありますので、お客様とのやり取りも加わってきます。

貸金業務取扱主任者資格の合格率は30%

早速、過去5年間の合格率と合格ラインを見ていきましょう。

合格率 合格ライン(全50問)
第19回:2024年(令和6年) 32.4% 30問
第18回:2023年(令和5年) 31.0% 31問
第17回:2022年(令和4年) 26.6% 28問
第16回:2021年(令和3年) 32.2% 31問
第15回:2020年(令和2年) 33.9% 33問

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

貸金業務取扱主任者試験の合格率は30~35%推移していますね。

前項で、国家資格としては標準~やや低い難易度というお話をしましたが、それでも3人に2人は不合格になってしまう試験です。

そのため、貸金業務取扱主任者試験の合格を目指すなら、試験の特徴を分析し、しっかり対策を打つことが大切ですね。

また、貸金業務取扱主任者試験の第1回(2009年)と第19回(2024年)の合格率は大きく違います。

第1回(2009年) 第19回:2024年(令和6年)
受験者数 44,708人 9,250人
合格ライン(全50問) 30問 30問
合格率 70.1% 32.4%

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

貸金業法が大きく改正されることが可決され、2010年6月から貸金業務取扱主任者の配置義務が始まります。

今まで無かった資格ですから、貸金業を営んでいる会社にとって、第1回の試験を受けることは絶対必要だったため、受験者は貸金業の業務経験者が多く、合格率も上がったのだと見られます。

合格ラインに関しては、年度によって変わるため、何問正解すれば合格になるというものはありません。

しかし、過去5年の推移を見てみると、30~35点で推移していることがわかりますよね。

オンライン講座スタディングのサイトにも書かれている通り、試験では正解率7割以上であれば、安心できる範囲ではないでしょうか。

試験勉強でも、過去問などに取り組み、合格率7~8割を目指してみてください。

それでは、受験する年代や性別について詳しく説明いたします。

年代・性別問わずチャレンジできる資格

それでは、2024年度の試験結果で比較してみましょう。

まず、受験される年代別の合格率です。

20歳代以下 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代以上
受験者構成 34.0% 28.3% 21.3% 14.3% 2.1%
合格率 37.1% 35.4% 27.6% 27.3% 30.0%

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

続いて、性別の合格率を見てみましょう。(2022年度の結果・2023年度以降は性別の合格率を発表していません。)

男性 女性
受験者構成 64.2% 35.8%
合格率 27.5% 25.0%

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

受験する人は20歳~30歳代が多く、男女比は6:3と差があることがわかりました。

しかし、合格率に注目してみると、年代・性別による優劣はほとんどなく無く、合格率はほぼ変わりません。

そのため、年代・性別関係なく、誰でもチャレンジできる資格だということがわかりますね。

貸金業務取扱主任者を取得するための勉強時間は?

貸金業務取扱主任者を取得するための勉強時間は?
・初学者の場合

・ある程度の知識や業務経験がある場合

貸金業務取扱主任者試験に合格するための勉強時間を調査したところ、必要な勉強時間は発表されていませんでした。

資格情報サイトや合格者の声などを調査したところ、最短2週間で合格したという人もいれば、長い方では3カ月以上必要だったという人もいました。

受験する方は、全く貸金業を知らない人から、貸金業の業務経験がある人、法律等の事前知識がある人など、前提条件が異なるため、一概には言えませんが、60時間から180時間くらいの勉強時間は必要と言えるでしょう。

また、貸金業務取扱主任者の通信講座の学習期間を調査したところ、11月の試験に向けて、7月か8月ごろから受講を開始し、3~4ヶ月間勉強している人が多いことがわかりました。

貸金業務取扱主任者講座を開いている、通信講座の勉強時間詳細がこちらです。

企業名 講座数 勉強時間
スタディング 全25講座 計約12時間
TAC 全20講座(1回2時間30分) 計約50時間

(予備試験講座公式HP等より当サイト独自集計)

