調剤薬局事務の仕事は主に、薬剤師のサポートが中心です。
受付業務、処方せん・調剤録管理業務、会計業務、レセプト業務などをメインに行います。
医薬品に関する基本的な知識が必要のため経験者が優遇されますが、未経験でも対応出来る能力があると認められれば採用につながります。
資格を持っていることで就職や転職に有利となる場合もあるでしょう。
では、調剤薬局事務の資格は独学でも取得できるのでしょうか?
この記事では独学で調剤薬局事務の資格取得に向けて、資格を選ぶポイントやおすすめのテキスト・勉強法を紹介していきます。
調剤薬局事務試験は、通信講座や予備校での勉強もおすすめです。
調剤薬局事務 通信の中でも、ユーキャンの講座も人気です。
ユーキャンの調剤薬局事務講座については公式HPをご確認ください。
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調剤薬局事務の資格試験対策は独学で十分?
調剤薬局事務に関する資格は複数あり、合格率は60〜90%と比較的独学での取得を目指しやすいものが多いです。
必要な専門知識は調剤関係に限られるため、試験対策をしっかり行えば独学でも十分合格を狙えるでしょう。
しかし試験の難易度以前に、特定の講座を受けることが受験条件となっているものもありますので資格の選択には注意が必要です。
調剤薬局事務の主な資格7選
調剤薬局事務の資格は国家資格ではなく民間資格です。
各団体が独自の認定資格を設けているため、複数の種類があります。
主催団体 | 資格名 |
一般財団法人 日本医療教育財団 | 調剤報酬請求事務技能認定 |
日本医療事務協会 | 調剤薬局事務検定試験 |
一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) | 調剤薬局事務資格 |
特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会 | 調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R)) |
医療保険学院 | 医療保険調剤報酬事務士 |
技能認定振興協会(JSMA) | 調剤事務管理士 |
一般社団法人専門士検定協会 | 調剤報酬請求事務専門士 |
独学でとれる調剤薬局事務の資格
- 調剤薬局事務検定試験
2018年より実施され、調剤薬局での請求事務業務の基礎的な知識と技能レベルがあることを証明する。
- 調剤事務管理士
保険調剤薬局の受付けや会計、レセプト業務などを担当する事務スタッフのスキルを証明する。
- 調剤報酬請求事務専門士
医療費抑制の政策により年々厳しく複雑になる調剤報酬改定に迅速に対応し、的確に算定及び説明が出来る人材であることを証明する。
独学ではとれない調剤薬局事務の資格
独学ではとれない理由は、各団体の定めた講座を受講する必要があるからです。
- 調剤報酬請求事務技能認定
調剤報酬請求事務業務の従事者として必要な調剤報酬請求事務等の知識と技能のレベルであることを証明する。
- 調剤薬局事務資格
薬に関する基礎知識、処方に関する基礎知識、医療保険制度、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則に関する専門知識とレセプト作成の知識を備えていることを証明する。
- 調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R))
調剤報酬請求事務の従事で求められる一定の能力を有すことを証明する。
- 医療保険調剤報酬事務士
取得することで調剤報酬の仕組みを正しく理解し、医療保険制度や医薬品に関する基本的な知識を身につけ、正確に調剤報酬を算定して請求できるスキルを持っていることを証明する。
独学ではとれない調剤薬局事務の資格 | 受験資格 |
調剤報酬請求事務技能認定 | 認定の講座の修了後、申請手続き(別途費用)をすることで資格取得となる。 |
調剤薬局事務資格 | 認定の講座の修了者で、カリキュラム開始後から1年以内に受験することが受験資格となる。 |
調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士) | 教育指定校及び団体受験での受験のみ。 |
