公認会計士を目指して勉強を始めたけど、試験範囲が膨大で
「暗記することが多く、どのように勉強したらいいのか分からない…」
「働きながら合格を目指したいけど、どうしたら効率よく学習できるのだろう?」
「独学で学習しようと思っていたけど、どこから手を付けたらいいのか分からない…」
と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
公認会計士の試験範囲は広く、勉強時間は4,000時間程度必要ともいわれているため、できるだけ効率的に学習を進めたいですよね。
この記事では、公認会計士試験に合格するための勉強法に加えて、大学生や社会人が勉強する際に気を付けたいポイント、独学・予備校・通信講座のメリットやデメリットまで解説しています。
記事を読むことで最適な勉強法が分かり、おすすめの予備校や通信講座も紹介しているので、すぐに公認会計士試験の勉強を始められ、最短での合格を目指せるでしょう。
公認会計士試験については、通信講座や予備校で学習するのもおすすめです。
詳しくはこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士試験に合格するためにおさえておきたい勉強法5選
まずは、公認会計士試験に合格するためにおさえておきたい全科目に共通する勉強法について解説します。
勉強法は下記の5つです。
- 暗記ではなく理解することを重視する
- 繰り返し学習する
- 苦手科目は作らないようにバランスよく勉強する
- 試験問題や模擬試験を実際に解きながら学習する
- モチベーション維持にも気を配る
公認会計士試験では、単に暗記するだけでは応用問題が解けないので、理論や根拠を理解する必要があります。
また、試験に合格するためには繰り返し学習することで、知識を定着させ、すぐに解答できるようにしておくことも重要です。
公認会計士試験は科目別足きり制があるため、苦手科目をつくらないようにバランスよく学習を進めていくことも重要なポイントといえるでしょう。
それぞれについて詳しく説明していきます。
1.暗記ではなく理解することを重視する
公認会計士試験では類似した問題が出題されることはあっても、過去問や答案練習と全く同じ問題が出題されることは少ないため、理解していないと対応できません。
そのため、ただ単に暗記するのではなく、根拠や理論を理解しておくことが重要です。
CPAでは、「考え方」を押さえ、すべての論点の理解と忘れることのない深い知識を習得することで、効率的な学習を実践しています。
だからこそ、CPA は毎年高い合格率を達成することができるのです。効率的な学習を行うためには、体系的に本質から理解することが不可欠になります。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
高い合格実績を誇るCPA会計学院では、理解することを重要視しており、効率的な学習には本質的な理解が必要としています。
もし正しい理解ができていない状態で問題演習をしていると、下記のような状況に陥るかもしれません。
- 計算問題の解法を一度暗記しても、時間が経つと解けない
- 理論問題を解く際に出題者の意図が読み取れず、正しい論理展開ができない
- 解答を見ても理解できない
- 初見の問題が解けない
問題が解けないことを改善するために、さらに問題演習をして暗記しようとすると、点数が伸び悩んでしまいます。
そのため、できる限り正しく理解したうえで、繰り返し復習や演習を重ね、記憶に定着していくことが重要です。
理解できているかは下記のような方法で確かめられます。
- 勉強仲間などに説明する
- 難しい専門用語を使わずに人に説明できるか想像する、あるいは、声に出して説明してみる
- 初見の問題を解く
勉強仲間や友人に勉強した内容を話せるのであれば、難しい専門用語を使わずに説明してみるのが最も簡単で知識も定着しやすいのでおすすめです。
話せる相手がいない場合は想像したり、一人で声に出して説明してみても構いません。
また、初見の問題を解くことでも理解度は確認できます。
もし理解できていない部分があれば、再度テキストをしっかりと読み込み、それでも分からない部分は質問などして解決していきましょう。
2.繰り返し学習する
公認会計士試験では制限時間内に解答する力も求められるため、記憶を引き出して、すぐにアウトプットできなければなりません。
理解するだけでは試験本番で点数が稼げませんが、暗記するだけではすぐに忘れてしまい、初見の問題に対応できなくなります。
つまり、正しく理解したうえで知識を定着させることが重要です。
知識の定着のためには反復が一番ですので、過去問を繰り返し解いていきましょう。
(引用元:資格の大原公式HP)
理解しただけでできる気になってしまうことがありますが,短期で合格する人は,必死に反復し定着させているのです。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
多くの合格者を輩出する資格の大原やCPA会計学院でも、反復により知識を定着させることを推奨しています。
知識を定着させずに演習問題や過去問に取り組んでいると、
- 解答するスピードが遅く、制限時間内に問題が解き終えられない
- 過去に一度は解けたが、論点を忘れてしまい解けなくなってしまう
という状況に陥る恐れがあります。
知識を定着させるためには、繰り返し学習するしかありません。
ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した忘却曲線によると、
- 1日後には26%
- 1週間後には23%
- 1カ月後には21%
しか覚えていないといわれています。
そのため、勉強した内容は勉強当日、次の日、1週間後、1カ月後など繰り返し見直すことで記憶に定着しやすくなるといえるでしょう。
最低3回,通常は5回以上の反復することが必要です。もちろん,やみくもに反復しても意味はないのですので,しっかりと理解を確認しながら反復することが求められます。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
CPA会計学院では、最低3回、できれば5回以上繰り返して学習することを推奨しています。
学習スケジュールを立てる際には、講義内容や解いた問題を3~5回は復習する時間も必ず確保するようにしましょう。
3.苦手科目はつくらないようにバランスよく勉強する
公認会計士試験においては、足きり制があるため得意科目をつくるよりも、苦手科目をつくらないようにまんべんなく学習することが重要です。
公認会計士試験の合格基準は、下記に示すとおりです。
- 短答式:4科目の総点がおおむね70%以上であること
- 論文式:5科目の総点がおおむね52%以上であること
本試験の合格基準が会計士試験の場合、制度上では総得点率で短答式70%、論文式52%となっており、実際に合格した受験生からの得点情報調査によりますと、短答式で70%、論文式で55%の得点率を得ている受験生はほぼ確実に合格を手にしているという結果が得られています。
(引用元:クレアール公式HP)
クレアールの調査によっても、合格基準と同程度の点数を取る必要があるとわかりました。
短答式試験では「1科目につき、その満点の40%を満たさず、かつ原則として答案提出者の下位から遡って33%の人数に当たる者と同一の得点比率に満たない者は、不合格」とされる場合がありますので、苦手科目を作らないようにすることが肝要です。
(引用元:資格の大原公式HP)
また、1科目でも点数が低い科目があると不合格となる場合もあります。
公認会計士試験は広い試験範囲の中からまんべんなく出題されるため、苦手科目をつくらないようにバランスよく学習する必要があります。
苦手意識がある科目は時間を決めて毎日取り組むことで理解が深まっていくので、苦手科目は放置せずにしっかりと学習しましょう。
4.過去問や模擬試験などを実際に解きながら学習する
公認会計士試験の勉強をするときには、過去問や模擬試験の問題などを実際に解くことで効率よく学習が進められます。
CPA会計学院では,公認会計士の学習中に100回以上の答案練習があります。そして,短期合格する人に共通する特徴として,答案練習を毎回受け,かつ,点数にこだわっているという点があります。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
多くの予備校では答案練習に力を入れており、CPA会計学院では公認会計士の学習中に100回以上の答案練習があります。
過去問や模擬試験の問題を解くメリットは下記です。
- 問題の形式に慣れる
- 試験によく出るところが分かる
- 広い範囲をバランスよく勉強できる
- 現状が把握でき、合格のために何に取り組めばよいのかを分析できる
- 点数で成長が実感できるので、モチベーション維持につながる
過去問や模擬試験を解くことで、学んだ知識がどのように問題に落とし込まれているのか、どのような問題が試験に出やすいのかがわかります。
そのため、テキストに戻って勉強する際にも着目すべきポイントがわかり、テキストを読む目線が変わるので、勉強の質が向上するでしょう。
また、テキストばかりで勉強していると勉強する内容に偏りができてしまいますが、過去問や模擬試験は広い範囲から問題が出題されるため、まんべんなく学習することにつながります。
解いてみてわからないところや知識があいまいなところが把握できればそこを重点的に勉強したり、スピードが遅いことがわかれば反復演習に力を入れたりと、何に取り組めばよいのかも明確になるので、勉強の内容もブラッシュアップされていくでしょう。
テキストを読んで知識を深めることは重要ですが、成長を感じられず、知らず知らずのうちにモチベーションが下がってしまうことも少なくありません。
過去問や模擬試験に定期的に取り組むことで、点数によって成長している様子を可視化でき、モチベーション維持にもつながります。
問題演習をしながら学習を進めたり、ある程度学習が進んだら過去問や模擬試験に挑戦してみるなど、積極的に問題を解きながら学習を進めていきましょう。
5.モチベーション維持にも気を配る
公認会計士の試験に合格するためには、モチベーションの維持が必要不可欠です。
公認会計士の試験範囲は広く、勉強の期間も2年程度は必要なことから、モチベーションを維持しないと合格できません。
モチベーションの低下は不安が原因となることが多いため、不安に対する対処方法を知っておくことが重要です。
公認会計士試験に関する不安は主に2つあります。
- なかなか点数が伸びなくて、合格点まで到達できるのかの不安
- 試験が近づくにつれて大きくなっていく不安
試験勉強中の点数が伸びないことに対する不安は、下記のような対処方法がおすすめです。
- 思うようにいかないことは当然であると考える
- 新しいことに挑戦できるようになることを成長と考える
- 分野を絞って結果を出すことに注力する
学習内容が難しく感じたり、模試などで思うように点数が取れなかったりしたときには不安を感じやすくなります。
思うように学習が進まない時は、乗り越えることで成長できることを思い出してみるとよいでしょう。