講座での勉強時間以外にも、問題集を解いたり過去問を解いたり自主学習する時間が必要です。

よって、通信講座で学習する際には3ヶ月程度の学習期間を見込んでおいた方がいいでしょう。

貸金業務取扱主任者試験は、法令や関係法令にどれだけ関わってきたのか、または民法や法律用語の習熟度によって、試験の難易度は大きく変わります。

初めて勉強する方(初学者)と、実務経験・事前知識がある方で分けてご説明いたします。

初学者の場合

初学者の場合、3か月(1日2時間で計180時間)は必要と言えるでしょう。

貸金業務取扱主任者試験の初学者で一番苦戦するのが、貸金業用語や法律用語独特の言い回しの部分です。

試験も法律や民法全般が範囲になるため、まんべんなく勉強するには、ある程度の時間が必要になってきます。

近くに資格の合格者、または法律の知識がある人に質問できる環境があると、勉強もはかどりやすいでしょう。

ある程度の知識や実務経験がある場合

貸金業の実務経験がある、民法や法律用語の知識があるなら、勉強時間は1か月~2か月(1日2時間で計120時間)に短縮できると言われています。

また、宅地建物取引士・マンション管理士・管理業務主任者・行政書士などの試験勉強をしたことがあるなら、民法・法律用語に慣れている部分もあり、1か月(1日2時間で計60時間)の勉強時間で合格できる人もいるようです。

貸金業務取扱主任者資格勉強のコツは?

貸金業務取扱主任者資格は、きちんとスケジュールを立てて勉強すれば、独学で取得できる資格です。

資格の学校TACやスタディングでも、貸金業務取扱主任者試験対策に重点的に勉強すべき項目が書かれています。

その情報を元に、どのようにスケジュールを立てるのか、どのように勉強すればいいのかなど、勉強のコツをまとめました。

スケジュールを立てる

1日勉強時間を何時間確保できるのかで、スケジュールは大きく変わってきます。

初学者の場合180時間は確保したいので、1日1時間であれば6か月、1日2時間であれば3か月、受験日から逆算してスケジュールを立ててみましょう。

実務経験・法律の事前知識があるのであれば、まず参考書を読んでみて、法律用語や貸金業用語などを読み解けるのかを目安に、60時間~120時間の勉強時間を取れるようにスケジュールを立ててください。

貸金業務取扱主任者試験は、難易度は国家資格では低めですが、合格率は30%しかありません。

毎日少しずつ、コツコツ積み重ねていくことが、合格率アップに繋がりますので、スケジュールはしっかり立てましょう。

参考書で民法や法律用語から勉強

まず、参考書を3回ほど繰り返し読み、法律用語特有の言い回しや業界用語に、慣れることからスタートしてみましょう。

初学者であれば、どの点を覚えればいいのか、どこが重要なのかもわからないかもしれません。

そんな時は、問題集や過去問を解きながら、参考書を読み進めていくのもおすすめです。

問題を解くのに時間はかかりますが、「この問題は参考書のこの辺りに書いていたはず」「これはさっき見た気がする」など、参考書のなかで試験に出やすい点も、並行して覚えられます。