医療保険調剤報酬事務士 | 認定の講座を受講し、3回の中間テストに合格することが受験資格となる。 |
独学で取れる調剤薬局事務のおすすめな資格
講座を受講することが必須ではない、独学のみで受験可能な調剤薬局事務の資格は「調剤薬局事務検定試験」「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士」の3つとなります。
調剤薬局事務検定試験の概要
調剤薬局事務検定試験の合格率はおおよそ90%と、とても高く未経験の方でも取りやすい資格といえます。
2018年から始まった新しい資格試験ですので今後どれほど合格率が変動していくかは分かりませんが、現状調剤薬局事務の中で一番合格率の高い資格となります。
調剤事務管理士の試験概要
調剤事務管理士は調剤薬局事務の中で最も一般的で知名度があると言われています。
合格率はおよそ60%で、未経験の方でも比較的取りやすい資格です。
調剤薬局での請求事務業務の基礎的な知識と技能が備わっていることを示せるので、仕事でも役立つのではないでしょうか。
調剤報酬請求事務専門士の試験概要
調剤報酬請求事務専門士3級も合格率は60%ほどと調剤事務管理士と同じくらいの難易度になりますが、こちらは在宅受験がFAXでの通信受験となっておりご家庭によっては受けるのが困難になります。
調剤報酬請求事務専門士は1・2級もありますが、合格率は2級の場合は約30〜40%、1級の場合はおよそ20%と初学者が独学で取得を目指すのは難しいと言えるでしょう。
3級の勉強からはじめ、ゆくゆくは2級・1級へとスキルアップを考えている方は出題傾向が把握できるので調剤報酬請求事務専門士で統一してもいいかもしれません。
調剤薬局事務の在宅受験できる資格
調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R))以外、全ての資格で在宅受験が可能です。
資格名 | |
調剤報酬請求事務技能認定 | 通信講座受講者は在宅受験可能 |
調剤薬局事務検定試験 | 在宅受験と会場受験がある |
調剤薬局事務士 | 在宅受験のみ |
調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R)) | ホームページでは教育指定校及び団体受験での受験のみと記載されている |
医療保険調剤報酬事務士 | 在宅受験のみ |
調剤事務管理士 | 在宅受験のみ |
調剤報酬請求事務専門士 | 在宅受験(FAXでの通信受験)と会場受験がある |
補足:調剤報酬請求事務専門士の在宅受験はFAXでの通信受験。
NTT回線(アナログ回線)のみとなります。
在宅受験できるメリット
試験会場が近場に無いと、向かうだけでも疲れてしまいますよね。
長時間家を空けるのが難しかったり、仕事や育児で忙しい方も在宅受験なら移動時間0です。
慣れた自宅で落ち着いて受験することで、本来の力を発揮できるのは大きなメリットではないでしょうか。
独学で行う調剤薬局事務の資格試験の概要、難易度や合格率は?
ここでは受験資格が必要のない独学のみで取得を目指せる、調剤薬局事務検定試験・調剤事務管理士・調剤報酬請求事務専門士についてご紹介していきます。
調剤薬局事務検定の試験日程・受験料・試験内容
調剤薬局事務検定試験の日程・受験料・試験内容
主催団体 | 日本医療事務協会 |
資格名 | 調剤薬局事務検定試験 |
受験料 | 5,500円(税込) |
受験資格 | なし |
実施時期 | 毎月第4日曜日 |
試験会場 | 在宅受験・会場受験 |
試験時間 | 90分 |
受験科目 | 実技・学科
【実技試験】 【学科試験(マークシート形式)】 |
調剤事務管理士の日程・受験料・試験内容
主催団体 | 技能認定振興協会(JSMA) |
資格名 | 調剤事務管理士 |
受験料 | 6,500円(税込) |
受験資格 | なし |
実施時期 | 奇数月の第4土曜日 |
試験会場 | 当面の間在宅受験のみ |
試験時間 | 記載なし |
受験科目 | 実技・学科
【実技試験(3問)】 【学科試験(マークシート形式10問)】 |
調剤報酬請求事務専門士3級