どこから手を付けたらいいのか分からなくなった場合には、分野を絞って学習し成長を実感することでも不安は小さくなります。
また、試験が近くなるにつれて大きくなる不安の対処方法は下記です。
- 公認会計士試験を受験する人全員が抱いている不安であると理解する
- 大きなチャレンジであるものほど不安が大きくなると理解する
- 事前準備を精一杯しておく
- 試験当日は、準備できることは全てしたという気持ちで臨む
公認会計士試験に合格することは人生の大きなターニングポイントとなるため、ほとんどの受験生は緊張や不安を感じながら試験に臨みます。
自分だけが感じる不安ではないとわかるだけでも、少し不安が和らぐでしょう。
試験まで精一杯準備しておき、試験当日には目の前の試験だけに全力で取り組むことが重要です。
「できることは全てやった!」といえるようにしっかりと準備をしておきましょう。
また、勉強仲間や相談できる方がいることでもモチベーション維持につながるので、予備校などに通ったり、SNSなどで勉強仲間を見つけたりするのもおすすめです。
公認会計士試験の勉強をはじめたら辛くても絶対やめないほうが良いと思うんです。それだけ価値ある資格だと思うので、辛くなったときは「たまに息抜きする」「友達に愚痴る」こともいいと思います。毎日自分を鼓舞しながらリフレッシュして、モチベーションを保っていれば受かるのが公認会計士の試験です。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
先生のところに行って話をするとモチベーションがとても上がるし、この先どんなことをやっていったらいいかということを明確に教えてくれて、やるべきことを示してくれるので、不安も消されるし、ここまでに何をどういう状況に持っていけばきっと合格できるという確信を持てるような話をしてくれたので、非常にありがたかったです。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
受験勉強期間におけるモチベーション維持の重要性を感じている合格者の声や、予備校に通うことでモチベーション維持ができた合格者の声がありました。
ご自身の環境でできる範囲で、モチベーション維持の方法を考えてみてくださいね。
効率が悪い勉強法3選
ここまで公認会計士試験に合格するためにおさえておきたい勉強方法について解説してきましたが、効率が悪い勉強法についても解説します。
公認会計士は試験範囲が広いため、効率が悪い勉強法をしていると勉強時間が長くなることでモチベーションが下がり、合格から遠のいてしまう恐れがあります。
クレアールとCPA会計学院の情報をもとに効率の悪い勉強法をまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
- テキストの内容をすべてノートにまとめる
- 講義内容や演習問題の復習をしない
- 理解度を確認せずに学習を進める
公認会計士に必要な知識は膨大であるため、テキストの内容をすべて書き写すだけでも多くの時間が必要です。
また、講義内容や演習問題を復習せずにそのままにしていると知識が定着せずに、いざ過去問や模擬試験を解こうと思っても解けなくなってしまいます。
自分では理解しているつもりでもいざ問題を解こうとすると、解けないということもよくあるので理解度を確認せずに学習を進めていくのも効率が悪い勉強法といえるでしょう。
それぞれ詳しく説明していきます。
1.テキストの内容をすべてノートにまとめる
勉強するときにしてしまいがちなのが、テキストの内容をノートにまとめるというものです。
ノートにまとめることで知識が整理されますが、公認会計士試験の内容は膨大であるため、ノートにまとめるだけでも時間がかかってしまいます。
ノートにまとめ終わったころに、初めに学習したところを見返しても何も覚えていない…ということもあるかもしれません。
もしノートにまとめたい場合には、苦手な部分や理解しにくい部分だけをまとめる方がよいでしょう。
ノートにこだわらないのであれば、テキストに重要なことを書き込んでいく方法がおすすめです。
自分に足りない知識をその都度記載していくことで、テキストが自分にとって必要な情報を効率的に復習できる教材に進化します。
(引用元:クレアール公式HP)
問題演習の時期に「効率的な復習教材」に進化させたテキストには、講義で聞いた内容に加えて、答練や過去問で問われるような実践的な知識も含まれています。このテキストを直前期に読み込むことで、問題演習で培った細切れの知識が体系的な理解として束なり、記憶の定着がさらに強固になるイメージです。
(引用元:クレアール公式HP)
クレアールの講師の方は、問題演習でつまずいた部分や苦手な部分はテキストに立ち返り、自分に足りない知識をテキストに書き込んでいくことで必要な情報を効率的に復習できるオリジナルの教材となるので、テキストへの書き込みを推奨しています。
テキストを軸に勉強をしていくことで、時間をかけずに効率よく知識をひとつに集約でき、復習のときにも役立つでしょう。
2.講義内容や演習問題の復習をしない
テキストを一度読んだり、講義を一度聞いただけでは、知識は定着しません。
いくら理解しても,試験中にいつでも使える状態にしていないとなかなか得点にはつながりません。いつでも使える状態にし,習得したと言える状態にするためには,反復が欠かせないのです。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
高い合格実績を誇るCPA会計学院では、合格するためには反復して、知識がすぐに引き出せる状態にしておくことが重要としています。
理解できていても知識が定着していないと、
- 試験時間内に問題が解き終えられない
- 一度は解けたが、時間が経つと解けなくなった
のような状況になってしまい、点数が取れず合格が遠のいてしまうかもしれません。
制限時間内で問題を解くためには、できるだけ早く正確にアウトプットする力が求められます。
そのためには、繰り返し学習し、知識を定着させることが重要です。
最低3回,通常は5回以上の反復することが必要です。もちろん,やみくもに反復しても意味はないのですので,しっかりと理解を確認しながら反復することが求められます。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
先程も解説しましたが、人は時間がたつほど忘れてしまうので、CPA会計学院が推奨しているように最低3回、できれば5回以上は繰り返し学習することが重要です。
例えば、
- 勉強当日にさっと見直す
- 次の日に覚えているか確認しながらじっくり見直す
- 1週間後と1カ月後にさっと見直す
などあらかじめに直すタイミングを決めておくとよいでしょう。
学習スケジュールを立てる際には、復習する時間も加味して計画を立ててくださいね。
3.理解度を確認せずに学習を進める
テキストを読んだり講義を聞いたりして、自分なりに理解できたと思っても、実際は理解できていないことも多いです。
理解度を確認せずに学習を進めていると、
- 過去問や模擬試験などを解いてみたら、全然解けない
- 解答を見ても理解できない
- テキストや授業が進むにつれてわからなくなる
といった状態になってしまいます。
資格試験に合格しない人は、この答案練習を受けないことが多くなります。勉強が間に合っていない、復習を十分にしてから受けたい、現状を知るのが怖いなど、その理由は様々ですが、答案練習を避けてしまうと、結果として勉強量が少なくなったり、現状の問題点を認識しないまま、先送りするリスクが高まってしまいます。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
実際にCPA会計学院で行われている答案練習を避けている方は、合格から遠のいてしまうことが多いようです。
理解しているのかを確認するためには、演習問題や過去問、模擬試験を解いてみましょう。
過去問や模擬試験などの問題を解くことで、短期的なモチベーション維持や改善点の発見にもつながるのでおすすめです。
とはいえ、勉強が終わっていなかったり、もう少し復習して取り組みたいと考えたり、現状を知るのが怖かったりして、過去問や模擬試験に取り組むのを避けてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、避けていると、
- 十分な試験対策ができなくなる
- 勉強方法が間違っていても修正できない
などのリスクがあります。
ある程度学習が進んだら、定期的に問題演習や過去問などで理解度を確認しながら学習を進めていきましょう。
公認会計士試験に合格するための科目別の勉強法
分類 | 公認会計士の試験科目 |
必須科目 |
|
選択科目 |
|
(引用元:公認会計士・監査審査会HP)
ここまで公認会計士の全科目に共通する勉強法について解説してきました。
公認会計士試験は5つの必須科目と4つの選択科目があり、論文式試験では4つの選択科目から1つ選択して受験します。
公認会計士試験では多くの科目があるので、それぞれの科目に合った勉強法が必要です。
科目別の勉強法をそれぞれ解説していきます。
財務会計論
財務会計論には、計算部分の簿記と理論部分の財務諸表論があります。
簿記は計算問題が中心であるため繰り返し問題を解いて学習を進め、財務諸表論は簿記の背景となる理論を覚えていく必要があります。
簿記と財務諸表論は同時期に学ぶことでお互いに理解を深められるので、並行して学習していきましょう。
詳しく勉強方法を紹介します。
財務会計論(簿記)
財務会計論の簿記は、企業が経済活動する上でのお金の出入りを記録した貸借対照表や損益計算書、キャッシュ・フロー表の作成方法を学ぶ科目です。
すべての科目の基礎となる知識であり、学習のボリュームも最も多いため、力を入れて取り組むべき科目といえます。
計算問題を繰り返し解き、理論問題はできるだけ計算に絡めて理解する。また覚えるべきことをしっかり暗記する
(引用元:資格の大原公式HP)
財務会計論の簿記では、計算問題をとにかくたくさん解くことが重要です。
毎日計算問題に取り組む時間を確保して、コツコツと取り組んでいきましょう。
計算問題に取り組む際には、下記のポイントに注意すると効率よく学習できます。
- 受験生の正答率が低く、出題率や重要性が低い計算問題の復習に時間をかけすぎないこと
- テキストの例題を仕訳から理解して暗記すること
公認会計士は相対評価で合格かが決まるという試験の性質上、多くの受験生が解ける問題を確実に解くことが重要であるため、出題頻度や重要性を加味して復習の時間配分を考えることが大切です。
また、試験本番でも基礎的な論点や重要性の高い理論はテキストレベルの問題が出題されることがあるので、テキストの問題もおろそかにすることなくしっかりと復習しておきましょう。
財務会計論(理論)
理論部分の財務諸表論は、貸借対照表や損益計算書、キャッシュ・フロー表の作成方法の背景を学ぶ科目です。
計算問題を繰り返し解き、理論問題はできるだけ計算に絡めて理解する。また覚えるべきことをしっかり暗記する
(引用元:資格の大原公式HP)
