大原の社会福祉士講座の評判は?通信の口コミや学費も解説!

社会福祉士は、障害や病気あるいは生活上の困難により福祉サービスを必要とする人々から相談を受け、事業者等と連携しながら支援を行う専門職の資格です。

社会福祉士試験を受けようと考える人にとって、最初のハードルは「受験資格を得ること」ではないでしょうか。

社会福祉士は福祉大学の指定科目や専門の養成施設課程の履修に加え、実務経験または現場実習を経て受験資格を取得、さらに試験での合格が必要なので合格まで数年かかるケースも多くあります

「社会福祉士の受験資格を最短で取れる方法は?」

「受験資格は持っているけど、合格できるかが不安」

社会福祉士の取得に関して、さまざまな疑問や不安を持つ方がいるでしょう。

社会福祉士試験の合格を後押しする学校や施設は複数ありますが、今回はその中でも受験資格を得るための「養成コース」と、受験資格がある人対象の「受験対策講座」がある資格の大原の講座を中心に紹介します。

今回の記事では、社会福祉士の受験資格について整理し、受験資格取得の方法について解説、合格を目指す受験対策講座について解説します。

自分の社会福祉士取得までのルートを確認し、大原を含めた社会福祉士講座の詳細を知ることで、自分に適した勉強方法を選択するための参考にしてください。

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目次

大原の社会福祉士講座

(引用元:資格の大原公式HP)

資格の大原の社会福祉士講座は、大きく分けると3コースです。

それぞれのコースの内容に関する詳細については後述しますが、ここではコースごとの対象者・地域制限・学費について解説します。

講座名 対象者 地域 学費(税込)
養成コース通信課程 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
居住地域制限あり 488,000円
(実習免除330,000円)
養成コース夜間通学課程 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
東京水道橋校に通学可 1,158,000円
(実習免除1,000,000円)
受験対策講座
社会福祉士合格コース
受験資格を既に持っている人 制限なし 68,200円(Web通信)
80,400円(通学・Webライブ)
サイトURL https://www.o-hara.jp/course/shakai_fukushishi

(参考:資格の大原公式HP)

資格の大原の社会福祉士講座は、「養成コース通信課程」「養成コース夜間通学課程」「受験対策講座・社会福祉士合格コース」があります。

養成コースは、社会福祉士試験における「一般養成施設」としての機能を有し、学歴や実務経験などを満たした人が入学・課程修了することで社会福祉士の受験資格を得ることができます。

養成コースの通信課程は、普段は自宅などで学習するものの、スクーリングや実習の関係上、大原の専門学校の札幌校・東京水道橋校・梅田校・福岡校の近郊に住む人向けです。

また、養成コースの夜間通学課程は、大原医療秘書福祉保育専門学校の東京水道橋校のみ開講しているため、通学可能な範囲に居住している必要があります。

一方、受験対策講座は、受験資格を取得済あるいは次年度の受験までに取得予定の方向けで、教室通学・映像通学・Webライブ・Web通信の4つの学習スタイルを選択できます。

自身の社会福祉士の受験資格の有無と、居住地域、生活に即した学習スタイルを検討し、自分に合ったコースを選びましょう。

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大原の社会福祉士一般養成施設(通信課程)

(引用元:資格の大原公式HP)

講座名 養成コース通信課程
対象者 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
地域 居住地域制限あり
価格(税込) 488,000円
(実習免除330,000円)

(参考:資格の大原公式HP)

社会福祉士の受験資格を得るルートの1つに、社会福祉振興・試験センターが定める一般養成施設での課程修了があります。

大原の社会福祉士養成コース通信課程は一般養成施設としての役割を担っており、修了することで社会福祉士の受験資格が得られます。

ただし、一般養成施設には入学要件があり、学歴や実務経験を経た上で、施設ごとに入学試験が課される場合もあります。

養成コースは、資格の通信講座を受講するというよりは、専門学校の通信課程に入学するというイメージで、出願・選考・入学という過程を経る場合が多いでしょう。

出願資格
次のいずれかを満たす方
(1)4年制大学・専門学校等卒業の方または2024年3月卒業見込みの方
(2)3年制短大・専門学校等卒業+相談援助実務経験1年以上の方
(3)2年制短大・専門学校等卒業+相談援助実務経験2年以上の方
(4)相談援助実務経験4年以上の方(高等学校卒業以上の方)

(引用元:資格の大原公式HP)

上記のように、出願資格は学歴や相談援助の実務経験年数などによって定められています。

出願資格のうち、(2)~(4)にあたる方は、現場実習が免除されます。

学習は基本的に自宅等で可能ですが、全8日間行われるスクーリングでは、指定のスクーリング会場に行く必要があり、居住地域が周辺地域に決められています。

入学校 募集地域
札幌校 北海道
東京水道橋校 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県
梅田校 大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県
福岡校 福岡県・大分県・佐賀県・熊本県・長崎県・山口県

(引用元:資格の大原公式HP)

養成コース通信課程の学費は、現場実習が必要な場合と免除の場合で異なります。

ソーシャルワーク実習が必要な方(出願資格(1))
初年度前期の納入金
283,000円(税込)
初年度後期の納入金
105,000円(税込)
2年次の納入金
100,000円(税込)
学費総額 488,000円(税込)

(引用元:資格の大原公式HP)

ソーシャルワーク実習が免除の方(出願資格(2)~(4))
初年度前期の納入金
125,000円(税込)
初年度後期の納入金
105,000円(税込)
2年次の納入金
100,000円(税込)
学費総額 330,000円(税込)

(引用元:資格の大原公式HP)

学費は、1年半の課程総額は488,000円(税込)で、初年度前期・後期・2年次と3回に分けて支払います。

ソーシャルワーク実習は、実際に事業所・施設の現場に実習生として業務に関わるものですが、相談援助業務の実務経験が1年以上ある場合には免除されます。

ソーシャルワーク実習が免除の場合は、学費総額が330,000円(税込)となり、スクーリング日数も3日間免除され、5日間です。

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大原の社会福祉士一般養成施設(夜間課程)

(引用元:資格の大原公式HP)

講座名 養成コース夜間通学課程
対象者 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
地域 東京水道橋校に通学
価格(税込) 1,158,000円
(実習免除1,000,000円)

(参考:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士養成コースは、通信課程の他に夜間通学課程があり、夜間通学課程も社会福祉振興・試験センターが定める一般養成施設です。

夜間通学課程と通信課程の大きな違いは、「自宅学習中心か、学校に通学するか」に加え、「目標受験年度が異なる」点です。

通信課程のカリキュラムは1年半なので、4月に入学して課程修了が次年度の9月、その次の2月の社会福祉士試験へ向けて準備をすると通信課程は受験まで最短で約2年かかります。

一方、夜間課程は1年で修了なので、4月入学して次年度の3月に修了、修了前の2月に社会福祉士試験を受験すれば、夜間通学課程は最短約1年で社会福祉士合格が可能です。

大原の社会福祉士養成コース夜間通学課程も、他の一般養成施設と同様入学要件があり、施設ごとの入学試験があります。

出願資格
次のいずれかを満たす方
(1)4年制大学・専門学校等卒業の方または2024年3月卒業見込みの方
(2)3年制短大・専門学校等卒業+相談援助実務経験1年以上の方
(3)2年制短大・専門学校等卒業+相談援助実務経験2年以上の方
(4)相談援助実務経験4年以上の方(高等学校卒業以上の方)

(引用元:資格の大原公式HP)

養成コース通信課程同様、出願資格は学歴や相談援助の実務経験年数などによって定められており、出願資格のうち(2)~(4)にあたる方は現場実習が免除されます。

なお、夜間通学課程は、大原医療秘書福祉保育専門学校の東京水道橋校での開講なので、通学可能範囲に居住・勤務している方が対象です。

養成コース夜間通学の学費は、現場実習が必要な場合と免除の場合で異なります。

ソーシャルワーク実習が必要な方
入学手続き時(前期)の納入金
629,000円(税込)
後期の納入金
529,000円(税込)
学費総額 1,158,000円(税込)

(引用元:資格の大原公式HP)

ソーシャルワーク実習が免除の方
入学手続き時(前期)の納入金
550,000円(税込)
後期の納入金
450,000円(税込)
学費総額 1,000,000円(税込)

(引用元:資格の大原公式HP)

学費は、1年の課程総額は1,158,000円(税込)で、入学時と後期の2回に分けて支払います。

ソーシャルワーク実習は、実際に事業所・施設の現場に実習生として赴き業務に関わるものですが、相談援助業務の実務経験が1年以上ある場合には免除されます。

そして、ソーシャルワーク実習が免除の場合は学費総額が1,000,000円(税込)となり、スクーリング日数も全8日間のうち3日間が免除され、5日間です。

大原の社会福祉士受験対策講座

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

 

講座名 受験対策講座
社会福祉士合格コース
対象者 受験資格取得済
学習スタイル 教室通学 映像通学 Webライブ Web通信
設置校 札幌校・東京水道橋校
梅田校・福岡校
全国24校
学費(税込価格) 80,400円 68,200円

(参考:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士合格コースは、受験資格を既に持っている人、あるいは合格と同時期に受験資格が得られる人向けの講座です。

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

社会福祉士合格コースは、学習スタイルが「Webライブ」「Web通信」「教室通学」「映像通学」の4タイプから選べます。

教室通学・映像通学の場合は、それぞれ「教室通学実施校」「映像通学実施校」に通える場所に居住していることが前提ですが、Webライブ・Web通信は場所を選ばず、インターネット通信が可能であればどこでも受講できます。

学費は、教室通学・映像通学・Webライブは80,400円(税込)、Web通信は68,200円(税込)です。

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社会福祉士の受験資格を得るためには

(引用元:NHK学園公式HP)

社会福祉士は、受験資格を得るまでに長い時間のかかる資格です。

自身の学歴や実務経験によって異なりますが、「社会福祉士を取得したい」と考えてから受験資格を得るまで何年もかかる場合があります。

下記は、社会福祉士の資格取得ルート図です。

(引用元:アガルート公式HP)

受験資格を得るルートは複数ありますが、大きく分けると3ルートです。

社会福祉士の受験資格取得ルート 主な条件
福祉系大学ルート 福祉系大学卒業・指定科目履修
福祉系短大3年指定科目履修+実務経験1年
福祉系短大2年指定科目履修+実務経験2年
短期養成施設ルート 福祉系大学卒業・基礎科目履修+短期養成施設(6ヶ月~)
福祉系短大3年基礎科目履修+実務経験1年+短期養成施設
社会福祉主事養成機関修了+実務経験2年+短期養成施設
一般養成施設ルート 一般大学卒業+一般養成施設
一般短大3年卒業+実務経験1年+一般養成施設
実務経験4年+一般養成施設

(参考:社会福祉振興・試験センターHP)

福祉系大学ルートとは、福祉系大学・短大を指定科目履修をした上で卒業するルートですが、4年制大学の場合は卒業時点で、短大の場合は実務経験年数を加えて受験資格が得られます。

もう1つの短期養成施設ルートとは、「福祉系大学を基礎科目履修して卒業」「福祉系短大を基礎科目履修して卒業+実務経験」「社会福祉主事養成機関+実務経験」などを経て、短期養成施設(6ヶ月~)の課程修了です。

そして一般養成施設ルートは、「福祉系大学ではない一般の4年制大学を卒業」「学歴を問わず相談援助の実務経験4年」などの後、一般養成施設の課程修了で受験資格を得ます。

第35回の試験の内訳によると、受験者全体のうちどのルートから受験に至っているかは下記の通りです。

ルート 受験者数(名)
福祉系大学ルート 19,991
福祉系短大+実務経験ルート 1,525
短期養成施設ルート 2,475
一般養成施設ルート 12,983

(参考:厚生労働省「第35回社会福祉士国家試験学校別合格率」)

受験者全体のうち、4年制の福祉系大学を卒業した人が最も多く、次いで多いのが一般養成施設の課程修了で、短期養成施設ルートや福祉系短大+実務経験ルートは少数派です。

社会福祉士の合格を目指す方は、まずは自分の学歴や実務経験から、どのルートから受験資格を得るのが良いかの検討から始めましょう。

福祉系大学の卒業・指定科目履修

(引用元:東北福祉大学公式HP)

社会福祉士の受験資格取得ルート 主な条件
福祉系大学ルート 福祉系大学卒業・指定科目履修
福祉系短大3年指定科目履修+実務経験1年
福祉系短大2年指定科目履修+実務経験2年

(参考:社会福祉振興・試験センター)

福祉系大学ルートは、相談援助業務の経験がない状態で4年間で社会福祉士の受験資格を得られる最短ルートです。

なお、高校を卒業していない場合は、まずは高卒認定試験や特修生制度利用などを経て大学入学資格を得る必要があります。

中高生時代から社会福祉士に興味があった場合、高校卒業後の進路に福祉系大学を選択し、卒業と同時に社会福祉士取得、新卒時に社会福祉士の資格を活かして働き始めることができます。

