TOEICのリスニングスコアが伸びない、リーディングできても英語が聞き取れないと感じる人は多いです。
試験の点数を伸ばすためには、TOEICのリスニングに特化した対策を行い、課題克服へ向けて継続的に努力する必要があります。
TOEICのリスニング対策に効果のある勉強法を、スコアが伸びにくいと感じる理由や具体的なステップも合わせて解説します。
TOEICの独学が不安なら、TOEIC塾を検討しましょう。

Santaアルクは、TOEICのスコアアップに必要な対策ができるオールインワンタイプのスマホアプリです。
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試験日 | 申し込み期限 |
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2025年6月7日(土) | ※申込終了 |
2025年6月22日(日) | ※申込終了 |
2025年7月6日(日) | 2025年4月28日(月)10:00~2025年5月29日(木)15:00 |
2025年7月27日(日) | 2025年5月15日(木)10:00~2025年6月17日(火)15:00 |
2025年8月24日(日) | 2025年5月29日(木)10:00~2025年7月14日(月)15:00 |
2025年9月13日(土) | 2025年6月18日(水)10:00~2025年8月6日(水)15:00 |
2025年9月28日(日) | 2025年7月15日(火)10:00~2025年8月18日(月)15:00 |
TOEICのリスニング対策に効果的な勉強法5選
TOEICリスニングを学習する際におすすめの対策法は以下の5つです。
- 語彙力を高めるなら参考書を使う
- 無料でリスニング対策するならYouTubeを活用する
- スキマ時間を有効活用するならリスニングアプリを使う
- 本番を想定して問題集を解く
- 短期間でリスニング対策するなら英語コーチングを利用する
それぞれの方法において活用しやすい参考書やアプリなど、具体的な方法やおすすめコンテンツも紹介します。
以上の対策方法を知ったら、しっかり行動に移してリスニングの壁を打ち破りましょう。
語彙力を高めるなら参考書を使う
TOEICのリスニング対策で、まず語彙力を高めたい方には参考書がおすすめです。
TOEICに特化した参考書は、以下の2種類があります。
- 公式から出版されている予想問題集のように本番を想定したもの
- リスニングやリーディングなど分野別にわかれているもの
分野別にわかれている問題集の中には、Partごとに特化して数十問の問題が収録されているものも少なくありません。
TOEICの単語帳は、全体的に出題回数の多い単語を抜粋してまとめられた単語帳から、分野ごとに合わせて頻出する語彙をまとめたものまで様々です。
TOEICのリスニング対策で語彙力を重点的に強化したい場合は、全体的に出現頻度の高い単語がまとめられたものと、リスニングのパートに特化したものの2種類を準備しましょう。
関連記事:スコア別TOEICおすすめの参考書
無料でリスニング対策するならYouTubeを活用する
TOEICのリスニング対策に予算をかけたくない方は、YouTubeをうまく活用すると無料で学習できます。
YouTubeは無料で利用できるコンテンツでありながら、数多くのTOEICでハイスコアを取得した方々が、自身のチャンネルで独自のノウハウや試験のコツを解説しています。
TOEICの分野でチャンネル登録者数や広告収入を稼ぎたいYouTuberは、競合となる相手と差別化するためコンテンツにひと工夫を入れています。
全てのパートを網羅した対策方法を紹介している方や、初心者から上級者まで目標点数別に解説しているYouTuberも多いので、あなたに合うチャンネルを探しましょう。
スキマ時間を有効活用するならリスニングアプリを使う
日々のスキマ時間をTOEICのリスニング対策に当てたい方は、特化型のアプリを活用しましょう。
アプリの最大のメリットは、スマホ一つでどこでもTOEICのリスニングを勉強できるので、外出時にわざわざ参考書やノートを持ち歩く必要がないことです。
TOEICアプリにも参考書同様、様々な種類があります。