用語をきちんとインプットできれば、過去問や問題集でアウトプットし、解答できるのか、覚えられているのかチェックしてみてください。

貸金業用語や法律用語に慣れてしまえば、あとは試験範囲の勉強を繰り返すのみになります。

貸金業法を集中的に学習

貸金業務取扱主任者公式HPで、試験問題の出題数を見てみると、「法令及び関係法令に関すること(貸金業法)」のカテゴリが全体の半数~6割を占めています。

そのため、貸金業法についてどれだけ正解できるかが、合格する鍵になります。

貸金業法は、貸金業を営むために必要な基本知識です。

問題も頻繁に出題される分野ですから、正解率を上げ、過去問でも8割~10割正解できるよう取り組みましょう。

繰り返し過去問を解こう

参考書や問題に慣れてきたら、繰り返し過去問に取り組み、試験形式に慣れていきましょう。

過去問を解いていると、よく間違える問題や覚えきれていないカテゴリが出てくるかと思います。

間違えた問題や不安が残るカテゴリは、再度参考書で復習し、問題を解き直して、理解することが大切です。

特に貸金業法の分野は問題数も多く、苦手な部分がたくさん出題されてしまうと、合格も遠のいてしまいます。

過去問の正解率を上げ、勉強の達成感を積み重ねていってください。

貸金業務取扱主任者資格おすすめテキスト

独学で勉強する場合の、おすすめテキストを2つご紹介します。

貸金業務取扱主任者試験のテキストは、昨年の試験内容をふまえて加筆・更新し、毎年新版が販売されます。

こちらでご紹介するテキストは、Amazon公式サイトで、毎年星を4つ以上獲得しており、コメント数が多い上位2つを選びました。

前項でご説明した通り、貸金業務取扱主任者試験は、人それぞれ難易度が違いますよね。

テキストを購入する前に、自分に読みやすい内容なのか、確認してみてくださいね。

貸金業務取扱主任者 合格教本(技術評論社)

(引用元:技術評論社)

著者:田村 誠

出版社:技術評論社

価格(税込):2,508円(Amazon公式HP)

法律や貸金業について、初めて勉強する人でもわかりやすく作られているテキストです。

また、1つずつの項目を短くし、短時間で読める内容になっていますので、移動時間やすき間時間を使って勉強することもできます。

このテキストは、試験問題を解くことに特化しているため、過去問を分析し、試験ではどのように出題されるかも記載されています。

テキスト巻末にある「索引」の容量が多く、問題集や過去問で間違えた部分を復習する際に、使いやすいという口コミも見られました。

貸金業務取扱主任者 合格テキスト(TAC出版)

引用元:TAC出版書籍販売HP

著者:TAC貸金業務取扱主任者講座

出版社:TAC出版

価格(税込):2,420円(Amazon公式HP)

資格の学校であるTAC株式会社が出版しているテキストで、講義形式の話し言葉で書かれているため、読み進めやすいという口コミが見られました。

所々に注意する点や、試験によく出る点など、一目でわかるようになっており、図も多用されていますので、暗記するだけではなく、熟知するのにも役立ちます。

テキストを基準とした講義DVDも別で販売していますので、独学でテキストだけだと不安だという方でも、通信講座のように学習できます。

貸金業務取扱主任者資格の過去問は?

貸金業務取扱主任者試験の過去問は、貸金業務取扱主任者公式HPからダウンロードできます。

(引用元:貸金業務取扱主任者公式HP)

貸金業務取扱主任者公式HPでは、第1回から全ての過去問をダウンロードできますので、ぜひ利用しましょう。

過去問を使うことによって、出題形式に慣れ、頻繁に出題される問題や重要ポイントを、しっかりと把握できます。

ぜひ、何度も繰り返し過去問を解き、合格率アップに繋げてください。

貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリット

貸金業務取扱主任者資格は、独学でもしっかり対策を取れば合格できる資格です。

しかし、独学にはメリットもあればデメリットもあり、個人の性格によっては独学が不向きな人もいるでしょう。

下記に独学のメリットとデメリットをまとめましたので、自分は独学に向いているのか、チェックしてみてください。

貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット

貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット
・自分のペースで勉強できる

・好きな時間・好きな場所で勉強できる

・自分に合った教材を選べる

・通学や通信講座と比べてコストがかからない

それでは、独学のメリットに関するそれぞれの項目を、詳しく説明いたします。

自分のペースで勉強できる

学校や塾などに通っている時、「先生の進め方が遅いな」や「早すぎてまだ理解できてないよ」など思ったことはありませんか?

