バレエの基本衣装「チュチュ」とは

バレエの基本衣装「チュチュ」とは

バレリーナが身に着けている薄いチュールやオーガンジーなどを幾重にも縫いつけたスカートのような衣装。それがチュチュです。胴体部分の「ボディス」と一緒に着用されることもあります。ここでは、チュチュの種類やチュチュに関する知りたい情報をお伝えします!


華やかで可憐なバレエチュチュは約7種類

有名なのは、ロマンティック・チュチュとクラシック・チュチュ、オペラ・チュチュとジョーゼットでしょう。

1.ロマンティック・チュチュ

ベル型で丈がひざと足首の間にくる長めのスカートが特徴です。精霊や妖精役、無垢な女性(村娘など)の役が着用します。代表的な演目は「ジゼル」「ラ・シルフィード」。

2.クラシック・チュチュ

チュールを何枚も重ねた、腰から横に広がるスカートです。高いテクニックを際立たせるためにロマンティック・チュチュの丈を短くしたもの。代表的な演目は「眠れる森の美女」や「白鳥の湖」。

3.パンケーキ・チュチュ

ワイヤーなどで固定した、パンケーキのように真横に広がったスカートが特徴的な衣装です。クラシック・チュチュの1種に分類されます。代表的な演目は、「白鳥の湖」。

4.ベル・チュチュ

ベル型のスカートで、丈はロマンティック・チュチュより短く、パンケーキ・チュチュより長いです。画家ドガの「バレエのレッスン」という絵に描かれています。

5.オペラ・チュチュ

クラシック・チュチュとロマンティック・チュチュの中間の衣装です。代表的な演目は、「シンデレラ」「くるみ割り人形」のキャンディ・ボンボンの踊りです。

6.ジョーゼット

その名の通り、ジョーゼット素材でチュニックの形をしている衣装です。代表的な演目は「ロミオとジュリエット」。

7.カリンスカ・チュチュ

スカートの層がクラシカル・チュチュやパンケーキ・チュチュより少なく、とてもスカートの丈が短い衣装。ビゼーの交響曲ハ長調のバレエ版「水晶宮」などで着用されるために考案されました。

バレエのチュチュを手作りできるって本当?レンタルも可能 ?

ほとんどの教室では、先生が発表会の演目によって手作りか購入かレンタルか決めてくれます。ですが、人それぞれ事情やこだわりがあるものです。安価に済ませたい、思い出に残すために自分で作ってみたいなど色々あるでしょう。そのような方は、次の情報を知っていて損はないですよ。

レンタルする場合、専門のレンタル衣装取扱店に頼むことになります。しかし、もっと安価に済ませたいならば、同じバレエ教室の先輩が着用しなくなったものや、先生の紹介などで他のバレエ教室から借りてくださる場合もあるので遠慮なく相談してみましょう。

手作りの良い所は自分のサイズにぴったり作れること、物によっては安価に抑えることができることです。作り方は難しくないですが、裁縫技術やミシン道具、ある程度の製作時間が必要となります。

チュチュの持ち運びには何を使ったら良いですか?

バレエ専用の衣装袋がおすすめです。衣装袋にはマチ付きの巾着タイプやバッグタイプがあります。100,000円から200,000円の衣装の場合は本格的なチュチュ用バッグを用意しますが、それ以外は2,000円から3,000円くらいの衣装ケースで十分ですよ。時には、大きめの袋を手作りされる方もいらっしゃいます。

まとめ

チュチュは、バレエの象徴とも言える存在ですね!素敵なチュチュを身にまとって舞っている自分を想像するだけでワクワクします。手作り、レンタル、購入。どの方法であれ、チュチュをまとって立つ舞台は晴れ舞台。頑張ってください!

本記事は2016年08月07日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもとに安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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