主催団体 | 一般社団法人専門士検定協会 |
資格名 | 調剤報酬請求事務専門士 |
受験料 | 個人受験 1級6,380円(税込) 2級5,280円(税込) 3級5,280円(税込) 1級と2級併願11,110円(税込) 2級と3級併願10,010円(税込)個人通信受験 1級通信受験不可 2級9,680円(税込) 3級8,580円(税込) 2級と3級併願17,710円(税込) |
受験資格 | なし |
実施時期 | 7月・12月の第1土曜日 |
試験会場 | ・北海道、東京、東京、名古屋、大阪、兵庫、福岡 ・NTT回線を利用したFAX受験 |
試験時間 | 10:00~12:05 実技60分・学科60分 |
受験科目 | 実技・学科
3級 【学科試験(共通問題マークシート形式基礎30 問)】 2級 【学科試験(共通問題マークシート形式 基礎30 問)】 【学科試験(追加問題マークシート形式 応用20 問)】 1級 【実技試験(追加通問題手書きレセプト1問)】 【学科試験(共通問題マークシート形式 基礎30 問)】 【学科試験(追加問題マークシート形式 応用20 問)】 |
独学で取る調剤薬局事務の資格、試験難易度と合格率
調剤薬局事務検定試験
合格率は89.5%と大変高く2024年現在の調剤薬局事務の資格の中で一番の合格率となっています。
問題の難易度等による変動はありますが、正答率60%以上必要となります。
調剤事務管理士
合格率はおよそ60%で、他の資格と比べると比較的受かりやすいといえます。
また合格点は学科試験で100点中70点以上、実技試験において各問題50%以上の正答率かつ全体の70%以上の正答率の基準を満たすことが必要です。
調剤報酬請求事務専門士
3級から1級まで存在し、合格率は階級ごとに異なります。
3級の場合約50〜60%、2級の場合は約30〜40%、1級の場合はおよそ20%と調剤薬局事務の資格で一番難易度が高く専門的な知識を要求されます。
独学で行う調剤薬局事務の資格試験対策、勉強法とスケジュール
合格率が高く比較的受かりやすい資格といっても、独学で資格取得を目指すのであれば効率的に勉強することが重要です。
この項目では試験対策にかかる学習時間に合わせ、適切な学習プランと日程をご紹介します。
やるべきことを選択して、スケジュールをしっかりと組み立てることから始めましょう。
独学で調剤薬局事務の資格試験対策を行うのにかかる学習時間
調剤薬局事務における合格率60%ほどの資格にかかる学習時間は3~4か月といわれています。
資格試験では教材を持ち込めるので、知識や単語の暗記を完璧にするよりも過去問の学習に時間をかけることが重要です。
どこを重点的に勉強するのか、時間配分を決め効率よく勉強をおこなえば3ヶ月程で合格を狙えるでしょう。
調剤薬局事務の資格試験対策、学習プラン
はじめに薬局の仕組みや保険制度など、調剤薬局事務に必要な知識を入れましょう。
次にテキストの問題や過去問を実際に解き、間違えた分野や頻出分野を中心に繰り返し学習することが大切です。
レセプト作成をたくさん繰り返すことで、処方せん読み取りのポイントやコツを身に付けます。
調剤薬局事務の資格試験対策、勉強スケジュール
独学で調剤薬局事務の資格を取る場合、おおよそ3か月かかると言われています。
間違った箇所は必ず復習して、疑問点がなくなるまで学習を繰り返すことに時間をかけましょう。
1カ月目 調剤薬局事務の基礎知識をテキストと問題集で身につける
2カ月目 調剤レセプトの作成と過去問をたくさん解く
3カ月目 試験に向けて繰り返し解いて出題傾向に慣れておく
独学で行う調剤薬局事務の資格試験対策おすすめのテキストや参考書
診療報酬や調剤報酬は2年に1度の改定がおこなわれ、そのつど内容の見直しがされるので最新のテキストや参考書を購入するようにしましょう。
まずは初心者向けに書かれたテキストや参考書で調剤医療保険制度や薬の基礎知識、処方せんの読み方、薬剤の計算方法など基礎的な調剤薬局事務についての知識を深めます。
【最新2024年版】いちばんやさしい調剤報酬請求事務超入門 は医療保険制度のしくみや、薬の基礎知識、処方せんの読み方、薬剤の計算方法など、調剤報酬事務を行う上で知っておかなければならない基礎を丁寧に解説されています。