リスニングを重点的に強化したい方は、お持ちのスマホのアプリストアで「TOEIC リスニング」と検索してみましょう。
本番を想定して問題集を解く
TOEICのリスニング対策では、本番を想定して問題集を解くステップが必要です。
試験の1ヶ月以上前では、パートごとの対策や全体的に出題傾向のある単語の習得も必要ですが、試験前1〜2週間あたりでは本番を想定した対策が欠かせません。
本番では今までに学習した英単語や文法、解いてきた過去問のほかに、試験当日のプレッシャーや問題を解き続けることによる疲労など、様々な要素を考慮する必要があります。
長い時間をかけてコツコツ取り組んできた新たな単語の習得や、英語を耳に取り入れる習慣が無駄にならないよう、最後の仕上げとして本番を想定した対策を行いましょう。
短期間でリスニング対策するなら英語コーチングを利用する
短期間でTOEICのリスニング対策を行いたい方は、英語コーチングの利用がおすすめです。
英語コーチングとは、専任の講師やネイティブの先生がマンツーマン方式でついた状態で、集中的に学習を行う英語レッスン方法を指します。
コーチングは本来、その道の先駆者が挑戦者を一人立ちさせるためにノウハウを教えつつ、その人に合った学習方法を提供するといった意味で使われている言葉です。
「自分1人ではTOEICのリスニング対策に長期的に取り組める自信がない」と悩んでいる方は、以下段落で紹介するおすすめの英語コーチングについて見てみましょう。
TOEICリスニングの問題形式
まずは、TOEICリスニングの問題形式をおさらいしましょう。
TOEICのリスニングについて、以下の順に解説します。
- Part1からPart4までの特徴
- 正答数別のリスニングスコア目安
TOEIC試験そのものの情報を把握することで、それぞれのパートで何点以上取る必要があるのかが目標点数ごとに可視化されます。
TOEICそのものを初めて受ける方や、仕組みがいまいちよくわかっていない方は、ぜひ一度目を通してくださいね。
Part1からPart4までの特徴
TOEICのリスニングについて、Part1からPart4までそれぞれのパートごとの出題方式をまとめました。
まずは、こちらに目を通しておきましょう。
パート | 問題の詳細 |
---|---|
Part1 | 写真描写問題(6問) |
Part2 | 応答問題(25問) |
Part3 | 会話問題(39問) |
Part4 | 説明文問題(30問) |
Part1
Part1では、1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されます。
問題用紙には写真だけが描写されているため、存在する物の名前だけでなく、場面から考えられるシチュエーションを先読みする能力も求められます。
Part1はTOEICのリスニングの中で難易度が低いパートと言われているものの、満点を狙うとなると覚えるべき単語の数は多いです。
特に800点以上のハイスコアを狙いたい方は、1問も落とせないパートと考えて、想定される単語を全て網羅して覚えるくらいの気持ちで復習に取り組みましょう。
Part2
Part2では、1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されます。
主に日常生活やオフィスの1シーンの会話が放送され、設問は問題用紙に印刷されておらず、聴き取った内容への回答が選択肢として存在します。
Part2には中学英語を理解していればすぐに答えを導き出せるものから、特定のハイレベルな単語を知っていないと答えられないものまで、様々な難易度の問題が混在しているのが特徴です。
TOEICにおいて600点以上のスコアを目指す方は約70〜80%(17〜20問)、700点以上を目指す方は約85%(20〜22問)の正答率を目指しましょう。
Part3
Part3では、2人または3人の人物による会話が1度だけ放送されます。
放送される会話もPart2と同様に問題用紙には印刷されていないほか、単語のレベルも上がっており選択肢は単語ではなく短い文章です。
近年のテレワークやWeb会議の普及により、オンラインにのアクションを含む問題や、ビジネスにおいてPCやスマホを使う日常のシーンの問題も増えてきます。
