【2024年最新】中小企業診断士の試験は独学で合格可能?合格率やオススメのテキスト、勉強法や勉強時間などを徹底解説

中小企業の課題に対して経営コンサルティングを行う中小企業診断士は、様々なジャンルで活躍できる国家資格です。

就職活動や転職活動にも有利に働く魅力的な資格ですが、独学で合格できるのか独学でどのように勉強すればいいのか不安になりますよね。

今回は、中小企業診断士が独学で合格可能なのか、合格率や独学でのおすすめのテキスト、勉強方法も交えてご紹介します。

中小企業診断士試験の勉強については、通信講座や予備校を利用する方法もおすすめです。

詳しくはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご参考ください。

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目次

中小企業診断士とはどんな仕事?

中小企業診断士は中小企業で出る課題に対して診断や助言を行う専門家で、税理士や社会保険労務士、行政書士といった他の資格とは違い、独占業務が存在しない名称独占資格となっています。

経営コンサルティングを行うため様々なジャンルで活躍でき、やりがいやスキルアップも実感できます。

経営分野で唯一の国家資格

中小企業診断士は、様々なコンサルティング業務を持つ資格の中で、経営分野唯一の国家資格です。

独占業務が存在しない名称独占資格ではありますが、中小企業診断士は経営コンサルタントのプロフェッショナルとして認められた国家資格といえます。

資格は難関試験となっているため、中小企業診断士として認定された場合にはクライアントに安心と信頼を提供できます。

受験資格は一切必要なし、誰でも受けられる

中小企業診断士は経営分野唯一の国家資格でありながら、特に必要な受験資格が存在しません。

ですが、合格すれば幅広い業界で活用できる資格であるため、誰でも受けられるのは大きなメリットと言えます。

中小企業診断士の試験内容

中小企業診断士の試験の流れは以下の通りです。

8月上旬:1次試験(マークシート方式)

9月上旬:1次試験合格発表

10月上旬:2次試験(筆記試験)

12月初旬:2次筆記試験合格発表

12月上旬:2次試験(口述試験)

1月初旬:合格発表

試験に合格した後、実務補修または実務従事を経て書類提出後、中小企業診断士として認定されます。

中小企業診断士試験対策は独学で合格は無理?

ここからは、中小企業診断士は独学でも合格できるのか、また独学での難易度や必要な勉強時間も紹介していきます。

中小企業診断士試験は独学でも合格できる

結論として、中小企業診断士は独学で合格することが可能です。

ですが、中小企業診断士の資格は合格率も低く、難関資格であるため簡単に合格することは難しいと言えます。

中小企業診断士の合格率をまとめたものがこちらです。

年度 受験者数(人) 合格率
平成29年度 14,343 21.7%
平成30年度 13,773 23.5%
令和元年度 14,691 30.2%
令和2年度 11,785 42.5%
令和3年度 16,057 36.4%
令和4年度 17,345 28.9%
令和5年度 18,621 29.6%

中小企業診断士の過去5年の申込者数・合格率の推移をみると、1次試験の合格率は平均で約30%、2次試験の合格率は平均で約18%程となっています。

さらに、1次試験と2次試験の両方を合わせた合格率は約8%程と低い値となっているため、中小企業診断士は合格率の低い難関資格であると言えます。

そのため、独学で合格するにはポイントを抑えて、効率よく自分に合った学習方法で学ぶ必要があります。

中小企業診断士試験の独学での難易度

中小企業診断士には資格を受験するための条件が特に存在しないため、誰でも資格を受験できます。

ですが、受験者の大半が社会人といった何らかの仕事をしている方であるため、中小企業診断士の資格勉強だけに時間を費やせません。

そのため、仕事を続けながらの学習は一日2~3時間が限界であると言えます。

さらに独学で学習するとなると、重点的に学習するべきポイントがわからずに、通信講座や予備校で学習するよりも時間が掛かる可能性があります。

以上のことから、独学で学習する場合には難易度はより高くなると言えます。

また、初学者と経験者で難易度にも差が出ると考えられます。

中小企業診断士試験の試験科目と独学で合格するのに必要な勉強時間

中小企業診断士の試験科目と、必要な勉強時間の目安を表にしたものがこちらです。

1次試験の科目 勉強時間の目安
経済学・経済政策 130時間
財務・会計 200時間
企業経営理論 150時間
運営管理 130時間
経営法務 70時間
経営情報システム 70時間
中小企業経営・中小企業政策 50時間
2次試験の科目 勉強時間の目安
事例1~3 100時間
事例4 100時間