次に過去問でどのような問題が出るのか対策し、頻出分野をおさえるために何度も繰り返し取り組みましょう。
ソラスト公式サイトから購入できる調剤試験問題集【令和4年診療報酬改定準拠】です。
技能認定振興協会(JSMA)が実施する調剤事務管理士に合格するための予想問題集ですので、実際に出題傾向の高い問題が掲載されており調剤事務管理士を目指すかたは効率よく学べるのではないでしょうか。
ほかにも、調剤報酬請求事務専門士の主催団体である一般社団法人 専門士検定協会から購入できる調剤報酬請求事務専門士 公式テキスト 第18版2校(令和5年4月調剤報酬改定版)と調剤報酬請求事務専門士 処方箋問題集 第17版2校(令和4年4月調剤報酬改定版)が、あります。
ご自分に合うテキストや教材を見つけて勉強に役立ててください。
調剤薬局事務の資格試験対策、他にあるとよいもの
試験対策にレセプト用紙も用意しましょう。
調剤薬局事務の資格試験は学科試験と実技試験の2部で構成されており、特に実技試験にあたるレセプト作成の試験対策は重点的におこなう必要があります。
学科試験では持ち込み可能なテキストや教材で確認しながら解答できますが、実技試験はいかに処方箋をスムーズに読み解きレセプトの点検・作成ができるかがポイントとなります。
レセプト作成の経験を重ね、普段から試験本番と同様の用紙を使用することでスキルや知識を身に着け慣れておくことが大切です。
調剤薬局事務の資格試験を独学で勉強して合格した人のブログはある?
調べたところ調剤薬局事務の資格試験を独学で合格した方のブログは複数ありました。
ゼロの状態から約2か月で資格取得された方や、医療事務の資格を既に持っていて1か月で合格された方など様々です。
みなさんに共通していたのはインプットよりアウトプットを重要視しているところ。
参考書で基礎知識を学び、試験問題集で間違いを克服する勉強を繰り返し取り組んでいます。
実際のテキストへ勉強中の書き込みした写真を掲載されている方もいたので、学習方法の参考になるのではないでしょうか。
資格試験本番ではテキストなどの持ち込みが可能なので、試験中の時間を有効活用するために見やすい資料作りなども紹介されていました。
勉強に使った教材で具体的に注意した点や、会場で試験を受けた方の試験会場での雰囲気など体験した方ならではの情報があります。
資格が生かされているところや苦労していることなど、働き始めてからの実体験を書かれているブログもありました。
不合格になってしまった方の反省点が書かれたブログでは、自分の勉強方法の気付きに繋がるかもしれません。
通信講座で資格取得された方はテキスト内容を詳しく説明され、本試験との試験内容を比較されていました。
なかには勉強中のつまづいた箇所や、自分に合う勉強方法を模索してリアルタイムで綴っているブログもあります。
独学ですと自分ひとりで勉強し続けることになりますが、同じ資格に向けて頑張っている方のブログを読んでみることでモチベーションも上がるのではないでしょうか。
独学で行う調剤薬局事務の資格試験対策メリット3選
費用を抑えられる
資格取得する費用を安く抑えることが可能です。
通信講座では約3万円以上、通学だとおおよそ4万円と高額で別途受験料5,000円ほどもかかってしまいます。
しかし 、独学なら講座代がないのでテキストなど教材費用おおよそ5,000円と受験料5,000円ほどのみとなります。
手軽に始められる
仕事や育児の合間など、都合の良いタイミングで始めれます。
通信・通学講座では決められたスケジュールやカリキュラムにあわせなくてはいけませんが、独学ならその日に勉強する範囲などを自分の予定に合わせて臨機応変に変更することが出来ます。
自分で勉強したい内容を選べる
通信・通学講座ですとスケジュールが決まっておりカリキュラム通りこなす必要がありますが、独学では豊富な教材の中から自由に組み合わせを選び自分の進めやすい内容にできます。
また、苦手分野を重点的に勉強し、より実務に活かせるようになるのではないでしょうか。
独学で行う調剤薬局事務の資格試験対策デメリット3選
スケジュールやカリキュラムを自分自身で考える
自己管理が苦手な方にとっては難しく感じるかもしれません。