流れる音声に含まれる単語が回答の選択肢に含まれていながら、実際には全く違う内容が書かれているひっかけ問題も多いので注意しましょう。
Part4
Part4では、アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されます。
Part3までとは異なり、1人のネイティブスピーカーが長い文章を読み上げる形となっているので男性、女性の英語の聞き取り能力を共に高めておく必要があります。
設問に関しても、誰かが直接話した内容に加えて、問題用紙に印刷されている絵や図などの情報を同時に整理し、うまくリンクさせて答えを探す能力が必要です。
今までのリスニングの疲れが出てくるパートでもあるので、目指すスコアごとに下回ってはいけない最低ラインを定めて復習に取り組みましょう。
正答数別のリスニングスコア目安
TOEICの正答数別のリスニングスコア目安を見る前に、まずは試験全体のパートごとの配点についておさらいしましょう。
TOEICのリスニングのパートごとの配点は、以下の通りです。
パート | 出題数 | 配点 |
---|---|---|
Part1 | 6問 | 30点 |
Part2 | 25問 | 125点 |
Part3 | 39問 | 195点 |
Part4 | 30問 | 150点 |
Part5 | 30問 | 150点 |
Part6 | 16問 | 80点 |
Part7 | 54問 | 270点 |
合計 | 200問 | 1,000点 |
TOEICはPart1〜Part4までがリスニング、Part5〜Part7までがリーディングのセッションとして構成されているので、リスニングの満点は500点です。
TOEICの正答数別のリスニングスコア目安
正答率 | 得点 |
---|---|
96-100% | 485-495点 |
91-95% | 445-495点 |
86-90% | 400-475点 |
81-85% | 360-450点 |
76-80% | 330-420点 |
71-75% | 300-385点 |
66-70% | 265-355点 |
61-65% | 235-330点 |
56-60% | 210-305点 |
51-55% | 185-275点 |
46-50% | 165-250点 |
41-45% | 140-225点 |
36-40% | 115-195点 |
31-35% | 95-165点 |
26-30% | 80-135点 |
21-25% | 65-110点 |
16-20% | 35-90点 |
11-15% | 10-70点 |
6-10% | 5-60点 |
1〜5% | 5-50点 |
TOEICで目指す点数ごとに対して必要なリスニングのスコアは以下の通りです。
- 600点以上を目指す場合:300点以上
- 700点以上を目指す場合:350点以上
- 800点以上を目指す場合:400点以上
- 900点以上を目指す場合:450点以上
リスニングとリーディングの点数には、大きな差がない人がほとんどです。
TOEICの目標点数が決まっている方は、足りない部分を補いつつ、リスニングだけでなくリーディングの対策も同等に行いましょう。
また、TOEICのリスニングの点数がリーディングのスコアより150点以上低い方も、少数ながら存在します。
以上の特徴に当てはまる方は、英語の読み書きは苦にしていないものの、ネイティブが実際に発音して話している言葉の聞き取りに苦手意識を持っているケースがほとんどです。
英語の聞き取りが苦手でTOEICのスコアが伸びないことに悩んでいる人は、シャドーイングアプリを使って英語耳を作りましょう。
TOEICのリスニングが聞き取れない理由
「なぜTOEICのリスニングが聞き取れないのか?」と悩んでいる方は、以下いずれかの理由に該当するパターンがほとんどです。
- 単語の発音を理解していない
- ボキャブラリーが少ない
- 英文法を理解していない
- しっかり和訳しようとしている
以上の理由は、TOEICのリスニングスコアがリーディングに加えて低い方や、所持している英検の級の割りにTOEICの点数が低い方にも当てはまります。
自分にも気づけていない点はないか、一度目を通しておきましょう。
単語の発音を理解していない