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は約1000~1500時間程とされており、1年間で合格を目指す場合には、毎日3時間、1週間で20時間程度の勉強時間が目安となります。

ですが、1日辺りの学習時間の目安は、初学者と経験者で変わります。

すでにある程度中小企業診断士の学習をしたことがある、中小企業診断士の資格を受験したことがある、といった経験者の方は、独学でも学習の進め方や重要なポイントを理解して勉強を進められると考えられます。

初学者の方は独学の場合、重要ポイントや効率の良い学習の進め方のコツをつかめていない場合も多いため、経験者の方よりも学習時間が多くなると言えます。

中小企業診断士試験が独学では無理だと言われる理由

中小企業診断士の試験が独学では無理だと言われる理由は、

・スケジュール、モチベーションの確保が難しい

・初学者は何から始めれば良いのかわからない

・専門的な知識や内容は学習に時間がかかる

・最新の情報が入りにくい

といった理由が挙げられます。

ですが、逆にスケジュール管理をしっかり行い、効率よく学習できれば独学で合格することも不可能ではありません。

中小企業診断士試験対策を独学で行う際の勉強法

独学で中小企業診断士の学習をする場合、学習のポイントを理解し、効率よく学習するためのスケジュールを立てることが必須となります。

こちらの項目では、

・中小企業診断士試験対策を独学で行う際のスケジュールの立て方

・中小企業診断士試験対策を独学で行う際のおすすめのテキスト

・中小企業診断士試験対策を独学で行う際のおすすめ過去問アプリ&サイト

・過去問アプリ&サイトを使用する際の注意点

についてご紹介します。

中小企業診断士試験対策を独学で行う際のスケジュールの立て方

中小企業診断士の試験対策を独学で行う際の学習のポイントをまとめたものがこちらです。

1次試験の科目 勉強時間の目安 学習のポイント
経済学・経済政策 130時間 ・グラフを読み取る問題が多い

・内容を理解できれば高得点を狙える科目

・この科目の内容が2次試験で出題されることはない

財務・会計 200時間 ・簿記の仕組みの理解、投資の経済性の計算など幅広い範囲が出題される

・過去問題と同じ問題が出題されることがあるため、何度も問題を解くことも大切

・2次試験の事例4でも知識を使用する

企業経営理論 150時間 ・この科目で学んだ知識は2次試験でも出題される

・マーケティングやマネジメントといったビジネスマンには馴染みのある内容

運営管理 130時間 ・生産管理と店舗・販売管理の2分野に分けられる

・計算が必要な問題あり

・2次試験の事例3でも出題される

経営法務 70時間 ・年度によって難易度にばらつきがある

・範囲が広いため、過去問題で数回出題された問題や法改正があった問題は点が取れるようにしておく

・難しすぎる問題は切り捨て、勉強時間を確保しすぎない必要もある

経営情報システム 70時間 ・情報技術に関する専門用語になれる必要あり

・年度によって難易度にばらつきがある

・難しすぎる問題は切り捨て、勉強時間を確保しすぎない必要もある

中小企業経営・中小企業政策 50時間 ・毎年4月に発行される中小企業白書を元に出題されるため、直前にしか学習ができない

・完全な暗記科目であるため、高得点を狙いやすい

2次試験の科目 勉強時間の目安 学習のポイント
事例1~3 100時間 ・事例1~3は出題形式が似ている

・必要な知識は1次試験の内容で習得済みであるため、必要な要素を読みやすい回答に作成する練習を繰り返し行う

事例4 100時間 ・最も受験生の差が付きやすく、苦手な受験生は合格が難しいとすら言われる

・しっかりと学習時間を確保し、苦手意識をなくす

各勉強時間は目安であり、初学者、経験者では勉強時間にも差が出てきます。

学習のポイントを参考に、自分の得意科目、苦手な科目に費やす時間を決め、効率の良い勉強スケジュールを立てる必要があります。

独学で合格するために、学習のスケジュールは

・目安時間を参考に一日の学習時間・学習期間をしっかりと決める

・学習ポイントを参考に適した学習方法を効率よく行う