簿記で作成方法を学びながら、理論的背景を財務諸表論で詳しく学習することで理解が深まるので、簿記と財務諸表論は並行して学習しましょう。
財務諸表論では暗記すべき理論や単語がたくさん登場しますが、試験に出やすい理論や覚えるべき単語などを中心に暗記していくことが重要です。
予備校や参考書を活用しながら、ポイントを押さえて暗記していきましょう。
管理会計論
管理会計論は、経営者や管理者が企業の計画立案をしたり、計画通りに実行されているのかを分析したりする際に必要な理論を学ぶ科目です。
計算問題は繰り返し解き、理論問題は原価計算分野は原価計算基準を計算と絡めて暗記し、管理会計分野は理解を重視する。
(引用元:資格の大原HP)
計算問題は、財務会計論の簿記と同様にできるだけたくさんの計算問題に取り組むことが重要です。
理論問題は、原価計算分野と管理会計分野に分かれます。
原価計算分野では、基礎知識についてはテキストや参考書をある程度時間をかけて理解し、計算問題をいくつも解き、とにかく数をこなして慣れていきましょう。
管理会計分野は、理論の割合は増えますが、テキストを読んで理解したら練習問題を解くというように、理解度を確認しながら学習していくことをおすすめします。
監査論
監査論は、監査業務の実施方法を定めた制度や公認会計士に必要とされる資質や価値観を学ぶ科目です。
監査業務全体の流れや背景を常に意識することが重要です。
(引用元:資格の大原公式HP)
頻出分野の暗記事項をただ暗記するのではなく、体系的に理解しながら定着を図る
(引用元:資格の大原公式HP)
監査論は、監査業務全体の流れや背景をイメージすることが重要なポイントとなりますが、受験生にとっては実務をイメージすることは難しいと思います。
イメージしにくいものをただ単に暗記していくことは大変ですよね。
そのため、テキストを読んで勉強しながら、問題集を繰り返し解くことがおすすめです。
問題を解くことで知識が増えるのはもちろんのこと、テキストで学んだ理論がどのように問題に落とし込まれているのかがわかります。
どのような問題なのかがわかることで、テキストで注目すべきポイントが分かり、理解も深まるので効率よく勉強できますよ。
論文式試験の対策では、実際に自分で解答を書きながら勉強を進めていくことで、監査の考え方を深く理解することにつながるので、手を動かしながら学習を進めましょう。
企業法
企業法は、企業の活動や組織形態に関する法律や立法の理由などを学ぶ科目です。
法律科目だけあって、暗記量が多い科目です。他の理論科目よりも一足先に準備を始めたほうがよいでしょう。
(引用元:資格の大原公式HP)
覚えるべき事項を表にするなどの工夫をして頻出分野の暗記をする
(引用元:資格の大原公式HP)
企業法は暗記量が多いので、問題集を繰り返し解いて知識を定着させましょう。
また、問題集を解くことで、どのような問題が出題されるのかが把握できるので、効率よく学習を進められます。
予備校などで講義を受けている場合には、講義の進捗に合わせて短答問題を解いていくことでより効率的に学べます。
重要なところや出題頻度の高いところを優先的に暗記するなど、工夫して覚えていくことで効率よく学習可能です。
また、論文式試験の対策では、実際に自分で解答を書きながら、採点者が求めている解答を作成できるように答案の書き方もマスターしていきましょう。
租税法
租税法は、法人税法や消費税法、所得税法などの税金の仕組み、税額の計算方法、各種申請書の作成方法などを学ぶ科目です。
租税法は公認会計士試験の受験科目の中でも膨大な暗記量が必要とされる科目
(引用元:CPA会計学院オンラインショップHP)
租税法は膨大な暗記量が必要ですが、意味が分からないまま暗記しようと思ってもなかなかうまくいきません。
そのため、CPA会計学院の租税法の講義では、ただ単に暗記するのではなく、計算式の意味や制度の背景を理解することを重要視しています。
テキストや参考書で計算式の意味や制度の背景を理解したら、とにかく問題をたくさん解いて記憶に定着させていきましょう。
暗記量が多いので、移動時間や仕事の休憩時間など、時間を見つけて反復学習を心がけることが大切です。
また、学習する順番は、
- 法人税法
- 所得税法
- 消費税法
の順がおすすめです。
試験では法人税法の理論問題の出題ボリュームが多いため、法人税法を確実に抑えておく必要があります。
消費税法のボリュームはそれほど多くないので、法人税法と所得税法がある程度できるようになってからでも遅くはありません。
優先順位を考えて、繰り返し学習することで知識を定着させていきましょう。
選択科目
科目名 | 科目の特徴 | おすすめの方 |
経営学 |
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経済学 |
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民法 |
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統計学 |
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(予備校の情報を参考に独自に作成)
公認会計士の論文式試験では、経営学、経済学、民法、統計学の4科目から1つ選択する必要があります。
8割以上の受験生が経営学を選択しているので、数学が得意で経済学や統計学を選択したい、法律の知識があるから民法を選択したいとお考えの方以外は、経営学を選択するとよいでしょう。
それぞれの科目の勉強方法について簡単に紹介します。
経営学
経営学では、経営戦略論や経営組織論、ファイナンス理論など企業経営に関する理論を学びます。
数学的知識が少なく、ボリュームが少ない科目なので選択する受験生が多い科目です。
実際に「日本公認会計士協会」の補修生を対象に実施されたアンケートでは、2012年は89%、2013年は88%、2014年は85%もの合格者が選択科目に「経営学」を選択したと回答しています。
多くの合格者が経営学を選択していることから、選択科目で迷った際には経営学を選ぶとよいでしょう。
基本的な論点を広く浅く押さえ、効率的な学習を心掛けましょう。ファイナンス理論は、経営学の中では比較的差がつきやすい分野ですから、対策は重要です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
計算問題は試験に必要な公式は限られているので、公式を覚えたらひたすら問題を解くのがおすすめです。
計算問題は比較的点数を稼ぎやすい部分になるので、問題を解くことで正確性とスピードを高めておきましょう。
理論問題は、テキストを用いて基本的な論点を広く抑えながら暗記をし、問題集を解いて理解を深めていきます。
問題集で間違えたところを重点的に取り組むことで効率よく学習できるでしょう。
また、ファイナンス理論は差が付きやすい部分なので、短答式試験前にも勉強しておくとスムーズに論文式試験の学習を進められます。
時事的な問題が取り上げられることも多く、企業の最新動向に常に関心を払っておくことが大切です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
経営学では時事問題が出題されることも多いので、過去問だけでなく企業に関するニュースにも目を向けておくことが重要です。
経済学
経済学は、国の経済を理論的に分析していく知識を学ぶ科目です。
経済学は、企業や個人単位における経済行動や財の需給分析を学ぶミクロ経済と、国全体の経済理論や貿易なども加味した経済理論を学ぶマクロ経済から構成されています。
経済学では微分を中心とした数学的知識が必要とされるため、数学に強い受験生にはおすすめです。
非常に体系化された学問なので基礎をしっかり身につけましょう。練習問題を解くことが重要な学問です。特にミクロ経済学の計算問題は、定期的に復習するようにしましょう。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
テキストを読んで基礎をしっかりと理解し、問題集の該当する問題を解くことで理解度を確かめられます。
練習問題や過去問をしっかりと解いて計算問題になれることが重要なので、定期的に復習しながら、たくさん問題を解いて慣れていきましょう。
民法
民法は、国民が生活を送る際に関係する法律や立法の理由について学ぶ科目です。
数学的知識は必要ないですが、ボリュームが非常に多いので注意してください。
すでに司法試験に合格している方や司法書士、法務部での業務経験がある方は学習しやすいでしょう。
論点が問題となる典型的な事例や、その問題の所在・自説・理由づけを暗記しましょう。常に条文を引き、該当する箇所に何が書かれているのか等を把握することが重要です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
民法は暗記量が多くなるため、テキストを理解したら、該当するところの問題集を解いて理解度を確認し、間違えたところを復習するといったサイクルで学習を進めていくのがおすすめです。
勉強の際には条文を引いて、記載されている内容を一つひとつ把握していくようにしましょう。
民法で受験をお考えの方もいらっしゃると思いますが、民法大改訂に伴い、公認会計士試験にも影響があると予想されます。
そのため、特別な理由がない限りは民法以外の選択科目にした方が無難です。
統計学
統計学では、確率論を基礎とした標準偏差や回帰分析などの統計的手法を学びます。
微分積分などの数学的知識や論理的思考力が求められるので、数学や論理的思考が得意な方におすすめです。
統計学は、微分のみならず積分などの高度な数学的要素が入ってくるため、理系の方のように数学が得意という方以外にはお勧めできない科目です。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
統計学は高度な数学的要素が必要となるため、数学が得意な方以外にはおすすめできません。
統計学の勉強法は、過去問や問題集を使って、基礎問題が解けるように繰り返し解くのがよいでしょう。
本試験では「高校文系数学」のレベルで対応できる出題が続いています。「中学数学」を理解できる方であれば、12月短答後にスタートしても合格水準への到達が可能です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
高校数学レベルで対応できる問題が出題されているので、基本的な問題を確実に解けるように勉強しましょう。
統計学は計算問題が多いので、繰り返し問題を解くことで瞬時に公式を思い出し、短時間で多くの問題が解けるような力が必要です。
さまざまな問題集に手を出すのではなく、1冊を徹底的にやり込むことで計算のスピードを高めておきましょう。
大学生が公認会計士の試験に合格するために
大学生で公認会計士試験の合格を目指している方は多くいらっしゃいます。
大学に通いながら学習し、在学中に合格できるのか知りたい方もいらっしゃるでしょう。
ここでは大学生の合格率や合格までに必要な時間、学習のポイントを解説するので、勉強の際の参考にしてみてください。
大学生が公認会計士試験に合格できる?