一方、昼間は働いていて大学に通うのが難しい社会人が福祉系大学ルートを選ぶ場合、通信制の大学を選択するのが良いでしょう。

全国には社会福祉士の受験資格を取得できる通信制大学が数多くあるので、働きながらでも福祉系大学を卒業することが可能です。

また、一般大学を卒業している場合は一般養成施設ルートが一般的ですが、福祉系大学の3年次に編入学し、指定科目履修して卒業すれば最短2年で福祉系大学ルートでの受験資格を取得する方法もあります。

短期養成施設・一般養成施設の課程修了

(引用元:NHK学園公式HP)

社会福祉士の受験資格取得ルート 主な条件
短期養成施設ルート 福祉系大学卒業・基礎科目履修+短期養成施設(6ヶ月~)
福祉系短大3年基礎科目履修+実務経験1年+短期養成施設
社会福祉主事養成機関修了+実務経験2年+短期養成施設
一般養成施設ルート 一般大学卒業+一般養成施設
一般短大3年卒業+実務経験1年+一般養成施設
実務経験4年+一般養成施設

短期養成ルート・一般養成ルートは、福祉系大学での指定科目履修を経ずに卒業した場合や、福祉系以外の一般大学を卒業した場合、実務経験が4年以上ある場合など間口の広いルートです。

例えば、自分が福祉系ではない一般の大学を卒業している場合、一般養成施設等で課程を修了することで社会福祉士の受験資格が得られます

一般養成施設は最短で1年、通信や夜間の場合1年半~2年でカリキュラムを組まれていることが多いため、社会人として働きながら養成施設で勉強して受験資格を得る場合は早くとも2年はかかるでしょう。

一方、高校卒業後に実務経験が3年あるような場合、もう1年実務経験を積んで、一般養成施設の課程修了を目指せば2~3年で受験資格が得られるので、福祉系大学に入り直すより早く受験が可能です。

一般の4年制大学を卒業した後に全く別の業界で働きながら福祉業界への転職を考えた場合や、大学は卒業していないものの相談援助業務を4年以上続けていて職場から資格取得を勧められた場合など、さまざまな背景から選ばれるのが一般養成施設ルートです。

短期養成施設・一般養成施設どちらにしても、実務経験か現場実習が必須で、社会福祉士試験の前に必ず1度は現場に出る必要があります。

社会人が働きながら大学・養成施設に通う場合

(引用元:ユーキャン公式HP)

社会福祉士の受験資格を得るためには、福祉系大学か養成施設に入学しますが、日中働いている社会人は「通信大学」または「通信・夜間の養成施設」の選択肢が現実的です。

福祉系大学も一般養成施設も、通信課程での勉強方法は「自宅学習」「スクーリング」「実習」の3種類で成り立っています。

下記は一例として、大原の社会福祉士養成コースの学習の流れです。

(引用元:資格の大原社会福祉士講座パンフレット)

通信制大学あるいは養成コース通信課程の日々の学習は、「テキスト・映像講義学習」の後にレポートやテストを大学に送付して、判定を受ける流れがメインです。

そこで、内容の理解が必要なレベルに達していないと判定された場合は、再学習・レポートの再提出を求められる場合があります。

また、「スクーリング」は決められた日程に大学や施設へと赴き、生の講義を受ける・受講者同士でグループワークをするなど、実際に対面で行う授業ですが、一部オンラインで受講可能なケースがあります。

(引用元:アガルート公式HP)

そして「実習」は、実際に福祉施設や事業所に通い、6~8週間に渡って現場の業務を体験するものです。

通信大学、養成施設共に「テキスト学習」「スクーリング」「実習(実務経験で免除)」の3種類の学習をこなして卒業・修了できますが、社会人として働きながら全てをこなすのはかなりハードです。

これまでに大学や専門学校で学んだ経験がない場合、自分で学習してレポートや課題を提出するという習慣が付いておらず最初の学習からつまづいてしまうこともあります。

ただ、自宅学習については大学・養成施設でもこれまで多くの卒業生を見送った経験からそれぞれフォロー体制が整っているので、積極性を持って動ける方であればクリアできるでしょう。

スクーリングは、多くは土日祝日など社会人が受講しやすい日程で開講されており、普段1人で学習している方にとって刺激がもらえる良い機会でもあり、真面目に授業に取り組めば難易度は高くありません。

そして、社会人が通信大学・養成施設でのカリキュラムで最も大きな壁は、現場実習ではないでしょうか。

改正カリキュラムとなるソーシャルワーク実習は,
厚生労働省により240時間以上行うことが定められています。
1日8時間(休憩時間を除く)を上限として,240時間を満たすには
おおよそ30 ~36日間が必要です。また,週に1~2回は休日となりますので,
実習期間として6~8週間ほど確保をしていただく必要があります。

(引用元:日総研公式HP)

通信大学・養成施設どちらにおいても社会福祉士の受験資格取得のためにはカリキュラムに2ヶ所以上・240時間以上の実習が組み込まれており、福祉施設等に行き業務を経験します。

施設によって実習の場所・期間は異なり、多くは「24日間・180時間」と、「8日間・60時間」の2回に分けて行われますが、施設によっては2週間ごと・1週間ごとに対応している場合もあります。

ただし、休日や夜間のみというような実習は行えないため、6~8週間という長い期間の仕事を休んで現場へ通います。

数日であれば有給を取得すれば大丈夫という職場も、1ヶ月以上の休みを取るのは容易ではなく、資格取得について職場から理解をもらう必要があります。

現在の職場が福祉関連であれば、有資格者が増えることは職場にとっても大きなプラスのため理解してもらいやすく、要件が満たせる場合には職場がそのまま現場実習の場所として認められることもあるでしょう。

(引用元:資格の大原公式HP)

逆に、関連のない一般企業に勤めている場合は、社会福祉士の取得を目指していることは転職可能性にもつながるため理解してもらうことが困難な場合が多いかもしれません。

職場へ説明して休みを取得するの難しい場合は、収入面での準備や家族の理解を整え、期間限定の派遣社員・パートやアルバイトなどで社会福祉士取得までつなぐ方もいます。

また、現在働いていなくても、育児中・介護中の場合はその間子供や介護する人の世話を誰かに担ってもらう必要があります。

通信大学や養成施設に入る前に、入学先には実習の形について詳細を確認し、家族や職場には実習期間の休みについて協力をしてもらい、万全の状態で実習を行えるように準備してから入学しましょう。

社会福祉士は独学で合格できる?

(引用元:アガルート公式HP)

社会福祉士試験は、誰でも受験できるものではなく、受験資格を得るハードルが高い試験です。

社会福祉士の受験資格の要件は、福祉系大学の指定科目の履修・養成施設の課程修了・実務経験年数など細かく規定されているため、満たしていない場合受験資格を得るところからスタートです。

前述の通り受験資格を得るにはさまざまなルートがありますが、いずれにしろ大学あるいは養成施設での学習が必須のため、受験資格がない場合は社会福祉士を独学で取得するのは不可能です。

一方、既に受験資格がある場合は独学も可能ですが、学習に不足がある場合は受験対策講座など学習した方が良い場合もあります。

独学での学習で合格できるか、通信講座等を受講して勉強するべきなのか、自分にとって最適な方法を見極めましょう。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士 独学についての記事はこちら

社会福祉士の受験資格があれば独学可能

(引用元:アガルート公式HP)

社会福祉士の受験資格は、福祉系大学や実務経験年数などにより多くのルートがあります。

福祉系大学に入学して指定科目を履修してまだ一度も社会に出ていない状態の受験者もいれば、長年介護分野で高齢者の相談援助に尽力している、病院で相談員を務めてる、刑務所や更生施設での勤務を経ているなど受験者の背景はさまざまです。

ただ、受験資格があるということは必ず「福祉系大学・短大での指定科目履修」「養成施設でのカリキュラムを修了」をクリアしています。

社会経験の長さや業務内容は異なっていても、福祉系大学・養成施設で社会福祉士の試験に必要な知識は一通り学んできているはずです。

社会福祉士は受験資格を得るまでの道のりが長い分、受験資格が取得できていれば独学で合格することは可能です。

受験資格を得るまでに学んだ知識をしっかりと定着させ、アウトプットの訓練と、新たな法改正・制度変更などの知識を付けられれば独学合格が可能でしょう。

社会福祉士の通信講座がおすすめのケース

(引用元:アガルート公式HP)

受験資格があれば制度的に独学は可能ですが、受通信講座などで受験対策した方が良い場合もあります

先ほどは、受験資格を得ている人は一通り必要な学習はしているはずだとお伝えしましたが、一通りの学習を済ませた人しか受験できないにも関わらず、社会福祉士試験の合格率はあまり高くありません。

下記は、過去の社会福祉士試験の合格率です。

回(年度) 合格率
第36回(令和5年度) 58.1
第35回(令和4年度) 44.2
第34回(令和3年度) 31.1
第33回(令和2年度) 29.3
第32回(令和元年度) 29.3

(引用元:ユーキャン公式HP)

社会福祉士試験は、大学や養成施設で専門的な勉強をしてきたことを前提にしている受験者しかいないにも関わらず、合格率は30%前後という難関資格です。

独学ではなく、各社の社会福祉士の受験対策講座などを利用した方が良いケースは以下の通りです。

通信講座等の利用がおすすめのケース
  • 受験資格を取得してから時間が経過
  • 福祉系短大等+実務経験で受験資格を取得
  • 指定科目の履修・養成施設のカリキュラムでの学習に難しさを感じた

社会福祉士の受験資格は、福祉大学での指定科目の履修・養成施設での指定された課程修了が必須ですが、受験資格を取得してすぐに受験する方ばかりではありません。

社会福祉士国家試験の受験資格を満たすルートは複数あり、例えば4年制大学(福祉系以外)を卒業している場合は一般養成課程のある学校に入学し1年間学ぶことが必要です。その後、独学で国家試験を受けることは可能です。
福祉系の4年制大学を卒業している場合は受験資格を既に満たしていますので、卒業後数年経って勉強から離れている時間が長い人でも、独学で勉強し社会福祉士を目指せます。
しかし、社会福祉士は合格率25%~30%と低い資格でもあります。学校で学んだ後、できるだけ早く国家試験を受けることをおすすめします。

(引用元:日本福祉教育専門学校HP)

社会福祉士の受験資格は得たものの受験はしなかった、一度受験したものの不合格で別の職に就いたのでその後受けなかった、などの理由で受験資格取得から年数が経ってから改めて受験したいという方もいます。

大学卒業や養成施設での勉強から長い時間が経てば経つほど、学習した知識を忘れてしまう上に、法律の改正・制度の変更により試験内容に変化があるため、以前学習した知識が現在の正しいものと乖離している可能性が高く、改めて学び直しが必要です。

また、「福祉系短大等+実務経験で受験資格を取得」ルートの場合、直近で大学や養成施設での勉強をしていないため、受験資格取得から年数が経過したのと同様のことが起こります。

下記は、直近の第35回社会福祉士国家試験の学校別合格率です。

受験資格取得ルート 合格率
福祉系大学ルート 43.7
福祉系短大+実務経験ルート 22.2
短期養成施設ルート 40.3
一般養成施設ルート 48.2

(参考:厚生労働省「第35回社会福祉士国家試験 学校別合格率」)

他の3ルートの合格率に大差は見られないものの、「福祉系短大+実務経験ルート」は合格率が低い傾向です。

社会福祉士試験は、現場で働く中でのノウハウや実務スキルを問うものというよりは、心理学や保健医療分野、地域課題や貧困問題に至るまで多岐に渡る分野のまんべんない知識が試されます

もちろん現場経験による知識が活かされるものもありますが、それだけでは不十分で、自分の職種とは無関係の分野の知識もまんべんなく学習してから受験に臨みましょう。

特に、福祉大学での指定科目の履修や、養成施設のカリキュラムでの学習に難しさを感じていた方は、独学ではなく再度プロから講義やフォローを受けて学習を進めた方が確実です。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士の直前講座・模擬試験を利用する

(引用元:アガルート公式HP)

基本的に独学で社会福祉士試験の勉強をして、1日~数日間などの短期間で直前講座を受講するという方法もあります。

直前講座は、卒業した大学・養成施設主催で行っている他、地域の社会福祉士会や通信講座各社で開講している場合などさまざまです。

また、勉強は独学で行っても受験前に自分の力を知り、試験本番のイメージ作りをするためには模擬試験の受験がおすすめです。

(引用元:中央法規公式HP)

社会福祉士の模擬試験は、「一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟(ソ教連)模試」「中央法規全国模試」「東京アカデミー全国公開模試」など多数あります。