自分でスケジュールや勉強内容を管理する必要があるので、気が進まない・苦手な問題が出たなど面倒なことを後回しにしていては勉強は進みません。
教材を自分で調べ選択する
自分でテキストや教材など勉強する内容を決めなくてはいけないので、準備の段階で考えることが多くなってしまいます。
通信・通学講座であれば取得したい資格のスキルにあった教材が用意されますが、独学ですとどのようなものが必要でどこで購入できるのか全て自分で調べる必要があります。
分からないところは自力で解決する
疑問点や分からない問題が出る度に調べる時間がかかります。
講座を受講していれば講師に質問したり、通学だと受講生と質問しあったりすることもできますが、独学では一人で勉強するため気軽に質問出来る環境ではありません。
自分のペースで学習ができるのが独学の一番のメリットかと思いますが、裏を返せば、教材がうまく選べなかったり、うまく計画を立てて進められないということもあるかもしれません。
そういう方には通信講座を使っての学習がおすすめです。
ユーキャンの調剤薬局事務講座であれば、3ヶ月で資格取得を目指すこともできますよ。
講座詳細はユーキャンの公式HPをご確認ください。
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通信や通学で行う調剤薬局事務の資格試験対策メリット2選
適切なテキストや教材がセットになっている
講座で用意された教材なら最新の問題に挑戦できます。
診療報酬や調剤報酬は2年に1度のサイクルで改定がおこなわれるので現在通用する情報がのっているかが重要ですが、講座の教材であれば取得したい資格に適切なものが用意されます。
知識を身につけやすい環境が整っている
通信・通学講座であれば勉強に集中できます。
スケジュールが整っていて分からないところは講師などに質問しやすい環境なので、講座のカリキュラムにそって勉強すれば確実に知識を得られます。
テキストやカリキュラムの詳細は一度公式HPで確認をしていただくのが良いでしょう。
ユーキャンなら3ヶ月で資格取得を目指せます。
通信や通学で行う調剤薬局事務の資格試験対策デメリット2選
費用がかかる
独学に比べると通信・通学講座では費用が高額となります。
独学では講座代がないのでテキストなど教材費用おおよそ5,000円と受験料5,000円ほどのみですが、通信講座は約3万円を超え通学だとおおよそ4万円とさらにそれぞれ別途受験料5,000円ほど必要です。
他の試験への受験変更が難しい
どの資格を目指すのか最初にしっかり定める必要があります。
講座を受講するということは特定の資格の取得を目指しているので、講座を受けている途中で辞めたり他の講座を受講し直すのは大変です。
メリットとデメリットの比較
独学で行う調剤薬局事務の資格試験対策メリット・デメリット
メリット | デメリット |
費用を抑えられる | スケジュールやカリキュラムを自分自身で考える |
手軽に始められる | 教材を自分で調べ選択する |
自分で勉強したい内容を選べる | 分からないところは自力で解決する |
通信や通学で行う調剤薬局事務の資格試験対策メリット・デメリット
メリット | デメリット |
適切なテキストや教材がセットになっている | 費用がかかる |
知識を身につけやすい環境が整っている | 他の試験への受験変更が難しい |
教材やスケジュールを自分で考えるのが苦でないかたは、費用が安く抑えれるので独学で資格取得を目指すのが向いているといえるでしょう。
より実務に活かせるよう苦手分野を重点的に学べます。
しかし一人で勉強するため気軽に質問出来る環境ではありませんし教材も各自用意する必要があり、自分だけですべて解決しなくてはいけないというデメリットがあります。
メリットとデメリットを比べ、独学で学習できそうか最適な方法を見つけてください。
通信講座で取れる調剤薬局事務の資格ランキング
費用がかかっても効率よく確実に資格を取得したい方もいるかと思います。
調剤薬局事務の資格がとれる通信・通学講座はどのようなものがあるのか見ていきます。
日本最大級の調査規模オリコン顧客満足度ランキングに「通信講座 医療事務 総合ランキング」がありました。