といったポイントを参考に立ててみてください。

中小企業診断士試験対策を独学で行う際のオススメのテキスト

独学の際、必ず必要になるのは参考書です。

独学でテキストを選ぶ際のおすすめポイントや初学者向け、経験者向けかをまとめたものがこちらです。

会社名・テキスト名 初学者向けか経験者向けか おすすめポイント
TAC
中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト
初心者向け ・最大手のTACが出版

・初学者でも理解できるように図やイラストが豊富に使用されている

一発合格まとめシートシリーズ 初心者向け ・初学者でも理解できるように図やイラストが豊富に使用されている

・頻出度、難易度を踏まえた優先順位付けで独学でも効率的な学習が可能

TAC
中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集
経験者向け ・初心者はもちろんのこと、不合格科目を残した経験者にもおすすめ

・過去5年の本試験問題に丁寧な解説をつけている

TAC 中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト

(引用元:アマゾン公式サイト)

資格の学校最大手のTAC公式の教材で、中小企業診断士試験の合格に必要な知識を科目別に凝縮、要点をまとめた内容となっています。

体系図で全体を把握でき、図や表を豊富に使用しているため、初学者にも優しく分かりやすい内容です。

各章ごとに、本章のポイントとして学習するべき重要ポイントがまとめられているため、効率よく学習を進めることが可能です。

一発合格まとめシートシリーズ

(引用元:アマゾン公式サイト)

一発合格まとめシートは、イラストや図を豊富に使用し、初学者にも分かりやすく覚えやすい内容になっています。

また、各科目の冒頭には、その科目の勉強方法についての解説が記載されており、特に初学者や独学の方が参考にできる勉強法について知ることが可能です。

さらに、購入特典としてまとめシートをPDFでダウンロードすることも可能で、スマホからいつでも場所や時間を選ばずに学習を進められます。

TAC 中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集

(引用元:アマゾン公式サイト)

過去5年間の本試験問題に丁寧な解説をつけることで初学者だけでなく、不合格科目を残した受験経験者にも大変オススメできる1冊です。

このテキストは、平成29年度~令和3年度の5年間に行われた、中小企業診断士第1次試験の該当科目について、その全問を収載し、丁寧な解説と配点、そして資格の学校であるTACの受験生調査に基づいた正答率を載せています。

優先的に解くべき重要問題マークや、法改正によって選択肢が変わったり、なくなってしまった問題には参考問題マークをつけるなど、分かりやすく使いやすいテキストとなっています。

各科目ごとに書籍があるので別途購入することをおすすめします。

中小企業診断士試験対策を独学で行う際のオススメ過去問アプリ&サイト

中小企業診断士には独学で学習するための過去問アプリやサイトが存在します。

過去問アプリやサイトの大きな利点は移動中や外出先でのちょっとした隙間時間にスマホから簡単に学習できる点です。

独学で過去問アプリやサイトを選ぶ際のおすすめポイントや初学者向け、経験者向けかをまとめたものがこちらです。

会社名・アプリ、サイト名 初学者向けか経験者向けか おすすめポイント
TAC
中小企業診断士 スピード問題集SmartAl
初心者向け・経験者向け ・スピード問題集アプリ約1000問を収載

・TACのスピード問題集と連動でわかりやすい

診断士ゼミナール 初心者向け ・初学者でも理解できるように図やイラストが豊富に使用されている
スタディング 初心者向け ・勉強時間や学習の進捗状況がグラフで表示されるので理解しやすい

・SNSのようにつながる「勉強仲間機能」を活用して情報交換やモチベーションの維持を行うこともできる

TAC 中小企業診断士 スピード問題集SmartAl

(引用元:アップルストア公式サイト)