独学で勉強する場合、一番のメリットは自分のペースで勉強できるという点です。

独学であれば、自分の理解していない部分を重点的に勉強でき、自分に合った試験対策をとることが可能です。

好きな時間・好きな場所で勉強できる

資格講座などに通うことになれば、授業の時間を空けておかなければいけませんし、その場所へ通わなければいけませんよね。

仕事などで忙しい人なら、毎回固定の時間を空けておくことは難しいかもしれません。

反対に、独学はテキストや問題集を使って、自分が集中できる好きな場所で勉強できます。

時間も固定されていないので、就寝前のちょっとした時間や、お昼休みなども勉強時間にすることが可能です。

自分に合った教材を選べる

おすすめテキストの項目でもお話しましたが、テキスト選びは自分の読みやすい内容になっているのか、事前に確認することを推奨しています。

資格講座などに通うことになれば、授業に使うテキストを配布されますが、その内容が自分の読みやすい内容になっているとは限りません。

また、独学であれば、テキストがわかりにくいなと思った時、新しいテキストを買い直すこともできます。

自分の目で確認し、自分に合ったテキストを選べることは、メリットですよね。

通学や通信講座と比べてコストがかからない

独学にするか、通学や通信講座で資格を学ぶのかで迷った時、決め手になる点は、かかってくるコストではありませんか?

独学では、自分に合ったテキストや問題集を選べますし、過去問は貸金業務取扱主任者公式HPでダウンロードできますよね。

かかるコストといえば、テキストや問題集の代金と、過去問をプリントする等の費用のみになります。

そのコストのみで合格できるなら、通学や通信講座を使わず、独学で頑張ろうと気合が入りますよね。

    貸金業務取扱主任者資格の独学のデメリット

    貸金業務取扱主任者資格の独学のデメリット
    ・わからないことがある時に質問できない

    ・スケジュールを自分で管理するのが難しい

    ・モチベーションの維持が難しい

    続いて、独学のデメリットについて、ご説明いたします。

    わからないことがある時に質問できない

    貸金業務取扱主任者試験は、貸金業務の内容から民法まで幅広い範囲ですよね。

    初学者の鬼門だと言われている、貸金業用語や民法の独特な言い回しは、慣れるまで時間もかかり、理解できないとなかなか前に進めません。

    資格講座に通っていれば、先生に質問して解決する問題も、独学では質問する相手がおらず、疑問のまま残ってしまうこともあるでしょう。

    疑問のまま残ってしまうと、問題集や過去問を解けず、「貸金業って難しい」と資格試験を諦めることに繋がってしまうかもしれません。

    スケジュールを自分で管理するのが難しい

    独学のメリットでもある「好きな時・好きな場所で、自分のペースで勉強できる」という点は、デメリットにもなり得ます。

    貸金業務取扱主任者の資格試験だけではなく、どんな試験勉強もスケジュールを立て、コツコツ積み重ねが大切だとお話しましたが、スケジュール通りに勉強時間が取れるとは限りません。