全て受験する必要はなく、1~2回受けて自己分析と試験の予行練習ができれば良いでしょう。

(引用元:資格の大原公式HP)

大原でも模擬試験が2回実施されていて、受験対策講座を受講していない場合も受験が可能、それぞれの結果分析を受けられます。

1回目の基礎模擬試験は11月、さらに実力アップを図り、全国統一公開模擬試験が1月に行われます。

模擬試験での結果を分析することで学習の総仕上げを行い、万全の状態で試験本番へ臨めるので、独学で勉強する場合も模擬試験は受けることをおすすめします。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士の受験資格が得られる通信大学おすすめランキング

(引用元:九州保険福祉大学公式HP)

社会福祉士の受験資格が得られる福祉系大学のうち、現在通信で学べるのは以下の11大学です。

通信教育で学べる福祉系大学
①東北福祉大学 ②東京福祉大学 ③東京通信大学 ④武蔵野大学 ⑤日本医療大学 ⑥星槎大学
⑦聖徳大学 ⑧日本福祉大学  ⑨中部学院大学 ⑩佛教大学 ⑪九州保健福祉大学

おすすめの通信大学は、個々の事情によって変わるため非常に難しいですが、「国試合格率」「学費」を中心に考えると、以下の通信大学がおすすめです。

おすすめランキング 大学名 ランキング理由
1 武蔵野大学 合格率2位、学費1位
2 東北福祉大学 合格率5位、学費2位
3 聖徳大学 合格率1位、学費3位、実習選定が困難
4 東京通信大学 合格率4位、学費4位、オンライン学習特化
5 日本福祉大学 合格率3位、学費最下位、在学者数1位

(参考:各大学公式HP、厚生労働省参考資料「第35回社会福祉士学校別合格率」)

武蔵野大学は、学費が最も安く、合格率も2位と高いのでおすすめランキング1位です。

聖徳大学は、合格率1位・学費3位と優秀なのですが、実習先を自分で開拓する必要性がある特殊性から、次点の東北福祉大学を繰り上げて2位にしました。

東京通信大学は合格率・学費共に4位で、オンライン学習により多忙な中でも学習しやすい面も加味して4位です。

日本福祉大学は、在学者数が突出して多く、合格率も3位と高いものの、学費が4年間で1,332,940円と非常に高額だったので5位にしました。

今回学費と合格率を中心にランキングにしましたが、あくまで参考程度にし、実際に通信大学を選ぶ際には自身の住んでいる場所や実習の有無などに応じて適した大学を選んでください。

社会福祉士の通信大学を合格率・合格実績で比較

(引用元:星槎大学公式HP)

社会福祉士の受験資格が得られる通信制大学の中で、直近の第35回社会福祉士試験の合格率の高い大学は下記の通りです。

大学 受験者数(名) 合格者数(名) 合格率(%)
聖徳大学 98 56 57.1
武蔵野大学 231 128 55.4
日本福祉大学 2,164 1,178 54.4
東京通信大学 144 78 54.2
東北福祉大学 330 146 44.2
大学全体 19,991 8,741 43.7

(参考:厚生労働省「第35回社会福祉士国家資格学校別合格率」)

第35回の社会福祉士国家試験において、通学を含む福祉系大学ルートで受験資格を得た人の合格率は43.7%です。

大学全体の平均より合格率が高い通信制大学は聖徳大学・武蔵野大学・日本福祉大学・東京通信大学・東北福祉大学という結果でした。

通信での学習は、通学タイプよりも自宅学習が多くなる上に、受験者の多くが社会人で多忙というハンディがある中で、上記5つの大学の合格率は健闘した結果でしょう。

上記の5つの大学は、学習サポートや受験対策フォローなど、社会福祉士合格に信頼おける結果を残しています。

社会福祉士の通信大学を学費で比較

(引用元:武蔵野大学公式HP)

社会福祉士の受験取得のために入学する福祉系の通信大学を、学費で比較します。

下記は、「最短で卒業」「ソーシャルワーク実習あり」「資格による単位認定なし」「卒業・社会福祉士受験資格に最低限必要な単位取得」という条件で、入学選考料などは含まず、入学から卒業までにかかる学費の総合計の概算です。

大学名 4年間学費(1年入学)
2年間学費(3年次編入)
武蔵野大学 710,000円 390,000円
東北福祉大学 770,000円 405,000円
聖徳大学 787,100円 441,100円
東京通信大学 834,000円 532,000円
佛教大学 874500円 478,500円
中部学院大学 894,000円 472,000円
東京福祉大学 991,160円 650,680円
九州保健福祉大学 1,055,000円 705,000円
星槎大学 1,062,000円 696,000円
日本福祉大学 1,332,940円 835,540円
日本医療大学 情報なし 情報なし

(参考:各大学公式HP)

各大学で「学費モデル」として発表されているものはそのままの金額、「単位ごとの学費や年間授業料」が公開されている場合は各々計算した金額です。

日本医療大学については、公式HPなどで学費の情報が確認できるデータがないため今回は算出不可能でした。

他大学等で卒業あるいは単位履修がある場合、編入という形で2年・3年・4年生から学習開始できる場合がありますが、参考までに編入学の中でも最も多い3年次編入者の学費を右側に示しています。

通信大学は、通学タイプの大学より比較的費用が安価で、1年生に入学すると4年間の学費の総合計は71万円~130万円程度、3年次編入で2年間在籍すると40万円~83万円程度です。

1年生から入学して4年間在籍した場合、通信大学の中で学費が安いのは、武蔵野大学・東北福祉大学・聖徳大学で、4年間の学費の合計が80万円以下です。

ただこの計算は最短で卒業・取得単位も必要最低限の場合であり、諸経費など他に費用が必要になる場合もあるのであくまで参考程度にしてください。

各大学の学費は計算方法が異なるため、5年以上かかって卒業する場合や取得単位が増えると各大学の順番が変わることがあります。

(引用元:佛教大学公式HP)

さらに、スクーリングや実習のための交通費・宿泊費がかかる、大学とのやりとりのため通信費など別にかかる費用もあるでしょう。

実務経験があり実習費用免除・スクーリング日数が減る場合や、他の資格などで単位認定ができる場合は、必要な学費はその分減額されます。

学費をできるだけ安く抑えたい場合は、武蔵野大学・東北福祉大学・聖徳大学が有力ですが、全体の費用を抑えるためには「確実に最短で卒業すること」「近くの大学を選ぶこと」「卒業と同時に社会福祉士に合格できること」が大切です。

社会福祉士の通信大学を地域で比較

(引用元:東京福祉大学公式HP)

社会福祉士の通信大学は、基本的に自宅学習なので遠方でも入学は可能です。

ただ、回数は少ないとはいえスクーリング時には直接大学に通学することになるので、時間的・経済的な負担を考えると居住地からできるだけ近い方が良いでしょう。

また、ソーシャルワーク実習をする際に、大学によっては実習先が大学近郊から優先的に選ばれることが多く、卒業後の就職情報などを大学で得たい場合もやはり近い方が利便性は高いでしょう。

履修手続きやその他事務手続きで分からない点がある場合に、郵送でやりとりするより近くであれば直接出向いて素早く解決できる場合もあります。

社会福祉士の受験資格を得られる通信大学を地域ごとに見てみましょう。

北海道・東北地方の通信大学

大学名 大学所在地 スクーリング会場 実習施設
日本医療大学 札幌 札幌 大学指定
東北福祉大学 宮城県 仙台中心、札幌、盛岡、新潟、東京、オンライン 北海道~新潟・関東中心

(参考:各通信大学公式HP)

北海道・東北地方の通信大学は、日本医療大学・東北福祉大学の2つです。

2023年新設の日本医療大学は、2024年4月現在でスクーリング会場が札幌のみ・オンラインスクーリングも行われていないため、北海道居住の方が対象です。

東北福祉大学は、スクーリング会場が全国に設定・オンラインスクーリングも取り入れており、実習先も北海道から関東まで地域を広くカバーしています。

(引用元:東北福祉大学公式HP)

学費の安さや合格率の高さなどから、東北福祉大学は東北在住者のみならず人気があり、北日本から東日本の範囲で多くの在学者がいます。

関東地方の通信大学

大学名 所在地 スクーリング会場 実習先
東京福祉大学 東京・群馬 群馬・名古屋、東京、オンライン 原則大学配属
東京通信大学 東京 東京、大阪、名古屋、札幌など、オンライン 関東、東海、関西中心
武蔵野大学 東京 東京、オンライン 東京中心
星槎大学 横浜 札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡、オンライン 大学指定または自己開拓
聖徳大学 千葉県 オンライン、千葉県松戸 自己開拓

(参考:各通信大学公式HP)

関東地方は東京を中心に複数の通信大学があり、スクーリングはオンラインや大学以外の場所でも開かれていることも多く選択肢が多い環境です。

(引用元:聖徳大学公式HP)

関東にある通信大学はやはり在学者の多くが関東中心にはなりますが、広く全国にいる大学もあります。

オンラインでのスクーリングが充実している・各地にスクーリング会場が設定されている場合は、遠方でも選択する学生が多いようです。

実習先は、大学近郊の施設を指定・紹介されるケースが多いですが、聖徳大学などは自分で直接施設と交渉する必要があるので、見つける当てがない場合は大学側が調整・決定するところを選びましょう。

中部・関西・九州地方の通信大学

大学名 所在地 スクーリング会場 実習先
日本福祉大学 愛知県 全国16都道府県、オンライン 全国
中部学院大学 岐阜 岐阜、名古屋など、オンライン 学生申請または大学紹介
(岐阜県内)
佛教大学 京都 紫野、浄山、オンライン 近畿中心
九州保健福祉大学 宮崎 宮崎、福岡、岡山、オンライン 九州中心

(参考:各通信大学公式HP)

日本福祉大学は、通信教育部の在学者数が最も多く、東海地方中心に全国に学生がいます。

(引用元:日本福祉大学公式HP)

日本福祉大学は社会福祉士試験の合格者数が15年トップという実績もある上、多くの社会福祉士を輩出していることから指定実習施設も全国に豊富であります。

全国の大学通信教育課程における卒業率が14.7%に対し日本福祉大学通信教育部は54.5%と、卒業率が非常に高いことも特徴です。

社会福祉士の受験資格が得られる通信制大学を地域で比較しましたが、ソーシャルワーク実習が免除になるケースや、既に職務に就いているため就職情報が不要という方は、多少遠方でもスクーリング時の交通手段だけ確保できれば大きな問題にはならないかもしれません。

社会福祉士の通信大学を特色で比較

(引用元:武蔵野大学公式HP)

社会福祉士の通信大学は、それぞれ合格率や学費のような数値では測れない特色があります。

今回は、「秋入学が可能か」「実習の決定の仕方」「オンライン学習」の3点に注目しました。

秋入学を実施している大学は多く、春期入学を逃しても1年待たずに学習を開始できる環境が整っている大学が多数あります。

また、ソーシャルワークの実習先について、実習できる施設が全国にある日本福祉大学や、自分で見つける必要がある聖徳大学など、決定の仕方は大学によりさまざまです。

オンラインでの学習環境が充実している東京通信大学や、オンラインで受けられるスクーリング科目が200科目以上の星槎大学など、オンライン学習環境の整備も重要です。

それぞれの大学の個性を知り、自身の生活スタイルや、学びやすい環境とマッチしているものを選びましょう。

秋入学可能

通信大学は春期(4月)入学の他に、秋期(10月)入学が可能な大学があります。

大学の検討を開始した時期や、仕事の繁忙期など個々の都合によっては、秋入学が適している場合があるでしょう。

これまでに秋入学の募集が行われてきたのは、東北福祉大学・東京福祉大学・東京通信大学・武蔵野大学・星槎大学・聖徳大学・中部学院大学・佛教大学・九州保健福祉大学とほとんどの大学で実施されています。

ただ、一部の学部のみ対象のことや、春期の人数によって秋期の募集の有無が変化するなど、実際に秋入学可能かどうかは公式HPや直接問い合わせて確認するのが確実です。

実習の決定

社会福祉士の受験資格を取得を目指す際に、ソーシャルワーク実習施設の決定は非常に重要です。

多くの大学では、大学近郊を中心に大学指定の場所で実習を行うことになりますが、一部大学では実習施設に特色があります。

日本福祉大学は、全国に実習施設があるため、大学近郊に関わらず居住地の近くから施設が選ばれるため遠方でも実習先を心配することはありません。

また、聖徳大学では基本的に実習先は自身で見つける必要があり、当てがない人にとっては実習が難しい事態となりかねません。

逆に、自身の職場で現場実習をする希望がある場合、自己決定が可能な大学が良いというケースもあるでしょう。

東京福祉大学、星槎大学のように大学指定か自己開拓か選べる可能性がある大学もあります。

他の大学でも、原則大学指定の施設とはなっていても居住地や状況によってはで希望の施設が認められる場合もあるので、入学までに実習先の決め方についてはきちんと確認しましょう。