TOEICのリスニングのスコアが伸びにくい原因として、まず単語の発音そのものを理解できていないケースが挙げられます。
そもそも日本の一般的な中学校〜高校までのカリキュラムは、英語の文法や読み書きを重点的に学習する仕組みです。
学校の偏差値や英語学習に対する姿勢次第では、一定レベル以上の英語力は身につくものの、聞く・話す能力とのレベルに差が生じてしまうことは避けられません。
英単語に関しても、紙のテストでスコアをアップするための勉強をすることはあっても、単語ごとの発音を徹底的に学ぶ機会は少ないのです。
しかし、TOEICのリスニングでは中学校や高校の教材には登場しないビジネス用語など、新たな単語が数多く出題範囲に含まれています。
試験当日においても、基本的にリスニングで放送される音声は問題用紙に書かれていないため、その場で聴き取った単語の意味を理解する能力が必要です。
また、TOEICのリスニングは、アメリカやイギリスなど数多くの地域のアクセントで話す人物が多数登場します。
アメリカ英語を基本としたリスニングしか経験したことのない日本人の方にとって、地域ごとの特色を持つアクセントの英語を聞き取るには、相応の対策が必要です。
TOEICのリスニング対策を行う際は、紙のテスト対策のように知っている単語の数を増やすだけでなく、一つひとつの英単語を正しい発音で理解する必要があります。
TOEICのリスニング対策中に学生時代に見たことのない単語を見つけたら、単純にスペルや意味をノートに書くだけでなく、正しい発音を調べて自分の口でも真似しましょう。
TOEIC自体にまだ慣れていない方や、初心者の方は、リスニングの問題を解くたびに今まで正しい発音を知らなかった、知ったつもりになっていた英単語を探すのがおすすめです。
ボキャブラリーが少ない
ボキャブラリーが少ないことも、TOEICのリスニングスコアが伸びにくくなる大きな原因となりかねません。
TOEICのリスニングにおいて、なかなかスコアが伸びにくい方は、単純に英単語力が足りない方と、そもそも日本語のボキャブラリーが少ない方の2種類が存在します。
単純に英単語力が少ない場合、以下の原因が考えられます。自分にも当てはまるケースはないか見てみましょう。
- 学生時代に英語を苦手としていた
- テストの成績を上げるための英語学習しか経験がない
- 仕事で英単語に触れる機会が少ない
学生時代に英語という科目を苦手としていた方の場合、まずはTOEICの入門書や、500点以上を目指す際に必要な単語を8割以上覚える必要があります。
「英語のテスト自体は成績が高かったのに、リスニングとなるとなかなかスコアが伸びない」と悩む方は、英語そのもののボキャブラリーを正しい発音で学習しましょう。
仕事で英語を使ったり、英単語に触れる機会が少ない方は、休日や日常のスキマ時間を活用して、自ら英語を耳に取り入れる環境を整備することが必要です。
たとえ英単語力が乏しい方でも、日本語のボキャブラリーに長けていたり、数多くの人とコミュニケーションをする機会が多かったりする場合、対策次第で苦手を克服しやすくなります。
日本語のボキャブラリーが少ない方の場合、そもそも日々の仕事で困らなかったり、そもそも読書をしたり、ニュースを見たりする習慣がないパターンは多いです。
以上の特徴に該当する方の場合、TOEICのリスニング対策で英単語力を上げると同時に、読書やニュースの閲覧を通して語彙力そのものを高める必要があります。
ボキャブラリーの少なさがTOEICのリスニングスコアが伸びない原因と考えている方は、あなたが上記のどちらのパターンに当てはまる節があるか考えてみましょう。
英文法を理解していない
英文法のスキルは、TOEICのリスニングスコアの実績にも直結する要素です。
まず大前提として、日本語と英語は語順が大きく異なります。
日本語は主語の後ろに目的語が来る構文が多いのに対して、英語の場合は主語の後ろに来るのは動詞、あるいは動詞に対する形容詞が来るのが一般的です。
基本的な英文法は日本の中学校や高校でも学べるものの、TOEICはビジネスや日常生活での様々な話題も試験範囲の一環として登場します。
たとえ基本的な英文法を理解していても、専門用語や複雑なシチュエーションに加えて、様々なアクセントで英語を話す登場人物に惑わされてしまう方は少なくありません。