TAC出版の中小企業診断士問題演習アプリであり、中小企業診断士試験の本試験形式問題が約1,000問掲載されています。

同じくTACの中小企業診断士 スピード問題集と連動しており、両方揃えればより学習を効率よく進められます。

このアプリでは科目別に集中トレーニングができるため、得意科目、不得意科目それぞれでしっかりと実力を付けることが可能ですよ。

診断士ゼミナール

(引用元:診断士ゼミナール公式サイト)

診断士ゼミナールは通信講座の分類に入ってしまいますが、初学者でも分かりやすく、イラストや図が豊富に使われているため、学習内容をしっかりと理解できるようになっています。

全ての教材が低価格でスマホやタブレットから利用できるため、外出先の隙間時間でも学習を進められます。

また、中小企業診断士は過去問題集に取り組まずに合格することは不可能と言われているため、基礎講座・問題演習講座に加えて、過去問題集(過去7年分)を用意しています。

詳しい解説が付いているため、全ての問題をしっかり理解でき、繰り返し過去問題を解くことで、確実に合格する学力が身に付きます。

スタディング

(引用元:スタディング公式サイト)

合格のためにはしっかりとした学習計画を自分で立て、効率良く学習を進めていくことが肝心です。

スタディングでは、1日あたりの学習内容について、ボリュームと科目をグラフ化する機能がついているため、自分がどれだけ計画通りに学習できたのかすぐに把握できます。

また、独学が続かない理由の一つにモチベーションの維持や最新の情報が手に入りにくいことがあげられますが、スタディングではSNSのようにつながる勉強仲間機能が付いているため、活用すれば情報交換やモチベーションの維持を行うことも可能ですよ。

過去問アプリやサイトを活用する際の注意点

過去問アプリやサイトを利用する際には、

・個人が作成した怪しいサイトやアプリ

・古い過去問題

などに注意する必要があります。

ですが、アプリやサイトは上手く活用できれば学習の際にとても役立つため、是非活用してみてくださいね。

独学での勉強のメリット3選

ここでは、中小企業診断士資格試験の独学のメリットである、

・自分のペースで学習できる

・通学・通信教育に比べ費用が掛からない

・自分に合ったテキストを選択できる

という点についてご紹介します。

自分のペースで学習できる

予備校で学習をする場合、通学時間や講義時間が決められているため、どうしてもスケジュールを調節したり、自分の自由な時間が削られてしまいます。

独学であれば自分のペースで勉強時間の計画を立てられるため、時間を自由に使うことかできます。

通学・通信教育に比べ費用が掛からない

通学、通信教育で学習する場合、低価格の通信教育もありますがどうしても学習のための費用がかかってしまいます。

独学であれば、自分が学習に使用するテキストを揃えられればあとは勉強するだけなので、費用をかなり抑えられます。

自分に合ったテキストを選択できる

予備校や通信教育で学習を始めると、その予備校で使っている教材を購入させられたり、通信教育の教材が分かりにくく合わない時があります。

独学であれば、購入前に自分でじっくりとテキストの内容を確認した上で購入できるため、自分に合ったテキストを購入することが可能ですよ。

独学での勉強のデメリット3選

ここでは、中小企業診断士資格試験のデメリットである

・初学者は何から手を付けて良いのか分からない

・専門的な知識や経験の無い知識は勉強時間がかかる

・スケジュールやモチベーション管理が難しい

という点についてご紹介します。

初学者は何から手を付けて良いのか分からない

中小企業診断士の資格は難関資格である上、試験範囲もかなり広範囲となっています。

そのため、初めて学習する方はどの科目から始めれば良いのか、どうやって勉強すれば良いのかわからない場合が出てきます。

また、専門的な知識も数多く必要となるため、勉強方法が分からないまま学習を続けると、勉強時間が経験者よりも大幅に増えてしまう可能性もあります。

初学者の方は事前に科目ごとの目安勉強時間を知った上で勉強時間の配分や、学習のスケジュールを計画的に組んでいかなければ独学で合格することは難しくなってしまいます。

専門的な知識や経験の無い知識は勉強時間がかかる

中小企業診断士は経営コンサルタントの専門家で難関資格であるため、全てを学習することがとても時間の掛かる資格です。

初学者の方の場合、専門的な知識であったり、苦手な科目は独学の場合、目安時間よりも学習に時間が掛かる場合が出てきます。

また経験者の方であっても、独学の場合、テキストの選択や勉強方法等は自分で決めて管理していく必要があり、通学や通信教育を利用している場合と比べて効率が悪くなり、勉強時間が多くなってしまう可能性があります。