オンライン学習の充実

社会福祉士受験資格を取得するための通信大学では、「自宅学習」「スクーリング」「実習」が学習の3要素です。

そのうち、自宅学習はテキスト学習が中心の場合が多いですが、東京通信大学はマルチデバイス対応で、スマートフォンなどで外出先などでも授業を受けられます

(引用元:東京通信大学公式HP)

東京通信大学は、社会福祉士国家試験の受験資格取得に必要な対面式スクーリングと実習以外はオンライン学習のみで単位を修得できます。

出願から入学後のフォロー、自宅学習においてもスマホ1台あれば講義動画視聴で出席になるなど、多忙な社会人にとっては学習学習がしやすい環境です。

東京通信大学以外でも、新型コロナ感染症の影響もあり、多くの大学でスクーリングをオンライン対応が進んでおり、中でも星槎大学は200科目以上のスクーリングがオンラインで受講可能です。

逆に、実際に大学へ行きたい、同じ目標を持つ仲間と出会って話がしたいという場合は、東京福祉大学など対面スクーリングを重視している大学を選ぶと良いでしょう。

社会福祉士の短期養成施設・一般養成施設

(引用元:社会福祉振興・試験センター)

福祉系大学ルート以外の社会福祉士の受験資格方法に、「短期養成施設」「一般養成施設」の課程修了があります。

短期養成施設と、一般養成施設の対象者と期間は下記の通りです。

施設の種類 入学資格 期間
短期養成施設
  • 福祉系大学4年(基礎科目履修)
  • 福祉系短期大学3年(基礎科目履修)+相談援助実務1年
  • 福祉系短期大学2年(基礎科目履修)+相談援助実務2年
  • 相談援助実務4年(児童福祉司など)
6ヶ月~
(ほぼ9ヶ月)
一般養成施設
  • 一般大学等(4年)卒業
  • 一般短大等(3年)卒業+相談援助実務1年
  • 一般短大等(2年)卒業+相談援助実務2年
  • 相談援助実務4年
1年
(通信1年6ヶ月~2年)

短期養成施設は、福祉系大学の指定科目を履修はしていないものの基礎科目履修をした上で卒業している場合や、児童福祉司や身体障害者福祉司など特定の職務に就いた実務経験が4年以上の方などが対象です。

福祉系ではない一般の4年制大学を卒業している場合や、相談援助業務の実務経験を4年以上積んでいる場合は、一般養成施設が適しています。

自身の学歴や実務経験により入学できる施設が異なるので、事前に条件をしっかり確認しましょう。

社会福祉士のおすすめ短期養成施設・短期養成コース(通信課程)

(引用元:NHK学園公式HP)

短期養成施設は、6ヶ月以上の課程を修了することで社会福祉士の受験資格を取得できる施設で、多くは全国の大学や専門学校の付帯事業として運営されています。

短期養成施設は、福祉系大学や短大に進学し、厚生労働省が指定する「基礎科目」を履修した方が利用する施設です。

卒業することで、社会福祉士試験の受験資格を手に入れることができます。

短期養成施設は、既に福祉職に必要な基礎知識がある程度身についている者と判断されるため、学習期間も短く設定されています。

(引用元:アガルート公式HP)

短期養成施設は、福祉系大学等で指定科目履修はしていないものの基礎科目を履修済である場合や、児童福祉司等の特定の実務経験を4年以上積んだ人が対象です。

短期養成施設の一覧は社会福祉振興・試験センターのHPで確認でき、実習の都合上居住地に近い場所から選ぶのが良いでしょう。

今回は、短期養成施設の中でも第35回社会福祉士国家試験の合格率が高い5つの養成施設を下記にまとめました。

都道府県 学校名 学費(税込/実習あり) 学費(税込/実習免除) 国家試験合格率(第35回)
北海道 札幌医学技術福祉歯科専門学校
社会福祉士通信課程(短期)
327,160円 194,300円 50.0%
宮城県 仙台医療福祉専門学校
社会福祉士短期養成通信課程
343,000円 200,000円 51.1%
群馬県 専門学校高崎福祉医療カレッジ
社会福祉士科短期養成課程
370,000円 210,000円 43.7%
東京都 東京福祉専門学校
社会福祉士短期養成通信課程
317,000円 217,000円 41.6%
東京都 NHK学園
社会福祉士養成課程短期養成科
430,000円 240,000円 54.6%

(参考:各養成施設公式HP、厚生労働省参考資料)

NHK学園は、短期養成施設の中で最も高い合格率を誇り54.6%、新卒のみに絞ると68.4%です。

また、合格率ベスト5の養成施設のうち、費用が最も安いのは、実習ありで317,000円(税込)の東京福祉専門学校実習免除の場合は札幌医学技術福祉歯科専門学校の194,300円(税込)です。

社会福祉士のおすすめ一般養成施設・一般養成コース(通信課程)

一般養成施設は、1年以上の課程を修了することで、社会福祉士の受験資格を取得できる施設で、多くは全国の大学や専門学校の付帯事業として運営されています。

一般養成施設とは、福祉の相談援助資格である社会福祉士に求められる知識を学ぶ施設です。

卒業することで社会福祉士試験の受験資格を手に入れることができます。

福祉系以外の一般大学や短大、専門学校で学んだ経験がある人、特定の実務経験を重ねた人が対象となります。

(引用元:アガルート公式HP)

短期養成施設は2024年4月時点で全て通信課程ですが、一般養成施設は通信制・昼間や夜間に通学する通学制とがあり、自身の生活に合わせて選択可能です。

とはいえ、社会人として働きながら一般養成施設に通う方が多いため、ほとんどの施設で通信制を採用しています。

一般養成施設は、既に一般大学を卒業している方や、相談援助と認められた実務を4年経験していれば入学する条件を満たしていることになります。

一般養成施設の一覧は社会福祉振興・試験センターのHPで確認できますが、実習の都合上居住地に近い場所から選ぶのが良いでしょう。

今回は、通信課程の一般養成施設のうち、第35回社会福祉士国家試験の合格率が高い一般養成施設を下記にまとめました。

都道府県 学校名 学費・実習あり
(税込)
学費・実習免除
(税込)
合格率
東京 大原医療秘書福祉保育専門学校(東京水道橋校) 488,000円 330,000円 67.9
北海道 大原医療福祉専門学校(札幌校) 488,000円 330,000円 65.6
北海道 星槎道都大学 435,000円 285,000円 63.3
岡山県 岡山医療福祉専門学校 380,000円 290,000円 61.1
大阪府 大原医療福祉製菓専門学校(梅田校) 488,000円 330,000円 60.5
島根県 島根総合福祉専門学校 405,000円 300,000円 58.1
東京 NHK学園 680,000円 410,000円 57.8

(参考:各養成施設公式HP、厚生労働省参考資料)

通信課程の一般養成課程のうち、合格率の高いベスト5のうち3つが大原の一般養成施設です。

同じ施設なのに別々の合格率が算出されているのは、大原の通信課程は全国に受講者がおり、カリキュラムや学費等は同一であるものの、異なる専門学校として別々に出願するためです。

大原は、東京が67.9%、北海道が65.6%、大阪が60.5%と、場所が異なっていても安定した高い合格率を出していることがわかります。

短期養成施設で最も高い合格率を誇ったNHK学園も57.8%と高い合格率ですが、学費は他の施設より一回り高めの設定です。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士の一般養成施設で秋入学できる通信課程は?

(引用元:NHK学園公式HP)

社会福祉士の受験資格を得られる一般養成施設のうち、秋入学(10月入学)できる施設は2024年4月時点ではなく、全て4月入学です。

カリキュラム上、通信の場合1年6ヶ月以上の期間が必要で、社会福祉士の試験が毎年2月に行われることを考えると、10月入学は対応が難しいのではないでしょうか。

もしどうしても秋入学をしたいという場合は、秋入学の募集がある通信制大学に入学が選択肢となりますが、秋入学しても最低で卒業まで2年かかってしまうので、受験が可能なのは2年以上先となり受験が早まることはないでしょう。

大原の社会福祉士講座の学費・費用

(引用元:資格の大原公式HP)

大原には社会福祉士の講座が3コースあり、受験資格を得るための一般養成施設としてのコースが2コース、受験資格がある方向けの受験対策講座が1コースです。

講座名 対象者 学費・実習あり(税込) 学費・実習免除(税込)
養成コース通信課程 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
488,000円 330,000円
養成コース夜間通学課程 受験資格を取得するための講座
一般養成施設入学条件を満たす人
1,158,000円 1,000,000円
受験対策講座
社会福祉士合格コース
受験資格を既に持っている人 68,200円(Web通信)
80,400円(通学・Webライブ)  ※実習なし

(参考:資格の大原公式HP)

社会福祉士の受験資格を得るための一般養成施設として受講するのは、養成コース通信課程・夜間通学課程で、一般養成施設の入学要件に当てはまっている人のみが受講可能です。

夜間通学課程は、専門学校へ登校して直に講師から講義を聴いたり施設を使うため、通信に比べて費用は高額となっており実習ありの場合1,158,000円(税込)です。

養成コースの通信課程は、夜間通学課程の半分以下の価格で、実習あり488,000円(税込)・実習なし330,000円(税込)です。

相談援助の実務経験が1年以上ある場合は実習が免除され、学費は実習がある場合に比べ15万円程度減額されます。

受験対策講座社会福祉士合格コースは、既に受験資格がある・あるいは取得予定の方向けで、教室通学・映像通学・Webライブ・Web通信の4つの学習スタイルを選択できます。

(引用元:資格の大原公式HP)

受験対策講座の場合、夜間通学・昼間通学・Webライブは80,400円(税込)で、Web通信は68,200円(税込)と他の受講方法に比べ少し安い価格です。

養成コースは4月入学で次年度の9月に課程修了ですが、修了と同時期の9月から受験対策講座が開講するので、続けて受講することで受験対策ができ、養成コース修了者限定の特別価格が適応されます。

通学・Webライブ80,400円(税込)またはWeb通信68,200円(税込)だった受験対策講座が、養成コース修了者はいずれも58,000円(税込)です。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士養成コース通信課程の特徴

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士養成コース通信課程の特徴
  • 養成施設の中で高い合格率
  • 担任制で手厚いサポート
  • 実習先、実習期間の柔軟性
  • 修了後も受験までフォロー

大原は、社会福祉士の一般養成施設の中で非常に高い合格率を誇ります。

(引用元:資格の大原公式HP)

養成コースを修了後すぐに受験した新卒者の合格率は、直近の35回で78.3%と脅威の高い合格率です。

一般養成施設のうち、昼間通学・夜間通学を除いて通信課程を合格率の高い順に並べると、下記の通りです。

全体合格率(既卒含む) 新卒合格率
大原医療秘書福祉保育専門学校 67.9% 85.5%
大原医療福祉専門学校 65.6% 76.1%
星槎道都大学 63.3% 64.5%
岡山医療福祉専門学校 61.1% 63.3%
大原医療福祉製菓専門学校 60.5% 76.9%
島根総合福祉専門学校 58.1% 71.4%

(参考:厚生労働省参考資料「第35回大学別合格率」)

大原は、通信課程ではどの校舎に通っても高い合格率を誇ることがわかります。

また、通信課程でも担任制をとっており、メールや電話でやりとりを行い手厚いサポートが受けられます。

添削課題の提出状況などにより、電話での学習相談を行うことや、学習中の疑問点をすぐ解消できるようメール・電話での質問が可能です。

一般養成施設での学習の中で山場となる実習について柔軟性の高いシステムを取っていることも特徴です。

社会福祉士の受験資格を得るのに必須であるソーシャルワーク実習は、2ヶ所に行く必要がありますが、多くの他施設では1ヶ所は連続して実習を行います。

大原では1週間単位で実習日程調整が可能、働きながら長期の休みを取るのが難しい場合も実習に行きやすいよう配慮されています。

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

大原の実習先は募集地域各県に登録されており、実習先を自分で探す必要はなく、受講生の都合を聞き取りながら日程や場所を大原が調整してくれます。

また、実習が始まってからも、担当講師が定期的に実習施設を巡回訪問して不安や悩みがあっても解決しやすい環境です。

そして一般養成コースは4月に開講で次年度の9月に修了となりますが、その後試験直前までサポートは継続して受けられます。

国家試験まで、電話やメール、学習相談会でフォローがあるほか、養成コースを修了した方向けの特別価格で受験対策講座や模擬試験が受けられます。

修了しても、孤独感や不安に悩まされることなく、大原のバックアップを受けながら万全の準備をして受験の日を迎えられます。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士養成コース通信課程を他機関と比較

(引用元:日本知的障害協会公式HP)