TOEICのリスニング対策を行う際は、どのようなシチュエーションでも冷静に内容を聴きとり、正解となる選択肢を探せるよう万全の準備を行いましょう。
TOEICのリスニング問題を焦らず落ち着いて解くには、英単語力を高めると同時に、頻出する英文法を完璧に近い状態まで頭に叩き込んでおく必要があります。
5W1Hで始まる英文法から、過去分詞や受動態といった英語独特の構文は、リスニングだけでなくリーディングパートでも欠かせない内容です。
TOEICでリスニングのスコアが伸びないと感じる方は、いったんリーディングのPart5で英文法に関する問題を解いてみましょう。
Part5の正答率や、解けない分野などあなたなりの現状を正しく把握して改善に努めることで、リスニングでも同様の壁を乗り越えやすくなりますよ。
しっかり和訳しようとしている
TOEICのリスニングが伸びにくい方の特徴として、以上に加えて日本人に多い「しっかり和訳してしまう」ことも挙げられます。
しっかり和訳してしまうとは、具体的に解説すると以下の現象です。
- 一つずつ単語を訳してしまう
-
名詞→動詞→目的語のように、単語ごとに日本語に変換してしまう
- 知らない単語が出てきた瞬間にあたふたしてしまう
-
知らない単語の出現によって困惑し、後の内容を聞き取りづらくなる
- 多数の意味を持つ単語が出てくるとうまく対応できない
-
run(動詞:走る、経営する)のように、複数の意味を持つ単語の変換に支障が出てしまう
あなたが通訳やツアーガイドの仕事をする場合、聴き取った英語の内容を一言の漏れなく日本語へ訳すことを求められるケースは多いです。
しかし、TOEICの対策では聴き取った内容を理解する必要はある反面、一言一句完璧に和訳することは求められていません。
さらにTOEICのリスニングでは、聴き取った内容の中から設問への回答に必要な情報を瞬時に抜き出すと同時に、頭の中で日本語へと変換するスピード感が必要です。
リスニングの内容を完璧に聴き取れるに越したことはありませんが、あなたが900点以上など満点に近いスコアを狙う場合を除いて、内容を完璧に和訳する必要はありません。
和訳する場合でも、あくまで後ろからではなく前から必要な部分だけを頭の中で日本語に直すクセをつけましょう。
満点に近いスコアを狙いたい方の場合、既に身につけた一定以上の英語力やTOEICのノウハウによりしっかり和訳する必要はないと感じている方も多いのではないでしょうか。
TOEICのリスニングを行う際は、試験までの時間が1ヶ月以上ある場合、一問ごとに内容をしっかり聴き取って理解し、頭の中で瞬時に和訳できるよう努めることも大切です。
しかし、試験の1〜2週間前になると、あなたの現状や目標点数を踏まえて本番環境を想定し、具体的な対策を行う必要があります。
あなたが700点以上のハイスコアを狙うわけではない場合、まずは一問ごとに問題用紙に印刷されている選択肢や資料を、音声が放送される前に一読してください。
問題用紙から読み取った内容をもとに、正解を選ぶのに必要なキーワードとなる単語を耳の中で捉えつつ、必要な部分を聞き逃さないように和訳しましょう。
TOEICのリスニング部分は、決して英語がペラペラに話せないと高いスコアを取れないものではありません。
しかし、高得点を取るには学習方法のコツを知っておく必要があります。
TOEICのリスニングで高得点を取るコツ
TOEICのリスニングで高得点を取るコツは、以下5つです。
- 45分間集中力を切らさない
- わからない問題は諦める
- Part1は写真をよく見ておく
- Part2は一語目の疑問詞を聞き逃さない
- Part3とPart4は問題文と選択肢を先に読む
以上の方法の中には、英語そのもののスキルではなく、TOEICのリスニングのスコアを伸ばすことにフォーカスした方法もあります。
英語の実力以上にTOEICのスコアを伸ばしたい方は、自分でも応用できそうなコツはないか目を通してみましょう。
45分間集中力を切らさない
TOEICのリスニング対策を行う際、まず45分間集中力を切らさない努力をしましょう。
リスニングの試験自体は60分とされていますが、パートごとの説明や、設問が流れたあとの回答記入時間を除くとおおよそ45分間となります。
言い方を変えると、試験当日は45分間英語を聴き続けていることを苦痛と感じない状態まで対策を行う必要があるということです。