さらに、疑問箇所が出てきた場合、通学・通信教育を利用していればすぐに専門知識のある教師や担当者から回答を得られますが、独学だと質問できる場所があまりなく、限られてしまいます。

スケジュールやモチベーション管理が難しい

中小企業診断士は重要なポイントをいかに効率よく学び、学習時間を管理していくかが合格へのポイントです。

独学の場合、自分で勉強スケジュールを管理したり、モチベーションの管理を行う必要があるため、挫折せずに続けるのが難しい時も出てきます。

通学、通信教育を利用すれば講義や勉強スケジュールは学校、通信教育会社側が行ってくれ、勉強時間の配分やスケジュールの管理、モチベーションの管理までサポートして貰えます

独学では自分一人で全てを管理しつつ、勉強を効率よく進めることを要求されるため、途中で挫折をしてしまう場合も出てきてしまいます。

通学・通信教育・独学だとどれがおすすめ?

中小企業診断士の勉強方法にはいくつかの種類があります。

ここでは、中小企業診断士の学習方法をご紹介します。

予備校・通学

予備校や通学は、実際に講義を受けに学校で勉強し、予備校で使用しているテキストを購入して利用することも多くあります。

初学者の場合、何から勉強を始めれば良いのか分からない場合や、スケジュール、モチベーション管理が難しい場合もあります。

ですが、通学は費用は掛かりますが、直接通学して学べるため、勉強方法がわからない、スケジュール、モチベーションが難しいという初学者の方にはおすすめできる学習方法です。

分からない箇所がその場ですぐに質問できるのも大きな魅力となっています。

中小企業診断士の予備校でおすすめは資格の大原TACがあります。

通信教育

通信教育は自宅に要点がまとめられたオリジナルのテキストや教材が届いて、その教材で自宅で学習を進めていきます。

最近はスマホと連動して、外出先でもスマホから気軽に学習を進められる通信教育もあります。

中小企業診断士は大半の方が仕事をしながらの受験となるため、通勤といった移動中や外出先でも学習を進めたい時が出てくるかもしれません。

そこで、通信教育を利用すれば、場所を問わず、通勤などの隙間時間を利用してスマホ等からポイントをまとめた教材で学べます。

予備校と比べて費用も比較的低価格であり、リーズナブルに学習を進められます。

独学では不安、でも予備校に直接通う余裕がない、といった方におすすめです。

中小企業診断士の通信教育でおすすめは診断士ゼミナールアガルートがあります。

独学

独学はテキスト等を市販で購入し、自分の力だけで学習を進めることになります。

予備校で学習をする場合、通学時間や講義時間が決められているため、どうしてもスケジュールを調節したり、自分の自由な時間が削られてしまいます。

ですが、独学であれば自分のペースで勉強時間の計画を立てるられるため、時間を自由に使えます。

さらに、予備校や通信教育と違い、学習のための費用をかなり抑えられるため、お金をあまり使いたくない方におすすめです。

通学・通信教育・独学でおすすめの勉強法は?