残念ながら調剤薬局事務ではなく医療事務のランキングになりますが、近い分野であることから通信講座を選ぶときの参考になるのではないでしょうか。
実際は医療事務のランキングですが、下記のランキングでは通信講座名と一緒に調剤薬局事務の資格名と通信講座の価格を記載しています。
通信講座 | 主催団体 | 資格名 | 価格 | |
1位 | 日本医療事務協会 | 日本医療事務協会 | 調剤薬局事務検定試験 | 32,780円(税込)
受験料 |
2位 | ユーキャン | 日本医療事務協会 | 調剤薬局事務検定試験 | 39,000円(税込) 受験料 5,500円(税込) |
3位 | ソラスト
販売終了 |
技能認定振興協会(JSMA) | 調剤事務管理 | 29,800円(税込) 受験料 6,500円(税込) |
4位 | 資格のキャリカレ | 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) | 調剤薬局事務資格 | 62,800円(税込) ※Web申込価格:52,800円 (税込) 受験料 5,500円(税込) |
5位 | ニチイ | (一財)日本医療教育財団 | 調剤報酬請求事務技能認定 | 36,667円(税込)
認定料 |
6位 | ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな) | 医療保険学院 | 医療保険調剤報酬事務士 | 42,900円(税込) 受験料 4,500円(税込) |
上記の中から、ご自身にあった講座を選んでいただければと思います。
3ヶ月で資格取得を目指せるユーキャンの調剤薬局事務講座おすすめです。
また、調剤薬局事務 通信はこちらの記事もあわせてご覧ください。
調剤薬局事務の資格試験対策に関するよくある質問
調剤薬局事務の資格試験対策に関するよくある質問 |
調剤薬局事務の資格は就職で役立つ?
調剤薬局事務の資格は必須ではありません。
未経験で応募できる求人もありますが、専門知識が必要なレセプトや処方箋をあつかうため、資格を持っていた方が実戦での仕事への理解が早いでしょう。
また、一般的に資格を持っていると就職や転職をするとき有利になる場合もあります。
調剤薬局事務にかかわる通信講座で受講期限が切れたらどうなる?
通信講座 | 受講期限が切れたらどうなる |
ユーキャン | 受講期限を過ぎると指導・添削等のサービスは受けられなくなります。 |
資格のキャリカレ | 学習期間(サポート期間)を過ぎるとサポートは受けられなくなります。 |
ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな) | 受講開始日から、1年以内に受験申請・合格しなければ、受験資格を喪失します。 |
日本医療事務協会 | 記載なし |
ニチイ | 通信コースは有料で受講期間を延長することが可能です。 ※受講期限終了の10日前までに、振り込みが必要 |
ソラスト | 受講期限を過ぎると、添削サポート等は受けられなくなります。 |
調剤薬局事務の資格について更新料は必要?
調剤報酬請求事務専門士には更新制度があります。
診療報酬や調剤報酬は2年に1度のサイクルで改定がおこなわれるため、資格取得後も2年に一度の更新が必要となります。
調剤薬局事務に関する資格は取得しても意味無い?
調剤薬局事務は特に資格を必須としていない仕事であるため、未経験でも応募できる求人もあります。
しかしレセプトや処方箋をあつかう中では専門知識も必要となるため、資格を取ることで仕事への理解を深めスムーズに働くことが出来るのではないでしょうか。
調剤薬局事務の資格に役立つ無料のテキストはある?
テキストではありませんが、無料で調剤薬局事務について学べる学習アプリがあります。
過去問をたくさん解けるので復習にも役立てれるようです。
アプリだと、ゲーム感覚で気軽に勉強できますね。
技能認定振興協会の公式サイトで調剤薬局事務試験の過去問「第88回調剤事務管理士技能認定試験」を無料で見る事ができます。
製品版である「調剤試験問題集 解答と解説 2,200円(税込)」を購入する前に、無料の過去問を確認してから検討してみてもいいかもしれません。
調剤薬局事務の資格試験で落ちた割合は?