一般養成施設の数は全国で70を越えており、通信課程にしぼっても50ヶ所以上あります。

高い合格率を誇る大原の養成コースですが、大原と共に検討されることの多い「日本総合研究所」「NHK学園」「日本知的障害者福祉協会」の一般養成課程と比較してみました。

大原の社会福祉士養成コース通信課程は全国に4校ありますが、学費・スクーリング・実習については共通、合格率は全体の受験者・合格者数から算出しました。

比較項目 大原(通信) 日総研 NHK学園 日本知的障害者福祉協会
学費・実習あり(税込) 488,000円 520,000円+テキスト代 680,000円 423,000円
学費・実習免除(税込) 330,000円 270,000円+テキスト代 410,000円 263,000円
合格率(既卒含む) 62.9% 44% 57.8% 37.8%
スクーリング 全国9会場 全国17都市 東京、大阪 全国5都市
実習 全国、施設が決定 本人と相談の上決定 全国 希望聞き取りの上協会が決定

(参考:各養成施設公式HP)

学費に関しては、日本知的障害者福祉協会が実習あり423,000円(税込)・実習なし263,000円(税込)といずれも最も安く、最も高いのはNHK学園の実習あり680,000円(税込)・実習なし410,000円(税込)です。

合格率は、既卒を含めての合格率が最も高いのが大原の62.9%、最も低い日本知的障害者福祉協会の合格率は37.8%でした。

NHK学園のスクーリングは東京・大阪のみが会場ですが、大原は全国9会場・日総研は全国17都市でスクーリングが開催されるため、会場が複数用意されていると地方に住む受講者にとって負担が少なく済むでしょう。

ソーシャルワーク実習の施設決定は、大原やNHK学園は全国に契約施設があり、居住地に近い場所で実習できる可能性が高いのがメリットです。

ただ、必ずしも居住地に近くに実習可能な施設があるかは分からないので、入学前に実習場所・実習期間については念入りな確認が必要です。

学費の安さでは日本知的障害者福祉協会が魅力ですが、合格率の高さや実習先の確保・実習期間の融通などを総合的に考えると、大原の一般養成コースが最もおすすめです。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士養成コース通信課程を学費で比較

(引用元:NHK学園公式HP)

養成施設名 学費・実習あり(税込) 学費・実習免除(税込)
大原 488,000円 330,000円
日総研 520,000円+テキスト代 270,000円+テキスト代
NHK学園 680,000円 410,000円
日本知的障害者福祉協会 423,000円 263,000円

(参考:各施設公式HP)

一般養成施設の学費の相場は、昼間通学が100万円前後、夜間通学が40万円~60万円程度、通信課程の場合は30万円~50万円程度です。

大原・日総研・NHK学園・日本知的障害者福祉協会の一般養成課程を実習ありの学費で比較すると、最も安価に受講できるのは日本知的障害者福祉協会の423,000円(税込)で、次いで2番目に安いのは大原の488,000円(税込)です。

逆に、最も価格が高いのはNHK学園の680,000円(税込)で、日本知的障害者福祉協会との価格差は255,000円です。

大原・NHK学園・日本知的障害者福祉協会は教材費も含めた価格ですが、日総研は520,000円(税込)にテキスト代が実費でかかります。

日総研では入学時に日総研オリジナルの基本テキストを購入する必要があり、テキスト代は約13,200円(税込)なので総合計は533,200円(税込)です。

大原の社会福祉士養成コース通信課程を合格率・合格実績で比較

(引用元:資格の大原公式HP)

大原・日総研・NHK学園・日本知的障害者福祉協会の養成課程の合格率について比較します。

下記は、第35回社会福祉士試験の受験者数・合格者数・合格率(総合・新卒・既卒)の表です。

大原(通信) 日総研 NHK学園
日本知的障害者福祉協会
受験者数 749 1,598 607 571
合格者数 471 703 351 216
合格率(総合) 62.9 44 57.8 37.8
合格率(新卒) 78.4 57.8 73.0 52.1
合格率(既卒) 39.7 36.3 38.3 33.0

(参考:厚生労働省「第35回社会福祉士国家試験学校別合格率」)

受験者数・合格者数を見ると、日総研の受験者が1,598人、合格者数が703人と最も多いです。

合格率においては、総合・新卒・既卒全てにおいて大原が最も高く、新卒合格率は78.4%に達しています。

受験者全体の合格率が44.2%、一般養成施設全体でも合格率が48.2%なので、大原は非常に高い合格率で、受験対策がしっかりされていることが分かります。

次いで合格率が高いのは、NHK学園の57.8%で、日総研と日本知的障害者福祉協会は平均とほぼ同程度でした。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士養成コース通信課程を実習・スクーリングで比較

(引用元:NHK学園公式HP)

一般養成施設では、対面で8日間(実習免除者は5日間)のスクーリングが必要で、実務経験がない場合は必ず現場実習を行う必要があります。

実習は、「2ヶ所以上の施設で」「合計240時間以上」現場で学ぶなど大枠は規定されていますが、実習先の決定方法や日程などの細かい点は施設により異なります。

現地に行く必要があり、時には仕事を休まなければいけないスクーリング・実習は働いている社会人にとっては大きな心配な点です。

自分の居住地域や勤務状況などを考慮して、負担をできるだけ軽くできる可能な施設を選びましょう。

養成課程 スクーリング 実習
大原 全国9会場
札幌・水道橋・横浜・梅田・京都・福岡など
土日実施
範囲は全国、大原が決定
1週間(6日間)単位から可能
日総研 全国17都市
全国約600ヶ所から選択
本人の希望聞き取りの上決定
2週間以上連続の実習
NHK学園 東京、大阪の2都市4会場
基本的に土日だが平日もあり
全国指定の施設
1回目初年度10月~2月に24日間、
2回目3月~7月8日間
日本知的障害者福祉協会 全国5都市
土日を含む3日間で設定
希望聞き取りの上協会が決定
自己開拓不可
勤務や利用したことのある施設不可

(参考:各養成施設公式HP)

スクーリングの場所は、日総研は全国17都市・大原は全国9会場・日本知的障害者福祉協会は全国5都市といくつかの会場が用意されていますが、NHK学園は東京・大阪のみです。

スクーリングは、社会人向けに配慮して多くの施設が土日・祝日を中心に日程が組まれていますが、NHK学園・日本知的障害者福祉協会は、平日を含んだ日程もあります。

ソーシャルワーク実習の施設や日程の決め方は、受講者の希望や居住地を考慮しながら、実習先への交渉や決定は施設側が行うのが一般的です。

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

実習期間は、1ヶ所目が24日間・2ヶ所目が8日間というのが基本の形ですが、受講者の都合によっては日総研のように2週間ごとに分けることも可能です。

スクーリング実習の日程について最も柔軟性のある大原では、1週間(6日間)単位での実習が可能です。

実習先は、要件を満たしていれば勤務先や関係施設などで行うことも制度的には可能ですが、日本知的障害者福祉協会は禁止しています。

実習施設の要件は法令で規定されています。本養成所と契約を結び、本養成所が東京都に届け出ている施設以外では実習をすることができません。実習先の自己開拓等も認めていません。
また、本養成所と契約している施設であっても、ご自身の勤務先や、本人、ご家族等が利用している、あるいは過去に利用していた施設等で実習することはできません。

(引用:日本知的障害者福祉協会公式HP)

日本知的障害者福祉協会におけるソーシャルワーク実習先は、現在勤務中・利用中に加え、過去に勤務や利用がある場合、家族等が勤務・利用したことがある施設も禁止です。

日本知的障害者福祉協会では、「勤務している法人内の事業所で実習したい」「家族が利用している施設で実習したい」というような希望はかなわないので注意しましょう。

現場実習は、合計で6~8週間という長い期間過ごし、実際の現場での業務を見て体験できる貴重な機会なので、自分の希望に近い形で行える施設を選びましょう。

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大原の社会福祉士養成コース通信課程の評判・口コミ

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士養成コース通信課程の評判・口コミを紹介します。

大原の良い評判・口コミ 大原の悪い評判・口コミ
  • 講師や事務の対応が親切
  • 働きながら実習がしやすい
  • 対応エリアが少ない

大原の社会福祉士養成コースの良い口コミとしては、「講師の対応が親切」「質問したら返信が早く丁寧だった」というものが多数ありました。

また、実習期間が1週間単位(6日間)で行えるのは大原の特徴であり、働きながら長期間仕事に穴をあけるのが難しい社会人にとっては非常に助かるシステムです。

一方、大原の悪い口コミはほとんど見つからなかったのですが、受講できるエリアが限定的という声はありました。

大原の社会福祉士養成コースを検討する際は、質問や相談がしやすく対応が丁寧なことや、働きながら実習がしやすい点が安心できますが、自身の住んでいる地域が該当するかの確認が必要です。

大原の社会福祉士養成コース通信課程の良い評判・口コミ

大原の良い評判・口コミ
  • 講師や事務の対応が親切
  • 働きながら実習がしやすい

大原の社会福祉士養成コース通信課程の良い評判・口コミは、講師や事務職員の方の対応が親切だという声が多く聞かれました。

講師は分かるまで丁寧に教えてくださるので、講義が分かりやすかったです。また、自分に合ったアドバイスをしてくださり、勉強方法が改善され少しずつだけど点数を上げていくことができました。困っていることはすぐ相談でき、解決できるところが良かったです。

(引用元:資格の大原公式HP「合格実績・喜びの声」)

通信課程の場合、1人で学習する時間が長くなるので、学習中に分からない点や孤独感や不安感も出てきますが、講師からのアドバイスや質問への返答が非常に心強いものです。

「大原は神」「大原は親切」などと、学習やスクーリング関連などさまざな対応が迅速で丁寧な姿勢が好評です。

通信課程は、常に学校に行っているわけではないので、何も施設側からアクションがないと放置されているような気持ちになりがちですが、そのような口コミは一切見られませんでした。

また、養成課程で大きな要となるソーシャルワーク実習に関しても、良い口コミがありました。

講師は特に実習先の選定、実習訪問時など、とても話しやすく心強かったです。とても良い実習先を紹介していただいたので、有意義な実習にすることができました。

(引用元:資格の大原公式HP「合格実績・喜びの声」)

実習先を選ぶ時や、時期を検討する時など、施設とのやりとりが大事なところですが、実習関連についても非常に好印象の方が多いようです。

「話しやすくて心強い」「実習先についての質問に迅速な回答、質問以外の範囲まで答えてくれた」などと対応を絶賛する声が多く、先ほどの講師・事務職員の対応の良さはソーシャルワーク実習でも活かされているようです。

まら、他施設は短くても2週間以上から対応の場合がほとんどなのに対して、大原は実習期間が1週間単位にできることもプラス評価のようでした。

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大原の社会福祉士養成コース通信課程の悪い評判・口コミ

大原の悪い評判・口コミ
  • 対応エリアが少ない

大原の社会福祉士養成コース通信課程の悪い評判・口コミは探してもはっきりとしたものは見つかりませんでした。

https://twitter.com/kobe_ota31/status/1603617431028924416

あえていうなら、社会福祉士養成コースが限定された校舎にしかない点を挙げている口コミがありました。

養成コースの「夜間」は東京水道橋校の1つ、「通信」は札幌・東京水道橋・梅田・福岡の4つの学校のみ受講が可能なので、エリア外の人にとっては選択肢から外れるのはデメリットといえるかもしれません。

大原の養成コースの通信課程で勉強中の方の苦戦している口コミは散見されましたが、大原へのネガティブな気持ちというよりは、試験勉強が難航する焦りや苛立ちを感じさせるものでした。

養成課程修了のための学習と、スクーリングや長期間の実習、国家試験の受験対策を平行して行っていくのは大変な道のりなので、時には愚痴を吐いて気分転換する必要もあるのでしょう。

大原の社会福祉士養成コース夜間通学課程について

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士養成コースは、通信課程のほかに夜間通学課程があり、概要は以下の通りです。

項目 社会福祉士養成コース
夜間通学課程
学費・実習あり(税込) 1,158,000円
学費・実習なし(税込) 1,000,000円
第35回国試合格率 総合89.2%、新卒100%
期間 1年
地域 水道橋校
特色
福祉関係のアルバイト探しサポート
就職活動サポート
受験終了後に実習を実施する場合もある

学費については、通信課程の488,000円(税込)・実習なし330,000円(税込)と比較するとかなり高い価格になっており、ソーシャルワーク実習が必要な方の場合1,158,000円(税込)・実習なしでも1,000,000円(税込)です。

ただし、大原独自の特待生試験の結果や取得済み資格によっては、入学金授業料の全額または一部が免除になる制度があり、最大44万円の免除が受けられます。

高額な分、質の高い学習の提供と手厚い学習フォロー・サポートの充実がうかがえるのは合格率の高さです。

(引用元:資格の大原公式HP)

通信課程でも高い合格率を誇っていた大原ですが、夜間通学は既卒者を含めた総数では89.3%、新卒者に限ると合格率100%、つまり第35回社会福祉士試験を受験した夜間通学課程卒業生は全員が合格という快挙でした。。

同じ養成コースでも、通信課程の場合期間が1年6ヶ月のため、4月に入学して卒業が次年度の9月、社会福祉士試験を受けられるのは約2年後です。

夜間通学であれば最短1年で卒業でき、年度内の2月に卒業見込みで社会福祉士試験の受験ができるため、通信課程より1年早く次のステップアップが可能なのも大きな違いです。

大原の合格カリキュラムは、国家試験の受験資格を得るために必要とされる知識および技能を修得すると同時に、国家試験合格のための対策学習も並行して行うところに最大の特長があります。

入学時から国家試験対策を実施!