通学・通信教育・独学のメリット、デメリットをまとめたものがこちらです。

学習方法 メリット デメリット
通学・予備校 ・直接講義を受けて学習できる

・質問箇所はその場ですぐに質問できる

・何から始めれば良いか分からない初学者に向いている

・予備校費用が掛かる

・講義時間が決まっているため時間の自由がない

・自分に合ったテキストを利用できない可能性がある

通信教育 ・要点がまとめられたオリジナルテキストでわかりやすい

・スマホ等とテキストが連動して外出先でも学習できる

・費用が低価格で済む講座もある

・通信教育費用が掛かる

・教材は届くが自分でモチベーションを保って学習を進める必要がある

・質問は予備校よりしにくい

独学 ・自分のペースで学習を進められる

・時間を自由に使える

・自分に合ったテキストを選べる

・何から初めて良いのか分からない場合がある

・モチベーション、スケジュールの管理が難しい

・苦手科目に目安時間以上に時間が掛かる可能性がある

予備校では勉強する方法やスケジュール管理を行えるため、モチベーションを保って効率よく学習を進められます。

ですが、予備校では講義時間決まっている他、時間を自由に使えない場合があります。

独学では自分のペースで学習でき、時間も自由に使えますが、何から始めれば良いのか分からない場合や、モチベーション、スケジュールの管理が難しい場合があります。

通信教育は、費用はかかりますが予備校よりも低価格でオリジナルの分かりやすいテキストを使用できるだけでなく、スマホ等から隙間時間に簡単に学習を進められます。

そのため、予備校は高い、独学では不安、といった方には通信教育がおすすめといえます。

中小企業診断士試験対策を独学で行うメリットとデメリットのまとめ

中小企業診断士の独学のメリット 中小企業診断士の独学のデメリット
・自分のペースで学習を進められる

・時間を自由に使える

・自分に合ったテキストを選べる

・何から初めて良いのか分からない場合がある

・モチベーション、スケジュールの管理が難しい

・苦手科目に目安時間以上に時間が掛かる可能性がある

中小企業診断士を学習する際に予備校による学習を選択すると、学習面でのサポートは充実していますが、費用が多く掛かるだけでなく、自分のペースで学習を進められない可能性があります。

独学で学習をすれば、メリットとして自分のペースで学習を進められ、自分に合ったテキストを選択できたり、学習スケジュールを自分で組んで時間を自由に使うことが可能です。

ですが、独学ではモチベーションの維持やスケジュール管理が難しい他、勉強方法が分からない、苦手科目に勉強時間が掛かるなどのデメリットもあります。

独学で学習を進めるか悩んでる方は、今一度メリット、デメリットを見比べて、自分が独学でも続けられるかどうかを良く判断する必要があります。

診断士試験の概要、難易度や合格率は?

中小企業診断士の概要はこちらです。

令和5年度の試験日程について

中小企業診断士試験の試験日程

第1次試験

試験案内配布・申込受付期間 令和6年4月25日(木)~5月29日(水)
試験日 令和6年8月3日(土)・4日(日)
合格発表日 令和6年9月3日(火)
実施地区 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8地区

第2次試験

試験案内配布・申込受付期間 令和6年8月23日(金)~9月17日(火)
筆記試験日 令和6年10月27日(日)
口述試験を受験する資格を得た方の発表日 令和7年1月15日(水)
口述試験日 令和7年1月26日(日)
合格発表日 令和7年2月5日 (水)
実施地区 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区

中小企業診断士試験の試験範囲

試験科目 配点
経済学・経済政策 100点
財務・会計 100点
企業経営理論 100点
運営管理 100点
経営法務 100点
経営情報システム 100点
中小企業経営・中小企業政策 100点

中小企業診断士試験の難易度と合格率

中小企業診断士の過去7年分の合格率をまとめたものがこちらです。

年度 受験者数(人) 合格率
平成29年度 14,343 21.7%
平成30年度 13,773 23.5%
令和元年度 14,691 30.2%
令和2年度 11,785 42.5%
令和3年度 16,057 36.4%
令和4年度 17,345 28.9%
令和5年度 18,621 29.6%

中小企業診断士の過去5年の申込者数・合格率の推移をみると、1次試験の合格率は平均で約30%、2次試験の合格率は平均で約18%程となっています。

さらに、1次試験と2次試験の両方を合わせた合格率は約8%程と低い値となっているため、中小企業診断士は合格率の低い難関資格であると言えます。

中小企業診断士の独学に関するよくある質問

中小企業診断士の独学に関するよくある質問
・中小企業診断士の勉強は独学で合格できる?
・中小企業診断士の勉強時間はどれくらい必要?
・中小企業診断士のおすすめの勉強法は?
・中小企業診断士の試験は難しいの?難易度は?
・中小企業診断士に独学で受かるのはすごいの?
・中小企業診断士を受かるのに費用はどれくらいかかる?
・中小企業診断士に独学で合格した人のブログはある?
・中小企業診断士の勉強法のノートを紹介しているブログはある?
・中小企業診断士のTACの講座はある?
・中小企業診断士を独学で勉強すると費用はいくらかかる?