区分 | 合格率(%) (=合格者/願書提出者) |
合格者構成比(%) |
大学院修了 | 4.1 | 2.7 |
会計専門職 大学院修了 |
3.2 | 1.5 |
大学院在学 | 9.1 | 0.9 |
会計専門職 大学院在学 |
8.5 | 1.0 |
大学卒業 (短大含む) |
8.0 | 43.4 |
大学在学 (短大含む) |
9.8 | 44.1 |
高校卒業 | 4.0 | 5.2 |
その他 | 4.0 | 1.2 |
合計 | 7.7 | 100.0 |
(引用元:令和4年公認会計士試験 合格者調)
令和3年の公認会計士試験の大学生の合格率は最も高く、13.7%でした。
合格者の構成比からもわかるように、合格者の44.4%が大学在学中に公認会計士の試験に合格しています。
大学生は社会人に比べると、勉強時間を確保しやすく、集中力や記憶力も高いため合格しやすいといえるでしょう。
計画を立てて学習に取り組めば、大学在学中に公認会計士試験に合格できる可能性があります。
公認会計士の合格率や難易度についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
大学生が公認会計士試験に合格するためのスケジュール
公認会計士試験に1回で合格した「一発合格者」の勉強時間は、平均3,776時間という結果が出ました。
半年や1年間でこの時間を確保すると考えると、とても実現し難い数値ではありますが時間軸を長く設定すると、より現実的に見えてきます。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACの調査によると、一発合格者の勉強時間は平均で3,776時間であることがわかりました。
1日10時間勉強を続ければ、調査結果と近い数字になりますが、大学の授業もあるため1年での合格は現実的ではありません。
合格までの学習期間の目安としては、受験専念の方は1年~1.5年、大学生の方は1.5年~2年、社会人の方は2年~3年で受験プランを設定するのが一般的です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACによると、大学生に適したスケジュールは1.5~2年です。
1日5~7時間勉強すれば、計算上は1.5~2年で一発合格者の勉強時間に近づきます。
大学生は春休みや夏休みなどの長期休暇があるので、コンスタントに1日5~7時間勉強できなくても問題はありません。
長期休暇を上手に利用しながら、公認会計士試験に向けた勉強時間を確保しましょう。
大学1、2年生が、2年で合格を目指した場合の1日の学習スケジュールのイメージは下記です。
時間 | 月~金 | 土 | 日 |
7:00 | 起床 | 起床 | 起床 |
8:00 | |||
9:00 | 大学 | 自習 | 自習 |
10:00 | 予備校の講義 | ||
11:00 | |||
12:00 | |||
13:00 | 昼食 | 昼食 | |
14:00 | 自習 | 自由時間 | |
15:00 | |||
16:00 | 移動 | ||
17:00 | 自習 | ||
18:00 | |||
19:00 | 予備校の講義 | ||
20:00 | |||
21:00 | |||
22:00 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 |
23:00 | 夕食など | 夕食など | 夕食など |
24:00 | 就寝 | 就寝 | 就寝 |
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
上記の予定の場合、平日は1日5時間、土曜日は12時間、日曜日は4時間を公認会計士の勉強にあてられます。
これは学習開始のころのスケジュールなので、講義の時間や自由時間も含みますが、試験日が近づくにつれて講義時間は減り、自由時間も勉強にあてる必要がありますが、大学に通いながら学習を進められる現実的なスケジュールです。
勉強時間やスケジュールに関してこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
大学生が公認会計士試験に合格するためのポイント
大学生は社会人に比べると勉強時間が確保しやすいといっても、授業やサークル、バイトなど大学生でしかできないこともありますよね。
資格の大原の情報を参考にすると、大学生活を楽しむためには下記に注意して勉強に取り組むことが重要とわかりました。
- 学習計画を立てて、スケジュールに沿って勉強する
- 隙間時間を上手に活用して勉強を進める
- 学習戦略を立てて勉強する
(資格の大原HP「大学在学中に公認会計士試験に合格するためのポイント」を参考に作成)
公認会計士は試験範囲が広いので、計画を立ててスケジュールに沿って勉強を進めていくことが重要です。
1週間で学習する範囲や復習の時間など、大まかにスケジュールを立てて学習を始めましょう。
また、大学生は大学の授業もあるので、平日にまとまった時間が取れないこともありますが、時間が取れない時は、通学や休憩時間などの隙間時間を上手に使って勉強を進めていきましょう。
1回10分でも6回隙間時間に勉強すれば、トータルで1時間の勉強ができたことになるので、隙間時間の活用は非常に有効です。
また、公認会計士試験に合格するためには、点数獲得につながる勉強をすることが重要です。
試験範囲も広いので、学習する順番や勉強方法、各科目の勉強時間など戦略を立てて勉強することで短期間で合格に近づきます。
ライフスタイルやレベルによって最適な学習戦略は異なるので、予備校や通信講座を選ぶ際には、学習の進め方などを相談できるかを確認しておくとよいでしょう。
おすすめの予備校や通信講座に関してこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
社会人が公認会計士の試験に合格するために
働きながら公認会計士を目指す方もいらっしゃるでしょう。
社会人は仕事をしながらの勉強となるので、学習が進められるのか不安になりますよね。
ここでは社会人の合格率や合格までに必要な時間、学習のポイントを解説するので、勉強の際の参考にしてみてください。
社会人が公認会計士試験に合格できる?
区分 | 合格率(%) (=合格者/願書提出者) |
合格者構成比(%) |
会計士補 | 7.0 | 0.2 |
会計事務所員 | 9.4 | 4.9 |
税理士 | 5.1 | 0.2 |
会社員 | 2.9 | 6.5 |
公務員 | 2.9 | 1.2 |
教員 | 2.2 | 0.1 |
教育・学習支援者 | 3.0 | 0.1 |
学生 | 10.0 | 58.2 |
専修学校・各種学校受講生 | 8.4 | 7.9 |
無職 | 8.7 | 18.6 |
その他 | 2.8 | 2.0 |
合計 | 7.7 | 100.0 |
(引用元:令和4年公認会計士試験 合格者調)
会計士補、会計事務所員、税理士、会社員、公務員、教員、教育・学習支援者をまとめて社会人とした場合、令和3年の公認会計士の合格者における社会人の割合は13.3%でした。
また、社会人の合格率は4.8%であり、全体よりも低い合格率です。
社会人は勉強時間の確保が難しいこと、集中力や記憶力が年齢を重ねるごとに低下してしまうことが原因と考えられます。
社会人で公認会計士試験の合格を目指す場合には、勉強時間の確保と学習環境を整えることが重要といえるでしょう。
公認会計士の合格率や難易度についてこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
社会人が公認会計士試験に合格するためのスケジュール
公認会計士試験に1回で合格した「一発合格者」の勉強時間は、平均3,776時間という結果が出ました。
半年や1年間でこの時間を確保すると考えると、とても実現し難い数値ではありますが時間軸を長く設定すると、より現実的に見えてきます。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACの調査によると、一発合格者の勉強時間は平均で3,776時間であることがわかりました。
1日10時間勉強を続ければ、調査結果と近い数字になりますが、働きながら合格を目指している方にとっては不可能といえるでしょう。
合格までの学習期間の目安としては、受験専念の方は1年~1.5年、大学生の方は1.5年~2年、社会人の方は2年~3年で受験プランを設定するのが一般的です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACによると、社会人に適したスケジュールは2~3年です。
1日4~7時間勉強すれば、計算上は2~3年で一発合格者の勉強時間に近づきます。
平日働いている社会人の方にとって1日7時間勉強時間を確保し続けるのは難しいので、効率的に学習する必要があり、受験勉強の期間も3年程度かかると覚悟しておきましょう。
社会人が2年で合格を目指した場合の1日の学習スケジュールイメージは下記です。
時間 | 月~金 | 土 | 日 |
6:00 | 起床 | ||
7:00 | 予備校の講義または自習 | 起床 | 起床 |
8:00 | 自習 | 自習 | |
9:00 | 仕事 | ||
10:00 | 予備校の講義 | ||
11:00 | |||
12:00 | 昼食、自習 | ||
13:00 | 仕事 | 昼食 | 昼食 |
14:00 | 自習 | 自習 | |
15:00 | |||
16:00 | |||
17:00 | |||
18:00 | 移動 | 自由時間 | |
19:00 | 予備校の講義 | ||
20:00 | |||
21:00 | |||
22:00 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 |
23:00 | 夕食など | 夕食など | 夕食など |
24:00 | 就寝 | 就寝 | 就寝 |
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
上記の予定の場合、平日は1日5時間、土曜日は13時間、日曜日は9時間を公認会計士の勉強にあてられます。
これは学習開始のころのスケジュールなので、講義の時間や自由時間も含みますが、試験日が近づくにつれて講義時間は減り、自由時間も勉強にあてる必要がありますが、仕事をしながら学習を進めることは可能でしょう。
また、2年で合格するプランで学習を進めていけば、1年目で短答合格、2年目に論文合格というように長期プランで受験に臨むことで精神的な負担を軽減させながら合格を目指せます。
勉強時間やスケジュールに関してこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
社会人が公認会計士試験に合格するためのポイント
社会人の方は、限られた時間の中で勉強時間を確保し、効率的に学習を進める必要があります。
CPA会計学院の情報を参考にすると、仕事と両立しながら合格するためには下記に注意して勉強に取り組むのが重要ということがわかりました。
- 勉強時間の確保を最優先にする
- 隙間時間を有効活用して勉強する
- ライフスタイルに合わせて学習プランを考える
(CPA会計学院HP「社会人から目指す公認会計士」を参考に作成)
公認会計士の試験範囲は広く、勉強時間の確保が重要となります。
就業前や就業後などまとまった時間を確保できる時間帯には、公認会計士試験の勉強を最優先にしましょう。
就業後は残業などで時間が確保できないこともあるので、可能であれば早朝などの就業前に勉強時間を確保することをおすすめします。
また、まとまった時間の確保が難しい社会人にとって隙間時間の有効活用は大切です。
まとまった時間がなくても進められる勉強もあるので、通勤時間や休憩時間を活用して学習を進めましょう。
予備校や通信講座を利用する場合には、WEB講義やデジタルテキストなど、スマホ一台で学習できる環境が整っていることも多いので、効率的に隙間時間で学習できます。
公認会計士は試験範囲が広いこともあり、勉強時間の確保が難しい社会人にとっては、試験範囲の中でも重要度や優先順位をつけて効率的に学んでいく必要があります。
しかし、仕事の忙しさや勉強にあてられる時間などが人によって違うため、最適な学習プランは異なります。
自分のライフスタイルに合わせて、学習プランを考え、スケジュール通りに学習を進めていくことが重要です。
社会人は時間がなく、効率的な学習が求められるからこそ、予備校や通信講座を選ぶ際にはサポート体制が充実したものを選ぶとよいでしょう。
おすすめの予備校や通信講座に関してこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士試験は独学で勉強できる?独学・通学・通信講座を比較
公認会計士試験の勉強を始めようと思った際に迷うのが、独学、通学、通信講座のどれで学習を進めていくかですよね。
学習スタイルは合格までの期間や学習効率などに大きな影響があるので、自分に最適なものを選ぶことが重要です。
ここでは、独学、通学、通信講座のメリットとデメリットを紹介するので、学習スタイルを選ぶ際の参考にしてみてください。
独学のメリット・デメリット
独学のメリット | 独学のデメリット | 独学がおすすめの方 |
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独学を始める際に必要となるのは参考書や問題集だけなので、初期費用を抑えられます。
また、自分でスケジュールを組むため、自分のペースで学習が進められます。
しかし、市販のテキストは少なく、学習のスケジュール作成や情報収集も自分でする必要があるため、学習の効率が悪くなってしまいがちです。
また、近くに勉強仲間がいない場合にはモチベーションが維持しにくいでしょう。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
独学のメリット
独学のメリットは、下記の2つです。
- 費用を抑えられる
- マイペースに勉強できる
独学の最大のメリットは、初期費用が抑えられることです。
資格の大原によると、予備校に通う場合には約70万円~必要となりますが、独学の場合にはテキストや問題集のみの費用で約10万円~とされており、金銭的な負担が少なくなっています。
初期費用が小さく気軽に始められるため、勉強が続かなくても金銭的なダメージが小さいこともメリットといえるでしょう。
また、予備校の場合、カリキュラムが綿密に組まれているので、自分のペースで学習を進めることはできません。
独学の場合、いつどの勉強をするかは自分で決められるので、自分のペースで学習を進められます。
独学のデメリット
一方で、独学のデメリットは下記の3つです。
- 勉強の効率が悪い
- 情報不足になりやすい
- モチベーションを維持しにくい
独学の場合、テキストや問題集の選定、学習スケジュールの作成をすべて自分でする必要があります。
また、勉強中に分からないことがあっても質問できる環境がないため、自分で調べて理解しなければなりません。
そのため、効率的に学習を進めていくことが難しいといえるでしょう。
公認会計士の試験範囲は膨大であり、疑問の解消に時間を取られていると想像以上に合格までに時間がかかるかもしれません。
公認会計士試験では、本試験問題を作問する「試験委員」が定期的に変わり、それに応じて出題傾向も変わることがある
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
公認会計士試験の必須科目である「企業法」や「租税法」は、法改正が頻繁に行われるし、その改正部分が出題されることもあります!