国家試験対策を入学時から実施することにより、修了と同時に確実に国家試験に合格できる実力が身につきます!

(引用元:資格の大原公式HP)

通信課程では2年かけて養成課程の修了と受験対策を行うところを、夜間通学課程は1年という半分の期間で行うので非常にハードスケジュールです。

夜間通学課程では、修了・受験資格取得を目指しながら同時並行的に国家試験対策を実施しており、それにより1年という短期間で高い合格率を叩き出せるのでしょう。

時間割(例)
昼間 仕事などライフスタイルに合わせて活動 ソーシャルワーク演習/貧困に対する支援
夜間(18:30~21:40) 社会福祉の原理と政策 保健医療と福祉 社会保障 社会福祉調査の基礎 刑事司法と福祉

(引用元:資格の大原公式HP)

1週間の時間割の一例は上記のようになっており、平日は18;30~21:40に授業を受け、土曜日にはまとまった時間で演習等に取り組みます。

ソーシャルワーク実習の期間は夜間講義はなくしており、6週間連続の実習を希望する場合2月の受験終了後に実習を行うため、試験勉強と実習を同時にこなす必要がありません。

夜間通学課程は、2024年4月時点で東京水道橋校のみで開講しています。

(引用元:資格の大原公式HP)

日数の少ない通信課程のスクーリングと異なり、夜間通学は毎日通う必要があります。

必然的に居住地・勤務場所は近郊に限られ、職場の勤務時間等も考慮してきちんと通学が可能な環境な方のみの選択肢です。

近郊のみの受講者であることを活かして、夜間通学が可能で福祉経験を受験前に積むための福祉関係アルバイト探しサポートや、修了後の就職活動サポートも行っています。

就職に向けたアドバイス、求人の紹介、書類や面接の準備に加え、希望者には面接トレーニング等も行なっています。就職に向けたサポートが受けられるので就職活動も安心です。

(引用元:資格の大原公式HP)

費用や通学の問題がクリアできるのであれば、社会福祉士を最短1年で取得可能・合格率も高い大原の夜間通学課程は非常におすすめできる講座です。

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大原の社会福祉士・受験対策講座の特徴

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

大原の社会福祉士受験対策講座・社会福祉士合格コースは、受験資格を得られる養成課程とは異なり、既に受験資格を持っており国家試験対策をしたい人向けです。

大原の社会福祉士受験対策講座・社会福祉士合格コースの特徴
  • 合格のノウハウが詰まったカリキュラム
  • 学習スタイルを4つから選択できる
  • 手厚いフォローサポート体制

大原の社会福祉士合格コースは、受験資格を既に持っている人、あるいは合格と同時期に受験資格が得られる人向けの講座です。

高い合格率を誇る養成コースで培った合格のノウハウが詰まったカリキュラムで学習が進みます。

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

社会福祉士合格コースは、学習スタイルが「Webライブ」「Web通信」「教室通学」「映像通学」の4タイプから選べます。

教室通学・映像通学の場合は、それぞれ「教室通学実施校」「映像通学実施校」に通える場所に居住していることが前提ですが、Webライブ・Web通信は場所を選ばず、インターネット通信が可能であればどこでも受講できます。

学費は、教室通学・映像通学・Webライブは80,400円(税込)、Web通信は68,200円(税込)です。

大原の社会福祉士合格コースは、手厚いフォロー体制も魅力で、分からない点を質問は電話やメールで無制限にできます。

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大原の社会福祉士・受験対策講座の合格率・合格実績

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士講座のうち、残念ながら受験対策講座・社会福祉士合格コースの合格実績・合格率については公表されていません。

ただ、養成コースについては厚生労働省から学校別の合格者数・合格率が発表されており、数ある養成課程の中でも大原の養成コースが夜間通学で合格率100%、通信課程でも86.9%と非常に高い数値であることが分かります。

養成課程受講者の高い合格率から、大原が社会福祉士受験において合格へ導くノウハウ・教材・講師・フォロー体制が整っていることが想像可能です。

養成コースは9月に修了し、受験対策講座が9月開始しますが、養成コース受講者は特別価格で受講可能のため、養成コース修了者がそのまま受験対策講座を受講する流れも多いでしょう。

レジュメはとても分かりやすかったですし、模擬試験やミニテストなども長年の実績とノウハウが詰まっていると感じるものでした。Web講義が観られたのも安心材料になりました。
休みや取りこぼしの不安がなく受講できてとても良かったです。

(引用元:資格の大原公式HP「合格者の声」)

大原の社会福祉士受験対策講座「社会福祉士合格コース」の合格実績は公開されていないものの、養成コースの実績から受験対策についてのノウハウが豊富で合格者を輩出していると考えられます。

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大原の社会福祉士・受験対策講座のサポート

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士受験対策講座のサポート面について解説します。

大原の社会福祉士受験対策講座のサポート
  • 欠席フォロー、振替視聴制度、Web講義視聴
  • 質問サポート
  • 教室聴講制度
  • 自習室利用

大原の社会福祉士受験対策講座の欠席フォロー・振替視聴制度・Web講義視聴は、通学タイプで講義をやむをえず欠席してしまった場合や、映像視聴を受講校以外で視聴したい時に利用します。

講義を休んでも欠席フォローとして映像補講が受けられ、映像通学生は予約をすれば受講校以外での映像視聴が可能です。

また、該当コースを申し込んでいればWeb講義が標準装備のため、欠席時のフォローの他、いつでも復習に活用できます。

(引用元:資格の大原公式HP)

学習の過程で不明な点が出た場合、教室通学生は直接講師に質問ができ、映像通学・通信生は電話による質問も可能です。

さらに、Mobile-O-haraの質問フォームから24時間気軽に質問ができ、返答は遅くとも1週間以内なので安心です。

教室聴講制度は、基本講義を映像通学やWebで受講している受講者が、模擬試験を教室で受けられる制度です。

普段1人で学習する受講生が、教室で同じ受講者と共に模擬試験を受けることで、国試受験の緊張感を肌で感じてモチベーションを上げたり、受講生同士の情報交換の場となることが狙いです。

(引用元:資格の大原公式HP)

また、自宅では学習に集中できない・学習環境が良くないといった受講者のため、大原では一部の教室を自習室として開放して学習環境を整えるサポートをしています。

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大原の社会福祉士・受験対策講座を他社と比較

(引用元:資格の大原公式HP)

社会福祉士試験は、大原以外にも予備校や通信講座各社から多くの受験対策講座が提供されています。

今回はその中でも人気が高く、大原と比較検討されやすい「アガルート」「LEC」「東京アカデミー」「TECOM 福祉教育カレッジ」の4つの講座と比較します。

会社名・講座名 料金(税込) 特徴
資格の大原
社会福祉士合格コース
68,200円(Web通信)
80,400円(通学・Webライブ)
  • 養成コースで蓄積した合格ノウハウによる教材・カリキュラム
  • 手厚いフォロー体制
アガルート
合格カリキュラム
65,780円
  • 頻出知識を中心に網羅的にまとめられたテキストと講義
  • Facebook質問制度、月1回ホームルーム
LEC 77,000円
  • 受講生専用インターネットフォロー
  • 受講・質問・相談・スケジュール管理まで一元化
東京アカデミー 48,000円
※入学金5,000円を含む
  • オリジナルテキストと演習問題で学ぶ
  • SOSカード(質問)10枚まで
福祉教育カレッジ
合格フルパック
39,710円
  • 受講生満足度92%のカリスマ講師による講義

(参考:各社公式HP)

5つの講座のうち、最も料金が安いのは福祉教育カレッジの合格フルパック39,710円(税込)で、次いで48,000円(税込)の東京アカデミーも比較的安価です。

大原・アガルート・LECは6万円~8万円程度かかりますが、その分質問が無制限にできるなどフォローが手厚い講座です。

なお、人気の高い社会福祉士講座の1つにユーキャンがありますが、ユーキャンは2024年4月時点で新カリキュラム対応のため受付を停止しており、第37回(2025年2月実施)国家試験向けリニューアル対応中です。

リニューアル後はカリキュラムや料金に変更がある可能性が高いこと、直近の第36回国試に対応できる講座がないことにより、今回は比較対象から除外しています。

大原の社会福祉士・受験対策講座を学費で比較

(引用元:福祉教育カレッジ公式HP)

会社名・講座名 料金(税込)
資格の大原
社会福祉士合格コース
68,200円(Web通信)
80,400円(通学・Webライブ)
アガルート
合格カリキュラム
65,780円
LEC 77,000円
東京アカデミー 48,000円
※入学金5,000円を含む
福祉教育カレッジ
合格フルパック
39,710円

5つの講座のうち、最も料金が安いのは福祉教育カレッジの「合格フルパック」39,710円(税込)です。

また、合格フルパックから過去問題集と模擬試験を除いた「合格必勝Web講座」はWeb講座・テキストで31,460円(税込)で受講可能です。

大原は学習スタイルによって値段が異なり、Web通信は68,200円(税込)・Webライブは80,400円(税込)です。

Webライブとは専用アプリを使ってライブ配信形式の講義を受講するスタイルで、自宅等で受講しながらリアルタイムでのやりとりができます。

大原以外の4社の講座価格の平均を計算すると58,000円程度で、大原の受験対策講座は通信講座各社の中では比較的高額です。

大原の社会福祉士・受験対策講座を教材で比較

(引用元:LEC公式HP)

会社名・講座名 教材・カリキュラム
資格の大原
社会福祉士合格コース
テキスト、オリジナルレジュメ、Web講義視聴
模擬試験3回・結果分析
アガルート
合格カリキュラム
映像講義、テキスト
LEC 映像講義(WebまたはDVD)、オリジナルテキスト
模擬試験2回
東京アカデミー 基礎から実践まで総合的にレベルアップを図るオリジナルテキスト
全国公開模試
福祉教育カレッジ
合格フルパック
Web講座&合格教科書のW学習

通信講座各社の教材は、多くが映像講義をWeb配信で視聴し、テキストに加えて過去問題集・演習問題集や補助教材の紙教材を合わせる方法です。

東京アカデミーのみ映像講義はなく、テキストで学習した後に演習課題に取り組み、答案を郵送して返送された答案で復習を行うという流れで学習を進めます。

(引用元:東京アカデミー公式HP)

動画による学習を好まず、テキストでコツコツと勉強したい方は東京アカデミーの学習スタイルが適しているでしょう。

また、映像講義はWeb通信での視聴がほとんどですが、LECだけはDVDによる映像視聴が可能です。

通信環境に関わらず視聴したい、大きなテレビ画面で見たいなどの要望がある場合はLECのDVDによる映像視聴がおすすめですが、DVDの場合料金が数万円程度プラスでかかるのでご注意ください。

通信講座の中に模擬試験が含まれているのは大原・LEC・東京アカデミーです。

模擬試験は、試験の予行練習になり、自分の実力を知り自己分析するためにもぜひ受けたいところなので、付いていない講座の場合は別に申し込みするのをおすすめします。

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大原の社会福祉士・受験対策講座をスキマ時間活用で比較

(引用元:資格の大原公式HP)

会社名・講座名 スキマ時間活用法
資格の大原
社会福祉士合格コース
スマホ・タブレットで講義視聴可
アプリダウンロードで通信環境に関わらず講義視聴可
アガルート
合格カリキュラム
1回10分程度の講義
音声ダウンロード可
LEC スマホ視聴、音声ダウンロード可
インターネットフォロー一元化
東京アカデミー テキスト持ち歩き
福祉教育カレッジ
合格フルパック
Web講座

忙しい社会人が勉強時間を確保するには、通勤時間や仕事の休憩時間などを利用してスキマの時間の積み重ねを続けることが大切です。

大原はスマホ・タブレットで講義視聴が可能で、アプリをダウンロードすれば通信環境がなくとも講義が視聴できます

アガルートやLECも、スマホ等での講義視聴ができ、映像はできないものの音声ダウンロードが可能です。

東京アカデミーは、テキスト学習で進めるためスマホ等の活用はできませんが、テキストを持ち歩いて勉強することは可能でしょう。

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大原の社会福祉士・受験対策講座を合格実績で比較

(引用元:アガルート公式HP)