長期間何かに集中して取り組むことそのものに苦手意識を持っている方は、まず45分間英語を聴き流す練習に取り組んでください。
最初はTOEICの教材にこだわらず、英会話の初心者向けアプリや洋楽、海外の映画などを通して45分以上連続で耳に英語を取り入れましょう。
45分以上英語を聴き続けることに抵抗が無くなったり、慣れてきたりした方は、次は同じ時間をTOEICの対策に特化した内容の聴き取りへとチェンジさせましょう。
試験日まで3ヶ月〜半年近くの準備期間を確保したうえで、最初の数ヶ月は英語自体に慣れる取り組みを行い、後の数ヶ月で集中的な対策を行うのもおすすめです。
対策を行う際は「集中してTOEICのリスニングを聴き続けて、気がつけば45分経っていた」というレベルまで耳を慣らすようにしましょう。
どうしても45分間英語のリスニングに集中できない場合、まずは15分の学習を3日間続けて、次は時間を30分に伸ばして1週間頑張るなど、段階的に苦手を克服するのもおすすめです。
45分の壁を乗り越えたら、あとは単語力の向上や出題傾向の把握次第で、今まで絶望的に難しく感じていたリスニング克服へ向けて、希望の光が見えてきますよ。
わからない問題は諦める
TOEICのリスニングでわからない問題を見かけたら、時には執着せず潔く諦めて次に進むことも必要です。
TOEICのリスニングは、パートを問わず1回しか放送されません。
英検では受験する級やパートにより、リスニングの内容が2回放送される試験もあるものの、TOEICでは一つの問題につき原則1回しか流れないので注意しましょう。
TOEIC自体の初心者にあたる方や、自分のレベルを正しく把握していない方によくあるのが「わからない問題で長時間悩んでしまう」ことです。
再放送されることのないリスニングの問題で悩んだり、選択肢の候補を2つに絞り込んで悩んでいても、正解を導き出すヒントが出てくる可能性はありません。
むしろ後の問題への準備や、モチベーションの維持に悪影響が出るので注意しましょう。
TOEIC受験経験のある一部の方は、英語そのもののレベルは中級程度でも、リスニングやリーディングで一定以上のスコアを取得し、結果的に600〜700点に到達しています。
Part1は写真をよく見ておく
TOEICのリスニングPart1では、音声が放送される前に写真を必ずじっくり見ておきましょう。
Part1は、設問および選択肢は問題用紙に書かれておらず、1問につき1枚の写真だけが印刷されています。
Part1の写真を見たときに、まず以下の要素から描写されているものに対して、頭の中に関連する英単語を思い浮かべてください。
- 場所はどこか(街・山・海など)
- どんな物体が存在しているか(名称・状態など)
- どんな人物が登場しているか(性別・動作など)
Part1の各設問が放送される前に写真に目を通しておくことで、実際に問題に出現しそうな要素を頭の中で絞り込みやすくなりますよ。
また、物の名前や人々の様子については、中学生で学ぶ基礎的な単語から、帰国子女でも知らないこともあるマニアックな単語まで様々です。
Part1に出てくる英単語をほぼ完璧に網羅した参考書もあるので、ハイスコアを狙ううえで一問も取りこぼしたくない方は、一冊手に入れておきましょう。
Part1の対策を行う際は、写真を見たときに「自分だったら何をどうクイズとして出題するか」を考えてみるのもおすすめです。
以上の学習方法を行うと、自分から写真に描写されている要素に関する単語を調べて覚えたり、例文として活用したりする習慣が無意識につきますよ。
またPart1については、試験当日の本番環境を意識した対策を行うとき以外は、放送されるA〜C全ての選択肢の単語をチェックするのも学習方法のひとつです。
特に英会話やTOEICの初心者の場合、以上の工程を通して単語力の向上や英文を構築する知識の向上に繋がるので、まずはあなたがどこまで正解できるかチェックしましょう。
Part2は一語目の疑問詞を聞き逃さない
TOEICのリスニングPart2では、一語目の疑問詞が問題を解く最大のキーフレーズになるパターンが多いです。
Part2は、2人の人物による1対1の対話形式となっており、多くの設問は以下の形式となっています。
- どこで(Where)〇〇するのか?