    勉強しようと思っていた時間に予定が入ってしまうかもしれませんし、仕事や家事などで疲れていれば、勉強する気になれない日も、あるかもしれませんよね。

    また、資格講座に通っていれば、ここまで進んでいるという安心感はありますが、独学だと、自分のペースで試験に間に合うのか、判断するのは難しくなります。

    完璧主義者であると、その状況に苦しんでしまうかもしれませんが、「何とかなるか」と少々余裕を持って考えられる人は、独学に向いているかもしれません。

    モチベーションの維持が難しい

    独学で一番難しいところが、モチベーションの維持です。

    独学は、いつでも気軽に始められるというメリットがありますが、反対に簡単に辞めやすいというデメリットもあります。

    資格講座等にコストがかかっていれば、「お金も払ったし何とか合格しなければ」という気持ちに向けやすいですが、独学はほとんどコストがかかっていません。

    勉強をサボったり諦めたりしても、「そんなにコストがかかっていないし、また来年頑張ればいいか」と大きな抵抗なく辞められてしまいます。

    独学でモチベーションを維持するには、「絶対合格するぞ!」という強い気持ちがとても大切です。

    貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリットのまとめ

    メリット デメリット
    ・自分のペースで勉強できる

    ・好きな時間・好きな場所で勉強できる

    ・自分に合った教材を選べる

    ・通学や通信講座と比べてコストがかからない

    ・わからないことがある時に質問できない

    ・スケジュールを自分で管理するのが難しい

    ・モチベーションの維持が難しい

    独学のメリットとデメリットについてご説明しましたが、いかがでしたか?

    独学は、自分のペースで好きなように勉強できる反面、モチベーションの維持やスケジュール管理等、自分を律することがとても重要になってきます。

    貸金業務取扱主任者資格は、法律用語と貸金業用語がたくさん使われており、慣れていない初学者は、モチベーションを維持することが難しいかもしれません。

    年に1度しかチャンスが無い資格ですから、確実な合格を目指すなら、通学や通信講座も検討してみてはいかがでしょうか。

    貸金業務取扱主任者資格の合格率を上げるには通信・通学講座も検討しよう

    貸金業務取扱主任者の資格は、独学できちんとスケジュールを立てて勉強すれば合格できる資格だと説明しましたが、独学では不安に感じることもあるかと思います。

    特に通信講座は、通学する必要もありませんし、いつでもどこでも、効率よく勉強できるので、すき間時間も有効に使えます。

    下記に、貸金業務取扱主任者資格の通信講座をご紹介します。

    スタディング

    (引用元:スタディング)

    オンライン講座のスタディングは、スマホやタブレットを使って、いつでも受講できる講座です。

    貸金業務取扱主任者合格コース
    特徴 貸金業初学者でも、基礎から合格に向けて、効率よく勉強できるコース
    対象者 初学者向け
    開講形態 ビデオ・音声講座(スマホ、タブレット、PCで視聴可能)
    価格(税込) 19,800円

    手元に届く教材などは無く、テキストや問題集をインターネット上で見る形になります。

    Web講座を聞きながら、オンラインテキストを見られるので、通勤・通学時の時でも、テキストを開くことなく勉強することが可能です。

    「AI検索」では、過去問や問題集で、わからなくなった単語を検索でき、テキストのどの部分に書いているのかも教えてくれます。

    無料体験講座を受けられるので、ぜひオンライン講座をしてみてください。

    また、スタディングの講座で一番驚く点は、価格の安さです。

    独学並みのコストで、初学者でも効率よく学べるので、独学でどのように進めればいいか不安がある方にもおすすめできる講座です。

    TAC

    (引用元:資格の学校TAC)

    TACでは、貸金業務取扱主任者資格向けの講座が色々用意されています。

    総合本科生 直前パック 直前演習講義 はじめての貸金業法・民法入門
    特徴 貸金業法の基本から勉強し、着実に合格するためのコース ある程度勉強しており、試験へ向けて最後の仕上げをするコース 直前パックの内容から、全国公開模試を省いたコース これから勉強するにあたり、基本となる貸金業と民法の用語を解説するコース
    対象 初学者向け 学習経験者向け 学習経験者向け 初学者・学習経験者向け
    開講形態 通学・ビデオ・WEB通信・DVD通信 通学・ビデオ・WEB通信・DVD通信 通学・ビデオ・WEB通信・DVD通信 WEB通信・DVD通信
    価格(税込) 96,000円(DVD通信のみ118,000円) 36,000円(DVD通信のみ47,000円) 29,000円(DVD通信のみ40,000円) 10,000円

    TACの特徴は、疑問に思ったことを質問できる制度があるということです。

    また、総合本科生と直前パックには、TACオリジナルの問題で作られた全国公開模試があり、貸金業務取扱主任者試験前の10月に、どの程度理解できているのか、確認できます。