会社名・講座名 合格実績・合格率
資格の大原
社会福祉士合格コース
公表なし
※養成コース通信課程は新卒86.9%
アガルート
合格カリキュラム
81.25%
LEC 公表なし
東京アカデミー 公表なし
福祉教育カレッジ
合格フルパック
公表なし

通信講座は、講座修了後の合格率を発表していない会社が大半で、その中で異彩なのはアガルートでほぼすべての講座で合格率を公開しています。

社会福祉士においても、合格率を公開しているのはアガルートのみ、大原含め他の4社は合格率は公開されていませんでした。

アガルートの第36回社会福祉士試験の合格率は81.25%と受験者平均23.2より高い値ですが、算出方法が受講生アンケートによるものなので参考程度にしましょう。

大原の受験対策講座については合格率は発表されていないものの、養成コース通信課程の新卒者合格率は78.3%と非常に高い結果を出しています。

養成コースと受験対策講座は別のものですが、養成コースで高い合格率を誇れる講師・教材・フォロー体制が大原にそろっているということは信頼性の高い講座であることは確かです。

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大原の社会福祉士・受験対策講座をサポート面で比較

(引用元:資格の大原公式HP)

社会福祉士の受験対策講座のサポート面について5社を比較します。

会社名・講座名 質問 添削 その他サポート
資格の大原
社会福祉士合格コース
× 自習室利用
模擬試験教室受験可
アガルート
合格カリキュラム
× 月1回ホームルーム
LEC × インターネットフォロー
東京アカデミー △(10回まで)
福祉教育カレッジ
合格フルパック
× ×

学習の途中でつまづいた時、分からない点があったときにあると心強い質問フォローですが、福祉教育カレッジ以外は全ての講座で備わっています。

ただ、東京アカデミーはSOSカードという実物のカードを使用して質問をする形式のため、郵送で時間がかかることが予想されるのと、10枚までという制限があります。

逆に、添削指導はほとんどの通信講座で行っていませんが、東京アカデミーは全5回の演習課題を郵送で提出・添削されます。

Web通信での講義視聴が学習の中心となっている通信講座の中で、東京アカデミーのような手書きの勉強と郵送でのやりとりは珍しく、昔ながらの学習がなじむ人には好まれるのではないでしょうか。

(引用元:東京アカデミー公式HP)

その他、大原は通信生であっても希望すれば自習室の利用ができ、模擬試験だけは教室で受けられるなど、専門学校が全国に設置されていることで可能なサポートがあります。

アガルートは月1回担当講師のホームルーム動画が届き、学習のモチベーション向上や学習ペースの確認などができます。

LECは、講義視聴・質問・スケジュール管理・受講者相互交流・よくある質問一覧など、全てのサポートを一元化しており利用しやすい環境です。

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ニチイに社会福祉士の通信講座はあるの?

(引用元:ニチイまなびネット公式HP)

社名 株式会社ニチイ学館
事業内容 医療関連事業―医療事務受託事業、医療機関経営コンサルティング
介護事業―介護予防・在宅系介護・居住系介護のトータル介護サービス、介護用品販売
保育事業―保育園経営
ヘルスケア事業―家事代行サービス等
教育事業―医療・介護現場で役立つ実務講座・資格取得講座を開講
主な医療講座 医療事務講座・調剤薬局事務講座・メディカルドクターズクラーク講座
主な介護講座 介護職員初任者研修・介護福祉士国家試験受験対策講座・
介護福祉士実務者研修・介護事務講座・福祉用具専門専門相談員養成講座
ケアマネージャー受験対策パーフェクトゼミ

(参考:ニチイホールディングス公式HP)

ニチイ学館は医療・介護業界の大手で、医療関連事業・介護事業、近年は保育事業も手がけており、教育事業では多数の医療・介護に関する資格講座を展開している会社です。

介護福祉士国家資格講座があることから、対となる社会福祉士の講座もあるのではと考える方は多いですが、ニチイ学館に社会福祉士の講座はありません

社会福祉士は介護業界でもニーズの高い資格ですので、今後社会福祉士の講座も開講されることを期待します。

大原の社会福祉士・受験対策講座の評判・口コミ

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士・受験対策講座の良い口コミ 大原の社会福祉士・受験対策講座の悪い口コミ
  • 教材が分かりやすい
  • 講師が良かった
  • 価格が高め

大原の社会福祉士受験対策講座についての口コミは、教材が分かりやすい・講師が良かったというものが見られたものの、ネガティブな口コミはほとんど見つけられませんでした。

大原は養成コースと受験対策講座があるため、養成コースについて言及されているものはいくつかありましたが、いずれもプラスの口コミばかりでした。

大原の受験対策講座の口コミから、講師の説明や教材の内容が分かりやすい一方、価格については他社より比較的高めなので、自分に合っているか判断する際の参考にしましょう。

大原の社会福祉士受験対策講座の良い口コミ

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の受験対策講座については、以下のような声が聞かれました。

レジュメはとても分かりやすかったですし、模擬試験やミニテストなども長年の実績とノウハウが詰まっていると感じるものでした。Web講義が観られたのも安心材料になりました。

(引用元:資格の大原公式HP)

講師に質問しやすい環境で、分からないところもそのままにせず、問題解決することができるので学習がスムーズに進めることができました

(引用元:資格の大原公式HP)

福祉の現場での実務経験のある先生方が多く、実際のエピソードや想いを交えてくださるので、イメージを結びつけながら学ぶことができました。

(引用元:資格の大原公式HP)

教材やカリキュラムの流れが分かりやすく、テストや模擬試験などから合格する力をしっかり付けられたと感じた受講生が多かったようです。

また、講師による講義が分かりやすい、講師に質問することで分からないところはすぐに解決できたという声もありました。

養成コースの受講者においても、「講師や事務職員が親切」「質問が迅速で丁寧」などと対応を絶賛する声が多くあり、どちらの講座においても受講者の親身になって対応してくれる社風が根付いていることが分かります。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士受験対策講座の悪い口コミ

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の社会福祉士の受験対策講座についてはっきりとした悪い口コミは見つけられませんでした。

ただ、価格の面で比較すると、他の講座を選びたくなるのは事実のようです。

他に見られた受講生からは、直接的な大原へのマイナス評価ではないのですが、模試の結果に一喜一憂したり、試験前にナーバスになり焦りや不安を吐き出している口コミは多くありました。

通信課程だと1人で勉強する時間が長くなり、ネガティブな気持ちにもなりやすいので、もう少し大原のことを身近に感じて安心を得られればより良いのかもしれません。

大原の社会福祉士・受験対策講座のメリット・デメリット

まとめ

大原の社会福祉士受験対策講座のメリット 大原の社会福祉士受験対策講座のデメリット
  • 養成コースのノウハウを生かした教材とカリキュラム
  • 学習スタイルが選べてWebライブも有り
  • 模擬試験3回
  • 質問等のサポートが豊富
  • 価格が高め
  • 大原の学校が近くにないと受けられないサポートがある
  • 教材は市販のものを自分で購入

大原の社会福祉士受験対策講座の最大のメリットは、高い合格率を誇る養成コースで培った合格へのノウハウがあることです。

学習スタイルが4種類から選択できるのは利便性が高く、中でもWebライブは遠方でも臨場感のある講義を受講できるのが魅力です。

コースに模擬試験3回分が含まれており本番に十分に備えられることや、質問や相談に親身になって応えてくれることも非常に大事なポイントです。

デメリットとしては、価格が他社の社会福祉士受験対策講座と比べると高いことです。

(引用元:資格の大原公式HP)

大原の学校は全国各地にありますが、社会福祉士講座に対応している校舎が近くにない東北・四国などに居住している場合、自習室の利用や模擬試験の教室受験などのサポートが十分に得られない可能性があります。

また、使われる教材としてオリジナルのレジュメがありますが、メインのテキストは市販のものを購入する必要があります。

大原の社会福祉士・受験対策講座のメリット

養成コースのノウハウを活かしたカリキュラム

(引用元:資格の大原公式パンフレット)

大原の社会福祉士受験対策講座の最大のメリットは、高い合格率を誇る養成コースで培った合格へのノウハウがあることです。

まずは、16回分のWeb講義とテキスト・オリジナルの講義レジュメで、効率的に重要項目・頻出項目を学習します。

その後演習・ミニテスト・復習と繰り返すことで学習を定着させ、一通りの学習を終えたら模擬試験へ挑戦、自己分析と復習・総仕上げを行います。

一般の人にとってもその実績に裏付けられた講義やサポートが受けられますし、養成コースを修了した人にとっても、受験対策講座が特別価格で受講できるので本番までに総復習・試験対策ができます。

選べる学習スタイル

また、個々の事情や好みに合わせて学習スタイルが教室通学・映像通学・Webライブ・Web通信の4つから選択でき、中でもWebライブは遠方で受講しても臨場感のある講義を受講できるのが魅力です。

(引用元:資格の大原公式HP)

模擬試験3回

(引用元:資格の大原公式HP)

コースに模擬試験3回分が含まれており、試験に慣れる経験を積むのと同時に自己分析と復習ができ、本番の得点アップにつながります。

模擬試験は、基礎レベル・本試験レベル・中央法規出版の模擬試験と3段階で行われるため、受けるごとに着実にステップアップを踏めるでしょう。

質問等のサポート体制が充実

また、大原は質問が無制限ででき、素早い返信・返答で丁寧な対応により通信でも孤独感や不安感を感じることなく学習を継続できる手厚いフォロー体制も大きなメリットです。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士・受験対策講座のデメリット

(引用元:資格の大原公式HP)

価格が高め

大原の社会福祉士受験対策講座のデメリットの1つは、他社の社会福祉士受験対策講座と比べると値段が高いことです。

社会福祉士受験対策講座の相場はおおよそ5万円前後といわれていますが、大原はWeb通信で68,200円(税込)、Webライブの場合は80,400円(税込)です。

地域によるサポートの差

自宅のそばに大原の社会福祉士講座に対応している校舎が近くにない場合、受けられるサービスが限られてしまいます。

例えば、東北・四国などに住んでいる場合、近くに社会福祉士講座に対応している校舎が近くにない場合、自習室の利用や模擬試験の教室受験などのサポートが十分に得られない可能性があります。

テキストが市販

使われる教材として大原オリジナルのレジュメがありますが、メインのテキストは市販のテキスト・問題集を3冊購入する必要があるのもデメリットです。

3冊合わせると1万円を越える出費となるのも去ることながら、長年の合格ノウハウを謳う大原がオリジナルのテキストを開発・制作していないこと自体に少し惜しい気持ちになります。

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめな人・おすすめできない人

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめな人と、おすすめできない人は以下の通りです。

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめな人 大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめできない人
  • 信頼おける講座で学習したい人
  • 質問サポートを受けたい人
  • 模擬試験を複数回受けたい人
  • 大原の社会福祉士養成コースを修了した人
  • できるだけ安い講座が良い人
  • 近くに大原の校舎がない人

(参考:資格の大原公式HP)

大原は資格講座として長い歴史があり、合格率の高さからも信頼できる講座なので、信頼性を重視する人におすすめです。

質問や相談に丁寧に答えてもらえるサポートを必要としている場合や、模擬試験を複数回受けて実践練習を存分にしたい人にも適しているでしょう。

養成コースを修了した人は特別価格の58,000円(税込)で受講できるため、特におすすめです。

大原の社会福祉士・受験対策講座をおすすめできない人は、できる限り安い講座が良いと考えている人です。

通信講座なので校舎は離れていても受講できますが、教室振替制度や自習室利用など、校舎が近くないと受けられないサービスもあるので、近くの大原学校をチェックしてから決めましょう。

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめな人

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめな人
  • 信頼おける講座で学習したい人
  • 質問サポートを受けたい人
  • 模擬試験を複数回受けたい人
  • 大原の社会福祉士養成コースを修了した人

大原の社会福祉士・受験対策講座をおすすめな人は、信頼のおける通信講座で学習したい人です。

大原は、他の資格も含めて長い歴史と確かな合格率を誇る専門学校・資格講座であり、特に社会福祉士においては一般養成施設としてのコースがあり、近年の社会福祉士国家試験の合格率の高さから合格に導く力に長けた講座であることが分かります。

通信であっても電話やメールで質問がしやすいサポート環境を整えてあるので、分からないところや不安な点が出ても安心です。

社会福祉士合格コースの中には模擬試験が3回分含まれていて、本番の雰囲気を味わうこと・自己分析でさらに学習を深めることができます。

また、大原の社会福祉士の養成コースを修了した人は、特別価格の58,000円(税込)で受講できるため、特におすすめです。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめできない人

大原の社会福祉士・受験対策講座がおすすめできない人
  • できるだけ安い講座が良い人
  • 近くに大原の校舎がない人

大原の社会福祉士・受験対策講座をおすすめできない人は、できる限り安い通信講座を選びたい人です。

大原の通信講座価格は、専門学校や予備校など施設を抱える他社と同様、施設の維持費や講師の人件費などの都合上どうしても高くなりがちです。

安さを最も優先する基準にして選びたいという人は、大原の社会福祉・受験対策講座はおすすめできません。

また、その価格設定は大原の校舎を活用することを含めていますが、大原の校舎が近くにない場合はそのメリットが享受できないので、通信講座のみの安価な講座を選ぶ方がコスパが良いでしょう。

大原の社会福祉士講座に関するよくある質問

大原の社会福祉士講座に関するよくある質問
・社会福祉士は通信教育で取得できる?
・社会福祉士の受験資格が得られる通信大学のおすすめランキングは?
・社会福祉士の通信課程のうち9月入学できる講座は?
・社会福祉士の一般養成施設でおすすめの通信課程は?
・社会福祉士の一般養成施設で1年カリキュラムの通信課程はある?
・社会福祉士の養成施設は社会人でも受講できる?
・社会福祉士の短期養成コースは通信で受けられる?
・社会福祉士は働きながらでも取得できる?
・大原の社会福祉士講座の通信コースの評判は?
・社会福祉士の直前講座はある?
・スマホで受けられる無料の社会福祉士講座はある?