会計基準の改正も同様で、さらに改正内容がいつの試験から適用されるかといった情報も、しっかりと把握しておく必要があります
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
また、公認会計士試験では、法令や制度の変更、出題傾向、重要問題などの情報が合格するためには重要です。
予備校や通信講座を利用していれば、予備校の講師陣が最新の情報を提供してくれますが、独学の場合には、自分で情報を収集する必要があります。
しかし、大手予備校の情報に比べると自分で取得できる情報には限界があるため、予備校に通う受験生に比べると情報量は不足してしまいがちです。
公認会計士試験の合格にはモチベーション維持が重要ですが、独学の場合、大学などで公認会計士を目指している友人がいないとモチベーションを維持するのが難しいといえます。
予備校であれば、合格を目指す勉強仲間やサポートしてくれる講師陣がいることでモチベーションを高く維持でき、2年や3年の受験勉強に継続して取り組めるでしょう。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
独学が向いている方
独学には多くのデメリットがあることに加えて、公認会計士試験は、
- 市販の参考書や問題集が少ないこと
- 10%程度と合格率が低く、難関資格であること
から独学はおすすめできません。
もし、独学でも下記のような方であれば合格できるかもしれません。
- すでに会計に関連する仕事をしたことがある方
- 大学などで勉強して会計の基礎知識を持っている方
「公認会計士試験 社会人が独学合格する方法」の著者である石動龍さんは、独学で合格した公認会計士の方ですが、大学では経済を学び、企業で経理部門で働くなど、経済や会計に関する基礎知識がある方です。
公認会計士試験においては、試験範囲が広く、暗記だけでは太刀打ちできないため、理論を理解することが重要です。
そのため、独学で合格するためには、参考書や問題集を読んで理解できるだけの基礎知識がないと非常に難しいといえるでしょう。
通学のメリット・デメリット
通学のメリット | 通学のデメリット | 通学がおすすめの方 |
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通学の場合、予備校のテキストを使用するので教材の選定をする必要がなく、自分で学習スケジュールを作成する必要もありません。
また、分からないことがあれば、講師に質問すれば答えてもらえるので、効率よく学習が進められます。
しかし、予備校までの移動時間が必要となり、授業時間も決まっているため、時間の融通が利かないところはデメリットといえるでしょう。
また、独学と比べると費用がかかります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
通学のメリット
通学のメリットは、下記の4つです。
- 教材を選定する必要がなく、内容が充実している
- カリキュラムに沿って学習できる
- 講師から直接指導が受けられる
- 受験勉強の仲間に出会えるので、モチベーションが維持できる
公認会計士の試験範囲は膨大であるため、自分で教材を選定するだけでも時間がかかります。
予備校を利用する場合には、予備校のテキストや問題集を使用するので自分で選ぶ必要はありません。
また、各予備校の講師陣が独自に作成したテキストを使用するので、理解しやすい構成となっています。
公認会計士試験では、多くの科目でまんべんなく点数を取ることが求められるため、学習スケジュールを適切に作成し、学習を進めていくことが重要です。
予備校であれば、カリキュラムが決められているので、カリキュラム通りに学習すれば合格できるレベルまで学力を向上させられます。
多くの生徒を指導しているからこそ、試験から逆算していつまでにどの程度のレベルに到達すればいいのかも把握しやすいので、不安になることは少ないでしょう。
また、通学することで講師から直接アドバイスがもらえたり、直接質問できるのもメリットのひとつです。
講師陣からは、学習内容だけでなく、勉強法や科目のバランス、出題傾向などの学習を効率的に進める上で重要なことが学べるので、学習効率を最大限に高められるでしょう。
分からないことがあれば講師に直接質問できるので、疑問を解消しながら効率よく学習が進められます。
独学や通信講座と比較した通学の大きなメリットのひとつが、勉強仲間ができることです。
勉強仲間がいることで、勉強内容や勉強方法をアドバイスし合ったり、悩みを相談したりなど、同じ目標に向かって頑張っているからこそ話せることがあります。
近くで頑張っている仲間がいるからこそ、モチベーション維持にもつながるでしょう。
予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
通学のデメリット
一方で、通学のデメリットは下記の3つです。
- 拘束時間が長い
- 授業時間が決まっている
- 受講料や交通費を含めるとコストが高くなる
予備校での授業時間はもちろんのこと、予備校までの移動時間が必要となるため、独学や通信講座に比べると拘束時間が長くなりがちです。
また、通学では授業時間が決まっているので、授業に合わせて予定を組む必要があります。
もし外せない予定があり、授業に出られないことが続くと授業についていけなくなる可能性もあるので注意が必要です。
通学は、受講料が高く、交通費も必要となるため、独学や通信講座に比べると費用が高い傾向にあります。
資格の大原によると、独学で必要な費用は約10万円~ですが、予備校で必要な費用は約70万円~と金銭面では大きな負担になります。
しかし、予備校に通うことで効率的に学習を進められ、短期間で合格できれば将来の収入アップにもつながるので、目先の費用だけでなく、長い目で考えた際の効果を考えてみるとよいでしょう。
通学が向いている方
通学のメリットとデメリットから下記のような方は、通学に向いています。
- 時間の調整がしやすい方
- 公認会計士の勉強に専念できる方
通学の場合、授業時間が決まっているため、授業に参加するために時間を空けておく必要があります。
そのため、公認会計士の勉強を最優先できる方は通学に向いているといえるでしょう。
予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座のメリット | 通信講座のデメリット | 通信講座がおすすめの方 |
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通信講座は好きな時間に勉強でき、自分のペースで学習を進められるため、日中仕事や大学がある方におすすめです。
また、通信講座は繰り返し授業を視聴できるので記憶の定着にも役立つでしょう。
しかし、自分で学習を進めていく必要があるので自己管理が必要となり、自宅で集中できる環境がない場合には勉強がなかなか進まないといった状況になることもあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
通信講座のメリット
通信講座のメリットは下記の3つです。
- 自分のペースで学習できる
- WEB講義やDVD講義で繰り返し学習できる
- 移動する必要がないので、コストが抑えられ、勉強時間も確保できる
通信講座は授業時間が決まっていないので、勉強時間を確保できる時間帯に合わせて学習を進められます。
社会人の方や大学生の方は、日中仕事や授業があって予備校の授業への参加は難しいかもしれませんが、通信講座であれば就業前の早朝や大学の授業がない時間など自分の都合に合わせて学習ができるでしょう。
また、通信講座はWEBやDVDで講義を受けられるので、繰り返し授業を聞けます。
知識の定着には反復学習が必要とお話ししましたが、動画や音声での講義は何度も繰り返し聞けるので、記憶の定着にも役立ちます。
また、通信講座は倍速再生での視聴もできるため、少ない時間で効率的に授業を受講できるでしょう。
通信講座は、自宅などの自分が勉強しやすいところで学習を進められ、移動しなくてよいので、交通費や移動時間が必要ありません。
移動時間を勉強時間にあてられるのは、通信講座のメリットといえるでしょう。
通信講座が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
通信講座のデメリット
一方で、通信講座にはデメリットもあります。
- 学習スケジュール通りに進められないことがある
- 自宅で集中できないことがある
- モチベーションを維持しにくい
自分のペースで学習できることはメリットですが、強制力が低いため、学習スケジュールが決まっていたとしても自分で勉強時間を確保して進めていく必要があります。
忙しいときや疲れているときが続くと、公認会計士の勉強から遠ざかってしまうこともあるかもしれません。
通信講座でもフォロー体制が充実しているところを選び、継続して学習できる環境にしておくと安心です。
通信講座の場合、どこでも勉強できますが自宅で学習しようとお考えの方もいるでしょう。
しかし、自宅は誘惑が多く、なかなか集中できないというデメリットもあります。
通信講座は自分で集中できる環境を確保する必要があるので、自分が集中できる場所を見つけたり、誘惑の対象をなくしたりと工夫する必要があるでしょう。
また、通信講座は一人で学習を進めていくため、モチベーション維持が難しいといえます。
SNSで勉強仲間を見つけたり、サポート体制が充実した通信講座を選ぶなど、モチベーションが維持できるように工夫しましょう。
通信講座が向いている人
通信講座のメリットとデメリットから、通信講座は下記のような方に向いています。
- 昼間に働きながら勉強する方や大学に通いながら勉強する方
- スケジュール管理が自分ででき、自分のペースで学習を進めたい方
通信講座はいつでもどこでも学習が進められるので、忙しい社会人の方や大学生の方には通信講座が最適。
就業前後や大学の授業がない時間帯など、自分で時間帯が選べるので、忙しい方でも継続して学習できるでしょう。
また、通信講座はある程度のカリキュラムは決まっていますが、通学に比べると自由度が高いため、自分で学習ペースが決められます。
自分で学習戦略を立てて学習を進めていきたい方にもおすすめです。
通信講座が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
おすすめの予備校、通信講座
会社・講座名 | 料金 | 特徴 |
CPA会計学院:2年スタンダードコース(短答2回対応) | 通学:750,000円(税込) 通信:720,000円(税込) 通学・通信併用:780,000円(税込) |
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TAC:2年チャレンジ本科生 | 教室(ビデオブース)+Web講座:810,000円(税込) Web通信講座:820,000円(税込) |
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資格の大原:2年初学者合格コース | 映像通学:780,000円(税込) Web通信(オンライン授業): 780,000円(税込) Web通信:760,000円(税込) |
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LEC東京リーガルマインド:短答合格コース+論文合格コース |