- なぜ(Why)〇〇なのか?
- いつ(When)〇〇するのか?
- 誰が(Who)〇〇なのか?
- どの(Which)〇〇なのか?
- どうやって(How)〇〇するのか?
以上の疑問詞は5W1Hとも言われており、Part2の問題を解くうえで、主語や動詞以上に重要なキーポイントです。
疑問詞を聴き取っただけで選択肢が2つ、または1つに絞られる問題も序盤を中心に多数存在するので、初心者の場合、最低でも5W1Hの単語の発音を正しく覚えましょう。
また、Part2にはHow to doや接続詞のWhenといった構文や、How long(どれくらいの長さ)やHow often(どれくらいの頻度で)といった語彙も出題頻度が高いです。
TOEICおよび予想問題集の現状のスコアが500点以下の方は、まず5W1Hにあたる単語の意味や発音に加えて、試験に頻出する活用方法を必ず復習しましょう。
一部の問題は、ぱっと見たところ疑問詞に見える選択肢が複数個存在しているケースもありますが、目指すスコアが600点前後ならあまり気にする必要はありません。
疑問詞さえ聴き取ってしまえば正解候補を2択まで絞れるので、正答率だけでなく全体的なスコアアップにも繋がりやすくなりますよ。
800点以上を目指す方は、疑問詞に止まらず後ろに付随する内容をしっかり聴き取ったうえで、一見正解に見えて全然違う内容が記載されている問題を見破る必要があります。
以上のようなひっかけ問題はPart2に数問出題される傾向があるので、ハイスコアを目指す方は、惑わされないよう全ての選択肢および設問を正確に聴き取るようにしましょう。
Part3とPart4は問題文と選択肢を先に読む
TOEICのリスニングのPart3では、Part1と同様に、音声より先回りして問題文と選択肢を先に読んでおきましょう。
Part3には問題用紙に選択肢が、Part4には選択肢と参考資料が印刷されています。
Part3とPart4では、放送される内容の難易度だけでなく、放送されるパッセージも大幅に長くなっているのが特徴です。
そのため音声が流れる数秒前に、設問ごとに問題用紙に印刷されている内容を瞬時に読み取りつつ、日本語で軽くメモを取る習慣をつけましょう。
無意識で英語が口をついて出てくるレベルの方にとっては不要ですが、TOEICで600〜800点を取りたい方は、以上の対策方法により、回答時に余裕を持てるようになります。
またPart3とPart4では「何を意図しているか」「誰が責任者か」といった、ビジネスの商談や、日常生活のトラブルのキーとなる設問が出題されます。
全ての選択肢は放送される内容を聞かない限り、どれが正解にあたるか区別できないことがほとんどなので、問題ごとの選択肢で重要な部分を事前に和訳してメモしましょう。
また、Part3とPart4の部分に印刷されている情報は、内容だけでなく英単語も難易度がアップしています。
わからない単語を含む選択肢があったら、まずは他の選択肢の内容をどれだけ理解できるか瞬時に判断してください。
仮にあなたが4択中3つの選択肢の内容を理解できた場合、消去法を使って設問の正解を判断できるパターンも決して少なくありません。
Part3とPart4を解く際は、事前準備と解き方へのひと工夫が必須です。
TOEICのリスニング対策でよくある質問
TOEICのリスニング対策について、よくある4つの質問を以下の通りまとめました。
- TOEICリスニングの勉強時間はどのくらい確保すればいい?