では、この項目では、中小企業診断士の独学に関するよくある質問について、紹介していきます。

中小企業診断士の勉強は独学で合格できる?

独学で合格することは可能です。

ですが、中小企業診断士の資格は難関資格であるため簡単に合格することは難しいと言えます。

そのため、独学で合格するにはポイントを抑えて、効率よく自分に合った学習方法で学ぶ必要があります。

中小企業診断士の勉強時間はどれくらい必要?

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は約1000~1500時間程とされており、1年間で合格を目指す場合には、毎日3時間、1週間で20時間程度の勉強時間が目安となります。

中小企業診断士のおすすめの勉強法は?

予備校を勉強する方法やスケジュール管理を行えるため、モチベーションを保って効率よく学習を進められます。

ですが、予備校では講義時間決まっている他、時間を自由に使えない場合があります。

独学では自分のペースで学習でき、時間も自由に使えますが、何から始めれば良いのか分からない場合や、モチベーション、スケジュールの管理が難しい場合があります。

通信教育は、費用はかかりますが予備校よりも低価格でオリジナルの分かりやすいテキストを使用できるだけでなく、スマホ等から隙間時間に簡単に学習を進められます。

そのため、予備校は高い、独学では不安、といった方には通信教育がおすすめと言えます。

中小企業診断士の試験は難しいの?難易度は?

中小企業診断士の試験は難関資格であり、難易度は高めです。

中小企業診断士の過去5年の申込者数・合格率の推移をみると、1次試験の合格率は平均で約30%、2次試験の合格率は平均で約18%程となっています。

さらに、1次試験と2次試験の両方を合わせた合格率は約8%程と低い値となっているため、中小企業診断士は合格率の低い難関資格であると言えます。

中小企業診断士に独学で受かるのはすごいの?

中小企業診断士の過去5年の合格率の推移をみると、1次試験の合格率は平均で約30%、2次試験の合格率は平均で約18%程となっています。

さらに、1次試験と2次試験の両方を合わせた合格率は約8%程と低い値となっているため、中小企業診断士は合格率の低い難関資格であると言えます。

中小企業診断士を受かるのに費用はどれくらいかかる?

中小企業診断士を受かるのに掛かる費用の目安をまとめたものがこちらです。

学習方法 かかる費用の目安
予備校 約22万円~29万円ほど
通信教育 約5万円~29万円ほど
独学 約3000円~5000円ほど

予備校は受講講座によって差はありますが、数十万円ほど費用が掛かり、通信教育は講座によっては低価格で抑えることも可能です。

また、独学はテキストをよう購入した場合、数千程度費用が掛かります。

中小企業診断士に独学で合格した人のブログはある?

中小企業診断士に独学で合格した方のブログはあります。

実際に合格した際の勉強方法やモチベーションの保ち方等が載せられてるため、参考になると言えます。

ブログに記載されている勉強方法は、

・用語を暗記しないといけない、という思い込みを捨てて、覚えられない用尾はテキストを片手に問題集を解く。

・企業経営理論、財務・会計、運営管理、経済学・経済政策はテキスト、問題集をどんどん進め、早く過去問題にたどり着く。

・どうしても分からない分野は勉強を諦めることも大切、平均60点以上、絶対に40点未満は取らないこと。

・7科目の勉強する順番は、①経済学・経営政策 → ②財務・会計 → ③企業経営理論 → ④運営管理 → ⑤経営情報システム → ⑥経営法務 → ⑦中小企業経営・中小企業政策で行う。

この勉強順は、考え方を理解して解く科目から暗記して解く科目の順に流すことで、知識の忘却を最小限に抑えることができるため行う。

といった内容です。

合格するための為になる方法が沢山載せられているので、是非参考にしてみてくださいね。

中小企業診断士の勉強法のノートを紹介しているブログはある?