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クレアール:2年スタンダード合格コース 初学者対象 | Web通信:540,000円(税込) ※4月割引価格:405,000円 |
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(予備校・通信講座の情報を参考に独自に作成)
独学、通学、通信講座のメリットやデメリット、おすすめの方を紹介してきました。
公認会計士は試験範囲が広く、合格率の低い難関資格であり、市販のテキストが少ないことから、予備校や通信講座がおすすめです。
ここでは、おすすめの予備校や通信講座を紹介するので、予備校や通信講座を選ぶ際の参考にしてみてください。
また、こちらの記事でも公認会計士におすすめの予備校や通信講座を紹介しているので、ぜひご覧ください。
CPA会計学院
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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受講料 |
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(CPA会計学院公式HPを参考に独自に作成)
CPA会計学院は、公認会計士試験に特化した予備校であり、2023年は786名(合格者占有率:50.9%)と高い合格実績を誇ります。
高い合格実績を支えているのは、質の高い講師陣による正しい理解と定着に力を入れた講義と教材です。
CPA会計学院の講師陣は公認会計士試験の合格者であり、講師の質は非常に高いといえます。
初学者でも理解しやすいように図や表、具体例を豊富に用いながら講義が行われるので、難しい論点もわかりやすく効率的に学習できるでしょう。
図を使い、詳細に説明されている点が理解を強化できると感じました。また、論点ごとに重要性のランクが付けられており、強弱をつけて学習できると思いました。
入学後は実際にランクによって復習の頻度や理解度を変えて学習することができたため、効率的に学習をすることができました。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
講義により理解が深まり、効率的に学習できたとの合格者の声がありました。
また、講師が試験合格者であるからこそ、受験生の気持ちに寄り添った指導が受けられるのも魅力です。
分からないことがあれば講師はもちろんのこと、チューターにも直接質問できます。
直接質問できない場合にも、メールや電話、オンラインでの質問ができるので安心です。
CPAは常時講師が常駐しており、適宜に質問が出来るため、自分の中の疑問を即座に消化することができ、前の予備校に通学していた時と比較をしてよりもはるかに速いスピードで論点を理解することが出来ました。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
講師だけではなく、チューターに質問できることも魅力に感じました。実際にCPAに入学して、チューターに質問できる体制は非常に良かったです。
年の近い先輩方が、実体験に基づいて相談にのってくださるので、精神面など、学習面ではない相談もしやすかったです。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
質問体制が整っていることで効率的に学習できたとの合格者の声がありました。
CPA会計学院では個別面談が実施されるので、成績だけでなく学習の進め方なども相談できます。
試験範囲が広く、どのように学習を進めていけばよいのか悩んでしまう受験生にとって強い味方になること間違いありません。
質問は電話でもメールでもできるため、通信生である私にとっては近くに講師がいなくても分からないところをすぐに解決でき、効率的な学習ができたと思っています。
電話、メールでなくてもTwitterで質問もできるところも気軽に質問できるし、気分転換にもなって良いと思いました。
(引用元:CPA会計学院公式HP)
CPA会計学院は通学できる地域が限られているため、お近くに校舎がない場合には通信講座になりますが、通信生でも効率的に学習できたとの合格者の声が多数あります。
通信講座はライブ講義を収録したものなので、通学生と同じ講義が受けられ、講義の質も心配いりません。
また、通信講座でも通学と同様に質問できる環境が整っており、学習プランの相談もできるので、通学と変わらないサポートが受けられるので安心です。
CPA会計学院が気になった方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
資格の学校TAC
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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受講料 |
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(資格の学校TAC公式HPを参考に独自に作成)
TACは大手の資格予備校で、安定して公認会計士試験の合格者を輩出しており、全国に直営校22拠点と提携校12拠点あります。
安定した合格者の輩出を可能にしているのは、公認会計士試験合格者であるTACの講師陣によるサポートがあるからです。
TACによると講師の受講生満足度は93.1%と高く評価されており、講師の質は非常に高いといえるでしょう。
TACは公認会計士としても活躍している実務家講師が多く、講義中に触れる実務話が面白いため、モチベーションアップに繋がりました。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACの講師を高く評価する合格者の声がたくさんありました。
合格者講師だからこそ、合格するための勉強法や実務経験を交えた生徒がイメージしやすい解説が可能となっています。
TACは直営校22拠点と提携校12拠点あり、非常に多くの校舎が全国にあるので、地方在住の方でも近くに校舎があるかもしれません。
校舎が多いので、引越しや転勤の可能性がある方でも転校することで継続して学習できるので安心です。
また、TACでは通学生も通信生も自習室を自由に利用できるので、自宅で集中できない方は自習室があることでより効率的に学習を進められるでしょう。
校舎の場所を知りたい方は公式サイトからご確認ください。
また、TACは大手予備校であるため生徒数が多く、公認会計士試験の受験生も多いので、自分の実力を正確に把握できます。
公認会計士試験は相対評価で合格者が決まるので、受験者の中で自分がどれくらいの順位にいるのかを把握することは重要です。
全国での自分の順位を把握できるのは、大手予備校であるからこそのメリットといえるでしょう。
TACで学習することで、多数の受験者の中における相対的な自分の立ち位置・弱点の把握に大変役立ちました。全国公開模試は、結果を受けて合格までに何をすべきか再確認ができ、自分の学習プランを軌道修正できる良い機会でした。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
実際にTACの合格者の中には、自分の順位を知ることで勉強のやり方を考える機会になったとの口コミがありました。
TACの唯一のデメリットは、質問できる機会が限定されており、講師に直接質問したい場合には決められた時間にZoomを利用して質問する必要があります。
しかし、オンラインでの質問であるからこそ自宅から講師に質問でき、時間を有効活用できるので大変便利です。
オンライン質問・相談コーナーでは、自分の住んでいる地域を選ばずに、オンラインで様々な講師に聞くことができたのが良かったです。また、私が理解できるまで教えてくださり、それ以外での悩みや不安も聞いていただきました。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
実際にオンラインで質問できる環境を評価している合格者の声もありました。
どこからでも質問できる環境は受験生にとっては力強い味方となります。
メールでの質問は24時間いつでもできるので安心してくださいね。
TACが気になった方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
資格の大原
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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受講料 |
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(資格の大原公式HPを参考に独自に作成)
資格の大原は大手の資格予備校で、2022年には334名の公認会計士試験合格者を輩出しています。
また、大原からは多数の上位合格者を輩出していることからも、非常に高いレベルの指導が受けられることがうかがえます。
資格の大原は90.84%が常勤講師なので、いつでもしっかりと質問対応や相談ができる環境が整っています。
講師に直接質問できる点で通学を選ぶ方も多いので、いつでも講師に直接質問できるのは受験生が効率よく学習を進めていくために最適な環境といえるでしょう。
講義の後は直接、自宅では電話で、理解できるまで先生にとことん質問しました。その回数は数えきれないくらいでしたが、先生はいつも丁寧に答えてくださいました。
(引用元:資格の大原公式HP)
不明点は電話で聞けるので、迷惑じゃないかと思うくらい何度も質問しました。先生はいつも丁寧に教えてくれてありがたかったですね。
(引用元:資格の大原公式HP)
講師に質問をすることで疑問点を解消できたとの合格者の声や、講師が丁寧に対応してくれる様子がわかる合格者の声がたくさんありました。
もちろん通信生も電話(フリーダイヤル)やメールで気軽に質問できます。
メールで質問すれば後からでも見返せるので、復習に役立つでしょう。
資格の大原は公認会計士資格の予備校の中では最多の校舎数を有しており、全国に47校あるので、地方在住の方でも近くに予備校があるかもしれません。
また、校舎数が多いからこそ、自分のペースやスケジュールに合わせて校舎を振り替えられるのは資格の大原ならではのメリットといえるでしょう。
普段は新宿校で授業や答練を受けていましたが、大学の都合で水道橋の近くに行ったときには東京水道橋校で受けていました。普段利用する校舎のスケジュールに行けなくても自分のペースやスケジュールで他の校舎に振り替えることができるのはとてもいいなと思いました。勉強を進める上で安心感を与えてくれます。
(引用元:資格の大原公式HP)
校舎の振替を上手に活用しながら学習した合格者の声がありました。
また、北海道から沖縄まで校舎があり、引越しや転勤の可能性がある方でも転校することで継続して学習できるので安心です。
資格の大原は対象コースの方は自習室が利用できるので、自宅で集中できない方は自習室があることでより効率的な学習につながるでしょう。
校舎の場所を知りたい方は公式サイトからご確認ください。
大原は大手予備校であるため生徒数が多く、公認会計士試験の受験生も多く、模試などの結果から今の自分の実力を正確に把握できます。
公認会計士試験は相対評価で合格者が決まるので、受験者の中で自分がどれくらいの順位にいるのかを把握することは重要です。