ほとんど記載なしでしたが全体的に合格率は60〜90%となるので、調剤薬局事務に関する資格に落ちた割合は比較的少ないと言えるのではないでしょうか。
しかし調剤報酬請求事務専門士1・2級は合格率はとても低くなり、調剤薬局事務の資格で一番難易度が高く専門的な知識を要求される1級は8割の方が落ちたということになります。
資格名 | 合格率 |
調剤報酬請求事務技能認定 | 記載なし |
調剤薬局事務検定試験 | 89.5%(2022年度) |
調剤薬局事務士 | 記載なし |
調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R)) (旧調剤情報実務能力検定試験2級) |
68.6%(2020年12月7日) |
医療保険調剤報酬事務士 | 記載なし |
調剤事務管理士 | 76.9%(2023年9月) |
調剤報酬請求事務専門士 | 3級約50〜60%、2級約30〜40%、1級およそ20% |
調剤薬局事務にかかわる資格名はどのようなものがある?
調剤報酬請求事務技能認定
調剤薬局事務検定試験
調剤薬局事務資格
調剤情報実務能力認定試験(調剤事務実務士(R))
医療保険調剤報酬事務士
調剤事務管理士
調剤報酬請求事務専門士
調剤薬局事務の資格は独学で取れるの?
講座を受講することが受験資格となっていない「調剤薬局事務検定試験」「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士3級」は、合格率およそ60~90%と独学でも資格取得を狙えます。
調剤薬局事務で使えるオススメな資格はなに?
初学者には「調剤薬局事務検定試」「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士3級」が合格率も高く在宅受験も出来るので独学で目指す方におすすめです。
調剤薬局事務検定試験は2018年から始まった比較的新しい資格試験ですが、年々受験者は増えており合格率はおおよそ90%ととても高い水準を保っています。
調剤事務管理士は調剤薬局事務の資格の中で一番知名度があり、合格率60%と十分資格取得が狙えます。
将来的にスキルアップを目指している方は、出題傾向が把握できるので調剤報酬請求事務専門士3級はいかがでしょうか。
調剤報酬請求事務専門士の1級.2級は難易度の高い資格といわれており、薬局によってはこの資格を持っていることが昇給や手当の対象になることがあります。
2級と3級のみ在宅受験が可能ですが、FAXでの通信受験となっているので注意が必要です。
在宅受験できる調剤薬局事務の資格はあるの?
調剤報酬請求事務技能認定 | 通信講座受講者は可能 |
調剤薬局事務検定試験 | 在宅受験と会場受験 |
調剤薬局事務士 | 在宅受験のみ |
医療保険調剤報酬事務士 | 在宅受験のみ |
調剤事務管理士 | 在宅受験のみ |
調剤報酬請求事務専門士 | 在宅受験と会場受験 |
調剤薬局事務の資格試験の難易度や合格率は?
調剤薬局事務の受ける資格によって異なりますが、全体的に合格率は60〜90%となるので、比較的に難易度は低く合格率は高いといえるのではないでしょうか。
しかし調剤報酬請求事務専門士1・2級の合格率は低く、2級の場合は約30〜40%、1級の場合はおよそ20%になります。
1級は専門的な知識が必要で調剤薬局事務の資格で一番難易度が高いといわれています。
調剤薬局事務にかかわる資格の独学での取り方は?
調剤薬局事務には関係する資格は複数あり、特定の講座を受けることが受験条件となっているものもあります。
独学で取得を目指せる資格は「調剤薬局事務検定試験」「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士」の3つです。
受験資格が無いものを選ぶように注意しましょう。
まとめ:調剤薬局事務の資格は独学で在宅受験しても合格可能なのか?
調剤薬局事務の資格試験は、在宅受験可能で独学でも合格が狙える試験といえそうです。
しかし認定講座のカリキュラムを受講することが受験条件となっているものもあるため、複数ある資格の中から自分に合う資格を選択することが重要となってきます。
初学者におすすめは「調剤薬局事務検定試験」「調剤事務管理士」「調剤報酬請求事務専門士3級」です。
在宅受験可能で、合格率は60~90%と比較的受かりやすい資格と言えるでしょう。
試験日に向けて計画的に学習時間を組み、自分にあったテキストと効率的な勉強法で独学での合格を目指してください。
調剤薬局事務の通信講座に関しては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
調剤薬局事務試験に関する関連記事
調剤薬局事務試験については、以下の記事でもご確認いただけます。
調剤薬局事務 通信 予備校の詳細は以下の記事をご覧ください。
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