中小企業診断士の勉強法のノートを紹介しているブログはあります。

紹介されているノートを使った勉強法の内容は、

・ノートの論点まとめは、①過去問やりながら苦手ポイントを書き込める ②効率的に見返せる ③論点の構造的理解 ④記憶の外部化(と内部化繰返し) が有効。

・中小企業経営や経営法務といった暗記の科目で、暗記すべきことを自分が理解したいストーリーに変換して構造化し、それをノートに落とす。

・ノートのまとめ方は、①テキストから基本構造をノートに書く→②過去問を解きながら基本構造を加筆していく→③ 過去問をさらに繰り返し解き、弱いところをノートに書いていく④ →③で加筆した部分を中心に繰り返し読み込んで暗記する。

といった内容です。

大変為になるノートの活用方法が沢山記載されているため、是非参考にしてみてください。

中小企業診断士のTACのテキストから基本構造をノートに書く講座はある?

中小企業診断士のTACの講座はあります。

→TAC

TACでは、TACオリジナルの要点をまとめたテキストを使用し、受験指導のプロの講師陣の分かりやすい指導で初学者でも理解しやすい講義内容です。

またTACでは多忙な社会人の方でも無理なく無駄なく学習できる戦略的カリキュラムを提供し、効率的に1・2次ストレート合格できる内容となっています。

さらに、様々な種類の学習方法を用意し、教室講座をはじめとして、通学することが難しい方向けに各種の通信講座も用意されているためおすすめです。

また、その他にも中小企業診断士の講座を開設している会社はあります。

→アガルート

アガルートでは、コンパクトなオンライン講義と、合格に必要な内容を凝縮したテキストで最短で合格する講義を目指しています。

講義はオンラインで受けられ、必要な内容の講義動画と知識が凝縮されたテキストが低価格で提供して貰えます。

そのため、短期合格に向けた講座を探している方におすすめです。

→診断士ゼミナール

診断⼠ゼミナールでは、基礎講座・問題演習講座に加えて、過去問題集(過去7年分)を用意しています。

また、診断⼠ゼミナールの全ての教材は、スマホやタブレットで視聴できるようになっているため、通勤時間や休み時間に復習や予習をするなど、スキマ時間を活⽤することが可能です。

→資格の大原

資格の大原では、科目ごとで単体で講義を受けられるコースや、必要な教材、問題集が全てセットになっているコースまで様々です。

自分に合った講義を選択して受講できるのが魅力的です。

中小企業診断士を独学で勉強すると費用はいくらかかる?

学習方法 かかる費用の目安
予備校 約22万円~29万円ほど
通信教育 約5万円~29万円ほど
独学 約3000円~5000円ほど

独学では、テキスト代などで推定で約3000円~5000円ほどかかりますが、予備校や通信教育と比べて安く抑えられます。

ですが、独学は自分のペースで学習し、時間も自由に使えますが、何から始めれば良いのか分からない場合や、モチベーション、スケジュールの管理が難しい場合があります。

通信教育は、費用はかかりますが予備校よりも低価格でオリジナルの分かりやすいテキストを使用できるだけでなく、スマホ等から隙間時間に簡単に学習を進められます。

そのため、予備校は高い、独学では不安、といった方には通信教育がおすすめと言えます。

まとめ:中小企業診断士は独学で合格可能?

中小企業診断士は独学で合格することは可能です。

ですが、合格率が低く難関資格となっているため、初学者の方では何から勉強して良いのかわからない、モチベーションが保てない、経験者でもスケジュール管理が上手くできずに挫折してしまった、といったことが起こる可能性があります。

独学で合格するには、勉強時間の配分や学習のスケジュール、計画をしっかりと組み立て、効率よく学習を進めていくことが重要であると言えます。

勉強時間の管理や効率の良い学習を進める自信が無い、といった方は独学にこだわらず、違う学習方法も選択しに入れるのも良いかもしれません。

通信教育は独学よりは費用が掛かってしまいますが、予備校よりも低価格で要点のまとめられたテキストや合格へのサポートを行ってくれるため、独学に自信の無い方は通信教育をおすすめします。

独学で合格を目指す方は、是非この記事を参考にしてみてください。

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監修者情報

徳永 浩光のアバター 徳永 浩光 キャリアコンサルタント

WEBメディアの監修や300社以上のキャリア相談を通じて、働く人の悩みに寄り添い、気付きを与えるキャリアコンサルタント。「偶然を生かす」という考え方を大切にし、真の願望を明らかにするアプローチを採用。

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