全国での自分の順位を把握できるのは、大手予備校である資格の大原とTACだからこそのメリットといえるでしょう。
大原の答練は、成績が校舎毎に偏差値を出すのではなく、全国規模で自分の状況を判断できるので、勉強する目安が明確で安心でした。
(引用元:資格の大原公式HP)
全国での自分の順位がわかることで、安心して学習できたとの合格者の声がありました。
資格の大原の唯一のデメリットは、資格の大原の講師全員が公認会計士試験合格者とは限らない点です。
北海道から沖縄まで全国に校舎があることを考えると、講師数も多いので仕方ないことかもしれません。
しかし、下記のように資格の大原の講師やサポートを高く評価する合格者の声がたくさんありました。
勉強についていけなくて、学校をサボりがちになった頃、先生から「面談しましょう」と声をかけてくださり、そのおかげで気持ちが切り替わりました。大原の先生の指導のもと、答練と復習を徹底することで合格までたどり着くことができました。
(引用元:資格の大原公式HP)
大原の答練は驚くほどの量ですが、そのぶん確実に力を伸ばせます。的中率も高く、特に企業法がすごかったですね。先生方は親切で、親しみやすく、サポートが手厚いのも大きな魅力です。試験直前に、先生にヤマを張ってもらったのですが、それがそのまま出ていて、もう感謝しかなかったです。
(引用元:資格の大原公式HP)
全員が試験合格者の講師とは限りませんが、上位合格者を多数輩出していることを考えると、資格の大原の授業やカリキュラム、サポートの質は担保されているといえるでしょう。
資格の大原が気になった方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
LEC東京リーガルマインド
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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受講料 |
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(LEC東京リーガルマインド公式HPを参考に独自に作成)
LEC東京リーガルマインドは総合資格予備校で、「短答式1年合格」を掲げる合理的なカリキュラムで公認会計士試験合格に導いてくれます。
他の予備校は、短答式試験と論文式試験を並行して学習を進めますが、LECでは1年目に短答式試験、2年目に論文式試験と分けて学習を進めます。
LECのカリキュラムは短答・論文対策を明確に切り分けているため、兎にも角にも短答合格を狙うという目標を自分の中で明確にすることができ、学習を開始する際の心理的なハードルを低くすることができていると思います
(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)
1年目で短答式合格、2年目で論文式合格を目指すLECのカリキュラムを高く評価する合格者の声がたくさんありました。
ただでさえ公認会計士の試験範囲は膨大であるため、短答式と論文式を並行して学習していくことが大きな負担に感じている方もいらっしゃるでしょう。
LECでは短答式と論文式を分けて学習を進めていくので、学習の負担が軽減され、1年ごとに短答式と論文式のそれぞれに専念できるので合格の可能性が高まることも期待できます。
LECの最大のメリットは、通学・通信ともに他の予備校に比べると受講料が安い点です。
他校よりも安価な受講料は、それまで会計に触れたことがなく、自分がこの試験の勉強に付いていけるのかもわからなかった私にとって非常に魅力的でした。
通学で申し込んだときにWEB講義が追加料金なしで受講できるのも、当初働きながらの勉強を考えていた私には嬉しかったポイントです。
(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)
他の予備校に比べ、圧倒的に受講料が安かったことが、LECを選んだ理由です。他の予備校で1から勉強を始めると、およそ60万円前後かかりますが、LECはその半分程度の料金で勉強が始められるのは大変大きかったです。また、受講料が安いにもかかわらず、講義・テキストの質が大変高いと評判だったのも理由の一つです。
(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)
受講料の安さからLECを選んだとの受講生の声がありました。
LECの受講料は短答式コースと論文式コースで別料金となっており、短答式コースの通学は298,000円(税込)、通信は278,000円(税込)です。
論文式コースは220,000円(税込)ですが、対象試験に一発合格したら 50,000円(税込)で受講できる大変お得な割引制度もあります。
短答式コースと論文式コースを合わせても、498,000~518,000円(税込)と他の予備校に比べると低価格で受講できます。
受講料が安すぎて不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
- 通学講座を収録し、各地に同時配信したり、通信講座にしている
- 教材の印刷と梱包をLECが行っている
などのコストカットにより実現しているので、講座やサポートの質に影響はありません。
受講料が安いからといって、講義、テキスト、問題集等の質は落ちることはなく、また質問しやすい環境も整っており、合格するために必要な実力をつけることができます。
(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)
低価格でありながら、講義、テキスト、問題集の質に満足している合格者の声がありました。
LECでは、入門講座から上級講座まで科目別に専門の講師が講義を行うため、専門性を高めた講義を提供してくれます。
LECの講師に指導されてよかった点は、各科目の講師が専任制となっている点です。短答式の入門講座と上級講座及び論文式の講義でも、基本的に講師が同じなため、学習する範囲の重複等がないため無駄がありません。また、財務の影山先生は、計算と理論を同時に担当なさっているため、計算と理論のリンクがしやすい点も大変魅力的でした。
(引用元:LEC東京リーガルマインド公式HP)
科目別の講師制度により、無駄なく学習できたとの合格者の声がありました。
学習範囲が広い公認会計士の試験だからこそ、無駄なく学習できるのはありがたいポイントです。
LECのデメリットは、上記の3校に比べると受講生が少ないことです。
公認会計士試験は相対評価で合格者が決まるので、受験者の中で自分がどれくらいの順位にいるのかを把握することは重要ですが、受講生が少ないと定期的に自分の順位を確認することが難しくなります。
ただ、自分の順位の把握が難しいことに関してはCPA会計学院、TAC、資格の大原の模試を受けることで補えます。
LECに入学した際には、CPA会計学院、TAC、資格の大原の模試を受けることも考えておきましょう。
LECが気になった方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
クレアール
特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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受講料 |
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(クレアール公式HPを参考に独自に作成)
上記の4校の予備校と異なり、クレアールは校舎をもたない通信制の予備校です。
また、「非常識合格法」という独自のカリキュラムを採用しているのも他の予備校とは異なります。
非常識合格法では、試験頻出範囲に絞って合格に必要な基礎的な内容を中心に学習していきます。
そのため、クレアールのテキストも試験で必ず解けなければならない重要論点のみに絞っており、テキストは薄いのが特徴です。
他の予備校に比べると格段に量が少ないのですが、考え方の根幹となる大切な論点を把握することができ、覚えるべき論点が明確なため、他の予備校より暗記が大変楽であると感じました。模試や本試験の問題を解く際に、時間を割いても得点しなければならない問題か枝葉の問題かどうかの見分けがつき、捨て問を見抜き易くなりました。
(引用元:クレアール公式HP)
クレアールのテキストはコンパクトにまとまっており、「繰り返せる教材」だったため、重要論点から細かい論点までもしっかりとインプットできました。膨大な学習量を必要とする試験に対し、予備校によってはあれもこれも詰め込まれた「なかなか消化しきれない教材」である中、合格してみて改めてクレアールのテキストは重宝すべき教材であると思いました。
(引用元:クレアール公式HP)
クレアールの「非常識合格法」だからこそ学習が効率的にできたとの合格者の声がありました。
短期で合格を目指したい方にとっては、「非常識合格法」のカリキュラムはメリットといえるでしょう。
クレアールの最大のメリットは受講料の安さです。
他校と比べて受講料が安く、充実したキャッシュバック制度があることに魅力を感じ、このキャッシュバック制度が最短で合格をするというモチベーションの向上、維持につながりました。
(引用元:クレアール公式HP)
実際に、受講料の安さに魅力を感じてクレアールを選んだとの口コミがたくさんありました。
受講生のレベルや受講期間によって受講料は異なりますが、初学者対象のコースでも50万円程度です。
価格が安いと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、クレアールによると低価格で提供できる理由は、
- 通信講座に特化していること
- 6つの収録スタジオを保有していること
- 宣伝広告費を抑えていること
です。
低価格による講師の質やサポート体制への影響はないので、安心してください。
クレアールでは、受験指導10年以上のベテランの講師が中心に講義をしてくれます。
大手校と最も違いを感じたのは講師の解説です。講師の先生方は現場の第一線で活躍しておられ、特に会計や監査、税務は、単に受験テクニックに終始することなく、本質的な考え方や実務では実際にどうなのか、という点を豊富に説明していただきました。
(引用元:クレアール公式HP)
クレアールの講師の質を評価する合格者の声がありました。
また、受講生には担任がついてアドバイスしてくれ、質問も電話やメールで無制限で対応してもらえるので、フォロー体制も整っています。
クレアールのデメリットは、受講生が少ないことです。
公認会計士試験は相対評価で合格者が決まるので、受験者の中で自分がどれくらいの順位にいるのかを把握することは重要ですが、受講生が少ないと定期的に自分の順位を確認することが難しくなります。
ただ、自分の順位の把握が難しいことに関しては、CPA会計学院、TAC、資格の大原の模試を受けることで補えます。
クレアールに入学した際には、CPA会計学院、TAC、資格の大原の模試を受けることも考えておきましょう。
クレアールが気になった方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。
公認会計士の勉強法に関するよくある質問
公認会計士の勉強法に関するよくある質問 |
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公認会計士の勉強法に関するよくある質問をまとめました。
それぞれの質問に答えていきます。
公認会計士は独学で合格できる?