    本番の試験を余すところなく分析し、模試の開発を行っているので、本番さながらの試験を受けられます。

    公開模試で、勉強が不足しているところを確認し、本番までしっかりと準備できるカリキュラムが組まれていますので、初学者でも合格に向けて取り組めそうですね。

    TAC(独学道場)

    (引用元:TAC出版書籍販売サイト)

    おすすめテキストでご紹介した、TAC出版のテキストとDVDを使い、独学で資格取得を目指す生徒のサポートをするコースです。

    独学道場フルパック 「テキスト」「過去問題集」無しパック
    特徴 独学のメリットを活かしつつ、公開模試や質問カードで、独学のサポートをするコース 先に「テキスト」と「過去問題集」を購入している人向けのコース
    対象 初学者・学習経験者向け 初学者・学習経験者向け
    開講形態 なし(テキスト・DVDで独学) なし(テキスト・DVDで独学)
    価格(税込) 19,800円 15,840円

    独学のメリットを活かしつつ、「疑問点を質問できる(5回まで)」「TAC全国公開模試を受けられる」ことで、万全に対策できます。

    また、独学道場コースは、TAC通信講座よりもリーズナブルで、独学並みのコストです。

    フルパックは、テキスト、DVD、過去問題集、公開模試、質問カード(5回)と盛り沢山なのに、テキストとDVDを個別に購入するよりも安くなります。

    毎年6月頃、年度に対応した独学道場コースが販売されるようです。

    もし、独学で勉強するけれど、質問できる体制を整えたいなら、ぜひ検討してみてください。

    貸金業務取扱主任者の難易度に関するよくある質問

    貸金業務取扱主任者の難易度に関するよくある質問
    ・貸金業務取扱主任者資格の勉強時間は?

    ・貸金業務取扱主任者試験の過去問はあるの?

    ・貸金業務取扱主任者の年収はどれくらい?

    ・貸金業務取扱主任者試験の偏差値は?

    ・貸金業務取扱主任者資格の難易度は?

    ・貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はある?

    貸金業務取扱主任者の難易度に関する、よくある質問をまとめました。

    貸金業務取扱主任者資格の勉強時間は?

    初学者であれば180時間、業務経験者・民法などの学習経験者であれば60~120時間、勉強時間が必要です。

    法律の習熟度によって、必要な勉強時間が変わってきます。

    学習経験者であれば、テキストを読んだり過去問を解いたりして習熟度を確認し、どれくらい勉強時間が必要なのかざっくりと見積もり、スケジュールをたててみましょう。

    貸金業務取扱主任者試験の過去問はあるの?

    公式の貸金業務取扱主任者HPからダウンロードできます。

    公式HPには、貸金業務取扱主任者の第1回試験から最近の試験まで、全ての過去問を無料でダウンロードできます。

    試験勉強には、過去問を繰り返し解き、試験問題に慣れることがとても大切です。

    テキスト等で、貸金業用語や法律用語の勉強ができたら、早速過去問に取り組んでみましょう。

    貸金業務取扱主任者の年収はどれくらい?

    平均年収は350万~750万(大卒初任給だと280万~300万)くらいです。

    上記の平均年収は、就職先や勤続年数によって変わります。

    貸金業務取扱主任者は、他の職員を管理・監督する立場になるので、給与は一般事務より高くなる傾向があります。

    貸金業務取扱主任者試験の偏差値は?

    偏差値は46~53になります。

    偏差値は、「試験を受けた人の中で、どの位置にいるか」を表した数値ですので、試験の平均点が「偏差値50」ということになります。

    そのため、貸金業務取扱主任者試験は、ごく平均に近い難しさだということがわかります。

    貸金業務取扱主任者資格の難易度は?