- TOEIC600点を取るにはリスニングで何点取ればいい?
- TOEICリスニングで満点を取るのは難しい?
- シャドーイングでおすすめの教材は?
アバウトな内容の質問も多いですが、あなたが同じような問題に直面した際に、どのような手順で思考を進めていくべきかも解説します。
本記事のおさらいと考え、事前知識としてしっかり頭に取り入れましょう。
TOEICリスニングの勉強時間はどのくらい確保すればいい?
TOEICリスニング対策に必要な勉強時間は、あなたの目指す点数や、現状のスコアによって大きく変わってきます。
目指す点数別の必要な勉強時間は、TOEIC公式から提示されていないものの、WebやSNS上では、少なくとも合計で200〜300時間の学習が必要とも書かれていました。
しかし、あなたが以下の条件に当てはまる場合、必要な学習時間は目指す点数によって左右されるものの、多くの場合は以上の情報より少なくなります。
TOEIC600点を取るにはリスニングで何点取ればいい?
TOEICで600点以上を取るためには、リスニングで280〜350点ほどスコアを取る必要があります。
リスニングで取るべきスコアはあなたのリーディングや英文法のスコアによって変わってくるものの、両者に大差がない場合は最低でも6割に当たる300点が必要です。
TOEICのリスニングには、満点を取らせない工夫だけでなく、初心者やあまり試験や英語自体に慣れていない方でも正解を見つけやすい優しい問題も組み込まれています。
基礎レベルのリスニング問題を7割以上正解できない場合、500点レベルを目指したい方向けの教材を活用して、正答率が安定して上がるまで復習を繰り返しましょう。
TOEICリスニングで満点を取るのは難しい?
試験自体の作りで言うと、TOEICリスニングで満点を取ることは実質可能で、同時に不可能でもあります。
そもそもTOEICはリスニング・リーディングともに500点満点で、合計すると1,000点でありながら、公式が発表している満点は990点です。
これは正解が存在しない問題がある訳ではなく、運営の方針により10点相当にあたる5問までは、間違えても満点扱いとなります。
TOEICの点数については詳しい採点方法や判断基準は明らかにされていないものの、間違えた問題数を5問以下におさえれば、採点後に満点となる仕組みです。
シャドーイングでおすすめの教材は?
シャドーイングでおすすめの教材はスタディサプリEnglishです。
音声の速度を調整することで、自分が「内容が理解できないのか、それとも早すぎて聞き取れないのか」をすぐに理解できます。
スタディサプリEnglishのTOEIC®︎ TESTコースでは、20回分の過去問に加えて音声再生速度の調整や、スクリプトを通した学習ができます。
ネイティブ講師による指導やフィードバックもあるので、学習のモチベーションを保てるか不安な方でも安心して活用できるサービスです。
TOEICのリスニング対策でスコアを上げよう
TOEICのリスニング対策は、英会話そのもののスキルを上げることに直結するコツと、そうではない対策方法の2種類が混在します。
TOEICのリスニングには明確な出題傾向が存在しており、パートごとの頻出単語や話題を知っていないと、英語スキルがよほど高くない限りハイスコアをとるのは困難です。
まずはそれぞれのパートについて徹底的に分析を行ったうえで、予想問題を解き続けるなど数をこなしつつ、出題傾向や試験内容を頭に取り入れましょう。
TOEICのリスニングスコアが伸びなくて困っている方は、あなたが何故聞き取れないのか、どこが問題なのかを自分なりに考えましょう。
自分1人でリスニングの問題を解決できないと感じた方は、TOEICでハイスコアを取得した方や、オンラインの英会話アプリを通して具体的な質問を行うのも良いですね。