公認会計士の試験に独学で合格している方もいらっしゃいますが、基本的にはおすすめしません。
公認会計士試験は、下記のような理由から独学での合格は非常に難しいと考えられます。
- 合格率が10%程度と低く、難関資格である
- 試験範囲が広い
- 市販のテキストが少ない
- 法令や制度の変更や出題傾向、重要問題などの情報が重要である
- モチベーションの維持が難しい
可能であれば予備校や通信講座でサポートを受けながら合格を目指すことをおすすめします。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士に合格するためのスケジュールは?
公認会計士試験に1回で合格した「一発合格者」の勉強時間は、平均3,776時間という結果が出ました。
半年や1年間でこの時間を確保すると考えると、とても実現し難い数値ではありますが時間軸を長く設定すると、より現実的に見えてきます。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACの調査によると、一発合格者の勉強時間は平均で3,776時間です。
1日10時間、1年間勉強を続ければ、調査結果と近い数字になりますが、受験に専念できる方以外は現実的なスケジュールではありません。
合格までの学習期間の目安としては、受験専念の方は1年~1.5年、大学生の方は1.5年~2年、社会人の方は2年~3年で受験プランを設定するのが一般的です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACによると、下記ようなスケジュールを設定するのが一般的です。
- 受験に専念できる方:1~1.5年
- 大学生の方:1.5~2年
- 社会人の方:2~3年
大学生と社会人の方が、2年で合格を目指した場合の1日の学習スケジュールイメージを紹介します。
【大学生の学習スケジュールイメージ】
時間 | 月~金 | 土 | 日 |
7:00 | 起床 | 起床 | 起床 |
8:00 | |||
9:00 | 大学 | 自習 | 自習 |
10:00 | 予備校の講義 | ||
11:00 | |||
12:00 | |||
13:00 | 昼食 | 昼食 | |
14:00 | 自習 | 自由時間 | |
15:00 | |||
16:00 | 移動 | ||
17:00 | 自習 | ||
18:00 | |||
19:00 | 予備校の講義 | ||
20:00 | |||
21:00 | |||
22:00 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 |
23:00 | 夕食など | 夕食など | 夕食など |
24:00 | 就寝 | 就寝 | 就寝 |
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
上記の予定の場合、平日は1日5時間、土曜日は12時間、日曜日は4時間、週41時間を公認会計士の勉強にあてられます。
【社会人の学習スケジュールイメージ】
時間 | 月~金 | 土 | 日 |
6:00 | 起床 | ||
7:00 | 予備校の講義または自習 | 起床 | 起床 |
8:00 | 自習 | 自習 | |
9:00 | 仕事 | ||
10:00 | 予備校の講義 | ||
11:00 | |||
12:00 | 昼食、自習 | ||
13:00 | 仕事 | 昼食 | 昼食 |
14:00 | 自習 | 自習 | |
15:00 | |||
16:00 | |||
17:00 | |||
18:00 | 移動 | 自由時間 | |
19:00 | 予備校の講義 | ||
20:00 | |||
21:00 | |||
22:00 | 帰宅 | 帰宅 | 帰宅 |
23:00 | 夕食など | 夕食など | 夕食など |
24:00 | 就寝 | 就寝 | 就寝 |
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
上記の予定の場合、平日は1日5時間、土曜日は13時間、日曜日は9時間、週47時間を公認会計士の勉強にあてられます。
学習スケジュールを立てる際の参考にしてみてください。
公認会計士に独学で合格した方のブログはある?
公認会計士に合格した方のブログはたくさんありますが、独学で合格した方のブログの数は少ないようです。
独学で合格した方のブログを一部紹介します。
【Study & Go】
ロイドさんは働きながら公認会計士試験に合格した方で、各科目の勉強法やおすすめのテキストを紹介しています。
ロイドさん自身は独学で合格していますが、今のテキストや参考書の状況を考えると、独学はおすすめされていないようです。
【日商簿記1級~独学合格からの公認会計士試験~】
YU-TAさんは日商簿記1級や公認会計士などの試験に合格するまでの過程をブログで発信されています。
実際にどのような過程を経て合格できるのかが参考になるでしょう。
【ayumu】
ayumuさんは独学で公認会計士試験に合格した経験から学習法について発信されています。
こちらは一部有料ですが、独学で学習を進めたい方にとっては参考になるでしょう。
公認会計士を独学で勉強する際におすすめのテキストはある?
公認会計士の勉強におすすめの参考書と問題集を紹介します。
最新の書籍であることや大手予備校の書籍であること、Amazonでの評価が高いことを基準に選んでいるので、書籍を選ぶ際の参考にしてみてください。
著者は公認会計士試験の元試験委員であり、実際の試験で問われる重要論点が詳しく解説されているので、効率よく学習できます。
会計基準などの解説だけでなく、会計基準の基礎が理解できるような解説がされているので、財務会計論の考え方を学べるでしょう。 |
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大手予備校であるTACが出版してる問題集です。
本試験で確実に解く必要がある論点だけに絞り込んである問題集なので、短答式試験対策を始めた方や基礎力を身につけたい方におすすめです。 |
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著者は公認会計士試験の元試験委員であり、理解しやすいような構成となっているので、効率よく学習できます。
また、2020年監査基準改訂、2021年品質管理基準改訂などを踏まえて内容が最新のものになっているので、安心して学習が進められるでしょう。 |
スタンダードテキストの参考書は公認会計士試験の元試験委員が著者であり、最新版が出版されているので学習に活用してみるとよいでしょう。
ここではおすすめのテキストや問題集を紹介しましたが、公認会計士の試験対策の市販のテキストは少なく、学問書のようなものが多いので、予備校や通信講座のテキストを使って学習をするのがおすすめです。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士は独学で大学生でも合格できる?
公認会計士の試験は大学生でも合格可能ですが、独学での合格は非常に難しいといえます。
市販のテキストも少なく、試験範囲が膨大であることからも予備校や通信講座での学習をおすすめします。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士は独学で社会人でも合格できる?
公認会計士の試験は社会人の方でも合格可能ですが、独学での合格は非常に難しいでしょう。
社会人の方は特に公認会計士試験の勉強にあてられる時間が限られており、試験範囲が膨大であることからも予備校や通信講座で効率的に学習できる環境がおすすめです。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士に独学で合格するのは無理?
合格者の中で独学の人数を正確に調査はできませんが、独学で合格した人数は少ないと考えられます。
2022年の公表されている予備校の合格者数は下記のとおりです。
予備校 | 合格者数 |
CPA会計学院 | 606名 |
資格大原 | 334名 |
TAC | 410名 |
上記3校の合計 | 1350名 |
2022年の全体の合格者数 | 1,456名 |
(予備校の情報を参考に独自に作成)
2022年の公認会計士の試験の合格者数は1,456名ですが、CPA会計学院と資格の大原、TACの合格者数を合計すると1,350名です。
つまり、CPA会計学院、資格の大原、TAC以外の2022年の合格者数は106名。
CPA会計学院、資格の大原、TAC以外にもLECやクレアール、資格試験のFINなど公認会計士試験に向けた講座を提供している予備校や通信講座があることを考えると独学で合格している方は非常に少ないと推測されます。
公認会計士試験に合格されたい方は、基本的には予備校や通信講座での学習がおすすめです。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士に合格するために必要な勉強時間は?
公認会計士試験に1回で合格した「一発合格者」の勉強時間は、平均3,776時間という結果が出ました。
半年や1年間でこの時間を確保すると考えると、とても実現し難い数値ではありますが時間軸を長く設定すると、より現実的に見えてきます。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACの調査によると、一発合格者の勉強時間は平均で3,776時間です。
1日10時間、1年間勉強を続ければ、調査結果と近い勉強時間に到達します。
合格までの学習期間の目安としては、受験専念の方は1年~1.5年、大学生の方は1.5年~2年、社会人の方は2年~3年で受験プランを設定するのが一般的です。
(引用元:資格の学校TAC公式HP)
TACでは、
- 受験に専念できる方は1~1.5年
- 大学生の方は1.5~2年
- 社会人の方は2~3年
でスケジュールを設定するのを推奨しています。
もちろん効率よく学習できれば、上記の学習期間よりも短い期間で合格することも可能です。
上記の期間を目安に学習スケジュールを考えてみるとよいでしょう。
まとめ:公認会計士の試験に合格するための勉強法は?
この記事のまとめは下記のとおりです。
- 公認会計士試験に合格するためには、正しく理解した上で反復学習をして記憶に定着することが重要
- 答案練習で理解度を確認しながら学習を進めていくことが大切
- 勉強範囲が広く、受験勉強の期間が長期にわたるので、モチベーション維持も重要な要素
- 効率よく学習できるので予備校や通信講座での学習がおすすめ
公認会計士試験は試験範囲が膨大であることから、ただ単に暗記しようとしても学習の効率が悪くなるので、根拠や理論を理解することが重要です。
正しく理解した上で反復練習を繰り返して、試験ですぐにアウトプットできる状態にしておきましょう。
また、答案練習や声に出して説明することで、難しい理論を理解できているのかを確認しながら学習を進めていくことも大切です。
理解できていないと点数の伸び悩みにつながるので、理解できているのかを定期的に確認しましょう。
公認会計士試験は合格率が低い難関資格であるため、不安な気持ちからモチベーションが下がってしまうことがあります。
合格するためにはモチベーション維持も重要な要素であると自覚し、モチベーションを高められる環境で学習できるように工夫しましょう。
公認会計士試験対策の市販のテキストや問題集は少なく、試験範囲も膨大であることから独学はおすすめできません。
効率的に学習し、できるだけ短期間で合格できるように、予備校や通信講座の利用がおすすめです。
通信講座や予備校が気になる方は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
公認会計士試験に関する関連記事
公認会計士試験については、以下の記事でも解説しています。
【2024年最新】公認会計士のおすすめの通信講座・予備校を紹介!主要6社の徹底比較や選び方まで解説!
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