    合格率30%で、3人に2人は不合格になってしまう難しい資格です。

    しかし、国家資格の中では、合格率が高い方で、標準~少し低めの難易度だと言われています。

    貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はある?

    貸金業界では欠かせない資格で、昇格・昇進する際にとても活かされます。

    クレジットカード会社、住宅ローン事業、不動産業界でも、貸金業務取扱主任者の知識を必要としている仕事は、たくさんあります。

    転職サイトでは、貸金業務取扱主任者資格を持っている人を優遇する募集もあり、即戦力として活躍できる人を探している求人もありました。

    まとめ:貸金業務取扱主任者の難易度について

    貸金業務取扱主任者の資格のことから、難易度、合格率、勉強法、おすすめテキストについてご紹介いたしました。

    貸金業務取扱主任者の国家資格としての難易度は標準くらいですが、合格率は30%しかありません。

    3人に2人は不合格になってしまう資格ですから、試験に向けてしっかり準備することが大切ですね。

    また、独学で不安に感じる方は、通信講座もぜひ検討してみてください。

    貸金業のキャリアアップや昇格には欠かせない資格です。

    ぜひこの記事を参考に、試験対策を万全にし、資格合格を目指してみてください。

    貸金業務取扱主任者試験に関する関連記事

    貸金業務取扱主任者試験については、以下の記事でも解説しています。

    貸金業務取扱主任者 通信はこちら

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    監修者情報

    徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

    WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

    目次
    1. 貸金業務取扱主任者の年収は?資格概要
      1. 貸金業務主任者の年収は一般事務より高い
      2. 貸金業務取扱主任者になるにはどうすればいい?
    2. 貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はあるの?
      1. キャリアアップ・昇格を目指すなら欠かせない資格!
      2. 就職にはほとんどメリット無し
      3. 銀行員に必要な資格ではない
      4. 個人で貸金業を営むことは難しい
      5. 企業コンサルタントとして独立できる
    3. 貸金業務取扱主任者資格の難易度と偏差値はどのくらい?
      1. 偏差値は53程度
      2. 試験範囲が広い
      3. 法律や法令の習熟度によって難易度が変わる
      4. 宅地建物取引士と比較してみた
    4. 貸金業務取扱主任者資格の合格率は30%
      1. 年代・性別問わずチャレンジできる資格
    5. 貸金業務取扱主任者を取得するための勉強時間は?
      1. 初学者の場合
      2. ある程度の知識や実務経験がある場合
    6. 貸金業務取扱主任者資格勉強のコツは?
      1. スケジュールを立てる
      2. 参考書で民法や法律用語から勉強
      3. 貸金業法を集中的に学習
      4. 繰り返し過去問を解こう
    7. 貸金業務取扱主任者資格おすすめテキスト
      1. 貸金業務取扱主任者 合格教本(技術評論社)
      2. 貸金業務取扱主任者 合格テキスト(TAC出版)
    8. 貸金業務取扱主任者資格の過去問は?
    9. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリット
      1. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット
      2. 貸金業務取扱主任者資格の独学のデメリット
      3. 貸金業務取扱主任者資格の独学のメリット・デメリットのまとめ
    10. 貸金業務取扱主任者資格の合格率を上げるには通信・通学講座も検討しよう
      1. スタディング
      2. TAC
      3. TAC(独学道場)
    11. 貸金業務取扱主任者の難易度に関するよくある質問
      1. 貸金業務取扱主任者資格の勉強時間は?
      2. 貸金業務取扱主任者試験の過去問はあるの?
      3. 貸金業務取扱主任者の年収はどれくらい?
      4. 貸金業務取扱主任者試験の偏差値は?
      5. 貸金業務取扱主任者資格の難易度は?
      6. 貸金業務取扱主任者資格を活かせる仕事はある?
    12. まとめ:貸金業務取扱主任者の難易度について
      1. 貸金業務取扱主任者試験に関する関連記事