最後に、大原の社会福祉士講座に関連する「よくある質問」にお答えいたします。

社会福祉士は通信教育で取得できる?

受験資格を持っている人ならば通信教育で勉強して合格可能です。

ただ、受験資格がない場合は通信教育で学習しても対面でのスクーリングや福祉施設での実習が必要な場合があります。

社会福祉士の試験は誰でも受験できる試験ではなく、まずは受験資格を得る必要があります。

社会福祉士の受験資格を得るルートは12ルートとさまざまな方法がありますが、学歴や実務経験などに応じて「福祉系大学での指定科目履修」「短期養成施設の修了」「一般養成施設の修了」と大きく3ルートに分けられます。

福祉系大学・短期養成施設・一般養成施設は通信タイプの学習が可能なので、通信制大学や養成施設の通信課程を選び修了できれば、社会福祉士の受験資格が得られます。

ただ、いずれも指定科目履修・課程修了には対面のスクーリングが必須であり、相談援助業務の実務経験が1年以上ない場合は福祉施設へ行き6~8週間の現場実習を行う必要もあります。

そのため、自宅での学習のみで受験資格を得ることは不可能です。

ただ、既に受験資格を得ている場合は、通信教育で勉強することによって社会福祉士に合格することは努力次第で可能でしょう。

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社会福祉士の受験資格が得られる通信大学のおすすめランキングは?

通信教育で学べる福祉系大学
①東北福祉大学 ②東京福祉大学 ③東京通信大学 ④武蔵野大学 ⑤日本医療大学 ⑥星槎大学
⑦聖徳大学 ⑧日本福祉大学  ⑨中部学院大学 ⑩佛教大学 ⑪九州保健福祉大学

社会福祉士の受験資格が得られる通信大学は2024年4月時点で全国に11ヶ所あります。

居住地や個々の状況により適した大学が異なるため、全員に向けたおすすめの通信大学としてのランキング付けは非常に困難です。

選び方のポイントとしては、基本的に居住地から近い大学を選択するのが良いでしょう。

通信大学なので毎日通学する必要はありませんが、スクーリングや現場実習のことを考えるとできるだけ近い方が便利です。

参考までに、第35回社会福祉士国家試験における合格率の高さを比較すると、聖徳大学57.1%・武蔵野大学55.4%、日本福祉大学54.4%が合格率が高い大学ベスト3です。

学費の安さでいうと、4年間の総合計の学費は安い順に武蔵野大学710,000円、東北福祉大学770,000円、聖徳大学787,100円です。

ただ学費はあくまで最短で卒業・必要最低限の単位習得を前提とした概算の金額なので参考程度にしてください。

特色のある大学として、東京通信大学はオンライン学習に特化していて、スクーリング日数が最低限で済むようになっています。

ソーシャルワーク実習は6~8週間かけて2ヶ所の福祉施設に直接行って業務に携わり学習しますが、多くの大学は大学が交渉・決定するのに対して聖徳大学は、実習先施設を自己開拓する必要があります。

実習できる施設に当てがない人にとっては、実習先が決まらずに単位が取れない事態にもなりかねないので入学前に実習については重々確認しましょう。

社会福祉士の通信課程のうち9月入学できる講座は?

社会福祉士の受験資格を得るための一般養成施設の通信課程は全て4月入学で、2024年4月時点で9月入学できる養成施設はありません。

受験資格が既にある人向けの受験対策講座の通信課程であれば、秋ごろから順次開講される講座が多いので9月から受講開始することが可能です。

社会福祉士の一般養成施設でおすすめの通信課程は?

社会福祉士の通信大学と同様、居住地や個々の条件によるので一般的なおすすめ施設を決めるのは難しい選択です。

参考までに、第35回社会福祉士国家試験の合格率の高い通信課程の一般養成施設と、その学費を下記にまとめました。

都道府県 学校名 学費・実習あり(税込) 学費・実習免除(税込) 合格率(%)
東京 大原医療秘書福祉保育専門学校(東京水道橋校) 488,000円 330,000円 67.9
北海道 大原医療福祉専門学校(札幌校) 488,000円 330,000円 65.6
北海道 星槎道都大学 435,000円 285,000円 63.3
岡山県 岡山医療福祉専門学校 380,000円 290,000円 61.1
大阪府 大原医療福祉製菓専門学校(梅田校) 488,000円 330,000円 60.5
島根県 島根総合福祉専門学校 405,000円 300,000円 58.1
東京 NHK学園 680,000円 410,000円 57.8

(引用元:各施設公式HP)

合格率が高いのは、大原(東京水道橋校)67.9%、大原(札幌校)65.6%、星槎道都大学63.3%です。

合格率の高い一般養成施設のうち、学費が安いのは岡山医療福祉専門学校380,000円(税込)、島根総合福祉専門学校405,000円(税込)、星槎道都大学435,000円(税込)です。

ソーシャルワーク実習が必要な方は、居住地からできるだけ近い場所を選んだ方が都合が良いでしょう。

相談援助の実務経験が1年以上ありソーシャルワーク実習が免除される場合は、場所に大きくこだわる必要はなく、合格率や学費などから選んでも良いでしょう。

社会福祉士の一般養成施設のうち通信で1年間カリキュラムの施設はある?

2024年4月時点で、社会福祉士の一般養成施設のうち通信で1年カリキュラムの施設はありません。

昼間通学・夜間通学では最短1年で修了する施設もあるので、どうしても1年で修了したい場合は通学タイプを選択する必要があります。

社会福祉士の養成施設は社会人でも受講できる?

社会福祉士の養成施設は、社会人として働いている人が大勢います。

新卒の場合は福祉系大学のルートを選ぶ人が多いため、養成施設は社会人として働きながら通う人向けの方が多く、夜間や通信の課程が開講しています。

(引用元:日本福祉専門教育学校)

社会人の中でも、介護・福祉の現場で既に働いている人はもちろん、全く関係ない分野からキャリアチェンジを目指して学ぶ人も大勢います。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士の短期養成コースは通信で受けられる?

はい、社会福祉士の短期養成コースは通信で受けられます。

2024年4月時点で、短期養成施設として登録されている施設は全て通信課程です。

ただ相談援助の実務経験がない場合、短期養成施設の課程修了のために福祉施設へ行って実習を経験することが必須です。

社会福祉士は働きながらでも取得できる?

はい、働きながら社会福祉士の受験をして合格する方が毎年たくさんいます。

ただ、受験資格がない場合は大学や養成施設に入学する必要があり、学歴や実務経験などによってはソーシャルワーク実習が必要です。

ソーシャルワーク実習は、6~8週間の間、2ヶ所以上の福祉施設へ行き相談援助業務を体験をするもので、、受験資格を取得するために避けては通れません。

休日のみ、夜間のみといった実習は不可能なので、その間仕事の休みを取るために周りへ理解してもらう必要があります。

どうしても仕事を休めない場合は、退職するかどうか検討が必要です。

施設や大学によっては、6~8週間続けてではなく、2週間ずつに分ける、大原のように1週間単位で行うなどができる場合もあります。

現在の職場が福祉関連であれば、要件を満たせば勤務場所でソーシャルワーク実習が可能なケースもあります。

大原の社会福祉士講座の通信コースの評判は?

大原の社会福祉士講座の通信コースは、受験資格を得るための養成コースと、受験資格が既にある人向けの受験対策講座があります。

講座名 良い評判・口コミ 悪い評判・口コミ
大原の養成コース通信課程
  • 講師や事務の対応が親切
  • 働きながら実習がしやすい
  • 対応エリアが少ない
大原の受験対策講座
社会福祉士合格コース
  • 教材が分かりやすい
  • 講師が良かった
  • 価格が高め

(参考:資格の大原公式HP、Twitterなど)

良い評判は、「講師や事務の対応が親切」「質問したら返信が早く丁寧だった」「1週間単位で実習できるから働きながら実習しやすい」というものが多く見つかりました。

特に養成コースは、スクーリングや実習など、直接やりとりをする機会が多いため、その丁寧な対応について絶賛する声が多数ありました。

悪い口コミはどちらもほとんどなかったのですが、あえていうならば「対応エリアが少ない」「講座の価格が高め」という声がありました。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

社会福祉士の直前講座はある?

社会福祉士の直前講座は、福祉系大学や一般養成施設、通信講座各社などで開催されることがありますが、その運営・内容・時期・対象者はさまざまです。

(引用元:LEC公式HP)

例えばLECの直前対策パックは、模擬試験2回分と直前10点アップ講座を合わせて価格が11,550円(税込)です。

(引用元:京都社会福祉士会pdf資料)

2022年度に京都社会福祉士会が行った直前対策講座は、ZOOMで人数先着30名、受講料は10,000円(税込)でした。

直前講座は、試験が近づいてきた時期に発表されることも多いため、今年度以降の開催がどうなるかははっきりしたことはいえません。

直前講座を受講したい場合は、秋から冬にかけて、卒業した大学や施設・通信講座各社・在住県の社会福祉士会などを探してみると良いでしょう。

スマホで受けられる無料の社会福祉士講座はある?

スマートフォン等で無料で学習ができる社会福祉士講座を2つ紹介します。

(引用元:社会福祉士過去問(解説と模試つき)アプリ)

「社会福祉士過去問アプリ」は、過去問の検索やマイリスト機能、ランダム10問テストに加え、過去問から模試をランダムで生成する機能など、便利な機能が多数搭載されています。

(引用元:社会福祉士暗記カード+過去問徹底対策アプリ)

「社会福祉士暗記カード+過去問解説付アプリ」は、開催別・分野別・苦手な問題から独自の出題セットを作成するなど、重要な部分を選んで重点的に学習できます。

空いた時間を有効活用して、場所を選ばず効率的に学習が可能です。

大原の社会福祉士講座の評判・口コミ:まとめ

 

社会福祉士の受験資格は、福祉系大学・一般養成施設・短期養成施設などで単位・修了要件を満たして取得できます。

大原の社会福祉士講座は、受験資格を得られる「一般養成コース(夜間通学・通信)」と、既に受験資格がある人向けの「受験対策講座」の講座があります。

大原の一般養成コース

一般養成コースは、一般の4年制大学や実務経験等の条件を満たして入学するコースで、夜間通学と通信課程に分かれます。

第35回社会福祉士国家試験において、大原の一般養成コース夜間通学課程は夜間通学タイプの中で合格率トップ、通信課程も通信課程の養成施設の中で合格率トップと、どちらも合格率が非常に高いコースです。

大原の一般養成コースは、ソーシャルワーク実習の期間や施設の決定におけるやりとり、困った時の質問や相談などのサポート体制など、受講者から非常に高評価を受けています。

受験資格を得るために一般養成施設を検討している方は、合格率の高さやサポート体制の手厚さから、大原の一般養成コースをおすすめします。

大原の社会福祉士受験対策コース

大原の社会福祉士受験対策講座名は「社会福祉士合格コース」で、既に受験資格があり国家資格に向けて学習をする方が対象です。

高い合格率を誇る養成コースのノウハウがつまったカリキュラムと、選べる4つの学習スタイル(教室通学・映像通学・Webライブ・Web通信)が特徴です。

また、講師・事務の対応が丁寧なことや、段階を踏んだ模擬試験を3回受けることで自己分析と復習をしっかり行える、非常に人気が高い講座です。

社会福祉士合格へ向けて、自身に最適な通信大学・養成施設・受験対策講座を選び、社会福祉士合格を目指しましょう。

大原の社会福祉士講座の詳細はこちら

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